| 【発明の名称】 |
一体化されたシート部及びスワール発生部を有する燃料インジェクタ |
| 【発明者】 |
【氏名】ゴードン ウィアント
|
| 【要約】 |
【課題】3つの部材がそれぞれ連続的に整合させられかつレーザ溶接される必要のない燃料インジェクタを提供する。
【解決手段】ボディ52が、入口部分と、出口部分と、燃料通路58とを有しており、ボディの入口部分の近傍に可動子46が設けられており、可動子に作用的に接続されたニードル68が設けられており、ボディの出口部分の近傍に設けられたシート部64が、第1の面78と、第2の面と、シート部通路と、シート部通路に連通した、第1の面に形成されたスワール発生部とを有しており、第1の面の近傍のフラットディスクが、ニードル68をガイドするアパーチャと、シート部のスワール発生部と連通した少なくとも1つの開口とを有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃料インジェクタにおいて、ボディが設けられており、該ボディが、入口部分と、出口部分と、前記入口部分から前記出口部分にまで長手方向軸線に沿って延びた燃料通路とを有しており、ボディの入口部分の近傍に可動子が設けられており、該可動子に作用的に接続されたニードルが設けられており、ボディの出口部分の近傍にシート部が設けられており、該シート部が、第1の面と、第2の面と、前記第1の面と前記第2の面との間に長手方向軸線の方向に延びたシート部通路と、該シート部通路に連通した、第1の面に形成されたスワール発生部とを有しており、前記第1の面の近傍にフラットディスクが設けられており、該フラットディスクが、ニードルをガイドするアパーチャと、シート部のスワール発生部と連通した少なくとも1つの開口とを有していることを特徴とする、燃料インジェクタ。 【請求項2】 前記スワール発生部が、シート部通路の周縁に対してほぼ接線方向の少なくとも1つのチャネルを有している、請求項1記載の燃料インジェクタ。 【請求項3】 前記スワール発生部が、前記少なくとも1つのチャネルの近傍におけるフィーダを含んでおり、該フィーダが、前記シート部通路の周縁と第1の面の円周との間でシート部の第1の面に形成された幾何学的容積を含んでいる、請求項2記載の燃料インジェクタ。 【請求項4】 前記スワール発生部が、第1の面にレーザ加工されている、請求項3記載の燃料インジェクタ。 【請求項5】 前記チャネルの数が6を含んでいる、請求項3記載の燃料インジェクタ。 【請求項6】 前記シート部通路が、第1の面と第2の面との間の漏斗状部分を含んでいる、請求項1記載の燃料インジェクタ。 【請求項7】 前記スワール発生部が、漏斗状部分の境界の近傍にレッジを形成した少なくとも1つのチャネルを有している、請求項6記載の燃料インジェクタ。 【請求項8】 スワール発生部の少なくとも1つのチャネルが、漏斗状部分の境界を包囲して配置された複数のチャネルを有している、請求項7記載の燃料インジェクタ。 【請求項9】 前記複数のチャネルが、漏斗状部分の境界を包囲して均等に配置されている、請求項8記載の燃料インジェクタ。 【請求項10】 前記複数のチャネルのそれぞれのための対応するフィーダが、漏斗状部分の境界と第1の面の円周との間において第1の面に均等に配置されている、請求項9記載の燃料インジェクタ。 【請求項11】 前記フラットディスクの少なくとも1つの開口が、第1の面に設けられた多数のフィーダに対応する複数の開口を含んでおり、該複数の開口が、アパーチャとフラットディスクの円周との間に均等に配置されている、請求項10記載の燃料インジェクタ。 【請求項12】 前記複数の開口が、フィーダの幾何学的容積に対応する幾何学的形状を有している、請求項11記載の燃料インジェクタ。 【請求項13】 前記複数の開口の幾何学的形状が、円形を含んでおり、フィーダの幾何学的容積が、円筒状を含んでいる、請求項12記載の燃料インジェクタ。 【請求項14】 シート部において、第1の面と、該第1の面と係合する外周と、該外周と係合する第2の面と、前記第1の面と第2の面との間に延びた通路と、前記通路に連通した、第1の面に形成されたスワール発生部とが設けられていることを特徴とする、シート部。 【請求項15】 前記スワール発生部が、前記通路の周縁に対してほぼ接線方向の少なくとも1つのチャネルと、該少なくとも1つのチャネルの近傍のフィーダとを有している、請求項14記載のシート部。 