| 【発明の名称】 |
排気ガス再循環制御バルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 康敬
【氏名】布目 博之
【氏名】小林 昌弘
【氏名】鈴木 敏郎
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| 【要約】 |
【課題】弁軸に付着したデポジットを全周にわたって掻き落とすことができるとともに、弁軸に作用する摺動抵抗が少なく、かつ、排気ガスの軸受への侵入を阻止することができる、製作容易で安価な制御バルブを提供する。
【解決手段】複数の爪14aを有する複数の掻落プレート14を、円周方向に少しづつずらせ重ね合わせて固着し、最上部にワッシャ15を固着した掻落部13を弁軸6に遊嵌して軸受5下部に設けたので、弁軸6の円滑な作動を妨げることなく、弁軸6に付着したデポジット等を全周にわたって掻き落とすことができる。また、爪14aの間を通り抜けようとする排気ガスはワッシャ15により阻止され軸受5に達する量が低減される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジング内に設けられた排気ガスを通すための通路と、前記通路を開閉するために設けられた弁座と、前記ハウジングに一体的に設けられたアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動により前記通路の軸心方向に移動する弁軸と、前記弁軸に固定され前記弁軸の移動により前記弁座に当接、離間して前記通路を開閉する弁と、前記弁軸を摺動可能に支持する軸受と、前記弁を前記弁座に押圧するための弾性部材とからなる排気ガス再循環制御バルブにおいて、前記軸受の前記弁側に、前記弁軸に僅かな隙間を有して遊嵌される複数の爪を有する複数の掻落プレートを、前記掻落プレートの周方向に少しづつづらせ重ね合わせて固着するとともに、最上部にワッシャを固着した掻落部を設けたことを特徴とする排気ガス再循環制御バルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排気ガス再循環装置の制御バルブに関し、詳しくは、制御バルブの弁軸部に付着するデポジットを、作動に支障なく掻き落とすことができる制御バルブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図4は、従来技術を説明するための制御バルブの縦断面図である。図4において、制御バルブ21の通路入口22bは図示しないエンジンの排気管に、また、通路出口22c、22dは図示しないエンジンの吸気管に接続される。排気管から流入する排気ガス量を弁27a、27bで調量して吸気管に戻し、エンジンで再燃焼させて排気ガス中の有害成分である窒素酸化物の排出量を低減させる。通路入口22bから流入する排気ガス中に含まれるカーボン等は通路22aに露出する弁軸26にデポジットとして付着し、弁軸26が作動する際、弁軸26と軸受25の間にデポジットが挟み込まれ、作動不良を起こすおそれがある。そこで、特開平6−280686号公報等に示される、付着カーボン除去技術が考案され公知となっている。 【0003】すなわち、前記公報によれば、案内部材の調節弁側の面に設けられて、軸部を摺動自在に通す孔を有するとともに、この案内部材の面との間に所定の空間を形成するホルダおよび、ホルダの空間内に配置されて軸部の運動を阻害しないわずかの弾力で接触する金属繊維の、例えば、金属線を網状にして軸部のまわりに巻回した、詰め物を具備して、排気ガスの通気抵抗を増大せしめてエンジンルームに漏れる排気ガスの量を少なくするとともに、軸部に付着するカーボン等を拭き取るとしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、網状に形成された金属線では、金属線の当たる部分の拭き取りだけに限定され、軸部の全周に付着したデポジット全てを拭き取ることはできない。また、網状であるため、デポジットを含む排気ガスが網状金属線の詰め物を透過して軸受に達し、軸受と軸部の間にデポジットが入り込み、作動不良の原因になり易い。また、前記詰め物は、金属細線をメリヤス編の如くに編んでロール状に巻き上げて製作するため、製作組付工数が嵩みコスト高となる。そこで本発明は、弁軸に付着したデポジットを全周にわたって掻き落とすことができるとともに、弁軸に作用する摺動抵抗が少なく、かつ、排気ガスの軸受への進入を阻止することができる、製作容易で安価な制御バルブを提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題の解決を目的としてなされた請求項1の発明は、ハウジング内に設けられた排気ガスを通すための通路と、前記通路を開閉するために設けられた弁座と、前記ハウジングに一体的に設けられたアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動により前記通路の軸心方向に移動する弁軸と、前記弁軸に固定され前記弁軸の移動により前記弁座に当接、離間して前記通路を開閉する弁と、前記弁軸を摺動可能に支持する軸受と、前記弁を前記弁座に押圧するための弾性部材とからなる排気ガス再循環制御バルブにおいて、前記軸受の前記弁側に、前記弁軸に僅かな隙間を有して遊嵌される複数の爪を有する複数のプレートを、前記プレートの周方向に少しづつづらせ重ね合わせて固着するとともに、最上部にワッシャを固着した掻落部を設けたことを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る制御バルブの縦断面図である。図2は本発明の一実施形態に係る制御バルブの掻落部の上面図、側面図、下面図、ならびに掻落部を構成する掻落プレートの上面図である。