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【発明の名称】 センタボデー内の熱応力を最小化する方法と装置
【発明者】 【氏名】ロバート・ポール・ザコル

【要約】 【課題】センタボデー内の熱応力を最小化する方法と装置。

【解決手段】ガスタービンエンジン用センタボデーは、センタボデーと複数のスティフナとの間の熱応力を最小化する熱制御装置を備える。センタボデースティフナはセンタボデーシェルから半径方向内側に延在する。空洞が各センタボデースティフナ内に画定される。熱制御装置は、センタボデーの周囲に円周方向に配置された複数の開口部を備えている。各開口部はセンタボデーシェルを貫通して各空洞に通じる。開口部は、センタボデー空洞部内で円周方向の流れが生じるのを可能にする複数の対をなす入口開口部と出口開口部とを含んでいる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外板(124)、複数のスティフナ(80)、及び熱制御装置(140)を備え、前記複数のスティフナが前記外板に取付けられ各スティフナ及び前記外板が空洞(138)を画定するように半径方向内側に延在しており、前記熱制御装置が複数の開口部(142)を備えているガスタービンエンジン排気センタボデー(120)を、該センタボデー内の熱応力を減少させるように製作する方法であって、開口部が前記排気センタボデー外板から前記スティフナと前記外板とで画定された各空洞まで通じ、前記開口部がガスタービンエンジン流路と流体連通するように、前記排気センタボデーの周囲に円周方向に複数の開口部を形成する段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】 前記複数の開口部(142)が、対をなす入口開口部(144)及び出口開口部(146)を含み、複数の開口部を形成する前記段階が、前記エンジン(10)の運転時円周方向の空気流れが生成されるように、各入口開口部を円周方向に隣接する出口開口部の間に位置させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】 前記ガスタービンエンジン(10)が前記センタボデー(120)の上流に複数のフレームストラット(150)を備え、複数の開口部(142)を形成する前記段階が、各入口開口部(144)をストラットの下流に位置させる段階と、各出口開口部(146)を円周方向に隣接する2つのストラットの間に位置させる段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】 前記排気センタボデー(120)が複数の入口スクープ(292)及び対応する複数の出口スクープ(294)をさらに含み、複数の開口部(142)を形成する前記段階が、各熱制御装置入口開口部(144)を各入口スクープに隣接して位置させる段階と、各熱制御装置出口開口部(146)を各出口スクープに隣接して位置させる段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】 ガスタービンエンジン(10)用排気センタボデー(120)であって、外板(124)と、前記外板に取付けられ、前記外板から半径方向内側に延在し、その各々と前記外板とで空洞(138)を画定する複数のスティフナ(80)と、前記外板から前記空洞の各々まで通じる複数の開口部(142)と、を含むことを特徴とする排気センタボデー(120)。
【請求項6】 前記スティフナ(80)が前記排気センタボデーの周囲に円周方向に配置され、前記複数の開口部(142)が前記センタボデーの周囲に円周方向に配置されることを特徴とする請求項5に記載の排気センタボデー(120)。
【請求項7】 前記複数の開口部(142)が対をなす入口開口部(144)及び出口開口部(146)を含み、該出口開口部の各々が円周方向に隣接する入口開口部の間に配置されることを特徴とする請求項6に記載の排気センタボデー(120)。
【請求項8】 前記ガスタービンエンジン(10)が前記センタボデーの上流に複数のストラット(150)を含み、前記入口開口部(144)が前記ストラットのそれぞれの下流に配置されることを特徴とする請求項7に記載の排気センタボデー(120)。
【請求項9】 前記出口開口部(146)の各々が円周方向に隣接する2つのストラット(150)の間に配置されることを特徴とする請求項8に記載の排気センタボデー(120)。
【請求項10】 前記排気センタボデーに取付けられた複数のスクープ(290)をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の排気センタボデー(120)。
【請求項11】 前記複数のスクープ(290)が対をなす入口スクープ(292)及び出口スクープ(294)を含むことを特徴とする請求項10記載の排気センタボデー(120)。
