| 【発明の名称】 |
燃焼機関の活性化装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀田 修成
【氏名】堀田 修輝
【氏名】岩井 宏高
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| 【要約】 |
【課題】低酸素燃焼を実施しても、燃料を完全燃焼させて燃焼効率を向上させることのできる燃焼機関の活性化装置を提供する。
【解決手段】燃焼用空気と燃焼用燃料が供給されることにより燃焼する燃焼機関1と、該燃焼機関1に供給する燃焼用燃料を貯溜する燃料タンク2と、放射線を放射する充填材又は放射線と遠赤外線を放射する充填材を充填した燃料活性化器5とを有し、該燃料活性化器5は、燃料タンク2から燃焼機関1へ供給される燃焼用燃料の供給ライン3途上に該供給ライン3中の燃焼用燃料が内部の前記充填材と接触可能に設けられることを特徴とする燃焼機関の活性化装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】燃焼用空気と燃焼用燃料が供給されることにより燃焼する燃焼機関と、該燃焼機関に供給する燃焼用燃料を貯溜する燃料タンクと、放射線を放射する充填材又は放射線と遠赤外線を放射する充填材を充填した燃料活性化器とを有し、該燃料活性化器は、燃料タンクから燃焼機関へ供給される燃焼用燃料の供給ライン途上に該供給ライン中の燃焼用燃料が内部の前記充填材と接触可能に設けられることを特徴とする燃焼機関の活性化装置。 【請求項2】燃焼用空気と燃焼用燃料が供給されて燃焼する燃焼機関と、該燃焼機関に供給する燃焼用燃料を貯溜する燃料タンクと、放射線を放射する充填材又は放射線と遠赤外線を放射する充填材を充填した燃料活性化器と、放射線を放射する充填材又は放射線と遠赤外線を放射する充填材を充填した空気活性化器とを有し、前記燃料活性化器は、燃料タンクから燃焼機関へ供給される燃焼用燃料の供給ライン途上において、該供給ライン中の燃焼用燃料が内部の前記充填材と接触可能に設けられると共に、前記空気活性化器は、燃焼機関へ供給される燃焼用空気の流入部において、該燃焼用空気の少なくとも一部が内部の前記充填材と接触可能に設けられることを特徴とする燃焼機関の活性化装置。 【請求項3】燃料活性化器は、燃焼用燃料の流入口及び流出口をそれぞれ有する外筒体内に、内部に充填材が充填されると共に少なくとも両端が多孔部材からなる内筒体を収納してなり、燃焼用燃料の供給ライン途上に着脱可能に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の燃焼機関の活性化装置。 【請求項4】空気活性化器は、仕切り片によって形成される隣接する多数の仕切り空間を有する仕切り部材の該空間内に充填材を充填し、該仕切り部材の両開放側面をそれぞれ多孔部材で被覆して形成してなり、該空気活性化器を燃焼機関へ供給される燃焼用空気の流入部に角度調節可能に設けることにより、燃焼用空気の流入量を制御するダンパを構成してなることを特徴とする請求項2又は3記載の燃焼機関の活性化装置。 【請求項5】空気活性化器は、仕切り片によって形成される隣接する多数の仕切り空間を有する仕切り部材の該空間内に充填材を充填し、該仕切り部材の両開放側面をそれぞれ多孔部材で被覆して形成すると共に、その一方側面に空気量調整板をスライド調節可能に設けてなり、該空気活性化器を燃焼機関へ供給される燃焼用空気の流入部の吸い込み口を被覆するように設けることにより、燃焼用空気の流入量を制御するダンパを構成してなることを特徴とする請求項2又は3記載の燃焼機関の活性化装置。 【請求項6】空気活性化器は、仕切り片によって形成される隣接する多数の仕切り空間を有する仕切り部材の該空間内に充填材を充填し、該仕切り部材の両開放側面をそれぞれ多孔板で被覆して形成してなり、該空気活性化器を燃焼機関へ供給される燃焼用空気の流入部に角度調節可能に設けると共に、更に該流入部の吸い込み口にも前記空気活性化器を被覆するように設けることを特徴とする請求項2又は3記載の燃焼機関の活性化装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼機関の活性化装置に関し、詳しくは、低酸素燃焼を実施しても、燃料を完全燃焼させて燃焼効率を向上させることができるようにした燃焼機関の活性化装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ボイラー等の外燃機関や自動車エンジン等の内燃機関等のように、A重油、B重油、C重油、灯油、ガソリン等の液体燃料やガス燃料等の燃焼用燃料を燃焼用空気を用いて燃焼させる燃焼機関においては、燃料を完全燃焼させ、如何に燃焼効率を高めるかが重要である。