| 【発明の名称】 |
自動車の燃料ガス配管構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】大竹 孝宏
【氏名】井上 昌三
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| 【要約】 |
【課題】燃料ガス容器に蓄納されているガスを燃料とする自動車において、万一のガス漏れ時には直ちに外気に排出して安全を確保した自動車の燃料ガス配管構造を提供する。
【解決手段】屋根の上に配設した燃料ガス容器とエンジンルーム内のエンジンとを屋根上から車室内を通過する燃料ガス供給管40に外気に連通した通気可能なガス抜きチューブ50を沿わせて弾力材の筒状シール部材60内を貫通させ、この筒状シール部材60を止め具5にて車体10aに締め付け固定した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 屋根上に燃料ガス容器を設置し、前記燃料ガス容器とエンジンルーム内のエンジンとを屋根上から車室内を通して燃料ガス供給管を配管結合した自動車において、前記エンジンルームと屋根部との間の前記燃料ガス供給管に外気に連通した通気可能なガス抜きチューブを沿わせて弾性材の筒状シール部材内を貫通させ、この筒状シール部材を止め具にて車体に締め付け固定したことを特徴とする自動車の燃料ガス配管構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、燃料ガス容器に蓄納されているガスを燃料とする自動車の燃料ガス配管構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】燃料ガス容器に蓄納されている天然ガスやLPガスを燃料として用いるバス車両では、一般に燃料ガス容器を床下に設置しているが、低床のバス車両においては床下への設置スペースがないため、屋根上に設置し、燃料ガス容器から車両後部のエンジンに燃料ガス供給管を配管結合している。ところで、前記燃料ガス供給管から車室内に漏洩してもこれが室内に影響を及ぼしてはならない安全対策を施す必要がある。その手段とし特開平8−99543号で燃料ガス供給管を筒状シール部材で覆った燃料タンクのシール内配管固定構造が提供されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記特開平8−99543号では燃料ガス供給管の固定のために内面に係止部を膨出成形したジョイント部材を筒状シール部材の端部に設け、このジョイント部材を車体に固着した構造であるが、筒状シール部材とジョイント部材を結合しなければならず、この部位はガス洩れに対し不利な構造となっている。 【0004】本発明の目的は、燃料ガス容器に蓄納されているガスを燃料とする自動車において、万一のガス漏れ時には直ちに外気に排出して安全を確保した自動車の燃料ガス配管構造を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため本発明は、屋根上に燃料ガス容器を設置し、前記燃料ガス容器とエンジンルーム内のエンジンとを屋根上から車室内を通して燃料ガス供給管を配管結合した自動車において、前記エンジンルームと屋根部との間の前記燃料ガス供給管に外気に連通した通気可能なガス抜きチューブを沿わせて弾性材の筒状シール部材内を貫通させ、この筒状シール部材を止め具にて車体に締め付け固定したことを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2において、11はバス車両であり、車両後部には隔壁によって車室10と区画されたエンジンルーム12内にエンジン9が搭載されている。 【0007】前記バス車両11の屋根3の上には燃料ガス容器1が取付部材2を介して設置されており、この燃料ガス容器1と前記エンジン9とは燃料ガスを供給するための屋根3上を通る車室外配管4と屋根上から車室10内を通過する車室内配管4aによって配管結合している。 【0008】本発明は前記車室内配管4aに特徴を有するものであり、その具体的な構造について図3乃至図5に基づいて説明する。図3において40は車室外配管4から延長している燃料ガス供給管であり、エンジンルーム12内に導かれエンジン補機類7に結合したガス充填口8に接続されている。このガス充填口8は前記燃料ガス容器1から燃料ガスが供給される他に、例えば、ガスの補給所でガス供給ホースをガス充填口8に接続して燃料ガス容器1に補給するものである。 【0009】前記燃料ガス供給管40にはガス抜きチューブ50を沿わせている。この抜きチューブ50は燃料ガス供給管40等から万一ガスが漏洩した場合にはこれを吸い込み外気に漏洩ガスGを排出するものであり、多数の小穴50aが開けられている。尚、小穴50の他にチューブ自体が網状の筒でも良い。前記燃料ガス供給管40とこれに沿わせているガス抜きチューブ50をゴム又は樹脂等による弾性材の筒状シール部材60内を貫通させ、前記燃料ガス供給管40とガス抜きチューブ50を筒状シール部材60で覆っている。前記車室外配管4を含む燃料ガス供給管40の材質はステンレスが、また、ガス抜きチューブ50の材質はナイロンが適当であるがこれに限定するものではない。 【0010】前記燃料ガス供給管40とガス抜きチューブ50を貫通している筒状シール部材60を介してクリップバンド等の止め具5にて車体10a等に複数箇所で締め付け固定したものである。この場合、筒状シール部材60はゴム又は樹脂等による弾性材で伸縮性があるため筒状シール部材60の上からクリップバンド等の止め具5にて燃料ガス供給管40とガス抜きチューブ50を締め付けても十分に固定される。しかも、筒状シール部材60には継ぎ目を作ることなく燃料ガス供給管40とガス抜きチューブ50を固定することができる。 【0011】前記筒状シール部材60内を貫通している燃料ガス供給管40は前記の通りエンジン補機類7に結合したガス充填口8に接続されており、ガス抜きチューブ50は、その上端は屋根の上方に取り出されて漏洩ガスGを外気に排出し、下端はガス充填口8の近くで外気に開放されている。 【0012】本発明は上記の通りの構造であるから、屋根上から車室10内を通してエンジンルーム12内に導かれる車室内配管4aは燃料ガス供給管40とガス抜きチューブ50とが筒状シール部材60中を貫通しているため、この燃料ガス供給管40から万一ガス漏れが生じたとしても、ガス抜きチューブ50で吸い込んで漏洩ガスGを屋根の上方より車外に速やかに排出される。 【0013】また、筒状シール部材60は断熱作用を持っており、燃料充填時における燃料ガス供給管40の低温化による車室10内等への結露を防止する。さらに、燃料ガス供給管40より生じる結露水Wはガス抜きチューブ50で吸い込んでガス充填口8の近くで外気に開放されている下端から車外に排出する。このガス抜きチューブ50の下端は結露水Wのみならず漏洩ガスGも排出することができる。 【0014】尚、前記筒状シール部材60はクリップバンド等の止め具5にて締め付けており、この締め付け部位は図5で示すように遮断されているが、止め具5間では図4で示すように空間を有しているため、この空間に存在するガス抜きチューブ50より漏洩ガスGや結露水Wを吸い込んで車室10外へ確実に排出することができる。 【0015】 【発明の効果】以上述べたように本発明によると、筒状シール部材に継ぎ目を作ることなく燃料ガス供給管とガス抜きチューブを固定することができるため、燃料ガス供給管から万一ガスが漏洩しても車室内に漏洩したガスが侵入することがなく、漏洩ガスは燃料ガス供給管に沿わせ、かつ燃料ガス供給管と共に筒状シール部材で覆っているガス抜きチューブから車室外へ速やかに排出するため安全が確保される。また、筒状シール部材による断熱作用により燃料充填時における燃料ガス供給管の低温化による車室内等への結露を防止し、燃料ガス供給管より生じる結露水はガス抜きチューブを介して車室外へ排出することができる利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005463 【氏名又は名称】日野自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月22日(1999.12.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090435 【弁理士】 【氏名又は名称】齋藤 義雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−182622(P2001−182622A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−364815 |
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