| 【発明の名称】 |
内燃機関の排気ガスの排出処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】デイデイエ・ミル
【氏名】ジエラール・ボルトリユシ
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| 【要約】 |
【課題】冷却時にエンジンを発進するときの触媒装置の動作条件を改善して汚染防止規格を満たし、バルブの重なり段階でエンジンに過圧波が遡らないようにすることができる内燃機関の排気ガスの排出処理装置を提供する。
【解決手段】主排気ライン10が、排気管21、22、23、24によってエンジンの気筒1、2、3、4の出口に一端で接続され、触媒装置11および少なくとも一つの膨張装置12を含んでいる。触媒装置11の入口11aは、排気管に直接接続されており、排気ラインは、膨張装置の入口まで排気管の出口とは独立した二つの流れに排気ガスを分離する手段を含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 排気管(21、22、23、24)によってエンジンの気筒(1、2、3、4)の出口に一端が接続されており、排気ガスが流れる長手方向の管路を備えた触媒装置(11)と少なくとも一つの膨張装置(12)とを備える主排気ライン(10)を含むタイプの、内燃機関の排気ガスの排出処理装置であって、触媒装置(11)の入口(11a)が、排気管(21、22、23、24)に直接接続されており、排気ライン(10)が、膨張装置(12)の入口まで排気管(21、22、23、24)の出口とは独立した二つの流れに排気ガスを分離する手段(25;31;43a、43b)を含むことを特徴とする内燃機関の排気ガスの排出処理装置。 【請求項2】 第一のマニホルド(25)が、触媒装置(11)の入口(11a)に取り付けられて2個の独立したチャンバ(26a、26b)を含み、各チャンバが、片側で排気管群(21、24)に、反対側で触媒装置(11)の管路群に接続され、第二のマニホルド(31)が、前記触媒装置(11)の出口(11b)に取り付けられて2個の独立したチャンバ(32a、32b)を含み、各チャンバが、片側で触媒装置(11)の管路群に、反対側で、前記膨張装置(12)の入口に接続される連結マニホルド(43a、43b)に接続されることを特徴とする請求項1に記載の装置。 【請求項3】 第一のマニホルド(25)のチャンバ(26a、26b)が、触媒装置(11)の入口(11a)側に広がる円錐形であることを特徴とする請求項2に記載の装置。 【請求項4】 第二のマニホルド(31)のチャンバ(32a、32b)が、触媒装置(11)の出口(11b)側に広がる円錐形であることを特徴とする請求項2に記載の装置。 【請求項5】 第一のマニホルド(25)の各チャンバ(26a、26b)が、点火順序に従わない2個の気筒(1、2、3、4)の出口に接続されることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の装置。 【請求項6】 第一のマニホルド(25)のチャンバ(26a)が、気筒(1、4)に接続され、前記第一のマニホルド(25)のチャンバ(26b)が、気筒(2、3)に接続されることを特徴とする請求項5に記載の装置。 【請求項7】 排気管(21、22、23、24)および第一のマニホルド(25)が、鋳造により一体成形されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気ガスの排出処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】内燃機関の排気ガスは、様々な汚染物質を含んでおり、大気中への廃棄を最大限制限することが必要である。これらの汚染物質は主に、一酸化炭素CO、不完全燃焼による炭化水素HC、および窒素酸化物NOxからなる。 【0003】自動車の汚染基準に関する規制は、ますます厳しくなる傾向にあり、その結果、新しい規制は、様々な汚染物質について定められた廃棄の上限をますます下げる傾向にある。 【0004】これらの規制を満たすために、排気ラインにおいてエンジンの排気管と膨張装置との間に触媒装置を介在させることが知られている。触媒装置は、大抵が、触媒材料を吸着させた構造を含む金属外装(エンベロープ)から構成されており、触媒装置を通る排気ガスに対する接触面積が非常に大きい。 