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【発明の名称】 エンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディ及びこれを備えた汎用組立品
【発明者】 【氏名】山下 文男

【氏名】井上 章

【氏名】照海 裕

【氏名】井上 裕史

【要約】 【課題】

【解決手段】吸気通路と、チョーク弁取付孔と、スロットル弁取付孔とを設け、気体燃料供給用の入口管取付孔4aを設け、この入口管取付孔4aと吸気通路12との連通を、連通遮断用肉壁部4bで遮断し、液体燃料供給用として、燃料カップ受け座11aと、入口管取付用肉部と、フロート弁室と、メインノズル取付孔10aと、スロー系通路とを設け、フロート弁室の燃料入口を閉塞用肉壁部で閉塞した、エンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸気通路(12)と、チョーク弁取付孔(15a)と、スロットル弁取付孔(14a)とを設け、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)を設け、この入口管取付孔(4a)と上記吸気通路(12)との連通を、連通遮断用肉壁部(4b)で遮断し、液体燃料供給用として、燃料カップ受け座(11a)と、入口管取付用肉部(25b)と、フロート弁室(20c)と、メインノズル取付孔(10a)と、スロー系通路(16)とを設け、上記フロート弁室(20c)の燃料入口を閉塞用肉壁部(25c)で閉塞した、ことを特徴とするエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディ。
【請求項2】 請求項1に記載したエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディにおいて、気体燃料の遮断弁取付孔(6a)を設け、この遮断弁取付孔(6a)と前記吸気通路(12)との連通を、連通遮断用肉壁部(5b)で遮断した、ことを特徴とするエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディ。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載したエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディにおいて、前記液体燃料供給用の入口管取付用肉部(25b)に入口管取付孔(25a)を形成した、ことを特徴とするエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディ。
【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載した汎用ミキシングボディを備え、前記チョーク弁取付孔(15a)とスロットル弁取付孔(14a)に、チョーク弁(15)とスロットル弁(14)とをそれぞれ取り付け、前記メインノズル取付孔(10a)にメインノズル(10)を取り付け、前記フロート弁室(20c)に燃料カップ(11)用のフロート(20)の弁体(20a)を挿入し、前記燃料カップ受け座(11a)で燃料カップ(11)を受け、上記燃料カップ(11)に液体燃料の遮断弁取付孔(24b)と連通遮断用肉壁部(24c)を設け、この連通遮断用肉壁部(24c)で遮断弁取付孔(24b)と燃料カップ(11)内との連通を遮断した、ことを特徴とするエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用組立品。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディ及びこれを備えた汎用組立品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン用燃料ミキサの部品として用いるミキシングボディは、気体燃料ミキサ、液体燃料ミキサ、デュアル燃料ミキサの種類毎に個別に開発され、製作されている。尚、気体燃料ミキサとは、気体燃料と空気とを混合させることができるミキサをいい、液体燃料ミキサとは、液体燃料を空気と混合させることができるミキサ(一般にはキャブレータ)をいい、デュアル燃料ミキサとは、気体燃料と液体燃料との供給を切り換えて、これらを空気と混合させることができるミキサをいう。