【請求項16】 前記少なくとも1つのチャネル及びフィーダがレーザ加工されており、前記フィーダが、通路の周縁と第1の面の円周との間でシート部の第1の面に形成されたレーザ加工された幾何学的容積を含んでいる、請求項15記載のシート部。 【請求項17】 シート部、スワール発生部及びニードルガイドの結合体を形成する方法において、第1の面と、第2の面と、第1の面と第2の面との間に延びたシート部通路とを備えたシート部を提供し、前記シート部通路と連通したスワール発生部を第1の面に形成し、アパーチャと開口とを備えたフラットディスクをシート部の第1の面上に配置し、フラットディスクの開口をスワール発生部のフィーダと整合させ、フラットディスクをシート部に溶接することを特徴とする、シート部、スワール発生部及びニードルガイドの結合体を形成する方法。 【請求項18】 少なくとも1つのチャネルとフィーダとを第1の面にレーザ加工することによってスワール発生部を形成する、請求項17記載の方法。 【請求項19】 複数のチャネルとフィーダとを第1の面にレーザ加工することによって形成する、請求項17記載の方法。 【請求項20】 一体化されたスワール発生部を備えたシート部を形成する方法において、第1の面と、第2の面と、第1の面と第2の面との間に延びたシート部通路とを備えたシート部を提供し、前記シート部通路に連通したスワール発生部を第1の面に形成することを特徴とする、一体化されたスワール発生部を備えたシート部を形成する方法。 【請求項21】 前記シート部通路の周縁に対してほぼ接線方向に第1の面に少なくとも1つのチャネルをレーザ加工することによってスワール発生部を形成する、請求項20記載の方法。 【請求項22】 スワール発生部を形成することが、第1の面をレーザ加工することによってシート部通路の周縁と第1の面の周囲との間に、少なくとも1つのチャネルの近傍に幾何学的容積を形成することを含んでおり、これにより、該幾何学的容積が少なくとも1つのチャネルのためのフィーダとして働くようにする、請求項21記載の方法。 【請求項23】 シート部の第1の面と第2の面との間のシート部通路として漏斗状部分を提供する、請求項22記載の方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、概して燃料インジェクタ、特に、高圧直噴燃料インジェクタに関する。特に、燃料インジェクタボディ内にスワール発生部を有する高圧直噴燃料インジェクタに関する。 【0002】 【従来の技術】高圧直噴燃料インジェクタに関する技術において、ボディ内にシート部の近傍に位置決めされたスワール発生部及びニードルガイドを有することが知られている。公知のシステムにおいては、シート部、スワール発生部器及びニードルガイド結合体は、複数の構造的部材を含んでいる。例えば、共同譲渡された米国特許第5875972号明細書は、スワール発生部及びニードルガイドを提供するためにシート部に隣接した2つの別個のフラットディスクを開示している。フラットディスクは、燃料インジェクタのニードルに最小限の抵抗を生ぜしめると考えられている薄い金属薄板部材である。シート部、スワール発生部及びニードルガイド結合体のこの配列を組み立てるために、シート部結合体は、3つの部材がそれぞれ連続的に整合させられかつレーザ溶接されることを必要とする。多くの個々の組立ステップが要求されるため、不整合が多数の部材に生じるおそれがある。 【0003】シート部、スワール発生部及びニードルガイド結合体を形成するために使用される3つの部材から生じるおそれがある別の製造の困難は、スワールディスクの輪郭を変化させるために新たなアセンブリステップを発展させる必要があることである。3つの部材の結合体は、フラットガイドディスクとシート部との間にスワール発生部として個々のフラットスワールディスクを用いている。選択された直接燃料噴射適用例に対する燃料スワール要求を変化させることによるスワールディスク厚さサイズの変化は、アセンブリステップが再構成されることを要求する。米国特許第5871157号明細書に説明された公知の2部材シート部、スワール発生部及びニードルガイド結合体は発展させられ、3部材結合体のいくつかの組立の困難さを示している。幾つかの組立の困難さは、3部材結合体が克服したが、公知の2部材結合体において用いられているスワール発生部及びニードルガイド部材は、使用されるニードル弁のための大きな抵抗箇所を形成すると考えられている。したがって、ニードル弁に加わる抵抗力を最小限にする、2部材シート部、スワール発生部及びニードルガイド結合体を提供する必要がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は、3つの部材がそれぞれ連続的に整合させられかつレーザ溶接される必要のない燃料インジェクタを提供することを目的とする。