トップ :: E 固定構造物 :: E06 戸,窓,シヤツタまたはロ−ラブラインド一般;はしご




【発明の名称】 開閉建具
【発明者】 【氏名】橋詰 和元

【要約】 【課題】左右両側を網戸の状態及び開放状態にでき、より快適に使用できる開閉建具を提供することにある。

【解決手段】上方レール部4a及び下方レール部5aに沿う方向の長さがサッシ戸本体2より短かくなる網戸3の構造にし、網戸3をサッシ戸本体2と同じ上方レール部4a及び下方レール部5aに取り付けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建物の開口部の枠の上下に複数のレールを設け、同レールに沿って複数の建具本体を移動させて前記開口部を開閉する開閉建具において、前記レールに沿う方向の長さが前記建具本体より短い網戸を建具本体と同じレール上に移動自在に設けたことを特徴とする開閉建具。
【請求項2】 網戸のレールに沿う方向の長さを建具本体の1/2にし、異なるレールの網戸同士が離れた位置となるように配置した請求項1記載の開閉建具。
【請求項3】 網戸と建具本体が連結可能となるように連結手段を設けた請求項1又は2記載の開閉建具。
【請求項4】 連結手段として面ファスナーを用いる構造にした請求項3記載の開閉建具。
【請求項5】 連結手段として吸盤を用いる構造にした請求項3記載の開閉建具。
【請求項6】 連結手段として磁石を用いる構造にした請求項3記載の開閉建具。
【請求項7】 枠上方部分と網戸上辺部分とを係合させるための上方アダプターを網戸の上辺部分に取り付けて枠上方部分と網戸上辺部分の遊びを少なくした請求項1〜6いずれかに記載の開閉建具。
【請求項8】 レール又はレール以外の枠下方部分と網戸下辺部分とを係合させるための下方アダプターを網戸の下辺部分に取り付けて枠下方部分と網戸下辺部分の遊びを少なくした請求項1〜7いずれかに記載の開閉建具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の窓、雨戸、出入口の戸などのスライド式の開閉建具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、左右がすれ違うように設けられた窓や戸においては、開放する部分は、左右のどちらにもでき、また、左右の窓本体又は戸本体を重ねるようにすれば、左右両側を開放することもできる。よって温度や風、日光など様々な条件に応じて開放部分を変化させるように使用される。網戸は一般的には、左右の窓本体、又は戸本体のレールと並行に別のレールを設け、窓本体又は戸本体とレールに沿う方向の長さを同じにしてレールに取り付け、左右どちらかの開放部分が網戸を介するようにして用いる。しかし、左右両側を開放させる場合には、そのいずれか片方しか網戸を用いることができなかった。よって網戸を用いる場合には、温度や風、日光などの様々な条件に応じた対応が制限されていた。また、左右に網戸を移動させるのは面倒であったし、左右いずれかに固定されている場合もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、左右両側を網戸の状態及び開放状態にでき、より快適に使用できる開閉建具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本発明の構成は、1) 建物の開口部の枠の上下に複数のレールを設け、同レールに沿って複数の建具本体を移動させて前記開口部を開閉する開閉建具において、前記レールに沿う方向の長さが前記建具本体より短い網戸を建具本体と同じレール上に移動自在に設けたことを特徴とする開閉建具2) 網戸のレールに沿う方向の長さを建具本体の1/2にし、異なるレールの網戸同士が離れた位置となるように配置した前記1)記載の開閉建具3) 