【0003】また、燃料ミキサを製作するには、製作する燃料ミキサの種類が確定した後、ミキシングボディ及び他の多くの部品を集め、各部品をミキシングボディに組み付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には、次の問題がある。ミキシングボディは、各種ミキサ毎に個別に開発され、製作されているため、その開発コストや製作コストが高く、ひいては、これを部品として用いる燃料ミキサのコストも高くなる。
【0005】製作する燃料ミキサの種類が確定した後、ミキシングボディ及び他の多くの部品を集め、各部品をミキシングボディに組み付けるため、製作する燃料ミキサの種類が確定してから燃料ミキサを完成するまでに時間と手間がかかる。
【0006】本発明の課題は、上記問題点を解決できる、エンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディ及びこれを備えた汎用組立品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(請求項1の発明)請求項1の発明の構成は、次の通りである。図2に示すように、吸気通路(12)と、チョーク弁取付孔(15a)と、スロットル弁取付孔(14a)とを設け、図1に示すように、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)を設け、この入口管取付孔(4a)と上記吸気通路(12)との連通を、連通遮断用肉壁部(4b)で遮断し、図2に示すように、液体燃料供給用として、燃料カップ受け座(11a)と、入口管取付用肉部(25b)と、フロート弁室(20c)と、メインノズル取付孔(10a)と、スロー系通路(16)とを設け、上記フロート弁室(20c)の燃料入口を閉塞用肉壁部(25c)で閉塞した、ことを特徴とするエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディ。
【0008】(請求項2の発明)請求項2の発明の構成は、次の通りである。請求項1に記載したエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディにおいて、図1に示すように、気体燃料の遮断弁取付孔(6a)を設け、この遮断弁取付孔(6a)と前記吸気通路(12)との連通を、連通遮断用肉壁部(5b)で遮断した、ことを特徴とするエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディ。
【0009】(請求項3の発明)請求項3の発明の構成は、次の通りである。請求項1または請求項2に記載したエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディにおいて、図2に示すように、前記液体燃料供給用の入口管取付用肉部(25b)に入口管取付孔(25a)を形成した、ことを特徴とするエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用ミキシングボディ。
【0010】(請求項4の発明)請求項4の発明の構成は、次の通りである。請求項1から請求項3のいずれかに記載した汎用ミキシングボディを備え、図4に示すように、前記チョーク弁取付孔(15a)とスロットル弁取付孔(14a)に、チョーク弁(15)とスロットル弁(14)とをそれぞれ取り付け、前記メインノズル取付孔(10a)にメインノズル(10)を取り付け、前記フロート弁室(20c)に燃料カップ(11)用のフロート(20)の弁体(20a)を挿入し、前記燃料カップ受け座(11a)で燃料カップ(11)を受け、図3に示すように、上記燃料カップ(11)に液体燃料の遮断弁取付孔(24b)と連通遮断用肉壁部(24c)を設け、この連通遮断用肉壁部(24c)で遮断弁取付孔(24b)と燃料カップ(11)内との連通を遮断した、ことを特徴とするエンジン用燃料ミキサの部品として用いる汎用組立品。
【0011】
【作用】(請求項1から請求項3の発明)請求項1から請求項3の発明に係る図1及び図2の汎用ミキシングボディは、次のようにして、請求項4の発明に係る図3及び図4の汎用組立品の部品として用いることができる。図1及び図2の汎用ミキシングボディ(1)に、図3及び図4に示すように、チョーク弁(15)、スロットル弁(14)、メインノズル(10)、フロート(20)、燃料カップ(11)を取り付けると、図3及び図4の汎用組立部品を製作することができる。
【0012】図1に示す各連通遮断用肉壁部(4b)(5b)、図2に示す閉塞用肉壁部(25c)は、汎用ミキシングボディ(1)を鋳造により成形する際、汎用ミキシングボディ(1)と一体成形することが可能であるため、封止プラグ等の別部品を用いて連通遮断や閉塞を行う場合に比べ、低コストで形成できるうえ、部品点数を少なくすることができる。
