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【発明の名称】 車両用内燃機関における大気空気取り入れ装置
【発明者】 【氏名】▲高▼尾 和秀

【氏名】山路 日出夫

【要約】 【課題】左右方向に分離するように構成したクリーンサイドケース8とダストサイドケース9とをその間にフイルタエレメント10を挟んで結合したエアクリーナ7において、前記フイルタエレメント10の取り外しが容易にできるようにする。

【解決手段】前記エアクリーナ7におけるダストサイドケース9を内燃機関又は車体フレーム等に対して取付けて、このダストサイドケース9に前記クリーンサイドケース8を着脱自在に結合する一方、前記フイルタエレメント10の周囲における軟質弾性体製のガスケット部21を、前記クリーンサイドケース8に嵌め込み装着する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】左右方向に分離するように構成したクリーンサイドケースとダストサイドケースとをその間にフイルタエレメントを挟んで結合したエアクリーナを備え、このエアクリーナにおけるダストサイドケースに、先端に大気空気の取り入れ口を備えたエアダクト管を接続する一方、前記エアクリーナにおけるクリーンサイドケースに内燃機関への吸気管を接続して成る大気空気取り入れ装置において、前記クリーンサイドケース及びダストサイドケースのうちいずれか一方のケースを内燃機関又は車体フレーム等に対して取付けて、この一方のケースに他方のケースを着脱自在に結合する一方、前記フイルタエレメントの周囲における軟質弾性体製のガスケット部を、前記他方のケースに嵌め込み装着したことを特徴とする車両用内燃機関における大気空気取り入れ装置。
【請求項2】前記請求項1において、前記フイルタエレメントにおける厚さ寸法のうち他方のケース内に挿入する寸法を、一方のケース内に挿入する寸法より小さくしたことを特徴とする車両用内燃機関における大気空気取り入れ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される内燃機関において、この当該内燃機関に大気空気をエアクリーナに介して取り入れるための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の大気空気取り入れ装置は、クリーンサイドケースとダストサイドケースとをその間にフイルタエレメントを挟んで着脱自在に結合して成るエアクリーナを備え、このエアクリーナにおけるダストサイドケースに、先端に大気空気の取り入れ口を備えたエアダクト管を接続する一方、前記エアクリーナにおけるクリーンサイドケースに内燃機関への吸気管を接続するという構成にしている。
【0003】この場合、先行技術としての特開平8−326614号公報は、前記エアクリーナにおけるクリーンサイドケースとダストサイドケースとを、その接合面を縦方向にすることにより左右方向に分離するようにし、クリーンサイドケースを、本体部として内燃機関又は車体フレーム側に対して取付ける一方、ダストサイドケースを、エアクリーナにおける蓋部として、前記クリーンサイドケースに対して着脱するという構成にすることを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術のものは、両ケースの間に挟まれるフイルタエレメントの周囲における軟質弾性体製のガスケット部を、エアクリーナのうち内燃機関等に対して取付けられているクリーンサイドケースに嵌め込むように構成していることにより、前記エアクリーナのうち蓋体であるダストサイドケースを取り外したとき、前記フイルタエレメントは内燃機関等に対して取付けられているクリーンサイドケース側に残ることになり、従って、フイルタエレメントの取り外しには、蓋体であるダストサイドケースを取り外すことに加えて、前記フイルタエレメントをクリーンサイドケースから取り外すことを必要とするから、その作業性が悪いという問題があった。
