| 【発明の名称】 |
内燃機関の蒸発燃料放出防止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】市谷 寿章
【氏名】北村 徹
【氏名】小林 誠
【氏名】鈴木 武
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| 【要約】 |
【課題】燃料温度センサなどの検出値に基づいて燃料タンクの燃料液面の上方空間の圧力を低下させる負圧化(減圧)手段を備えた内燃機関の蒸発燃料放出防止装置において、燃料温度センサの故障を精度良く検知する。
【解決手段】燃料温度センサの温度検出素子を加熱するヒータに通電加熱し、ヒータ温度が一定となる時間tmTGAS2が経過したとき、センサ出力TGASADが上限値FSTGASSHおよび下限値FSTGASSLの間にあるか否か判断し、肯定されるとき正常と判定すると共に、否定されるとき、故障と判定する。さらに、上限しきい値FSTGASHおよび下限しきい値FSTGASLとも比較することで、断線故障あるいはショート故障も検知する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも燃料温度センサの検出値に基づいて燃料タンクの燃料液面の上方空間の圧力を低下させる減圧手段を備えた内燃機関の蒸発燃料放出防止装置において、a.前記燃料温度センサを加熱する加熱手段、b.前記加熱手段による加熱を開始した後の前記燃料温度センサの出力を所定値と比較する比較手段、およびc.前記比較手段による比較結果に基づいて前記燃料温度センサが故障しているか否か判定する判定手段、を備えたことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料放出防止装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関の蒸発燃料放出防止装置に関し、より具体的には、蒸発燃料放出防止装置で使用される燃料温度センサの故障を検知するものに関する。 【0002】 【従来の技術】車両に搭載され、内燃機関に接続される燃料タンクにおいては、高負荷運転で機関温度が上昇した後に停車させたときなどにタンク内圧が上昇し、給油時などに燃料タンクのフィラキャップを開けたとき、蒸発燃料が大気に放出される。 【0003】そのため、特開平10−281019号公報において、燃料タンクの燃料液面の上方空間と内燃機関吸気管とを連通管で接続し、連通管を開閉する電磁ソレノイドバルブ(開閉弁)を設けると共に、燃料温度センサおよび圧力センサを設けて燃料とタンク内圧を検出し、所定の運転領域において開放して吸気負圧を燃料タンクに導入して負圧化(減圧)制御を実行しておき、停車して給油するときなどに蒸発燃料が大気に放出されないようにした蒸発燃料放出防止装置が提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この種の蒸発燃料放出防止装置にあっては、検出された燃料温度などに基づいて負圧化(減圧)制御を行うことから、燃料温度センサに故障あるいは異常が生じている場合、負圧化(減圧)制御を適正に行うことができない。 【0005】従って、この発明の目的は、燃料温度センサなどの検出値に基づいて燃料タンクの燃料液面の上方空間の圧力を低下させる負圧化(減圧)手段を備えた内燃機関の蒸発燃料放出防止装置において、前記燃料温度センサの故障を精度良く検知あるいは判定するようにした内燃機関の蒸発燃料放出防止装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1項にあっては、少なくとも燃料温度センサの検出値に基づいて燃料タンクの燃料液面の上方空間の圧力を低下させる減圧手段を備えた内燃機関の蒸発燃料放出防止装置において、前記燃料温度センサを加熱する加熱手段、前記加熱手段による加熱を開始した後の前記燃料温度センサの出力を所定値と比較する比較手段、および前記比較手段による比較結果に基づいて前記燃料温度センサが故障しているか否か判定する判定手段を備える如く構成した。 【0007】燃料温度センサの加熱を開始した後の燃料温度センサの出力を所定値と比較して燃料温度センサが故障しているか否か判定する如く構成した、換言すれば、燃料温度センサの雰囲気温度を意図的に変化させ、それに伴って生じる燃料温度センサの挙動から燃料温度センサが正常か故障か判定するようにしたので、燃料温度センサの故障を精度良く検知あるいは判定することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明の一つの実施の形態に係る内燃機関の蒸発燃料放出防止装置を説明する。 