| 【発明の名称】 |
自由断面型親子シールド掘削機 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷口 和之
【氏名】松井 淳一
|
| 【要約】 |
【課題】掘削断面形状を任意とし得る自由断面型親子シールド掘削機とする。
【解決手段】親シールド断面内の任意位置に1または複数の子シールド機を配置し、親子シールド一体時の掘削断面の内、子シールド機3,4の配設領域については子シールド用カッタヘッド11,12によって掘削するとともに、前記子シールド機3,4が掘削する領域以外の親シールド掘削面を揺動式カッタヘッド8〜10の組合せによって構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】相対的に大径かつ任意断面形状の親シールド機の内部に、これより小径の子シールド機を収容してなる親子シールド掘削機であって、前記親シールド機断面内の任意位置に1または複数の子シールド機を配置し、親子シールド一体時の掘削断面の内、子シールド機の配設領域については子シールド用カッタヘッドによって掘削するとともに、前記子シールド機が分担して掘削する領域以外の親シールド掘削面を揺動式カッタヘッドの組合せによって構成したことを特徴とする自由断面型親子シールド掘削機。 【請求項2】前記揺動式カッタヘッドは、揺動軸によって揺動自在に支持され、前記揺動軸とは別に背面側にカッタ駆動アームを固設するとともに、このカッタ駆動アームの他端側をシールド掘削機の隔壁を貫通させ前記揺動軸を中心とする弧状ラックギアと連結し、この弧状ラックギアに噛合する複数のカッタモータを駆動源としている請求項1記載の自由断面型親子シールド掘削機。 【請求項3】前記子シールド機は、子シールド用カッタヘッドが親シールド機の揺動式カッタヘッド面よりも切羽側に突出した状態で収容されている請求項1、2いずれかに記載の自由断面型親子シールド掘削機。 【請求項4】前記親シールド機掘削面は、回転式カッタヘッドを含んで構成される請求項1,2いずれかに記載の自由断面型親子シールド掘削機。 【請求項5】前記揺動式カッタヘッドの掘削外形線に沿う周縁が揺動軸を中心とする円弧線に整合しない場合において、前記揺動軸より前記周縁を向けて引いた法線位置にて揺動式カッタヘッドを分割し、それぞれの揺動式カッタヘッドを前記略法線位置を揺動運動の折返し点として揺動運動させるようにした請求項1〜4いずれかに記載の自由断面型親子シールド掘削機。 【請求項6】親シールド機の断面形状が馬蹄形であり、この馬蹄断面内に左右方向に対称配置で2基の断面円形の子シールド機を収容してなる親子シールド掘削機であって、前記子シールド機は、前記馬蹄断面の内、子シールド機の配設領域を分担して掘削するカッタヘッドを備え、一方、前記親シールド機は、前記馬蹄断面の鉛直中心線上に配置された揺動軸を中心として揺動運動するとともに、前記子シールド機による掘削領域を除く馬蹄断面の上側部分を掘削する略傘形状の揺動式カッタヘッドと、前記馬蹄断面の鉛直中心線上に配置され揺動軸を中心として揺動運動するとともに、前記子シールド機による掘削領域を除く馬蹄断面の下側中間部分を掘削する、前記鉛直中心線を境に対称配置された一対の略三角形状の揺動式カッタヘッドとを備えたことを特徴とする自由断面型親子シールド掘削機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自由断面型の親シールド機の内部に子シールド機を収容した親子シールド掘削機に係り、特に親シールド機の軸芯と子シールド機の軸芯とを一致させる必要がなく、任意の位置に1または複数の子シールド機を配置することができる親子シールド掘削機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、地下鉄などをシールド工法で建設する場合、先ず駅部を開削工法によって築造した後、駅部端部に構築した発進基地よりシールド機を発進させて路線部のトンネルをシールド掘削することが一般的に行われていたが、近年は都市の過密化によって開削工法を採用すること自体、困難な状況になりつつある。また、開削工法の場合には、道路面で大規模な覆工を必要とし道路交通上の制約が大きく、また地下埋設物に与える影響を抑制しながらの工事となるため、その完成までには多くの工程と時間を要し、当然に工費も嵩むことになっていた。 