| 【発明の名称】 |
改良されたインジェクタ用弁座及びニードル |
| 【発明者】 |
【氏名】ジェイムズ ロバート パリッシュ
【氏名】ジェイムズ フォクトマン
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| 【要約】 |
【課題】インジェクタを通る燃料流を減じる堆積物が形成するのを防止する燃料インジェクタを提供する。
【解決手段】燃料インジェクタ10を通って延びた長手方向軸線270と、弁座とが設けられており、弁座30が、長手方向軸線に沿って延びたチャネル320を有しており、チャネルがチャネル壁部322を有しており、弁座30が、前記チャネルの上流領域にニードル接触領域410を有しており、このニードル接触領域がチャネル322の近くにあり、ニードル40が、ほぼ管状の周面406と、下流端部404と、ほぼ円形の凹所408とを有しており、この凹所が、ほぼ長手方向軸線に沿った中心Cと凹所外周面406とを有しており、凹所外周面が、ほぼ管状の周面の近くにある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃料インジェクタにおいて、該燃料インジェクタを通って延びた長手方向軸線と、弁座とが設けられており、該弁座が、前記長手方向軸線に沿って延びたチャネルを有しており、該チャネルがチャネル壁部を有しており、さらに前記弁座が、前記チャネルの上流領域にニードル接触領域を有しており、該ニードル接触領域が前記チャネルの近くにあり、ニードルが設けられており、該ニードルが、ほぼ管状の周面と、下流端部と、該下流端部に設けられたほぼ円形の凹所とを有しており、該ほぼ円形の凹所が、ほぼ長手方向軸線に沿った中心と凹所外周面とを有しており、該凹所外周面が、前記ほぼ管状の周面の近くにあることを特徴とする、燃料インジェクタ。 【請求項2】 燃料堆積物が、前記ほぼ円形の凹所にのみ形成される、請求項1記載の燃料インジェクタ。 【請求項3】 燃料堆積物が、チャネル壁部と、弁座のニードル接触領域の上流とにのみ形成される、請求項2記載の燃料インジェクタ。 【請求項4】 燃料インジェクタにおいて使用される燃料が圧縮天然ガスである、請求項1記載の燃料インジェクタ。 【請求項5】 燃料インジェクタのための弁座において、前記燃料インジェクタを通って延びた長手方向軸線と、該長手方向軸線に沿って延びたチャネルとが設けられており、該チャネルがチャネル壁部を有しており、前記チャネルの上流にニードル接触領域が設けられており、該ニードル接触領域が、チャネルの近くにあり、燃料堆積物が、チャネル壁部と、弁座のニードル接触領域の上流とにのみ形成されることを特徴とする、燃料インジェクタのための弁座。 【請求項6】 前記チャネル壁部が、ほぼ長手方向軸線に対して平行である、請求項5記載の弁座。 【請求項7】 前記ニードル接触領域とチャネルとが、300μm以下だけ分離させられている、請求項5記載の弁座。 【請求項8】 燃料インジェクタにおいて使用される燃料が圧縮天然ガスである、請求項5記載の弁座。 【請求項9】 燃料インジェクタのための弁座において、前記燃料インジェクタを通って延びた長手方向軸線と、該長手方向軸線に沿って延びたチャネルとが設けられており、該チャネルが、前記長手方向軸線に対してほぼ平行なチャネル壁部を有しており、チャネルの上流におけるニードル接触領域が設けられており、該ニードル接触領域が、チャネル壁部から0〜500μmの距離だけ間隔を置かれていることを特徴とする、燃料インジェクタのための弁座。 【請求項10】 前記距離が、0〜300μmである、請求項9記載の弁座。 【請求項11】 燃料インジェクタのためのニードルにおいて、ほぼ管状の周面と、前記燃料インジェクタを通って延びた長手方向軸線と、下流端部と、該下流端部におけるほぼ円形の凹所とが設けられており、該ほぼ円形の凹所が、ほぼ前記長手方向軸線に沿った中心と、凹所外周部とを有しており、該凹所外周部が、ほぼ管状の周面の直ぐ近くに位置し、これにより、燃料堆積物がほぼ円形の凹所にのみ形成されるようになっていることを特徴とする、燃料インジェクタのためのニードル。 【請求項12】 前記ほぼ管状の周面と、ほぼ円形の凹所とを、弁座接触領域が接続している、請求項11記載のニードル。 【請求項13】 前記円形の凹所が、長手方向軸線に対してほぼ平行な壁部を有している、請求項12記載のニードル。 【請求項14】 燃料インジェクタにおいて使用される燃料が圧縮天然ガスである、請求項11記載のニードル。 