| 【発明の名称】 |
耐震・防犯用シェルター並びに耐震・防犯シェルターを用いた耐震・防犯システム |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 重徳
|
| 【要約】 |
【課題】スーパーやコンビニ等のレジ等の現金を取り扱う場所において、地震や強盗等に襲われた際に、シェルターとなることのできる耐震・防犯用シェルターを提供する。
【解決手段】金属パイプ製の下部枠体1と同じく金属パイプ製の上部枠体4を複数の金属パイプ製の支柱7で連結することによって骨格を形成させ、下部枠体と上部枠体の各内側及び下部枠体と上部枠体と支柱で囲われた内側に、入口側を除いてそれぞれ多数のパンチ孔8aを有する金属製の補強プレート8を張設することによってシェルター部Bを構成し、骨格の前側部と両側部に化粧板12aを取り付け、骨格の上部には天板13を取り付け台部を構成すると共に、天板の上部を金銭受渡し口を設けた強度のあるガード板15で囲い、シェルター部の入口にはオートロック式の戸を取り付け、内部には少なくとも金銭収納ボックス20と報知ボタンを取り付ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 金属パイプ製の下部枠体と同じく金属パイプ製の上部枠体を複数の金属パイプ製の支柱で連結することによって骨格を形成させ、この骨格の前記下部枠体と前記上部枠体の各内側及び該下部枠体と上部枠体と前記支柱で囲われた内側に、入口側を除いてそれぞれ多数のパンチ孔を有する金属製の補強プレートを張設することによってシェルター部を構成し、少なくとも前記骨格の前側部と両側部に化粧板を取り付け、前記骨格の上部には天板を取り付けることによって台部を構成すると共に、前記天板の上部を金銭受渡し口を設けた例えば防弾ガラス或は強化プラスチック製のような強度のあるガード板で囲い、前記シェルター部の入口にはオートロック式の戸を取り付け、内部には少なくとも金銭収納ボックスと報知ボタンを取り付けたことを特徴とする、耐震・防犯用シェルター。 【請求項2】 前記戸は前記シェルター部内に設置した操作手段を操作することによって、自動的に閉じられるように構成したことを特徴とする、請求項1に記載の耐震・防犯用シェルター。 【請求項3】 前記シェルター部内には、つかまり手段が取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の耐震・防犯用シェルター。 【請求項4】 耐震構造並びに防弾構造に形成したシェルター部を備えた台部の入口にオートロック式の戸を取り付け、内部に少なくとも金銭収納ボックスと報知ボタンを取り付けると共に、前記台部の上部には、金銭受渡し口を設けた例えば防弾ガラスや強化プラスチック製のような強度のあるガード板を取り付けてレジスターを載置させ、緊急時には前記シェルター部内へ退避して、前記報知ボタンを押すことによって、外部へ緊急事態が発生したことを知らせる報知手段が動作するように構成してあることを特徴とする、耐震・防犯システム。 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の耐震・防犯用シェルターを用い、緊急時にシェルター部内へ退避して報知ボタンを押すと、緊急事態が発生したことを知らせる報知手段が動作するように構成したことを特徴とする耐震・防犯システム。 【請求項6】 外部へ緊急事態が発生したことを知らせる報知手段が、点灯或は点滅式の報知ランプであることを特徴とする、請求項4或は5のいずれかに記載の耐震・防犯用シェルター。 【請求項7】 外部へ緊急事態が発生したことを知らせる報知手段が、音声発生手段と報知ランプであることを特徴とする、請求項4或は5のいずれかに記載の耐震・防犯システム。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、スーパーやコンビニエンスストアー(以下コンビニという)等のレジ係の場所に設置して好適な耐震・防犯用シェルター並びに耐震・防犯用シェルターを用いた耐震・防犯システムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、スーパーやコンビニ等のレジ係の場所は、レジ台の上にレジスターが露出して置かれており、地震の際の備えもなければ、外部より加えられる暴漢或は強盗等の危害に対し、レジ係を守るための何らの防御手段も施されていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】平成7年に起きた阪神大地震の際には、スーパーやコンビニも大きな被害を受けたが、店の稼動中に地震に襲われた際にレジ係が外へ逃げ出してしまってはお金がレジスターへ残ってしまい不用心なことになる。また、近年、スーパーやコンビニ等が人気のない頃を見計らって強盗の被害に遭うケースも頻繁に起きるようになっている。 【0004】この発明の目的は、スーパーやコンビニ等のレジ等の現金を取り扱う場所において、地震や強盗等に襲われた際に、シェルターとなることのできる耐震・防犯用シェルターを提供せんとするにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述した目的を達成するためにこの発明は、金属パイプ製の下部枠体と同じく金属パイプ製の上部枠体を複数の金属パイプ製の支柱で連結することによって骨格を形成させ、この骨格の前記下部枠体と前記上部枠体の各内側及び該下部枠体と上部枠体と前記支柱で囲われた内側に、入口側を除いてそれぞれ多数のパンチ孔を有する金属製の補強プレートを張設することによってシェルター部を構成し、少なくとも前記骨格の前側部と両側部に化粧板を取り付け、前記骨格の上部には天板を取り付けることによって台部を構成すると共に、前記天板の上部を金銭受渡し口を設けた例えば防弾ガラス或は強化プラスチック製のような強度のあるガード板で囲い、前記シェルター部の入口にはオートロック式の戸を取り付け、内部には少なくとも金銭収納ボックスと報知ボタンを取り付けたことを特徴とする。 