| 【発明の名称】 |
V型内燃機関の可変吸気装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川水 清身
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| 【要約】 |
【課題】低中速域のトルク向上と高速域の出力向上とを両立させる。
【解決手段】V型内燃機関において、各バンクのブランチ部がそれぞれ接続された一対のコレクタと、バンク間の気筒列方向一端部に吸気入口45を有するとともに、両側部に、各コレクタに連なるコレクタ入口部36,37が開口形成された偏平なバルブ室35と、吸気入口から各コレクタにそれぞれ接続された一対の共鳴通路と、バルブ室35内に配置された一対の開閉弁51とを有する。開閉弁51の回動軸52は、一対の回動軸52の間の距離が下流に向かうに従って広がるように傾斜している。各開閉弁51の吸気入口45寄りの一部に、弁体53の一方の端縁53aから略円周方向に延びたエアガイド部54が形成される。開閉弁51の開時には、エアガイド部54が吸気入口45の下流にあり、吸気をコレクタ入口部36,37へ向けて案内する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 各バンクのブランチ部がそれぞれ接続された一対のコレクタと、バンク間の気筒列方向一端部に吸気入口を有するとともに、両側部に、上記各コレクタに連なるコレクタ入口部がそれぞれ開口形成された偏平なバルブ室と、上記吸気入口から各コレクタにそれぞれ接続された一対の共鳴通路と、上記バルブ室内に配置され、かつ上記吸気入口の両側縁から該吸気入口に対向するコレクタ入口部間の壁面に至る回動軸を有するとともに、上記吸気入口と各コレクタ入口部との間を仕切る隔壁状の弁体を有する一対の開閉弁と、を備えて構成され、上記回動軸は、一対の回動軸の間の距離が下流に向かうに従って広がるように、上記吸気入口を通る気筒列方向に沿った中心線に対しそれぞれ傾斜しており、かつ各開閉弁の吸気入口に近い上流側の一部に、弁体の一方の端縁から略円周方向に延びたエアガイド部が形成され、このエアガイド部は、上記開閉弁の開時に上記バルブ室の中央寄りに位置することを特徴とするV型内燃機関の可変吸気装置。 【請求項2】 略T字形の断面形状をなすように上記エアガイド部が弁体に一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載のV型内燃機関の可変吸気装置。 【請求項3】 上記エアガイド部は、開閉弁の開時に、バルブ室の下面から上面に至る範囲のほぼ全体を覆うことを特徴とする請求項1または2に記載のV型内燃機関の可変吸気装置。 【請求項4】 上記開閉弁の開時に、一対のエアガイド部が、上流側の端部で互いに接していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のV型内燃機関の可変吸気装置。 【請求項5】 上記バルブ室は、その高さが上流側から下流側に向かうに従って徐々に狭くなるテーパ状の断面形状を有し、かつ、これに対応して、開閉弁の弁体がテーパ状をなすとともに、回動軸に対しテーパ状に傾いた端縁にエアガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のV型内燃機関の可変吸気装置。 【請求項6】 上記バルブ室は、中央の吸気入口から両側部のコレクタ入口部に至る一対の側壁を有し、この側壁と回動軸とが、上記中心線に対し同じ方向に傾斜していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のV型内燃機関の可変吸気装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、V型内燃機関の吸気装置、特に、機関運転条件に応じて吸気系を各バンク毎に独立した状態と両バンクで一体となった状態に切り換えることができる可変吸気装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】例えばV型6気筒内燃機関においては、一方のバンクの#1,#3,#5気筒と、他方のバンクの#2,#4,#6気筒とで、吸気行程が重ならないことから、両バンクの吸気系を分離することにより低中速領域で大きな吸気動的効果を得ることができる。そして、高速域では、実質的な吸気管長が短くなるように、左右バンクの容積室を互いに連通させることで、充填効率が向上することが知られている。 