【請求項12】 前記複数のスクープ(290)が前記排気センタボデーから半径方向外側に延びていることを特徴とする請求項11に記載の排気センタボデー(120)。
【請求項13】 前記複数のスクープ(290)が前記排気センタボデーから半径方向内側に延びていることを特徴とする請求項10に記載の排気センタボデー(120)。
【請求項14】 複数のステイフナ(80)及び外板(124)を含み、前記複数のスティフナが、前記スティフナの各々と前記外板とが空洞(138)を画定するように、前記外板に取り付けられ前記外板から半径方向内側に延在している排気センタボデー(120)と、前記排気センタボデー内に配置され、前記排気センタボデー内の熱応力を最小化するように構成され、前記センタボデー外板から前記空洞の各々まで通じる複数の開口部(142)を含む熱制御装置(140)と、を含むことを特徴とするガスタービンエンジン(10)。
【請求項15】 前記スティフナ(80)が前記排気センタボデー(120)を円周方向に取巻き、前記複数の熱制御装置開口部(142)が前記排気センタボデー(120)の周囲に円周方向に配置されて対をなす出口開口部(144)及び入口開口部(146)を含み、前記出口開口部の各々が前記円周方向に隣接する入口開口部の間に配置されることを特徴とする請求項14に記載のガスタービンエンジン(10)。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般的にガスタービンエンジンに関し、より具体的には排気センタボデーを備えるガスタービンエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジンは、しばしばエンジンの全体性能を増大させるために排気オーグメンタを備え、オーグメンタに入る空気とガスの流れの速度を低下させるためにセンタボデーが用いられる。センタボデーは一般的にガスタービンエンジンの中心縦軸線と同軸に位置し、タービンコアから少なくとも部分的にオーグメンタ内に延在している。エンジン重量への配慮から、そのようなセンタボデーは薄い金属板から作られている。そのような薄いセンタボデーシェルは比較的低い固有振動数を有し、エンジン作動中に発生する損傷を与える可能性のある共振あるいは振動にさらされる可能性がある。
【0003】そのような損傷を与える可能性のある振動がセンタボデーに悪影響を及ぼすことを防ぐものとして、センタボデーを構造的に支持するスティフナが用いられる。スティフナは、センタボデーシェルの内側表面に取付けられ半径方向内側に延在している。スティフナとセンタボデーシェルの間に空洞が画定される。運転中、センタボデーの過熱を防止するために、冷却空気がセンタボデー内でスティフナの周囲を導かれる。ガスタービンエンジンがアイドリング運転状態から増大出力状態に加速されるとき、センタボデーの外側表面は高温ガスの流れに曝される。熱移動及び冷却空気の結果として、センタボデーの外側表面はスティフナよりも遥かに高い温度に曝される。エンジンの減速時には、センタボデーの表面とスティフナの間にはその反対の結果が起きる。温度差の結果として、スティフナとセンタボデーシェルの間に熱応力が発生する。そのような熱応力は、しばしばセンタボデーの故障をもたらす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
【課題を解決するための手段】例示的な実施形態では、ガスタービンエンジン用センタボデーは、センタボデーとセンタボデースティフナの間の熱応力を最小化する熱制御装置を備えている。センタボデーは、センタボデーシェルに取付けられ半径方向内側に延在する複数のスティフナを備えている。各スティフナ及びセンタボデーシェルは空洞を画定する。熱制御装置はセンタボデーシェルを貫通して各空洞に通じる複数の開口部を備えている。開口部は、センタボデーの周囲に円周方向に配置され、複数の対の対応する入口開口部と出口開口部を含む各入口開口部は各出口開口部から円周方向に離れて配置されている。
【0006】この例示的な実施形態においては、各入口開口部はエンジンの各フレームストラットの下流に位置している。各出口開口部は円周方向に隣接する2つのフレームストラットの間に位置している。
【0007】運転中、入口開口部はフレームストラットの下流に位置しているので、入口開口部は空気流れの伴流に曝される。対照的に、出口開口部は空気流れの流路中に直接位置する。その結果、入口開口部と出口開口部との間に圧力差が生じる。そのような圧力差が、空洞内に円周方向の流れを発生させる。その結果、スティフナとセンタボデーとの間に存在する温度差はより小さいものとなる。さらに、エンジンの運転出力レベルが変化するとき、スティフナの温度はより急激に上昇及び下降する。さらに、センタボデー内の円周方向の温度の変化が最小化される。その結果、センタボデーに生じる熱応力はより小さいものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、低圧圧縮機12、高圧圧縮機14、及び燃焼器16を備えるガスタービンエンジン10の概略図である。エンジン10はまた、高圧タービン18、低圧タービン20、出力タービン22、及び排気オーグメンタ24を備えている。圧縮機12とタービン20は第1の軸25で結合され、圧縮機14とタービン18は第2の軸26で結合されている。エンジン10は、エンジン10の入口側34から後方に向ってエンジン10の排気側36へ延びる対称軸線32を持っている。