【請求項15】 完全に開放した位置において燃料インジェクタにおいて弁座とニードルとの間に所望の燃料流ジオメトリを維持する方法において、燃料インジェクタを提供し、該燃料インジェクタに、該燃料インジェクタを通って延びた長手方向軸線と、弁座とが設けられており、該弁座が、前記長手方向軸線に沿って延びたチャネルを有しており、該チャネルがチャネル壁部を有しており、さらに前記弁座が、チャネルの上流に位置したニードル接触領域を有しており、該ニードル接触領域が、チャネルの直ぐ近くに位置しており、さらにニードルが設けられており、該ニードルが、ほぼ管状の周面と、下流端部と、該下流端部に設けられたほぼ円形の凹所とを有しており、該ほぼ円形の凹所が、ほぼ長手方向軸線に沿った中心と、凹所外周面とを有しており、該凹所外周面が、前記ほぼ管状の周面の直ぐ近くに位置しており、さらに、燃料インジェクタを運転して、チャネルを流過する燃料が、ニードルと弁座との接触領域の下流におけるチャネルから堆積物を押し流すことを特徴とする、完全に開放した位置において燃料インジェクタにおいて弁座とニードルとの間に所望の燃料流ジオメトリを維持する方法。 【請求項16】 前記燃料インジェクタの弁座の、燃料チャネルとニードル接触領域の上流とにおいてのみ堆積物を形成させる、請求項15記載の方法。 【請求項17】 前記燃料インジェクタのニードルの、ニードルの下流端部に設けられた凹所においてのみ堆積物を形成させる、請求項15記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、燃料インジェクタに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の燃料インジェクタ設計は、使用していると、インジェクタの先端部に堆積する炭化水素堆積物により、燃料流の減少を示す。試験は、クリーニングの前(0〜1億5千万サイクル)の前には、各インジェクタのサイクルが増えるにつれて、12個の試験インジェクタにおける燃料流の一般的な減少トレンドが示される。7500万サイクルと1億5千万サイクルにおいて、インジェクタを通る燃料流量を決定するために静的流れ試験が行われる。7500万サイクルでは、流量は、基準測定値から4.5%だけ減少した。1億5千万サイクルでは、流量は基準測定値から7.5%だけ減少した。0〜7500万サイクルの流量と、7500万〜1億5千万サイクルの流量は変化した。1億5千万サイクルにおいて、燃料インジェクタは取り外され、クリーニングされ、再び取り付けられる。静的流れ試験は、燃料流量を決定するために、クリーニングされたインジェクタに対し行われた。クリーニングされたインジェクタを通る燃料流は、元の値に回復された。 【0003】インジェクタを通る燃料流を減じる堆積物が形成するのを防止する燃料インジェクタを発展させることは有利である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の課題は、前記のようなインジェクタを提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】簡単に言えば、本発明は燃料インジェクタのための弁座を提供する。弁座は、この弁座を通って延びた長手方向軸線と、長手方向軸線に沿って延びたチャネルとを有している。チャネルはチャネル壁部を有している。弁座は、チャネルの上流二位おけるニードル接触領域をも有している。ニードル接触領域は、チャネルに近いので、燃料堆積物は、チャネル壁部と、ニードル接触領域の上流の弁座とにのみ形成する。 【0006】さらに、本発明は、燃料インジェクタのためのニードルを開示する。ニードルは、ほぼ管状の周面と、ニードルを通って延びた長手方向軸線とを有している。ニードルは、下流端部と、下流端部におけるほぼ円形の凹所とを有している。ほぼ円形の凹所は、ほぼ長手方向軸線に沿った中心と、凹所外周面とを有している。凹所外周面は、ほぼ管状の周面に近いので、燃料堆積物はほぼ円形の凹所にのみ形成する。 【0007】さらに、本発明は燃料インジェクタを開示する。燃料インジェクタは、この燃料インジェクタを通って延びた長手方向軸線と、弁座と、ニードルとを有している。弁座は、長手方向軸線に沿って延びたチャネルと、チャネルの上流のニードル接触領域とを有している。チャネルは、チャネル壁部を有しており、ニードル接触領域はチャネルに近いので、燃料堆積物は、チャネル壁部と、ニードル接触領域の上流の弁座にのみ形成する。ニードルは、ほぼ管状の周囲部と、下流端部と、下流端部におけるほぼ円形の凹所とを有している。ほぼ円形の凹所は、ほぼ長手方向軸線に沿った中心と、凹所外周面とを有している。凹所外周面は、ほぼ管状の周面に近いので、燃料堆積物はほぼ円形の凹所にのみ形成する。 