【0005】前述のガスのような汚染ガスは、触媒と接触すると、触媒が排気ガスによって化学反応を開始するのに十分な温度になるやいなや、化学的な酸化もしくは還元反応によって除去される。 【0006】実際、触媒は、一定の温度、いわゆる開始温度である約350℃を越えると、100%近く有効に作用する。 【0007】この温度を下回ると、触媒変換の有効性は殆どなくなる。 【0008】従って、自動車の汚染物質の放出を測定すると、汚染物質の放出のうち約80%が、触媒が開始されていない段階で放出されており、この段階は、触媒装置がエンジンから離れていればいるほど長くなることが判明している。 【0009】触媒装置の収量(効率)を改善するために、排気装置に空気噴射技術を用いることも知られている。しかし、この技術は、比較的コストが高くつく。 【0010】もう一つの解決方法は、エンジンの排気ガスを出すマニホルドのできるだけ近くに触媒装置を配置することからなる。これによって排気装置における空気噴射装置は不要となり、あらゆる場合に触媒装置のセラミックスに吸着された貴金属の量を低減し、冷却時においてエンジン発進後の触媒装置の開始時間を短縮することができる。 【0011】だが、エンジン性能を良好にするため、製造メーカーはまた、「排気吹き出し(bouffees d’echappement)」とも称される過圧波現象を考慮に入れなければならない。 【0012】事実、エンジンバルブの交差あるいは重なり段階(phase de croisement)の間、吸気および排気バルブは同時に開放され、気筒の充填、従ってエンジンの性能が、吸気圧条件および排気圧条件によって左右される。 【0013】気筒が排気段階を開始すると、燃焼ガスが下死点前で気筒からの排出を開始し、前記過圧波を発生する。この過圧波は、前記気筒に連結された管内に伝播される。 【0014】過圧波はまた、マニホルド内にも広がる。 【0015】過圧波が通る経路は多岐にわたるが、特に、排気段階にある気筒から、点火順序においてこの気筒に先行する気筒に向かう経路が存在する。 【0016】たとえば、過圧波が、点火順序において気筒iに続く気筒i+1から送られる場合、この過圧波は、4個の気筒の流れの合流点を介して気筒iの排気バルブに遡る。この過圧波は、気筒iの重なり段階中に到着して燃焼ガスを気筒内に送り出すので、前記気筒の充填を低減し、吸入された混合気の温度を上昇させ、エンジン性能を害する。 【0017】4気筒エンジンの場合、2個の点火装置の間のスペース(espace)は180°Vであり、一般に使用されている排気管の長さで、気筒i+1が発生する過圧波が気筒iの排気管に遡ることが観察され、これは気筒iの充填を損なう。 【0018】こうした典型的な例は、気筒iの重なり段階で排気バルブに到達する過圧波に関連している。 【0019】短いマニホルドの場合、マニホルド内を過圧波が通る時間は常に十分に短く、バルブの重なり中に妨害波が到達してしまう。 【0020】この現象を回避するために理想的な解決方法は、エンジンからできるだけ離れたところに4気筒の接合点を配置することからなり、これは触媒装置もまた遠ざけることを意味する。 【0021】しかしながら、汚染を防ぐという上記の制約を考慮すると、この方法を検討することはできない。 【0022】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、課された汚染防止規格を、冷却時におけるエンジン発進時の触媒装置の動作条件を改善することによって満たすとともに、バルブの重なり段階でエンジンに過圧波が遡らないようにすることができる内燃機関の排気ガスの排出処理装置を提案し、それによって上記の不都合をなくすことにある。 【0023】 【課題を解決するための手段】従って、本発明の目的は、主排気ラインが、排気管によってエンジンの気筒の出口に一端で接続され、排気ガスが流れる長手方向の管路を備えた触媒装置と少なくとも一つの膨張装置とを備えており、触媒装置の入口が排気管に直接接続され、排気ラインが、膨張装置の入口まで排気管の出口とは独立した二つの流れに排気ガスを分離する手段を含むことを特徴とする内燃機関の排気ガスの排出処理装置を提供することにある。 