トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F02 燃焼機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの




【発明の名称】 燃料圧力緩衝エレメント
【発明者】 【氏名】ジェイソン ティー キルゴア

【氏名】バリー エス ロビンソン

【要約】 【課題】比較的コンパクトで、安価に製造及び装着することができる緩衝エレメントを開発する。

【解決手段】ほぼ中空の燃料レール20が、この燃料レールを通って延びた長手方向レール軸線103を有しており、燃料緩衝エレメント110が、壁部と、前記燃料緩衝エレメントを通って延びた長手方向緩衝エレメント軸線103とを有しており、燃料緩衝エレメント110が、燃料レール内20に配置されており、燃料緩衝エレメントが、レール軸線に対してほぼ平行である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃料レールアセンブリにおいて、ほぼ中空の燃料レールが設けられており、該燃料レールが、該燃料レールを通って延びた長手方向レール軸線を有しており、燃料緩衝エレメントが設けられており、該燃料緩衝エレメントが、壁部と、前記燃料緩衝エレメントを通って延びた長手方向緩衝エレメント軸線とを有しており、前記燃料緩衝エレメントが、前記燃料レール内に配置されており、燃料緩衝エレメントが、レール軸線に対してほぼ平行であることを特徴とする、燃料レールアセンブリ。
【請求項2】 前記燃料緩衝エレメントが、中空の部材から成っている、請求項1記載の燃料レールアセンブリ。
【請求項3】 燃料緩衝エレメントの壁部と長手方向緩衝エレメント軸線との間の少なくとも1つの第1の距離が、燃料緩衝エレメントの壁部と長手方向緩衝エレメント軸線との間の第2の距離と異なっている、請求項1記載の燃料レールアセンブリ。
【請求項4】 前記少なくとも1つの第1の距離のうちの第1のものと、前記少なくとも1つの第1の距離のうちの第2のものとが、壁部に沿って分離されており、前記第2の距離が、前記少なくとも1つの第1の距離のうちの第1のものと、前記少なくとも1つの第1の距離のうちの第2のものとの間に配置されている、請求項3記載の燃料レールアセンブリ。
【請求項5】 前記燃料緩衝エレメントが、緩衝エレメント軸線から延びた第1のほぼ丸い部分を有している、請求項3記載の燃料レールアセンブリ。
【請求項6】 緩衝エレメント軸線から延びた第2のほぼ丸い部分が設けられており、第1のほぼ丸い部分と、第2のほぼ丸い部分とが、緩衝エレメント軸線を中心に対称的に間隔を置かれている、請求項5記載の燃料レールアセンブリ。
【請求項7】 緩衝エレメント軸線から延びた第3のほぼ丸い部分が設けられており、第1、第2及び第3のほぼ丸い部分が緩衝エレメント軸線を中心に対称的に間隔を置かれている、請求項6記載の燃料レールアセンブリ。
【請求項8】 緩衝エレメント軸線から延びた第4のほぼ丸い部分が設けられており、第1、第2、第3及び第4のほぼ丸い部分が緩衝エレメント軸線を中心に対称的に間隔を置かれている、請求項7記載の燃料レールアセンブリ。
【請求項9】 流体導管のための緩衝エレメントにおいて、前記流体導管に挿入される細長い部材が設けられており、該細長い部材が、該部材の長さに沿って延びた少なくとも1つのほぼ丸い部分を有していることを特徴とする、流体導管のための緩衝エレメント。
【請求項10】 前記部材が、2つのほぼ丸い部分を有している、請求項9記載の緩衝エレメント。
【請求項11】 前記部材が、3つのほぼ丸い部分を有している、請求項9記載の緩衝エレメント。
【請求項12】 前記部材が、少なくとも4つのほぼ丸い部分を有している、請求項9記載の緩衝エレメント。
【請求項13】 前記部材が、金属から成っている、請求項9記載の緩衝エレメント。
【請求項14】 前記流体導管が、燃料レールから成っている、請求項9記載の緩衝エレメント。
【請求項15】 前記細長い部材が、中空の部材から成っている、請求項9記載の緩衝エレメント。
【請求項16】 前記緩衝エレメントが、流体導管内の圧力脈動を低減する、請求項9記載の緩衝エレメント。
【請求項17】 流体導管内の圧力脈動を低減する方法において、燃料レールアセンブリを提供し、該燃料レールアセンブリが、ほぼ中空の燃料レールを有しており、該燃料レールが、該燃料レールを通って延びた長手方向レール軸線を有しており、さらに前記燃料レールアセンブリが、燃料緩衝エレメントを有しており、該燃料緩衝エレメントが、壁部と、前記燃料緩衝エレメントを通って延びた長手方向緩衝エレメント軸線とを有しており、前記燃料緩衝エレメントが、燃料レール内に配置されており、前記燃料緩衝エレメント軸線が、レール軸線とほぼ平行であり、加圧燃料を流体導管に流過させることを特徴とする、流体導管内の圧力脈動を低減する方法。
