| 【発明の名称】 |
スロットル開度制御機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】久米 明
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| 【要約】 |
【課題】アクセルペダルを作動させるアクチュエータをエンジンルーム外に配設する形式のスロットル開度制御機構において、配設スペースの自由度を高くするとともに、アクセルペダルの揺動角度を大きく取れるようにすること。
【解決手段】電力の供給により駆動する電気モータ17を内蔵するアクチュエータ11と、アクチュエータ11の出力軸27と一体的に回転するように取り付けられる回転ディスク35と、一端が回転ディスク35に、他端が揺動角度に応じてスロットル開度を調整するアクセルペダル1にそれぞれ係合するとともに、一端と他端との間を揺動中心として揺動可能に配設される出力アーム32とを備えるスロットル開度制御機構10。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電力の供給により駆動する電気モータを内蔵するアクチュエータと、該アクチュエータの出力軸と一体的に回転する第1出力部材と、一端が該第1出力部材に、他端が揺動角度に応じてスロットル開度を調整するアクセルペダルにそれぞれ係合するとともに、一端と他端との間を揺動中心として揺動可能に配設される第2出力部材と、を備えるスロットル開度制御機構。 【請求項2】 前記第1出力部材には前記アクチュエータの出力軸の軸心に対して偏心する偏心部材が形成され、前記第2出力部材の一端には、内周側で前記偏心部材を摺動可能に係合する長孔が形成されることを特徴とする、請求項1のスロットル開度制御機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのスロットル開度を制御するスロットル開度制御機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より知られるスロットル開度制御機構として、特開平10−44825号公報に開示される技術が知られている。この技術は、エンジンルーム内にバキュームポンプ式のアクチュエータを備え、負圧によってアクセルペダルを駆動させることでスロットルバルブの開度を調整するものである。 【0003】この技術は、アクチュエータがエンジンルーム内に配置されて負圧ホースまたはワイヤによりアクセルペダルを駆動させるものであるため、アクチュエータはエンジンルーム内での過酷な環境での性能を充たすべく構成部品の耐熱性や耐振性等を考慮する必要があり、アクチュエータ自体のコストアップに繋がる。更に、エンジンルーム内とコンピュータが配設される車室内とを電気的に接続するための配線が必要となるので、全体的にもコストが上昇してしまう、という問題がある。 【0004】上記の問題を解決するための技術として、特開平10−315798号公報には、電気モータと連結する作動部材である回転シューをアクセルペダルに係合させて、電気モータへの通電により回転シューを作動させ、アクセルペダルを揺動させることでスロットル開度を調整するアクチュエータが開示されている。この技術によると、エンジンルーム外のアクセルペダル近傍に電気モータを配設することで、エンジンルーム内に電気モータを配設する場合に比べて耐熱性や耐振性を厳しく設定する必要がなくなり、耐熱性や耐振性に優れた高性能なアクチュエータ(電気モータ)を採用する必要がなく、コストアップを抑えることができるものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の技術では、電気モータの出力軸に取り付けられた回転シューによって直接アクセルペダルを動作する構成であるので、アクセルペダル近傍のスペースに余裕がない車両に対しては装着できないことがあり、汎用性の面で好ましくない。また、出力軸アームをアクセルペダルの近傍に直付けしているためにアクセルペダルの回動角度を大きく取ることができずに、スロットル開度の制御範囲を大きく取ることができない、という問題がある。 【0006】そこで本発明は、上記の問題を解決すべくアクセルペダルを作動させるアクチュエータをエンジンルーム外に配設する形式のスロットル開度制御機構において、配設スペースの自由度を高くするとともに、アクセルペダルの揺動角度を大きく取れるようにすることを技術的課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するために請求項1の発明は、電力の供給により駆動する電気モータを内蔵するアクチュエータと、アクチュエータの出力軸と一体的に回転する第1出力部材と、一端が第1出力部材に、他端が揺動角度に応じてスロットル開度を調整するアクセルペダルにそれぞれ係合するとともに、一端と他端との間を揺動中心として揺動する第2出力部材と を備えるスロットル開度制御機構とした。 