さらに、本発明は、多くの個々の組立ステップが要求されるために不整合が多数の部材に生じるおそれのない燃料インジェクタを提供することを目的とする。さらに、本発明は、スワールディスクの輪郭を変化させるために新たなアセンブリステップを発展させる必要がない燃料インジェクタを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、入口と、出口と、入口から出口まで長手方向軸線に沿って延びた燃料通路とを有するボディを備えた燃料インジェクタを提供する。可動子がボディの入口近傍に配置されている。ニードルが可動子に作用的に結合されている。シート部がボディの出口近傍に配置されている。シート部は、第1の面と、第2の面と、第1の面と第2の面との間に長手方向軸線の方向に延びた通路とを有している。さらにシート部は、通路に連通した、第1の面に形成された一体化されたスワール発生部を有している。フラットディスクが第1の面近傍に配置されている。フラットディスクは、ニードルをガイドするアパーチャと、シート部のスワール発生部と連通した少なくとも1つの開口とを有している。 【0006】本発明の有利な実施例では、スワール発生部は、通路の縁部に対してほぼ接線方向の少なくとも1つのチャネルと、少なくとも1つのチャネル近傍のフィーダとを有しており、このフィーダは、通路の縁部と第1の面の円周との間においてシート部の第1の面に形成された幾何学的容積を含んでいる。 【0007】本発明は、第1の面と、該第1の面に係合する外周と、該外周と係合する第2の面と、第1の面と第2の面との間に延びた通路と、該通路に連通した、第1の面に形成されたスワール発生部とを備えたシート部をも提供する。 【0008】さらに本発明は、シート部、スワール発生部及びニードルガイド結合体を形成する方法を提供する。この方法は、第1の面と、第2の面と、第1の面と第2の面との間に延びた通路とを備えたシート部を提供し、前記通路に連通した第1の面におけるスワール発生部を形成し、アパーチャと開口とを備えたフラットディスクをシート部の第1の面上に配置し、フラットディスクの開口をスワール発生部のフィードに整合させ、フラットディスクをシート部に溶接するステップを含んでいる。 【0009】本発明は、一体化されたスワール発生部を備えたシート部を形成する方法をも提供する。この方法は、第1の面と、第2の面と、第1の面と第2の面との間に延びた通路とを備えたシート部を提供し、通路に連通したスワール発生部を第1の面に形成するステップを含んでいる。 【0010】本願に組み込まれかつこの明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の現時点での有利な実施例を示しており、前記の一般的な説明と以下の詳細な説明と相俟って、本発明の特徴を説明するために働く。 【0011】 【発明の実施の形態】図1は、燃料インジェクタ10、特に高圧直噴燃料インジェクタ10の有利な実施例を示している。燃料インジェクタ10はハウジングを有しており、このハウジングは、燃料入口12と、燃料出口14と、燃料入口12から燃料出口14にまで長手方向軸線18に沿って延びた燃料通路16とを有している。ハウジングは、金属の支持部材22を包囲した、オーバーモールドされたプラスチック部材20を有している。 【0012】入口通路26を備えた燃料入口部材24が、オーバーモールドされたプラスチック部材20内に配置されている。入口通路26は、燃料インジェクタ10の燃料通路16の一部として働く。燃料フィルタ28と調節可能な管30とが、入口通路26内に設けられている。調節可能な管30は、可動子バイアスばね32の長さを変化させるために所定の位置に固定される前に長手方向軸線18に沿って位置決め可能であり、このことは、インジェクタ内の燃料流の量を制御する。オーバーモールドされたプラスチック部材20はソケットをも支持しており、このソケットはプラグ(図示せず)を収容し、これにより、燃料インジェクタ10を電子制御ユニット(ECU)(図示せず)等の外部電源に作用的に接続させる。エラストマ製のOリング34が、入口部材の外部延長部に設けられた溝に設けられている。Oリング34は板ばねによって押し付けられており、これにより、入口源を燃料レール(図示せず)等の燃料供給部材にシールしながら固定する。 【0013】金属の支持部材22がコイルアセンブリ40を包囲している。