| 【発明の名称】 |
空燃比センサの故障診断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大隈 重男
【氏名】大崎 博之
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| 【要約】 |
【課題】ネルンストセル部とポンプセル部とを含んで構成されるセンサ素子を備えてなる空燃比センサの故障診断に際し、診断許可条件をより適切に規定して、診断精度の向上を図る。
【解決手段】ネルンストセル部に交流電圧を印加して、これによりネルンストセル部に流れる電流(振幅)より、ネルンストセル部のインピーダンスRiを計測する(S1)。ポンプセル部でのポンプ電流Ipを計測する(S2)。この結果、インピーダンスRiが所定値以下(素子温度が所定の活性温度以上に相当)で、かつ、ポンプ電流Ipが所定範囲内のとき(A/F雰囲気を特定し、少なくとも燃料カット時を除外)に、故障診断の実施を許可する(S3,S4→S5)。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】内燃機関の排気系に装着され、空燃比のリーン・リッチに応じた電圧を発生するネルンストセル部と、該ネルンストセル部により検出される空燃比のリーン・リッチに応じた方向に所定の電圧が印加されて空燃比に応じてポンプ電流が連続的に変化するポンプセル部と、を含んで構成されるセンサ素子を備えてなる空燃比センサと、該空燃比センサの故障診断を行う故障診断手段と、センサ素子の内部抵抗を計測する内部抵抗計測手段と、ポンプ電流を計測するポンプ電流計測手段と、内部抵抗が所定値以下で、かつポンプ電流が所定範囲内のときに、前記故障診断の実施を許可する故障診断許可手段と、を含んで構成される空燃比センサの故障診断装置。 【請求項2】前記故障診断許可手段は、ポンプ電流に関する所定範囲を、燃料カット時のポンプ電流を含まないように設定することを特徴とする請求項1記載の空燃比センサの故障診断装置。 【請求項3】前記故障診断手段は、空燃比センサの出力であるポンプ電流が第1の所定範囲内か否かを判定して、範囲内のときに正常と診断し、範囲外のときに故障と診断するものであり、前記故障診断許可手段は、ポンプ電流に関し、前記第1の所定範囲を含みこれより広い第2の所定範囲内か否かを判定して、範囲内のときに診断を許可し、範囲外のときに診断を不許可とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空燃比センサの故障診断装置。 【請求項4】前記内部抵抗計測手段は、前記ネルンストセル部に交流電圧を印加して、これにより前記ネルンストセル部に流れる電流より前記ネルンストセル部のインピーダンスを計測するものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の空燃比センサの故障診断装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気系に装着されて空燃比制御に用いられる空燃比センサの故障診断装置に関する。 【0002】 【従来の技術】内燃機関の空燃比制御装置として、空燃比センサにより排気中の酸素濃度などに基づいて実際の空燃比を検出し、これが目標空燃比となるように、機関への燃料供給量をフィードバック制御するものが知られている。 【0003】ところで、上記の空燃比フィードバック制御を行うためには、空燃比センサが故障していないことが前提条件となるため、信頼性向上のため、空燃比センサの故障の有無をその出力に基づいて診断することが行われており、また法規上診断が義務付けられている場合もある。 【0004】具体的には、所定の診断許可条件が成立しているときに、空燃比センサの出力が所定範囲内にあるか否かを判定して、範囲内であれば正常、範囲外であれば故障と診断している。 【0005】ここで、前記診断許可条件は、一般に、車速が所定値以上、及び/又は機関回転数が所定値以上の運転条件とし、このような運転条件であれば、排気受熱により、空燃比センサの素子温度が上昇して活性化しており、故障していなければ当然に所定のセンサ出力があるとみなしている。 【0006】しかし、外気温が極めて低いなどの理由で、排気からの受熱量に対し、放熱量を無視できないような場合は、素子温度が下がってしまうので、このような状況にて故障診断を行うと、活性化していないだけであるにもかかわらず、故障と誤診断してしまうことがある。 