| 【発明の名称】 |
内燃機関プラント |
| 【発明者】 |
【氏名】柚木 晃広
【氏名】伊藤 邦憲
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| 【要約】 |
【課題】ディーゼルエンジンなどの内燃機関と、その排ガスが導入される排ガスボイラを有する内燃機関プラントにおいて、更なる高効率化と、低NOX 化を可能とした内燃機関プラントを提供する。
【解決手段】ディーゼルエンジン1、このディーゼルエンジン1の排ガスで駆動される過給機2、及び同過給機2を出た排ガス5が導入される排気ボイラ7を有する内燃機関プラントである。排気ボイラ7で得られた蒸気9はディーゼルエンジン1の筒内に注入されるように構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内燃機関、同内燃機関の排ガスで駆動される過給機、及び同過給機をでた排気が導入される排気ボイラを有する内燃機関プラントであって、前記排気ボイラで得られた蒸気を前記内燃機関の筒内に注入する蒸気注入ラインを有することを特徴とする内燃機関プラント。 【請求項2】 内燃機関、同内燃機関の排ガスと他の燃料が供給されて燃焼する追焚装置、同追焚装置を出た燃焼ガスで駆動されるガスタービン、同ガスタービンの排気が導入される排気ボイラ、及び同排気ボイラで得られた蒸気を前記内燃機関の筒内に注入する蒸気注入ラインを有することを特徴とする内燃機関プラント。 【請求項3】 追焚装置を出た燃焼ガスの一部で駆動されるリカバリタービンを追設したことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関プラント。 【請求項4】 前記排気ボイラで得られた蒸気の一部で駆動される蒸気タービンを追設したことを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関プラント。 【請求項5】 前記内燃機関がディーゼルエンジンであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の内燃機関プラント。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジンなどの内燃機関に排気ボイラを組み合わせて更なる効率の向上をはかった複合プラントとしての内燃機関プラントに関する。 【0002】 【従来の技術】地球環境保護の観点などから、コジェネレーション形プラントや分散型エネルギプラントなどの開発が進められている。一方で、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、ガスエンジンなどの内燃機関単体の効率はガスタービンの効率より高いが、ガスタービン原動機プラントでは、ガスタービンの排気ボイラで得られた過熱蒸気をガスタービン側へ注入することによって効率を向上させるようにした、いわゆるチェンサイクルシステムが注目されている。 【0003】従って、例えば、5000kWクラスのディーゼルエンジンの機関単体効率は45%程度であるが、上記のような環境の中でディーゼルエンジンなどの内燃機関の活用をはかっていく上ではこれをプラント化して効率を更に向上させていくとともにNOX 発生の少い内燃機関プラントを提供することが必要である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、ディーゼルエンジンなどの内燃機関と、その排ガスが導入される排気ボイラを備えた内燃機関プラントにおいて、更なる高効率化と、低NOX 化などの排ガス浄化を可能とした内燃機関プラントを提供することを課題としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明は、内燃機関、同内燃機関の排ガスで駆動される過給機、及び同過給機を出た排気が導入される排気ボイラを有する内燃機関プラントであって、前記排気ボイラで得られた蒸気を前記内燃機関の筒内に注入する蒸気注入ラインを設けた内燃機関プラントを提供する。 【0006】このように構成した本発明の内燃機関プラントにおいては、内燃機関排ガスの排熱を排気ボイラで回収して発生した蒸気が内燃機関の筒内に注入されることによって内燃機関において仕事をする媒体量が増え効率が向上する。また、蒸気をディーゼルエンジンなど内燃機関の筒内に注入することによってサイクルの燃焼並びにNOX 発生モードが変化し、NOX 発生が抑えられる。 