| 【発明の名称】 |
燃料噴射ポンプ |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 文朗
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| 【要約】 |
【課題】十字スライド継手の2種類の打音発生(軸方向のカップリング異音、回転方向のラジアルクリアランスでの音)の中でも、特に回転方向の打音発生を良好に抑制する燃料噴射ポンプを提供する。
【解決手段】十字スライド継手部のカップリング27の周面に締結部材52により固定された板バネ51を設け、板バネの一端61aがドライブシャフト5の爪41、43をカップリング27の溝45a、45cの回転方向側端面27a、27cに押圧する。押圧力は、カップリング27の外周部に切欠き53を設け、前記締結部材52を切欠き内部方向へねじ込むことにより板バネ51の端部61aの押圧力を設定する。さらに、他端61bは、フェイスカム9の爪42、44を溝45b、45dの反回転方向側端面27b、27dに接触させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部より回転力が伝達される駆動軸と、該駆動軸と共に回転しかつ軸方向に往復運動するポンプ分配部材と、上記駆動軸とポンプ分配部材とを、上記軸方向に近接離間可能に、かつ上記軸回りに一体に回転可能に結合するカップリングと、を備え、上記駆動軸の爪部が上記カップリングの第1の溝と係合するとともに、上記ポンプ分配部材の爪部が上記カップリングの第2の溝と係合する燃料噴射ポンプにおいて、上記カップリングに前記駆動軸の爪部を1方向に押す押圧部材を少なくとも1つ設けて、前記押圧部材の一端は前記駆動軸の爪部を押して該爪部を前記カップリングの第1の溝部の駆動軸回転方向側端面へ接触させるように配置すると共に、前記押圧部材の他端は前記ポンプ分配部材の爪部を前記カップリングの第2の溝部の駆動軸反回転方向側端面へ接触させるように配置したことを特徴とする燃料噴射ポンプ。 【請求項2】 上記押圧部材は、一端が上記カップリングに付勢し、他端が上記駆動軸の爪部を回転方向に付勢する弾性部材であることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射ポンプ。 【請求項3】 上記弾性部材は、締結部材により上記カップリングに固定されており、前記カップリングは、締結部材により前記弾性部材の押圧力を可変に調整可能にする切欠き部を備えていることを特徴とする請求項2記載の燃料噴射ポンプ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関等に用いられる分配型の燃料噴射ポンプに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプとしては、図6に例示するように、ドライブシャフトP1と、ドライブシャフトP1と一緒に回転しかつ軸方向に往復運動するフェイスカムP2と、ドライブシャフトP1をフェイスカムP2に結合する十字形のカップリングP3とを備えた分配型の燃料噴射ポンプが知られている。 【0003】ドライブシャフトP1の出力側に一対の爪P5a、P5bと、フェイスカムP2の入力側には一対の爪P5c、P5dとがお互いに向き合って形成されており、これらの爪P5a〜P5dの間に前記カップリングP3が設けられている。つまり、駆動トルクをドライブシャフトP1の爪P5a、P5bからフェイスカムP2の爪P5c、P5dへ伝達するカップリングP3の十字片P6a〜P6dが、軸方向に運動自在に爪P5a、P5bと爪P5c、P5dとの間に配置されている。 【0004】このため、このカップリングP3によれば、ドライブシャフトP1とフェイスカムP2とを、軸方向に近接離間可能に、かつ軸回りに一体に回転可能に結合することができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述した燃料噴射ポンプは良好に作動しかつ騒音は少ないが、近年燃費の改善や出力の向上等の点で注目されている直接噴射方式に採用する場合には、下記のような問題があり、その改善が望まれていたつまり、直接噴射方式の場合、噴射圧が高いために著しく負荷が大きくなるので、高速側の回転数範囲で聞こえる程のカップリング異音(ラッセル音)を生じる。このラッセル音発生の原因は、フェイスカムP2の圧送時に十字片P6a〜P6dがフェイスカムP2の爪P5c、P5dによって軸方向に連行され、圧送終了時にその慣性のためにフェイスカムP2の爪P5c、P5dに対して余分に運動して、ドライブシャフトP1の出力側の端面に繰り返し衝突するすることにある。 