【0009】排気オーグメンタ24は、エンジン重量抑制のため薄い金属板から作られたシェル44を含むセンタボデー42を備えている。センタボデー42は環状でありエンジンの対称軸線32と同軸に配置され、エンジン10のタービン22から後方にノズル46内へと延在している。ある実施形態では、排気センタボデー42は約0.02インチの厚さの金属板から作られている。
【0010】運転中、空気はエンジン10の入口側34から低圧圧縮機12を通って流れ、圧縮された空気が低圧圧縮機12から高圧圧縮機14に供給される。次ぎに高度に圧縮された空気が燃焼器16に供給され、燃焼器16からの空気流れがタービン18、20、及び22を駆動する。空気流れは、タービン22から及びバイパスダクト48から排気オーグメンタ24に入る。排気オーグメンタ24は少なくとも1つの点火器(図1に示さず)で空気流れに再点火し、空気流れはセンタボデー42の周囲からノズル46を通ってガスタービンエンジン10から排出される。
【0011】図2は、センタボデーシェル44を含むセンタボデー42の部分概略側面図である。図3は、シェル44を含むセンタボデー42の概略横断面図である。センタボデー42は中空であり、シェル44は外側表面74と内側表面76とを備えている。複数のスティフナ80が、シェルの内側表面76に取付けられ、エンジンの対称軸線32に向かって半径方向内側に延びている。ある実施形態では、スティフナ80は、断面ハット形のスティフナで、曲面になった頂点82を備える全体として円錐形をしている。スティフナ80は環状で、センタボデーシェル44に支持を与えるようにセンタボデー内に円周方向に取付けられている。
【0012】空洞84がスティフナ80とセンタボデーシェル44との間に形成されている。空洞84は環状でセンタボデー42内で円周方向に延びている。センタボデーシェル44はまた、センタボデー42内の熱応力の量を減少させるための熱制御装置86を備えている。装置86はセンタボデー42内に配置され、空気流れ91が空洞84を通って流れることを可能にする複数のスクープ90を備えている。スクープ90は、センタボデーシェル外側表面74から半径方向外側に延び、センタボデー42の周囲に円周方向に間隔を置いて配置されている。ある実施形態では、スクープ90はセンタボデーシェル44と一体に形成されている。スクープ90は、対応する対をなす入口スクープ92と出口スクープ94を含んでいる。各出口スクープ94は、各対応する入口スクープ92から円周方向に距離をおいて位置している。
【0013】各スクープ90は、センタボデーシェル44の開口部98に隣接して位置している。開口部98は周辺部(図示せず)によって画定され、空気がセンタボデー空洞84に流入するのを可能にしている。各開口部98は上流側100及び下流側102を含んでいる。各入口スクープ92は、開口部周辺部から半径方向外側に延びており、各開口部98の下流側102が入口スクープ92によって境が定められるように位置している各出口スクープ94は、開口部周辺部から半径方向外側に延び、各開口部98の上流側100が出口スクープ94によって境が定められるように位置している。従って、入口スクープ92は空気流れ91がセンタボデー空洞84に流入するのを可能にし、出口スクープ94は空気流れ91がセンタボデー空洞84から流出するのを可能にしている。ある実施形態では、センタボデーシェル44は同数の入口スクープ92と出口スクープ94を備えている。さらに、各入口スクープ92は上流に向いて空気流れ91中に開口しており、各出口スクープ94は反対方向に開口し、下流に向いて空気流れ91から遠ざかるように開口している。
【0014】ガスタービンエンジン10(図1に示す)の運転中は、高温ガスがタービン22(図1に示す)及びバイパスダクト48(図1に示す)を出てオーグメンタ24(図1に示す)の中へと導かれる。センタボデー42は、高温ガスがオーグメンタ24に入るとき、その速度を減少させるような形状になっている追加の空気流れ110が、空気流れ91の速度よりも低い速度でセンタボデー42を通って導かれる。