【0003】そのため、例えば特開平5−332141号公報等に記載されているように、各バンク毎に一対の容積室を設け、かつ両容積室を連通する連絡通路に開閉弁を設けて、両者を機関運転条件に応じて連通もしくは分離させることができるようにした可変吸気装置が従来から種々提案されている。また、上記公報に記載の装置では、各容積室の端部に付加的な容積が設けられており、この部分との連通状態を第2の開閉弁で切り換えることにより、容積室の容量を、同時に可変制御できるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のような従来の構成においては、開閉弁が開いた状態においても、一対の容積室の間の連通面積を十分に大きく確保することが困難であり、高速域での吸気動的効果による出力向上が十分なものとならない。しかも、上流側の吸気通路と各容積室とは、分岐通路のみを通して連通しており、開閉弁が開いた高速域においても、この細い分岐通路のみを通して吸気が供給されるので、高い出力を得ることができず、また高速域での出力向上のために分岐通路を大径化すると、低中速域でのトルクが低下する、という不具合がある。 【0005】 【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、高速域では十分に大きなバルブ室を介して吸気入口を各バンクのコレクタに連通させ、吸気を各コレクタに円滑に案内するようにするとともに、低速域では、バンク毎に独立させた共鳴通路を介して吸気入口をコレクタに連通させるようにした。 【0006】すなわち、請求項1の発明に係るV型内燃機関の可変吸気装置は、各バンクのブランチ部がそれぞれ接続された一対のコレクタと、バンク間の気筒列方向一端部に吸気入口を有するとともに、両側部に、上記各コレクタに連なるコレクタ入口部がそれぞれ開口形成された偏平なバルブ室と、上記吸気入口から各コレクタにそれぞれ接続された一対の共鳴通路と、上記バルブ室内に配置され、かつ上記吸気入口の両側縁から該吸気入口に対向するコレクタ入口部間の壁面に至る回動軸を有するとともに、上記吸気入口と各コレクタ入口部との間を仕切る隔壁状の弁体を有する一対の開閉弁と、を備えて構成され、上記回動軸は、一対の回動軸の間の距離が下流に向かうに従って広がるように、上記吸気入口を通る気筒列方向に沿った中心線に対しそれぞれ傾斜しており、かつ各開閉弁の吸気入口に近い上流側の一部に、弁体の一方の端縁から略円周方向に延びたエアガイド部が形成され、このエアガイド部は、上記開閉弁の開時に上記バルブ室の中央寄りに位置することを特徴としている。 【0007】なお、各バンクのコレクタ入口部や開閉弁等は、一般に、上記の中心線を挟んで左右に概ね対称に配置されるが、実用機関では完全な対称形状となることは殆どなく、従って、上記の中心線とは、厳密な対称形状の中心線を意味するものではない。 【0008】この請求項1の発明をさらに具体化した請求項2の発明では、略T字形の断面形状をなすように上記エアガイド部が弁体に一体に形成されている。 【0009】また、請求項3の発明では、上記エアガイド部は、開閉弁の開時に、バルブ室の下面から上面に至る範囲のほぼ全体を覆う大きさとなっている。 【0010】上記開閉弁は、低中速域では閉状態に制御され、バルブ室内において吸気入口と各コレクタ入口部とが隔てられる。この状態では、吸気は、吸気入口から一対の共鳴通路を介して各コレクタに入り、かつ各コレクタから各ブランチ部へ供給される。従って、各バンクの吸気系が分離独立したものとなり、かつ実質的な吸気管長が長くなって、その吸気動的効果によりトルクが向上する。上記共鳴通路は、バルブ室とは別に設けられているので、必要に応じて、その通路長や通路断面積を設定できる。 【0011】また、高速域では、一対の開閉弁はそれぞれ開状態に制御される。この状態では、バルブ室内が実質的に一体となり、この一体化した十分に大きなバルブ室を介して、吸気入口からコレクタ入口部を通して各コレクタへ吸気が供給される。従って、各気筒の吸気管長が短くなるとともに、両コレクタとバルブ室とで大きな容積室が構成されるため、高速域に適した吸気動的効果が得られ、出力が向上する。また、このとき、各開閉弁のエアガイド部が吸気入口のすぐ下流に位置し、かつ吸気入口からほぼ気筒列方向に沿って流入してくる吸気流に対し、外側へ傾斜した配置となる。従って、流入した吸気流は、斜め外側つまりコレクタ入口部側へ円滑に案内される。 【0012】ここでエアガイド部は、開閉弁の上流側の一部のみに存在するので、左右バンクの連通状態を損なうことはない。 【0013】なお、共鳴通路は、吸気入口とコレクタとを連通した状態のままであるので、該共鳴通路を通しても吸気の一部がコレクタヘ供給される。 【0014】また、請求項4のように、望ましくは、上記開閉弁の開時に、一対のエアガイド部が、上流側の端部で互いに接するように構成されている。 