【0003】このような問題に答えるものとして近年、開発が進められているのが親子シールド機である。この親子シールド機は、相対的に大径のトンネルを掘削した後、これに連続して小径のトンネルを掘削できるように親子シールド機を分離可能としたもので、従来より多くの構造のものが提案されている。 【0004】しかし、そのほとんどは、図7に示されるように、円筒状の親シールド機50の内部に、同軸的にすなわち中心位置に子シールド機51を収納し、子シールド機51のカッターヘッド52を油圧モータ等の駆動源により回転させることにより、子シールド機51のカッターヘッド52と係合関係にある外周の親シールドカッターヘッド53を従動的に回転させるようにしたものであるため、駅部のトンネル中心線と路線部のトンネル中心線とが一致していない場合には適用できないものとなっていた。 【0005】そこで、本出願人の一人は、先の特開平10−176479号公報において、親シールド機の軸芯と子シールド機の軸芯とを一致させる必要が無く、任意の位置に複数の子シールド機を配置できる親子シールド機を提案した。この親子シールド機は、子シールド機用カッタヘッドを子シールド機から分離して親シールド機用カッタヘッド内に設けるとともに、親子一体時には親シールド用カッタヘッド側をその中心軸周りにカッタ駆動用モータなどの駆動源により回転させることにより、子シールドの配置および個数を任意とするものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特開平10−176479号公報記載の親子シールド機の場合には、親シールド用カッタヘッドを回転させるものであるため、親子シールド機による掘削断面が、親シールド機用カッタヘッドの周面に伸縮自在のコピーカッタを設けない限り、実質的に掘削断面が円形に限定されてしまうという問題があった。 【0007】近年は、余剰断面の少ない経済的なトンネル掘削の実現や、駅部構造の合理化の要請から、矩形、楕円形、馬蹄形、複合円等の任意トンネル断面を掘削可能とする親子シールド掘削機が望まれていた。 【0008】そこで本発明の主たる課題は、掘削断面形状を任意とし得る自由断面型親子シールド掘削機を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための本発明は、相対的に大径かつ任意断面形状の親シールド機の内部に、これより小径の子シールド機を収容してなる親子シールド掘削機であって、前記親シールド機断面内の任意位置に1または複数の子シールド機を配置し、親子シールド一体時の掘削断面の内、子シールド機の配設領域については子シールド用カッタヘッドによって掘削するとともに、前記子シールド機が分担して掘削する領域以外の親シールド掘削面を揺動式カッタヘッドの組合せによって構成したことを特徴とするものである。 【0010】この場合、前記揺動式カッタヘッドは、揺動軸によって揺動自在に支持され、前記揺動軸とは別に背面側にカッタ駆動アームを固設するとともに、このカッタ駆動アームの他端側をシールド掘削機の隔壁を貫通させ前記揺動軸を中心とする弧状ラックギアと連結し、この弧状ラックギアに噛合する複数のカッタモータを駆動源とするのが望ましい。 【0011】従来の回転式カッタヘッドの場合には、カッタヘッドのほぼ重心位置に回転軸を設け、この回転軸をモータ駆動により回転させる駆動方式が採用されている。仮にこの駆動方式を本発明シールド掘削機で採用した場合には、揺動軸配置の自由度が著しく制限され、実質的に揺動式カッタヘッドの組合せによって任意掘削断面を構成することは困難となる。すなわち、後述のように、ほとんどのケースでは、揺動式カッタ面版の配置や組合せ態様によって揺動式カッタ面版の揺動軸が掘削断面の外側に配置されたり、揺動軸が外側位置または中央近傍位置に近接して配置されたりすることとなり、従来のような回転軸を原動軸とする方式では構造に無理がある。その点、揺動軸は単に揺動式カッタを揺動可能に支持するものとし、前述の駆動機構により揺動運動させるようにすれば、揺動式カッタヘッドを任意の位置に配置することが可能となる。なお、掘削断面内には回転式カッタヘッドを含んで構成してもよい。 【0012】また、各揺動式カッタヘッドは、小さな揺動運動の繰り返しとなるためビット摩耗が抑えられ長距離掘削が可能になるとともに、駆動機構部分はすべて隔壁の内側に設備されるため、点検、修理および部品交換等が容易に行えるようになるなどの利点が同時にもたらされるようになる。