| 【発明の名称】 |
エンジン |
| 【発明者】 |
【氏名】石倉 聡史
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| 【要約】 |
【課題】エンジン冷態時に吸入空気を加熱して白煙の排出を抑制するものにおいて、電気的に吸入空気を加熱するものの如くバッテリの負担を大きくしたり、バッテリの寿命を縮めるような不都合を解消する。
【解決手段】エンジン冷態時にエンジン1の吸入空気を加熱して白煙の排出を抑制するにあたり、エンジン1の排気熱を利用して吸入空気を加熱する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸気装置を介して空気を吸入するエンジンにおいて、前記吸気装置に、エンジン温度が低い場合に、エンジンの排気熱で吸入空気を加熱する吸気加熱手段を設けたことを特徴とするエンジン。 【請求項2】 請求項1の吸気装置に、エンジンの排気熱で吸入空気を加熱する加熱吸気経路と、吸入空気を加熱しない通常吸気経路と、エンジン温度に応じて吸気経路を自動的に切換える吸気経路切換手段とを設けたことを特徴とするエンジン。 【請求項3】 請求項2の吸気経路切換手段は、エンジン冷却水の流路圧力変化に基づいて吸気経路を自動的に切換えることを特徴とするエンジン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、農業機械等に搭載されるエンジンの技術分野に属し、詳しくはエンジン冷態時における白煙排出防止構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種農業機械等に搭載されるエンジンは、エンジン温度が低い場合(冷態時)に、白煙を排出することが知られている。つまり、白煙は、未燃の燃料が低温下で凝縮して水蒸気等と一緒に排出されるもので、通常強い刺激臭を伴うため、可及的に排出させないことが望ましい。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、エンジンの吸気経路に、電気的に吸入空気を加熱する吸気加熱手段を設けたものが知られているが、電気的な吸気加熱手段は、消費電流が大きいため、バッテリの負担が大きい許りでなく、バッテリの寿命を縮める不都合があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、吸気装置を介して空気を吸入するエンジンにおいて、前記吸気装置に、エンジン温度が低い場合に、エンジンの排気熱で吸入空気を加熱する吸気加熱手段を設けたことを特徴とするものである。つまり、エンジン温度が低い場合に吸入空気を加熱して白煙の排出を抑制するものでありながら、エンジンの排気熱を利用して吸入空気を加熱するため、電気的に吸入空気を加熱するものの様にバッテリの負担を大きくしたり、バッテリの寿命を縮めるような不都合を解消することができる。また、吸気装置に、エンジンの排気熱で吸入空気を加熱する加熱吸気経路と、吸入空気を加熱しない通常吸気経路と、エンジン温度に応じて吸気経路を自動的に切換える吸気経路切換手段とを設けたことを特徴とするものである。つまり、エンジンが暖まった後は、吸入空気の加熱をしないため、無用な加熱に基づいてエンジンの出力低下を招く不都合も回避することができる。また、吸気経路切換手段は、エンジン冷却水の流路圧力変化に基づいて吸気経路を自動的に切換えることを特徴とするものである。つまり、エンジンの温度上昇に応じて上昇するエンジン冷却水の流路圧力に着目し、該流路圧力を利用して吸気経路を切換えるようにしたため、エンジン温度に適合した吸気加熱を行うことができ、しかも、電気部品を用いることなく吸気経路切換手段を構成できる利点がある。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はトラクタに搭載される水冷式のエンジンであって、該エンジン1は、エアクリーナ2を備える吸気装置3を介して空気を吸入する一方、マフラー4およびテールパイプ5を備える排気装置6を介して燃焼ガス(排気)を排出する。また、エンジン1は、冷却水が充填されるウォータジャケット(図示せず)を備えると共に、所定温度を越えた冷却水をラジエータ7で冷却した後、ウォータジャケットに還元するように構成されているが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】8は前記吸気装置3に設けられる冷態用吸気パイプ(加熱吸気経路)であって、該冷態用吸気パイプ8には、所定間隔を存して前述のテールパイプ5が挿通されており、そのため、冷態用吸気パイプ8を介して吸入される空気は、エンジン1の排気熱で加熱されたテールパイプ5の周囲を通過し、その過程で加熱されるようになっている。 【0007】一方、9は加熱していない空気を吸入する温態用吸気パイプ(通常吸気経路)であって、該温態用吸気パイプ9は、前記冷態用吸気パイプ8からエアクリーナ2に至る吸気経路に合流するように設けられ、さらに、両吸気パイプ8、9の合流部には、エンジン温度に応じて吸気経路を自動的に切換える後述の吸気経路切換バルブ10が設けられている。