| 【発明の名称】 |
グレチャン及びグレチャン付き複層ガラス |
| 【発明者】 |
【氏名】千田 好彦
【氏名】逵 正昭
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| 【要約】 |
【課題】排水性能が優れたガラス板用グレチャン、並びにグレチャン付複層ガラスに関する。
【解決手段】複層ガラスの周縁部を囲繞するグレチャンであって、断面略L字状の対向する一対の硬質部材の各上端部近傍でガラス板面との当接部分に軟質部材を前記硬質部材と一体的に設け、複層ガラスの端部近傍の両面を前記グレチャンの軟質部材によって挟持させたグレチャンにおいて、前記一対の硬質部材は互いに分離しており、その底部を肉厚部とし、該肉厚部に複層ガラスを構成する2枚のガラス板の各端面を当接させて支持すると共に、該複層ガラスの周縁のシール材と前記両肉厚部で囲まれた空間を排水空間とし、好ましくは、前記断面略L字状の対向する一対の硬質部材に設けた凸部又は凹部に嵌合するような凹部又は凸部を有する係止部材を係止させることによって対向する一対のグレチャン同士を連結固定させる構造とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複層ガラスの周縁部を囲繞するグレチャンであって、断面略L字状の対向する一対の硬質部材の各上端部近傍でガラス板面との当接部分に軟質部材を前記硬質部材と一体的に設け、複層ガラスの端部近傍の両面を前記グレチャンの軟質部材によって挟持させたグレチャンにおいて、前記一対の硬質部材は互いに分離しており、その底部を肉厚部とし、該肉厚部に複層ガラスを構成する2枚のガラス板の各端面を当接させて支持すると共に、該複層ガラスの周縁のシール材と前記両肉厚部で囲まれた空間を排水空間としたことを特徴とするグレチャン。 【請求項2】 前記断面略L字状の対向する一対の硬質部材に設けた凸部又は凹部に嵌合するような凹部又は凸部を有する係止部材を係止させることによって対向する一対のグレチャン同士を連結固定させる構造としたことを特徴とする請求項1記載のグレチャン。 【請求項3】 前記底部の肉厚部にグレチャン同士の端部を直角に接続させるコーナー部材を挿入する為の中空部、又は溝部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグレチャン。 【請求項4】 請求項1乃至3記載のグレチャンを用いて、断面略L字状のグレチャンの肉厚部が複層ガラスの各ガラス板の端面と当接すると共にガラス板を支持するようにして該グレチャンを複層ガラスの全周端縁部の両面より挟持するように囲繞させ、該対向する一対のグレチャンを係止部材によって連結係止させたことを特徴とするグレチャン付き複層ガラス。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、侵入した雨水の排水性能が優れたガラス板用グレチャン(グレージングチャンネル)、並びにグレチャン付複層ガラスに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、省エネルギーや防音等によって例えばより優しい生活環境を創出するため、従来に増して断熱性能と遮音性能を有する複層ガラスの使用頻度が高まり、際立った普及を示している。そのなかで、かかる複層ガラスにおいて、シール性の向上またはガラス板状体や複層ガラス等の端部の保護をするとともに、これらガラス板状体や合せガラスや複層ガラス等のサッシ枠への取り付け施工作業をより簡便で効率よくできるようにしようとすることが提案されている。 【0003】前記複層ガラスの周縁に取り付ける従来のグレチャンは軟質塩化ビニールや、硬質塩化ビニール、あるいはこれらの一体成型品で構成されているが、ガラス板の周端縁部に取り付けた際にガラス板とグレチャン間に侵入した水分が抜けないと複層ガラス板の周縁に充填したシール材の表面が長期間浸漬状態となり、シール性が劣化して複層ガラスの機能が損なわれる恐れがあった。これを防止するために従来よりグレチャンの硬質塩化ビニール部分の底部には一定ピッチで孔をあけて水分を溜まりにくくし、該孔より水分が抜けるような方策が一般的にとられることが多かった。