このためには、空気比(実際に消費される空気量/理論的に導かれる理論空気量)ができるだけ1に近い状態で燃焼機関の燃焼を行うことが理想的であり、燃焼用空気の流入量をダンパ等を用いて制御し、空気比をできるだけ1に近い状態で燃焼させるように努めている。 【0003】しかし、一般に、燃料を完全燃焼させるためには、理論空気量よりも多い空気量が燃焼時に消費されているのが現状である。この理論空気量よりも多い分の過剰空気量は、燃焼機関から排出される排出ガス(NOX、SOX)やダストの量を増加させるばかりでなく、燃焼温度の低下を招き、特に熱損失による燃焼効率の低下の問題を引き起こすため、この過剰空気量を極力少なくし、低酸素(低空気)燃焼を実施しても完全燃焼させることができる燃焼効率の良い燃焼機関が望まれている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、低酸素燃焼を実施しても、燃料を完全燃焼させて燃焼効率を向上させることのできる燃焼機関の活性化装置を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、燃焼用空気と燃焼用燃料が供給されることにより燃焼する燃焼機関と、該燃焼機関に供給する燃焼用燃料を貯溜する燃料タンクと、放射線を放射する充填材又は放射線と遠赤外線を放射する充填材を充填した燃料活性化器とを有し、該燃料活性化器は、燃料タンクから燃焼機関へ供給される燃焼用燃料の供給ライン途上に該供給ライン中の燃焼用燃料が内部の前記充填材と接触可能に設けられることを特徴とする燃焼機関の活性化装置である。 【0006】請求項2記載の発明は、燃焼用空気と燃焼用燃料が供給されて燃焼する燃焼機関と、該燃焼機関に供給する燃焼用燃料を貯溜する燃料タンクと、放射線を放射する充填材又は放射線と遠赤外線を放射する充填材を充填した燃料活性化器と、放射線を放射する充填材又は放射線と遠赤外線を放射する充填材を充填した空気活性化器とを有し、前記燃料活性化器は、燃料タンクから燃焼機関へ供給される燃焼用燃料の供給ライン途上において、該供給ライン中の燃焼用燃料が内部の前記充填材と接触可能に設けられると共に、前記空気活性化器は、燃焼機関へ供給される燃焼用空気の流入部において、該燃焼用空気の少なくとも一部が内部の前記充填材と接触可能に設けられることを特徴とする燃焼機関の活性化装置である。 【0007】請求項3記載の発明は、燃料活性化器は、燃焼用燃料の流入口及び流出口をそれぞれ有する外筒体内に、内部に充填材が充填されると共に少なくとも両端が多孔部材からなる内筒体を収納してなり、燃焼用燃料の供給ライン途上に着脱可能に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の燃焼機関の活性化装置である。 【0008】請求項4記載の発明は、空気活性化器は、仕切り片によって形成される隣接する多数の仕切り空間を有する仕切り部材の該空間内に充填材を充填し、該仕切り部材の両開放側面をそれぞれ多孔部材で被覆して形成してなり、該空気活性化器を燃焼機関へ供給される燃焼用空気の流入部に角度調節可能に設けることにより、燃焼用空気の流入量を制御するダンパを構成してなることを特徴とする請求項2又は3記載の燃焼機関の活性化装置である。 【0009】請求項5記載の発明は、空気活性化器は、仕切り片によって形成される隣接する多数の仕切り空間を有する仕切り部材の該空間内に充填材を充填し、該仕切り部材の両開放側面をそれぞれ多孔部材で被覆して形成すると共に、その一方側面に空気量調整板をスライド調節可能に設けてなり、該空気活性化器を燃焼機関へ供給される燃焼用空気の流入部の吸い込み口を被覆するように設けることにより、燃焼用空気の流入量を制御するダンパを構成してなることを特徴とする請求項2又は3記載の燃焼機関の活性化装置である。 