【請求項18】 前記加圧燃料が圧縮状態にあると、燃料緩衝エレメントが圧縮し、加圧流体が引張り状態にあると、燃料緩衝エレメントが膨張する、請求項17記載の方法。
【請求項19】 前記燃料緩衝エレメントが、細長い部材である、請求項17記載の方法。
【請求項20】 前記燃料緩衝エレメントが、2つの位置において圧縮され、2つのほぼ丸い部分を形成している、請求項17記載の方法。
【請求項21】 前記燃料緩衝エレメントが、3つの位置において圧縮され、3つのほぼ丸い部分を形成している、請求項17記載の方法。
【請求項22】 前記燃料緩衝エレメントが、4つの位置において圧縮され、4つのほぼ丸い部分を形成している、請求項17記載の方法。
【請求項23】 前記燃料緩衝エレメントを圧縮するステップの前には、燃料緩衝エレメントは管状である、請求項17記載の方法。
【請求項24】 燃料レールアセンブリを形成する方法において、細長い部材の壁部をエレメントの長手方向軸線に向かって少なくとも2つの位置において部材の長さに沿って圧縮し、少なくとも1つのほぼ丸い部分を形成し、前記細長い部材を燃料レールに挿入することを特徴とする、燃料レールアセンブリを形成する方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のエンジンのための燃料供給システムにおいて使用するための圧力緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インジェクタ式燃料噴射システムのための燃料レールでは、燃料システムに関連した様々な装置が、燃料中の圧力波を燃料レール中に伝播させる。このような圧力波は、誤ったときに生じると、少量の燃料を燃料レールから漏出させ、インジェクタが開放された時にエンジン中へ噴射させる。さらに、このような圧力波は、システムに好ましくないノイズを生ぜしめる。圧力パルスは、燃料圧力の誤った表示によって燃料圧力レギュレータを作動させることにより、この燃料圧力レギュレータに誤った読取りを提供し、これにより、燃料が燃料タンクへバイパスされる又は戻される。
【0003】公知の圧力緩衝システムは、燃料供給ラインを形成した弾性的な壁部を使用している。圧力パルスが生じると、弾性的な壁部は、圧力脈動を緩衝するために機能する。別の圧力緩衝システムは、燃料レールの端部に差し込まれた圧力緩衝装置を使用しており、前記燃料レールの他方の端部には圧力レギュレータが設けられている。さらに別の圧力緩衝システムは、インジェクタの点火時に最大圧力を低減するために作動可能な柔軟な部材を使用している。この部材は、レール内のインジェクタ開口への燃料の流れに悪影響を与えないように、燃料レールに位置決めされている。この部材は、レール中で回転自在ではなく、圧力パルスは、封入された空間を備えた溶接結合された1対のシェル半部である部材によって緩衝される。別の圧力緩衝システムは、燃料フィルタの出口から燃料レールにまで一列に配置された燃料圧力緩衝装置を使用する。この緩衝装置は、燃料ポンプ及び、燃料インジェクタの開閉によって惹起される過渡的な圧力変動を低減するために働く、圧力アキュムレータである。
【0004】別の緩衝システムは、燃料レールに取り付けられた一体的な圧力緩衝装置を利用する。戻り管がレールにろう接され、次いで、組立プロセスにおける好都合な時点で、ダイヤフラムである緩衝装置が戻り管に取り付けられ、所定の位置に圧着される。ダイヤフラムは、インジェクタの圧力脈動によって生ぜしめられる可聴動作ノイズを低減するために働く。
【0005】さらに別の緩衝システムは、燃料ポンプにおけるパルス緩衝装置を使用しており、このパルス緩衝装置は、少なくとも1つの室を形成した加熱シールされた端部を備えた、可撓性及び弾性的なプラスチック材料から成る薄い壁の管から形成された中空体から成っている。室は、圧力脈動を緩衝するために、圧縮性ガスを有している。別の緩衝システムは、圧力脈動の振幅を低減することによりポンプノイズを低減するために、歯車ロータ燃料ポンプ内部のベローズ調整装置を使用する。さらに別のシステムは、燃料供給ポンプからの流体の流路のラインの合流部においてベローズ状の装置を使用しており、これにより、流路に不連続を形成し、搬送される燃料の圧縮振動を低減する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】比較的コンパクトで、安価に製造及び装着することができる緩衝エレメントを開発することが有利である。