(特開平8−193469号公報、特開平8−338178号公報、特開平11−13355号公報、特開平8−217498号公報参照) 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平8−193469号公報、特開平8−338178号公報、特開平11−13355号公報等に記載された前記グレチャンの硬質塩化ビニール部分の底部に一定ピッチで設けた孔による方策は、ある程度の水分の排出機能は期待できるものの、トップライト等の過酷な使用状況下や、シール面が複層ガラス板の端面と略面一の状態の場合、グレチャンとシール部との間に微少な隙間が発生し、局所的に水が抜けずに溜まった状態になりやすく、カビ、藻類の発生原因となる等、シール部に上記のごとく悪影響を及ぼす恐れがあった。 【0005】また、特開平8−217498号公報には、深打ちした複層ガラスに剛性補強材と内部軟質当接部材と外部軟質係合部材とからなり、複層ガラス板を構成する2枚のガラス板のそれぞれに補強部材を被冠させるようにして、複層ガラスのシール部の外周側に空間部を有するものが開示されているが、雨水等が侵入すると複層ガラス板を構成する2枚のガラス板のそれぞれに被冠した断面が略コ字状の補強部材内に雨水が溜まったまま抜け出ることができないといった問題点があった。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、従来のかかる課題に鑑みてなしたものであって、該ガラス板状体、合わせガラス、あるいは複層ガラス板の周端縁部にグレチャンを取り付けた際に、前記ガラス板とグレチャン間に侵入した雨水等の水分の排出を容易にして、該部分に溜まらないようにするとともに、前記ガラス板をサッシに取り付ける際に、これらのガラス板の嵌め込み作業が容易であり、かつサッシへの嵌め込み部における高水密性ならびに高取付力を発現し、しかもこれらが長期にわたり性能を維持できるようにすることを目的とする。 【0007】また、保管時、運搬や移動時または取り付け時等での破損やシール性の劣化などを防止できるような保持力でもって、ガラス板状体、合わせガラスあるいは複層ガラスの周縁部面および端面を簡便に効率よく充分保護しかつシールすることを目的とする。 【0008】すなわち、本発明は、複層ガラスの周縁部を囲繞するグレチャンであって、断面略L字状の対向する一対の硬質部材の各上端部近傍でガラス板面との当接部分に軟質部材を前記硬質部材と一体的に設け、複層ガラスの端部近傍の両面を前記グレチャンの軟質部材によって挟持させたグレチャンにおいて、前記一対の硬質部材は互いに分離しており、その底部を肉厚部とし、該肉厚部に複層ガラスを構成する2枚のガラス板の各端面を当接させて支持すると共に、該複層ガラスの周縁のシール材と前記両肉厚部で囲まれた空間を排水空間としたグレチャンである。 【0009】あるいは、本発明は、前記断面略L字状の対向する一対の硬質部材に設けた凸部又は凹部に嵌合するような凹部又は凸部を有する係止部材を係止させることによって対向する一対のグレチャン同士を連結固定させる構造とした上述のグレチャンである。 【0010】あるいはまた、本発明は、前記底部の肉厚部にグレチャン同士の端部を直角に接続させるコーナー部材を挿入する為の中空部、又は溝部を設けた上述のグレチャンである。 【0011】あるいはさらに、本発明は、上述のグレチャンを用いて、断面略L字状のグレチャンの肉厚部が複層ガラスの各ガラス板の端面と当接すると共にガラス板を支持するようにして該グレチャンを複層ガラスの全周端縁部の両面より挟持するように囲繞させ、該対向する一対のグレチャンを係止部材によって連結係止させたグレチャン付き複層ガラスである。 【0012】 【発明の実施の形態】図1は、本発明のグレチャン付複層ガラスをサッシ枠に取り付けた構造を示す側断面図である。 【0013】左右に分離したグレチャン1は、断面略L字状の対向する一対の硬質部材3、3の各上端部近傍で複層ガラス21の面との当接部分に軟質部材2を前記硬質部材3と一体的に設ける。 