トップ :: E 固定構造物 :: E06 戸,窓,シヤツタまたはロ−ラブラインド一般;はしご




【発明の名称】 サッシ
【発明者】 【氏名】真鍋 智

【氏名】中曽 俊之

【氏名】木村 義智

【要約】 【課題】高気密のサッシでありながら高水密を保つことができるサッシとする。

【解決手段】サッシ枠1に扉20を開閉自在に装着したサッシにおいて、上枠2、下枠3、縦枠4の室外側寄りと室内側寄りに気密材をそれぞれ装着して高気密とし、前記下枠3の室外側寄りに装着した下横室外側気密材10を通気性を有する気密材として下横中間部Bが外気と略等圧で高水密を保つことができると共に、その下横中間部Bにほこりが侵入しないようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 サッシ枠にパネル体を開閉自在に装着し、前記サッシ枠の上横室外側寄り、上横室内側寄り、下横室外側寄り、下横室内側寄り、左右の縦室外側寄り、左右の縦室内側寄りと、前記パネル体の上横室外側寄り、上横室内側寄り、下横室外側寄り、下横室内側寄り、左右の縦室外側寄り、左右の縦室内側寄りとの間を気密材でそれぞれ気密し、前記サッシ枠の下横室外側寄りとパネル体の下横室外側寄りとの間を気密する気密材と、前記サッシ枠の縦室外側寄りとパネル体の縦室外側寄りとの間を気密する気密材の一方の気密材を、通気性を有する気密材としたことを特徴とするサッシ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッシ枠に扉や障子等のパネル体を開閉自在に装着したサッシ、詳しくはサッシ枠とパネル体の間を気密・水密する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】サッシ枠に扉を開閉自在に装着し、前記サッシ枠を形成する上枠、下枠、左右の縦枠の室外側寄りと扉の上横、下横、左右縦の室外側寄りの間を室外側気密材でそれぞれ気密・水密すると共に、前記上枠、下枠、左右の縦枠の室内側寄りと扉の上横、下横、左右縦の室内側寄りの間を室内側気密材でそれぞれ気密・水密した第1のサッシが知られている。
【0003】サッシ枠に扉を開閉自在に装着し、前記サッシ枠を形成する上枠、左右の縦枠の室外側寄りと扉の上横、左右縦の室外側寄りとの間を室外側気密材でそれぞれ気密・水密すると共に、前記上枠、下枠、左右の縦枠の室内側寄りと扉の上横、下横、左右縦の室内側寄りの間を室内側気密材でそれぞれ気密・水密した第2のサッシが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の第1のサッシは高気密を保つことができる。しかしながら、室外側気密材による室外側気密部と室内側気密材による室内側気密部の間の中間部が、四周連続した室外側気密材で外気と完全に遮断されるので、外気と中間部と内気の圧力は、外気>中間部で、中間部と内気が略等しい関係である。
【0005】このために、雨水等が室外側気密部から中間部に多量に浸入するので、水密性が低下する。このことを解消して高水密とするには大きな排水穴、排水弁が必要となる。
【0006】前述の第2のサッシは、下枠の室外側と扉下横室外側との間が長手方向に連続して空いているので、中間部の圧力が外気とほぼ等しくなり、室外側気密部から雨水等が中間部に浸入することが少なく、高水密を保つことができる。しかしながら、前述の長手方向に連続して空いている部分からほこり等が入り易く、その入り込んだほこり等が下枠に溜るので美観を損う。
【0007】そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにしたサッシを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、サッシ枠にパネル体を開閉自在に装着し、前記サッシ枠の上横室外側寄り、上横室内側寄り、下横室外側寄り、下横室内側寄り、左右の縦室外側寄り、左右の縦室内側寄りと、前記パネル体の上横室外側寄り、上横室内側寄り、下横室外側寄り、下横室内側寄り、左右の縦室外側寄り、左右の縦室内側寄りとの間を気密材でそれぞれ気密し、前記サッシ枠の下横室外側寄りとパネル体の下横室外側寄りとの間を気密する気密材と、前記サッシ枠の縦室外側寄りとパネル体の縦室外側寄りとの間を気密する気密材の一方の気密材を、通気性を有する気密材としたことを特徴とするサッシである。
【0009】
【作 用】本発明によれば、サッシ枠の上横とパネル体の上横との間の上横中間部と、サッシ枠の縦とパネル体の縦との間の縦中間部と、サッシ枠の下横とパネル体の下横との間の下横中間部が連通すると共に、その下横中間部と縦中間部の一方が気密材を通して外気に連通し、その各中間部が外気と略等圧となる。これによって、高気密のサッシでありながら室外側寄りの気密部から雨水等が中間部に浸入することが少なく、高水密が保つことができる。
