| 【発明の名称】 |
ペアガラス及びそのペアガラスを使用した天窓 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 敏裕
【氏名】足立 真治
【氏名】大野 達司
【氏名】日比野 稔
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| 【要約】 |
【課題】ペアガラスの内部の気密空間の気圧と外気圧との差に起因するガラスの破損、並びにガラスの変形に伴うシール破壊を防止する。
【解決手段】一対のガラス1a、1bを対向させてフレーム2に気密を図って取付けて内部に気密空間3を構成したペアガラスである。フレーム2をシール手段16を介して伸縮自在に構成している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一対のガラスを対向させてフレームに気密を図って取付けて内部に気密空間を構成したペアガラスであって、フレームをシール手段を介して伸縮自在に構成して成ることを特徴とするペアガラス。 【請求項2】 フレームは、断面コ字形の一対のフレーム片をコ字形の開口側を対向させて気密を保って深浅自在に挿入して構成して成ることを特徴とする請求項1記載のペアガラス。 【請求項3】 一方のフレーム片に対して挿入される他方のフレーム片の外側の脚片にシール凹所を形成し、一方のフレーム片の脚片にシール凹所に挿入されてペアガラスの厚さ方向に移動する移動片を設け、移動片をシール凹所に移動自在に挿入し、移動片の両側にパッキンを配設し、両側の弾性パッキンにて移動片を中立位置に付勢して成ることを特徴とする請求項2記載のペアガラス。 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかのペアガラスを使用した天窓であって、ペアガラスがサッシに保持され、フレームの伸縮にて移動する上のガラスとサッシとの間に上のガラスの移動量を吸収する弾性体を配設して成ることを特徴とするペアガラスを使用した天窓。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ペアガラス及びそのペアガラスを使用した天窓に関し、詳しくは、ペアガラスの内部の気密空間の気圧と外気圧との差に起因するガラスの破損、並びにガラスの変形に伴うシール破壊を防止しようとする技術に係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来、図5(a)に示すように、一対のガラス1a、1bを対向させてフレーム2に気密を図って取付けて内部に気密空間3を構成したペアガラスAaにおいては、温度変化に起因して、内部の気密空間3と外部との間に気圧差が生じるものである。このように、ペアガラスAaの内外に気圧差が生じると、内外のガラス1a、1bの面に応力が発生し、図5(b)(c)に示すように、撓みが生じ、発生応力が許容応力を越えた場合、ガラス1a、1bの破損及びシール破壊が生じるという問題があった。符号13aはシール材である。 【0003】ところで、ガラス1a、1bに対する発生応力が大きくなる要因系としては、ペアガラス製造時と使用時の環境条件の差が考えられる。 【0004】つまり、以下の表1に示すように、例えば、温度条件においては、冬(低温)に製造したペアガラスを夏で日射が大(高温)の条件で使用する場合には、膨張が大となる。又、夏(高温)に製造したペアガラスを冬で夜間(低温)に使用する場合には、収縮が大となる。次に、気圧(内部圧)条件においては、低地(内部圧高)で製造したペアガラスを高地(外気圧低)で使用する場合には、膨張が大になる。又、高地(内部圧低)で製造したペアガラスを低地(外気圧高)で使用する場合には、収縮が大になる。 【0005】 【表1】
【0006】又、環境条件以外の要因としては、気密空間の厚みが大の場合、ガラスのサイズが小の場合、ガラス長短辺比が大の場合、ガラスの厚さの差が大の場合などが考えられる。 【0007】現在、標高の高い場所で使用する場合、この問題のため、現場で気密空間の気圧調整をおこなう必要があり、多大の手数を要するものである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ペアガラスAaの内外に気圧差が生じると、内外のガラス1a、1bの面に応力が発生し、図5(b)(c)に示すように、撓みが生じ、発生応力が許容応力を越えた場合、ガラス1a、1bの破損及びシール破壊が生じるという問題があった。 