【0014】前記断面略L字状の対向する一対の硬質部材3、3の各底部4の肉厚部5に複層ガラス21を構成する2枚のガラス板22、22の各端面を当接させて支持すると共に、複層ガラス21の端部近傍の両面より前記左右に分離したグレチャン1によって挟持させて、複層ガラス21の周縁に充填したシール材25と前記各底部4、4の肉厚部5、5同士の突き合わせ部間を排水空間11として設ける。 【0015】前記対向する略L字状の硬質部材3、3の底部4、4を突き合わせて、略コ字状の形状とするものであるが、該突き合わせ部間には排水空間11を設けた。 【0016】前記対向する一対の断面略L字状のグレチャンの硬質部材3、3に設けた凸部7b又は凹部7aに、硬質の係止部材9に設けた凹部9b又は凸部9aが嵌合するように係止させることによって左右に分離したグレチャン同士を連結固定させる。 【0017】前記係止部材9と嵌合する断面略L字状の硬質部材3、3に設けた凹部又は凸部は、硬質部材の底部のコーナー寄り部分より上方に向けて設けるか、または硬質部材の側面に設ければよい。 【0018】前記係止部材9は、左右に分離したグレチャン同士の直線部分を連結固定するものであるが、その幅は複層ガラス21の厚みによって、適宜変更すれば良い。 【0019】また、係止部材9の長さについては、数mm程度の短尺のものから複層ガラスの辺の長さ程度の長尺なものまで自在であるが、長尺とした場合には係止部材9の底部に水抜孔を設けるようにすると良い。 【0020】また、短尺の係止部材を用いる場合は適当な間隔をおいて、設けるようにすると良い。 【0021】前記係止部材9の凹部9bまたは凸部9aと、断面略L字状の硬質部材3、3の凸部7bまたは凹部との嵌合部分は、一カ所に限らず2カ所以上あっても良く、片側に凹部、凸部を組み合わせて設けたものであっても良い。 【0022】さらに、前記断面略L字状の硬質部材3の底部の肉厚部内には中空部を設けるようにすれば、複層ガラスの各辺にグレチャンを装着したときに、その突き合わせ端部の前記中空孔にL字状のコーナー部材を挿入させて結合させることができる。 【0023】該コーナー部材はL字状部が1つだけのシングルタイプと、L字状部を2つ有するダブルタイプがあり、適宜使い分ければよい。 【0024】このように本発明によれば、前記複層ガラス21は、該複層ガラス21を構成する2枚のガラス板22、22の端面と当接するグレチャン1の底部4の肉厚部5、5によって、その荷重を支えられているが、該底部は硬質部材からなるため荷重に充分耐えられるものである。 【0025】また、前記グレチャン1の底部4の一対の肉厚部5、5の突き合わせ部分と複層ガラス21のシール材25間の排水空間11は、グレチャン1と複層ガラス21間に侵入した雨水や結露等による水滴の排出経路となる。 【0026】また、前記複層ガラス21のシール材25とグレチャン1間の隙間は、従来タイプのような微少な隙間ではないので、グレチャン1内に水滴が残留することはなく、複層ガラス21のシール材25に水分が長期間接触することもなく、シール材25の劣化を防止することができる。 【0027】また、グレチャンが左右に分離しているので、ガラス板の厚みの変化に対しても、厚みに合わせた幅の係止部材を用いればよい。 【0028】このようなグレチャン1を取り付けた複層ガラス21は、グレチャンの底部の肉厚部に厚みを有しているので、サッシ枠30に取り付ける場合には、図14に示すような従来良く行われていたセッティングブロック32を設けていた場合と比較し、セッティングブロック32を特に設ける必要が無く、必要に応じて厚み調整用のライナー31をグレチャン付き複層ガラス20の下辺とサッシ枠30間に適当な間隔をおいて設ければよい。 【0029】また、グレチャン付き複層ガラス20の縦辺をサッシ枠30に設ける場合にも、グレチャン1の肉厚部5によってサッシ枠30とグレチャン1間に従来用いられていたスペーサーブロックが不要となった。 