【0008】さらに、本発明は、堆積物を、燃料インジェクタの弁座においては燃料チャネルとニードル接触領域の上流とにおいてのみ、また、燃料インジェクタのニードルにおいてはニードルの下流端部に設けられた凹所においてのみ形成させる方法を開示する。この方法は、インジェクタであって、このインジェクタを通って延びた長手方向軸線と、弁座と、ニードルとを有するインジェクタを提供するステップから成る。弁座は、長手方向軸線に沿って延びたチャネルと、チャネルの上流のニードル接触領域とを有している。チャネルはチャネル壁部を有している。ニードル接触領域はチャネルに近いので、燃料堆積物は、チャネル壁部と、ニードル接触領域の上流の弁座においてのみ形成する。ニードルは、ほぼ管状の周面と、下流端部と、下流端部に設けられたほぼ円形の凹所とを有している。ほぼ円形の凹所は、ほぼ長手方向軸線に沿った中心と、凹所外周面とを有している。凹所外周面は、ほぼ管状の周面に近いので、燃料堆積物はほぼ円形の凹所においてのみ形成する。この方法は、燃料インジェクタを操作することを含む。 【0009】 【発明の実施の形態】本明細書に組み込まれかつ本明細書の一部を構成した添付の図面は、発明の現時点での有利な具体化を示しており、前記の概略的説明及び以下の詳細な説明と相俟って、発明の特徴を説明するために働く。 【0010】長期に亘って運転された燃料インジェクタは、燃料流減少特性を示し、これは燃料インジェクタを取外してクリーニングすることにより修正された。本発明の出願人は、流れの減少は、弁座及びニードル先端部に堆積物が形成し、これにより、弁座とニードル先端部との間の断面積を減少させることにより生じることを発見したと考える。クリーニングの前には、インジェクタは、堆積物Dがインジェクタのどこに形成されているかを正確に決定するために検査された。図1に示したように、弁座130及びニードル140の先端部に堆積した堆積物Dは、ニードル140が開放位置にあるときの弁座130とニードル140との間の流れチャネル150のサイズを減少させている。その結果、流れチャネル150を通って弁座チャネル132へ入る燃料流Fが、時間が経過するに従い低減される。特にこれらの領域をクリーニングすることにより、出願人は、インジェクタを通る燃料流を元の値に回復させることができることを発見した。 【0011】本発明を適用することができる燃料インジェクタ10は、本発明の譲受人によって所有されかつ引用によりここに組み込まれる米国特許第5875972号によって開示されている。 【0012】図面中同一の符号は同一の部材を示すために使用されている。図2は、ハウジング20を有する燃料インジェクタ10の縦断面図を示しており、この燃料インジェクタは、本発明の有利な具体化による弁座30とニードル40とを有している。ハウジングは上流端部202と下流端部204とを有している。ここで使用されているように、“上流”という用語は、参照図面の上部に向かう方向を意味すると定義され、“下流”という用語は、参照図面の底部に向かう方向を意味すると定義される。弁座30及びニードル40は、ハウジング20内に配置されている。 【0013】弁座30は、上流端部302と下流端部304とを有している。弁座は、下流に向かって、インジェクタ10の長手方向軸線270に向かってテーパしたほぼ傾斜した座着面310を有している。傾斜した座着面310は、3つの概略的な領域、すなわち、ニードル40と弁座30との間の接触領域を含む弁座着領域312と、弁座着領域312の上流にある上流領域314と、弁座領域312の下流にある下流領域316とを有している。有利には、下流領域316は、弁座着領域312の下流に約0〜500μmだけ延びており、さらに有利には、下流領域316は、弁座着領域312の下流に約0〜300μmだけ延びている。流体チャネル320が、ほぼ長手方向軸線270に沿って、弁座30の中心を貫通して配置されている。チャネル320は、ほぼ円形の壁部322を有しており、この壁部322は、弁座着領域312から最も遠い下流領域316から、下流に、弁座30の下流端部304にまで延びている。有利には、壁部322は長手方向軸線270に対してほぼ平行であるが、当業者は、壁部322が長手方向軸線270に対して平行である必要はないことを認識するであろう。 【0014】ニードル40は上流端部402と下流端部404とを有している。ニードル40は、ほぼ管状又は円形の外周面406をも有している。外周面406は、この周面406の全周に沿って長手方向軸線270から等距離であると有利である。ニードル40の下流端部404は、ほぼ円形の凹所408を有しており、この凹所408は、有利には長手方向軸線270上に位置した中心Cを有している。