網戸と建具本体が連結可能となるように連結手段を設けた前記1)又は2)記載の開閉建具4) 連結手段として面ファスナーを用いる構造にした前記3)記載の開閉建具5) 連結手段として吸盤を用いる構造にした前記3)記載の開閉建具6) 連結手段として磁石を用いる構造にした前記3)記載の開閉建具7) 枠上方部分と網戸上辺部分とを係合させるための上方アダプターを網戸の上辺部分に取り付けて枠上方部分と網戸上辺部分の遊びを少なくした前記1)〜6)いずれかに記載の開閉建具8) レール又はレール以外の枠下方部分と網戸下辺部分とを係合させるための下方アダプターを網戸の下辺部分に取り付けて枠下方部分と網戸下辺部分の遊びを少なくした前記1)〜7)いずれかに記載の開閉建具にある。
【0005】
【作用】本発明の開閉建具において、網戸を使用するには、網戸は建具本体と同じレール上に設けられているので、開閉建具の枠の側方と建具本体で網戸をはさむようにして開閉建具の内部と外部が網戸を介する状態にして使用する。さらに網戸はレールに沿う方向の長さが建具本体より短かくなっているので、その分、網戸を介さない開放した状態で使用することもできる。網戸のレールに沿う方向の長さが建具本体の1/2になる構造にしたものは、建具本体が移動することにより生じる開放部分の半分を網戸を介した状態、残りの半分を網戸を介さない状態にできる。網戸と建具本体が連結可能となるように連結手段を設けたものは、建具本体と網戸を一体として移動させることができる。連結手段として面ファスナーを用いる構造にしたものは、面ファスナーの着脱によって網戸と建具本体を連結自在にする。連結手段として吸盤を用いる構造にしたものは、吸盤の着脱によって網戸と建具本体を連結自在にする。連結手段として磁石を用いる構造にしたものは、磁石の着脱によって網戸と建具本体を連結自在にする。網戸に上方アダプター及び下方アダプターを設けたものは、網戸の形状の変更を少なくして建具本体と同じレール上を移動できるようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】開閉建具は両開きのものでも、一つの窓本体又は戸本体が移動する片開きのものでもどのようなものでもよい。窓本体又は戸本体は戸車によって移動するものでも凹形状又は凸形状の底面がレールと係合するものでもどのようなものでもよい。
【0007】
【実施例】本発明の各実施例について図面を参照して具体的に説明する。図1〜7に示す実施例は、建物のサッシ戸と同じレール上に移動自在に網戸を設け、網戸とサッシ戸とを面ファスナーで脱着自在にし、従来のサッシ戸を簡単に変更でき、網戸のレールに沿う方向の長さがサッシ戸の1/2になる構造にした網戸付開閉建具の例である。図1は実施例の開閉建具の左右の網戸を使用する状態を示す説明図である。図2は実施例の開閉建具の断面図である。図3は実施例の開閉建具の説明図である。図4は実施例の開閉建具の連結手段の説明図である。図5は実施例の開閉建具の鍵部分を示す説明図である。図6は実施例の開閉建具を閉じた状態を示す説明図である。図7は実施例の開閉建具を開けた状態を示す説明図である。図中、1はベランダのサッシ戸、2は建具本体として用いたサッシ戸本体、2aはガラス部分、2bは戸車、2cは面ファスナー、2dは鍵、3は網戸、3aは網部分、3bは戸車、3cは連結具、3dは面ファスナー、3eは開口部、4はサッシ枠上方部分、4aは上方レール部、5はサッシ枠下方部分、5aは下方レール部、6はサッシ枠側方部分、7は上方アダプター、7aは止めネジ、Aは開放部分である。
