トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F02 燃焼機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの




【発明の名称】 自動車の内燃機関のための燃料供給装置
【発明者】 【氏名】ディーター シュレッケンベルガー

【要約】 【課題】燃料貯蔵タンク内にフィード装置12を有し、フィード装置12と内燃機関との間の供給区間において、フィルタ16、逆止弁及び調圧器20としての構成要素が貯蔵タンク内に配置され、これらの構成要素がプラスチックより成る保持部材36を介して互いに接続されている形式の、自動車の内燃機関のための燃料供給装置を改良して、従来技術における欠点を取り除く。

【解決手段】保持部材36が少なくともほぼプレート状に形成されており、該保持部材36に、フィード装置12と構成要素16;20との液圧的な接続部44;48;50及び/又は該構成要素16;20間の液圧的な接続部44;48;50が形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自動車の内燃機関のための燃料供給装置であって、燃料貯蔵タンク(10)内に配置されたフィード装置(12)を有し、該フィード装置(12)によって燃料が燃料貯蔵タンク(10)から内燃機関へ供給され、フィード装置(12)と内燃機関との間の供給区間において、フィルタ(16)、逆止弁(18)及び調圧器(20)として構成された構成要素が貯蔵タンク(10)内に配置されており、これらの構成要素が、プラスチックより成る保持部材(36)を介して互いに接続されている形式ものにおいて、保持部材(36)が少なくともほぼプレート状に形成されており、該保持部材(36)に、フィード装置(12)と構成要素(16;18;20)との液圧的な接続部(44;48;50)及び/又は該構成要素(16;18;20)間の液圧的な接続部(44;48;50)が形成されていることを特徴とする、自動車の内燃機関のための燃料供給装置。
【請求項2】 カバー部材(46)が保持部材(36)と密に接続されており、保持部材(36)とカバー部材(46)との間で液圧的な接続部として通路(48)が形成されている、請求項1記載の自動車の内燃機関のための燃料供給装置。
【請求項3】 カバー部材(46)がプラスチックより成り、保持部材(36)に接着又は溶接されている、請求項2記載の自動車の内燃機関のための燃料供給装置。
【請求項4】 保持部材(36)が、液圧的な接続部として該保持部材(36)と一体的に成形されているスリーブ(50)を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の自動車の内燃機関のための燃料供給装置。
【請求項5】 スリーブ(50)内に逆止弁(18)を形成するため、弁座(52)が構成されており、該弁座(52)が、ばね負荷された弁部材(54)と協働する、請求項4記載の自動車の内燃機関のための燃料供給装置。
【請求項6】 調圧器(20)がスリーブ(50)に配置されている、請求項4または5記載の自動車の内燃機関のための燃料供給装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内燃機関のための燃料供給装置であって、燃料貯蔵タンク内に配置されたフィード装置を有し、該フィード装置によって燃料が燃料貯蔵タンクから内燃機関へ供給され、フィード装置と内燃機関との間の供給区間において、フィルタ、逆止弁及び調圧器として構成された構成要素が貯蔵タンク内に配置されており、これらの構成要素が、プラスチックより成る保持部材を介して互いに接続されている形式ものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の燃料供給装置は、ドイツ連邦共和国出願公開第4242242号明細書に基づいて公知である。このような燃料供給装置は、燃料貯蔵タンク内に配置されたフィード装置を有しており、このフィード装置によって貯蔵タンクから内燃機関へと燃料が供給される。フィード装置と内燃機関との間の供給区間において、フィルタ、逆止弁及び調圧器として構成された構成要素が貯蔵タンク内に配置されている。これら構成要素は、液圧的に互いに接続されており、プラスチックより成る鉢形の保持部材を介して互いに接続されている。この鉢形の保持部材は大きな容積を有しているので、燃料供給装置が全体として大きな構造容積を有し、これに相応して大きな組立空間が必要となり、状況によりこの組立空間が燃料供給タンク内で確保できない。