【0009】図1はその装置を概略的に示す全体図である。 【0010】図において、符号10はOHC直列4気筒の内燃機関を示し、吸気管12の先端に配置されたエアクリーナ(図示せず)から導入された吸気は、スロットルバルブ14でその流量を調節されつつ吸気マニホルドおよび吸気弁(共に図示せず)を介して第1から第4気筒(図に「機関本体16」と示す)に送られる。 【0011】各気筒の吸気弁の上流側の付近にはインジェクタ(燃料噴射弁)18が設けられて燃料を噴射する。噴射されて吸気と一体となった混合気は点火プラグ(図示せず)で着火されて燃焼し、ピストン(図示せず)を駆動する。 【0012】燃焼後の排気ガスは、排気弁および排気マニホルド(共に図示せず)を介して排気管22に送られ、触媒装置(三元触媒)24で浄化されて機関外に排出される。 【0013】内燃機関10が搭載される車両(図示せず)の適宜位置には燃料タンク26が設けられる。即ち、インジェクタ18は燃料供給管28を介して燃料タンク26に接続され、燃料タンク26内に貯留された燃料(ガソリン)の供給を受ける。燃料供給管28には燃料ポンプ30が設けられ、燃料を圧送する。 【0014】燃料タンク26は気密かつ液密な構造を備え、フィラネック26aの先端の開口はフィラキャップ26bで閉鎖される。燃料タンク26の液面上方空間26cは、連通管(蒸発燃料通路)34によって吸気管12にスロットルバルブ14の下流位置で接続される。連通管34の適宜位置には電磁ソレノイドバルブ(開閉弁)36が設けられる。 【0015】燃料タンク26と連通管34の接続部にはフロートバルブ42が設けられ、前記した如く、車両が傾斜位置にあって燃料タンク26が重力軸に対して傾いたときなどに連通管34を閉鎖する。 【0016】これら連通管34および電磁ソレノイドバルブ36ならびにフロートバルブ42などが蒸発燃料放出防止装置40を構成し、電磁ソレノイドバルブ36が開放されて吸気負圧が燃料タンク26の液面上方空間26cに導入されてそこを負圧化し、給油時にフィラキャップ26bが開けられたとき、蒸発燃料が大気に放出されるのを防止する。 【0017】尚、図示した構成以外に、燃料タンク26と吸気管12とはキャニスタ機構などで接続されるが、この発明の要旨と直接の関連を有しないため、説明を省略する。 【0018】図1の説明に戻ると、内燃機関10のカムシャフト(図示せず)にはクランク角センサ50が設けられ、特定気筒の所定クランク角度で気筒判別用のCYL信号を出力すると共に、各気筒のTDC信号およびクランク角15度ごとのCRK信号を出力する。 【0019】スロットルバルブ14にはスロットル開度センサ52が接続され、スロットル開度θTHに応じた信号を出力すると共に、スロットルバルブ14下流の吸気管12内には絶対圧センサ54が設けられ、吸気管内絶対圧PBAに応じた信号を出力する。 【0020】また、スロットルバルブ14の下流側には吸気温センサ58が設けられて吸入空気温度TAに応じた信号を出力すると共に、機関本体16のシリンダブロック(図示せず)付近には水温センサ60が設けられて機関冷却水温TWに応じた信号を出力する。 【0021】さらに、排気系にあっては、図示しない排気マニホルドの排気系集合部の下流位置で触媒装置24の上流位置において排気管22には空燃比センサ(O2 センサ)62が設けられ、排気ガス内の酸素濃度に比例した検出信号を出力する。 【0022】燃料タンク26の適宜位置には燃料温度センサ64が設けられて燃料(ガソリン)の温度TGASに応じた信号TGASAD(電圧値)を出力すると共に、圧力センサ66が配置されてタンク内の圧力(タンク内圧)に応じた信号PTANKを出力する。 【0023】図2に示す如く、燃料温度センサ64は、サーミスタ(温度検出素子。より具体的にはNTCサーミスタ)64aと、加熱手段(より具体的には自己制御型PTCヒータ)64bからなり、サーミスタ64aと自己制御型PTCヒータ64bはケース64cに一体的に内蔵される。 【0024】図3は、ヒータ64bの通電─昇温特性を示す説明グラフである。図示の如く、このヒータ自己制御型PTC64bは、通電開始してからある時間経過すると、温度が飽和して一定値となるため、後述する故障検知で使用するのに適している。 