| 【発明の名称】 |
自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品およびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】榎本 正則
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| 【要約】 |
【課題】生産性が良く、仕様変更に対応し易い自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品を提供する。
【解決手段】主部品部材2は、ピストン孔6、第1および第2の流路7,8を形成する。継手部材3は、一端面に主嵌合孔11、他端面に弁室15を形成し、さらに、第1および第2の側部嵌合孔16,17を形成する。この第1の側部嵌合孔16の内端に主部品部材2の第1の流路7に連通する第1の連通流路18を形成するとともに第2の側部嵌合孔17の内端に弁室15に連通する第2の連通流路19を形成する。第1および第2の流路部材4,5には流入流路23,25を貫通形成する。継手部材3の主嵌合孔11、第1および第2の側部嵌合孔16,17に主部品部材2、第1の流路部材4および第2の流路部材5の一端部を圧入嵌合してろう付け固着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 主部品部材と、この主部品部材の一端部に結合される継手部材と、この継手部材にそれぞれ結合される第1および第2の流路部材とを備え、前記主部品部材は、中心部に一端面から他端面に貫通したピストン孔を形成するとともにこのピストン孔の両側に一端面から他端面に貫通した第1および第2の流路を形成し、前記継手部材は、一端面に前記主部品部材の一端部を嵌合結合する主嵌合孔を形成するとともにこの主嵌合孔の内端に前記主部品部材のピストン孔、第1および第2の流路にそれぞれ連通するピストン挿通孔、第1および第2の接続流路を形成し、かつ他端面に前記ピストン挿通孔、第1および第2の接続流路に連通する弁室を形成し、さらに、両側に前記第1および第2の流路部材をそれぞれ嵌合する第1および第2の側部嵌合孔を形成し、この第1の側部嵌合孔の内端に前記主部品部材の第1の流路に連通する第1の連通流路を形成するとともに前記第2の側部嵌合孔の内端に前記弁室に連通する第2の連通流路を形成し、前記継手部材の第1の側部嵌合孔に嵌合結合される第1の流路部材は、前記継手部材の第1の連通流路に連通する流入流路を一端面から他端面に貫通形成し、前記継手部材の第2の側部嵌合孔に嵌合結合される第2の流路部材は、前記継手部材の第2の連通流路に連通する流入流路を一端面から他端面に貫通形成し、前記継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔に前記主部品部材、第1および第2の流路部材の一端部をそれぞれ圧入嵌合してろう付け固着したことを特徴とする自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品。 【請求項2】 継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔にそれぞれ嵌合される主部品部材、第1および第2の流路部材のそれぞれの一端部の外周面には、前記継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔の内径より大きい外径のローレット部を形成し、前記主部品部材、第1および第2の流路部材のそれぞれの一端部を前記継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔に圧入嵌合してろう付け固着したことを特徴とする請求項1記載の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品。 【請求項3】 継手部材の弁室部、第1および第2の流路部材の他端部の外周面または内周面の少なくとも一方にねじ溝を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品。 【請求項4】 主部品部材と、この主部品部材の一端部に結合される継手部材と、この継手部材にそれぞれ結合される第1および第2の流路部材とを備え、中心部に一端面から他端面に貫通したピストン孔を形成するとともにこのピストン孔の両側に一端面から他端面に貫通した第1および第2の流路を形成した前記主部品部材を成形する工程と、一端面に前記主部品部材の一端部を嵌合結合する主嵌合孔を有するとともに他端面に弁室を有し、かつ、両側に第1および第2の側部嵌合孔を有する継手部材を成形する工程と、一端面から他端面に貫通した流入流路を有する前記第1の流路部材を成形する工程と、一端面から他端面に貫通した流入流路を有する前記第2の流路部材を成形する工程と、前記継手部材の主嵌合孔に前記主部品部材の一端部を圧入嵌合してろう付け固着する工程と前記継手部材に形成した弁室の内端に、前記主嵌合孔