【0005】また、前記先行技術のものは、両ケース間に挟まれるフイルタエレメントにおける厚さ寸法のうち、蓋体であるダストサイドケース内に挿入する寸法を、本体部であるクリーンサイドケース内に挿入する寸法よりも大きく、換言すると、ダストサイドケース内にフイルタエレメントを大きく挿入するように構成していることにより、ダストサイドケースをクリーンサイドケースから取り外すときに、クリーンサイドケース側に残る前記フイルタエレメントの厚さ寸法のうちダストサイドケース内に挿入する寸法が大きい分だけ、当該ダストサイドケースを横方向に大きく移動しなければならず、前記ダストサイドケースの側方に、当該ダストサイドケースを大きく横移動するための空間を確保することが必要であるから、エアクリーナを狭い箇所に配設することができない点も問題であった。
【0006】本発明は、これらの問題を解消することを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成するため本発明は、「左右方向に分離するように構成したクリーンサイドケースとダストサイドケースとをその間にフイルタエレメントを挟んで結合したエアクリーナを備え、このエアクリーナにおけるダストサイドケースに、先端に大気空気の取り入れ口を備えたエアダクト管を接続する一方、前記エアクリーナにおけるクリーンサイドケースに内燃機関への吸気管を接続して成る大気空気取り入れ装置において、前記クリーンサイドケース及びダストサイドケースのうちいずれか一方のケースを内燃機関又は車体フレーム等に対して取付けて、この一方のケースに他方のケースを着脱自在に結合する一方、前記フイルタエレメントの周囲における軟質弾性体製のガスケット部を、前記他方のケースに嵌め込み装着する。」という構成にした。
【0008】
【発明の作用・効果】このように、クリーンサイドケース及びダストサイドケースのうちいずれか一方のケースを内燃機関又は車体フレーム等に対して取付けて、この一方のケースに他方のケースを着脱自在に結合する一方、前記フイルタエレメントの周囲における軟質弾性体製のガスケット部を、前記他方のケースに嵌め込み装着したことにより、このフイルタエレメントは、内燃機関等に取付けられる一方のケース側に残ることなく、他方のケースに装着した状態で当該他方のケースと一緒に取り外すことができ、換言すると、フイルタエレメントを、他方のケースと一緒に、内燃機関等に取付けられている一方のケースから取り外すことができるから、フイルタエレメントを取り外すことの作業性を大幅に向上できるのである。
【0009】特に、請求項2に記載したように、前記フイルタエレメントにおける厚さ寸法のうち他方のケース内に挿入する寸法を、一方のケース内に挿入する寸法より小さくすることにより、他方のケースを、内燃機関等に対して取付けられている一方のケースから取り外すときに、前記フイルタエレメントの厚さ寸法のうち一方のケース内に挿入する寸法が小さい分だけ、前記他方のケースの横方向への移動距離を小さくすることができるから、前記他方のケースの側方に、当該他方のケースを横移動するために確保する空間を狭くすることができ、また、エアクリーナを狭い箇所に配設することができる利点を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図1〜図3の図面について説明する。
【0011】この図において、符号1は、内燃機関を示し、この内燃機関1は、車両の車体フレーム2におけるフロントエンジンルーム3内に、クランク軸線1aを車両の進行方向に対して略直角になるように横向きにして搭載され、この内燃機関1における両側面のうち進行方向に対して後方側の側面には、吸気マニホールド4が、前方側の側面には排気マニホールド5が各々取付けられ、前記排気マニホールド5には、排気ターボ過給機6が接続されている。
【0012】符号7は、平面視において、前記内燃機関1と車体フレーム2との間の空間に配設したエアクリーナを示し、このエアクリーナ7は、左右方向に分離するように構成したクリーンサイドケース8とダストサイドケース9とをその間にフイルタエレメント10を挟んで着脱自在に結合したものに構成され、このダストサイドケース9には、先端に大気空気の取り入れ口11aを備えたエアダクト管11が接続されている一方、クリーンサイドケース8は、吸気管12を介して前記排気ターボ過給機6におけるブロワー圧縮機6aに吸い込み側に接続され、また、ブロワー圧縮機6aの吐出側からの吸気管13は、その途中に空冷式のインタクーラ14を備えて前記吸気マニホールド4に接続されている。