【0025】上記したセンサ群の出力は、ECU(電子制御ユニット)70に送られる。 【0026】ECU70はマイクロコンピュータからなり、CPU,ROM,RAMなどを備え、前記したセンサ群を介して検出された運転パラメータに基づいてROMに格納された命令に従って駆動回路(図示せず)を介して電磁ソレノイドバルブ36を駆動して燃料タンク負圧化制御を行う。 【0027】より具体的には、電磁ソレノイドバルブ36をデューティ制御(PWMにおけるデューティ比制御)するためのデューティ値(0から100%)を算出し、駆動回路を介して電磁ソレノイドバルブ36を作動させ、その開度を調節する。 【0028】また、ECU70は前記したクランク角センサ50が出力するCYL信号をカウントして機関回転数NEを算出する。 【0029】また、ECU70は、燃料温度センサ64の故障検知あるいは判定を行う。 【0030】以下、図4フロー・チャートを参照してこの装置の動作である、燃料温度センサ64(より詳しくはサーミスタ64a)の故障検知あるいは判定動作を説明する。尚、図示のプログラムは、条件が一定である機関始動直後に実行される。 【0031】以下説明すると、S10において燃料温度センサ64の故障が判定済みか否か判断し、否定されるときはS12に進み、燃料温度センサ出力変化量DTGASを算出する。これは、燃料温度センサ出力TGASAD(電圧値)の前回プログラムループ時の値と今回プログラムループ時の値の差、即ち、燃料温度センサ出力TGASADの1階差分値を求めることで行う。 【0032】次いでS14に進み、内燃機関10が始動されてから所定時間(例えば1秒から2秒)経過したか否か判断する。これは、機関始動直後は条件が一定していることから、始動した後に可能な限り速やかにヒータ64bの通電を開始するためである。 【0033】従って、S14で否定されるときはS16に進み、タイマtmTGAS2(ダウンカウンタ)に所定値(例えば20秒相当値)をセットしてダウンカウント(時間計測)を開始し、S18に進み、ヒータ64bに通電する。 【0034】図5はその処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。 【0035】以下説明すると、S100において機関始動時に検出された機関冷却水温TWと吸入空気温度TAに応じて目標電力を算出する。 【0036】即ち、図3に示す特性においてヒータ温度は通電電力の増加に応じて上昇するが、始動時に検出された機関冷却水温TWおよび/または吸入空気温度TAが高いときはサーミスタ64aの雰囲気温度も比較的高いことから、そのような場合は通電電力を比較的小さい値とすると共に、低いときは通電電力を比較的大きい値とする。 【0037】このように、始動時に検出された機関冷却水温TWなどに応じて算出することによって通電電力を必要最低限の値にすることができると共に、サーミスタ64aの雰囲気温度を目標の値にすることができる。 【0038】次いでS102に進み、算出した目標電力に応じてヒータ64bに通電してサーミスタ64a(燃料温度センサ64)の加熱を開始する。 【0039】図4フロー・チャートに戻ると、次いでS20に進み、第2のタイマtmTGAS1(ダウンカウンタ)に所定値(例えば2秒相当値)をセットしてダウンカウント(時間計測)を開始する。 【0040】次回のプログラムループにおいてS14で否定される限りS20以降に進んで上記した処理を繰り返すと共に、肯定されるときはS22に進み、検出された燃料温度センサ出力TGASADが所定値FSTGASH以下か否か判断する。 【0041】図6タイム・チャートを参照して説明すると、同図で横軸は時間tを示すと共に、縦軸は燃料温度センサ出力TGASAD(より詳しくは出力電圧〔V〕)とそれに対応する燃料温度TGASを示す。前記した通り、燃料温度センサ64を構成するサーミスタ64aはNTC型であることから、センサ出力電圧と燃料温度は逆比例関係にある。 【0042】ヒータ64bへの通電に伴ってサーミスタ64aの雰囲気温度は上昇することから、サーミスタ64aが正常であれば、検出される燃料温度TGASは徐々に増加(出力電圧TGASADは徐々に減少)し、図3で示す飽和時点に達した後、一定値となるように変化する筈である。 【0043】かかる知見に基づき、この実施の形態に係る故障検知あるいは判定にあっては、燃料温度センサの雰囲気温度を意図的に変化させ、それに伴って生じる燃料温度センサの挙動から燃料温度センサが正常か故障(異常)か判定(検知)するようにした。 