【0013】(請求項4の発明)請求項4の発明に係る図3及び図4の汎用組立品は、次のようにして、図5から図10の各種燃料ミキサに用いることができる。
《1》気体燃料ミキサへの使用図3及び図4の汎用組立品を、図5及び図6に示す気体燃料ミキサに用いる場合、図3に示す連通遮断用肉壁部(4b)(5b)に、追加工により孔をあけ、図5に示すように、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)に気体燃料入口管(4a)を取り付ける。気体燃料の遮断弁取付孔(6a)がある場合には、ここに気体燃料遮断弁(6)を取り付ける。図6に示すスロットル弁(14)は汎用組立品に予め取り付けられているため、新たに取り付ける必要はない。尚、汎用組立品には、図4に示すチョーク弁(15)が予め取り付けられているが、チョーク弁(15)は気体燃料ミキサには本来必要ない。しかし、チョーク弁(15)は、常に全開状態にしておけば、吸気の障害となることはないため、取り外す必要はない。このように、簡単な追加工を施し、気体燃料入口管(4)や気体燃料遮断弁(6)等の少数の部品を追加して取り付けるだけで、図5及び図6に示す気体燃料ミキサを製作することができる。
【0014】この気体燃料ミキサでは、図6に示す液体燃料供給用のフロート弁室(20c)、メインノズル(10)、スロー系通路(16)、遮断弁取付孔(24c)は使用されないが、フロート弁室(20c)の燃料入口が閉塞用肉壁部(25c)で閉塞され、また、遮断弁取付孔(24c)と燃料カップ(11)内との連通が連通遮断用肉壁部(24c)で遮断されているため、外気や塵埃がフロート弁室(20c)や遮断弁取付孔(24b)から燃料カップ(11)内に流入することがなく、これらがメインノズル(10)やスロー系通路(16)から吸気通路(12)に流入することもない。
【0015】《2》液体燃料ミキサへの使用図3及び図4の汎用組立品を、図7及び図8に示す液体燃料ミキサに用いる場合、図4に示す入口管取付用肉部(25b)に追加工により入口管取付孔(25a)をあけるとともに、フロート弁室(20c)の閉塞用肉壁部(25c)にも追加工により孔をあけ、図8に示すように、液体燃料入口管(25)を取り付ける。入口管取付孔(25a)が既にあいている場合には、その追加工は不要である。そして、図3に示す遮断弁取付孔(24b)の連通遮断用肉壁部(24c)にも追加工により孔をあけ、図7に示すように、遮断弁取付孔(24b)に液体燃料遮断弁(24)を取り付ける。図8に示すチョーク弁(15)、スロットル弁(14)、液体燃料供給用のメインノズル(10)、フロート(20)、燃料カップ(11)は、汎用組立品に予め取り付けられているため、新たに取り付ける必要はない。このように、簡単な追加工を施し、液体燃料入口管(25)や液体燃料遮断弁(24)等の少数の部品を追加して取り付けるだけで、液体燃料ミキサを製作することができる。
【0016】この液体燃料ミキサでは、図7に示す気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)は使用されないが、この入口管取付孔(4a)と吸気通路(12)との連通は、連通遮断用肉壁部(4b)で遮断されているため、外気や塵埃が入口管取付孔(4a)から吸気通路(12)に流入することはない。また、気体燃料の遮断弁取付孔(6a)がある場合、これも使用されないが、この遮断弁取付孔(6a)と吸気通路(12)との連通が連通遮断用肉壁部(5b)で遮断されているため、外気や塵埃が遮断弁取付孔(6a)から吸気通路(12)に流入することもない。
【0017】《3》デュアル燃料ミキサへの使用図3及び図4の汎用組立品を、図9及び図10に示すデュアル燃料ミキサに用いる場合、図3に示す連通遮断用肉壁部(4b)(5b)に、追加工により孔をあけ、図9に示すように、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)に気体燃料入口管(4a)を取り付ける。気体燃料の遮断弁取付孔(6a)がある場合には、ここに気体燃料遮断弁(6)を取り付ける。図4に示す入口管取付用肉部(25b)に追加工により入口管取付孔(25a)をあけるとともに、フロート弁室(20c)の閉塞用肉壁部(25c)にも追加工により孔をあけ、図10に示すように、液体燃料入口管(25)を取り付ける。入口管取付孔(25a)が既にあいている場合には、その追加工は不要である。図3に示す液体燃料の遮断弁取付孔(24b)の連通遮断用肉壁部(24c)にも追加工により孔をあけ、図9に示すように、遮断弁取付孔(24b)に液体燃料遮断弁(24)を取り付ける。図10に示すチョーク弁(15)、スロットル弁(14)、液体燃料供給用のメインノズル(10)、フロート(20)、燃料カップ(11)は、汎用組立品に予め取り付けられているため、新たに取り付ける必要はない。このように、簡単な追加工を施し、気体燃料入口管(4)や気体燃料遮断弁(6)や液体燃料入口管(25)や液体燃料遮断弁(24)等の少数の部品を追加して取り付けるだけで、図9及び図10に示すデュアル燃料ミキサを製作することができる。