【0006】また、車両の品質の向上に伴い静粛性に対する要求も高まってきていることから、上記の異音の対策として、ドライブシャフトP1にカップリングP3の衝突の際の衝撃を緩和する圧縮コイルバネP8を設けた方法が提案されている(特公平6−1065号公報、特開平8−312486号公報)。 【0007】しかしながら、圧縮コイルバネの設計条件により、圧縮コイルバネP8のドライブシャフトP1の出力側の端面からの突出長を比較的大きくすることができないため、カップリングP3がドライブシャフトP1の出力側の端面に衝突するときのエネルギを減衰することはできても衝突そのものを回避することはできない。 【0008】つまり、この従来技術では、カップリングの着座音が発生することを前提にしており、カップリングP3がドライブシャフトP1の出力側の端面に衝突するときのエネルギを減衰することによる着座音低減を目的にしているにすぎない。 【0009】このため、フェイスカムP2の圧送時に十字片P6a〜P6dがフェイスカムP2の爪P5c、P5dによって連行される移動量により着座音低減量も左右されると考える。移動量の大小を左右する因子の1つとして十字片P6a〜P6dとフェイスカムP2の爪P5c、P5dと間の摩擦係数があり、この摩擦係数は燃料性状により変わることが一般に知られている。燃料事情は世界各国異なり、地域によっては使用する燃料性状の影響により異音低減効果が低いという問題が発生することもある。 【0010】さらに、直接噴射方式を採用すると上述のように噴射圧が高いので著しく負荷が大きくなるため、噴射毎に発生する駆動トルク変動も大きくなる。このため、噴射終了時噴射圧急低下と共に発生する負の駆動トルクによりドライブシャフトP1に回転方向とは逆の加速度が加わり、十字片P6a〜P6dとドライブシャフトP1の爪P5a、P5bとの反回転方向に接する端面間でラジアル方向に繰り返し衝突することによる騒音も問題となっている。 【0011】ここで、上記2種類の騒音において、第1の騒音である、カップリングP3の十字片P6a〜P6dとドライブシャフトP1の爪P5a、P5bとの反回転方向に接する端面間でラジアル方向に繰り返し衝突することにより発生する騒音は、以下 回転方向の本体騒音(第1の騒音)と呼ぶ。また、第2の騒音である、カップリングP3がフェイスカムP2の軸方向移動に連行されてドライブシャフトP1出力側の端面との軸方向衝突により発生する騒音は、以下軸方向のカップリング異音(第2の騒音)と呼ぶところが、上記従来技術では、カップリングP3のラジアル方向はフリーであるため、噴射圧増加に伴うラジアル方向のポンプ本体騒音(第1の騒音)の抑制手段にはならない。 【0012】さらに、直接噴射方式を採用することにより、ラジアル方向の本体騒音は、軸方向のカップリング異音よりも悪化度合が大きく、その改善が望まれている。 【0013】そこで、本発明は、上記問題に鑑み、カップリングの2種類の騒音発生(軸方向のカップリング異音、回転方向のラジアルクリアランスでの騒音)の中でも、特に回転方向の騒音の発生を良好に抑制する燃料噴射ポンプを提供することを目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の燃料噴射ポンプによると、一端が駆動軸の爪部を、1方向に押圧して駆動軸と一体に回転可能にするカップリングの溝部の駆動軸回転方向側端面へ接触させ、他端はポンプ分配部材の爪部を、このポンプ分配部材と一体に回転可能にするカップリンングの溝部の駆動軸反回転方向側端面へ接触させる押圧部材をカプリングに配置するので、軸回りに回転可能に配置されたカップリングの溝部と駆動軸の爪部とのラジアルクリアランスがなくなる。このため、ラジアル方向の遊びがなくなり、カップリングの溝部と駆動軸の爪部とがラジアル方向に衝突するのを防止することができる。したがって、噴射毎の駆動トルク変動により発生するラジアル方向の騒音のポンプ本体騒音(第1の騒音)の発生を抑制することができる。 【0015】また、カップリングの溝部と駆動軸の爪部に押圧力が加わる一方、ポンプ分配部材の爪部には押圧力は加わらないので、カップリングを軸方向に連行させる要因であるフェイスカムの爪部とカップリング溝部との摺動抵抗が、駆動軸の爪部とカップリング溝部との摺動抵抗より小さくすることができ、フェイスカム圧送時にカップリングの溝部がフェイスカム爪部によって軸方向に連行されることを抑制できる。このため、フェイスカム戻り工程時に駆動軸出力側の端面にカップリングが衝突するのを防止できるので、軸方向のカップリング着座音であるカップリング異音(第2の騒音)を抑制することができる。 