また、後述の実施形態例のように、揺動範囲を小さくして開口部面積を小さくすることも可能であり、土圧式、加水式または泥土圧式以外に泥水工法への適用も容易に可能となる。 【0013】また、前記任意断面を構成する揺動式カッタヘッドに係り、前記揺動式カッタヘッドの掘削外形線に沿う周縁が揺動軸を中心とする円弧線に整合しない場合は、前記揺動軸より前記周縁を向けて引いた法線位置にて揺動式カッタヘッドを分割し、それぞれの揺動式カッタヘッドを前記略法線位置を揺動運動の折返し点として揺動運動させるようにすれなよい。 【0014】他方、本発明の一例に係る馬蹄形状親子シールド掘削機は、親シールド機の断面形状が馬蹄形であり、この馬蹄断面内に左右方向に対称配置で2基の断面円形の子シールド機を収容してなる親子シールド掘削機であって、前記子シールド機は、前記馬蹄断面の内、子シールド機の配設領域を分担して掘削するカッタヘッドを備え、一方、前記親シールド機は、前記馬蹄断面の鉛直中心線上に配置された揺動軸を中心として揺動運動するとともに、前記子シールド機による掘削領域を除く馬蹄断面の上側部分を掘削する略傘形状の揺動式カッタヘッドと、前記馬蹄断面の鉛直中心線上に配置され揺動軸を中心として揺動運動するとともに、前記子シールド機による掘削領域を除く馬蹄断面の下側中間部分を掘削する、前記鉛直中心線を境に対称配置された一対の略三角形状の揺動式カッタヘッドとを備えたことを特徴とするものである。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。 【0016】〔第1形態例〕図1は第1形態例に係る親子シールド機1Aの正面図であり、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図である。なお、説明の都合上、前側とは切羽側を指し、後側とは坑口側を指す。 【0017】親子シールド機1Aは、断面馬蹄形の親シールド機2の内部に、図1に示される配置態様で、すなわち馬蹄断面内に左右方向に対称配置で断面円形の子シールド機3,4を収容してなる親子シールド掘削機である。 【0018】親スキンプレート5の内部には、前記子シールド機3,4をそれぞれ収容する円筒状空間を形成するために子シールド機3,4の子スキンプレート13の径よりも若干大径の収容リング6,7が配置され、この収容リング6,7の内部に前記子シールド機3,4が収容されている。子シールド機3,4は、後述する理由により、カッタ面版11(12)が親シールド機2のカッタ面版8〜10よりも前側に突出させて配置され、親子一体時には、親シールド機2のカッタ面版8〜10および子シールド機3,4のカッタ面版11、12がそれぞれ独立して駆動され、それぞれの分担部分を掘削する。 【0019】以下、具体的に詳述すると、前記親シールド機2は、図3に示されるように、馬蹄形のスキンプレート5の前部側位置に隔壁14が設けられ、掘削部とシールド機内空間とに区画され、前記隔壁14の前側に土砂取り込み用チャンバ15の空間を空けて3枚の揺動式カッタ面版8〜10が設けられている。前記土砂取り込み用チャンバ15の上方には送泥管16が接続されるとともに、下方には排泥管17が接続され、前記揺動式カッタ面版8〜10によって掘削された土砂が流体輸送されるようになっている。また、前記隔壁14の後方側周囲には周方向に沿ってシールドジャッキ18,18…が設けられ、順次シールド掘進に伴って設置されるセグメント19,19…の端面に反力を取りながら親子シールド掘削機1Aを推進させるようになっている。セグメント19の設置は、エレクター20によって行われ、掘進の度に周方向に沿ってリング状に設置される。 【0020】前記揺動式カッタ面版8〜10は、馬蹄形断面の内、前記子シールド機3,4によって掘削される部分以外、すなわち前記子シールド機3,4による円形掘削面を除く極めて異形の掘削面部分を掘削するために、任意形状かつ任意数の揺動式カッタ面版の組合せによって構成されたもので、図示の例では掘削断面の略中央位置に配置された揺動軸16を共通支軸として揺動自在に支持された3枚の揺動式カッタ面版8〜10によって掘削面が構成されている。