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【発明の名称】 エアークリーナ・カバー締結構造および空気調和装置
【発明者】 【氏名】後藤 善郎

【氏名】中野 定康

【要約】 【課題】ボルトを取り外す場合、把持金具が脱落することのない、メンテナンス、サービス点検時の作業性を向上させたエアークリーナ・カバー締結構造および空気調和装置を提供する。

【解決手段】エアークリーナ本体91のフランジ91Aとエアークリーナ本体に取り付けられるカバー92のフランジ92Aとを整合させ、各フランジに形成された複数のボルト孔にボルト94を通して、フランジ間をボルト94で締結するエアークリーナ・カバー締結構造において、複数のボルト孔に跨って延びてフランジ間を把持する把持金具95を備え、この把持金具95でフランジ間を把持して、ボルト94で締結するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エアークリーナ本体のフランジとエアークリーナ本体に取り付けられるカバーのフランジとを整合させ、各フランジに形成された複数のボルト孔にボルトを通して、フランジ間をボルトで締結するエアークリーナ・カバー締結構造において、複数のボルト孔に跨って延びてフランジ間を把持する把持金具を備え、この把持金具でフランジ間を把持して、ボルトで締結することを特徴とするエアークリーナ・カバー締結構造。
【請求項2】 前記把持金具が、前記ボルト孔の位置毎に対応して設けられて、前記フランジ間を把持する複数の把持部材と、複数の把持部材間を連結する連結部材とで一体に構成されていることを特徴とする請求項1記載のエアークリーナ・カバー締結構造。
【請求項3】 前記フランジに形成されたボルト孔が4個であって、前記把持金具が2個のボルト孔に跨って延びることを特徴とする請求項1または2記載のエアークリーナ・カバー締結構造。
【請求項4】 ガスエンジンで駆動される圧縮機を格納した機械室を有する空気調和装置において、前記機械室に、ガスエンジンに供給される空気を清浄化するエアークリーナを備え、このエアークリーナが、エアークリーナ本体のフランジとエアークリーナ本体に取り付けられるカバーのフランジとを整合させ、各フランジに形成された複数のボルト孔にボルトを通して、フランジ間をボルトで締結するエアークリーナ・カバー締結構造を有し、この締結構造が、複数のボルト孔に跨って延びてフランジ間を把持する把持金具を備え、この把持金具でフランジ間を把持して、ボルトで締結することを特徴とする空気調和装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアークリーナ本体とカバーとをボルトで締結するエアークリーナ・カバー締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスエンジンで駆動される圧縮機を格納した機械室を有する空気調和装置が知られている。この種のものでは、上記機械室に、ガスエンジンに供給される空気を清浄化するエアークリーナを備えている。
【0003】この空気調和装置では、ガスエンジンを使用するため、定期的なメンテナンスが必要となり、上記エアークリーナのメンテナンスは、メンテナンス、サービス点検項目の一つとなっている。
【0004】図5A,Bは、従来のエアークリーナ・カバー締結構造を示している。エアークリーナ本体101のフランジ101Aと、エアークリーナ本体101に取り付けられるカバー102のフランジ102Aとを整合させ、各フランジ101A,102Aに形成された複数のボルト孔にボルト104を通して、フランジ101A,102A間をボルト104で締結している。
【0005】この場合、ボルト孔の位置毎に対応して、略コ字形に形成された4個の独立した把持金具105が設けられ、この把持金具105でフランジ101A,102A間を把持して、ボルト104で締結している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したように、エアークリーナを定期的にメンテナンスする場合、把持金具105が独立して設けられているため、ボルト104を取り外すと同時に、把持金具105が脱落するという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、ボルトを取り外す場合、把持金具が脱落することのない、メンテナンス、サービス点検時の作業性を向上させたエアークリーナ・カバー締結構造および空気調和装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、エアークリーナ本体のフランジとエアークリーナ本体に取り付けられるカバーのフランジとを整合させ、各フランジに形成された複数のボルト孔にボルトを通して、フランジ間をボルトで締結するエアークリーナ・カバー締結構造において、複数のボルト孔に跨って延びてフランジ間を把持する把持金具を備え、この把持金具でフランジ間を把持して、ボルトで締結することを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、把持金具が、前記ボルト孔の位置毎に対応して設けられて、前記フランジ間を把持する複数の把持部材と、複数の把持部材間を連結する連結部材とで一体に構成されていることを特徴とするものである。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のものにおいて、フランジに形成されたボルト孔が4個であって、前記把持金具が2個のボルト孔に跨って延びることを特徴とするものである。