【0015】このように構成すれば、吸気入口から流入した吸気の殆どがエアガイド部を介して左右のコレクタ入口部へ円滑に案内されるようになり、両エアガイド部の間の間隙を通して直線状に流れようとする吸気流が少なくなる。 【0016】また、請求項5の発明においては、上記バルブ室は、その高さが上流側から下流側に向かうに従って徐々に狭くなるテーパ状の断面形状を有し、かつ、これに対応して、開閉弁の弁体がテーパ状をなすとともに、回動軸に対しテーパ状に傾いた端縁にエアガイド部が設けられている。 【0017】このように構成すれば、例えば自動車のエンジンルーム内にいわゆる縦置状態で搭載した場合に、車体のフードの傾斜に沿ってバルブ室上面を傾斜面とすることができる。また、上記のように弁体のテーパ状に傾斜した端縁にエアガイド部を設ければ、開閉弁の開時に、回動軸の左右の傾斜よりもエアガイド部が大きく傾斜したものとなる。吸気流を案内すべきコレクタ入口部は、回動軸よりも外側に位置するので、上記のようにエアガイド部が大きく傾斜することは、吸気流を案内する上で一層有利となる。 【0018】また請求項6の発明では、上記バルブ室は、中央の吸気入口から両側部のコレクタ入口部に至る一対の側壁を有し、この側壁と回動軸とが、上記中心線に対し同じ方向に傾斜している。従って、開閉弁の開時に、上記側壁と上記エアガイド部とによってコレクタ入口部へ向かう傾斜した通路が構成され、非常に円滑に吸気が流れる。 【0019】 【発明の効果】この発明に係るV型内燃機関の可変吸気装置によれば、開閉弁を閉じた状態で吸気が流れる共鳴通路の長さや断面積をバルブ室の構成から独立して任意に設定することができ、低中速域において高いトルクを確保できる。そして、開閉弁が開いた状態では、大きなバルブ室を介して両コレクタが連通することから通気抵抗を抑制しつつ高速域に適した吸気動的効果が得られる。特に、吸気入口からバルブ室内へ流入した吸気が各開閉弁のエアガイド部によって円滑に案内され、高速域での出力が向上する。つまり、低中速域におけるトルクの向上と高速域における出力の向上とを一層高いレベルで両立させることができる。 【0020】また、特に請求項4の構成によれば、両エアガイド部の間から漏洩する吸気流が少なくなり、一層良好なガイド作用が得られる。 【0021】また、請求項5の構成によれば、エンジンルーム内の狭小なスペースを有効に利用してバルブ室を配置することができる上に、中央の吸気入口から両側のコレクタ入口部へ向けて吸気流を一層適切な方向で案内することができる。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 【0023】図1〜図6は、この発明に係るV型6気筒内燃機関の可変吸気装置の一実施例を示している。この可変吸気装置は、図1〜図3に示す下半部を構成するコレクタロア1と、図4〜図6に示す上半部を構成するコレクタアッパ2とから大略構成されている。 【0024】上記コレクタロア1は、図示せぬ内燃機関の上方、さらに詳しくは両バンクの中央部の上方に配置されるもので、左右両側に、気筒列方向に沿って細長い一対のコレクタ5,6が設けられているとともに、中央に、下方へ向いた単一のマニホルドフランジ部7を有し、かつ各コレクタ5,6と上記マニホルドフランジ部7との間に各気筒のブランチ部8,9が形成されている。上記マニホルドフランジ部7は、図2に一部のみを仮想線で示したマニホルド10の上面フランジ部(図示せず)に接続されるものであって、該マニホルド10のブランチ部15,16を介して、上記コレクタロア1のブランチ部8,9が各気筒の吸気ポートに接続される。ここで、図1、図2の右側のコレクタ5から延びた3本のブランチ部8は、図の左側のバンクの吸気ポートに、逆に、左側のコレクタ6から延びた3本のブランチ部9は、図の右側のバンクの吸気ポートに、それぞれ接続されるようになっている。 【0025】上記各コレクタ5,6の上面には、コレクタ入口部11,12がそれぞれ長円状に開口しており、該コレクタ入口部11,12の周縁には、コレクタアッパ2と接続するためのコレクタフランジ部13,14が形成されている。 【0026】また、上記コレクタロア1の中央部つまりバンク間の上方となる位置でかつ気筒列方向の後端部に、上方へ向いて開口する共鳴管入口部21が設けられており、この共鳴管入口部21と各コレクタ5,6の後端部との間に、それぞれ共鳴通路を構成する共鳴管22,23が形成されている。各共鳴管22,23は、集合部となるバンク間の共鳴管入口部21からそれぞれ斜めに延びているが、その通路長および断面積は、所望の回転数領域において最適な吸気動的効果が得られるように設定されている。