なお、前記揺動式カッタ面版8〜10は揺動空間を確保するために、子シールド機3,4との間には所定の空間Sが形成され、前記揺動式カッタ面版8〜10によって掘削出来ない部分、具体的には馬蹄掘削断面の下方両端の円弧部分を掘削するために、前記子シールド用カッタ面版11,12の周面には出没自在のコピーカッタ32,32が設けられている。 【0021】前記揺動式カッタ面版8〜10の内、上部に配置される揺動式カッタ面版8は、馬蹄掘削断面の上部周縁形状に整合する上部側弧線8aと、下端側に形成された子シールド機3,4の外径線に沿う左右2つの切欠き円弧線8b、8cとによって形取られた略傘状のカッタ面版であり、子シールド3,4のスキンプレート13に衝突しない揺動範囲内(S寸法内)で揺動運動し、馬蹄断面の内、上部側を掘削する。 【0022】前記揺動式カッタ面版8は、図3に示されるように、その背面側にカッタ駆動アーム21を設け、このカッタ駆動アーム21の他端側を前記隔壁14より後方側に突出させ、前記揺動軸16を中心とする弧状のラックギア22と連結し、この弧状ラックギア22にギア23aを噛合させて配置された複数のカッタ駆動モータ23,23…を駆動源として、所定の角度範囲で揺動運動するようになっている。 【0023】一方、前記揺動軸16の下方側に、鉛直中心線を跨いで両側に夫々配置される揺動式カッタ面版9,10は、馬蹄掘削断面の下端辺に沿う円弧線9a(10a)と、子シールド機3,4の外形線に沿う円弧線9b(10b)と、垂直線9c(10c)とによって形取られた略三角形状のカッタ面版であり、馬蹄中心線と子スキンプレート13との間で揺動運動し、馬蹄形断面の下方中間の略三角形部分を掘削する。このように、前記揺動式カッタヘッド9,10の掘削外形線に沿う周縁が揺動軸16を中心とする円弧線に整合しない場合には、前記揺動軸16より馬蹄形の下辺側周縁を向けて引いた法線(鉛直中心線)位置にて揺動式カッタヘッド9、10に分割し、それぞれの揺動式カッタヘッド9,10を前記法線位置を揺動運動の折返し点として揺動運動させるようにすればよい。 【0024】前記揺動式カッタ面版9,10についても同じく、その背面側にカッタ駆動アーム24を設け、このカッタ駆動アーム24の他端側を前記隔壁14より後方側に突出させ、前記揺動軸16を中心とする弧状のラックギア25連結し、この弧状ラックギア25にギア26aを噛合させて配置した複数のカッタ駆動モータ26,26…を駆動源として、所定の角度範囲で揺動運動するようになっている。なお、以下に後述する揺動式カッタ面版はすべてこの駆動方式を採用している。 【0025】一方、子シールド機3,4は、図2に示されるように、円形のスキンプレート13の前部側位置に隔壁27が設けられ、掘削部とシールド機内側とに区画され、前記隔壁27の前側に土砂取り込み用チャンバ28の空間を空けて円形の回転式カッタ面版11(12)が設けられている。前記土砂取り込み用チャンバ28の上方には送泥管29が接続されるとともに、下方には排泥管30が接続され、前記回転式カッタ面版11(12)によって掘削された土砂が流体輸送されるようになっている。また、前記隔壁27の後方側周囲には将来の掘進に備えて周方向に沿ってシールドジャッキ31,31…が設けられている。 【0026】前記回転式カッタ面版11(12)は、重心位置に配置された回転軸34によって支持されるとともに、隔壁27よりも後方側に突出する回転軸部分に一体的に大径の円形ギア35を設け、この円形ギア35にギア36aを噛合させて配置された複数のカッタ駆動モータ36を駆動源として回転するようになっている。 【0027】前記回転式カッタ面版11(12)の周面には、1または複数のコピーカッタ32が設けられている。このコピーカッタ32は、ジャッキ33により出没自在とされ、親子一体時には外方に突出させて前記揺動式カッタ面版8〜10では掘削し得ない部分、具体的には馬蹄断面の下方両側部を掘削するとともに、子シールド3,4周囲の揺動式カッタ面版8〜10では掘削し得ない部分を掘削する。 【0028】前記子シールド機3,4の回転式カッタ面版11(12)は、揺動式カッタ面版8〜10よりも前方側に位置し、相互の干渉が起こらないようになっているとともに、大きな玉石や礫が砕かれないまま親シールド機2の土砂取り込み用チャンバ15に流入するのを防止するようになっている。仮に、子シールド機3,4のカッタ面版を親シールド機2のカッタヘッド面よりも後方側、すなわち土砂取り込み用チャンバ15内に位置させた場合には、親シールド機2のカッタ面版に大きな開口が形成されることとなり掘削効率が低下するとともに、切羽の安定が保たれずこの開口から大きな玉石や礫が砕かれないままチャンバ内に流入し、排泥管による輸送が円滑に行われないなどの問題が発生することになる。 