【0010】請求項6記載の発明は、空気活性化器は、仕切り片によって形成される隣接する多数の仕切り空間を有する仕切り部材の該空間内に充填材を充填し、該仕切り部材の両開放側面をそれぞれ多孔板で被覆して形成してなり、該空気活性化器を燃焼機関へ供給される燃焼用空気の流入部に角度調節可能に設けると共に、更に該流入部の吸い込み口にも前記空気活性化器を被覆するように設けることを特徴とする請求項2又は3記載の燃焼機関の活性化装置である。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明において燃焼機関とは、例えば、給湯設備や暖房設備等に使用されるボイラー等の外燃機関の他、自動車エンジン等の内燃機関をも含み、燃焼用空気と燃焼用燃料とを供給することにより燃焼を起こさせる機関をいうが、本発明は外燃機関の燃焼において格別の効果を発揮する。 【0012】また、本発明において燃焼用燃料とは、A重油、B重油、C重油、灯油、ガソリン等の液体燃料のみならず、天然ガス、プロパンガス等の気体燃料も含む。 【0013】以下、本発明の実施の形態について図面に基いて説明する。 【0014】図1は、燃焼機関として外燃機関であるボイラーを使用し、燃焼用燃料として液体燃料を使用した場合の燃焼機関の概略構成を示している。 【0015】図中、1はボイラーの燃焼炉、2は液体燃料を貯溜している燃料タンク、3は燃料タンク2内の液体燃料を燃焼炉1へ供給するための供給ライン、4は燃焼用空気の流入部である。 【0016】燃焼炉1は、燃料タンク2からポンプ21の駆動力によって供給ライン3を通って供給される液体燃料と、空気の流入部4から供給される燃焼用空気とによって内部に設けられたバーナ(図示せず)に着火して燃焼を行い、その燃焼熱により、外部から供給される水等の流体を熱交換器(図示せず)を介して加熱させる。排出ガスは煙道11を通って外部に排出される。 【0017】空気の流入部4はダクト状に形成されており、燃料用空気を強制的に燃焼炉1内に供給するため、空気流入経路にブロワー41が設けられると共に、その吸い込み口41近傍に、角度調節可能に設けられた2枚の板材からなるダンパ43が取付けられ、該ダンパ43により吸い込み口41の開度を適宜調整することにより、燃焼用空気の流入量を制御するようになっている。このダンパ43は、手動により開度調節することもできるが、適宜の駆動手段を用いてマイコン制御することにより自動化することもできる。 【0018】5は燃料活性化器であり、液体燃料は燃料タンク2から供給ライン3を通って燃焼炉1へ供給される過程でこの燃料活性化器5を経由するように、液体燃料の供給ライン3途上に介設されている。 【0019】燃料活性化器5は、図2に示すように、外筒体51の内部に内筒体58が収納された二重構造を呈している。外筒体51は、その一端(図示左端)が流出口56bを残して閉塞された円筒容器状をなしており、その他端(図示右端)の開口部に一体形成されたフランジ52にパッキン53を介して蓋体54が当接され、ボルト55によって固定されることにより、内部に内筒体58の収納空間を形成すると共に、該外筒体51の蓋体54に燃焼用燃料の流入口56aが開口形成され、該流入口56aから外筒体51内を通って流出口56bへと燃焼用燃料が流通可能に構成されている。 【0020】なお、57a、57bは流入口56a及び流出口56bを燃焼用燃料の供給ライン3とそれぞれ着脱可能に接続するための接続部であり、外周面に接続用の雄螺子が刻設されている。 【0021】内筒体58は、外径が上記外筒体51の内径よりも若干小径で、且つ上記流入口56a及び流出口56bの開口径よりも大径な円筒状に形成されており、内部に多数の粒状の充填材100が充填され、該充填材100の漏出を防止すると同時に燃焼用燃料の流通を可能にするため、該内筒体58自体が多孔部材により構成されると共に、その両端が多孔部材59によりそれぞれ被覆されている。従って、流入口56aから外筒体51内に流入した燃焼用燃料は、多孔部材からなる内筒体58の側壁及び多孔部材59の孔を通って内筒体58内の充填材100と接触した後、流出口56bから外筒体51外へ流出するようになっている。 【0022】この充填材100は、燃焼用燃料と接触することにより該燃焼用燃料を活性化させる機能を有するものであり、放射線を放射する充填材又は放射線と遠赤外線を放射する充填材が用いられる。 