| 【発明の名称】 |
開口部の施工構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】坂野 隆雄
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| 【要約】 |
【課題】施工強度が高く,外観意匠性に優れた開口部の施工構造を提供すること。
【解決手段】開口部上側10の施工構造は,外壁板3と,該外壁板3に隣設配置されると共に施工金具2により胴縁4に取り付けてなる化粧部材1とを有している。化粧部材1は,外壁板3に隣接する外壁部12と,開口部上側10の室内側に向けて折り曲げ形成した縁部11とを有している。一方,施工金具2は,第1金具21と第2金具22とからなっている。第1金具21は,上記縁部11における上記開口側表面112に嵌入し,第2金具22は,上記外壁部12における上記側端面122を係止している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外壁板と,該外壁板に隣設配置されると共に施工金具により胴縁に取り付けてなる化粧部材とを有する開口部の施工構造であって,上記化粧部材は,上記外壁板に隣接する外壁部と,上記開口部において室内側に向けて折り曲げ形成した縁部とを有し,かつ,上記外壁部における上記外壁板と対面する側端面と上記縁部における開口側表面とにおいて,上記施工金具により支承されていることを特徴とする開口部の施工構造。 【請求項2】 請求項1において,上記施工金具は,上記縁部における上記開口側表面に嵌入する第1金具と,上記外壁部における上記側端面を係止する第2金具とからなることを特徴とする開口部の施工構造。 【請求項3】 請求項1又は2において,上記化粧部材は,上記開口部の開口部上側及び左右の開口部横側とに取り付けられていることを特徴とする開口部の施工構造。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,上記施工金具の長さは,施工時における開口部の長さと略同一であることを特徴とする開口部の施工構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【技術分野】本発明は,建築物における窓,扉及び出入口等の開口部の施工構造に関する。 【0002】 【従来技術】従来より,建築物における窓,扉及び出入口等の開口部においては,該開口部の周縁に取り付けられたサッシと,該サッシに隣接する外壁板との隙間を埋めるように様々な工夫がなされている。例えば,図13に示すごとく,開口部上側90において,サッシ92に外付けサッシを使用した場合,該サッシ92は躯体54よりも室外側に取り付けられる。また,該躯体54の室外側には胴縁4が配置され,外壁板9が釘等の固定具91により上記胴縁4に取り付けられる。 【0003】そして,外壁板9とサッシ92との隙間には,バックアップ材53及びシーリング材51を配置している。そのため,外壁板9の開口側端面901は外部に露出することなく,外観意匠性が損なわれないようになっている。 【0004】 【解決しようとする課題】しかしながら,図14に示すごとく,開口部上側90において,サッシ92に内付けサッシを使用した場合,該サッシ92は躯体54の開口側に取り付けられる。そして,この場合,外壁板9の開口側端面901が外部に露出する。 【0005】ところで,本来,外壁板9は他の外壁板9に隣接して施工されるので,その表側面902のみが外部に露出する。そのため,該表側面902にのみ意匠性を考慮した表面柄模様が付与してあり,外壁板9の開口側端面901は製造したときの素材の状態のままである。そのため,この場合においては,外観意匠性を損なう可能性がある。また,開口部上側90においても,その周辺の外壁部に使用する外壁板9と同じものを使用しているので,施工構造を画一的なものにしている。 【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,施工強度が高く,外観意匠性に優れた開口部の施工構造を提供しようとするものである。 【0007】 【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,外壁板と,該外壁板に隣設配置されると共に施工金具により胴縁に取り付けてなる化粧部材とを有する開口部の施工構造であって,上記化粧部材は,上記外壁板に隣接する外壁部と,上記開口部において室内側に向けて折り曲げ形成した縁部とを有し,かつ,上記外壁部における上記外壁板と対面する側端面と上記縁部における開口側表面とにおいて,上記施工金具により支承されていることを特徴とする開口部の施工構造にある。 