【0011】請求項4記載の発明は、ガスエンジンで駆動される圧縮機を格納した機械室を有する空気調和装置において、機械室に、ガスエンジンに供給される空気を清浄化するエアークリーナを備え、このエアークリーナが、エアークリーナ本体のフランジとエアークリーナ本体に取り付けられるカバーのフランジとを整合させ、各フランジに形成された複数のボルト孔にボルトを通して、フランジ間をボルトで締結するエアークリーナ・カバー締結構造を有し、この締結構造が、複数のボルト孔に跨って延びてフランジ間を把持する把持金具を備え、この把持金具でフランジ間を把持して、ボルトで締結するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付の図面を参照して説明する。
【0013】図1において、1は室外ユニットを示している。この室外ユニット1には冷媒圧縮機2が格納され、この圧縮機2には、後述するようにガスエンジン3が連結されている。この圧縮機2には配管4を介してオイルセパレータ5が接続され、このオイルセパレータ5には配管6を介して四方弁7が接続されている。この四方弁7には配管9を介して室外熱交換器11が接続されている。12は室外送風機である。室外熱交換器11には配管13を介して室外電動弁15が接続され、この室外電動弁15には配管17を介してレシーバタンク19が接続され、レシーバタンク19には配管21が接続されている。
【0014】この配管21には、複数の室内ユニット23A〜23Eが並列に接続されている。この室内ユニット23A〜23Eは、室内電動弁25A〜25E、室内熱交換器27A〜27Eおよび室内送風機28A〜28Eを有し、これらは配管29に並列に接続されている。この配管29は四方弁7に接続され、この四方弁7は配管31を介して二重管式熱交換器33に接続され、さらにアキュームレータ35、圧縮機2の吸込管に接続されている。
【0015】ガスエンジン3の出力軸3Aにはプーリ36が固定され、このプーリ36にはVベルト37がかけられ、このVベルト37は圧縮機2の回転軸2Aに固定されたプーリ38にかけられている。
【0016】暖房運転時には、ガスエンジン駆動の圧縮機2から吐出された冷媒が、四方弁7によって点線で示すように流路を切り換えられた後、配管29を通じて、室内ユニット23A〜23Eに供給される。
【0017】ここに供給された冷媒は、室内熱交換器27A〜27Eで熱交換して室内を暖房した後、配管21、レシーバタンク19、室外電動弁15、室外熱交換器11、配管9、四方弁7を経て、二重管式熱交換器33に至り、さらにアキュームレータ35を経て、圧縮機2の吸込管に戻される。
【0018】冷房運転時には、圧縮機2から吐出された冷媒が、四方弁7によって実線で示すように流路を切り換えられた後、配管9を通じて室外熱交換器11に供給される。そして、室外電動弁15、レシーバタンク19、配管21を経て、室内ユニット23A〜23Eに供給される。
【0019】ここに供給された冷媒は、室内熱交換器27A〜27Eで熱交換して室内を冷房した後、配管29、四方弁7を経て、二重管式熱交換器33に至り、アキュームレータ35を経て、圧縮機2の吸込管に戻される。
【0020】上記ガスエンジン3には、エアークリーナ41を介して導入される空気燃料と、ガス遮断弁42、ゼロガバナ43および電動弁44を介して導入されるガス燃料とが混合して供給される。このガスエンジン3の排気は、エンジン排気熱交換器45、排気マフラ46を介して行われる。
【0021】80はオイルタンクを示し、このオイルタンク80には電動弁48を介してサブオイルパン47が接続され、このサブオイルパン47はオイルポンプ81を介してガスエンジン3に接続されている。このガスエンジン3には、オイルタンク80からのオイルが、サブオイルパン47を経て供給され、このオイルはガスエンジン3の潤滑に供される。
【0022】また、ガスエンジン3のエンジンウォータージャケット(図示せず)には冷却水が循環し、この冷却水は、ガスエンジン3を冷却した後、水配管49を介してワックス弁50に至る。
【0023】このワックス弁50には、水配管51を介して室外熱交換器11が接続されている。この室外熱交換器11には上述したように冷媒が流れる配管と、この水配管51とが区別して設置されている。
【0024】上述した暖房運転時には、室外熱交換器11を流れる冷媒が加熱されると、その分だけ暖房効果が高められる。
【0025】そこで、水配管49を流れる温水の温度が所定温度以上になると、ワックス弁50が反応して、その温水が水配管51を介して室外熱交換器11に供給され、この温水の温度によって、冷媒管を流れる冷媒が加熱される。これにより、ヒートポンプの熱源となり暖房効果が高められる。
【0026】この室外熱交換器11を経た温水は、水配管52を介して電動式三方弁53に至り、ここから水配管54、冷却水ポンプ55を経て、さらにエンジン排気熱交換器45を経てエンジンジャケットに戻される。
【0027】水配管49を流れる温水の温度が所定温度以下の場合、これを室外熱交換器11に供給しても暖房効果が高められない。