【0029】なお、図1に示される第1形態例では、カッタヘッド構造を面版構造(閉鎖型)としたが、土圧式を採用する場合にはカッタフレーム構造(開放型)が採用される。 【0030】〔第2形態例〕図4に示される第2形態例は、親子シールド掘削機の掘削断面を円形とした場合の例を示すものである。 【0031】親子シールド掘削機1Bは、断面円形の親シールド機2Bの断面内に、左右方向に対称配置で同じく断面円形の子シールド機3,4を収容したものであり、親シールド機2Bのカッタ面版は丁度、中心点(揺動軸)16を通る水平線を境に、第1形態例における略傘状の揺動式カッタ面版8を上下位置に設けた構造となっている。他の構造については第1形態例と同様であるため説明は省略する。 【0032】〔第3形態例〕図5に示される第3形態例は、親子シールド掘削機の掘削断面を楕円とした場合の例を示すものである。 【0033】親子シールド掘削機1Cは、断面楕円の親シールド機2Cの断面内に、左右方向に対称配置で断面円形の子シールド機3,4を収容したものであり、親シールド機2Cの掘削面は、揺動軸16を共通支軸として、上側および下側にそれぞれ、第1形態例における揺動式カッタ面版9,10と同様のカッタ面版37,38を設けた構造となっている。すなわち、鉛直中心線を跨いで両側に夫々配置される揺動式カッタ面版37,38は、楕円掘削断面の上下辺に沿う円弧線37a(38a)と、子シールド機3,4の外形線に沿う円弧線37b(38b)と、垂直線37c(38c)とによって形取られた略三角形状のカッタ面版37,38であり、鉛直中心線と子シールド機3、4のスキンプレート13との間で揺動運動し、楕円形断面の内、子シールド機3,4によって掘削されない中間上下部分を掘削する。 【0034】〔第4形態例〕図6に示される第4形態例は、親子シールド掘削機の掘削断面を横方向に長い矩形とした場合の例を示すものである。 【0035】親子シールド掘削機1Dは、断面矩形の親シールド機2Dの断面内に、左右方向に対称配置で断面円形の子シールド機3,4を収容したものであり、前記親シールド機2の掘削面は、中間上下部分に鉛直中心線を跨いで両側に夫々配置される揺動式カッタ面版39,40を設けるとともに、各隅部に揺動式カッタ面版42を設けた構造となっている。 【0036】前記揺動式カッタ面版39,40は、揺動軸16を共通支軸として、矩形掘削断面の上下辺に沿う水平線39a(40a)と、子シールド機3,4の外形線に沿う円弧線39b(40b)と、垂直線39c(40c)とによって形取られた略三角形状のカッタ面版39,40を左右対で配置したもので、鉛直中心線と子シールド機3、4のスキンプレート13との間で揺動運動し、矩形断面の内、子シールド機3,4によって掘削されない中間上下部分を掘削する。 【0037】また、前記揺動式カッタ面版42は、斜辺を子シールド機の外形線に沿う円弧線とする略三角形状の揺動式カッタ面版であり、隅部に配置された揺動軸41を中心として揺動運動することにより矩形断面の内、子シールド機3,4によって掘削されない四隅部分を掘削する。 【0038】 【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、子シールド機が配置される領域については子シールド用カッタヘッドによって掘削し、子シールド掘削面以外の親シールド掘削面を揺動式カッタヘッドの組合せによって構成するようにしたため、任意断面の掘削が可能となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000172813 【氏名又は名称】佐藤工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年3月8日(2000.3.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104927 【弁理士】 【氏名又は名称】和泉 久志
|
| 【公開番号】 |
特開2001−254591(P2001−254591A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−63258(P2000−63258) |
|