| 【発明の名称】 |
可動間仕切装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 雅己
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| 【要約】 |
【課題】可動間仕切装置において、角隅部と天井または床面との間に隙間が生じないように確実に閉塞する。
【解決手段】上下移動部材5、6の駆動手段19に分岐部35を設け、分岐した分岐駆動経路の端末を、隅部閉塞部材8、9に連係することにより、隅部閉塞部材8、9を、上下移動部材5、6とともに、直接駆動手段19により上下動させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 間仕切本体と、該間仕切本体の上端部または下端部に、上下方向に移動可能に嵌合され、かつ前記間仕切本体に設けた駆動手段により、前記間仕切本体の上端または下端より進退させられるようにした上下移動部材と、前記間仕切本体の左右いずれかの側部に、左右方向に進退可能として嵌合された側部移動部材と、前記上下移動部材の端部に、左右方向に摺動可能に嵌挿され、かつ前記側部移動部材の端部に、上下方向に摺動可能に嵌挿された隅部閉塞部材とを備えた可動間仕切装置において、前記上下移動部材の駆動手段に分岐部を設け、分岐した分岐駆動経路の端末を、前記隅部閉塞部材に連係することにより、前記隅部閉塞部材を、前記上下移動部材とともに、直接前記駆動手段により上下動させるようにしたことを特徴とする可動間仕切装置。 【請求項2】 駆動手段における上下方向に移動する昇降杆の先端部に、左右方向に伸縮可能な伸縮杆を固着し、該伸縮杆の一端に基端部を止着した第1の押し出し杆の先端部を上下移動部材に連係し、前記伸縮杆の他端に基端部を止着した第2の押し出し杆の先端部を隅部閉塞部材に連係し、前記第1及び第2の押し出し杆と伸縮杆とにより前記駆動手段の分岐部を形成し、そのうちの前記伸縮杆の一部と第2の押し出し杆とにより、分岐駆動経路を形成した請求項1記載の可動間仕切装置。 【請求項3】 伸縮杆を、昇降杆の先端部に固着した左右方向を向く案内筒と、この案内筒の一端より左右方向に摺動自在に嵌挿された摺動杆とからなるものとした請求項2記載の可動間仕切装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、宴会場や多目的ホール等の部屋を仕切るのに用いられる可動間仕切装置、特に、その周縁部閉止装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の上述のような閉止装置としては、間仕切本体の上端及び下端に、上下方向に移動可能に嵌合された上下部移動部材と、間仕切本体の側部に、左右方向に移動可能に嵌合された側部移動部材と、上下部移動部材の端部に左右方向に摺動可能に嵌挿され、かつ側部移動部材の上下の端部に上下方向に摺動自在に嵌挿された隅部閉塞部材とを設け、上下部移動部材及び側部移動部材を、駆動手段の操作により、間仕切本体より突出させたとき、上下部移動部材を天井及び床面に押し付けるとともに、上下部移動部材の端部と側部移動部材の端部との角隅部に形成される矩形の空間を、隅部閉塞部材によって閉塞するようにしたものがある(例えば、実公昭55-31195号公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の可動間仕切の閉止装置においては、上下部移動部材と隅部閉塞部材との嵌合関係にがた付きがあると、上下部移動部材及び側部移動部材を間仕切本体より突出させたとき、隅部閉塞部材の押圧力が不足して、隅部閉塞部材を天井及び床面に押し付けることができなくなり、隅部閉塞部材と天井及び床面との間に隙間が生じて、遮音効果が低下するおそれがある。 【0004】本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、角隅部と天井または床面との間に隙間が生じないように、確実に閉塞できるようにした可動間仕切装置を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。 (1) 間仕切本体と、該間仕切本体の上端部または下端部に、上下方向に移動可能に嵌合され、かつ前記間仕切本体に設けた駆動手段により、前記間仕切本体の上端または下端より進退させられるようにした上下移動部材と、前記間仕切本体の左右いずれかの側部に、左右方向に進退可能として嵌合された側部移動部材と、前記上下移動部材の端部に、左右方向に摺動可能に嵌挿され、かつ前記側部移動部材の端部に、上下方向に摺動可能に嵌挿された隅部閉塞部材とを備えた可動間仕切装置において、前記上下移動部材の駆動手段に分岐部を設け、分岐した分岐駆動経路の端末を、前記隅部閉塞部材に連係することにより、前記隅部閉塞部材を、前記上下移動部材とともに、直接前記駆動手段により上下動させる。 【0006】(2) 上記(1)項において、駆動手段における上下方向に移動する昇降杆の先端部に、左右方向に伸縮可能な伸縮杆を固着し、該伸縮杆の一端に基端部を止着した第1の押し出し杆の先端部を上下移動部材に連係し、前記伸縮杆の他端に基端部を止着した第2の押し出し杆の先端部を隅部閉塞部材に連係し、前記第1及び第2の押し出し杆と伸縮杆とにより前記駆動手段の分岐部を形成し、そのうちの前記伸縮杆の一部と第2の押し出し杆とにより、分岐駆動経路を形成する。 【0007】(3) 上記(2)項において、伸縮杆を、昇降杆の先端部に固着した左右方向を向く案内筒と、この案内筒の一端より左右方向に摺動自在に嵌挿された摺動杆とから形成する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。正面形が方形をなす間仕切本体(1)は、部屋の天井(A)に固着されたレール(図示略)に沿って移動可能に吊支されている。その吊支構造は、本発明に直接関係しないので、その図示及び詳細な説明は省略する。 【0009】間仕切本体(1)における左右方向を向く上下の横枠(2)(3)には、それぞれ、上下に開口する左右方向の凹溝(2a)(3a)が、また、右方の縦枠(4)には、外方に開口する上下方向の凹溝(4a)が形成されている。 【0010】上下の横枠(2)(3)の凹溝(2a)(3a)には、左右方向を向く横長の上下部移動部材(5)(6)(これらを共通化したものが上下移動部材である)が、それぞれ上下方向に移動自在に嵌合されている。縦枠(4)の凹溝(4a)には、上下方向を向く側部移動部材(7)が、左右方向に移動自在に嵌合されている。 【0011】図4に示すように、上下移動部材(5)は、断面形状がほぼ下向きコ字状をなし、前後の側壁(5a)(5a)の対向面に、互いに対峙する上下1対の突条(5b)を有し、かつ、両側壁(5a)の上部同士は、水平片(5c)をもって互いに連結されている。水平片(5c)の右端には、後述する隅部閉塞部材(8)の水平部(8a)を嵌挿するための切欠き(5d)が設けられている。 【0012】下方の横枠(3)及び下部移動部材(6)の断面形状は、図に明示していないが、上方の横枠(2)及び上部移動部材(5)と上下対称形をなしている。 【0013】側部移動部材(7)の断面形状も、上部移動部材(5)と同様の外向きコ字状の断面形状をなし、その上下の端部には、隅部閉塞部材(8)の垂直部(8b)を嵌挿するための切欠き(7a)が設けられている。 【0014】上下部移動部材(5)(6)の右端と、側部移動部材(7)の上下端との間の角隅部には、図1に示すような、左右方向を向く水平部(8a)(9a)と、上下方向を向く垂直部(8b)(9b)を有する、正面視がほぼ内向きL字形の隅部閉塞部材(8)(9)が配設されている。 【0015】上方の隅部閉塞部材(8)の水平部(8a)は、図4に示すように、下向きコ字形断面をなし、かつその外側面の上下端には、上部移動部材(5)の突条(5b)に摺動可能に嵌合しうる上下1対の左右方向を向く凹溝(8c)(8c)が形成されている。 【0016】なお、垂直部(8b)の断面形状は、図に明示していないが、水平部(8a)と同様の断面形状をなしている。また、下方の隅部閉塞部材(9)は、図に明示していないが、上方の隅部閉塞部材(8)と上下対称形をなしている。 【0017】隅部閉塞部材(8)(9)は、上下部移動部材(5)(6)の各突条(5b)に各凹溝(8c)が、また、側部移動部材(7)の各突条(7b)(図1参照)に各凹溝(8c)が、それぞれ摺動可能に嵌合することによって、側部移動部材(7)とともに、上下部移動部材(5)(6)に対して左右方向に、また上下部移動部材(5)(6)とともに、側部移動部材(7)に対して上下方向に、それぞれ移動しうるようになっている。 