【0007】そこで、特開2000−55861号公報では、空燃比センサの素子温度に相関のあるセンサ素子の内部抵抗(素子抵抗)を検出し、内部抵抗が所定値以下の場合に、素子温度が所定の活性温度以上であるとして、故障診断を許可するようにしている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空燃比のリーン・リッチに応じた電圧を発生するネルンストセル部と、該ネルンストセル部により検出される空燃比のリーン・リッチに応じた方向に所定の電圧が印加されて空燃比に応じてポンプ電流が連続的に変化するポンプセル部と、を含んで構成されるセンサ素子を備えてなる空燃比センサにおいて、単にセンサ素子の内部抵抗が所定値以下(素子温度が所定の活性温度以上)のときに故障診断を行うようにすると、そのときの空燃比雰囲気を特定できないので、燃料カット時などにも、故障診断を行ってしまい、燃料カット時は、極めてリーンな雰囲気であり、空燃比センサの出力であるポンプ電流が極めて大きくなるため、ポンプ電流が所定範囲内にあるか否かを判定して、範囲外のときに故障と診断すると、空燃比センサが正常であっても、故障と誤診断してしまうという問題点があった。 【0009】本発明は、このような実状に鑑み、空燃比センサの故障診断に際し、診断許可条件をより適切に規定して、診断精度の向上を図ることを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明に係る空燃比センサの故障診断装置は、内燃機関の排気系に装着され、空燃比のリーン・リッチに応じた電圧を発生するネルンストセル部と、該ネルンストセル部により検出される空燃比のリーン・リッチに応じた方向に所定の電圧が印加されて空燃比に応じてポンプ電流が連続的に変化するポンプセル部と、を含んで構成されるセンサ素子を備えてなる空燃比センサに適用され、該空燃比センサの故障診断を行う故障診断手段を備えることを前提とする。 【0011】ここにおいて、請求項1に係る発明では、図1に示すように、センサ素子の内部抵抗を計測する内部抵抗計測手段と、ポンプ電流を計測するポンプ電流計測手段と、内部抵抗が所定値以下で、かつポンプ電流が所定範囲内のときに、前記故障診断の実施を許可する故障診断許可手段と、を設けたことを特徴とする。 【0012】請求項2に係る発明では、前記故障診断許可手段は、ポンプ電流に関する所定範囲を、燃料カット時のポンプ電流を含まないように設定することを特徴とする。 【0013】請求項3に係る発明では、前記故障診断手段は、空燃比センサの出力であるポンプ電流が第1の所定範囲内か否かを判定して、範囲内のときに正常と診断し、範囲外のときに故障と診断するものであり、前記故障診断許可手段は、ポンプ電流に関し、前記第1の所定範囲を含みこれより広い第2の所定範囲内か否かを判定して、範囲内のときに診断を許可し、範囲外のときに診断を不許可とすることを特徴とする。 【0014】請求項4に係る発明では、前記内部抵抗計測手段は、前記ネルンストセル部に交流電圧を印加して、これにより前記ネルンストセル部に流れる電流(詳しくはその振幅)より前記ネルンストセル部のインピーダンスを計測するものであることを特徴とする。 【0015】 【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、センサ素子の内部抵抗が所定値以下で、素子温度が所定の活性温度以上であることを前提とし、かつポンプ電流により空燃比雰囲気をある程度特定してから、故障診断を行うため、故障診断の精度を向上させることができる。 【0016】請求項2に係る発明によれば、故障診断許可のポンプ電流に関する所定範囲を、燃料カット時のポンプ電流を含まないように設定することで、燃料カット時に故障診断を行うのを防止して、誤診断を確実に回避することができる。 【0017】請求項3に係る発明によれば、故障診断でのポンプ電流の所定範囲(第1の所定範囲)に対し、故障診断許可条件のポンプ電流の所定範囲(第2の所定範囲)を適切に設定して、診断精度を向上させることができる。 【0018】請求項4に係る発明によれば、センサ素子の内部抵抗の計測に際し、ネルンストセル部に交流電圧を印加して、ネルンストセル部のインピーダンスを計測することにより、ポンプセル部での空燃比検出精度に影響を与えることなく、素子温度と相関のある内部抵抗(インピーダンス)を的確に計測することができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態について説明する。