よってフィード装置と構成要素との液圧的な接続若しくは構成要素間の液圧的な接続は、鉢形の保持部材又は別の回路を介して行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来の燃料供給装置における上記の欠点を排除することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明によれば、保持部材が少なくともほぼプレート状に形成されており、該保持部材に、フィード装置と構成要素との液圧的な接続部及び/又は該構成要素間の液圧的な接続部が形成されていることによって解決されている。
【0005】
【発明の効果】請求項1記載の特徴を有する本発明による燃料供給装置は、従来の燃料供給装置に対して、フィード装置と構成要素との接続が、場所を節約する保持部材によって行われ、保持部材においてフィード装置と構成要素との液圧的な接続及び構成要素間の液圧的な接続が行われるので、別の回路が不要であるという利点を有する。
【0006】従属請求項には、本発明による燃料供給装置の有利な実施態様及び変化実施例が記載されている。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、図面を用いて詳しく説明する。
【0008】自動車の内燃機関のための、燃料供給装置の液圧的回路図が、図1に示されている。この燃料供給装置は、自動車の燃料貯蔵タンク10内に配置されたフィード装置12を有し、このフィード装置12によって燃料が貯蔵タンク10から自動車の内燃機関の噴射装置へと供給される。フィード装置12は、前置フィルタ14を介して貯蔵タンク10から燃料を吸い込む。フィード装置12と内燃機関との間の供給区間において様々な構成要素が配置されており、これらの構成要素は、有利には貯蔵タンク10内に配置されている。フィード装置12の下流側にフィルタ16が配置されており、このフィルタ16は、前置フィルタ14より小さな孔径を有している。フィルタ16の下流側に逆止弁18が配置されており、この逆止弁18によってフィード装置12から内燃機関への方向にのみ燃料が確実に流され、内燃機関からフィード装置12へと戻る逆方向には流れない。逆止弁18の下流側に調圧器20が配置されており、この調圧器20によって内燃機関の噴射装置における燃料の圧力が調整される。調圧器20は、フィード装置12からフィルタ16及び逆止弁を介して連通する流入口21、内燃機関へと通じている排出口22及び貯蔵タンク10に開口している戻し経路23を有している。圧力が所定の値を超えようとすると、フィード装置12によって供給された燃料が、調圧器20により戻し経路を介して減少制御される。
【0009】図2及び図3に燃料供給装置の本発明の構造の実施例が示されている。フィード装置12は、有利には電気モータの形式の駆動部26及び共通のケーシング内に配置されたポンプ部28を有している。フィード装置12は、その吸込側において吸込スリーブ30を有しており、この吸込スリーブに前置フィルタ14が接続部材32を介して被せ嵌められている。フィード装置12は、その圧力側において圧力スリーブ34を有している。
【0010】フィード装置12及び供給区間に配置されている構成要素(つまりフィルタ16、逆止弁18及び調圧器20)は、プレート状の保持部材36を介して互いに接続されており、この保持部材36を以下分配プレートと称する。分配プレート36は、燃料耐性のあるプラスチックより成り、射出成形によって製造されていてよい。分配プレート36は、少なくともほぼ平偏に形成されている。フィード装置12は、貯蔵タンク10内での組み付け位置において、フィード装置12の長手方向軸線13が少なくともほぼ垂直に延びるように配置されている。分配プレート36は、フィード装置12の長手方向軸線13に対して少なくともほぼ垂直に延び、従って少なくともほぼ水平に配置されている。分配プレート36は、フィード装置12の領域において開口部38を有しており、この開口部36を通ってフィード装置12の圧力スリーブ34が貫通している。圧力スリーブ34は、できるだけ小さな半径方向の遊びを有して、分配プレート36の開口部38を通って貫通しており、圧力スリーブ34と開口部38との間には図示されていないシール部材も配置されていてよい。
