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【発明の名称】 ダウンドラフト型定真空式気化器
【発明者】 【氏名】柳井陽一

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 気化器本体を貫通する吸気路が下方向に機関に向かって配置され、吸気路を開閉する絞り弁より上流側に、吸気路内の負圧に応じてベンチュリー部の面積を可変制御する負圧作動弁を配置し、気化器本体の下方取付け端部に浮子室本体の上方取付け端部をネジにて螺着固定することによって内部に一定なる燃料液面を形成保持する浮子室と、浮子室内に突出し、主燃料ジェットを備えるニードルジェットホルダーの外周に配置される環状パッキンを、浮子室本体の底部にあって、その上流が浮子室内に連絡されるガイド孔の側壁にてシールするダウンドラフト型定真空式気化器において、浮子室本体6の上方取付け端部6Aを気化器本体1の下方取付け端部1Aにネジ締め固定するネジ7の長手軸心線B−Bと、主燃料ジェット13を備えるニードルジェットホルダー12の長手軸心線C−Cとを、その下方位置において45度以下の狭角Fをもって交差配置し、前記ガイド孔20を円錐孔とするとともに円錐孔をネジ7の長手軸心線B−Bと平行となる円錐角度Gとしたことを特徴とするダウンドラフト型定真空式気化器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機関へ供給する混合気の濃度及びその量を調整、制御する気化器に関し、そのうち特に気化器本体を貫通する吸気路が下方向に機関に向かって配置され、吸気路を開閉する絞り弁より上流側に、吸気路内に生起する負圧に応じてベンチュリー部の面積を可変制御する負圧作動弁を備えたダウンドラフト型定真空式気化器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダウンドラフト型定真空式気化器は図2に示される。1は吸気路2の下流が重力方向における下方向に向かって貫通して形成された気化器本体であり、該吸気路2は絞り弁軸3に取着された絞り弁4にて開閉されるとともに絞り弁4より上流側には吸気路2内の負圧に応じてベンチュリー部Vの面積を可変制御する負圧作動弁5が吸気路2に略直交して移動自在に配置される。気化器本体1の下方取付け端部1Aには、浮子室本体6の上方取付け端部6Aが当接されるとともにネジ7にて螺着固定され、浮子室8が形成される。浮子室8内には、バルブシート30、フロートバルブ31、フロート9の協同作用によって一定なる燃料液面P−Pが形成される。10は、負圧作動弁5の開閉移動方向に沿って負圧作動弁10に取着されたジェットニードルであり、ジェットニードル10は吸気路2内に開口するノズル11内に挿入配置される。又、ノズル11の外周には環状溝11Aが形成され、この環状溝11Aに向けてニードルジェットホルダー12が連通される。このニードルジェットホルダー12の下端にはニードルジェットホルダー12に向かう燃料を制御する主燃料ジェット13が螺着配置される。前記ニードルジェットホルダーはジェットニードル10の長手軸心線A−Aに対して交差するよう配置される。尚、13は一端が大気に連なり、他端が環状溝11Aに連通し主空気ジェット13Aを備える主空気通路であり、14はニードルジェットホルダー12の外周に形成される環状ウエル15をノズル11の下端開口に向けて連通する燃料流路である。又、ニードルジェットホルダー14の下端外周にはOリング等の環状パッキン16が装着される。更に前記浮子室本体6の下方底部には、上流17Aが浮子室8内に連絡され、下流17Bが主燃料ジェット13の開口に連絡されるガイド孔17が設けられるもので、ガイド孔17の先端開口17Cがニードルジェットホルダー14の下端外周の環状パッキン16を押圧保持し、ガイド孔17の下流17Bの燃料が直接的に浮子室8内へ洩れることを防止する。
