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【発明の名称】 消音器
【発明者】 【氏名】中川 幸弘

【要約】 【課題】消音効率の高い消音器を提供する。

【解決手段】インナパイプ7,14の一部に多数の小孔8,15を形成し、該小孔8,15を形成した部分のインナパイプ7,14の外周に消音層9,16を設ける。該消音層9,16の外周を被覆パイプ11,18で被覆する。前記の被覆パイプ11,18に多数の小孔10,17を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 インナパイプの一部に多数の小孔を形成し、該小孔を形成した部分のインナパイプの外周に消音層を設け、該消音層の外周を被覆パイプで被覆したものにおいて、前記の被覆パイプに多数の小孔を形成したことを特徴とする消音器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消音器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用の内燃機関用の消音器として、例えば図3に示すように、外殻100を複数の室101,102,103に区画し、インレットパイプ104とアウトレットパイプ105の一方或いは双方の一部に多数の小孔106を形成し、該小孔106部の外周にグラスウールなどの消音材を巻設して消音層107を設け、該消音層107の外周部を、無孔の被覆パイプ108で被覆して、インレットパイプ104或いはアウトレットパイプ105内を流通する排気音を小孔106から消音層107内へ入射させ、その排気音を熱エネルギーに替えて減音、消音するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のようなインレットパイプ或いはアウトレットパイプなどのインナパイプの一部に小孔を形成して、その外周に消音層を設ける消音器において、より一層の減音、消音効果を発揮できる消音器を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、インナパイプの一部に多数の小孔を形成し、該小孔を形成した部分のインナパイプの外周に消音層を設け、該消音層の外周を被覆パイプで被覆したものにおいて、前記の被覆パイプに多数の小孔を形成したことを特徴とするものである。
【0005】本発明においては、インナパイプ内の排気音の一部がインナパイプに形成した多数の小孔を通じて消音層の内側から消音層内へ入射して該消音層で減音或いは消音される。
【0006】また、被覆パイプの外側の室内を流通する排気音の一部は、被覆パイプに形成した多数の小孔を通じて消音層の外側から消音層へ入射して該消音層で減音或いは消音される。
【0007】したがって、1つの消音層で、その内側(内周面)と外側(外周面)の2つの消音エリアを構成することになる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示す実施例に基いて本発明の実施の形態について説明する。
【0009】図1において、消音器1を構成する外殻1内は、画壁によって複数の部屋に区画されており、図の例では、2枚の画壁2,3によって第1室4、第2室5、第3室6の3つの部屋に形成されている。
【0010】内燃機関からの排気ガスが流入するインレットパイプ7は、前記第3室6及び第2室5を貫通して下流端が第1室4に開口連通している。該インレットパイプ7における第3室6に位置する部分には多数の小孔8が形成されている。該小孔8を形成した部分(範囲)におけるインレットパイプ7の外周には、グラスウール等の消音材を巻設してなる消音層9が設けられている。更に、該消音層9の外周は、多数の小孔10を形成した被覆パイプ11で被覆され、該被覆パイプ11の両端は縮径されてインレットパイプ7の外周面に固着されている。
【0011】前記第2室5には小孔12を形成した中間パイプ13が貫通設置されており、その一端が第1室4に開口連通し、他端が第3室6に開口連通している。
【0012】排気ガスを大気へ放出するアウトレットパイプ14は、第1室4と第2室5を貫通して配置され、その上流側端が第3室6に開口連通し、下流側端が外部へ開口している。該アウトレットパイプ14における第2室5に位置する部分には多数の小孔15が形成されている。該小孔15を形成した部分(範囲)におけるアウトレットパイプ14の外周には、グラスウール等の消音材を巻設してなる消音層16が設けられている。更に、該消音層16の外周は、多数の小孔17を形成した被覆パイプ18で被覆され、該被覆パイプ18の両端は縮径されてアウトレットパイプ14の外周面に固着されている。
【0013】なお、前記小孔8,10,15,17の孔径及び孔数は、減音、消音に適した値に設定するものである。
【0014】また、前記消音層9,16の厚み寸法及び密度は、後述するように消音層9,16の内側の小孔と外側の小孔から排気音が入射した場合に、これらの排気音を有効に減音或いは消音できるように設定するものである。
【0015】以上の構成において、内燃機関からの排気ガスは、インレットパイプ7内を流通して第1室4内に入り、次で中間パイプ13内を流通して第3室6に入り、次でアウトレットパイプ14を流通して大気へ排出される。
【0016】排気ガスとともにインレットパイプ7内に流入した排気音の一部は、小孔8を通じて消音層9の内側から消音層9内に入射し、該消音層9により減音或いは消音される。
【0017】インレットパイプ7を流通した排気音は、第1室4に入り、次で中間パイプ13を通って第3室6内に入り、更に、アウトレットパイプ14内を流通する。このアウトレットパイプ14内に入った排気音の一部は、小孔15を通じて消音層16の内側から消音層16内に入射し、該消音層16により減音或いは消音される。
【0018】また、第3室6内に入った排気音の一部は、インレットパイプ7における被覆パイプ11の小孔10を通じて消音層9の外側から消音層9内に入射し、該消音層9により減音或いは消音される。
【0019】また、中間パイプ13の小孔12から第2室5に入った排気音の一部は、アウトレットパイプ14における被覆パイプ18の小孔17を通じて消音層16の外側から消音層16内に入射し、該消音層16により減音或いは消音される。
【0020】したがって、前記消音層9及び16のいずれもが、1つの消音層でその内側と外側の2つの消音エリアを構成することになり、消音効率を高めることができる。
【0021】なお、前記第1室4、第2室5、第3室6は従来と同様に拡径室、共鳴室の機能を有して減音、消音作用を行う。
【0022】また、前記中間パイプ13の小孔12部の外周に、前記の消音層9及び有孔の被覆パイプ11を設けてもよい。
【0023】また、図1に示すインレットパイプ7及びアウトレットパイプ14及び中間パイプ13は、いずれも総称してインナパイプであるため、本発明は、これらのパイプをインナパイプと称し、このインナパイプのうちの所望のインナパイプに前記の消音層9,16と被覆パイプ11,18を設けることを特徴とするものであり、図の実施例のようなインナパイプ7及びアウトレットパイプ14の双方に消音層と有孔被覆パイプを設けたものに限定するものではない。
【0024】なお、前記の被覆パイプ11,18は、パンチングされたパイプを使用してもよく、またエキスパンドメタルで形成したパイプでもよい。
【0025】更に、前記消音層9,16以外の部品は、例えば鉄製、ステンレス製などの金属製である。
【0026】
【発明の効果】以上のようであるから、本発明によれば、1つの消音層で、その内側と外側の2つの消音エリアを構成できるため、前記従来の消音器と比べて消音効率を高めることができる。
【出願人】 【識別番号】000211857
【氏名又は名称】中川産業株式会社
【出願日】 平成12年2月28日(2000.2.28)
【代理人】 【識別番号】100101535
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 好道
【公開番号】 特開2001−241315(P2001−241315A)
【公開日】 平成13年9月7日(2001.9.7)
【出願番号】 特願2000−52394(P2000−52394)