【0008】本発明において最も注目すべきことは,上記化粧部材は,上記外壁板に隣接する外壁部と,上記開口部の室内側に向けて折り曲げ形成した縁部とを有し,かつ,上記外壁部における上記外壁板と対面する側端面と上記縁部における開口側表面とにおいて,上記施工金具により支承されていることである。 【0009】次に,本発明の作用効果につき説明する。本発明においては,上記外壁部における表側面と上記縁部における開口側表面とは外部に露出する。そして,上記表側面と上記開口側表面とには表面柄模様が付与してある。つまり,外部に露出する部分のすべてに表面柄模様が付与してある。そのため,外観意匠性に優れた開口部を形成することができる。また,上記化粧部材を使用することによって,見栄えがよく,特徴のある開口部の施工構造を形成することができる。 【0010】また,上記施工金具は,上記化粧部材を上記側端面と上記開口側表面とにおいて支承している。即ち,化粧部材は,その両側から施工金具に挟み込まれるようにして胴縁に取り付けられている。そのため,化粧部材を安定して,かつ高い保持力でもって施工することができる。それ故,高い施工強度を有する開口部の施工構造を形成することができる。また,意匠表面に釘等の固定具が露出することがないため,優れた外観意匠性を呈することができる。 【0011】以上,本発明によれば,施工強度が高く,外観意匠性に優れた開口部の施工構造を提供することができる。 【0012】次に,請求項2に記載の発明のように,上記施工金具は,上記縁部における上記開口側表面に嵌入する第1金具と,上記外壁部における上記側端面を係止する第2金具とからなることが好ましい。これにより,上記施工金具の製造が容易になると共に,化粧板を施工金具に容易に取り付けることができる。 【0013】次に,請求項3に記載の発明のように,上記化粧部材は,上記開口部の開口部上側及び左右の開口部横側とに取り付けられていることが好ましい。これにより,一層外観意匠性に優れた開口部の施工構造を形成することができる。 【0014】次に,請求項4に記載の発明のように,上記施工金具の長さは,施工時における開口部の長さと略同一であることが好ましい。これにより,一層外観意匠性に優れた開口部の施工構造を形成することができると共に,外部からの雨水等の浸入を確実に防止することができる。なお,上記開口部の長さとは,開口部において外部に露出している部分の長さをいう。 【0015】 【発明の実施の形態】実施形態例1本発明の実施形態例にかかる開口部の施工構造につき,図1〜図10を用いて説明する。図1に示すごとく,建築物の窓部である開口部100(図3,図4参照)の開口部上側10の施工構造は,外壁板3と,該外壁板3に隣設配置されると共に施工金具2により胴縁4に取り付けてなる化粧部材1とを有している。上記化粧部材1は,上記外壁板3に隣接する外壁部12と,上記開口部100において室内側に向けて折り曲げ形成した縁部11とを有している。 【0016】一方,上記施工金具2は,第1金具21と第2金具22とからなっている。上記第1金具21は,上記縁部11における開口側表面112に嵌入し,上記第2金具22は,上記外壁部12における側端面122を係止している。このようにして,化粧部材1は第1金具21と第2金具22とにより胴縁4に取り付けられている。 【0017】また,図3に示すごとく,上記化粧部材1は,開口部100の開口部上側10及び左右の開口部横側20とに取り付けられている。上記開口部上側10における上記第1金具21の長さは,施工時における上側露出長さL1と略同一である。また,上記開口部横側20における上記第1金具21の長さは,施工時における横側露出長さL2と略同一である。 【0018】以下に詳説する。図5(a)〜(c)に示すごとく,第1金具21は,L型固定板部211と支承立片212と嵌入立片213とを有している。そして,それらによって囲まれた部分には支承凹部214が形成されている。 【0019】上記L型固定板部211は,胴縁4における室外側の表面と開口側の表面とにより形成される角部分に沿ったL字形状を有している(図1参照)。また,上記支承立片212は,L型固定板部211から開口側に向けて立設され,上記縁部11の開口側表面112に沿うように折り曲げられたL型形状を有している。更に,支承立片212の先端には,開口外側に向けて立設した嵌入立片213が形成されている。ここで,上記開口側とは,開口部100の中心に向かう方向の側をいい,上記開口外側とは,開口部100の中心より外に向かって離れる側をいう。 【0020】図6(a)〜(c)に示すごとく,第2金具22は,固定板部221と支持立片222と係止立片223とを有している。