【0023】放射線を放射する充填材は、例えば、放射線を放射する鉱物を焼成し、適宜形状に成形することによって形成した焼成体を用いることができる。この放射線を放射する鉱物とは、天然ウラン、トリウム等の自然放射性元素を含む鉱物のことであり、かかる鉱物としては、モナザイト、ゼノタイム等が挙げられる。 【0024】また、放射線と遠赤外線を放射する充填材は、例えば、放射線と遠赤外線を放射する鉱物(例えばトルマリン)或いは放射線を放射する鉱物と遠赤外線を放射する鉱物を少なくとも含む混合物を焼成し、適宜形状に成形することによって形成された焼成体を用いることができる。この遠赤外線とは約10μm以上の波長の電磁波であり、かかる遠赤外線を放射する鉱物としては、トルマリン、石英(水晶)、黒曜石等が挙げられる。 【0025】本発明においては、放射線と遠赤外線を放射する充填材が、燃焼用燃料を活性化させ、燃焼機関の燃焼効率を向上させる効果が高いために好ましい。 【0026】かかる充填材100は、燃焼用燃料が内筒体58内において充填材100と十分に接触しつつ流通可能とするため、内筒体58内に多数充填される。このため小球状、楕円状等の小粒形態とすることが好ましく、中でも内筒体58内に収まり良く収容されながらも燃焼用燃料との接触面積を大きくするため、小球状であることが好ましい。充填材100を小球状とした場合、直径は6mmφ程度が好ましい。また、更に接触面積を増加させるため、表面を粗面加工することも好ましい。 【0027】この充填材100は、放射線を放射する充填材である場合、α線、β線、γ線等の放射線を半永久的に放出する。従って、燃焼用燃料をかかる充填材100と接触させると、該充填材100から放射される放射線により燃料中の成分がイオン化され、燃料中の水素は活性水素となる。一般に炭素(C)は水素(H)よりも燃焼しにくく、一つの炭素に対して出来るだけ多くの水素が存在する方が不完全燃焼を生じにくいが、不完全燃焼で生じた炭化水素(HC)にこの活性一原子水素が結合することで、メタン(CH4)等の炭化水素(CnHm)(n<m)となり、これが再度燃料として寄与することで、燃焼効率を向上させることが可能となる。 【0028】また、充填材100が、放射線と遠赤外線を放射する充填材である場合、放射線が上記の作用をなすことに加え、遠赤外領域波長の電磁波を半永久的に放出する。この遠赤外線は、クラスターの分割、有機物の分解の補助などの働きがある。従って、燃焼用燃料をかかる充填材100と接触させると、遠赤外線で水分及び有機物を叩いた後、放射線で分解するという相乗効果が期待できるため、より好ましい。 【0029】内筒体58自体及び多孔部材59は、多数の粒状の充填材100を充填保持するため、充填材100の直径より小径の開口を多数穿設したパンチングメタル等の多孔板を用いて形成する他、充填材100が漏出しない程度の大きさの目開きを有する金網等のメッシュ部材を用いて形成することも好ましい。燃焼用燃料と充填材100との接触率をより高めるためには、図示するように、内筒体58自体も多孔部材で構成することが最も好ましいが、少なくとも内筒体58両端が多孔部材59で被覆されていればよい。 【0030】かかる燃料活性化器5の設置個数は、燃焼用燃料の供給ライン3途上において1つに限らず、複数の燃料活性化器5を供給ライン3途上に直列的又は並列的に設置してもよい。 【0031】なお、本発明において燃焼用燃料の接触とは、必ずしも燃焼用燃料全てが充填材100と接触しなければならないことを意味するものではなく、燃焼機関へ供給される燃焼用燃料の少なくとも一部を充填材100と接触させるようにすればよい。 【0032】然して、かかる燃焼機関の活性化装置によると、供給ライン3を通って燃料タンク2から燃焼炉1へ供給される燃焼用燃料が、その流通過程で燃料活性化器5に充填装備された充填材100と接触し、該充填材100の活性化作用によって燃料組成分中の炭素原子及び水素原子が励起状態となる。この活性化された燃焼用燃料が燃焼炉1に供給され、流入部4から流入される燃焼用空気と反応することにより、バーナで燃焼が行われる。このとき、流入部4においてダンパ43の開度を調整して空気の流入量を絞り込むように制御(低酸素燃焼)するが、不完全燃焼によって生成された炭化水素(HC)が、活性化された燃焼用燃料中の活性一原子水素(H)の関与によりメタン(CH4)等の炭化水素となり、これが再度燃焼に寄与し、燃焼効率を向上させることができる。 