【0030】複層ガラス21の四辺に取り付けた各グレチャン1、1、・・の両端部を直角に切断したものを取り付ける場合は、図13に示すように、隣接するグレチャン1、1、・・同士の接続に、図11(a)〜(e)に示すような断面が略L字状のコーナー部材15を使用するが、使用する場所、挿入する中空孔や溝の数によってL字状部分が図11(e)のように突起状部が1つのものや、図11(c)、(d)のように突起状部が2つあるもの、あるいは、図11(a)、(b)に示すような係止部材と係止させる溝部を利用してグレチャンの突き合わせコーナーにはめ込むものを適宜使い分ければよい。 【0031】図12に示すような、グレチャン1の両端を45度に切断したものを突き合わせる場合は、突き合わせコーナー部分に接着剤や粘着テープ等によってグレチャン1の突き合わせ部分が外れないようにすればよい。 【0032】前記突き合わせコーナー部分の接合方法として、前記接着剤を用いる方法以外に超音波を利用した溶着方法、あるいは加熱融着方法とすることもできる。 【0033】以上に説明したようなグレチャン付き複層ガラス20を断面が略H字状のサッシ枠30の開口部内に取り付けるが、隙間の微調整用のライナー31はグレチャン付き複層ガラス20の下辺とサッシ枠30間に連続的に設けるものではなく、下辺の両端に少なくとも2個程度設ければよい。また、サッシ枠30の上端はグレチャン1の軟質部材2の側壁の外側を保持している。 【0034】ところで、ガラス板、合せガラスあるいは複層ガラスの周縁部面および端面を囲繞する断面コ字状の硬質部材3については、前記複層ガラスの周縁部面および端面を衝撃などの外圧や外力ならびに水分などの水湿気から保護する硬さと、前記ガラスの周縁部面および端面を挟持する弾力性とを少なくとも併せ持つような機能と強度である硬質の材質、厚み、寸法、形状等からなる。 【0035】また、上述した当該グレチャン1を、前記複層ガラス21の周縁部面および端面を囲繞するよう、該複層ガラス21の全周辺あるいは部分周辺に備えたことにより、ガラス板とグレチャン間に侵入した水分の排出を容易にして、該部分に溜まらないようにするとともに、前記ガラス板をサッシに取り付ける際に、これらのガラス板の嵌め込み作業が容易であり、かつサッシへの嵌め込み部における高水密性ならびに高取付力を発現し、しかもこれらが長期にわたり性能を維持できる。 【0036】また、排水空間11の隙間は微少ではなく、開放しているので水滴が溜まることはない。 【0037】さらに長尺の係止部材を設けた場合において、僅かに係止部材の内側に水滴として残留して残っているものがあっても、複層ガラス21のシール材25に接触することはなく、シール材25が水分等によるカビ等による要因による劣化を防止することができる。 【0038】さらに、グレチャン1の取付け作業が極めて簡便であるとともに現場での複雑な作業がなくなるだけでなく、グレチャン付き複層ガラス20となって特にその移動、運搬さらには保管、サッシ枠30への取付け作業等の取り扱いが極めて簡便かつ効率的でよりガラスが保護され損傷等がなくて安全になるものであり、より大重量で大面積である該複層ガラス21においてことに格段の効果をもたらすものである。 【0039】また複層ガラス21としては、強化ガラスまたは強度アップガラス、曲げガラス、各種機能性膜付きガラス、着色ガラス等を使用できることは言うまでもない。 さらに、当該ガラスが無機質でも有機質でもそれらの組み合わせたものでもよいことは言うに及ばない。 【0040】さらに、長寿命、耐久性に優れ、当該ガラス、特に複層ガラスに取り付けた際、簡便で効率的に作業をすることができ、その保持力を充分なものとすることができる。 【0041】さらに、断面略コ字状の硬質部材3と断面略U字状シール部からなる軟質部材2のそれぞれの役目であるガラスの周縁表面辺部および端面部の耐損傷防止と耐水性等のシールを極めて高めることができる。 【0042】また、当該グレチャン付き複層ガラス20が大重量化、大面積化したとしても、移動や運搬や保管が容易である。 【0043】また、サッシ枠30への取付け作業が前記断面略コ字状部ですべるように嵌め込みが可能でスムーズに装着できる等、取り扱いが極めて優れている。 【0044】しかも、強度アップと耐久性ならびに高水密性と高取付力でもって該複層ガラスの品質、特に長期間における品質の保持にも役立つものとなる。 