【0009】本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、ペアガラスの内部の気密空間の気圧と外気圧との差に起因するガラスの破損、並びにガラスの変形に伴うシール破壊を防止することができるペアガラス及びそのペアガラスを使用した天窓を提供することを課題とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1においては、一対のガラス1a、1bを対向させてフレーム2に気密を図って取付けて内部に気密空間3を構成したペアガラスであって、フレーム2をシール手段16を介して伸縮自在に構成してあることを特徴とするものである。このような構成によれば、温度変化に起因してペアガラスAの内外に気圧の差が生じてガラス1a、1bの面を凸又は凹に変形させるような応力が生じようとしても、フレーム2がペアガラスAの厚さ方向に伸縮してガラス1a、1bを撓ませるようなことがなく、ガラス1a、1bを変形させて破損するようなことがなく、又、ガラス1a、1bの変形に起因してシールを破壊することがないものである。 【0011】請求項2においては、請求項1の構成に加えて、フレーム2は、断面コ字形の一対のフレーム片4a、4bをコ字形の開口側を対向させて気密を保って深浅自在に挿入して構成していることを特徴とするものである。このような構成によれば、フレーム2の伸縮を安定的におこなうことができながら、ガラス1a、1bは断面コ字形のフレーム片4a、4bに支持させるのであり、ガラス1a、1bの支持強度を高めることができるものである。 【0012】請求項3においては、請求項2の構成に加えて、一方のフレーム片4aに対して挿入される他方のフレーム片4bの外側の脚片5bにシール凹所6を形成し、一方のフレーム片4aの脚片5aにシール凹所6に挿入されてペアガラスの厚さ方向に移動する移動片7を設け、移動片7をシール凹所6に移動自在に挿入し、移動片7の両側に弾性パッキン8a、8bを配設し、両側の弾性パッキン8a、8bにて移動片7を中立位置に付勢してあることを特徴とするものである。このような構成によれば、温度変化に起因してペアガラスAの内外に気圧差が生じてガラス1a、1bが外又は内に移動しても、移動片7にていずれか一方の弾性パッキン8a、8bを圧縮するのであり、一対のフレーム片4a、4b間のシールを良好におこなうことができるものである。 【0013】請求項4においては、請求項1乃至3のいずれかのペアガラスを使用した天窓であって、ペアガラスがサッシ9に保持され、フレーム2の伸縮にて移動する上のガラス1aとサッシ9との間に上のガラス1aの移動量を吸収する弾性体10を配設していることを特徴とするものである。このような構成によれば、弾性体10によって上のガラス1aの移動量を吸収することができ、天窓においてもペアガラスAを良好に使用することができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は中立状態を示す断面図、図2は伸張状態を示す断面図、図3は収縮状態を示す断面図である。 【0015】ペアガラスAは、一対のガラス1a、1bを対向させてフレーム2に気密を図って取付けて内部に気密空間3を構成するものである。フレーム2をシール手段16を介して伸縮自在に構成している。具体的には、フレーム2は、断面コ字形の一対のフレーム片4a、4bをコ字形の開口側を対向させて気密を保って深浅自在に挿入して構成している。 【0016】一対のフレーム片4a、4bの頂片11a、11bに柔軟性のある一次シール材12a、12bを介して一対のガラス1a、1bを連結している。又、フレーム片4a、4bの外側においてガラス1a、1b間には、ブチル系の二次シール材13を連結している。 【0017】更に、一方のフレーム片4aに対して挿入される他方のフレーム片4bの外側の脚片5bにシール凹所6を形成している。一方のフレーム片4aの脚片5aにシール凹所6に挿入されてペアガラスの厚さ方向に移動する移動片7を設けている。移動片7をシール凹所6に移動自在に挿入し、移動片7の両側にシール手段16を構成する中空ゴムパッキンを使用した弾性パッキン8a、8bを配設している。両側の弾性パッキン8a、8bにて移動片7を中立位置に付勢している。フレーム片4a、4bの他方の脚片14a、14bには、抜止め係止片15a、15bを形成している。 【0018】このように、フレーム2をシール手段16を介して伸縮自在に構成してあることから、温度変化に起因してペアガラスAの内外に気圧の差が生じてガラス1a、1bの面を凸又は凹に変形させるような応力が生じようとしても、フレーム2がペアガラスAの厚さ方向に伸縮してガラス1a、1bを撓ませるようなことがなく、ガラス1a、1bを変形させて破損するようなことがなく、又、ガラス1a、1bの変形に起因してシールを破壊することがないものである。 