に嵌合した前記主部品部材のピストン孔、第1および第2の流路にそれぞれ連通するピストン挿通孔、第1および第2の接続流路を切削形成する工程と、前記継手部材の第1および第2の側部嵌合孔に前記第1の流路部材および第2の流路部材の一端部をそれぞれ圧入嵌合してろう付け固着する工程と、前記継手部材の第1の側部嵌合孔に嵌合結合された第1の流路部材の流入流路を前記主部品部材の第1の流路に連通させる第1の連通流路を切削形成する工程と、前記継手部材の第2の側部嵌合孔に嵌合結合された第2の流路部材の流入流路を前記継手部材の弁室に連通させる第2の連通流路を切削形成する工程とを有するこことを特徴とする自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品の製造方法。 【請求項5】 継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔にそれぞれ嵌合される主部品部材、第1および第2の流路部材のそれぞれの一端部の外周面には、前記継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔の内径より大きい外径のローレット部を形成し、前記主部品部材、第1および第2の流路部材のそれぞれの一端部を前記継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔に圧入嵌合してろう付け固着することを特徴とする請求項4記載の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品の製造方法。 【請求項6】 継手部材の弁室部、第1および第2の流路部材の他端部の外周面または内周面の少なくとも一方にねじ溝を切削形成することを特徴とする請求項4または5記載の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、サプライポンプにて生成した高圧燃料を蓄圧室に蓄え、インジェクタ内の電磁弁によってノズルの背圧を制御し、噴射の開始と終了とを決める電子制御燃料噴射システムに用いられる自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品およびその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ディーゼルエンジンの燃料の通常噴射、パイロット噴射および多段噴射を可能とし、噴射圧、噴射量、噴射時期の独立電子制御を行う電子制御燃料噴射システムに用いられる自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品は、電磁弁によって進退するピストンを挿通するピストン孔、低圧燃料流路、高圧燃料流路が形成され、低圧燃料流路および高圧燃料流路の流入流路部は低圧燃料流路、高圧燃料流路に対して側部に突出形成されている。 【0003】そして、従来の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品では、一つの部品素材から切削加工するためピストン孔、低圧燃料流路、高圧燃料流路に対し燃料の流入流路は軸心が傾斜状に形成されており、加工機による切削加工が容易ではなく、特に、燃料の流入流路部に部品接続用のねじ溝が形成されているような構造では、それぞれ軸心方向が異なるねじ加工が簡単にできない問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記一つの部品素材から製造する方法では、加工機による加工が煩雑であるため、機械加工の自動化が困難であり、生産性に問題がある。 【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、生産性がよく、仕様変更に対応し易い自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品およびその製造方法を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品は、主部品部材と、この主部品部材の一端部に結合される継手部材と、この継手部材にそれぞれ結合される第1および第2の流路部材とを備え、前記主部品部材は、中心部に一端面から他端面に貫通したピストン孔を形成するとともにこのピストン孔の両側に一端面から他端面に貫通した第1および第2の流路を形成し、前記継手部材は、一端面に前記主部品部材の一端部を嵌合結合する主嵌合孔を形成するとともにこの主嵌合孔の内端に前記主部品部材のピストン孔、第1および第2の流路にそれぞれ連通するピストン挿通孔、第1および第2の接続流路を形成し、かつ他端面に前記ピストン挿通孔、第1および第2の接続流路に連通する弁室を形成し、さらに、両側に前記第1および第2の流路部材をそれぞれ嵌合する第1および第2の側部嵌合孔を形成し、この第1の側部嵌合孔の内端に前記主部品部材の第1の流路に連通する第1の連通流路を形成するとともに前記第2の側部嵌合孔の内端に前記弁室に連通する第2の連通流路を形成し、前記継手部材の第1の側部嵌合孔に嵌合結合される第1の流路部材は、前記継手部材の第1の連通流路に連通する流入流路を一端面から他端面に貫通形成し、前記継手部材の第2の側部嵌合孔に嵌合結合される第2の流路部材は、前記継手部材の第2の連通流路に連通する流入流路を一端面から他端面に貫通形成し、前記継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔に前記主部品部材、第1および第2の流路部材の一端部をそれぞれ圧入嵌合してろう付け固着したものである。 