【0007】
【課題を解決するための手段】簡単に言えば、本発明は燃料レールアセンブリを提供する。燃料レールアセンブリは、ほぼ中空の燃料レールを有しており、この燃料レールは、この燃料レールを通って延びた長手方向レール軸線と、燃料緩衝エレメントとを有しており、この燃料緩衝エレメントは、壁部と、燃料緩衝エレメントを通って延びた長手方向燃料緩衝エレメント軸線とを有している。燃料緩衝エレメントは燃料レール内に配置されている。緩衝エレメント軸線は、レール軸線に対してほぼ平行である。
【0008】本発明は、流体導管のための緩衝エレメントをも提供する。緩衝エレメントは、流体導管に挿入される細長い部材から成っている。細長い部材は、この部材の長さに沿って延びた少なくとも1つのほぼ丸い部分を有している。
【0009】さらに、本発明は、流体導管内の圧力脈動を減じる方法を提供する。この方法は、内部に緩衝エレメントが配置された流体導管を提供し、この緩衝エレメントは、細長い部材を有しており、この細長い部材は、部材の長さに沿って延びた少なくとも1つのほぼ丸い部分を有しており、加圧流体を流体導管内に流過させることを含んでいる。
【0010】さらに、本発明は、燃料レールアセンブリを形成する方法を提供する。この方法は、細長い部材の壁部をエレメントの長手方向軸線に向かって少なくとも2つの位置において部材の長さに沿って圧縮し、少なくとも1つのほぼ丸い部分を形成し、細長い部材を燃料レールに挿入することを含んでいる。
【0011】
【発明の実施の形態】本明細書に組み込まれかつ本明細書の一部を形成した添付の図面は、本発明の現時点での有利な実施態様を示しており、前記の概略的な説明および以下の詳細な説明と相俟って、本発明の特徴を説明するために働く。
【0012】図面中、同一の符号が同一の部材を示すために使用されている。本発明の有利な実施態様による燃料緩衝エレメント110が図1及び図2に示されている。燃料緩衝部材又はエレメント(以下ではエレメント110と呼ぶ)は、図1に示された燃料レール20等のほぼ中空の流体導管内に挿入される。燃料レール20に挿入されたエレメント110は燃料レールアセンブリ100を形成している。燃料レール20は、自動車の燃料管理システムに設けられている。一体化された空気−燃料モジュールにおいては、燃料レールアセンブリは、ガソリン等の液体又は空気又はガス等の非液体流体の一方又は両方のための通路である。この特定の燃料レール20は、それぞれ燃料インジェクタ(図示せず)を収容するための複数のインジェクタカップ(図示せず)を有している。燃料レール20は、内周面を有する内壁201と、燃料レールを通って延びた長手方向レール軸線203とを有している。
【0013】有利には、エレメント110は、中空で、薄い壁部のステンレス鋼管の細長い単一の片、インコネル又は電気溶着ニッケルから形成されているが、当業者は、燃料レール20によって搬送される流体又は燃料に材料が耐えることができる限りエレメント110を他の適切な材料から形成することもできることを認識するであろう。さらに、エレメント110は、管状ではなく、箱形又はその他の適切な形状を含む別の形状であってよい。有利な実施態様では、図2に破線で示したように、エレメント110は、外部の壁部101を有する管状の片として提供されている。破線の矢印Aによって示したように、外壁101はエレメント110の長手方向軸線103に向かって4つの位置102でエレメント110の長さに沿って圧縮されている。有利には、壁部101は、ピン及びローラを使用して長手方向軸線103に向かって壁部101を締め付けることによって圧縮されるが、当業者は、内部及び外部の型を使用する等の他の工具及び技術を使用することができることを認識するであろう。また、エレメント110は、この分野で知られる押出し成形によって形成することができる。
【0014】壁部101を4箇所で圧縮することにより、長手方向軸線103から延びた4つのほぼ丸い又は半楕円形の部分又は突出部が、エレメント110の長さに沿って形成され、エレメント110の横断面は、図2に示したように、十字形の外観を示す。各突出部104の壁部101における先端部105は、それぞれの別の突出部104の壁部101における先端部105と、長手方向軸線103からほぼ同じ第1の距離であると有利であり、隣接した突出部の先端部105の間の壁部101における全ての位置は、長手方向軸線103からの第1の距離よりも小さい。エレメント110の自由端部106は有利にはレーザ溶接によって押し合わされかつシールされるが、当業者は、自由端部106は例えば化学的結合等の他の方法によってシールすることができることを認識するであろう。
