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【発明の名称】 ケリーバのガイド装置
【発明者】 【氏名】柘植 繁男

【氏名】岸田 充弘

【要約】 【課題】ケリーバのリーダへの装着作業を容易にする。

【解決手段】ケリーバ8の上端に連結されてケリーバ8を軸方向に回転可能に支承するフランジ部17と、ベースマシン2に立設したリーダ3のガイドパイプ5に係合するガイド部18とに分割し、フランジ部17とガイド部18とを、ベースマシン左右方向の軸19a及びベースマシン前後方向の軸19bとを有する連結部材19を介して、それぞれの軸回りに回動可能に連結した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ケリーバの上端に連結されてケリーバを軸方向に回転可能に支承するフランジ部と、ベースマシンに立設したリーダのガイドパイプに係合するガイド部とを備えたケリーバのガイド装置において、前記フランジ部と前記ガイド部とを分割し、フランジ部とガイド部とを、ベースマシン左右方向の軸及びベースマシン前後方向の軸とを有する連結部材を介して、それぞれの軸回りに回動可能に連結したことを特徴とするケリーバのガイド装置。
【請求項2】 前記フランジ部とガイド部との間に回動防止部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のケリーバのガイド装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベースマシンに立設したリーダにケリーバを昇降可能に支持するガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ベースマシンに立設したリーダにケリーバを昇降可能に支持するアースドリルでは、杭心の鉛直精度を向上させるため、リーダのガイドパイプに沿って移動するガイド装置をケリーバの上端に取り付けている。このガイド装置は、ケリーバの上端にベアリングを介して取り付けられてケリーバを軸方向に回転可能に支承するフランジ部と、ベースマシンに立設したリーダのガイドパイプに係合するガイド部とを備えており、フランジ部とガイド部とが固定された一体型に形成されている。
【0003】ガイド装置を取り付けたケリーバをリーダに装着する場合には、ガイド装置が一体型であるため、リーダ上部のトップシーブから吊り下げられたワイヤロープ先端のスイベルジョイントをケリーバに連結し、リーダを前傾してガイド装置がリーダ上部のガイドパイプ上端の切り欠き部付近に位置するようケリーバを吊り上げ、リーダを後傾してガイドパイプ上端の切り欠き部からガイド装置のガイド部をガイドパイプに挿入して係合させた後、リーダを直立にしてケリーバをリーダに沿って昇降可能に装着していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような作業過程なので、ガイド部のガイドパイプへの係合位置がリーダの上方となって運転席から見難く、ケリーバのリーダへの装着作業に手間と時間を要し、オペレータの技量や経験に頼らなければならなかった。
【0005】そこで本発明は、ケリーバのリーダへの装着作業が容易なガイド装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するため、本発明は、ケリーバの上端に連結されてケリーバを軸方向に回転可能に支承するフランジ部と、ベースマシンに立設したリーダのガイドパイプに係合するガイド部とを備えたケリーバのガイド装置において、前記フランジ部と前記ガイド部とを分割し、フランジ部とガイド部とを、ベースマシン左右方向の軸及びベースマシン前後方向の軸とを有する連結部材を介して、それぞれの軸回りに回動可能に連結したことを特徴としている。また、フランジ部とガイド部との間に回動防止部材を設けることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。自走式のアースドリル1は、ベースマシン2に立設したリーダ3にケリーバ回転駆動装置4を昇降可能に設けている。リーダ3には、その長手方向に左右一対のガイドパイプ5とラック6とが設けられ、ラック6は両ガイドパイプ5間に設置されている。ケリーバ回転駆動装置4は、ガイドギブ6,6を両ガイドパイプ5に係合し、搭載した昇降モータのピニオンをラック6に噛合して、昇降モータの駆動により昇降する。
【0008】このケリーバ回転駆動装置4は、下部に掘削用ケーシング7を備えている。また、ケリーバ回転駆動装置4には、リーダ3の上部から吊り下げられたケリーバ8が貫挿され、ケリーバ8を回転することにより、ケリーバ8下端に設けられた掘削バケット9にて掘削作業を行う。
【0009】ケリーバ8は、ベースマシン2のウインチ10から引き出されてリーダ3の上部に設けられたトップシーブ11の後部のシーブ12と前部のシーブ13とに掛け渡されたケリーロープ14にスイベルジョイント15を介して吊持されている。このケリーバ8は、外側、中間2本、内側の計4本の中空ロッドで構成されている。該ケリーバ8の上端には、ウインチ10の回転により昇降するケリーバ8の鉛直精度を確保するためのガイド装置16が連結されている。