上記共鳴管入口部21の周縁には、コレクタアッパ2と接続するための共鳴管フランジ部24が形成されており、この共鳴管フランジ部24は、上記コレクタフランジ部13,14と同一平面上に形成されている(図3参照)。 【0027】なお、上記のコレクタロア1は、その全体が例えばアルミニウム合金等を用いて一体に鋳造されている。 【0028】図4〜図6は、上記コレクタロア1の上面に組み合わせられるコレクタアッパ2を示している。このコレクタアッパ2は、底部壁31および上部壁32(図5参照)、前部側壁33および後部側壁34(図4参照)、を有する偏平な中空箱状のものであって、その内部空間がバルブ室35となっている。図4および図5に示すように、このコレクタアッパ2は、内燃機関の左右方向に細長く延びており、その両端の下面つまり底部壁31に、それぞれコレクタ入口部36,37が開口形成されている。このコレクタ入口部36,37は、上述したコレクタロア1のコレクタ入口部11,12と一致する形状をなし、その周縁のコレクタフランジ部38,39がコレクタロア1側のコレクタフランジ部13,14と図示せぬボルトにより結合されるようになっている。また、中央後端部の下面には、同様に、コレクタロア1の共鳴管入口部21およびその周縁の共鳴管フランジ部24に合致する共鳴管入口部41および共鳴管フランジ部42が形成されている。つまり、底部壁31は、3カ所に開口部を有し、それぞれコレクタロア1側のコレクタ入口部11,12および共鳴管入口部21に接続されている(図5、図6参照)。 【0029】また、上記前部側壁33は、図4に示すように、左右のコレクタ入口部36,37の前縁部を互いに結ぶように、気筒列方向に対し直交する方向に沿って略直線状に形成されている。一方、後部側壁34は、中央に位置する共鳴管入口部41の側縁の前端付近から両側部のコレクタ入口部36,37の後縁部を直線状に結ぶように、傾斜している。つまり、図4に示すように、一対の後部側壁34が全体として略V字形をなすように傾斜して形成されている。そして、一対の後部側壁34の間には、入口管44が形成されている。 【0030】上記入口管44は、一端が吸気入口45としてバルブ室35に向かって開口しており、ここから略90°強、側方へ湾曲し、他端が図示せぬ吸気ダクトを接続するためのダクト接続部46となっている。そして、上記共鳴管入口部41は、この入口管44の底面に開口している。 【0031】図6に示すように、上記上部壁32は、底部壁31に対し傾斜しており、これに伴って、内部のバルブ室35は、前方へ向かうに従って高さが低くなるテーパ状の断面形状を有している。この実施例では、内燃機関は、自動車のエンジンルーム内にいわゆる縦置状態に搭載されるものであって、上記上部壁32の傾斜は、車体のフード(図示せず)の傾斜に沿っている。従って、バルブ室35は、その吸気入口45側が最も高さが高く、この部分に入口管44が接続されている。 【0032】上記コレクタアッパ2は、コレクタロア1と同様に、その全体が例えばアルミニウム合金等を用いて一体に鋳造されている。 【0033】上記コレクタアッパ2のバルブ室35内には、図7〜図12に示すように、吸気入口45と各コレクタ入口部36,37との間を開閉する一対の開閉弁51が設けられている。図7〜図9は開閉弁51の開状態を、図10〜図12は閉状態を、それぞれ示している。なお、一対の開閉弁51は、実質的に対称の構成をなすので、同一の符号を付して説明する。この開閉弁51は、一種のバタフライバルブ型の構成となっており、吸気入口45の側縁つまり入口管44と後部側壁34との境界付近から前部側壁33に亘って回動軸52が配設されているとともに、この回転可能な回動軸52に、隔壁状の弁体53が取り付けられている。ここで、上記回動軸52は、図7に示すように、吸気入口45を通る気筒列方向に沿った中心線Lに対しそれぞれ傾斜しており、一対の回動軸52の間の距離が、吸気入口45側で狭く、前部側壁33側で相対的に広くなっている。なお、一対の回動軸52は、中心線Lを挟んで略対称に傾いている。また図示していないが、側方から見た場合に、上記回動軸52は、底部壁31と平行に配置されている。 【0034】上記回動軸52に取り付けられた弁体53は、この回動軸52の位置におけるバルブ室35の断面形状に対応して、一方の端縁53aがテーパ状に傾いた略三角形をなしている。つまり、この開閉弁51が閉位置にあるときには、上記のテーパ状の端縁53aが上部壁32に近接し、回動軸52と平行な他方の端縁53bが底部壁31に近接して、吸気入口45と各コレクタ入口部36,37との間を遮断するようになっている。なお、上記端縁53bとの間のシール性を高めるために、底部壁31に、上記端縁53bを受ける段部31aが形成されている(図11、図12参照)。 