【0015】運転中、センタボデー入口スクープ92は空気流れ91の一部をセンタボデー42の中へと導く。空気流れ91はセンタボデー空洞84を通って流れ、出口スクープ94を通って空洞84から流出する。入口スクープ92は空気流れ91に向って空気流れ91の中に開いているので、入口スクープ92は空気流れ91の全圧力の衝撃を受ける。各出口スクープ94は下流に向いて空気流れ91から遠ざかるように開口しているので、各出口スクープ94の近傍にはより低い静圧が発生する。この圧力の差が、センタボデー空洞84内に円周方向の流れ112を生じさせる。空気流れ112の結果として、センタボデー42とスティフナ80との間に存在する温度の不一致が減少され、センタボデー42内の熱応力が減少する。さらに、空気流れ112はセンタボデー42内に存在する可能性がある円周方向の温度差を減少させ、これによってセンタボデー内の平均応力レベルを減少させる。その結果、センタボデー42の耐振動応力性能が増大する。
【0016】図4は、ガスタービンエンジン10(図1に示す)に使用することができるセンタボデー120の別の実施形態の部分概略側面図である。図5はセンタボデー120の概略横断面図である。センタボデー120は中空でシェル122を含んでいる。シェル122は外側表面124と内側表面126とを備えている。スティフナ80が、センタボデーシェル内側表面126に取付けられ、センタボデー対称軸線128に向かって半径方向内側に延びている。センタボデー対称軸線128はエンジンの対称軸線32と同軸である。センタボデーシェル内側表面126及びスティフナ80は空洞138を画定している。各空洞138は環状でセンタボデー120内で円周方向に延びている。
【0017】センタボデー120は、センタボデー120内の熱応力を減少させる熱制御装置140を備えている。熱制御装置140は、空気流れ91が空洞138を通って流れることを可能にする複数の開口部142を備えている。開口部142はセンタボデー120の周囲に円周方向に均等に間隔を置いて配置され、センタボデーシェル122を貫通して空洞138に通じている。開口部142は、対応する対をなす入口開口部144と出口開口部146を含んでいる。各出口開口部146は隣接する対応する入口開口部144の間に位置している。各入口開口部144はフレームストラット150の下流に位置している。各フレームストラット150は厚さ152を持ち、センタボデー120とオーグメンタ内側表面(図示せず)の間に延びている各開口部142はフレームストラットの厚さ152よりも小さい直径154を持っている。従って、各入口開口部144は各フレームストラット150の下流に中心を置いている。
【0018】2個の円周方向に隣接するフレームストラット150の間に環状体がある。各出口開口部146は各環状体156中に位置している。ある実施形態では、各出口開口部146は各環状形156の中に配置され隣接するフレームストラット150の間に中心が置かれている。
【0019】ガスタービンエンジン10(図1に示す)の運転中、高温ガスがタービン22(図1に示す)及びバイパスダクト48(図1に示す)から出てオーグメンタ24(図1に示す)の中へと導かれ、センタボデー120は、高温ガスがオーグメンタ24に入るとき、高温ガスの速度を減少させるような形状になっている。追加の空気流れ110が、センタボデー120を通って導かれる。空気流れ110は空気流れ91よりも低い速度でセンタボデー120を通って導かれる。
【0020】空気流れ91が各フレームストラット150の周囲及び各環状体156の中を通過するとき、各フレームストラット150における空気力学的損失によって速度が減少し、空気流れ伴流(図示せず)を生成し、空気流れ伴流内の空気流れ91の圧力を増大させる。入口開口部144は空気流れ伴流の中でフレームストラット150の後に整列されており、また出口開口部146はフレームストラット150の間の各環状体156中に配置されているので、入口開口部144と出口開口部146との間に圧力差が生じ各センタボデー空洞138内に円周方向の流れ160を生じさせる。空気流れ160の結果として、センタボデー空洞138とセンタボデー120との間に存在する温度差は低下する。従って、センタボデー120内の熱応力が減少する。さらに、空気流れ160はセンタボデー120内に存在する可能性がある円周方向の温度差を減少させ、これによってセンタボデー120内の平均応力レベルを減少させる。その結果、センタボデー120の耐振動応力性能が増大する。
【0021】図6は、ガスタービンエンジン10(図1に示す)に使用することができるセンタボデー242の別の実施形態の部分概略側面図である。図7は、センタボデーシェル244を含むセンタボデー242の概略横断面図である。センタボデー242は中空であり、シェル244は外側表面274と内側表面276とを備えている。複数のスティフナ280が、シェルの内側表面276に取付けられ、エンジンの対称軸線32に向かって半径方向内側に延びている。ある実施形態では、スティフナ280は断面ハット形のスティフナで、曲面になった頂点282を備える全体として円錐形をしている。スティフナ280は環状で、センタボデーシェル244に支持を与えているようにセンタボデー242内に円周方向に取付けられている。