【0016】本発明の請求項2記載の燃料噴射ポンプによると、駆動軸の爪部を押圧する部材として弾性部材をカップリングに配置するので、負の駆動トルクにより駆動軸に反回転方向の加速度が加わっても、駆動軸の爪部に回転方向に付勢する弾性部材の弾性係数に応じた押圧力をさらに加えることができる。 【0017】本発明の請求項3記載の燃料噴射ポンプによると、押圧部材としての弾性部材が押圧力を締結部材により調整可能で、該押圧力を調整するための切欠き部をカップリングに備えるので、前記押圧力をカップリングの調芯機能を阻害しない程度の強さに調整できる。このため、駆動軸の回転軸とポンプ分配部材の回転軸とが多少ずれても、駆動軸に伝達された回転力を良好にポンプ部材に伝達することができる。 【0018】また、カップリングに固定する弾性部材と締結部材をカップリング内に設けた切欠き部を利用して配置することにより、カップリングコンポーネントの外径サイズを押さえることができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態である燃料噴射ポンプを説明する。 【0020】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態を表す分配型燃料噴射ポンプの概略構成を示している。第1の実施形態の燃料噴射ポンプは、ローラと接触しているフェイスカムが回転するときに、その表面のカムの波形によってプランジャに往復運動を与えて、燃料を噴射ノズルに分配して供給する形式のものである。 【0021】図1に示すように、燃料噴射ポンプ1は、フィードポンプ72により燃料タンクからポンプ低圧側通路に汲み上げた燃料をポンプ高圧側通路を経てギャラリ73に取り込み、噴射時期と噴射量を後述するように調節した高圧燃料をデリバリバルブ77からディーゼル機関の噴射ノズルに圧送する。 【0022】燃料噴射ポンプ1のケーシング3内には、駆動軸としてのドライブシャフト5が回転自在に支承されており、ドライブシャフト5は、十字スライド継手7を介して、ポンプ分配部材としてのディスク状のフェイスカム9に連結されている。このフェイスカム9は、シリンダ11内に滑動可能に案内されたプランジャ13に結合されることにより、プランジャ13と共に移動するように1ユニットを形成している。よって、フェイスカム9およびプランジャ13は、一体となって回転しかつ往復運動する。 【0023】また、前記フェイスカム9は、機関の気筒数に相当する数のカム15を備えた走行面17を有しており、走行面17は、ケーシング3に固定されたローラリング19内に保持されたローラ21に接している。このフェイスカム9は、ヨーク23を介して圧縮コイルバネ25によって矢印B方向に付勢されて、ローラ21に圧着されている。また、プランジャ13には、燃料噴射量の制御のための制御スライド26がプランジャ13を取囲んで摺動可能に取り付けられており、この制御スライド26には調整部材29が係合している。 【0024】図3に示す十字スライド継手を分解して表す斜視図ように、ドライブシャフト5の端部にはフランジ31が設けられており、その端部の軸方向に形成された有底穴内には、たとえば、圧縮コイルバネ35が座着している。圧縮コイルバネ35は、その一端部の線輪によって有底穴33の底部に支持されており、その他端部は、ドライブシャフト5側の後述の爪41、43の基台の形成する平面から所定長だけ突出している。そして、この圧縮コイルバネ35には、カップリング27が圧接されている。また、圧縮コイルバネ35は、フェイスカム9およびプランジャ13の往復運動時にカップリング27が軸方向に往復連行され、続いてカップリング27がドライブシャフト5の端部へ向かって移動してしまった場合に、緩衝部材としてカップリング27の運動を制動する。 【0025】圧縮コイルバネ35は、ドライブシャフト5側の上記基台の形成する平面から所定長だけ突出しカップリング27のドライブシャフト側への移動を規制する音低減部材と緩衝部材との構成に換えても、カップリング27の運動を制動する。 【0026】さらに、前記十字スライド継手7は、ドライブシャフト5からフェイスカム9およびプランジャ13への回転駆動力の伝達のために使用されるものであり、図2に示すドライブシャフト軸に対して垂直方向の十字スライド継手の断面図のように、ドライブシャフト5とフェイスカム9との間に配置された十字状のカップリング27は、その周面に4つの所定幅の溝45a〜45dを備えている。このうち、互いに対向する2つの溝45a、45c内には、ドライブシャフト5のフランジ31から軸平行に突起した爪41、43が係合する。同様に、90°ずれた他の2つの溝45b、45dには、フェイスカム9から軸平行に突起した2つの爪42、44が係合している。 【0027】前記溝45a〜45dと爪41〜44との間には若干の間隙が形成されている。