凹所408は、ほぼ円形の壁部409を有しており、この壁部409は、凹所408を規定し、長手方向軸線270に対してほぼ平行である。しかしながら、当業者は、壁部409が長手方向軸線270に対して平行である必要はないことを認識するであろう。さらに、当業者は、壁部409が円形である必要はなく、凹所408が、図2に示したように平坦である必要がないことを認識するであろう。ニードル40は、下流端部404の、凹所408と周面406との間にニードル座着領域410をも有している。 【0015】図2に示したようにニードル40が開放位置にある場合、流れチャネル50が弁座着領域312とニードル座着領域410との間に形成される。加圧された燃料Fは、上流から下流へ、弁座30とニードル40との間の流れチャネル50を流れ、さらに弁座30に設けられたチャネル320を流過して噴射される。流れチャネル50のサイズは、弁座30からのニードル40のリフト量に依存し、このリフト量は製造時に設定される。流れチャネル50の最小サイズは、インジェクタ10を通る燃料流量を決定する。図2に示したように、ニードル40が完全に開放した位置にある場合の流れチャネル50の最小サイズは、チャネル320の近くに配置されている。噴射後、ニードル40は下流へ移動し、ニードル座着領域410が弁座着領域312に係合し、インジェクタ10を弁座30に関して閉鎖し、チャネル320への燃料流Fを遮断する。 【0016】インジェクタ10の多数の運転サイクル(すなわち弁座30に対するニードル40の開閉)の後、燃料内の堆積物Dが、弁座30とニードル40との表面に形成する。特に、堆積物Dは、弁座着領域312の上流の上流領域314と、チャネル壁部322とに形成する。弁座着領域312は、インジェクタ10を通る燃料流Fの速度及びニードル40との接触により、堆積物Dが形成されない。堆積物Dは、ニードル40の凹所408にも形成する。凹所408の外周面は、ほぼ管状の周面406に近いので、燃料堆積物Dは、凹所408にのみ形成する。堆積物Dは、ニードル座着領域410においては、この位置における燃料チャネル50を通る燃料流Fの比較的高い速度及び弁座30との接触により、形成しない。 【0017】堆積物Dは下流領域316に形成しようとするが、流体の流れFはこの領域では比較的速く、この領域に堆積する堆積物Dは極めて容易に剥離し、堆積するのを妨げられる。上流領域314、チャネル壁部322及び凹所408に形成される堆積物Dは、流れチャネル50の最小サイズを減少させず、ひいてはインジェクタ10を通る燃料流を減少させない。 【0018】有利には、弁座30とニードル40とはステンレス鋼から形成されているが、当業者は、弁座30及びニードル40を代わりに別の適切な材料から形成することができることを認識するであろう。チャネル320及び凹所408は、穿孔、リーマ通し又は放電加工等のよく知られた方法によって形成されると有利であるが、当業者は、チャネル320及び凹所408を代わりに別の方法によって形成することができることを認識するであろう。 【0019】本発明の有利な具体化によるインジェクタは、初期基準流れに匹敵する燃料流れ値を維持する。有利には、圧縮天然ガスがインジェクタの燃料として使用されるが、当業者は、別のタイプの燃料を同様に使用することができることを認識するであろう。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595065334 【氏名又は名称】シーメンス オートモーティヴ コーポレイション
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| 【出願日】 |
平成13年4月23日(2001.4.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074147 【弁理士】 【氏名又は名称】本田 崇
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| 【公開番号】 |
特開2001−355543(P2001−355543A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月26日(2001.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−124629(P2001−124629) |
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