【0022】空洞284がスティフナ280とセンタボデーシェル244との間に形成されている。空洞284は環状でセンタボデー242内で円周方向に延びている。センタボデーシェル244はまた、センタボデー242内の熱応力の量を減少させるための熱制御装置286を備えている。装置286はセンタボデー242内に配置され、空気流れ291が空洞284を通って流れることを可能にする複数のスクープ290を備えている。スクープ290はセンタボデーシェル内側表面276から半径方向内側に延び、センタボデー242の周囲に円周方向に間隔を置いて配置されている。ある実施形態では、スクープ290はセンタボデーシェル244と一体に形成されている。スクープ290は、対応する対をなす入口スクープ292と出口スクープ294とを含んでいる。各出口スクープ294は、各対応する入口スクープ292から円周方向に距離をおいて位置している。
【0023】各スクープ290は、センタボデーシェル244の開口部298に隣接して配置している。開口部298は周辺部(図示せず)によって画定され、空気がセンタボデー空洞284に流入するのを可能にしている。各開口部298は上流側300と下流側302とを含んでいる。スクープ290は、各開口部298の円周方向に約半分の位置に境界をもつ大きさになっている。各入口スクープ292は、開口部周辺部から半径方向内側に延びており、各開口部298の上流側300が入口スクープ292によって境が定められるように位置している。各出口スクープ294は、開口部周辺部から半径方向内側に延びており、各開口部298の下流側302が出口スクープ294によって境が定められるように位置している。従って、入口スクープ292は空気流れ291がセンタボデー空洞284に流入するのを可能にし、出口スクープ294は空気流れ291がセンタボデー空洞284から流出するのを可能にしている。ある実施形態では、センタボデーシェルは同数の入口スクープ292と出口スクープ294を備えている。
【0024】ガスタービンエンジン10(図1に示す)の運転中、高温ガスはタービン22(図1に示す)及びバイパスダクト48(図1に示す)から出て、オーグメンタ24(図1に示す)を通って導かれる。センタボデー242は、高温ガスがオーグメンタ24に入るとき、その速度を減少させるような形状になっている。追加の空気流れ310が、空気流れ291よりも低い速度でセンタボデー242を通って導かれる。
【0025】運転中は、空気流れ291はセンタボデー空洞の入口スクープ292によって空洞284に導かれ、出口スクープ294を通って空洞284から流出する。入口スクープ292は空気流れ291の全圧力の衝撃を受ける。各出口スクープ294の近傍にはより低い静圧が発生し、それがセンタボデー空洞284内に円周方向の流れ312を生じさせる。空気流れ312の結果として、センタボデー242とスティフナ280の間には温度の不一致が低下しセンタボデー242内の熱応力が減少する。さらに、空気流れ312はセンタボデー242内に存在する可能性がある円周方向の温度差を減少させ、これによってセンタボデー242内の平均応力レベルを減少させる。その結果、センタボデー242の耐振動応力性能が増大する。
【0026】別の態様では、センタボデー242は、開口部142(図4に示す)と同様の開口部298、スクープ90(図2に示す)及びスクープ290の組合せを含む。
【0027】上記のセンタボデーはコスト効果が大きく信頼性が高い。センタボデーは、センタボデー内の熱応力の量を減少させるために熱制御装置を備えている。熱制御装置は、複数の対応する対をなす入口開口部と出口開口部を備えており、これらは、空気流れが複数のスティフナでセンタボデー内に画定される空洞を通して流れることを可能にする。その結果、対応するガスタービンエンジンが高い効率及び性能で運転され、同時にセンタボデー内に生じる熱応力を最小化することができるセンタボデーが提供される。
【0028】本発明を種々の具体的な実施形態によって説明してきたが、本発明が特許請求の範囲の技術思想及び技術的範囲内の変形形態で実施できることは当業者には明らかであろう。
【出願人】 【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【出願日】 平成13年1月23日(2001.1.23)
【代理人】 【識別番号】100093908
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 研一
【公開番号】 特開2001−271709(P2001−271709A)
【公開日】 平成13年10月5日(2001.10.5)
【出願番号】 特願2001−13911(P2001−13911)