【0007】そして、継手部材の主嵌合孔に主部品部材の一端部を圧入嵌合してろう付け固着するとともに、第1および第2の側部嵌合孔に第1および第2の流路部材の一端部を圧入嵌合してろう付け固着することにより流入流路を側方に向けて形成した自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品が得られ、機械加工の製造性を向上でき、主部品部材、継手部材、第1および第2の流路部材を選択することにより仕様の異なる製品も容易に得られる。 【0008】請求項2記載の発明の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品は、請求項1記載の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品において、継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔にそれぞれ嵌合される主部品部材、第1および第2の流路部材のそれぞれの一端部の外周面には、前記継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔の内径より大きい外径のローレット部を形成し、前記主部品部材、第1および第2の流路部材のそれぞれの一端部を前記継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔に圧入嵌合してろう付け固着したものである。 【0009】そして、継手部材の主嵌合孔に嵌合固着される主部品部材の一端部と、第1および第2の側部嵌合孔に嵌合固着される第1および第2の流路部材の一端部はローレット部によって芯ずれして嵌合されることがなく、主部品部材、第1および第2の流路部材の一端部と主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔との間隙が全周均一になり、全周にわたって均等にろう付けにて固着される。 【0010】請求項3記載の発明の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品は、請求項1または2記載の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品において、継手部材の弁室部、第1および第2の流路部材の他端部の外周面または内周面の少なくとも一方にねじ溝を形成したものである。 【0011】そして、継手部材の弁室部、第1および第2の流路部材の他端部の外周面または内周面の少なくとも一方に形成されるねじ溝の軸心方向が異なっていても確実にねじ溝を形成できる。 【0012】請求項4記載の発明の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品の製造方法は、主部品部材と、この主部品部材の一端部に結合される継手部材と、この継手部材にそれぞれ結合される第1および第2の流路部材とを備え、中心部に一端面から他端面に貫通したピストン孔を形成するとともにこのピストン孔の両側に一端面から他端面に貫通した第1および第2の流路を形成した前記主部品部材を成形する工程と、一端面に前記主部品部材の一端部を嵌合結合する主嵌合孔を有するとともに他端面に弁室を有し、かつ、両側に第1および第2の側部嵌合孔を有する継手部材を成形する工程と、一端面から他端面に貫通した流入流路を有する前記第1の流路部材を成形する工程と、一端面から他端面に貫通した流入流路を有する前記第2の流路部材を成形する工程と、前記継手部材の主嵌合孔に前記主部品部材の一端部を圧入嵌合してろう付け固着する工程と、前記継手部材に形成した弁室の内端に、前記主嵌合孔に嵌合した前記主部品部材のピストン孔、第1および第2の流路にそれぞれ連通するピストン挿通孔、第1および第2の接続流路を切削形成する工程と、前記継手部材の第1および第2の側部嵌合孔に前記第1の流路部材および第2の流路部材の一端部をそれぞれ圧入嵌合してろう付け固着する工程と、前記継手部材の第1の側部嵌合孔に嵌合結合された第1の流路部材の流入流路を前記主部品部材の第1の流路に連通させる第1の連通流路を切削形成する工程と、前記継手部材の第2の側部嵌合孔に嵌合結合された第2の流路部材の流入流路を前記継手部材の弁室に連通させる第2の連通流路を切削形成する工程とを有するものである。 