【0008】請求項1の発明によると、電気モータに電力が供給されてアクチュエータの出力軸が回転駆動すると、出力軸の回転駆動に伴って第1出力部材が回動する。第1出力部材が回動すると第2出力部材が揺動することにより、第2出力部材と係合するアクセルペダルが揺動してスロットル開度が調整される。 【0009】本発明のスロットル開度制御機構では第2出力部材を介して電気モータによる出力軸の回転駆動をアクセルペダルに伝達するように構成しているので、アクセルペダルに対するアクチュエータの配設位置の制約が少なくなる。即ち、アクセルペダルの直ぐ近傍にアクチュエータが配設できない状況であっても、第2出力部材を設けたことでアクチュエータを配設できるようにすることが可能になる。また、第2出力部材の揺動中心の設定により、第1出力部材の回動量に対する第2出力部材の他端の変位量、つまりアクセルペダルの揺動角度を任意に設定することができる。 【0010】 【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本実施の形態におけるスロットル開度制御機構10の車両への搭載を示す概念図である。図1において、1はアクセルペダルであり、アクセルペダル1はアクセルケーブル3によってエンジンのスロットルバルブを開閉するスロットルアーム5に連結されている。 【0011】スロットルアーム5には図示しないスロットルバルブがスロットルアーム5と一体回転可能に連結されており、運転者によってアクセルペダル1が揺動されることでスロットルバルブを作動させ、図示しないエンジンのスロットル開度を調整している。 【0012】スロットル開度制御機構10のアクチュエータ11は、運転室内のアクセルペダル1の近傍に固定され、図示しないバッテリーに接続されて電力の供給により駆動する電気モータとしてのDCモータ17を内蔵し、DCモータ17の作動によりアクセルペダル1を揺動させることができるよう後述する第1出力部材35及び第2出力部材32を介してアクセルペダル1に連結されている。 【0013】アクチュエータ11には、スロットルアーム5の作動を判別するための図示しないコントローラが内蔵されており、図示しないトランスミッションから送信される車速信号線7がコントローラに電気的に接続されている。尚、コントローラはアクチュエータ11と別体に設けてもよい。 【0014】図2はアクセルペダル1の非作動時におけるスロットル開度制御機構10を、図3は第2出力部材32の揺動によるアクセルペダル1の作動時におけるスロットル開度制御機構10を示す図である。 【0015】第1出力部材である回転ディスク35はアクチュエータ11の出力軸である回転シャフト27の回転に伴って回転するように形成され、第2出力部材である出力アーム32は一端が回転ディスク35に、他端がアクセルペダル1にそれぞれ係合するとともに、一端と他端との間を揺動中心として揺動可能に配設される。尚、出力アーム32の他端と係合するアクセルペダル1は、車室内とエンジンルームとを区画する壁であるダッシュ面43に形成される支点1Aを中心として揺動し、一端に運転者が操作する踏み部1aを、他端に出力アーム32と係合する係合部1bが形成される。 【0016】アクチュエータ11のハウジング13はブラケット41を介してダッシュ面43に固定されている。ダッシュ面43には、出力アーム32の略中心の位置で出力アーム32の揺動中心を形成する支点45が設けられている。 【0017】アクチュエータ11の構成について説明する。図4は図2のアクチュエータ11の構成を示す構成図、図5は図4のアクチュエータ11のA−A断面図である。アクチュエータ11のハウジング13内には、DCモータ17の出力軸であるウォームギヤ19に噛合するように減速機を構成するホイールギヤ21が設置されている。更に、ホイールギヤ21と一体回転するように小型ギヤ23が形成され、回転ギヤ25の外周のギヤ部25aと噛合している。 【0018】回転ギヤ25は互いに相対回転可能に回転シャフト27に支持されるとともに、回転ギヤ25と一体回転可能なようにクラッチ入力部材29が固着されている。 【0019】図5にあるように、回転シャフト27はハウジング13を貫通するとともに、ハウジング13に回転可能に支持されている。更に、回転シャフト27と一体回転可能なようにクラッチ出力部材31が固着されている。回転シャフト27は、ハウジング13に貫通することによって、ハウジング13からその両端を突出させ、その一側に回転ディスク35及び出力アーム32を連結することによって、アクチュエータ11の近傍に位置するアクセルペダル1を作動させることができる。 【0020】クラッチ入力部材29とクラッチ出力部材31は、電磁ソレノイド33の働きによって、電磁クラッチとして作用する。 