【0007】また、本発明は前記した課題を解決するため、内燃機関、同内燃機関の排ガスと他の燃料が供給されて燃焼させる追焚装置、同追焚装置を出た燃焼ガスで駆動されるガスタービン、同ガスタービンの排気が導入される排気ボイラ、及び同排気ボイラで得られた蒸気を前記内燃機関の筒内に注入する蒸気注入ラインを有する内燃機関プラントを提供する。 【0008】本発明のこの内燃機関プラントでは、内燃機関に、その排ガスを追焚した燃焼ガスで駆動されるガスタービンと、そのガスタービンの排気による排気ボイラを組み合わせて効率を向上させるとともに、その排気ボイラで得られた蒸気を内燃機関の筒内に注入して内燃機関において仕事をする媒体量を増やし、効率を向上する。また、内燃機関筒内への水蒸気注入によってサイクルの燃焼並びにNOX 発生モードが変化し、NOX 発生が抑えられる。 【0009】また、本発明によるこの内燃機関プラントにおいて、前記した追焚装置を出た燃焼ガスの一部で駆動されるリカバリタービンを設置した構成にすると、追焚装置で発生する燃焼ガスが余剰の場合、そのリカバリタービンによって余剰な燃焼ガスのエネルギを仕事に変えて回収することができる。 【0010】同様に、以上の内燃機関プラントにおいて、前記した排気ボイラで得られた蒸気の一部で駆動される蒸気タービンを設けると、排気ボイラで発生した蒸気が内燃機関の筒内注入量を上回るとき、その余剰な蒸気をその蒸気タービンで有効に仕事に変えうるので効率向上となる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明による内燃機関プラントを図1〜図4に示された実施の形態に基づいて具体的に説明する。 【0012】(第1実施形態)まず、図1に示した第1実施形態による内燃機関プラントについて説明する。図において、1はディーゼルエンジンを示し、このディーゼルエンジン1で発電機10が駆動される。2は過給機で、ディーゼルエンジン1の排ガス3によって駆動回転される。過給機2で加圧された空気4はディーゼルエンジン1に供給される。 【0013】過給機2を出た排気5は排気ボイラ7へ送られるように構成されている。排気ボイラ7には、給水ポンプ8によって給水されるように構成され、排気ボイラ7で給水を加熱した後のエンジン排ガス6は外部へ排出される。排気ボイラ7で発生した蒸気9は、ディーゼルエンジン1の筒内に注入されるように構成されている。 【0014】以上の構成をもつ図1のプラントでは、ディーゼルエンジン1と排気ボイラ7を組み合わせたコンバインドサイクルで発生させた蒸気9をディーゼルエンジン1の筒内に注入して、排気ボイラ7で発生した蒸気をディーゼルエンジン1で仕事に変える。 【0015】以上のように構成した内燃機関プラントによると、一例として5000kW級で単体効率45.2%のものが、排気ボイラを用い300℃×2400kg/hの蒸気を生成し、これを気筒への蒸気注入することで+200kWの出力増を達成でき、ディーゼルエンジン単体に比べて最大約2%の効率向上を期待できる。 【0016】(第2実施形態)次に、図2に示した第2実施形態による内燃機関プラントについて説明する。図2において、20はガスタービン、30は追焚装置である。21は、ガスタービン20で駆動回転される圧縮機である。ディーゼルエンジン1の排ガス3は追焚装置30に導入されて、燃料31と空気32が供給されて燃焼される。 【0017】追焚装置30の燃焼ガスは、ガスタービン20に供給されてガスタービン20を駆動し、ガスタービン20に直結された圧縮機21と発電機22を回転させる。その他の構成は、図1に示した第1実施形態による内燃機関プラントの構成と実質同じであり、その重複する説明を省略する。 【0018】以上説明した第2実施形態による内燃機関プラントではディーゼルエンジン1の排ガスに追焚を加えて、その燃焼ガスでガスタービン20を駆動することができ、いわゆるディーゼルガスタービンコンバインドを構成する。そしてガスタービン20の排気による排気ボイラ7における生成蒸気の質と量を向上させ、その蒸気9をディーゼルエンジン1の気筒に注入したときの効果が大きくなる。 【0019】一例として、追焚装置30への追加燃料をディーゼルエンジン1への燃料の30%相当量を加えると、ディーゼルエンジン1が5000kW級で単体効率45.2%の場合、本実施形態によると排気ボイラ7で得られる蒸気は300℃×3200kg/hであり、また、ガスタービン20のコンバインと蒸気注入により表1に示すように出力増を達成することができる。 【0020】 【表1】