【0018】側部移動部材(7)を縦枠(4)の凹溝(4a)より左右に進退させる横駆動手段(10)は、間仕切本体(1)の左側部に設けられたギヤボックス(10a)と、このギヤボックス(10a)より上下に延出し、ギヤボックス(10a)に外部から回転ハンドル(図示略)を装着して正逆回転させることにより、ねじ送り作用によって、互いに同期して伸縮させられるようにした上下1対の伸縮杆(11)(12)と、両伸縮杆(11)(12)の上下の先端部に外端部が枢着された上下1対の傾斜リンク(13)(14)と、間仕切本体(1)の左側部の縦枠(15)と右端部の縦枠(4)とに設けたガイド手段(16)により、左右方向に直線移動可能として支持され、右端が、右方の縦枠(4)を貫通して、側部移動部材(7)に止着され、かつ左部に上記傾斜リンク(13)(14)の内端部が枢着された上下1対の左右方向を向く押し出し杆(17)(18)とを備えている。 【0019】図2に示すように、側部移動部材(7)が凹溝(4a)内に退避している状態から、回転ハンドルを正転させて、伸縮杆(11)(12)を収縮させると、図3に示すように、傾斜リンク(13)(14)が倒伏して、押し出し杆(17)(18)が右方に移動させられ、側部移動部材(7)、及びそれに伴って隅部閉塞部材(8)(9)が、凹溝(4a)より右方に進出させられ、部屋の側壁(B)に圧接させられる。 【0020】図3に示す状態から、回転ハンドル逆転させることにより、上述の逆の作動で、側部移動部材(7)等を、図2に示す元の位置まで戻すことができる。 【0021】上下移動部材(5)(6)を上下の凹溝(2a)(3a)より上下方向に進退させる上下駆動手段(19)は、間仕切本体(1)における上述のギヤボックス(10a)の右方向に設けられたギヤボックス(19a)と、このギヤボックス(19a)の右側方に配設され、ギヤボックス(19a)に外部から回転ハンドル(図示略)を装着して正逆回転させることにより、ギヤボックス(19a)から右方に延出するねじ杆(20)が回転させられて、上下方向に伸縮させられるようにしたパンタグラフ機構(21)と、パンタグラフ機構(21)より上下方向に延出し、パンタグラフ機構(21)が上下方向に伸縮することにより、互いに同期して上下逆向きに移動するようにした昇降杆(22)(23)とを備えている。 【0022】昇降杆(22)(23)の上下の先端部には、左右方向に伸縮可能な伸縮杆(24)(25)が設けられている。 【0023】各伸縮杆(24)(25)は、昇降杆(22)(23)の先端部に右端寄りの部分が固着された左右方向を向く角筒状の案内筒(26)(27)と、この案内筒(26)(27)の右端より左右方向に摺動自在に嵌挿された摺動杆(28)(29)とからなっている。 【0024】案内筒(26)(27)の左端部には、上下方向を向く第1の押し出し杆(30)(31)の基端部が固着されており、上方の第1の押し出し杆(30)の先端(上端)は、上方の横杆(2)を貫通して、上部移動部材(5)の水平片(5c)に止着され、下方の第1の押し出し杆(31)の先端(下端)は、下方の横杆(3)を貫通して、下部移動部材(6)の水平片(図示略)に止着されている。 【0025】摺動杆(28)(29)の右端部には、上下方向を向く第2の押し出し杆(32)(33)の基端部が固着されており、上方の押し出し杆(32)の先端(上端)は、上方の横杆(2)を貫通して、上方の隅部閉塞部材(8)の水平部(8a)に止着され、下方の第2の押し出し杆(33)の先端(下端)は、下方の横杆(3)を貫通して、下方の隅部閉塞部材(9)の水平部(9a)に止着されている。 【0026】第1及び第2の押し出し杆(30)(31)(32)(33)は、軸線方向に作用する負荷が予め定めた設定値より小さいときは、最長の長さに維持され、上記負荷が設定値より大となったときには、圧縮コイルばね(34)が圧縮されて、全長が短くなるようにした二重筒形の伸縮式のものとしてある。 【0027】かくして、伸縮杆(24)(25)と、第1及び第2の押し出し杆(30)(31)(32)(33)とにより、上下駆動手段(19)における分岐部(35)が形成され、そのうちの伸縮杆(24)(25)の案内筒(26)(27)と第1の押し出し杆(30)(31)とにより、上下移動部材(5)(6)を昇降させる主駆動経路が、また、伸縮杆(24)(25)の摺動杆(28)(29)と第2の押し出し杆(32)(33)とにより、隅部閉塞部材(8)(9)を昇降させる分岐駆動経路が形成されている。 【0028】したがって、上下駆動手段(19)を作動させたとき、主駆動経路により、上下部移動部材(5)(6)が天井(A)及び床(C)に向かって押し付けられるだけでなく、分岐駆動経路により、隅部閉塞部材(8)(9)も天井(A)及び床(C)に向かって押し付けられ、それらの間に間隙が生じるのを確実に防止することができる。 