【0033】以上の実施の形態では、燃焼用燃料のみを充填材100と接触させるようにしたが、燃焼用燃料と共に燃焼用空気をも同様に充填材と接触させ、燃焼用空気の活性化を図ることも好ましい。図3(a)は、燃焼用空気の流入部4から流入される燃焼用空気をも活性化させ、更に燃焼効率の向上を図るための流入部4の構造を示している。 【0034】流入部4は吸い込み口41が横向きのL字型のダクト状に形成されており、その吸い込み口41に、燃焼用空気の流入量を制御するための2枚の板材が角度調節可能に設けられ、その取付け角度の調節により吸い込み口41の開口度が調節されるダンパ43を構成している。 【0035】本実施の形態に示す流入部4は、このダンパ43を構成する板材を、図4(a)に示す空気活性化器6によってそれぞれ構成している。 【0036】空気活性化器6は、合成樹脂、木材、金属等の適宜の材料により矩形状に形成した外枠61内に、仕切り片62bによって形成される隣接する多数の仕切り空間62aを有する仕切り部材62を設け、その仕切り空間62a内に前記した充填材100を充填している。 【0037】仕切り部材62を形成する材質も特に問わず、合成樹脂や金属等任意の材質により形成することができるが、銅、アルミ等の金属薄板により形成することが軽量化、強度の点で好ましい。また、その構造は、図示するハニカム構造とすることが、仕切り空間62a内に充填材100を効率良く充填させることができると共に、空気活性化器6の一層の強度確保にも寄与することができるために好ましい。 【0038】各仕切り空間62a内には、空気との接触率を高めるため、それぞれ複数個の充填材100が充填されるようにすることが好ましく、特に、仕切り部材62をハニカム構造として六角形状の仕切り空間62aが形成されたものでは、各仕切り空間62aに小球状の充填材100が7個ずつ、図4(b)に示すように、六角形状の仕切り空間62a内の各頂部及び中央部に配置するように充填されることが好ましい。六角形状の仕切り空間62a内に小球状の充填材100が収まり良く充填されると共に、それら充填材100同士が風圧によって適度の隙間を形成し、その結果、燃焼用空気の流通状態を適度に維持しながらも良好に接触させることができ、充填材100による空気の活性化作用を効率良く機能させることができるからである。 【0039】仕切り部材62の両開放側面には、外枠61及び仕切り部材62を挟むようにそれぞれ多孔部材63、63が被覆され、これにより筐体状の空気活性化器6が構成される。この多孔部材63、63は、充填材100の漏出を防止すると共に、燃焼用空気が仕切り空間62a内に流入して充填材100と接触することができるように、充填材100の直径より小径の開口を多数穿設したパンチングメタル等の多孔板の他、充填材100が漏出しない程度の大きさの目開きを有する金網等のメッシュ部材を用いることもできる。 【0040】かかる空気活性化器6は、その厚みを任意に形成することができるが、これを用いて角度調節を行うダンパ43を構成するため、厚みの小さい板状(肉薄筐体状)のものとすることが好ましい。この空気活性化器6を2枚用いてダンパ43を構成すると、図3(b)に示すように、空気の流れ(矢印で示す)は2枚の空気活性化器6によって流入量がある程度制御されると同時に、その一部は多孔部材63の表面から侵入して空気活性化器6の内部を透過し、その過程で仕切り空間62a内の充填材100と接触し、その接触した空気が燃焼炉1へ送り込まれる。 【0041】このように燃焼用空気が充填材100と接触することにより、空気中の酸素原子が励起状態となって酸化力の強い活性酸素(O2-)となり、この活性酸素が燃料活性化器5によって活性化された燃焼用燃料中の炭化水素と反応し、燃焼効率を一層高めることができるようになる。 【0042】また、かかる空気活性化器6によってダンパ43を構成することにより、従来の単なるプレートを用いたダンパに比べ、空気流入時の流速が弱められ、騒音の低減化及び燃焼炉1内での火炎の安定化を図り得る効果もある。 