【0008】実施例では、図1〜7に示すように開閉建具として左右のサッシ戸本体2がすれ違うようにして開閉するサッシ戸1を用いている。まず建物の開口部分に口字状のサッシ枠を取り付ける。サッシ枠は、サッシ枠上方部分4,サッシ枠下方部分5,左右のサッシ枠側方部分6からなり、サッシ枠上方部分4の下面及びサッシ枠下方部分5の上面にはそれぞれ並行な2本の上方レール部4a,下方レール部5aを設ける。上方レール部4a及び下方レール部5aは左右のサッシ枠側方部分6をつなぐように途切れることなく設けられる。サッシ戸本体2は、図1に示すように上下に採光を行えるガラス部分2aを備えており、下辺部分の2箇所には下方レール部5aと係合できる戸車2bを備えている。またサッシ戸本体2の上辺部分は、上方レール部4aと係合する形状になっている。サッシ戸本体2のサッシ枠上方部分4,サッシ枠下方部分5に沿う方向の長さは、サッシ枠上方部分4,サッシ枠下方部分5の約半分にしている。このサッシ戸本体2を上辺部分を上方レール部4aに係合させ、下辺部分の戸車2bを下方レール部5aに係合させてサッシ枠に2つのサッシ戸本体2が並行にすれ違うことができるように取り付ける。次に屋内側から見て手前のサッシ戸本体2を右に移動させ、奥側のサッシ戸本体2を左側に移動させてサッシ枠内を閉じた状態で中央で重なる手前のサッシ戸本体2の側端部に鍵2dを設け、奥側のサッシ戸本体2には、鍵2dと係合する金具を設ける。次に手前のサッシ戸本体2の鍵2d側の側端及び奥側のサッシ戸本体2の鍵2dと係合する金具を設けた側の側端の上下の2箇所に面ファスナー2cを設ける。面ファスナー2cは図4に示すようにサッシ戸本体2の前後の厚さの手前側半分のみに面ファスナー2cが取り付けられるようにする。
【0009】次に網戸3は、図1に示すように上下に採光及び風を通すことができる網部分3aを備えており、下辺部分の2箇所には下方レール部分5aと係合できる戸車3bを備えている。また網戸3の上辺部分は、上方レール部4aと係合する形状になっている。網戸3のサッシ枠上方部分4,サッシ枠下方部分5に沿う方向の長さは、サッシ戸本体の約1/2、つまりサッシ枠上方部分4,サッシ枠下方部分5の約1/4にする。次に、網戸3の上辺部分の2箇所には、図1,2に示すように上方アダプター7を止めネジ7aによって取り付ける。上方アダプター7は図2に示すように網戸の上辺に上方レール部4aと係合できる溝部を設ける。この網戸3をサッシ戸本体2を取り付けた同じ上方レール部4a及び下方レール部5aに取り付ける。この際には網戸3の上辺部分に取り付けた上方アダプター7の溝部分に上方レール部4aを係合させ、下辺部分に設けた戸車3bを下方レール部5aに係合させるようにし網戸3を取り付ける。また、網戸3は、サッシ戸本体2の鍵2d側及び鍵2dと係合する金具を設けた側にそれぞれ取り付けるようにする。次に図4に示すようにサッシ戸本体2に設けた面ファスナー2cと向かい合うことができ、かつその面が回転できる連結具3cを網戸3のサッシ戸側の側端部分の上下2箇所に設ける。さらに連結具3cの回転することにより、サッシ戸本体2の面ファスナー2cと向かい合う面には面ファスナー2cと係合する面ファスナー3dを設ける。網戸3は前後の厚さがサッシ戸本体2の約半分になっているので、図4に示すように連結具3cの面ファスナー3dを設けた部分を回転させると面ファスナー2cと対向できるようになる。次に、手前側のサッシ戸本体2と同じ上方レール部4a及び下方レール部5aに取り付けた網戸3の側端部分に、その側端部分をサッシ戸本体2に当てても鍵2dが奥のサッシ戸の金具と係合して鍵をかけることができるように切欠いた開口部3eを設ける。
【0010】本実施例のサッシ戸1では、サッシ戸本体2を閉じた状態にするには、従来を同じように、図3(c),図6に示すように2つのサッシ戸本体2が左右に位置するようにして、サッシ戸1を閉じた状態にする。この際に、網戸3とサッシ戸本体2は連結しても連結しなくてもよいが、連結した状態においても、図5に示すように網戸3に開口部3eを設けることによって鍵2dを使用できるようにしているので連結した状態でサッシ戸本体2を閉じてもよい。この状態では、従来と同じサッシ戸本体2を閉じた状態となる。次にサッシ戸1の両側の網戸3を使用する状態にするには、図1,図3(a)に示すように前後のサッシ戸本体2を中央で重なる位置まで移動させると、サッシ戸本体2の左右の開口部分が網戸3になる。よってこのように左右を網戸3にして虫やほこりなどが入らないようにして換気等を行うことができる。次に奥側のサッシ戸本体2を中央まで移動させ、手前側のサッシ戸本体2を閉じるよう移動させ、さらに手前側の網戸3を左端部分に残すようにすれば、サッシ戸1の左側1/4のみを網戸3にできる。またこれと逆に右側1/4のみを網戸3にもできる。