【0024】本発明の他の特徴によれば、・第一のマニホルドが、触媒装置の入口に取り付けられて2個の独立したチャンバを含み、各チャンバが、片側で排気管群に、反対側で触媒装置の管路群に接続され、第二のマニホルドが、前記触媒装置の出口に取り付けられて2個の独立したチャンバを含み、各チャンバが、片側で触媒装置の管路群に、反対側で、前記膨張装置の入口に接続される連結マニホルドに接続され、分離手段が、前記第一および第二のマニホルドから形成される。 【0025】・第一のマニホルドのチャンバが、触媒装置の入口側に広がる円錐形である。 【0026】・第二のマニホルドのチャンバが、触媒装置の出口側に広がる円錐形である。 【0027】・第一のマニホルドの各チャンバが、点火順序に従わない2個の気筒の出口に接続される。 【0028】・第一のマニホルドのチャンバの一方が、第一および第四の気筒に接続され、前記チャンバの他方が、第二および第三の気筒に接続される。 【0029】・排気管および第一のマニホルドが、鋳造により一体成形される。 【0030】本発明の特徴および長所は、添付図面に関して例として挙げられた以下の説明を読めば明らかになるであろう。 【0031】 【発明の実施の形態】図1では、たとえば点火順に直列4気筒1、2、3、4を含む内燃機関Mの排気ガスの排出処理装置を示した。 【0032】排気ガスの排出処理装置は、特に触媒装置11および第一の膨張装置12を備えた主排気ライン10を含む。 【0033】一般に、触媒装置11は、触媒材料を吸着させた構造を備える金属外装から構成され、触媒装置を通る排気ガスのための長手方向の流通路を決定する。 【0034】排気ガスは、触媒と接触すると、触媒が排気ガスによって化学反応を開始するのに十分な温度になるやいなや、化学的な酸化もしくは還元反応によって除去される。 【0035】触媒装置11は、エンジンMの気筒出口付近に配置され、その入口11aは、連結要素20によって前記気筒出口に直接接続されている。 【0036】触媒装置11の出口11bは、中間連結要素30を介して膨張装置12に接続されている。 【0037】膨張装置12の出口は、排気ラインの他の部分に接続されている(図示せず)。 【0038】一般に、排気ライン10は、膨張装置12の入口まで独立した二つの流れに排気ガスを分離する手段を含む。 【0039】連結要素20は、マニホルド25(以下、第一のマニホルドとする)と、各気筒1、2、3、4を第一のマニホルド25に接続する4個の排気管21、22、23、24とから構成される。 【0040】気筒1、2、3、4の出口には、たとえばねじ留め装置(図示せず)を介して端部フランジ29が固定されており、このフランジは、エンジンMのシリンダヘッドの排出口にそれぞれ対応する4個の穴を備える。 【0041】端部フランジ29に設けられたこれらの穴は、図2に示したように排気管21、22、23、24によって第一のマニホルド25に接続される。 【0042】図3に示したように、触媒装置11の入口11aに取り付けられる第一のマニホルド25は、内部に2個のチャンバ26a、26bを画定する外装26を含み、各チャンバは、触媒装置11の入口11aに向かって広がる円錐形である。 【0043】チャンバ26aは、気筒1、4の排気口にそれぞれ接続される第一の排気管群21、24に接続され、チャンバ26bは、気筒2、3の排気口にそれぞれ接続される第二の排気管群22、23に接続される。 【0044】かくして、気筒の燃焼室から送られる排気ガスは独立した二つの流れに分離され、気筒の点火順序が1−3−4−2である場合、第一のマニホルド25では、気筒1、4の燃焼室から送られる第一の流れが燃焼室26aに向かい、気筒2、3の燃焼室から送られる第二の流れが燃焼室26bに向かう。 【0045】実際、第一のマニホルド25の各チャンバ26a、26bは、点火順序には従わない2個の気筒の出口に接続される。 【0046】図3に示したように、チャンバ26a、26bは、外装26の高さ全体に延びる横方向の仕切り27によって隔てられている。 【0047】好適には、排気管21、22、23、24および第一のマニホルド25は、たとえば鋳造により一体成形された部品である。 【0048】第一のマニホルド25の外装26は、横方向の仕切り27に酸素センサ(図示せず)を設置するための穴28を含む。 【0049】酸素センサを各チャンバ26a、26bに設置する場合、外装26には前記チャンバにそれぞれ通じる2個の穴が穿孔される。 【0050】第一のマニホルド25および排気管21、22、23、24からなるアセンブリは、図示していないが適切な手段によって触媒装置11の入口11aに固定される。 