【0045】以上、各種の実施の形態により本発明を説明したが、本発明は係る実施の形態に限定されるものではない。 【0046】図中のグレチャン1の断面略コ字状の硬質部3は硬質樹脂からなり、該断面コ字状部の開口側両先端に設けた軟質部材2は、軟質樹脂としたが、いずれも、ポリ塩化ビニール(PVC)から成るものが好ましいが、これに限定されるものではない。 【0047】また、係止部材9は、ポリ塩化ビニール(PVC)等の硬質樹脂、若しくはSUS等の金属等を用いることができる。 【0048】前記複層ガラスの周縁部面および端面を囲繞するようにする際、該複層ガラスの全周辺あるいは部分周辺に備えてもよい。 【0049】 【実施例】実施例1図2、図3に、本発明のグレチャン1およびグレチャン付き複層ガラス20の実施例を示す。 【0050】断面略L字状の対向する一対の硬質部材3、3の各上端部近傍で複層ガラス21の面との当接部分に軟質部材2を前記硬質部材3と一体的に設けた左右に分離したグレチャン1に、前記断面略L字状の対向する一対の硬質部材3、3の各底部4の肉厚部5に複層ガラス21を構成する2枚のガラス板22、22の各端面を当接させて支持すると共に、複層ガラス21の端部近傍の両面より前記左右に分離したグレチャン1によって挟持させた。 【0051】また、複層ガラス21の周縁に充填したシール材25と前記各底部4、4の肉厚部5、5同士の突き合わせ部間には排水空間11として空間を設けた。 【0052】さらに、前記対向する一対の断面略L字状のグレチャン1の硬質部材3、3のコーナー部外側に凹部7aを垂直方向に設け、硬質の略コ字状の係止部材9に設けた凸部9aが前記凹部7aに嵌合するように係止させ、左右に分離したグレチャン1、1同士を連結固定させるた。 【0053】前記対向する略L字状の硬質部材3、3の底部4、4を突き合わせて、略コ字状の形状とするものであるが、該突き合わせ部間の空間は排水空間11として利用される。 【0054】前記複層ガラス21は、該複層ガラス21を構成する2枚のガラス板22、22の端面と当接するグレチャン1の底部4の肉厚部5、5によって、その荷重を支えられている。 【0055】前記肉厚部5内に設けた中空部6は、複層ガラス21の4辺にグレチャン1を設けた場合に、グレチャン1の端部同士を接続するためのコーナー部材15を挿入する孔である。 【0056】図1に示すように、グレチャン1を取り付けた複層ガラス21は、グレチャンの底部の肉厚部に厚みを有しているので、サッシ枠30に取り付ける場合には、図14に示すような従来良く行われていたセッティングブロック32を設けていた場合と比較し、セッティングブロック32を特に設ける必要が無く、必要に応じて厚み調整用のライナー31をグレチャン付き複層ガラス20の下辺とサッシ枠30間に適当な間隔をおいて設ければよい。 【0057】また、グレチャン付き複層ガラス20をサッシ枠30の縦側辺に設ける場合には、グレチャン1の底部の肉厚部5によってサッシ枠30とグレチャン1間に従来用いられていたスペーサーブロックが不要となった。 【0058】前記複層ガラス21は、2枚のガラス板22、22を対向させ、周縁部にガラス板22、22間の間隔を保持するスペーサー23を設けたものであり、該スペーサー23内には乾燥剤26を充填し、空気層27内の空気を乾燥させる。スペーサー23とその両面に設けたガラス板22、22とはブチラール等の1次シール材24にて接着シールし、さらにスペーサー23の外周側とガラス板22、22とで囲まれた空間にはチオコール等の2次シール材25を充填してシールしたものである。 実施例2続いて、図4、図5に、本発明のグレチャン1およびグレチャン付き複層ガラス20の別の実施例を示す。 【0059】図4にはグレチャンを複層ガラスに装着したグレチャン付き複層ガラス20を示し、図5にグレチャンの分解したものを示す。 【0060】左右に分離したグレチャン1は、断面略L字状の対向する一対の硬質部材3、3の各上端部近傍で複層ガラス21の面との当接部分に軟質部材2を前記硬質部材3と一体的に設けたものからなる。 