上記固定板部221は,胴縁4の室外側に固定される。また,上記支持立片222は,固定板部221より室外側に向けて立設されており,その先端には,開口側に向けて立設した上記係止立片223が形成されている。 【0021】図7に示すごとく,化粧部材1は,縁部11と外壁部12とを有しており,L型形状を有している。即ち,縁部11は外壁部12から室内側に向けて折り曲げ形成されている(図1参照)。上記縁部11は,その開口側表面112において,上記第1金具21の嵌入立片213が嵌入される嵌入凹部111を有している。また,上記外壁部12は,外壁板3と対面する側端面122において,上記第2金具22の係止立片223で係止される係止凹部121を有している。また,外壁部12は,その開口外側に配置される外壁板3とほぼ同じ厚さに形成されている。 【0022】また,上記外壁部12の表側面123と上記開口側表面112とによって形成される外側角部分においては,面取り部13が形成されている。そして,上記縁部11と上記外壁部12及び上記面取り部13とには,表面柄模様が付与してある。 【0023】図1に示すごとく,第1金具21のL型固定板部211における開口側の外側表面と化粧部材1の縁部11における開口外側の表面との間には,一定の長さの隙間aが形成されている。そして,上記隙間aは,上記嵌入凹部111の深さと略同一,あるいはそれよりも若干長くなっている。 【0024】上記第1金具21は,そのL型固定板部211において釘等の固定具23により胴縁4に固定されている。また,上記第2金具22は,その固定板部221において釘等の固定具23により胴縁4に固定されている。また,第1金具21の嵌入立片213は,上記縁部11の嵌入凹部111に嵌入しており,支承凹部214は,縁部11の先端部を支承している。また,第2金具22の係止立片223は,上記外壁部12の係止凹部121を係止している。このようにして,化粧板1は胴縁4に取り付けられている。 【0025】図1に示すごとく,開口部上側10において,サッシ6には躯体54の開口側に取り付けられる内付けサッシを用いており,サッシ6の下側にはガラス窓62が配置される。更に,躯体54の室外側には,サッシ6の止着部61が止着されている。また,上記止着部61の端部611を覆うように,雨水等の浸入防止用の防水テープ55が敷いてあり,その上から外壁面全体において防水紙56が敷いてある。更に,躯体54の室外側には防水テープ55及び防水紙56を押さえ込むようにして胴縁4が配置されている。 【0026】同図に示すごとく,バックアップ材53は,開口部100の上方から躯体54と外壁板3との間の通気層を通って下に落ちてくる雨水等の水分を,外部に排出するための排水路531を有している。そして,バックアップ材53は,上記サッシ6の室外側の表面と,第1金具21の支承立片212との間で,その開口外側の表面を胴縁4の開口側の表面に当接させるようにして配置されている。更に,バックアップ材53の開口側の表面には,上記支承立片212と上記サッシ6の室外側の表面との隙間を埋めるようにして,シーリング材51が配置されている。また,外壁板3の開口側端面31と外壁部12の側端面122との隙間にもシーリング材52が配置されている。 【0027】また,図2に示すごとく,開口部横側20は,バックアップ材53に上記排水路531を有していないということを除いては,開口部上側10と同様の施工構造になっている。 【0028】図3に示すごとく,第1金具21は,開口部100の開口部上側10及び左右の開口部横側20とにおいて,それぞれ1個設けてあり,第2金具22は,開口部上側10に3個,及び左右の開口部横側20にそれぞれ2個設けてある。なお,図10に示すごとく,上記第1金具21は,第2金具22のように複数個設けてあってもよい。 【0029】図4に示すごとく,開口部100の開口部上側10及び左右の開口部横側20とには,胴縁4が配置され,開口部下側30には水切り57が配置されている。また,開口部100の周辺には,外壁板3を隣接して施工するための胴縁4が配置されている。 【0030】次に,開口部上側10の施工方法について説明する。図8(a)に示すごとく,まず,サッシ6をその止着部61において躯体54に取り付ける。次に,上記止着部61の端部611を覆うようにして防水テープ55を敷き,更にその上から外壁面全体において防水紙56を敷く。そして,胴縁4を上記防水紙56の表面から取り付ける。 【0031】次に,図8(b)に示すごとく,第1金具21を,そのL型固定板部211において釘等の固定具23により止着することにより,胴縁4に固定する。次に,図8(c)に示すごとく,化粧部材1を,その縁部11の先端部を第1金具21の支承凹部214に支承させるようにして,嵌入凹部111に嵌入立片213を嵌入させることにより,第1金具21に取り付ける。