【0013】そして、継手部材の主嵌合孔に主部品部材の一端部を圧入嵌合してろう付け固着するとともに、第1および第2の側部嵌合孔に第1の流路部材および第2の流路部材の一端部を圧入嵌合してろう付け固着することにより流入流路を側方に向けて形成した自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品が得られ、機械加工の製造性を向上でき、主部品部材、継手部材、第1および第2の流路部材を選択することにより仕様の異なる製品も容易に得られる。 【0014】請求項5記載の発明の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品の製造方法は、請求項4記載の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品の製造方法において、継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔にそれぞれ嵌合される主部品部材、第1および第2の流路部材のそれぞれの一端部の外周面には、前記継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔の内径より大きい外径のローレット部を形成し、前記主部品部材、第1および第2の流路部材のそれぞれの一端部を前記継手部材の主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔に圧入嵌合してろう付け固着するものである。 【0015】そして、継手部材の主嵌合孔に嵌合固着される主部品部材の一端部と、第1および第2の側部嵌合孔に嵌合固着される第1および第2の流路部材の一端部はローレット部によって芯ずれして嵌合されることがなく、主部品部材、第1および第2の流路部材の一端部と主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔との間隙が全周均一になり、全周にわたって均等にろう付けにて固着される。 【0016】請求項6記載の発明の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品の製造方法は、請求項4または5記載の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品の製造方法において、継手部材の弁室部、第1および第2の流路部材の他端部の外周面または内周面の少なくとも一方にねじ溝を切削形成するものである。 【0017】そして、継手部材の弁室部、第1および第2の流路部材の他端部の外周面または内周面の少なくとも一方に形成されるねじ溝の軸心方向が異なっていても確実にねじ溝を形成できる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品およびその製造方法の一実施の形態の構成を図1ないし図3を参照して説明する。 【0019】図1に示すように、自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品1は、主部品部材2と、この主部品部材2の一端部に結合される継手部材3と、この継手部材3にそれぞれ結合される第1および第2の流路部材4,5とにて構成されている。 【0020】前記主部品部材2は金属材料の引抜加工による引抜素材、鍛造素材、鍛造素材などを切削、研削加工により成型され、中心部に一端面から他端面に貫通したピストン孔6が切削形成され、このピストン孔6を挟んでこのピストン孔6の両側に一端面から他端面に貫通した第1および第2の流路7,8が切削形成されている。 そして、この主部品部材2の一端部は被嵌合部9となっており、他端部の外周面にはねじ溝10が形成されている。 【0021】次に、前記継手部材3は金属材料の引抜加工による引抜素材、鍛造素材または鋳造素材を切削加工、研削加工などにより成型することによって、図2に示すように、一端面に前記主部品部材2の一端部の被嵌合部9を嵌合結合する主嵌合孔11が形成され、この主嵌合孔11の内端面に前記主部品部材2のピストン孔6、第1および第2の流路7,8にそれぞれ連通するピストン挿通孔12、第1および第2の接続流路13,14が形成されている。 【0022】また、この継手部材3の他端面には前記ピストン挿通孔12、第1および第2の接続流路13,14に連通する弁室15が形成され、さらに、両側に前記第1および第2の流路部材4,5をそれぞれ嵌合する第1および第2の側部嵌合孔16,17が形成されている。この第1の側部嵌合孔16の内端には前記主部品部材2の第1の流路7に連通する第1の連通流路18が形成され、前記第2の側部嵌合孔17の内端には前記弁室15に連通する第2の連通流路19が形成されている。 【0023】さらに、この継手部材3の弁室15の内周面および外周面にはねじ溝20,21が形成されている。 【0024】前記継手部材3の第1の側部嵌合孔16に一端部の被嵌合部22が嵌合結合される第1の流路部材4は、金属材料の引抜加工による引抜素材、鍛造素材または鋳造素材の切削加工、研削加工などで成型され、前記継手部材3の第1の連通流路18に連通する流入流路23が一端面から他端面に貫通形成されている。 