コイルアセンブリ40は、コイル44を保持する巻き体42を含んでいる。コイルアセンブリ40の端部は、オーバーモールドされたプラスチック部材20を介してソケットに作用的に接続される。可動子46は、スペーサ48と、ボディシェル50と、ボディ52とによって、入口部材と軸方向で整合させられている。可動子46は、長手方向軸線18に沿って入口部材の入口通路26と整合した可動子通路54を有している。 【0014】スペーサ48は、一部がボディシェル50内に配置されたボディ52と係合している。可動子ガイドアイレット56がボディ52の入口部分60に配置されている。軸方向に延びたボディ通路58は、ボディ52の入口部分60をボディ52の出口部分60に接続させている。可動子46の可動子通路54は、長手方向軸線18に沿ってボディ52のボディ通路58と軸方向で整合させられている。金属材料であると有利なシート部64は、ボディ52の出口部分62に配置されている。 【0015】ボディ52はネック部分66を有しており、このネック部分66は、ニードル68を包囲した円筒状の環であると有利である。ニードル68は、可動子46に作用的に接続されており、有利にはほぼ円筒状のニードル68である。円筒状のニードル68は、円筒状の環内で中央に配置されている。円筒状のニードル68は、燃料インジェクタ10の長手方向軸線18と軸方向で整合させられている。 【0016】燃料インジェクタ10の動作性能は、可動子46を入口部材24にボディ52の入口部分60近傍で磁気的に接続させることによって達成される。可動子46の近傍の入口部材24の部分は、可動子46とコイルアセンブリ40と形成された磁気回路の一部として働く。可動子46は、可動子ガイドアイレット56によってガイドされており、コイルアセンブリ40によって生ぜしめられる電磁力に応答して、可動子46を燃料インジェクタ10の長手方向軸線18に沿って軸方向に往復動させる。電磁力は、ECUからコイルアセンブリ40を通る電流によって生ぜしめられる。可動子46の移動は、作用的に取り付けられたニードル68をも移動させる。ニードル68は、シート部64に係合して、シート部64のシート部通路70を開閉させ、これにより、燃料を燃料インジェクタ10の出口を通過させたり遮断したりする。ニードル68は、球面であると有利な湾曲した面72を有しており、この湾曲した面は、シート部64の有利なシート部通路70として働く漏斗状部分76の円錐形の端部74と係合する。ニードルの湾曲した面と漏斗状部分の円錐状端部との相互作用の別の詳細な説明が、共同譲渡された米国特許第5875972号明細書に提供されており、この明細書は引用により全体が本願に組み込まれる。動作中、燃料は燃料入口源(図示せず)から入口部材24の入口通路26と、可動子46の可動子通路54と、ボディ52のボディ通路58と、シート部64のシート部通路70とを通って燃料インジェクタ10の出口14から噴射される。 【0017】シート部64は第1の面78と第2の面80とを有している。第2の面80は、長手方向軸線18に沿って第1の面78からずれており、第1の面78に対してほぼ平行である。シート部通路70が、第1の面78と第2の面80との間に、長手方向軸線18の方向に延びている。シート部通路70に連通したスワール発生部82が、第1の面78に形成されている。スワール発生部82は、ボディ通路70に対して露出したシート部64の第1の面78に形成されており、これにより、燃料が、シート部通路70として働く漏斗状部分70においてスワールパターンを形成することができる。シート部64の第1の面78にスワール発生部82を形成することにより、燃料インジェクタ10のための一体化されたシート部64及びスワール発生部82が提供される。 【0018】フラットディスク84がシート部64の第1の面78の近傍に配置されている。図2に示したように、一体化されたシート部64及びスワール発生部82と結合されたフラットディスク84は、2部材シート部、スワール発生部及びニードルガイドの結合体86の有利な実施例を提供する。フラットディスク84は、ニードル68をガイドするアパーチャ88と、シート部64のスワール発生部82に連通した少なくとも1つの開口90とを有している。有利な実施例において、フラットディスク84は約0.5mmの厚さを有する金属薄板部材である。フラットディスク84の厚さは、ニードル64を最小限の抵抗でガイドするアパーチャ88のための軸方向支持面を提供する。 【0019】スワール発生部82は、シート部通路70の縁部に対してほぼ接線方向の少なくとも1つのチャネル92を有している。