【0035】また、上記弁体53の吸気入口45側の端部には、上記端縁53aから側方に延びたエアガイド部54が、該弁体53と一体に形成されている。このエアガイド部54は、図8等に明らかなように、弁体53とともに略T字形の断面形状をなすように形成されており、さらに詳しくは、開閉に伴って上部壁32の壁面上を移動する一方の突出片が断面円弧状に湾曲し、かつ上部壁32と干渉することがない他方の突出片が端縁53aから円弧の接線方向に向かって直線状に延びている。さらに、上記エアガイド部54の吸気入口45側の端部54aは、図10のように閉位置においても後部側壁34等と干渉することがないように、斜めに切り落とされている。 【0036】次に、上記可変吸気装置における吸気の流れを説明する。 【0037】まず、内燃機関が低中速域(例えば4000rpm以下の領域)にあれば、上記開閉弁51は、図示せぬ負圧アクチュエータ等を介して、図10等のように閉位置に制御される。この状態では、図示せぬ吸気ダクトを介して取り込まれた吸気は、共鳴管入口部21,41を経て共鳴管22,23を通り、バンク毎に独立した各コレクタ5,6に流入する。従って、左右バンクの吸気系は、各コレクタ5,6から共鳴管22,23を経て共鳴管入口部21,41に至るまで互いに分離独立したものとなり、それぞれの管長が長くなるとともに、その断面積が小さくなって、低中速域に適した吸気動的効果が得られる。これにより低中速域のトルクが向上する。なお、開閉弁51は、一方の端縁53bが段部31aによって良好にシールされるとともに、エアガイド部54側では、該エアガイド部54が広くバルブ室35上面に近接することから、良好にシールされる。 【0038】また、内燃機関が高速域(例えば4400rpm以上)となると、上記開閉弁51は、図示せぬ負圧アクチュエータ等を介して、図7等のように開位置に制御される。この状態では、バルブ室35内が一体に連通した状態となるので、図示せぬ吸気ダクトを介して取り込まれた吸気は、吸気入口45からバルブ室35内を通って両コレクタ入口部36,37へと向かい、両コレクタ5,6へ直接流入する。なお、共鳴管22,23は常に連通状態にあるので、一部の吸気は、該共鳴管22,23を通して同時にコレクタ5,6へ流入する。従って、実質的な管長が短くなるとともに、両バンクの吸気系が集合するバルブ室35の容積が十分に大きいことから、高速域に適した吸気動的効果が得られ、その出力が向上する。ここで、上記開閉弁51が開状態にあるとき、エアガイド部54は、図8および図9に示すように、それぞれバルブ室35の中央寄りに回動しており、バルブ室35の下面から上面に至る範囲の略全体を覆っている。また、図7に明らかなように、各エアガイド部54は、吸気入口45に近い端部54aが互いに接した状態になるとともに、ここから徐々に左右に広がるように傾斜している。従って、吸気入口45から流入した吸気は、このエアガイド部54に沿って左右のコレクタ入口部36,37へ円滑に案内される。特に、バルブ室35の後方に位置する後部側壁34も同じ方向へ傾斜しており、エアガイド部54とともに吸気入口45からコレクタ入口部36,37へ向かうダクト状の通路が構成されるので、流れが一層円滑となる。さらに、エアガイド部54は、端縁53aが回動軸52に対しテーパ状をなすことから、図7に明らかなように、回動軸52よりも一層大きく傾斜しており、これによって、左右のコレクタ入口部36,37へ向けて一層確実に吸気を案内することができる。なお、このエアガイド部54は、吸気入口45に近い一部のみに存在するので、両コレクタ5,6の連通状態を損なうことはない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003997 【氏名又は名称】日産自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月26日(1999.8.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062199 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 富士弥 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−65417(P2001−65417A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−239102 |
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