【0025】さらに、前記継手部材3の第2の側部嵌合孔17に一端部の被嵌合部24が嵌合結合される第2の流路部材5は、金属材料の引抜加工による引抜素材、鍛造素材または鍛造素材の切削加工、研削加工などで成型され、前記継手部材3の第2の連通流路19に連通する流入流路25が一端面から他端面に貫通形成されている。 【0026】また、前記第1の流路部材4の他端部の外周面にはねじ溝26が形成され、前記第2の流路部材5の他端部の流入流路25の内周面にはねじ溝27が形成されている。 【0027】さらに、図3に示すように、前記主部品部材2の一端部の被嵌合部9、第1の流路部材4および第2の流路部材5の一端部の被嵌合部22,24の外径は、前記継手部材3の主嵌合孔11、第1および第2の側部嵌合孔16,17の内径より小さい径に形成され、この主部品部材2の一端部の被嵌合部9、第1の流路部材4および第2の流路部材5の一端部の被嵌合部22,24の外周面全周には、前記継手部材3の主嵌合孔11、第1および第2の側部嵌合孔16,17の内径より大きい外径のローレット部28が形成されている。このローレット部28は、例えば、主嵌合孔11、第1および第2の側部嵌合孔16,17の軸方向に沿って全周にわたってローレット加工による直線状の凹凸条にて形成されている。 【0028】そして、この主部品部材2の被嵌合部9、第1の流路部材4の被嵌合部22および第2の流路部材5の被嵌合部24を、図2に示すように、前記継手部材3の主嵌合孔11、第1の流路部材4の側部嵌合孔16、第2の流路部材5の側部嵌合孔17に圧入嵌合してろう付けすることにより、主嵌合孔11、側部嵌合孔16,17と被嵌合部9,22,24との間に全周にわたって均一に形成された間隙に溶融金属ろうが均等に広がって、継手部材3に主部品部材2、第1および第2の流路部材4,5がろう付け固着される。なお、金属ろうは主部品部材2、継手部材3、第1および第2の流路部材4,5の金属より融点の低い金属または合金、例えば銅ろうを用いる。 【0029】次に、上記一実施の形態の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品の製造方法について説明する。 【0030】主部品部材2、継手部材3、第1および第2流路部材4,5は、金属材料の引抜加工による引抜素材、鍛造素材または鋳造素材を切削加工、研削加工などによりそれぞれ成型する。 【0031】主部品部材2の成形工程にては、ピストン孔6と第1および第2の流路7,8、ねじ溝10を切削などにて形成する。 【0032】前記継手部材3の成形工程にては、一端面に主嵌合孔11、他端面に弁室を形成するとともに両側に第1および第2の側部嵌合孔を有する継手部材3を成形し、さらに、ねじ溝20,21を切削形成する。 【0033】また、前記第1の流路部材4を成形する工程では、流入流路23、ねじ溝26を形成する。さらに、前記第2の流路部材5を成形する工程では、流入流路25、ねじ溝27を形成する。 【0034】そして、前記継手部材3の主嵌合孔11に、前記主部品部材2の被嵌合部9を圧入嵌合してろう付け固着する工程を行う次いで、次ぎの工程で、前記継手部材3に形成した弁室15の内端に、前記主嵌合孔11に嵌合した前記主部品部材2のピストン孔6、第1および第2の流路7,8にそれぞれ連通するピストン挿通孔12、第1および第2の接続流路13,14を切削形成する。 【0035】そして、前記継手部材3の第1および第2の側部嵌合孔16,17に、前記第1の流路部材4および第2の流路部材5の被嵌合部22,24を圧入嵌合してろう付け固着する工程を行う。 【0036】次いで、次ぎの工程で、前記継手部材3の第1の側部嵌合孔16,17に嵌合結合された第1の流路部材4の流入流路23を前記主部品部材2の第1の流路7に連通させる第1の連通流路18を切削形成する。 【0037】また、前記継手部材3の第2の側部嵌合孔17に嵌合結合された第2の流路部材5の流入流路25を前記継手部材3の弁室15に連通させる第2の連通流路19を切削形成する。そして、継手部材3の第1および第2の側部嵌合孔16,17の下部を円弧状に研削して支持係合面29,30とする。 【0038】なお、前記各工程において、主部品部材2の被嵌合部9、第1および第2の被嵌合部22,24の外周面全周に、ローレット加工により直線状の凹凸条を形成してローレット部28を形成する。 【0039】次に、上記一実施の形態の自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品の作用について説明する。 【0040】継手部材3の主嵌合孔11に主部品部材2の一端部を圧入嵌合してろう付け固着するとともに、第1および第2の側部嵌合孔16,17に第1の流路部材4および第2の流路部材5の一端部を圧入嵌合してろう付け固着することにより流入流路23,25が側方に向けて形成される。 