少なくとも1つのチャネル92は、漏斗状部分の境界の近傍にレッジ94を形成している。少なくとも1つのチャネル92は、有利には、漏斗状部分76の境界の周囲に配置された複数のチャネル92である。複数のチャネル92は、漏斗状部分76の境界の周囲に均等に配置されている。有利な実施例では、6つのチャネル92が設けられている。それぞれのチャネル92は、第1の面78における領域から接線方向に、シート部64の外周94と漏斗状部分76との間に延びており、スワール発生部82を通りニードル68までの接線方向燃料流路を提供する。 【0020】複数のチャネル92のそれぞれに対応するフィーダ96は、漏斗状部分76の境界と外周94との間で第1の面78に均等に配置されている。各フィーダ96は、シート部65の第1の面78に、漏斗状部分76の境界と外周94との間において形成された幾何学的な容積である。有利な実施例においては、6つのチャネル92に対応する6つのフィーダ96が設けられている。 【0021】スワール発生部82のそれぞれのチャネル92及びフィーダ96は、有利には第1の面78にレーザ加工され、この場合、それぞれのチャネル及びフィーダのベース部分98が第1の面78から適切な距離に位置し、燃料がシート部64の漏斗状部分76に向かって流れるようにする。それぞれのチャネル92及びフィーダ96は、選択された燃料インジェクタ適用例に応じて特定の形状を有する。例えば、チャネル92は多角形の横断面を有することができ、この場合多角形の1つの側がベース部分98として働くか、半円形の横断面を有することができ、この場合半円の頂点がベース部分98として働く。選択された横断面は、チャネル92の長さに沿って均一の又は変化する幅を有することができる。例えば、選択された適用例に対して、チャネル92がフィーダ96から漏斗状部分76の境界へ延びるに従って、横断面の幅が増大していることができる。フィーダ96は、ベース部分98において働く、第1の面78に形成された幾何学的な容積の少なくとも1つの側を有している。例えば、有利な実施例において、幾何学的な容積は円筒であり、この円筒の端部がベース部分98を提供している。フィーダ96のベース部分98と、チャネル92のベース部分96とは、有利には1つの連続的な面として形成されている。 【0022】それぞれのチャネル92のベース部分98の、第1の面78からの距離は、有利には均一である。つまり、第1の面78からのそれぞれのチャネル92のベース部分98の距離は、チャネル92の全長に亘って同じである。より具体的に言えば、第1の面78からベース部分98までの距離は、第1の面78から漏斗状部分76の境界までの距離と同じである。同様に、それぞれのフィーダ96のベース部分98も、漏斗状部分76の境界と同じ距離だけ第1の面78からレーザ加工されている。 【0023】択一的に、チャネル92の長さに沿ったベース部分98は、第1の面78とベース部分98との間の距離がチャネル92の長さに亘って変化するように形成することができる。ベース部分98の距離が変化している場合、チャネル92は、フィーダ96と漏斗状部分76の境界との間で傾斜していることができる。傾斜した配置を得るために、フィーダ96のベース部分98は、第1の面78と漏斗状部分76の境界との間の距離の分数に配置されていることが望ましい。傾斜したチャネル92に加え、フィーダ96のベース部分98は、フィーダ96のベース部分98の領域が第1の面78から配置される距離を変化させることによっても傾斜させることができる。 【0024】フィーダ又はチャネルの一方又は両方が均一な又は傾斜したベース部分と、チャネルの長さに亘って均一な又は変化する横断面形成を有することにより、種々異なるスワール発生部82形状を、シート部64の第1の面78に容易に提供することができる。シート部64の第1の面78と第2の面80との間の軸方向距離は、第1の面78に形成される種々異なるスワール発生部82形状のそれぞれに対して同じままである所定の値に選択されているので、有利な2部材シート部、スワール発生部及びニードルガイド86の結合体86の組立を標準化することができる。つまり、種々異なるスワール発生部を、フラットディスク84をシート部64に特にレーザ溶接によって固定するためのプロセスを変更する必要なしに、使用することができる。 【0025】フラットディスク84は、ニードルガイドとしてのアパーチャ88を提供している。フラットディスク84は、スワール発生部82、特にフィーダ96のうちの1つに連通した少なくとも開口90をも有している。