そして、エンジン温度が低い場合には、冷態用吸気パイプ8側から加熱された空気を吸入して白煙の排出を抑制するが、冷態用吸気パイプ8においては、前述の様にエンジン1の排気熱を利用して吸入空気を加熱するため、電気的に吸入空気を加熱するものの様にバッテリの負担を大きくしたり、バッテリの寿命を縮めるような不都合を解消することができ、また、エンジン1が暖まった後は、温態用吸気パイプ9側から加熱していない空気を吸入するため、無用な吸気加熱に基づいてエンジン1の出力低下を招く不都合も回避することができるようになっている。 【0008】ところで、前記吸気経路切換バルブ10は、冷態用吸気パイプ8および温態用吸気パイプ9の合流口を背反的に開閉するバルブ体11、該バルブ体11の基端部に連結される上下動自在なダイヤフラム12、該ダイヤフラム12で内部が二室に仕切られたケース体13、該ケース体13の一室13aに内装され、かつダイヤフラム12を介してバルブ体11を冷態時切換位置(温態用吸気パイプ閉位置)に付勢する弾機14等で構成されるが、ケース体13の他室13bは、圧力取出ホース15を介してラジエータ入口ホース16に連通されている。そして、エンジン冷態時には、ラジエータ入口ホース16内の圧力が低いため、弾機14の付勢力でバルブ体11を冷態時切換位置に保持する一方、エンジン温態時には、ラジエータ入口ホース16内の圧力が上昇するため、ダイヤフラム12が弾機14の付勢力に抗してバルブ体11を温態時切換位置(冷態用吸気パイプ閉位置)に切換えることになる。つまり、エンジン1の温度上昇に応じて上昇するエンジン冷却水の流路圧力に着目し、該流路圧力を利用して吸気経路を自動的に切換えるようにしたため、エンジン温度に適合した吸気加熱を行うことができる許りか、電気部品を用いることなく吸気経路切換手段を構成できる利点がある。 【0009】一方、17はオペレータが着座するシートであって、該シート17には、ヒータパイプ18が内装されており、その入口部18aは、冷却水取出ホース19を介してラジエータ入口ホース16に連通される一方、出口部18bは、冷却水戻しホース20を介してラジエータ出口ホース21に連通されている。つまり、シート17に内装したヒートパイプ18を経由する冷却水循環経路を構成しているため、エンジン1で加熱された冷却水を利用してシート17を温めることができ、その結果、電気的にシート17を加熱するものの様にバッテリの負担を大きくしたり、バッテリの寿命を縮めるような不都合を解消することができるようになっている。 【0010】さらに、22は前記冷却水取出ホース19に介設される水量調整バルブであって、該水量調整バルブ22は、ヒータコントローラ23の操作位置に応じてヒートパイプ18に流す冷却水の量を調整するように構成されており、そのため、気温、季節等に応じてシート17の温度を自由に調整することができるようになっている。 【0011】ところで、前記シート17は、前側下端部のシート支軸17aを支点として前方に回動可能な可倒式シートに構成されているが、前記冷却水取出ホース19および冷却水戻しホース20は、可撓性を有するゴムホースであるため、シート17の前方への回動を妨げる不都合を回避することができるようになっている。 【0012】叙述の如く構成されたものにおいて、エンジン1の吸気装置3は、エンジン温度が低い場合に、エンジン1の吸入空気を加熱して白煙の排出を抑制するが、エンジン1の排気熱を利用して吸入空気を加熱するようにしたため、電気的に吸入空気を加熱するものの様にバッテリの負担を大きくしたり、バッテリの寿命を縮めるような不都合を解消することができる。 【0013】また、吸気装置3に、エンジン1の排気熱で吸入空気を加熱する冷態用吸気パイプ8と、吸入空気を加熱しない温態用吸気パイプ9と、エンジン温度に応じて吸気経路を自動的に切換える吸気経路切換バルブ10とを設けたため、エンジン1が暖まった後に吸入空気を加熱することを回避でき、その結果、無用な吸気加熱に基づいてエンジン1の出力低下を招く不都合も回避することができる。 【0014】また、吸気経路切換バルブ10は、エンジン冷却水の流路圧力変化に基づいて吸気経路を自動的に切換えるため、エンジン温度に適合した吸気加熱を行うことができる許りでなく、電気部品を用いることなく吸気経路切換手段を構成できる利点がある。 【0015】尚、本発明は、前記実施形態に限定されないことは勿論であって、例えば圧力取出ホース15は、ラジエータ7に直接繋げることも可能である。また、冷態時の吸気加熱は、マフラー4等の排気経路構成部材を利用して行うようにしてもよい。また、シート暖房においては、バイメタル式水量調整機構(温度調整機構)等を用いた過熱防止手段を設けてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月24日(2000.3.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−271716(P2001−271716A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月5日(2001.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−84194(P2000−84194) |
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