【0041】そして、第1の流路部材4の流入流路23から主部品部材2の第1の流路7に低圧燃料を常時供給させ、継手部材3の弁室15に設けた電磁弁の弁体にて開放される第1および第2の接続流路13,14を経て第2の流路部材5の流入流路25から主部品部材2の第1および第2の流路7,8に高圧燃料を供給させ、電磁弁にて作動されるピストンがピストン孔6を進退することによりノズルから噴射される燃料噴射量を制御できる自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品が得られる。 【0042】この自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品は、主部品部材2、継手部材3、第1および第2の流路部材4,5を個々に成型加工して組立てるため、機械加工の製造性を向上でき、また、主部品部材2、継手部材3、第1および第2の流路部材4,5の組合せを選択することにより仕様の異なる製品も容易に得られる。 【0043】また、継手部材3の主嵌合孔11に嵌合固着される主部品部材2の一端部の被嵌合部9と、第1および第2の側部嵌合孔16,17に嵌合固着される第1の流路部材94および第2の流路部材5の一端部の被嵌合部22,24はローレット部28によって、芯ずれして嵌合されることがなく、主部品部材2、第1および第2の流路部材4,5の一端部の被嵌合部9,22,24と主嵌合孔11、第1および第2の側部嵌合孔16,17との間隙が全周均一になり、全周にわたって均等にろう付けにて固着できる。 【0044】さらに継手部材3の弁室15部、第1および第2の流路部材4,5の他端部の外周面または内周面の少なくとも一方に形成されるねじ溝10,20,21,26,27の軸心方向が異なっていても確実にねじ溝を形成できる。 【0045】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ピストン孔、第1および第2の流路を有し流入流路を側方に向けて形成した自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品が容易に得られ、機械加工の製造性を向上でき、主部品部材、継手部材、第1および第2の流路部材を組合せ選択することにより仕様の異なる製品も容易に得られる。 【0046】請求項2記載の発明によれば、継手部材の主嵌合孔に嵌合固着される主部品部材の一端部と、第1および第2の側部嵌合孔に嵌合固着される第1の流路部材および第2の流路部材の一端部はローレット部によって芯ずれして嵌合されることがなく、主部品部材、第1および第2の流路部材の一端部と主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔との間隙が全周均一になり、全周にわたって均等にろう付けにて固着される。 【0047】請求項3記載の発明によれば、継手部材の弁室部、第1および第2の流路部材の他端部の外周面または内周面の少なくとも一方に形成されるねじ溝の軸心方向が異なっていても確実にねじ溝を形成できる。 【0048】請求項4記載の発明によれば、ピストン孔、第1および第2の流路を有し流入流路を側方に向けて形成した自動車用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置部品が容易に得られ、機械加工の製造性を向上でき、主部品部材、継手部材、第1および第2の流路部材を組合せ選択することにより仕様の異なる製品も容易に得られる。 【0049】請求項5記載の発明によれば、継手部材の主嵌合孔に嵌合固着される主部品部材の一端部と、第1および第2の側部嵌合孔に嵌合固着される第1の流路部材および第2の流路部材の一端部はローレット部によって芯ずれして嵌合されることがなく、主部品部材、第1および第2の流路部材の一端部と主嵌合孔、第1および第2の側部嵌合孔との間隙が全周均一になり、全周にわたって均等にろう付けにて固着される。 【0050】請求項6記載の発明によれば、継手部材の弁室部、第1および第2の流路部材の他端部の外周面または内周面の少なくとも一方に形成されるねじ溝の軸心方向が異なっていても確実にねじ溝を形成できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592159173 【氏名又は名称】株式会社ムラコシ工機
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| 【出願日】 |
平成12年1月31日(2000.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−214836(P2001−214836A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月10日(2001.8.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−21672(P2000−21672) |
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