フラットディスク84の少なくとも1つの開口90は、有利には、第1の面78に設けられた多数のフィーダ96に対応する複数の開口90である。図3に示したように、複数の開口90は、フラットディスク84のアパーチャ88と円周100との間に均等に配置されている。複数の開口90はそれぞれ、フィーダ96の幾何学的容積に対応する幾何学的形状を有している。様々な幾何学的形状を選択することができるが、複数の開口90の有利な幾何学的形状は円であり、円は、フィーダ96の有利な円筒状幾何学的容積と容易に整合する。開口90は、ボディ通路58から、シート部64に設けられたスワール発生部82に燃料を供給する。 【0026】一体化されたシート部64とスワール発生部82とは、シート部、スワール発生部及びニードルガイドの結合体86を形成する方法を可能にする。この方法を行うために、第1の面78と、第2の面80と、第1の面78と第2の面80との間に延びたシート部通路70とを備えたシート部64が提供される。次いで、シート部通路70と連通したスワール発生部82が第1の面78に形成される。 【0027】有利な実施例においては、スワール発生部82は、少なくとも1つのチャネル92とフィーダ96とを第1の面78にレーザ加工することによって形成される。より具体的に言うと、有利な実施例は、レーザ加工によって第1の面78に形成された複数のチャネル92とフィーダ96とを有している。 【0028】スワール発生部82を形成したチャネル92とフィーダ96とのレーザ加工は、有利には、銅蒸気レーザを使用することによって行われるが、微細加工を行うことができるあらゆるレーザ加工技術を使用することができる。胴蒸気レーザは、シート部64に使用される金属を微細加工するために使用される。シート部64は有利にはステンレス鋼であり、最小の熱的歪み(thermal distortion)を備えた銅蒸気レーザによって微細加工される。第1の面78にスワール発生部82の細部を形成することができる銅蒸気レーザは、現在は商業的入手可能である。 【0029】スワール発生部82が形成された後、アパーチャ88と少なくとも1つの開口90を備えたフラットディスク84がシート部64の第1の面78上に配置される。フラットディスク85が第1の面78上に配置されるとき、フラットディスク78の開口90はスワール発生部82のフィーダ96と整合させられる。次いで、フラットディスク84はシート部64にレーザ溶接される。 【0030】一体化されたスワール発生部82を備えたシート部を形成することは、新規の方法を提供する。この方法を実施するために、第1の面78と第2の面80との間に延びたシート部通路70を備えたシート部64が提供され、次いで、シート部通路70と連通したスワール発生部82が第1の面78に形成される。 【0031】有利には、スワール発生部82は、シート部通路70の周縁に対してほぼ接線方向に第1の面78に少なくとも1つのチャネル92をレーザ加工することによって形成される。また、有利な実施例では、幾何学的容積が、少なくとも1つのチャネルの近傍において、シート部通路70の周縁とシート部の円周との間で、第1の面78をレーザ加工することによって形成され、この場合、幾何学的容積が少なくとも1つのチャネル92のためのフィーダ96として働くようにする。漏斗状部分76が、シート部64の第1の面78と第2の面80との間にシート部通路70として設けられていると有利である。 【0032】本発明の有利な実施例に関連して開示したが、添付の請求後期に規定されたような本発明の範囲から逸脱することなしに、説明した実施例に対する多数の修正及び変更が可能である。すなわち、本発明は、説明した実施例に限定されるものではなく、冒頭の請求項の文言及び請求項の均等物によって定義された完全な範囲を有する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】595065334 【氏名又は名称】シーメンス オートモーティヴ コーポレイション
|
| 【出願日】 |
平成12年12月20日(2000.12.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074147 【弁理士】 【氏名又は名称】本田 崇
|
| 【公開番号】 |
特開2001−182640(P2001−182640A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願2000−387258(P2000−387258) |
|