【0051】触媒装置11の出口11bと膨張装置12の入口との間の連結要素30は、2個のサブアセンブリを含み、各サブアセンブリは、触媒装置11の出口11bに固定されるマニホルド31(以下、第二のマニホルドとする)(図4)と、第二のマニホルド31および触媒装置12の入口の間に配置される連結管41(図5)とからそれぞれ構成される。 【0052】図4に示した第二のマニホルド31は、2個のチャンバ32a、32bを内側に画定する外装32を含んでおり、これらのチャンバは、外装32の高さ全体に延びる横方向の仕切り33によって互いに隔てられている。 【0053】第二のマニホルド31は、図示していないが適切な手段によって触媒装置11の出口11bに固定されており、ねじ留め装置(図示せず)によって連結管41と接続される接続フランジ34を反対端に含んでいる。 【0054】第二のマニホルド31の各チャンバ32a、32bは、触媒装置11の出口11bに向かって広がる円錐形である。 【0055】第二のマニホルド31のフランジ34は、2個の穴42a、42bを含むフランジ42によって連結管41に接続されており、これらの穴は、前記第二のマニホルド31のチャンバ32a、32bにそれぞれ接続される。 【0056】連結管41は、前記連結管41の長さの一部に延びる2個の管43a、43bを含む第一の部分と、前記連結管41の他の部分に延びた単一管44からなる第二の部分とから形成される。 【0057】管43aは、一端で第二のマニホルド31のチャンバ32aに、他端で管44に接続され、管43bは、一端で前記第二のマニホルド31のチャンバ32bに、他端でこの管44に接続される。管44は、図示していないが適切な手段によって、それ自体が、膨張装置12の入口に接続される。 【0058】本発明による排出処理装置により、触媒装置11はエンジンの近傍に配置され、このエンジンの気筒の出口に直接接続されるので、触媒装置の触媒を速やかに化学反応の開始に十分な温度にすることができる。 【0059】しかも、本発明による排出処理装置により、有害な過圧波が十分に長い経路の後でしかエンジンに遡れないようにし、前記エンジンのバルブの重なり段階後に過圧波が到達するようにして、排気管の分離を保つことができる。 【0060】事実、排気ガスは、独立した二つの流れに分離される。 【0061】気筒1、4から送られる第一の流れは、排気管21、24によって第一のマニホルド25のチャンバ26aに向かい、次いで触媒装置11の第一の管路群を通って、この触媒装置11の出口に誘導される。また、排気ガスのこうした第一の流れは、第二のマニホルド31のチャンバ32aおよび管43aから膨張装置12に誘導される。 【0062】気筒2、3から送られる排気ガスの第二の流れは、排気管22、23によって第一のマニホルド25のチャンバ26bに誘導され、次いで触媒装置11の第二の管路群を通る。触媒装置11の出口で、排気ガスの第二の流れは、第二のマニホルド31のチャンバ32bおよび管43bを通過する。 【0063】その後、二つの流れは一つの流れに集められて、管44を介して膨張装置12に誘導される。 【0064】本発明による排気ガスの排出処理装置の構成は、触媒装置をエンジン付近に設置可能であり、従って、触媒装置の触媒の温度を速やかに上昇するとともに、エンジンのバルブ重なり段階の間に有害な過圧波がエンジンに遡らないようにすることができるという長所を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500355662 【氏名又は名称】プジヨー・シトロエン・オートモビル・エス・アー
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| 【出願日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062007 【弁理士】 【氏名又は名称】川口 義雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−241323(P2001−241323A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2001−11141(P2001−11141) |
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