【0018】
【発明の効果】(請求項1の発明)図1及び図2の汎用ミキシングボディ(1)に、チョーク弁(15)、スロットル弁(14)、メインノズル(10)、フロート(20)、燃料カップ(11)等の部品を取り付けることにより、図3及び図4の汎用組立品を製作することができ、この汎用組立品は、図5及び図6の気体燃料ミキサ、図7及び図8の液体燃料ミキサ、図9及び図10のデュアル燃料ミキサに汎用的に使用することができる。このため、汎用ミキシングボディ(1)を燃料ミキサの種類毎に個別に開発、製作する必要がなくなり、その開発コストや製作コストが安く、ひいてはこれを部品として用いる各種燃料ミキサのコストも安くなる。
【0019】図1の気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)の連通遮断用肉壁部(4b)、気体燃料の遮断弁取付孔(6a)の連通遮断用肉壁部(5b)、図2のフロート弁室(20c)の閉塞用肉壁部(25c)は、汎用ミキシングボディ(1)を鋳造により成形する際、汎用ミキシングボディ(1)と一体成形することが可能であるため、封止プラグ等の別部品を用いて連通遮断や閉塞を行う場合に比べ、低コストで形成できるうえ、部品点数を少なくすることができる。
【0020】(請求項2の発明)請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加え、次の効果を奏する。図1に示すように、汎用ミキシングボディ(1)に気体燃料の遮断弁取付孔(6a)を形成してあるため、この汎用ミキシングボディ(1)を用いた図3及び図4の汎用組立品を、図5及び図6の気体燃料ミキサや、図9及び図10のデュアル燃料ミキサに用いる場合、遮断弁取付孔(6a)を追加工する手間が省ける。
【0021】図1の気体燃料の遮断弁取付孔(6a)の連通遮断用肉壁部(5b)は、汎用ミキシングボディ(1)を鋳造により成形する際、汎用ミキシングボディ(1)と一体成形することが可能であるため、封止プラグ等の別部品を用いて連通遮断を行う場合に比べ、低コストで形成できるうえ、部品点数を少なくすることができる。
【0022】(請求項3の発明)請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明の効果に加え、次の効果を奏する。図4に鎖線で示すように、汎用ミキシングボディ(1)に入口管取付孔(25a)を形成た場合、この汎用組立品を、図7及び図8の液体燃料ミキサや、図9及び図10のデュアル燃料ミキサに用いる際、入口管取付孔(25a)を追加工する手間が省ける。
【0023】(請求項4の発明)図3及び図4の汎用組立品には、気体燃料供給用、液体燃料供給用の各種取付孔や通路が予め形成され、多数の部品も予め取り付けられており、簡単な追加工を施し、少数の部品を追加して組み付けるだけで、図5及び図6の気体燃料ミキサ、図7及び図8の液体燃料ミキサ、図9及び図10のデュアル燃料ミキサを作り分けることができる。このため、製作する燃料ミキサの種類が確定してから、その燃料ミキサを完成するまでの時間と手間を大幅に省くことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の実施形態に係る汎用ミキシングボディを説明する図である。図1に示すように、汎用ミキシングボディ(1)は、吸気通路周肉壁(2)と気体燃料用肉部(3)と液体燃料用肉部(21)とを備えている。
【0025】吸気通路周肉壁(2)の構成は、次の通りである。図2に示すように、吸気通路周肉壁(2)の内部に吸気通路(12)が設けられている。この吸気通路(12)の途中にベンチュリ部(13)が設けられ、その上流側にチョーク弁取付孔(15a)が、下流側にスロットル弁取付孔(14a)がそれぞれ設けられている。