【0043】なお、本発明において燃焼用空気の接触とは、必ずしも燃焼用空気全てが充填材100と接触しなければならないことを意味するものではなく、燃焼機関へ供給される燃焼用空気の少なくとも一部を充填材100と接触させるようにすればよい。 【0044】図3(a)中、44は空気活性化器6の取付け角度を調節するための調節穴であり、この調節穴44にピンを挿入することによって手動で各空気活性化器6、6の角度を調節するようになっているが、各空気活性化器6、6を図示しない駆動手段と連結し、その取付け角度を自動でマイコン制御するようにしてもよいことはもちろんである。 【0045】また、ダンパ43は、図示する2枚の空気活性化器6によるものに限らず、1枚の空気活性化器6のみを角度調節可能に取り付けることによって構成してもよい。 【0046】図5は、燃焼用空気の流入部4から流入される空気をも活性化させるための流入部4の別の構造を示しており、空気活性化器6を燃焼用空気の流入部4の吸い込み口41を塞ぐように取付けた例を示している。 【0047】この空気活性化器6の構造は図4と同一であり、燃焼用空気の流入部4の吸い込み口41の開口を覆う大きさに形成され、吸い込み口41から流入される燃焼用空気を、この空気活性化器6を透過する過程で内部の充填材100と接触させ、該充填材100の活性化作用によって活性化された空気が燃焼炉1へ送り込まれるようになっている。 【0048】この空気活性化器6の一側面には、吸い込み口41から流入される空気の流入量を制御するため、空気量調整板64が設けられている。この空気量調整板64は、空気活性化器6の対向する側縁にそれぞれ取付けられたL型のガイド材65、65に挟着支持されており、このガイド材65、65に案内されながらスライドさせることにより、空気活性化器6を透過して吸い込み口41から流入される空気の流入量を制御することができるようになっている。 【0049】この空気量調整板64は無孔板により形成するものに限らず、空気の流入量が制御可能であれば、適宜数の開口を穿設したパンチングメタル等の多孔板により形成してもよい。 【0050】燃焼用空気の流入部4には、図3及び図5にそれぞれ示す態様の如く空気活性化器6を組合せて設けることもできる。即ち、図6に示すように、燃焼用空気の流入部4の吸い込み口41近傍に2枚の空気活性化器6A、6A(第一の空気活性化器)を角度調節可能に取付け、更に、吸い込み口41を塞ぐように空気活性化器6B(第二の空気活性化器)を設けることも好ましい。空気活性化器6Bを透過して内部の充填材100と接触した空気が、更に空気活性化器6Aをも透過してその内部の充填材100と接触し、燃焼用空気と充填材100との接触率をより向上させることができる。 【0051】この態様において燃焼用空気の流入量を制御するには、空気活性化器6A、6Aの取付け角度の調節のみにより行う場合、空気活性化器6Bの一側面にスライド調節可能に設けた空気量調整板のみにより行う場合の他、両者を組み合わせて制御するようにしてもよい。また、第一の空気活性化器は1枚の空気活性化器のみにより構成してもよい。 【0052】 【実施例】以下、本発明の実施例により本発明の効果を例証するが、かかる実施例によって、本発明が限定されるものではない。 【0053】比較例(ノーマル運転)燃焼機関としては、熱伝導面積9.8m2の実用給湯ボイラを使用した。ボイラーの所定条件は三位置制御方式とした。燃料はA重油を用い、定格燃料消費量は50L/Hとした。給湯設定温度は80〜86℃の範囲でマイコン制御した。給水温度は実験稼働中16℃±2℃、外気温は21℃±2℃の範囲にあり、オイルポンプ圧は低燃焼時12kgf/cm2、高燃焼時14kgf/cm2で実験を実施した。 【0054】次に、かかる装置の炉内をプレパージした後、着火し、吸い込み口に取り付けたダンパにより取り込み空気量を制御調整する。このとき、炎の色、息づき、ホタル火、火炎長、施回状態を目視確認にて各項目が最も安定したことを確認し、更に煙突からの煙がなくなったことを目視確認し、これを完全燃焼限界としてダンパを固定して運転する。 【0055】運転は、「プレパージ」−「着火」−「低燃焼」−「高燃焼」−「失火」をワンサイクルとして運転を行った。 【0056】炉内温度の測定ボイラーの覗き窓からセンサーを挿入し、炉内の一定のポジションに固定し、炉内温度を測定した。3秒毎に自動記録をする方法により測定した。その結果を表1に示す。 