【0061】グレチャン1の硬質部材の側壁部外側には溝部(凹部)を2カ所設け、略コ字状の係止部材9の先端部内壁面に爪部(凸部)9aを2カ所設け、前記硬質部材3の側壁に設けた溝部(凹部)7aに引っ掛けて嵌合させ、左右に分離した一対のグレチャン1、1同士を連結させる。 【0062】このようにして、複層ガラス21の周端辺にグレチャン1を装着したグレチャン付き複層ガラス20を図4に示す。 【0063】硬質部材3の底部4の肉厚部5に設けた中空部6については、実施例1と同様に、複層ガラス21の4辺にグレチャン1を設けた場合に、グレチャン1の端部同士を接続するためのコーナー部材15を挿入する孔として使用する。 実施例3続いて、図6、図7に、本発明のグレチャン1およびグレチャン付き複層ガラス20のさらに別の実施例を示す。 【0064】図6にはグレチャン1を複層ガラス21に装着したグレチャン付き複層ガラス20を示し、図7はグレチャン1の分解したものを示す。 【0065】左右に分離したグレチャン1が、断面略L字状の対向する一対の硬質部材3、3の各上端部近傍で複層ガラス21の面との当接部分に軟質部材2を前記硬質部材3と一体的に設けたものからなる点については、上述した実施例1、2と同様である。 【0066】図7に示すように、グレチャン1の硬質部材3の側壁部と底部4の交差するコーナー部近傍の外側面に、一部を切り欠いて凸部7bを設け、係止部材9には図7の断面図の両端側に凸部を2カ所設け、その2つの凸部間、すなわち凹部9bを、前記硬質部材3の肉厚部5に設けた凸部7bと嵌合させるようにして、左右に分離した一対のグレチャン同士を連結させる。 【0067】このようにして、複層ガラス21の周端辺にグレチャン1を装着したグレチャン付き複層ガラス20を図6に示す。 【0068】硬質部材3の底部4の肉厚部5に設けた中空部6については、実施例1、実施例2と同様に、複層ガラス21の4辺にグレチャン1を設けた場合に、グレチャン1の端部同士を接続するためのコーナー部材15を挿入する孔として使用する。 実施例4続いて、図8に、本発明のグレチャン1、およびグレチャン付き複層ガラス20のさらに別の実施例を示す。 【0069】左右に分離したグレチャン1が、断面略L字状の対向する一対の硬質部材3、3の各上端部近傍で複層ガラス21の面との当接部分に軟質部材2を前記硬質部材3と一体的に設けたものからなる点については、上述した実施例1〜3と同様である。 【0070】対向する一対のグレチャン1の硬質部材3の底部4の肉厚部5の外側面より溝部(凹部)7aを設け、略コ字状の係止部材9には開放側端部の内側に爪部を1カ所設け、前記硬質部材3の肉厚部5の側面に設けた溝部(凹部)7aに引っ掛けて、嵌合させるようにして、左右に分離した一対のグレチャン1、1同士を連結させるようにしたものである。 【0071】この場合には、硬質部材3の底部4の肉厚部5に中空部6を有していないので、複層ガラス21の4辺にグレチャン1を設けた場合に、グレチャン1の端部同士を接続するためのコーナー部材15を挿入する孔として、前記溝部(凹部)7aを利用し、図11(a)に示すような断面が略L字状のコーナー部材15をはめ込んで使用する。 実施例5続いて、図9に、本発明のグレチャン1、およびグレチャン付き複層ガラス20のさらに別の実施例を示す。 【0072】左右に分離したグレチャン1が、断面略L字状の対向する一対の硬質部材3、3の各上端部近傍で複層ガラス21の面との当接部分に軟質部材2を前記硬質部材3と一体的に設けたものからなる点については、上述した実施例1〜4と同様である。 【0073】実施例5においては、対向する一対のグレチャン1の硬質部材3の底部4の肉厚部5の下面に溝部(凹部)7aを設け、略コ字状の係止部材9には開放側両端部を凸部9aとして設け、前記硬質部材3の肉厚部5の下面に設けた溝部(凹部)7aに嵌合させるようにして、左右に分離した一対のグレチャン1、1同士を連結させるようにしたものである。 【0074】この場合にも、硬質部材3の底部4の肉厚部5に中空部6を有していないので、複層ガラス21の4辺にグレチャン1を設けた場合に、グレチャン1の端部同士を接続するためのコーナー部材15を挿入する孔として、前記溝部(凹部)7aを利用し、図11(b)に示すような断面が略L字状のコーナー部材15をはめ込んで使用する。 