【0044】即ち、燃料タンク内の燃料の温度は走行条件の変化に対して応答が緩慢であると共に、走行条件の変化の間に直接の相関関係が見いだせない。また、機関冷却水温TW、吸入空気温度TAなどの温度パラメータに基づいて燃料温度を推定するのも困難である。即ち、それらのパラメータから燃料温度を推定して燃料温度センサ出力と比較することでは、燃料温度センサの故障を検知するのは困難である。 【0045】そのために、上記のように、燃料温度センサ出力が変化する環境を意図的に発生させ、そのときの燃料温度センサ出力変化から、その故障を検知(判定)するようにした。 【0046】より具体的には、図6に示す如く、通電開始してヒータ温度が一定となる時間(前記したタイマtmTGAS2相当値)が経過したとき、センサ出力が上限値FSTGASSHおよび下限値FSTGASSLの間にあるか否か判断し、肯定されるとき、燃料温度センサ64(より詳しくはサーミスタ64a)が正常と判定すると共に、否定されるとき、故障と判定するようにした。 【0047】また、燃料温度センサ64(より詳しくはサーミスタ64a)の出力回路(図示せず)が断線しているときは出力は最大値付近に張りつくことから、その付近に上限しきい値FSTGASHを設定してセンサ出力と比較することで、センサ故障(断線)を検出するようにした。 【0048】また、燃料温度センサ64(より詳しくはサーミスタ64a)の出力回路(図示せず)がショート(短絡)しているときは出力は零付近に張りつくことから、その付近に下限しきい値FSTGASLを設定してセンサ出力と比較することで、センサ故障(ショート)を検出するようにした。 【0049】尚、上限しきい値FSTGASHはS100で算出される目標電力に応じて温度で言えば−50℃程度となるような値に設定すると共に、下限しきい値FSTGASLも同様に目標電力に応じて150℃程度となるような値に設定する。 【0050】また、上限しきい値FSTGASHあるいは下限しきい値FSTGASLとの比較判断に際しては所定の時間(前記した第2のタイマtmTGAS1相当値)の経過を待って故障と判定するようにし、一過性の理由による現象を故障と誤検知しないようにした。 【0051】図4フロー・チャートの説明に戻ると、S22の処理は断線検知判定であり、否定されるときは断線検知の疑いがあることから、S24に進み、前記した第2のタイマtmTGAS1の値が零以下となったか否か判断し、否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS26に進み、燃料温度センサ64(より詳しくはサーミスタ64a)が故障(断線故障)と判定する。 【0052】S22で肯定されるときはS28に進み、検出された燃料温度センサ出力TGASADが前記したショート検知用下限しきい値FSTGASLL以上か否か判断し、否定されるときはS24に進んで前記した第2のタイマtmTGAS1の値が零以下となったか否か判断し、否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS26に進み、燃料温度センサ64(より詳しくはサーミスタ64a)が故障(ショート故障)と判定する。 【0053】S28で肯定されるときはS30に進み、S12で算出した燃料温度センサ出力変化量DTGASがしきい値FSDTGAS以上か否か判断する。否定されるときはセンサ出力変化が小さいことから、故障と判断してS24に進む。尚、しきい値FSDTGASも、S100で算出される目標電力に応じて算出する。 【0054】尚、後述する如く、第2のタイマtmTGAS1の値は、S32で否定される度に、図6の末尾に示す如く、セットし直されてスタートするので、S22,S28,S30のいずれかで否定されてS24に進むときも、S24で否定され、第2のタイマtmTGAS1の値が零以下となっていないと判断されてプログラムを一旦終了することから、一過性の理由による現象を故障と誤検知することがない。 【0055】S30で肯定されるときはS32に進み、前記したタイマtmTGAS2の値が零以下となったか否か判断し、否定されるときはS18に進んでヒータ通電を継続すると共に、S20に進んで第2のタイマtmTGAS1に所定値をセットし、ダウントカウント(時間計測)を開始する。 【0056】S32で肯定されるときはS34に進み、検出されたセンサ出力TGASADが前記した下限値FSTGASSL以上で前記した上限値FSTGASSH以下であるか否か判断する。 