【0010】ガイド装置16は、ケリーバ8の上端に取り付けられるフランジ部17と、リーダ3の両ガイドパイプ5に係合するガイド部18と、フランジ部17とガイド部18とを連結する連結部材19とを備えている。
【0011】フランジ部17は、ケリーバ8の外側ロッド上端面を連結するリング体17aをベアリング17bを介して回転可能に設けており、リング体17aにケリーバ8の外側ロッド上端面を連結することによりケリーバ8を軸方向に回転可能に支承する。ガイド部18は、両ガイドパイプ5に係合する係合部18a,18aを後部に有している。
【0012】連結部材19は、フランジ部17を連結するベースマシン左右方向の軸19aと、ガイド部18を連結するベースマシン前後方向の軸19bとを有している。左右方向の軸19aは、連結部材19のカラー19cに回転可能に設けられ、該カラー19cから突出する両端をフランジ部17のブラケット17c,17cに挿通してブラケット17c,17cに固定され、フランジ部17を左右方向の軸19aの軸回りに回動可能に連結している。前後方向の軸19bは、ガイド部18の前面にベースマシン前後方向に設けた軸挿通筒18bに回転可能に挿通され、該軸挿通筒18bから係合部18a,18a方向に突出する後端に抜け止め19dを設け、ガイド部18を前後方向の軸19bの軸回りに回動可能に連結している。
【0013】次に、このガイド装置16を連結したケリーバ8をリーダ3に装着する作業過程を説明する。先ず、地上において、ガイド装置16のリング体17aとケリーバ8の外側ロッド上端面との間に、ケリーバ8の中間ロッド抜け止め防止用のカラー20を挟んで、リング体17aとケリーバ8の外側ロッド上端面とをボルト・ナットで締結し、ケリーバ8とガイド装置16とを連結する。この際に、ガイド装置16のフランジ部17がガイド部18に対して、左右方向の軸19aの軸回り及び前後方向の軸19bの軸回りに回動可能であるため、図6に示されるように、ガイド部18の軸挿通筒18bと前後方向の軸19bとの間に回り止めピン21を挿入することや、図7に示されるように、フランジ部17とガイド部18との間に回り止めバー22を取り付けることにより、フランジ部17の回動を規制すると連結作業が容易に行える。
【0014】続いて、フランジ部17の回動規制を解除して、ケリーロープ14のスイベルジョイント15をケリーバ8の内側ロッド上部のブラケット8aに連結し、図6〜8に示されるように、ケリーバ8を少し吊り上げてガイド装置16のガイド部18の係合部18a,18aを両ガイドパイプ5の下端から挿入して係合させる。この状態から、図9に示されるように、ベースマシン2のウインチ10によりケリーロープ14を巻き上げれば、ケリーバ8はリーダ3の両ガイドパイプ5に沿って上昇し、図10に示されるように、ケリーバ8をリーダ3に沿って垂下して昇降可能にリーダ3に装着できる。
【0015】したがって、ガイド装置16を両ガイドパイプ5の下端で係合させるから、ケリーバ8のリーダ3への装着作業が容易になり、オペレータの経験に関係なく簡単に行える。また、ケリーバ8の吊り上げ中にオペレータが誤操作した場合でも、ガイド装置16の係合部18a,18aが両ガイドパイプ5に係合しているから、ケリーバ8の揺れは少なく、ベースマシン2やリーダ3あるいはその他の装置への干渉のおそれが少ない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のケリーバのガイド装置は、ケリーバの上端に連結されてケリーバを軸方向に回転可能に支承するフランジ部と、ベースマシンに立設したリーダのガイドパイプに係合するガイド部とに分割し、フランジ部とガイド部とを、ベースマシン左右方向の軸及びベースマシン前後方向の軸とを有する連結部材を介して、それぞれの軸回りに回動可能に連結したので、ケリーバをリーダへ装着する際に、フランジ部がガイド部に対して左右方向の軸の軸回り及び前後方向の軸の軸回りに回動可能であるから、ガイド部をリーダのガイドパイプ下端から係合させて、ケリーバをガイドパイプに沿って上昇させて、ケリーバをリーダへ装着できる。したがって、ケリーバのリーダへの装着作業が容易になり、オペレータの経験に関係なく簡単に行える。また、ケリーバの吊り上げ中にオペレータが誤操作した場合でも、ガイド装置がガイドパイプに係合しているから、ケリーバの揺れは少なく、ベースマシンやリーダあるいはその他の装置への干渉のおそれが少ない。また、フランジ部とガイド部との間に回動防止部材を設けることにより、ケリーバとガイド装置の連結作業が容易にできる。
【出願人】 【識別番号】000004617
【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
【出願日】 平成12年2月15日(2000.2.15)
【代理人】 【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦 (外1名)
【公開番号】 特開2001−227274(P2001−227274A)
【公開日】 平成13年8月24日(2001.8.24)
【出願番号】 特願2000−36032(P2000−36032)