図2は本発明の一実施形態を示す内燃機関の空燃比フィードバック制御装置のシステム図である。 【0020】内燃機関(以下エンジンという)1には、各気筒毎に、吸気通路2又は燃焼室内に臨むように、燃料噴射弁3が設けられ、各燃料噴射弁3の燃料噴射はコントロールユニット4により制御される。 【0021】コントロールユニット4は、例えば、エアフローメータ5からの信号に基づいて検出される吸入空気量Qaと、クランク角センサ6からの信号に基づいて検出されるエンジン回転数Neとから、ストイキ(λ=1)相当の基本燃料噴射量Tp=K×Qa/Ne(Kは定数)を演算し、これを目標空燃比tλの他、排気通路7に配置した空燃比センサ8からの信号に基づく空燃比フィードバック補正係数αにより補正して、最終的な燃料噴射量Ti=Tp×(1/tλ)×αを演算し、このTiに対応するパルス幅の燃料噴射パルスを、エンジン回転に同期して、各燃料噴射弁3に出力する。但し、所定の減速運転条件では、燃料噴射弁3からの燃料噴射を停止させて、燃料カットを行わせる。 【0022】ここで、空燃比センサ8は、排気通路7に配置されて、排気中の酸素濃度に応じた信号を出力するもので、コントロールユニット4は、空燃比センサ8からの信号に基づいて、エンジン1に供給されている混合気の空燃比λを検出し、これが目標空燃比tλとなるように、空燃比フィードバック補正係数αをPI制御などにより増減設定することで、空燃比λを目標空燃比tλにフィードバック制御する。 【0023】また、空燃比センサ8としては、空燃比をリニアに検出可能ないわゆる広域型空燃比センサを用いる。図3はかかる広域型空燃比センサ8のセンサ素子構造を示し、これについて説明する。 【0024】センサ素子の本体20は、酸素イオン導電性を有するジルコニア等の固体電解質材料で多孔質層に形成されて、排気通路中に置かれる。本体20の内部には、図で下側から、ヒータ21、大気室22、ガス拡散室23を備えている。 【0025】ヒータ21は、これへの通電により、センサ素子を加熱することができる。大気室22は、排気通路外で、基準ガスである大気と連通するように形成されている。 【0026】ガス拡散室23は、本体20の図で上面側より形成した排気導入孔24により、γアルミナ等からなる保護層25を介して、排気と連通するように形成されている。 【0027】ここで、大気室22の上壁に設けた電極26Aと、ガス拡散室23の下壁に設けた電極26Bとで、ネルンストセル部26が構成される。また、本体20の上壁に設けて保護層28で覆った電極27Aと、ガス拡散室23の上壁に設けた電極27Bとで、ポンプセル部27が構成される。 【0028】ネルンストセル部26は、ガス拡散室23内の酸素イオン濃度(酸素分圧)によって影響されるネルンストセル部電極26A,26B間の酸素分圧比に応じて、電圧を発生するようになっている。 【0029】従って、ネルンストセル部電極26A,26B間の酸素分圧比によって発生する電圧を検出することで、空燃比がストイキ(λ=1)に対してリーンであるかリッチであるかを検出することができる。 【0030】ポンプセル部27は、これに所定の電圧が印加されると、これによりガス拡散室23内の酸素イオンが移動して、ポンプセル部電極27A,27B間に電流(ポンプ電流)が流れるようになっている。 【0031】そして、ポンプセル部電極27A,27B間に所定の電圧を印加したときに、該電極間を流れるポンプ電流(限界電流)Ipは、ガス拡散室23内の酸素イオン濃度に影響されるので、ポンプ電流Ipを検出すれば、排気の空燃比を検出することができる。 【0032】すなわち、図4(A)に示すように、ポンプセル部27の電圧−電流特性は、空燃比λに応じて変化し、所定の電圧を印加したときのポンプ電流Ipより排気の空燃比λを検出することができる。 【0033】また、ネルンストセル部26でのリーン・リッチの出力に基づいて、ポンプセル部27に対する電圧の印加方向を反転させることで、リーン領域とリッチ領域との両方の空燃比領域において、図4(B)に示すように、ポンプセル部27を流れるポンプ電流Ipに基づいて、広範囲な空燃比λの検出が可能となる。 【0034】このため、図5の回路図に示すように、ネルンストセル部26のガス拡散室23側の電極26Bを接地し、大気室22側の電極26Aを差動増幅回路31の−側入力端子に接続し、差動増幅回路31の+側入力端子にはストイキ相当の基準電圧Vsを印加してある。 