【0021】回転ディスク35について更に説明する。図5における回転シャフト27の下方には、図2に示した回転ディスク35が固着されている。回転ディスク35の背面には回転ディスク35の軸心と偏心するシューピン35aが固着され、更に、シューピン35aの外周には樹脂或いはゴム等によって形成された回転シュー15が固定されることで偏心部材が構成される。尚、37及び39はともに、回転ディスク35の回転範囲を規制するために、回転ギヤ25と当接可能なリミットスイッチである。 【0022】次に、出力アーム32について更に説明する。出力アーム32の一端には長孔32aが形成されており、回転ディスク35の回転に伴って回転シュー15が長孔32a内を摺動するように回転ディスク35と出力アーム32の一端とが係合されている。また、出力アーム32の他端には、回転ディスク35に形成されるシューピン35a及び回転シュー15と同様の構成のピン32bが形成されている。このピン32bは、スロットルバルブの開度を大きくすべく出力アーム32が揺動した場合にのみアクセルペダル1を付勢するようにアクセルペダル1の他端側に形成されている。 【0023】上述した構成のスロットル開度制御機構10の作動について説明する。入力された車両の車速信号及びアクセルペダル1のストローク信号に基づいて、コントローラがエンジンのスロットルバルブの作動時と判断すると、コントローラからの作動信号に基づいて、DCモータ17に電力を供給してDCモータ17を回転駆動させるとともに、電磁ソレノイド33に通電し、クラッチ入力部材29とクラッチ出力部材31とを互いに吸着させる。DCモータ17の回転によって、ウォームギヤ19を介して、減速機を構成するホイールギヤ21及びホイールギヤ21と一体回転する小型ギヤ23が回転し、回転ギヤ25を、図2において時計方向に回転させる。 【0024】回転ギヤ25の回転により、クラッチ入力部材29を介してクラッチ出力部材31が回転シャフト27とともに図3において時計方向に回転し、回転ディスク35が図2において時計方向に回転する。回転ディスクが時計方向に回転すると回転シュー15が出力アーム32の長孔32a内を摺動しながら変位する。回転シュー15が変位すると出力アーム32が支点45を中心として揺動し、出力アーム32のピン32bがアクセルペダル1の他端をスロットルバルブの開度が大きくなる方向(図2の右方向)に付勢して、図3の状態へと移行する。アクセルペダル1は、その他端に接続されたアクセルケーブル3が図2において右方に引張られ、エンジンのスロットルアーム5を回転させ、スロットルバルブの開度を所望な量に調整する。 【0025】本実施の形態で示したように、スロットル開度制御機構10は、アクチュエータ11とアクセルペダル1との間に第2出力部材としての出力アーム32を設けたことにより、アクセルペダル1に対するアクチュエータ11の配設位置の自由度が向上するとともに、更に、出力アーム32の揺動中心の位置を変化させることで回転シュー15の変位量に対する出力アーム32の他端の変位量、即ちスロットルバルブの開度量を任意に設定することが可能になる。 【0026】以上、本発明の実施の形態を図面を参照して説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば第2出力部材の揺動中心となる支点をダッシュ面ではなくアクチュエータのハウジングに設けたものや、第1出力部材として円板状の回転ディスクではなく、アーム状を呈する部材を用いたものであってもよく、本発明の主旨に沿ったスロットル開度制御装置であればどのような形態であってもよい。 【0027】 【発明の効果】本発明によると、第2出力部材を介して電気モータによる出力軸の回転駆動をアクセルペダルに伝達するように構成しているので、アクセルペダルに対するアクチュエータの配設位置の制約が少なくなる。即ち、第2出力部材によってアクセルペダルとアクチュエータとの間の配設位置をある程度の範囲で任意に設定することが可能になる。また、第2出力部材の揺動中心の設定により、第1出力部材の回動量に対する第2出力部材の他端の変位量、つまりアクセルペダルを揺動角度を任意に設定することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月29日(2000.2.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−241335(P2001−241335A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−54239(P2000−54239) |
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