【0026】気体燃料用肉部(3)の構成は、次の通りである。図1に示すように、気体燃料用肉部(3)は、吸気通路周肉壁(2)の上部に設けられている。この気体燃料用肉部(3)には、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)と、中継通路(7)と、気体燃料の遮断弁取付孔(6a)とが設けられている。図1に示すように、吸気通路(12)の中心軸線(12a)と平行な向きに見て、入口管取付孔(4a)は、気体燃料用肉部(3)の右端面から左向きに形成されている。中継通路(7)は、気体燃料用肉部(3)の上端面から吸気通路(12)に向けて下向きに形成されている。遮断弁取付孔(6a)は、気体燃料用肉部(3)の左端面から右向きに形成されている。入口管取付孔(4a)の奥端には、連通遮断用肉壁部(4b)が形成され、入口管取付孔(4a)と中継通路(7)との連通、ひいては、入口管取付孔(4a)と吸気通路(12)との連通が遮断されている。中継通路(7)の奥端には、連通遮断用肉壁部(5b)が形成され、中継通路(7)と吸気通路(12)との連通が遮断されている。中継通路(7)の始端は封止プラグ(7a)で封止されている。遮断弁取付孔(6a)は、その奥で中継通路(7)と連通しているが、中継通路(7)の奥端の連通遮断用肉壁(5b)により、遮断弁取付孔(6a)と吸気通路(12)との連通は遮断されている。
【0027】液体燃料用肉部(21)の構成は、次の通りである。液体燃料用肉部(21)は、図1に示す燃料通路用肉部(8)と、エアベント通路用肉部(17a)と、エアブリード用肉部(17b)と、図2に示すフロート弁室用肉部(20d)と、入口管取付用肉部(25b)と、燃料カップ用肉部(9)とを備えている。
【0028】図2に示すように、燃料通路用肉部(8)は、ベンチュリ部(13)から垂設されている。燃料通路用肉部(8)には、メインノズル取付孔(10a)と、スロー系通路(16)とが形成されている。メインノズル取付孔(10a)は、燃料通路用肉部(8)の下端面からベンチュリ部(13)まで貫通状に形成されている。スロー系通路(16)は、燃料通路用肉部(8)の下端面から吸気通路(12)のベンチュリ部(13)の下流位置まで貫通状に形成され、その始端は、封止プラグ(16a)で封止されている。スロー系通路(16)は、その始端付近でメインノズル取付孔(10a)と連通している。
【0029】図1に示すように、吸気通路(12)の中心軸線(12a)と平行な向きに見て、エアベント用肉部(17a)は、吸気通路周肉壁(2)の横側に設けられている。エアベント用肉部(17a)には、エアベント通路(18)が形成されている。エアベント通路(18)は吸気通路(12)のベンチュリ部(13)の上流位置からエアベント用肉部(17a)の下端面まで貫通状に形成されている。エアブリード用肉部(17b)は、吸気通路周肉壁(2)を挟んで、エアベント用肉部(17a)と反対側に設けられている。エアブリード用肉部(17b)には、メインエアブリード通路(19)と、スローエアブリード通路(16b)とが形成されている。メインエアブリード通路(19)は、吸気通路(12)のベンチュリ部(13)の上流位置からメインノズル取付孔(10a)まで貫通状に形成され、不要な開口は、封止プラグ(19a)(19b)で封止されている。スローエアブリード通路(16b)は、吸気通路(12)からベンチュリ部(13)の上流位置からスロー系通路(16)まで貫通状に形成されている。
【0030】図2に示すように、横側から見て、フロート弁室用肉部(20d)は、燃料通路用肉部(8)の前部に隣接して設けられ、その下端面は燃料通路用肉部(8)の下端面よりも高い位置にある。フロート弁室用肉部(20d)にはフロート弁室(20c)が設けられている。フロート弁室(20c)は、フロート弁室用肉部(20d)の下端面から吸気通路(12)に向けて上向きに形成され、その燃料入口となる奥端部周側面は閉塞用肉壁部(25c)で閉塞されている。フロート弁室用肉部(20d)にはフロート枢軸孔(20e)も形成されている。
【0031】入口管取付用肉部(25b)は、閉塞用肉壁部(25c)の前部に隣接状に設けられている。この入口管取付用肉部(25b)には、図2に鎖線で示すように、入口管取付孔(25a)を形成してもよい。この入口管取付孔(25a)は、入口管取付用肉部(25b)の前端面から閉塞用肉壁部(25c)の手前まで形成する。図2に示すように、燃料カップ用肉部(9)は、燃料通路用肉部(8)の周囲にフランジ状に形成されている。燃料カップ用肉部(9)には、その下端面に燃料カップ受け座(11a)が形成されている。