【0057】S34で肯定されるときはS36に進み、燃料温度センサ64(より詳しくはサーミスタ64a)が正常と判定すると共に、否定されるときはS24に進み、所定時間tmTGAS1の経過を待って燃料温度センサ64(より詳しくはサーミスタ64a)が故障と判定する。 【0058】尚、S10で正常あるいは故障の判定済みと判断されるときはS38に進み、ヒータ64bへの通電を停止する。 【0059】この実施の形態にあっては上記した如く、燃料温度センサ64(より詳しくはサーミスタ64a)の加熱を開始した後の燃料温度センサの出力TGASADを所定値FSTGASH,FSTGASL,FSTGASSL,FSTGASSHと比較すると共に、その変化量DTGASを所定値FSDTGASと比較して燃料温度センサ64が故障しているか否か判定する如く構成した、換言すれば、燃料温度センサの雰囲気温度を意図的に変化させ、それに伴って生じる燃料温度センサの挙動から燃料温度センサが正常か故障か判定するようにしたので、燃料温度センサの故障を精度良く検知あるいは判定することができる。それによって前記した負圧化(減圧)制御を適正に行うことができる。 【0060】さらに、S22,S28,S30のいずれかで否定されるときは、S24で第2のタイマtmTGAS1の値が零以下となったことを確認してから故障と判定するようにしたので、一過性の理由による現象を故障と誤検知することがない。 【0061】さらに、S22,S28,S30のいずれかで否定されるときは、S32の判断を待つことなく、S24で肯定されれば故障と判定するようにしたので、断線、ショートなどの異常を比較的迅速に検知することができる。 【0062】以上の如く、この実施の形態にあっては、少なくとも燃料温度センサ64の検出値に基づいて燃料タンク26の燃料液面の上方空間26cの圧力を低下させる減圧手段(連通管34、電磁ソレノイドバルブ36,ECU70など)を備えた内燃機関の蒸発燃料放出防止装置において、前記燃料温度センサ(より具体的には温度検出素子(サーミスタ)64a)を加熱する加熱手段(ヒータ64b,ECU70,S18,S100,S102)、前記加熱手段による加熱を開始した後の前記燃料温度センサの出力TGASADを所定値(上限値FSTGASSH、下限値FSTGASSL、しきい値FSDTGAS、上限しきい値FSTGASH、下限しきい値FSTGASL)と比較する比較手段(ECU70,S22,S28,S30,S34)、および前記比較手段による比較結果に基づいて前記燃料温度センサが故障しているか否か判定する判定手段(ECU70,S24,S26,S36)を備える如く構成した。 【0063】尚、上記した実施の形態において温度検出素子(サーミスタ64a)と加熱手段(ヒータ64b)をケース64cに一体的に内蔵する例を示したが、別体に構成しても良い。いずれにしても、加熱手段は温度検出素子の雰囲気温度を昇温できる限り、温度検出素子に対してどのような位置に配置しても良い。 【0064】 【発明の効果】請求項1項にあっては、燃料温度センサの加熱を開始した後の燃料温度センサの出力を所定値と比較して燃料温度センサが故障しているか否か判定する如く構成した、換言すれば、燃料温度センサの雰囲気温度を意図的に変化させ、それに伴って生じる燃料温度センサの挙動から燃料温度センサが正常か故障か判定するようにしたので、燃料温度センサの故障を精度良く検知あるいは判定することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月19日(2000.1.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081972 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 豊
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| 【公開番号】 |
特開2001−200763(P2001−200763A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月27日(2001.7.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−10834(P2000−10834) |
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