【0013】そして、前記エアクリーナ7における両ケースのうち一方のダストサイドケース9を、前記車体フレーム2又は内燃機関1に対してグロメット16を備えた複数本のボルト15による締結にて着脱可能に取付けて、このダストサイドケース9に対して他方のクリーンサイドケース8を着脱自在に結合する。
【0014】なお、この着脱自在な結合は、例えば、下面側において設けた係合片17をクリーンサイドケース8に設けた係合部18に対して着脱自在に係合する一方、上面側において両ケース8,9の相互間を係合自在なクリップ19にて締結することにより、エアクリーナ7の上面側から行うことができるように構成されている。
【0015】更に、前記クリーンサイドケース8における開口部の周囲に、断面L型にした嵌め込み用フランジ部20を一体的に設けて、このフランジ部20内に、前記フイルタエレメント10の周囲に形成されている軟質弾性体製のガスケット部21を、当該ガスケット部21における外周面21a及び一方の側面21bが前記フランジ部20の内面に密接するように嵌め込み装着する一方、前記ガスケット部21における他方の側面21cに、前記ダストサイドケース9に一体的に設けたフランジ部22が接当するように構成する。
【0016】更にまた、前記フイルタエレメント10における厚さ寸法Tのうち、ダストサイドケース9内に挿入する寸法T2を小さく、クリーンサイドケース8内に挿入する寸法T1を大きくする。
【0017】また、前記クリーンサイドケース8からの吸気管12は、その全部又は一部をゴム等の軟質弾性体製の蛇腹管に構成することにより、前記クリーンサイドケース8を、これに前記吸気管12を接続した状態で、前記ダストサイドケース9に対して遠近動できるように構成されている。
【0018】この構成において、エアクリーナ7の上面におけるクリップ19を外すことにより、クリーンサイドケース8は、図3に示すように、車体フレーム2に対して取付けられているダストサイドケース9より開いたのち取り外すことができる。
【0019】この場合において、前記両ケース8,9間に挟まれいるフイルタエレメント10は、その外周のガスケット部21が、クリーンサイドケース8に一体的に設けた嵌め込み用フランジ部20内に嵌め込み装着されていることにより、ダイスサイドケース9側に残ることなく、クリーンサイドケース8に装着した状態でこのクリーンサイドケース8と一緒に取り外すことができるのである。
【0020】ところで、前記エアクリーナ7におけるクリーンサイドケース8をダイスサイドケース9から取り外すときには、このクリーンサイドケース8を、その間におけるフイルタエレメント10の厚さ寸法のうちダストサイドケース内に挿入される寸法の分だけ横方向に移動しなければならないが、この場合において、前記フイルタエレメント10における厚さ寸法Tのうちダストサイドケース9内に挿入する寸法T2を、クリーンサイドケース8内に挿入する寸法T1より小さくしていることにより、前記クリーンサイドケース8を、ダストサイドケース9から取り外すときに、前記フイルタエレメント10の厚さ寸法Tのうちダストサイドケース9内に挿入する寸法T2が小さい分だけ、前記クリーンサイドケース8の横方向への移動距離を小さくすることができるのである。
【0021】なお、前記実施の形態は、ダストサイドケース9を内燃機関等に対して取付けて、このダストサイドケース9にクリーンサイドケース8を着脱自在に結合し、このクリーンサイドケース8に、フイルタエレメント10におけるガスケット部21を嵌め込む場合を示したが、本発明は、これに限らず、前記とは逆に、クリーンサイドケース8を内燃機関等に対して取付けて、このクリーンサイドケース9にダストサイドケース9を着脱自在に結合し、このダストサイドケース9に、フイルタエレメント10におけるガスケット部21を嵌め込むように構成しても良いのである。
【出願人】 【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
【出願日】 平成11年10月19日(1999.10.19)
【代理人】 【識別番号】100079131
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 暁夫 (外2名)
【公開番号】 特開2001−115910(P2001−115910A)
【公開日】 平成13年4月27日(2001.4.27)
【出願番号】 特願平11−296506