【0028】そこで、ワックス弁50を介して、その温水が、水配管56を介して冷却水ポンプ55の吸込管に至り、ここからエンジン排気熱交換器45を経て直接エンジンジャケットに戻される。
【0029】上記エンジン冷却水が不足した場合、図1の上部中ほどに図示したリザーブタンク69から水配管70を経て補充される。
【0030】本実施形態では、室外ユニット1が、上下二段に構成され、下段が機械室、上段が熱交換室を構成している。
【0031】図2は、下段の機械室の平面図である。
【0032】機械室60の略中央部にはガスエンジン3と圧縮機2とが設置されている。ガスエンジン3と圧縮機2とは、上下二段に配置され、ガスエンジン3の出力軸にはプーリ36が固定され、このプーリ36にはVベルト37がかけられ、このVベルト37は圧縮機2の回転軸に固定されたプーリ38にかけられている。そして、Vベルト37が露出するように、このVベルト37に隣接してメンテナンススペース61が設けられ、このメンテナンススペース61の奥部に、オイルセパレータ5、四方弁7、室外電動弁15、アキュームレータ35等の冷凍サイクルを構成する各種部品群Aが配置されている。
【0033】冷凍サイクルを構成する各種部品群のうち、図1に示したレシーバタンク19は、オプション部品である。
【0034】また、ガスエンジン3と圧縮機2とを挟んで、上記したメンテナンススペース61と反対側には、サブオイルパン47、スタータ用直流電源63、リザーブタンク69、冷却水ポンプ55等、ガスエンジン3の駆動に要する各種の部品群Bが配置されている。さらに、ガスエンジン3と圧縮機2の側部および奥部にはガスエンジン3の給排気系を構成する部品群Cである、エンジン排気熱交換器45およびエアークリーナ41、排気マフラ46等が配置されている。71は電装ボックスである。
【0035】本実施形態では、ガスエンジン3の給排気系を構成する上記部品群Cのうちのエアークリーナ41が、図3A,Bに示すように、エアークリーナ本体91とカバー92とで構成されている。エアークリーナ本体91内には、図示を省略したフィルタが設けられ、入口91Bから入る空気はそこで清浄化されて、出口91Cからガスエンジン3の吸気口に供給される。
【0036】本締結構造では、エアークリーナ本体91のフランジ91Aとエアークリーナ本体91に取り付けられるカバー92のフランジ92Aとを整合させ、フランジ91A,92Aに形成された複数のボルト孔にボルト94を通して、フランジ91A,92A間をボルト94で締結する。
【0037】この場合、2個のボルト孔に跨って延びてフランジ91A,92A間を把持する把持金具95を備え、この把持金具95によってフランジ91A,92A間を把持して、ボルト94で締結する。
【0038】この把持金具95は、図4に示すように、ボルト孔の位置毎に対応して設けられて、フランジ91A,92A間を把持する、略コ字形に形成された2個の把持部材96と、2個の把持部材96の間を一体に連結する帯状に延びる連結部材97とで構成されている。
【0039】このエアークリーナ41をメンテナンスする場合、ボルト94を取り外して、カバー92を取り外し、エアークリーナ本体91から図示を省略したエレメントを取り出して、これを清掃した後、再び装着し、再度、エアークリーナ本体91のフランジ91Aとカバー92のフランジ92Aとを整合させ、フランジ91A,92A間に把持金具95を装着し、ボルト94を通し、このボルト94でフランジ91A,92A間を締結する。
【0040】従来の構成では、把持金具が独立して設けられていたため、ボルトを取り外すと同時に、把持金具が脱落するおそれがあった。
【0041】本実施形態では、把持金具95が、2個のボルト孔に跨って延びてフランジ91A,92A間を把持する構造のため、一方のボルト孔にボルト94が通っているかぎり、この把持金具95が脱落することはない。
【0042】また、2個のボルト94が両方ともボルト孔から取り外されたとしても、把持金具95が、2個のボルト孔に跨って延びてフランジ91A,92A間を把持する構造のため、これが簡単に脱落することがない。
【0043】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものでないことは明らかである。
【0044】上記実施形態では、把持金具95が、2個のボルト孔に跨って延びてフランジ91A,92A間を把持する構造としたが、これに限定されず、例えば、3個以上のボルト孔に跨って延びてフランジ91A,92A間を把持する構造としてもよいことは明らかである。
【0045】
【発明の効果】本発明では、把持金具が、複数のボルト孔に跨って延びてフランジ間を把持する構造のため、ボルトを取り外しても、把持金具が簡単に脱落することがなく、メンテナンスの作業性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成12年1月31日(2000.1.31)
【代理人】 【識別番号】100091823
【弁理士】
【氏名又は名称】櫛渕 昌之 (外1名)
【公開番号】 特開2001−214819(P2001−214819A)
【公開日】 平成13年8月10日(2001.8.10)
【出願番号】 特願2000−21386(P2000−21386)