このとき,上記隙間aが上記嵌入凹部111の深さと略同一,あるいはそれよりも若干長くなっているため,縁部11の開口側表面112が第1金具21の嵌入立片213に干渉しない。 【0032】次に,図9(a)に示すごとく,第2金具22を,その係止立片223を外壁部12の係止凹部121に差し込んで係止させながら,当該第2金具22の固定板部221において釘等の固定具23により止着することにより,胴縁4に固定する。次に,図9(b)に示すごとく,化粧部材1の開口外側に隣接する外壁板3を取り付ける。 【0033】次に,図9(c)に示すごとく,バックアップ材53を第1金具21の支承立片212とサッシ6の室外側の表面との間に挿入し,更にその開口側の表面からシーリング材51を施す。また,外壁部12の側端面122と外壁板3の開口側端面31との間にもシーリング材52を施す。このようにして,開口部上側10が形成される。なお,開口部横側20の施工方法についても同様である。 【0034】次に,本例の作用効果につき説明する。本例においては,上記外壁部12における表側面123と上記縁部11における開口側表面112及びそれらの間に形成された面取り部13とは外部に露出する。そして,上記表側面123と上記開口側表面112及び上記面取り部13とには表面柄模様が付与してある。つまり,外部に露出する部分のすべてに表面柄模様が付与してある。そのため,外観意匠性に優れた開口部100を形成することができる。また,上記化粧部材1を使用することによって,見栄えがよく,特徴のある開口部100の施工構造を形成することができる。 【0035】また,上記施工金具2は,第1金具21と第2金具22とからなっており,第1金具21は上記開口側表面112において,第2金具22は上記側端面122において,上記化粧部材1を支承している。即ち,化粧部材1は,その両側から施工金具2に挟み込まれるようにして胴縁4に取り付けられている。そのため,化粧部材1を安定して,かつ高い保持力でもって施工することができる。それ故,高い施工強度を有する開口部100の施工構造を形成することができる。また,意匠表面に釘等の固定具が露出することがないため,優れた外観意匠性を呈することができる。 【0036】実施形態例2本例は,図11に示すごとく,開口部上側10において上記第2金具22の替わりに,留付金具24を用いた例である。図12に示すごとく,上記留付金具24は,胴縁4に固定される固定板部241と,留付金具24に一定の高さを持たせるための脚板部242と,当該留付金具24の基台となる基板部243と,該基板部243から立設させた立設部244と,該立設部244の先端に形成された一対の立設先端部245とを有している。 【0037】図11に示すごとく,上記立設先端部245の開口側の部分は,外壁部12の係止凹部121を係止している。また,立設先端部245の開口外側の部分は,外壁板3の開口側端面31の方向に向けられている。また,開口部横側20についても,バックアップ材53に上記排水路531を有していないということを除いては,開口部上側10と同様の施工構造になっている。その他は,実施形態例1と同様である。 【0038】本例においては,上記立設先端部245の開口外側の部分は,外壁板3の開口側端面31と外壁部12の側端面122との隙間を一定に保っている。そのため,該隙間にシーリング材52をきれいに施すことができる。それ故,優れた外観意匠性を呈することができる。その他,上記実施形態例1と同様の作用効果を得ることができる。 【0039】 【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,施工強度が高く,外観意匠性に優れた開口部の施工構造を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110860 【氏名又は名称】ニチハ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079142 【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 祥泰 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−241264(P2001−241264A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−49301(P2000−49301) |
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