駆動軸回転方向が図2に示す矢印方向の場合、ドライブシャフト5の爪42、43の回転移動に対して、カップリング27の前記溝45a、45cは回転方向の側面に接する。逆にポンプ分配部材のフェイスカム9に対して回転駆動力の出力側になるカップリング27の前記溝45b、45dは反回転方向の側面に接する。 【0028】前記カップリング27は周面にネジ等の締結部材52により固定された板バネ51が配置されされており、この板バネ51の一端61aは、ドライブシャフト5の爪41、43を溝45a、45cの回転方向側端面27a、27cに押圧している。他端61bは、フェイスカム9の爪42、44を溝45b、45dの反回転方向側端面27b、27dに接する。 【0029】さらに、カップリング27の外周内部に切欠き部53を設け、前記締結部材52を切欠き内部方向へねじ込むことにより前記板バネ51の一端61aの押圧力を設定する。 【0030】前記板バネ51の端部61a、61bは、ドライブシャフト5の爪41、43と溝45a、45cとのラジアルクリアランスおよびフェイスカム9の爪42、44と溝45b、45dとのラジアルクリアランスを弾性力により押さえる。 【0031】図4に示すように板バネ51の端部61a、61bのうち、フェイスカムの爪部42、44と接する板バネ端部61bは、爪42、44をカップリング27の溝45b、45dの反回転方向側端面に、ラジアルクリアランスをなくすように当接する。板バネの孔54とネジ締結部材52の外径差のよる遊びを使って、たとえば、カプリング27の外周に溝45a〜45dに垂直な板バネのガイド用案内溝となるガイド55を設け、そのガイド55に沿って板バネ51の端部61bをフェイスカムの爪42、44と反回転方向に接するよう調節する。一方、ドライブシャフト5の爪部41、43と接する板バネ端部61aは、爪41、43をカップリング27の溝45a、45cの回転方向側端面27a、27cに押圧力を加え、締結部材52をカップリング27の外周内部に設けた切欠き内部方向にねじ込むことにより所定押圧力を調整できる。このとき、板バネ形状より、板バネ51の端部61bは、締結部材52をネジ込むと、カプリングの半径方向には位置変化するが、周方向には、位置変化は小さい図1に示すようにシリンダ11の内部には、ギャラリ75から連通路74を介して加圧室73に燃料を供給するための吸入ポート83、加圧室73で加圧された燃料を分配通路84を経由してデリバリバルブ77に圧送するための吐出通路82、燃料噴射量を調節するために加圧室73からギャラリ75に燃料を逃がす溢流通路85がそれぞれ設けられ、これらの通路82、85は、シリンダ内周壁面90にて摺動するプランジャ13の外周面にそれぞれ開口されている。 【0032】燃料を分配するプランジャ13には、加圧室73に供給される燃料を各デリバリバルブ77に対応する吐出通路82に分配する分配ポート84、加圧室73で加圧された高圧燃料を分配ポート84、加圧室73で加圧された高圧燃料を分配ポート84から吐出通路82に吐出する吐出ポート92がそれぞれ設けられている。 【0033】制御スライド26の内周壁面を摺動プランジャ13の外周面に溢流ポート85が備えられている。この溢流ポート85は、フェイスカム圧送途中で、カム波形に対応するプランジャの動きにより制御スライド26との相対位置関係によりギャラリ75に開口する。制御スライド26に係合する調整部材29は、アクセルペダルと連動し所望の噴射量となるように制御スライド26を位置制御する。 【0034】次に、上記のように構成された第1の実施形態の燃料噴射ポンプ1の作動について説明する。 【0035】ディーゼル機関の回転によってドライブシャフト5が回転されると、プランジャ13がフェイスカム9の走行面17に沿って軸方向に往復動し、これに伴いギャラリ75から吸入通路74、吸入ポート83を経由して加圧室73に燃料を吸入する吸入工程と、加圧室73から分配ポート84、吐出ポート92、吐出通路82を経由してデリバリバルブ77から高圧燃料をノズルに送出する圧送工程とを繰り返す。これに同期して、調整部材29により位置制御された制御スライド26との位置関係による溢流ポート85の開口により加圧室73からギャラリ75へ溢流する燃料の溢流時期の調整、すなわち、燃料噴射量の制御がなされる。 【0036】第1の実施形態の燃料噴射ポンプでは、十字スライド継手7のラジアルクリアランスとなるドライブシャフト5の爪41、43と溝45a、45cとのラジアルクリアランスおよびフェイスカム9の爪42、44と溝45b、45dとのラジアルクリアランスを、弾性体である板バネ51の端部61a、61bによりなくし、ラジアル方向の遊びが発生することを防止する。このため、カップリング27の十字片P6a〜P6dとドライブシャフォトおよびフェイスカムの爪41〜43とがラジアル方向に衝突するのを防止することができる。