| 【発明の名称】 |
樹脂サッシを用いた建物開口部の構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】和田 博孝
【氏名】尾山 誠
【氏名】岸本 竜征
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| 【要約】 |
【課題】周囲を結露水で濡らさず、しかも、それを簡素な構造で実現することができる、樹脂サッシを用いた建物開口部構造を提供すること。
【解決手段】建物窓用開口部に設けられた樹脂サッシ1の室内側の下部に、樹脂サッシ1で生じた結露水を受ける結露水受け3が備えられている。この受け3の凹所6は、結露水排出部を有しない周囲を囲まれた凹所からなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建物開口部に設けられた樹脂サッシの室内側の下部に、樹脂サッシで生じた結露水を受ける結露水受けが備えられていることを特徴とする樹脂サッシを用いた建物開口部の構造。 【請求項2】 前記結露水受けの受け用凹所は、結露水排出部を有しない周囲を囲まれた凹所からなる請求項1に記載の樹脂サッシを用いた建物開口部の構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂サッシを用いた建物開口部の構造に関する。 【0002】 【従来の技術及び課題】北海道をはじめ、東北、北陸などの寒冷地では、アルミサッシに代え、結露を生じにくい樹脂サッシが広く用いられている。ところが、結露に強いと言われているこの樹脂サッシにおいても、アルミサッシのように多くはないけれども、結露を生じることが実際上あり、この結露水が垂れて、額縁や膳板を濡らし、カビがはえたり、膳板に反りを生じさせるというような問題を生じさせることがあった。 【0003】本発明は、上記のような問題点に鑑み、周囲を結露水で濡らすことのない、樹脂サッシを用いた建物開口部の構造を提供することを課題とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の課題は、建物開口部に設けられた樹脂サッシの室内側の下部に、樹脂サッシで生じた結露水を受ける結露水受けが備えられていることを特徴とする樹脂サッシを用いた建物開口部の構造によって解決される。 【0005】この構造では、樹脂サッシで結露を生じると、その結露水は、下方に垂れていき、結露水受けに受けられる。これにより、結露水によって周囲を濡らしてしまうのを防ぐことができる。従って、開口部に額縁や膳板が設けられている場合であっても、これらが結露水で濡らされることがなくなり、カビや反りの発生などを防ぐことができる。 【0006】特に、本発明は樹脂サッシを対象としているので、結露水受けの受け用凹所は、結露水排出部を有しない周囲を囲まれた凹所からなるものでよい。樹脂サッシの場合は、結露を生じるといっても、その量は少なく、そのため、結露水受けの凹所内で自然乾燥し、また拭き取りで十分対応できる。しかも、このように、結露水受けの受け用凹所は、結露水排出部を有しない周囲を囲まれた凹所からなるものであり、従って、結露水受けの結露水を排出するための排出経路を形成する必要がなく、簡素な構成で結露水の処理に対応することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 【0008】第1実施形態を示す図1乃至図3において、図1及び図3は、樹脂サッシを用いた建物の窓部を示す。1は樹脂サッシ、2は膳板、3は結露水受けである。樹脂サッシ1において、1aは固定窓の樹脂サッシ、1bは開閉窓の樹脂サッシである。なお、12は網戸である。 【0009】結露水受け3は、図2に示すように、上面側に結露水受け用の溝部4を有する形材からなる受け本体材5と、この受け本体材5の両端部に取り付けられて、溝部4の両端を塞ぎ、溝部4を、結露水排出部を有しない周囲を囲まれた凹所6にする端部カバー材7,7とからなる。各端部カバー材7は、受け本体材5の端面に開口する取付け孔8にタッピンネジ9を強制螺入することで、受け本体材5の端部に取り付けられる。 【0010】結露水受け3は、例えば合成樹脂などからなり、受け本体材5は、溝部4や取付け孔8などを同時一括成形した押出成形品などからなる。なお、結露水受け3はアルミニウム等の金属製であってもよいことはいうまでもない。 【0011】この結露水受け3の長さ寸法は、図3に示すように、樹脂サッシ1の幅寸法と略同じに設計され、かつ、両端の端部カバー材7,7の上面はそれぞれ、受け用凹所6の側に向けて下方に傾斜されており、これにより、樹脂サッシ1で生じた結露水が、外に流れていくことなく、受け3の凹所6内に受けられるようになっている。なお、図示しないが、結露水受け3の長さ寸法を、樹脂サッシ1の幅寸法よりも大きく設計して、受け3の両端部が樹脂サッシ1の両側方に突出するように備えられた構成とする場合は、結露水を確実に受け3の凹所6内に受けさせることができて好ましい形態である。 【0012】この結露水受け3は、図1に示すように、膳板2を樹脂サッシ1の位置よりも室内側に控えさせるように下地10に取り付けて、膳板2の奥方に設置用の凹所11を確保し、この凹所11内に設置して、樹脂サッシ1の下部に備えられている。 【0013】この構造では、寒冷地等における冬期の室内暖房によって樹脂サッシ1に結露を生じると、この結露水は、下方に垂れて、結露水受け3の凹所6内に受けられる。樹脂サッシによって生じる結露はいずれにしてもわずかであるから、受け3内の結露水は自然乾燥で蒸発するし、蒸発しきらない場合であっても、受け3の外に溢れ出すことはない。受け3内で蒸発しきらない結露水に対しては、必要に応じて拭きとればよい。こうして、樹脂サッシ1で生じた結露水は、受け3内に受けられて、外に溢れ出すことがなく、従って、膳板2や下地10を濡らしてカビを生じたり、膳板2に反りを生じたりするのを防ぐことができる。しかも、上記のように、樹脂サッシ1の場合に生じる結露水はわずかであるから、受け3を設置するだけでよく、受け3内に受けられた結露水を排出する機構を備えさせる必要もなくも、簡素な構造で結露により生じる不具合を解消することができる。 【0014】図4及び図5に示す第2実施形態は、膳板2を樹脂サッシ1から室内側に控えさせることをせず、膳板2の奥方上面に受け3を設置して、受け3を樹脂サッシ1の室内側の下部に備えさせたものである。 【0015】以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、本発明でいう樹脂サッシの後は、サッシ枠を樹脂製とした本来の樹脂サッシのほか、室外側をアルミニウムとし室内側を樹脂としたアルミ・樹脂複合サッシやアルミサッシのと室内側と室外側とを樹脂で遮断したアルミ・樹脂嵌合サッシなど、樹脂を使用した各種サッシを含む意味において使用していることはいうまでもない。また、本発明は、膳板を有する樹脂サッシ窓に用いられる場合に限らず、樹脂サッシを使用する各種開口部に広く用いられてよい。また、開口部は開閉式であってもよいし、開閉しない固定式のものであってもよい。 【0016】 【発明の効果】上述の次第で、本発明は、以上のとおりのものであるから、樹脂サッシで発生した結露水で周囲を濡らしてしまうのを防ぐことができて、カビの発生等を防ぐことができ、しかも、それを簡素な構造で実現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390037154 【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月19日(1999.11.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104525 【弁理士】 【氏名又は名称】播磨 祐之
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| 【公開番号】 |
特開2001−146882(P2001−146882A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月29日(2001.5.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−330557 |
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