【0003】ここで、前述したネジ7の長手軸心線B−Bとニードルジェットホルダー12の長手軸心線C−Cとは平行に配置され、又前記ガイド孔の先端開口17Cの長手軸心線はニードルジェットホルダー12の長手軸心線C−C上に配置される。尚、1Bは気化器本体1の下方取付け端部1Aより下方に向かって突出する位置決め突部であり、6Bは浮子室本体6の上方取付け端部6Bに凹設した位置決め凹部であり、位置決め突部1Bを位置決め凹部6Bに挿入することによって浮子室本体6を正確に気化器本体1にネジ7によって螺着できる。そして、気化器本体1にニードルジェットホルダー12等の構成部品が取着された状態において、気化器本体1に浮子室本体6が組付けられるもので、このときネジ7の長手軸心方向B−Bに沿って浮子室本体6を移動させ、浮子室本体6の上方取付け端部6Aを気化器本体1の下方取付け端部1Aに当接する。以上によると、位置決め凹部6B内に位置決め突部1Bが挿入配置され、一方、ニードルジェットホルダー12の下端外周に配置される環状パッキン16が浮子室本体6のガイド孔17の先端開口17C内に挿入配置され、かかる状態においてネジ7によって浮子室本体6を気化器本体1に螺着して固定する。従って浮子室本体6を気化器本体1に組付ける際において、浮子室本体6はネジ7の長手軸心方向に直接的に移動するだけでよいので、良好な組付け性を得ることができる。尚、かかるダウンドラフト型定真空式気化器の吸気路2の長手軸心線Y−Yは水平線X−Xに対してD度前傾して機関に装着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のダウンドラフト型定真空式気化器によると以下の不具合を有する。ダウンドラフト型定真空式気化器において、機関に対する前傾角度は機関によって種々異なる傾斜角度が要求されるもので、吸気路2の長手軸心線Y−Yを図2に示される前傾角度Dより更に急前傾させ、例えば、吸気路2の長手軸心線Y−Yが水平線X−Xに対して略直交する方向に配置された場合、ニードルジェットホルダー12の長手軸心線C−Cをネジ7の長手軸心線B−Bと平行に配置することに問題がある。これは、かかる急前傾斜時において、主燃料ジェット13を含むニードルジェットホルダー12が浮子室8内の燃料液面P−Pの中心より大きく外側に離れ、これによって大きな燃料液面変化の影響を受け、傾斜性能を阻害するからである。そして、前記不具合を解決する為に主燃料ジェット13を含むニードルジェットホルダー16を燃料液面の中心に近づくようニードルジェットホルダー16の長手軸心線C−Cをネジ7の長手軸心線B−Bに対してその下方位置において45度以下の挟角をもって交差配置することが考慮される。然しながら前記によるとネジ7の長手軸心線B−Bとニードルジェットホルダー16の長手軸心線C−Cとが交差配置されて平行配置されないことから、ネジ7の締結作業と、ニードルジェットホルダー16の外周の環状パッキン16をガイド孔17の先端開口17Cへの挿入作業を一方向から同時に行なうことができない。又、前記作業において、第1に環状パッキン16をガイド孔17の先端開口17Cへ挿入し、次いで、ニードルジェットホルダー16の長手軸心線C−Cを中心に浮子室本体6を回転し、ネジ7による締結作業を行なうことが可能であるが、これによると浮子室本体6を回転する必要があり、例えば気化器本体1に設けた位置決め突部1Bあるいは他の燃料ボス、フロート9等の構成部品に干渉して回転できない場合がある。
【0005】本発明になるダウンドラフト型定真空式気化器は前記不具合に鑑み成されたもので機関に対する吸気路の前傾角度が変化しても浮子室本体を気化器本体へ締結する為のネジ締め作業及び環状パッキンをガイド孔の先端開口へ挿入する挿入作業を一方向より同時に行なうことのできるダウンドラフト型定真空式気化器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明になるダウンドラフト型定真空式気化器は前記目的達成の為に、気化器本体を貫通する吸気路が下方向に機関に向かって配置され、吸気路を開閉する絞り弁より上流側に、吸気路内の負圧に応じてベンチュリー部の面積を可変制御する負圧作動弁を配置し、気化器本体の下方取付け端部に浮子室本体の上方取付け端部をネジにて螺着固定することによって内部に一定なる燃料液面を形成保持する浮子室と、浮子室内に突出し、主燃料ジェットを備えるニードルジェットホルダーの外周に配置される環状パッキンを、浮子室本体の底部にあって、その上流が浮子室内に連絡されるガイド孔の側壁にてシールするダウンドラフト型定真空式気化器において、浮子室本体の上方取付け端部を気化器本体の下方取付け端部にネジ締め固定するネジの長手軸心線と、主燃料ジェットを備えるニードルジェットホルダーの長手軸心線とを、その下方位置において45度以下の狭角をもって交差配置し、前記ガイド孔を円錐孔とするとともに円錐孔をネジの長手軸心線と平行となる円錐角度としたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、本発明になるダウンドラフト型定真空式気化器の一実施例を図1により説明する。尚、図2と同一構造部分は同一符号を使用し説明を省略する。図1において水平線X−Xと吸気路2の長手軸心線Y−YとはE度をもって前傾斜して交差するもので、この角度(E度)は図2の角度(D度)より大であって水平線X−Xに略直交する大なる角度を有する。そして、この時、主燃料ジェット13を含むニードルジェットホルダー16の長手軸心線C−Cは、ネジ7の下方位置においてネジ7の長手軸心線B−Bに対して角度(F度)をもって交差する。この角度(F度)は45度以下の挟角をもって交差するもので、これによって吸気路2の長手軸心線Y−Yが水平線X−Xに対して略直交して配置されたとしてもニードルジェットホルダー16を燃料液面P−Pの中心近傍に配置できる。ガイド孔20は浮子室本体6の底部に形成され、その上流20Aは浮子室8内へ連絡されて開口し、下流20Bは先端開口20Cをもって環状パッキン16に臨んで位置する。そして、前記ガイド孔20の先端開口20Cは、円錐孔として形成されるとともにその円錐面は、ネジ7の長手軸心線B−Bと平行となる円錐角度Gに形成される。
【0008】そして、各構成は、従来と同様に組みつけられるもので、そのうち特に浮子室本体6は以下によって気化器本体1に組みつけられる。すなわち、浮子室本体6はネジ7の長手軸心線B−Bに沿って気化器本体1側へ移動させ、浮子室本体6の上方取付け端部6Aを気化器本体1の下方取付け端部1Aに当接配置する。以上によると、ガイド孔20の円錐孔をなす先端開口20C内にニードルジェットホルダー12の外周に配置した環状パッキン16が挿入配置されるとともに位置決め突部1Bが位置決め凹部6B内に挿入配置され、かかる状態においてネジ7により浮子室本体6が気化器本体に螺着固定される。
【0009】
【発明の効果】以上の如く、本発明になるダウンドラフト型定真空式気化器によると、浮子室本体の上方取付け端部を気化器本体の下方取付け端部にネジ締め固定するネジの長手軸心線と、メインジェットを備えるニードルジェットホルダーの長手軸心線とを、その下方位置において45度以下の狭角をもって交差配置し、前記ガイド孔を円錐孔とするとともに円錐孔をネジの長手軸心線と平行となる円錐角度としたので、吸気路の長手軸心線が水平線に対して略直交する方向に配置されたとしてもメインジェットを含むニードルジェットホルダーを浮子室内の燃料液面の中心近傍に配置することができて傾斜性能を良好に維持することができ、一方、浮子室本体を気化器本体へ組付ける際において、ネジの長手軸心線に沿って浮子室本体を一方向へ移動することによってガイド孔の先端開口にニードルジェットホルダーの外周に配置される環状パッキンを挿入配置できるので、組付け作業性を良好に維持することができる。
【出願人】 【識別番号】000141901
【氏名又は名称】株式会社ケーヒン
【出願日】 平成12年2月3日(2000.2.3)
【代理人】 【識別番号】100076358
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 宏
【公開番号】 特開2001−214809(P2001−214809A)
【公開日】 平成13年8月10日(2001.8.10)
【出願番号】 特願2000−26370(P2000−26370)