したがって、高圧燃料をノズルに送出する圧送工程中、制御スライド26と溢流ポート85が開口することにより発生する噴射毎の駆動トルク変動に対して、この駆動トルク変動に起因する十字スライド継手7のラジアル方向の騒音のポンプ本体騒音(第1の騒音)の発生を抑制することができる。 【0037】また、板バネ51の端部61a、61bのうち、ドライブシャフォト5の爪41、43と接する板バネ一端61aは、爪41、43をカップリング27の溝45a、45cの回転方向側端面に押圧力を加えるので、ドライブシャフト5の爪41、43と溝45a、45cとの間で発生する摺動摩擦抵抗がフェイスカム9の爪42、44と溝45b、45dとの間で発生する摺動抵抗より大きくなる。このため、フェイスカム圧送におけるフェイスカム9の軸方向移動時にカップリング27の十字片P6a〜P6dがフェイスカム9の爪42、44によって連行されることを抑制できる。したがって、フェイスカム戻り工程時にドライブシャフト出力側の端面(爪41、43の基台)にカップリング27が衝突するのを防止ができ、この衝突時の軸方向のカップリング着座音であるカップリング異音(第2の騒音)を抑制することができる。 【0038】また、第1の実施形態では、ドライブシャフォト5の爪41、43をカップリング27の溝45a、45cの回転方向側に押圧力を加える押圧部材として、弾性体である板バネ51の弾発力を利用するので、噴射毎に発生する駆動トルク変動において負の駆動トルクが発生したとき、負の駆動力が加わるドライブシャフト5の爪41、43がカップリングの溝45a、45cの反回転方向側端面に衝突しようとするのを初期押圧力と板バネの弾性係数に応じた押圧力を得ることができる。したがって、ラジアル方向の騒音のポンプ本体騒音(第1の騒音)の発生をさらに抑制することができる。 【0039】さらに、第1の実施形態では、板バネ51の端部61a、61bのうち、フェイスカムの爪部42、44と接する板バネ端部61bは、爪42、44をカップリング27の溝45b、45dの反回転方向側端面27b、27dに押圧する初期力はなく、ラジアルクリアランスのみ押さえるだけで、一方、、ドライブシャフォト5の爪41、43と接する板バネ端部61aは、爪41、43をカップリング27の溝45a、45cの回転方向側端面27a、27cに押圧力を加え、締結部材52をカップリング27の外周内部に設けた切欠き内部方向にねじ込むことにより所定押圧力を設定できるので、押圧力はカプリングの調芯機能を阻害しない程度の強さに設定できる。このため、ドライブシャフト5とフェイスカム9との回転軸が多少ずれていても、上記回転駆動力の伝達を支障なく行うことができる。 【0040】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形態を図5に示す。第2の実施形態は、カップリング127に配設する板バネ151の端部161a、161bのうち、ライブシャフォト5の爪41、43と接する板バネ一端161aが、カップリング27の溝145a、145cの反回転方向側端面と爪41、43との間に挿入され、爪41、43を回転方向に押圧する。この端部161aが爪41、43と接する面には孔156を設け、たとえば、図5に示す長孔形状を有して、この孔156は爪41、43と端部161aとの接触面の潤滑作用をする。その他の構成は第1の実施形態と同一である。 【0041】第2の実施形態では、ドライブシャフォト5の爪部41、43をカップリング27の溝145a、145cの回転方向側端面127a,127cに押す押圧力の設定するための組付け調整工数を低減するため、カップリング27の溝145a、145cの反回転方向側端面127b、127dと爪41、43との間に挿入される端部161aの形状で押圧力を決定できるものにして、対向する爪41と爪43とにそれぞれ作用する押圧力の組付け誤差を小さくすることにより、カップリングの調芯機能と騒音発生の抑制をより効果的に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成11年8月30日(1999.8.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096998 【弁理士】 【氏名又は名称】碓氷 裕彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−65422(P2001−65422A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−243390 |
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