【0019】更に、フレーム2は、断面コ字形の一対のフレーム片4a、4bをコ字形の開口側を対向させて気密を保って深浅自在に挿入して構成していることから、フレーム2の伸縮を安定的におこなうことができながら、ガラス1a、1bは断面コ字形のフレーム片4a、4bに支持させるのであり、ガラス1a、1bの支持強度を高めることができるものである。 【0020】しかも、シール箇所においては、移動片7をシール凹所6に移動自在に挿入し、移動片7の両側に弾性パッキン8a、8bを配設し、両側の弾性パッキン8a、8bにて移動片7を中立位置に付勢してあることから、温度変化に起因してペアガラスAの内外に気圧差が生じてガラス1a、1bが外又は内に移動しても、移動片7にていずれか一方の弾性パッキン8a、8bを圧縮するのであり、一対のフレーム片4a、4b間のシールを良好におこなうことができるものである。 【0021】図4は他の実施の形態を示し、但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。 【0022】本実施の形態においては、ペアガラスAを使用した天窓であって、ペアガラスAを木材枠17とアルミニウム枠18とで構成したサッシ9に保持し、アルミニウム枠18とペアガラスAとの間に発泡したEPDMなどのパッキンを使用した弾性体10を介装し、又、アルミニウム枠18に中空ゴムパッキン19を取付けてたものである。このような構成によれば、フレーム片4a、4bの伸縮にて移動する上のガラス1aの移動量を吸収することができ、天窓においてもペアガラスAを良好に使用することができるものである。 【0023】 【発明の効果】請求項1においては、一対のガラスを対向させてフレームに気密を図って取付けて内部に気密空間を構成したペアガラスであって、フレームをシール手段を介して伸縮自在に構成してあるから、温度変化に起因してペアガラスの内外に気圧の差が生じてガラスの面を凸又は凹に変形させるような応力が生じようとしても、フレームがペアガラスの厚さ方向に伸縮してガラスを撓ませるようなことがなく、ガラスを変形させて破損するようなことがなく、又、ガラスの変形に起因してシールを破壊することがないものである。 【0024】請求項2においては、請求項1の構成に加えて、フレームは、断面コ字形の一対のフレーム片をコ字形の開口側を対向させて気密を保って深浅自在に挿入して構成しているから、請求項1の効果に加えて、フレームの伸縮を安定的におこなうことができながら、ガラスは断面コ字形のフレーム片に支持させるのであり、ガラスの支持強度を高めることができるという利点がある。 【0025】請求項3においては、請求項2の構成に加えて、一方のフレーム片に対して挿入される他方のフレーム片の外側の脚片にシール凹所を形成し、一方のフレーム片の脚片にシール凹所に挿入されてペアガラスの厚さ方向に移動する移動片を設け、移動片をシール凹所に移動自在に挿入し、移動片の両側に弾性パッキンを配設し、両側の弾性パッキンにて移動片を中立位置に付勢してあるから、請求項2の効果に加えて、温度変化に起因してペアガラスの内外に気圧差が生じてガラスが外又は内に移動しても、移動片にていずれか一方の弾性パッキンを圧縮するのであり、一対のフレーム片間のシールを良好におこなうことができるという利点がある。 【0026】請求項4においては、請求項1乃至3のいずれかのペアガラスを使用した天窓であって、ペアガラスがサッシに保持され、フレームの伸縮にて移動する上のガラスとサッシとの間に上のガラスの移動量を吸収する弾性体を配設しているから、請求項1乃至3のいずれかの効果に加えて、弾性体によって上のガラスの移動量を吸収することができ、天窓においてもペアガラスを良好に使用することができるという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月28日(2000.3.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−271564(P2001−271564A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月5日(2001.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−87737(P2000−87737) |
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