【0035】そして、差動増幅回路31の出力端子をポンプ電流検出用抵抗32を介してポンプセル部27の排気通路側の電極27Aに接続し、ガス拡散室23側の電極27Bを接地してある。 【0036】空燃比がリーンのときは、ネルンストセル部26の電極26A,26B間に発生する電圧が基準電圧Vsより低くなるので、差動増幅回路31の出力レベルが正レベルになり、この正レベル電圧がポンプセル部27とポンプ電流検出用抵抗32との直列回路に供給される。このとき、ポンプセル部27には、電極27Aから電極27Bに向かってポンプ電流Ipが流れるため、ガス拡散室23内の酸素が電極27Bでイオン化してポンプセル部27内を移動し、電極27Aから酸素ガスとして放出される結果、ガス拡散室23内の酸素が汲み出される。ガス拡散室23内の酸素の汲み出しにより、ガス拡散室23の中の排気ガスと大気室22の中の大気と間に酸素濃度差が生じ、この酸素濃度差に応じた電圧がネルンストセル部26の電極26A,26B間に発生し、この電圧が差動増幅回路31の−側入力端子に供給される。差動増幅回路31の出力電圧は、その電圧と基準電圧Vsとの差電圧に比例した電圧となるので、ポンプ電流Ipは排気ガスの酸素濃度に比例し、ポンプ電流検出抵抗32の両端電圧として出力される。 【0037】空燃比がリッチのときには、ネルンストセル部26の電極26A,26B間に発生する電圧が基準電圧Vsを超えるので、差動増幅回路31の出力レベルが正レベルから負レベルに反転し、このレベルの反転によりポンプセル部27の電極27A,27B間に流れるポンプ電流Ipが減少し、電流の方向が反転する。すなわち、ポンプ電流Ipが電極27Bから27Aの方向に流れ、外部の酸素が電極27Aでイオン化してポンプセル部27内を移動し、電極27Bから酸素ガスとしてガス拡散室23内に放出されるので、酸素がガス拡散室23内に汲み込まれる。 【0038】従って、ガス拡散室23内の酸素濃度が一定となるようにポンプ電流Ipを供給することにより、酸素を汲み込んだり、汲み出したりするので、図4に示したように、ポンプ電流Ipは、リーン領域及びリッチ領域において排気ガス中の酸素濃度にそれぞれ比例して流れる。 【0039】よって、ポンプ電流Ipを電流検出用抵抗32と検出アンプ33とで電圧変換して、マイコン34に入力させることで、ポンプ電流Ipから、空燃比λを検出することができる。 【0040】尚、ヒータ21には、バッテリ電圧VBを印加するが、通電回路中にスイッチング素子35を設けてある。従って、このスイッチング素子35のON・OFFをマイコン34によりデューティ制御することにより、ヒータ21への通電量を制御することができる。 【0041】上記のような構造と特性とを有するセンサ素子に対し、本発明では、センサ素子の温度と相関のある内部抵抗を計測すべく、センサ素子(特にネルンストセル部26)に高周波の交流電圧を印加して、そのインピーダンスを計測する。 【0042】このため、図5の回路図に示すように、ネルンストセル部26の接地側(電極26B側)に交流電源36を設けて、マイコン34の制御の下に、交流電源36より、高周波の交流電圧(周波数f=3KHz 、振幅1.75V)を印加し、これによりネルンストセル部26に流れる電流を電流検出用抵抗37と検出アンプ38とにより電圧変換する。 【0043】検出アンプ38からの信号は、例えばハイパスフィルタと積分器とからなるインピーダンス検出回路39に入力することで、交流成分のみを取出して、その振幅からインピーダンスRiを検出する。これにより、センサ素子の温度と相関のあるネルンストセル部26のインピーダンスRiを計測することができる。 【0044】その一方、ネルンストセル部26の出力側(電極26B側)と差動増幅回路31との間に、ローパスフィルタ40を設けて、差動増幅回路31側に交流成分が入力されないようにし、これにより空燃比検出への影響を除去してある。 【0045】次にマイコン34による空燃比センサの故障診断についてフローチャートにより説明する。図6は空燃比センサ故障診断のフローチャートであり、所定時間毎に実行される。 【0046】ステップ1(図にはS1と記す。以下同様)では、交流電源36をONにして、ネルンストセル部26に高周波の交流電圧(周波数f=3KHz 、振幅1.75V)を印加した状態で、交流電圧の印加によりネルンストセル部26に流れる電流(振幅)に基づき、インピーダンス検出回路39等を介して、ネルンストセル部26のインピーダンスRiを計測する。このインピーダンスRiは空燃比センサの素子温度と相関があり、低温時ほど大きく、高温になるほど小さくなる。