【0010】また、通気性を有する気密材を通ってほこりが中間部に入り込むことがないので、サッシ枠の下横にほこりが溜ることがない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1と図2に示すように、サッシ枠1は上枠2と下枠3と左右の縦枠4を方形枠状に連結してある。前記上枠2、下枠3、縦枠4はアルミ等の金属製室外側部材2a,3a,4aとアルミ等の金属製室内側部材2b,3b,4bを断熱材2c,3c,4cで連結した断熱形材である。前記上枠2の金属製室外側部材2aの凹溝5(サッシ枠1の上横室外側寄り)に上横室外側気密材6が装着してある。前記上枠2の金属製室内側部材2bの凹溝7(サッシ枠1の上横室内側寄り部)に上横室内側気密材8が装着してある。前記下枠3の金属製室外側部材3aの凹溝9(サッシ枠1の下横室外側寄り部)に下横室外側気密材10が装着してある。前記下枠3の金属製室内側部材3bの凹溝11(サッシ枠1の上横室内側寄り部)に下横室内側気密材12が装着してある。前記縦枠4の金属製室外側部材4aの凹溝13(サッシ枠1の縦室外側寄り部)に縦室外側気密材14が装着してある。前記縦枠4の金属製室内側部材4bの凹溝15(サッシ枠1の縦室内側寄り部)に縦室内側気密材16が装着してある。
【0012】前記上横室外側気密材6、上横室内側気密材8、下横室内側気密材12、縦室外側気密材14、縦室内側気密材16は、ゴムや樹脂等で作成されて全く通気性を有しない。前記下横室外側気密材10は、ほこり等の微細な物が通過しない程度の通気性を有する。例えば取付部10aにモヘア10bを設けたもので、その取付部10bが凹溝9に装着される。この通気性を有する気密材は、スポンジ状のもの、複数の穴を有する気密材でも良い。
【0013】前記サッシ枠1にパネル体、例えば扉20が開閉自在に装着してある。前記扉20は上框21と下框22と左右の縦框23を方形状に連結し、その内部にガラス24が装着してある。この扉20の一方の縦框23が一方の縦枠4にヒンジ25で開閉自在に連結してある。前記上框21、下框22、縦框23は、アルミ等の金属製室外側部材21a,22a,23aとアルミ等の金属製室内側部材21b,22b,23bを断熱材21c,22c,23cで連結した断熱形材である。
【0014】前記上框21の金属製室外側部材21a(パネル体の上横室外側寄り)が上横室外側気密材6に圧接して気密し、上框21の金属製室内側部材21b(パネル体の上横室内側寄り)が上横室内側気密材8に圧接して気密する。これによって、上枠2と上框21との間に上横中間部Aを形成する。
【0015】前記下枠22の金属製室外側部材22a(パネル体の下横室外側寄り)が下横室外側気密材10に圧接して気密し、下框22の金属製室内側部材22b(パネル体の下横室内側寄り)が下横室内側気密材12に圧接して気密する。これによって、下枠3と下框22との間に下横中間部Bを形成する。
【0016】前記縦框23の金属製室外側部材23a(パネル体の縦室外側寄り)が縦室外側気密材14に圧接して気密する。前記縦框23の金属製室内側部材23b(パネル体の縦室内側寄り)が縦室内側気密材16に圧接して気密する。これによって、縦枠4と縦框23との間に縦中間部Cを形成する。
【0017】前記上横中間部Aと左右の縦中間部Cが連通し、左右の縦中間部Cが下横中間部Bに連通する。下横中間部Bは下横室外側気密材10のモヘヤ10bを通して外気と連通し、その下横中間部Bは外気とほぼ等圧となる。これによって、上横中間部A、左右の縦中間部Cは外気と略等圧であるので、上横室外側気密材6、縦室外側気密材14の気密部から雨水等が上横中間部A、縦中間部Cに浸入することが少なく、高水密を保持できる。
【0018】前記下横室外側気密材10のモヘヤ10bをほこりが通過しないので、下横中間部Bにほこりが侵入することがない。
【0019】以上の実施の形態では、下横室外側気密材10を通気性を有する気密材としたが、一対の縦室外側気密材14又は一方の縦室外側気密材14を通気性を有する気密材としても良い。すなわち、下横室外側気密材10と左右の縦室外側気密材14の少なくとも1つを通気性を有する気密材とすれば良い。
【0020】また、各気密材を上枠2、下枠3、縦枠4に装着したが、上框21、下框22、縦框23に装着しても良いし、上枠2、下枠3、縦枠4と上框21、下框22、縦框23の両方に装着しても良い。また、パネル体はサッシ枠1の面内方向に移動する障子でも良い。また、上枠2、下枠3、縦枠4と上框21、下框22、縦框23はアルミ等の金属一体形状でも良いし、樹脂一体形状でも良いし、金属製室外側部材の室内側部分内面を樹脂製室内側部材で被覆したものでも良い。
【0021】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、サッシ枠の上横とパネル体の上横との間の上横中間部と、サッシ枠の縦とパネル体の縦との間の縦中間部と、サッシ枠の下横とパネル体の下横との間の下横中間部が連通すると共に、その下横中間部と縦中間部の一方が気密材を通して外気に連通し、その各中間部が外気と略等圧となる。これによって、高気密のサッシでありながら室外側寄りの気密部から雨水等が中間部に浸入することが少なく、高水密が保つことができる。
【0022】また、通気性を有する気密材を通ってほこりが中間部に入り込むことがないので、サッシ枠の下横にほこりが溜ることがない。
【出願人】 【識別番号】000006828
【氏名又は名称】ワイケイケイ株式会社
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
【出願日】 平成11年12月13日(1999.12.13)
【代理人】 【識別番号】100073818
【弁理士】
【氏名又は名称】浜本 忠 (外2名)
【公開番号】 特開2001−164849(P2001−164849A)
【公開日】 平成13年6月19日(2001.6.19)
【出願番号】 特願平11−352576