【0032】汎用ミキシングボディ(1)の製作は、次のようにして行う。汎用ミキシングボディ(1)は、鋳造により、吸気通路周肉壁(2)と、気体燃料用肉部(3)と液体燃料用肉部(21)を一体に成形する。この鋳造に際し、砂中子により吸気通路(12)を形成する。また、ピン中子により、チョーク弁取付孔(15a)、スロットル弁取付孔(14a)、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)、中継通路(7)、気体燃料の遮断弁取付孔(6a)、メインノズル取付孔(10a)、スロー系通路(16)、エアベント通路(18)、メインエアブリード通路(19)、スローエアブリード通路(16b)、フロート弁室(20c)を形成する。また、鋳造に際し、燃料カップ受け座(11a)も形成する。入口管取付孔(4a)の奥端の連通遮断用肉壁部(4b)、中継通路(7)の奥端の連通遮断用肉壁部(5b)、フロート弁室(20c)の燃料入口となる奥端部を閉塞する閉塞用肉壁部(25c)は、汎用ミキシングボディ(1)の鋳造の際、その肉の一部を残すことにより形成する。
【0033】次に、上記汎用ミキシングボディ(1)を供えた汎用組立品を説明する。図3及び図4は、本発明の実施形態に係る汎用組立品を説明する図である。この汎用組立品の構成は、次の通りである。この汎用組立品は、汎用ミキシングボディ(1)に、気体燃料供給用と液体燃料供給用の部品を取り付けて構成する。すなわち、図4に示すように、チョーク弁取付孔(15a)とチョーク弁取付孔(14a)にチョーク弁(15)とスロットル弁(14)とをそれぞれ取り付ける。メインノズル取付孔(10a)にメインノズル(10)を取り付ける。フロート弁室(20c)にフロート弁座(20b)を取り付け、フロート枢軸孔(20e)に枢軸を介してフロート(20)を枢支する。フロート弁室(20c)にフロート(20)の弁体(20a)を挿入する。取付ボルト(11d)で燃料通路用肉部(8)に燃料カップ(11)を取り付け、燃料カップ受け座(11a)で燃料カップ(11)を受ける。図3に示すように、取付ボルト(11d)の軸部(10b)には液体燃料の中継通路(11b)が形成されている。
【0034】図3に示すように、燃料カップ(11)は、ジェット取付用肉部(26)と液体燃料の遮断弁取付用肉部(24d)とを備えている。ジェット取付用肉部(26)は、燃料カップ(11)の内底部に形成されている。ジェット取付用肉部(26)には、ジェット取付孔(26a)が形成され、これに燃料ジェット(24a)が取り付けられている。この燃料ジェット(24a)と上記取付ボルト(11d)の中継通路(11b)とを介して燃料カップ(11)の燃料溜め室(11c)内とメインノズル取付孔(10a)とが連通する。液体燃料の遮断弁取付用肉部(24d)には、遮断弁取付孔(24b)が形成されている。この遮断弁取付孔(24b)は、遮断弁取付用肉部(24d)の外端面から燃料カップ(11)内に向けて形成され、その奥端に連通遮断用肉壁部(24c)が形成され、この連通遮断用肉壁部(24c)で、遮断弁取付孔(24b)と燃料カップ(11)内との連通が遮断されている。この燃料カップ(11)も鋳造により製作されており、この鋳造の際、ピン中子等により、ジェット取付孔(26a)や遮断弁取付孔(24b)を形成する。連通遮断用肉壁部(24c)は、燃料カップ(11)を鋳造する際、その肉の一部を残すことにより形成する。
【0035】上記汎用組立品は、次のようにして、図5から図10の各種ミキサに用いることができる。
《1》気体燃料ミキサへの使用図3及び図4の汎用組立品を、図5及び図6に示す気体燃料ミキサに用いる場合、図3に示す連通遮断用肉壁部(4b)(5b)に、追加工により孔をあけるとともに、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)、遮断弁取付孔(6a)にネジ加工を施し、図5に示すように、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)に気体燃料入口管(4)を取り付け、気体燃料の遮断弁取付孔(6a)に気体燃料遮断弁(6)を取り付け、中継通路(7)の奥端の孔に気体燃料ノズル(5)を取り付ける。また、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)の出口に弁座(6e)を取り付ける。この弁座(6e)で気体燃料遮断弁(6)の出力杆(6c)先端の弁体(6d)を受ける。スロットル弁(14)は汎用組立品に予め取り付けられているため、新たに取り付ける必要はない。このように、簡単な追加工を施し、気体燃料入口管(4)や気体燃料遮断弁(6)、気体燃料ノズル(5)、弁座(6e)等の少数の部品を追加して取り付けるだけで、図5及び図6に示す気体燃料ミキサを製作することができる。