従って、この部分が素子温度計測のための内部抵抗(インピーダンス)計測手段に相当する。 【0047】ステップ2では、検出アンプ33の出力電圧を読込むことで、空燃比センサの出力であるポンプ電流Ipを計測する。この部分がポンプ電流計測手段に相当する。 【0048】ステップ3では、第1の故障診断許可条件として、計測されたインピーダンスRiが所定値(例えば150Ω)以下(素子温度で550℃以上に相当)か否かを判定する。尚、下限側を設定し、第1の所定値(例えば150Ω)以下で、第2の所定値(例えば30Ω)以上の所定範囲内か否かを判定するようにしてもよい。 【0049】ステップ4では、第2の故障診断許可条件として、ポンプ電流Ipが0を含む所定範囲(例えば+9mA〜−9mA)内か否かを判定する。ここで、後述する故障診断において、空燃比センサの出力であるポンプ電流Ipが第1の所定範囲(例えば+5mA〜−5mA)内か否かを判定して、範囲内のときに正常と診断し、範囲外のときに故障と診断するものとすると、故障診断許可条件の判定では、ポンプ電流Ipに関し、前記第1の所定範囲を含みこれより広い第2の所定範囲(例えば+9mA〜−9mA)内か否かを判定して、範囲外のときに診断を不許可とすることで、空燃比雰囲気を特定し、少なくとも燃料カット時を除外するのである。 【0050】第1又は第2の故障診断許可条件が不成立の場合、すなわち、インピーダンスRiが所定値を超えているか、ポンプ電流Ipが所定範囲外の場合は、誤診断防止のため、故障診断を行うことなく、本ルーチンを終了する。 【0051】第1及び第2の故障診断許可条件が成立している場合、すなわち、インピーダンスRiが所定値以下で、かつポンプ電流Ipが所定範囲内の場合は、故障診断を行うべく、ステップ5へ進む。従って、ステップ3,4の部分が故障診断許可手段に相当する。 【0052】ステップ5では、空燃比センサの出力に基づいて故障診断を行う。具体的には、空燃比センサの出力であるポンプ電流Ipが所定範囲(例えば+5mA〜−5mA)内か否かを判定し、所定範囲内の場合に診断OKとする。 【0053】ステップ6では、診断OKか否かを判定し、これに従ってステップ7又はステップ8へ進み、OK判定又はNG判定を行って、本ルーチンを終了する。従って、ステップ5〜8の部分が故障診断手段に相当する。 【0054】以上のように、センサ素子の内部抵抗(インピーダンス)が所定値以下で、素子温度が所定の活性温度以上であることを前提とし、かつ、ポンプ電流により空燃比雰囲気をある程度特定して、少なくとも燃料カット時を除外してから、故障診断を行うため、故障診断の精度を向上させることができる。 【0055】また、空燃比センサの故障診断のみならず、燃料系などの故障診断に際しても、前記の故障診断許可条件を用いることで、各種故障診断の精度を向上させることができる。 【0056】尚、以上では説明を省略したが、空燃比センサの素子温度と相関のある内部抵抗(インピーダンス)の計測結果を用いて、ヒータ21の制御を行うこともできる。すなわち、計測されたインピーダンス(実Ri)と目標インピーダンス(目標Ri)とを比較し、比較結果に応じて、PI制御あるいはPID制御などにより、実Riが目標Riに一致する方向に、ヒータ21をデューティ制御することにより、素子温度を目標温度にフィードバック制御することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000167406 【氏名又は名称】株式会社ユニシアジェックス
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| 【出願日】 |
平成12年6月15日(2000.6.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078330 【弁理士】 【氏名又は名称】笹島 富二雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−355506(P2001−355506A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月26日(2001.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−180467(P2000−180467) |
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