図1において、制御バルブ1の本体を構成するハウジング2の中央には排気ガスを通すための通路2aが穿設され、通路2aに向かってハウジング2外部から入口通路2b、出口通路2c、2dが穿設されている。出口通路2c、2dは、制御バルブ1をコンパクトに構成するため、後述する小径の二つの弁を使用するので二個所に設けられている。 【0007】入口通路2bは図示しない排気管に連通して排気ガスを導入し、二つの出口通路2c、2dは下流において一つにまとめられ、図示しないスロットルボデーのスロットルバルブ下流の吸気管内に導入され、斯くして排気ガスを再燃焼させて、有害成分を除去する。通路2aの一方の開口部には、カバー3が複数のネジ4で固定され気密を保持している。通路2aの他方の開口部には、軸受5が圧入され、軸受5には通路2aの軸心方向に摺動可能に弁軸6が貫入されている。弁軸6には二つの小径の弁7a、7bが一体的に固定されている。通路2aには二つの弁7a、7bが当接する二つの環状の弁座8a、8bが一体的に設けられている。 【0008】弁軸6の上端部にはリテーナ9が一体的に固定され、リテーナ9は一端がハウジング2に当接するスプリング10により上方に押圧される。そのため、弁7a、7bは弁座8a、8bに押圧され閉弁するよう構成される。ハウジング2の上部には、パルス電源により駆動されるステップモータ11が固定され、ステップモータ11のシャフト12の先端は弁軸6の上端部に当接するよう構成されている。シャフト12は、ステップモータ11の回転がシャフト12に一体的に構成された送りネジ12aにより、直線運動に変換されることにより、弁軸6を移動させ弁を開閉する。 【0009】軸受5の下部(弁側)の、軸受5とハウジング2により形成された空間部2e(図3参照)には、掻落部13が遊嵌されている。掻落部13は、図2に示すように、複数の爪14aを有する複数の掻落プレート14を円周方向に少しづつずらせ重ね合わせて固着し、最上部(軸受5側)にワッシャ15を固着して構成されている。なお、固着方法については、接着剤、溶着等各種の案が知られているが、スタッキングによる固着が最も経済的に製作可能である。 【0010】掻落プレート14の爪14aおよびワッシャ15の内径は弁軸6と所定の隙間寸法L2(図3参照)を保持して遊嵌される。掻落部13は外径寸法と空間部2e内径との隙間寸法L3(図3参照)を保持して空間部2eに遊嵌されている。この時、隙間寸法L3と、軸受5と弁軸6の隙間寸法L1(図3参照)との関係は、L3>L1となるよう構成されている。また掻落部13内径と弁軸6の隙間寸法L2(図3参照)は、L2<L1の関係になるよう構成されている。ハウジング2の上部のステップモータ11取付部周辺には制御バルブ1冷却のための冷却通路2fが設けられ、冷却水が導入されるよう構成されている。 【0011】次に、本実施形態の作用について説明する。図示しないエンジンが稼動すると、エンジン負荷に応じたパルス電源によりステップモータ11のロータ11aが回転し、ロータ11aの回転が送りネジ12aで直線運動に変換され、送りネジ12aと一体的に形成されたシャフト12が下方に押し出され、同時に弁軸6が下方に押されるので弁7a、7bが開かれる。図示しない排気管からの排気ガスは、入口通路2bを経て弁7a、7bで調量され、出口通路2c、2dを経て図示しない吸気管へ吸引される。弁7a、7bが閉じられる時、弁軸6に付着した排気ガス中のデポジット等は、弁軸6の上昇により複数の掻落プレート14により掻き落とされる。 【0012】複数の掻落プレート14は円周方向に少しづつずらして重ね合わされているため、全周にわたって配置された爪14aにより弁軸6に付着したデポジット等は全周にわたって掻き落とされる。また、弁軸6が作動する時、掻落プレート14の爪14aの先端部だけが弁軸6に接触するので、弁軸6の円滑な作動を妨げない。また、掻落部13の最上部にはワッシャ15が固着されているので、爪14aの間を通り抜けようとする排気ガスはワッシャ15により遮られて軸受に達する量が低減される。また、掻落部13はスタッキング等のプレス加工により短時間に手間をかけずに製作することができる。 【0013】 【発明の効果】本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。すなわち、複数の爪を有する複数の掻落プレートを、円周方向に少しづつずらせ重ね合わせて固着し、最上部にワッシャを固着した掻落部を弁軸に遊嵌して設けたので、弁軸の円滑な作動を妨げることなく、弁軸に付着したデポジット等を全周にわたって掻き落とすことができる。また、爪の隙間を通り抜けようとする排気ガスはワッシャにより阻止され軸受に達する量が低減される。また、掻落部はスタッキング等のプレス加工により短時間に手間をかけずに製作することができる。前述により弁の作動不良を防止して、安価に製作可能な制御バルブを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000116574 【氏名又は名称】愛三工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月23日(2000.3.23) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−271714(P2001−271714A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月5日(2001.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−126670(P2000−126670) |
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