【0029】図2は、上下部移動部材(5)(6)及び側部移動部材(7)が、横枠(2)(3)及び縦枠(4)のそれぞれの凹溝(2a)(3a)(4a)内に収容された状態を示している。 【0030】この状態で、間仕切本体(1)をレールに沿って部屋を間仕切る位置まで移動させ、次いで、横駆動手段(10)のギヤボックス(10a)に回転ハンドル(図示略)を装着して、その回転ハンドルを正転させると、上下の伸縮杆(11)(12)は互いに収縮する。そのため、上下の傾斜リンク(13)(14)を介して、上下の押し出し杆(17)(18)はそれぞれ右方に押動され、側部移動部材(7)及び上下の隅部閉塞部材(8)(9)は、図3に示すように縦枠(4)の凹溝(4a)から右方に進出して、部屋の側壁(B)に押し付けられる(図3参照)。 【0031】そのとき、側部移動部材(7)の左右方向の移動に伴い、各隅部閉塞部材(8)(9)の水平アーム部(8a)(9a)は、上下部移動部材(5)(6)の各突条(5b)に案内されて右方に摺動するとともに、摺動杆(28)(29)は、第2の押し出し杆(34)(35)を介して隅部閉塞部材(8)(9)とともに右方に移動して、各案内筒(26)(27)から延出する。 【0032】次に、上下駆動手段(19)のギヤボックス(19a)に回転ハンドル(図示略)を装着して、それを正転させると、ねじ杆(20)は所定の方向に回転して、パンタグラフ機構(21)が上下方向に伸長する。 【0033】そのため、上下の昇降杆(22)(23)、伸縮杆(24)(25)、並びに第1及び第2の押し出し杆(30)(31)(32)(33)は、それぞれ上下外向きに移動し、図3に示すように、上下部移動部材(5)(6)及び隅部閉塞部材(8)(9)は、上下の横枠(2)(3)の凹溝(2a)(3a)から上下に進出して、それらの上下縁が天井(A)及び床面(C)に押し付けられる。 【0034】このとき、各隅部閉塞部材(8)(9)は、第2の押し出し杆(32)(33)を介して、上下駆動手段(19)により直接押動されるので、それらと天井(A)または床面(C)との間に、間隙が生じるおそれは小さくなる。 【0035】なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、案内筒(26)(27)と上下部移動部材(5)(6)とを、それぞれ2本以上の第1の押し出し杆をもって連結してもよいし、隅部閉塞部材(8)(9)と摺動杆(28)(29)とを、2本以上の第2の押し出し杆をもって連結してもよい。このようにすると、上下部移動部材(5)(6)及び隅部閉塞部材(8)(9)を、一層確実に天井(A)及び床面(C)に押し付けることができる。 【0036】 【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏することができる。 (a) 請求項1記載の発明によると、駆動手段の作動時に、上下移動部材が天井または床に押し付けられるだけでなく、隅部閉塞部材が、直接駆動手段の分岐経路により押動されて、天井または床に押し付けられるので、隅部閉塞部材と天井または床との間に間隙が生じるのを確実に防止することができ、遮音効果を高めることができる。 【0037】(b) 請求項2記載の発明によると、駆動手段における分岐部に、左右方向に伸縮可能な伸縮杆を設け、それと隅部閉塞部材とを連結したことにより、隅部閉塞部材を円滑に側部移動部材に追従させることができ、しかも駆動手段の押し付け力を、隅部閉塞部材に確実に伝達させることができる。 【0038】(c) 請求項3記載の発明によると、伸縮杆を簡単な構造とすることができるとともに、安価に製造することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000561 【氏名又は名称】株式会社岡村製作所
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| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060759 【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−182453(P2001−182453A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−367636 |
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