【0015】有利には、エレメント110は、約9.5mm(3/8インチ)の公称外径と、約0.15mm(0.006インチ)の壁部101厚さと、約127mm(5インチ)の長さとを有している。しかしながら、当業者は、壁部101の厚さ及び長さは別の寸法であってもよいことを認識するであろう。壁部101は極めて薄いので、脈動圧力信号に対して極めて敏感である。エレメント110の機能は、圧縮において圧縮によって又は引張りにおいて膨張によって脈動燃料圧力信号を受取り、圧力ピークをなだらかにし、燃料レール20における圧力脈動を低減し、燃料レール20内の、及び個々のインジェクタが開放された場合には各インジェクタ内への、燃料又は流体の比較的層状の流れを提供する。壁部101から形成された突出部104を有するエレメント110は、圧力パルスを吸収するために必要な弾性を提供する。複数の突出部104に作用する圧力パルスは、突出部104を圧縮又は伸張させるように作用し、突出部はこれにより脈動圧力を吸収する。突出部104は、圧縮モード又は引張モードにあってよい。燃料レール20内の小さな容積内の壁部101の比較的大きな量の表面積は、脈動圧力信号を吸収するための比較的大きな領域を提供する。
【0016】エレメント110は、エレメント110の長手方向軸線103が燃料レール20の長手方向軸線203に対してほぼ平行になるように燃料レール20の開放端部に装着されている。エレメント110は、クリップ(図示せず)によって燃料レールに固定することができるか、燃料レール20に自由に挿入することができ、これによりエレメント110が燃料レール20内で浮動することを許容する。有利には、燃料レール20は、公称19mm(3/4インチ)の直径を有している。約9.5mmの外径を有するエレメント110を使用する場合、エレメント110に対する燃料レール20の直径の比は約2:1である。加圧燃料は、エレメント110によって占められていない燃料レール20内の領域202を流過する。
【0017】エレメント110の有利な実施態様の付加的な利点は、エレメント110が燃料レール20に対し内部の構造的支持を提供することである。燃料レール20に外部圧縮力が加えられた場合、エレメント110は、燃料レール100が完全に潰れるのを防止する剛性化部材として働く。
【0018】有利には、エレメント110は戻りなし燃料システムにおいて使用されるが、当業者は、エレメント110を圧力脈動が生じるおそれがあるあらゆるタイプの燃料システムにおいて使用することができることを認識するであろう。
【0019】4つの突出部が有利であるが、4つよりも少ない又は多い突出部を備えた別の実施態様を使用することができる。例えば、図3及び図4は、使用することができる、それぞれ3つの突出部204又は2つの突出部304を有するエレメント210及び310を示している。有利には、突出部104,204,304は全て長手方向軸線を中心に対称的に間隔を置いて配置されているが、当業者は、突出部104,204,304が対称的に間隔を置かれている必要はないことを認識するであろう。さらに、突出部104,204,304は、同じエレメント110に設けられた個々の突出部104,204,304と同じサイズであると有利であるが、当業者は、突出部104,204,304は同じサイズである必要はないことを認識するであろう。さらに、突出部104,204,304は丸い又は楕円形であると有利であるが、当業者は、突出部104,204,304が別の形状であってもよいことを認識するであろう。
【0020】エレメント110の使用が燃料レール20において示されているが、このような緩衝装置は、成形された通路と協働して等の燃料又は流体システムの別の部分に位置決めされてよい。このような別の領域は、圧力レギュレータ、燃料ポンプのモータ、又は圧力脈動が生じるあらゆる箇所にある。
【出願人】 【識別番号】595065334
【氏名又は名称】シーメンス オートモーティヴ コーポレイション
【出願日】 平成13年4月23日(2001.4.23)
【代理人】 【識別番号】100074147
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 崇
【公開番号】 特開2001−355539(P2001−355539A)
【公開日】 平成13年12月26日(2001.12.26)
【出願番号】 特願2001−124628(P2001−124628)