【0011】さらに図3(b)に示す状態で手前側の網戸3を右側に移動させれば図7に示すようにサッシ戸1の左側1/4を網戸を介さない開放した状態にすることができる。またこれと逆に右側1/4のみを網戸を介さない開放した状態にすることもできる。よってベランダ等にこのサッシ戸1を開いた場合に容易に出入りすることもできる。以上の状態は、サッシ戸本体2と網戸3を連結しない状態でも行うことができる。サッシ戸本体2と網戸3を連結するには、網戸3をサッシ戸本体2に当接させて、図4に示すように網戸3の連結具3cの可動する部分の面ファスナー3dをサッシ戸本体2の面ファスナー2cに押し付けるようにして係合させて網戸3をサッシ戸本体2に連結する。この状態でも、サッシ戸1の左右を網戸3の状態にしたり、開放状態を設けたりできる。よって一体として使用すれば、別に操作する必要がなく便利である。網戸3をサッシ戸本体2から分離するには、可動部分の端をサッシ戸本体2から離れるように回転させて面ファスナー2cと面ファスナー3dが係合しないようすればよいので、このように連結操作が非常に簡単である。
【0012】図8,9に示すのは実施例の他の例である。図中、10は下方アダプター、11は上方アダプターである。実施例の他の例では、従来の網戸を変更する場合に、サッシ戸本体2の戸車の位置がガラス部分より手前側にあるような場合に、ガラス部分と網部分の前後位置を合わせたい場合には、図8,9に示すように網戸3の戸車3bが下方レール部5aでないサッシ枠下方部分5上を回転して移動するようにし、図8,9に示すように網戸3の下方に下方アダプター10を設けて下方レール部5aと係合させて前後位置を規制するようにしてもよい。また、図9に示すように上方アダプター7を上方アダプター11のようにして用いてもよい。
【0013】図10,11に示すのは実施例の連結手段の他の例である。図中、13は磁石、15は吸盤である。連結手段の他の例では、図10,11に示すように磁石13,吸盤15を用いている。また、金具の係合によってもよく、このように連結手段はどのようなものでもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、左右両側を網戸の状態及び開放状態にでき、より快適に使用できる開閉建具にできる。網戸のレールに沿う方向の長さが建具本体の1/2になる構造にしたものは、網戸を介さない状態にすることができ、ベランダ等に使用した際に容易に出入りができるようにする。網戸と建具本体が連結可能となるように連結手段を設けたものは、さらに容易な操作で使用することができる。連結手段として面ファスナー,吸盤,磁石を用いるものは、簡単な操作で網戸と建具本体を連結自在にして容易に用いることができる。網戸に上方アダプター及び下方アダプターを設けたものは、様々な形状の従来の開閉建具を本発明の開閉建具に容易に変更できる。
【出願人】 【識別番号】593199046
【氏名又は名称】橋詰 和元
【出願日】 平成11年12月27日(1999.12.27)
【代理人】 【識別番号】100081824
【弁理士】
【氏名又は名称】戸島 省四郎
【公開番号】 特開2001−182444(P2001−182444A)
【公開日】 平成13年7月6日(2001.7.6)
【出願番号】 特願平11−370539