【0036】この気体燃料ミキサでは、図6に示す液体燃料供給用のフロート弁室(20c)、メインノズル(10)、スロー系通路(16)、遮断弁取付孔(24b)は使用されないが、フロート弁室(20c)の燃料入口が閉塞用肉壁部(25c)で封止され、また、遮断弁取付孔(24c)と燃料カップ(11)内との連通が連通遮断用肉壁部(24c)で遮断されているため、外気や塵埃がフロート弁室(20c)や遮断弁取付孔(24b)から燃料カップ(11)内に流入することがなく、これらがメインノズル(10)やスロー系通路(16)から吸気通路(12)に流入することもない。また、図5に示すエアベント通路(18)も使用されていないが、これは吸気通路(12)と連通しているため、エアクリーナ(図外)を通過しない外気が燃料カップ(11)内に流入することはない。
【0037】《2》液体燃料ミキサへの使用図3及び図4の汎用組立品を、図7及び図8に示す液体燃料ミキサに用いる場合、図3に示す液体燃料の入口管取付用肉部(25b)に、追加孔により、入口管取付孔(25a)を形成するとともに、フロート弁室(20c)の燃料入口を閉塞している閉塞用肉壁部(25c)にも孔をあけ、図8に示すように、入口管取付孔(25a)に液体燃料入口管(25)を取り付ける。そして、図3に示す液体燃料の遮断弁取付孔(24b)の連通遮断用肉壁部(24c)にも追加工により孔をあけるとともに、遮断弁取付孔(24b)にネジ加工を施し、図7に示すように、遮断弁取付孔(24b)に液体燃料遮断弁(24)を取り付ける。尚、液体燃料遮断弁(24)の弁座は燃料ジェット(24a)で兼用させている。チョーク弁(15)、スロットル弁(14)、液体燃料供給用の燃料カップ(11)、メインノズル(10)、フロート(20)、燃料ジェット(24a)は、汎用組立品に予め取り付けられているため、新たに取り付ける必要はない。このように、簡単な追加工を施し、液体燃料入口管(25)や液体燃料遮断弁(24)等の少数の部品を追加して取り付けるだけで、液体燃料ミキサを製作することができる。
【0038】この液体燃料ミキサでは、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)と気体燃料の遮断弁取付孔(6a)とは使用されないが、この入口管取付孔(4a)及び遮断弁取付孔(6a)と吸気通路(12)との連通は、連通遮断用肉壁部(4b)(5b)で遮断されているため、外気や塵埃が入口管取付孔(4a)や遮断弁取付孔(6a)から吸気通路(12)に流入することはない。
【0039】《3》デュアル燃料ミキサへの使用図3及び図4の汎用組立品を、図9及び図10に示すデュアル燃料ミキサに用いる場合、図3に示す連通遮断用肉壁部(4b)(5b)に、追加工により孔をあけとともに、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)、遮断弁取付孔(6a)にネジ加工を施し、図9に示すように、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)に気体燃料入口管(4)を取り付け、気体燃料の遮断弁取付孔(6a)に気体燃料遮断弁(6)を取り付け、中継通路(7)の奥端の孔に気体燃料ノズル(5)を取り付ける。また、気体燃料供給用の入口管取付孔(4a)の出口に弁座(6e)を取り付ける。図3に示す液体燃料の入口管取付用肉部(25b)に、追加孔により、図10に示す入口管取付孔(25a)を形成するとともに、フロート弁室(20c)の燃料入口を閉塞している閉塞用肉壁部(25c)にも孔をあけ、図10に示すように、入口管取付孔(25a)に液体燃料入口管(25)を取り付ける。そして、図3に示す液体燃料の遮断弁取付孔(24b)の連通遮断用肉壁部(24c)に追加工により孔をあけるとともに、遮断弁取付孔(24b)にネジ加工を施し、図9に示すように、遮断弁取付孔(24b)に液体燃料遮断弁(24)を取り付ける。チョーク弁(15)、スロットル弁(14)、液体燃料供給用の燃料カップ(11)、メインノズル(10)、フロート(20)、燃料ジェット(24a)は、汎用組立品に予め取り付けられているため、新たに取り付ける必要はない。このように、簡単な追加工を施し、液体燃料入口管(25)や液体燃料遮断弁(24)等の少数の部品を追加して取り付けるだけで、図9及び図10に示すデュアル燃料ミキサを製作することができる。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成12年3月24日(2000.3.24)
【代理人】 【識別番号】100068892
【弁理士】
【氏名又は名称】北谷 寿一
【公開番号】 特開2001−271712(P2001−271712A)
【公開日】 平成13年10月5日(2001.10.5)
【出願番号】 特願2000−83163(P2000−83163)