【0011】フィルタ16は、フィード装置12に隣接しており、例えば鉢形ケーシング40を有しており、この鉢形ケーシング40内にフィルタ挿入体42が配置されている。ケーシング40は、その上側が開口していてよく、下から分配プレート36に取り付けられ、図示されていない形式によって分配プレート36に密に接続されており、それによって閉鎖された内室がケーシング40と分配プレート36とによって囲まれる。ケーシング40はその上側が閉鎖形成されていてもよく、この場合、ケーシング40は、汚れている側の流入口と清潔な側の排出口を有している。図示されている実施例において、ケーシング40はその上側が開放して形成されている。分配プレート36は、フィルタ16の領域においてフィルタ16のケーシング40の横断面に相当する横断面を有しているので、ケーシング40はその縁において分配プレート36に密に当接している。分配プレート36には、フィルタ16の汚れた側の流入口に接続している開口部44が形成されている。
【0012】分配プレート36はその上側において、フィード装置12の圧力スリーブ34が貫通している開口部38とフィルタ16への開口部44との間で、カバー部材46が分配プレート36と密に接続されている。カバー部材46は、湾曲部を有しており、この湾曲部によりカバー部材46と分配プレート36との間に通路48が形成され、この通路48を通って燃料がフィード装置12の圧力スリーブ34からフィルタ16へと流れることができる。図3においてカバー部材46を有する分配プレート36が、平面図で示されている。カバー部材46は、分配プレート36と同様にプラスチックより成り、その縁部47で環状に分配プレート36と接続(例えば接着又は溶接)されている。
【0013】分配プレート36上で、上方に向かって分配プレート36から突出しているスリーブ50が一体成形されており、このスリーブ50内にフィルタ16の清潔な側の排出口が開口している。逆止弁18の形成のため、弁座52がスリーブ50内で下方に向かって横断面の狭窄部によって成形されており、この弁座52とスリーブ50内で摺動可能に配置された弁部材54とが協働し、この弁部材54はプレロード(予圧)のかけられたばね56によって弁座52に押圧される。ばね受け58は、スリーブ50内においてばね56の支持のため挿入されており、このばね受け58はスリーブ50内で例えば押し込みまたはコーキングされていてよい。
【0014】調圧器20はスリーブ50上に載置されており、それによってスリーブ50は調圧器20のための流入口21を形成する。調圧器20は、完全な構成ユニットを形成することができ、この構成ユニットに流入口21,排出口22及び戻し経路23のための接続部が配置されている。選択的に、調圧器20は分配プレート36内へも、とりわけスリーブ50内に組み込まれていてよく、この場合これら接続部21,22,23は分配プレート36に配置されている。調圧器20は、例えばばね負荷された調節部材を有することができ、この調節部材は圧力によって流入口21内で負荷されて弁座と協働し、この調節部材によって流入口21の所定の目標圧力の超過時に戻し経路23と接続される。選択的に、調圧器は、圧力によって流入口21内で負荷されたダイアフラムも有することができ、このダイアフラムはシール座部と協働し、このダイアフラムによって流入口21の所定の目標圧力の超過時に同様に戻し経路23と接続される。
【0015】分配プレート36は、貯蔵タンク10内に配置された貯蔵容器60のためのカバー部材を形成することができ、この貯蔵容器60は貯蓄タンク10と比較してずっと小さな容積を有している。貯蔵容器60内には、例えば吸込みジェットポンプ(Saugstrahlpumpe)62を用いて燃料が貯蔵タンク10から供給されるので、この貯蔵タンク10内に十分な燃料量が得られ、この燃料量からフィード装置12が吸い込むことが可能である。吸込みジェットポンプ62は、調圧器20の戻し経路23と接続されていてよい。調圧器20は、同時に圧力制限弁の機能を果たし、目標圧力の超過の際、燃料が調圧器20によって戻し経路23を介して貯蔵タンク10に戻されることによって、フィード装置12と内燃機関の噴射装置との間の供給区間において又は噴射装置内において、構成要素の損傷を引き起こす許容できない高さの燃料圧力が発生するのを防ぐ。
【出願人】 【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【出願日】 平成12年12月19日(2000.12.19)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2001−214820(P2001−214820A)
【公開日】 平成13年8月10日(2001.8.10)
【出願番号】 特願2000−385878(P2000−385878)