【0057】排ガス温度の測定また、排ガス温度は、煙道に既存の測定孔よりセンサーを一定のポジションに固定して、測定した。3秒毎に自動記録をする方法により測定した。その結果を表2に示す。 【0058】排ガスの測定排ガスは、煙道に既存の測定孔より以下の測定機器を用いて、O2、CO、CO2について、一定間隔で3回測定し、平均値を求め、その結果を表3に示す。 【0059】(測定機器)O2:新コスモス電機株式会社製「XPO−318−E」 CO:新コスモス電機株式会社製「XCO−555」 CO2:新コスモス電機株式会社製「XCO−555」 【0060】空気比実測した使用空気量と理論空気量の比を表3に示した。 【0061】実施例1上記のノーマル運転において、燃料供給ライン途上に、図2に示す燃料活性化器を設けて、同様に運転し、同様に評価した。評価結果を表1、表2及び表3に示す。 【0062】(燃料活性化器の仕様)外筒体としてはSUS製容器を用いた。また内筒体としては、3.5リットルのパンチングメタル製筒体で、その内部に以下に示す充填材を充填し、その両端面もパンチングメタルで被覆した。 【0063】充填材:放射性元素を含む鉱物としてモナザイトを用い、これを焼成し、造粒成形して、直径6mmφの小球状の充填材を得る。 【0064】実施例2実施例1の運転において、更に、図5に示すように、以下の仕様の空気活性化器を燃焼用空気の流入部の吸い込み口を覆うように取り付けて、同様の運転を行い、同様の評価を行った。その結果を表1、表2及び表3に示す。 【0065】(空気活性化器の仕様)矩形状の外枠内に10mmHのハニカム構造の仕切り部材を用い、その各仕切り空間内に実施例1で用いた直径6mmφの小球状の充填材を7個詰め、その両開放側面に金網を張設して固定し、図4(a)(b)に示すような肉薄筐体状の空気活性化器を構成した。 【0066】 【表1】
【0067】 【表2】
【0068】 【表3】
【0069】表1、2から、比較例に比べて実施例1では、炉内温度が高く、排ガス温度が低い値を示しており、更に実施例2ではその値が一層顕著に見られる。また、表3から、比較例に比べて実施例1、2では、少ない空気量で効率の良い燃焼が行われていることを示しており、以上の結果から、本発明によれば、排熱ロスの少ない効率の良い燃焼が行われていることがわかる。 【0070】実施例3実施例2の運転において、燃焼用空気の流入部の吸い込み口を覆うように空気活性化器を設けず、上記仕様の空気活性化器2枚を、図3に示すように、吸い込み口内部に角度調節可能に設けてダンパを構成し、同様の運転を行い、同様の評価を行った。その結果、実施例2と同様の効果が得られた。 【0071】実施例4実施例2の運転において、図6に示すように、燃焼用空気の流入部の吸い込み口を空気活性化器で被覆すると共に、更に吸い込み口内部に2枚の空気活性化器を角度調節可能に設けて、同様の運転を行い、同様の評価を行った。その結果、実施例2及び3の効果より10〜20%程度効果が向上した。 【0072】 【発明の効果】低酸素燃焼を実施しても、燃料を完全燃焼させて燃焼効率を向上させることのできる燃焼機関の活性化装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500069666 【氏名又は名称】高田 明彦
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| 【出願日】 |
平成12年2月16日(2000.2.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101340 【弁理士】 【氏名又は名称】丸山 英一
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| 【公開番号】 |
特開2001−227418(P2001−227418A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月24日(2001.8.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−37783(P2000−37783) |
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