実施例6続いて、図10に、本発明のグレチャン1、およびグレチャン付き複層ガラス20のさらに別の実施例を示す。 【0075】左右に分離したグレチャン1が、断面略L字状の対向する一対の硬質部材3、3の各上端部近傍で複層ガラス21の面との当接部分に軟質部材2を前記硬質部材3と一体的に設けたものからなる点については、上述した実施例1〜4と同様である。 【0076】実施例6は実施例2の変形例であり、対向する一対のグレチャン1の硬質部材3の底部4の肉厚部の外側面に溝部(凹部)7aを設け、略コ字状の係止部材9の開放先端部の内側面に爪部(凸部)9aを設け、前記硬質部材3の肉厚部5の外側面に設けた溝部(凹部)7aに引っ掛けて係止させるようにして、左右に分離した一対のグレチャン1、1同士を連結させるようにしたものである。 【0077】本実施例6においては、硬質部材3の底部4の肉厚部5に設けた中空部6については、実施例1〜実施例3と同様に、複層ガラス21の4辺にグレチャン1を設けた場合に、グレチャン1の端部同士を接続するためのコーナー部材15として、図11(c)〜(e)を使用するが、硬質部材3の底部外側面に設けた前記溝部(凹部)7aを利用し、図11(a)に示すような断面が略L字状のコーナー部材15を嵌め込んで使用する。 【0078】 【発明の効果】本発明は、合わせガラス、あるいは複層ガラス板の周端縁部にグレチャンを取り付けた際に、前記ガラス板とグレチャン間に侵入した水分の排出を容易にして、該部分に溜まらないようにするとともに、前記ガラス板をサッシに取り付ける際に、これらのガラス板の嵌め込み作業が容易であり、かつサッシへの嵌め込み部における高水密性ならびに高取付力を発現し、しかもこれらが長期にわたり性能を維持できる。 【0079】また、排水空間の隙間は微少ではないので、僅かに水滴として残留して残っても、複層ガラスのシール材に接触することはなく、シール材の水分によるカビ等の要因による劣化を防止することができる。 【0080】また、グレチャン付き複層ガラスは、グレチャンの底部の肉厚部に厚みを有しているので、サッシ枠に取り付ける場合には、従来良く行われていたセッティングブロックを設ける必要がなくなり、必要に応じて厚み調整用のライナーをグレチャン付き複層ガラスの下辺とサッシ枠間に適当な間隔をおいて設ければよい。 【0081】また、グレチャン付き複層ガラスをサッシ枠の縦側辺に設ける場合においても、グレチャンの底部の肉厚部5によってサッシ枠とグレチャン間に用いられていたスペーサーブロックが不要となった。 【0082】さらに、グレチャンがコ字状の硬質部と軟質部の樹脂を一体成形または接着させたことにより、ガラスの周縁表面辺部および端面部における耐損傷性等の保護と耐水性等のシールを高め、当該グレチャン付き複層ガラスが大重量化で大面積化したとしても、移動や運搬および保管が容易である。 【0083】また、グレチャン付き複層ガラスのサッシへの取付け作業がスムーズになる等、その取り扱いが極めて優れており、しかも強度アップと耐久性ならびに高水密性と高取付力でもって該複層ガラスの品質、特に長期間の使用に耐えられる複層ガラス用グレチャンを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002200 【氏名又は名称】セントラル硝子株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月28日(1999.12.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100108671 【弁理士】 【氏名又は名称】西 義之
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| 【公開番号】 |
特開2001−182449(P2001−182449A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−375089 |
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