【0021】(第3実施形態)次に、図3に示した第3実施形態による内燃機関プラントについて説明する。図3において、40はリカバリタービンを示し、発電機41が直結されている。リカバリタービン40には、追焚装置30を出た燃焼ガスの一部42が導入される。その他の構成は、図2に示した第2実施形態によるプラントと実質同じであり、その重複する説明を省略する。 【0022】この第3実施形態によるプラントでは、追焚装置30で生じた燃焼ガスの一部42からリカバリタービン40で動力を回収して更に効率向上をはかっている。一例として、ディーゼルエンジン1が5000kW級で単体効率45.2%の場合、本実施形態によると排気ボイラ7で得られる蒸気は300℃×3200kg/hであり、プラント効率は表2に示すように向上される。 【0023】 【表2】
【0024】(第4実施形態)次に、図4に示す第4実施形態による内燃機関プラントについて説明する。図4において50はスチームタービンを示し、このスチームタービン50には、排気ボイラ7で発生した蒸気9の一部が供給される。51はコンデンサを示している。その他の構成は、図2に示した第2実施形態によるプラントと実質同じであり、その重複する説明を省略する。この第4実施形態によるプラントでは、排気ボイラ7で発生し、ディーゼルエンジン気筒への注入量より多い蒸気をスチームタービン50で動力に回収できる利点がある。 【0025】以上、本発明を図示した実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明がこれらの実施形態に限定されず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その具体的構造、構成に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。 【0026】例えば、上記実施形態では、内燃機関1がディーゼルエンジンの場合を説明しているが、これはガソリンエンジンまたはガスエンジンであってもよい。 【0027】 【発明の効果】以上、説明したように、本発明は、内燃機関、同内燃機関の排ガスで駆動される過給機、及び同過給機を出た排気が導入される排気ボイラを有する内燃機関プラントであって、前記排気ボイラで得られた蒸気を前記内燃機関の筒内に注入する蒸気注入ラインを設けた内燃機関プラントを提供する。 【0028】本発明の内燃機関プラントにおいては、内燃機関排ガスの排熱を排気ボイラで回収して得た蒸気を内燃機関の筒内に注入することによって、内燃機関において仕事をする媒体量が増え効率が向上する。また、蒸気をディーゼルエンジンなど内燃機関の筒内に注入するのでサイクルの燃焼並びにNOX 発生モードが変化し、NOX 発生が抑えられる。 【0029】また、本発明は、内燃機関、同内燃機関の排ガスと他の燃料が供給されて燃焼させる追焚装置、同追焚装置を出た燃焼ガスで駆動されるガスタービン、同ガスタービンの排気が導入される排気ボイラ、及び同排気ボイラで得られた蒸気を前記内燃機関の筒内に注入する蒸気注入ラインを有する内燃機関プラントを提供する。 【0030】本発明のこの内燃機関プラントでは、内燃機関に、その排ガスを追焚した燃焼ガスで駆動されるガスタービンと、そのガスタービンの排気による排気ボイラを組み合わせて効率を向上させるとともに、その排気ボイラで得られた蒸気を内燃機関の筒内に注入するので内燃機関において仕事をする媒体量が増え、効率が向上する。また、内燃機関筒内への水蒸気注入によって筒内の燃焼温度が下がり、NOX 発生が抑えられる。また、水蒸気によりシリンダ後のエネルギも増加し余剰分が生じる。 【0031】また、本発明によるこの内燃機関プラントにおいて、前記した追焚装置を出た燃焼ガスの一部で駆動されるリカバリタービンを設置した構成としたものでは、追焚装置で発生する燃焼ガスが余剰の場合、そのリカバリタービンによって余剰な燃焼ガスのエネルギを仕事に変えて回収することができる。 【0032】同様に、前記した本発明の内燃機関プラントにおいて、前記排気ボイラで得られた蒸気の一部で駆動される蒸気タービンを設けたものでは、排気ボイラで発生した蒸気が内燃機関の筒内注入量を上回るとき、その余剰な蒸気をその蒸気タービンで有効に仕事に変え効率を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月24日(1999.8.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069246 【弁理士】 【氏名又は名称】石川 新 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−65410(P2001−65410A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−236934 |
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