【0006】その際にこの発明は、戸をシェルター部内に設置した操作手段を操作することによって、自動的に閉じられるように構成したり、シェルター部内につかまり手段を取り付けことができる。 【0007】この発明はまた、耐震・防犯システムを、金属パイプ製の下部枠体と同じく金属パイプ製の上部枠体を複数の金属パイプ製の支柱で連結することによって骨格を形成させ、この骨格の前記下部枠体と前記上部枠体の各内側及び該下部枠体と上部枠体と前記支柱で囲われた内側に、入口側を除いてそれぞれ多数のパンチ孔を有する金属製の補強プレートを張設することによってシェルター部を構成し、少なくとも前記骨格の前側部と両側部に化粧板を取り付け、前記骨格の上部には天板を取り付けることによって台部を構成すると共に、前記天板の上部を金銭受渡し口を設けた例えば防弾ガラス或は強化プラスチック製のような強度のあるガード板で囲うと共に、レジスターを載置させ、前記シェルター部の入口にはオートロック式の戸を取り付け、内部には少なくとも金銭収納ボックスと報知ボタンを取り付けて構成することができる。 【0008】この発明はさらに、耐震・防犯システムを、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の耐震・防犯用シェルターを用いて緊急時にシェルター部内へ退避して報知ボタンを押すと、緊急事態の発生を知らせる報知手段が動作するように構成することができる。 【0009】その際にこの発明は、外部へ緊急事態が発生したことを知らせる報知手段を、点灯或は点滅式の報知ランプや音声発生手段を同時或は択一的にしたものを用いることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下にこの発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図2はこの発明に係る耐震・防犯用シェルターの骨格A並びにシェルター部Bを示す。まず、骨格Aは下部枠体1と上部枠体4と、該下部枠体1と上部枠体4の間を連結する支柱5から構成されている。図1乃至図2は骨格Aの説明を主体とするため、後述する細かい構成部品の図示は省略してある。 【0011】図面において、下部枠体1は長短各一対の断面四角形状の金属製パイプ1a,1a・1b,1bを平面略矩形状に連結して成り、その四角と長い金属製パイプの一方のものの中間部には、上方に向けて同じく断面四角形状の金属製パイプから成る取付パイプ2が立設されている。長い金属製パイプ1a,1aの中間部には同じく断面四角形状の金属製パイプ製の補強パイプ1cが差し渡されて連結されており、下部枠体1の内側には多数のパンチ孔3aを設けた同じく金属プレート製の補強プレート3がその縁部を折り曲げることによって構成した取付部3bを溶接、或はビス止め等の手段で固着することによって張設されている。 【0012】上部枠体4は長短各一対の断面四角形状の金属製パイプ4a,4a・4b,4bを平面略矩形状に連結して成り、その四隅と長い金属製パイプの一方のものの中間部には、下方に向けて同じく断面四角形状の金属製パイプから成る取付パイプ5が立設されている。長い金属製パイプ4a,4aの中間部には同じく断面四角形状の金属製パイプ製の補強パイプ4cが差し渡されて連結されており、上部枠体4の内側には多数のパンチ孔6aを設けた同じく金属プレート製の補強プレート6がその縁部を折り曲げることによって構成した取付部6bを溶接、或はビス留め等の手段で固着することによって張設されている。 【0013】支柱7は、下部枠体1と上部枠体4を連結する同じく断面四角形状の金属製パイプであり、その両端部に設けた挿入取付部7a,7bを各取付パイプ5へ挿入して軸方向からボルト7cで固着するものである。指示記号7dはボルト7cの頭部を収納すべく下部枠体1と上部枠体4に設けた凹部4d(下部枠体1のものは図示してない)へ被せる蓋体である。この各支柱7と下部枠体1及び上部枠体4との間には、その入口側の部分を除いて同じく金属プレート製の多数のパンチ孔8aを設けた補強プレート8がその縁部を折り曲げることによって構成した取付部8bを各支柱7と下部枠体1及び上部枠体4の内側へ溶着或はビス留め等の手段で固着することによって張設されている。 【0014】尚、各支柱7と下部枠体1及び上部枠体4の内側へ補強プレート8を張設した場合には、各支柱7を下部枠体1及び上部枠体4へ固着するボルト7cを省略できる場合もある。各金属製パイプは断面四角形状であるが、これを断面丸形状、断面かまぼこ形状、その他、断面多角形状及びその他の形状とすることができる。 【0015】骨格Aの入口側には、一対の固定戸9と引き戸10が取り付けられており、固定戸9の方は、嵌め殺しとなっており取り外しができないように骨格Aへ溶着或はボルト留め等の手段で固着されている。引き戸10の方はオートロック式であり、下部枠体1と上部枠体4の長い角状パイプへ取り付けられたレール11に滑動可能に取り付けられている。尚、この部分は周知の技術であるから詳しくは図示説明しない。このようにして骨格A内部には、地震によって圧壊されず、かつ銃弾が貫通することのない安全なシェルター部Bが形成される。ところで、固定戸9はこれを引き戸10と同じ構成とし、ロック式の常閉式とすることができる。 【0016】骨格Aの外側へ、図3乃至図6に示したように、入口側を残して両側と前側へ化粧板12a,12bを取り付け、上部に天板13を取り付けることによって、台部14が構成される。尚、下部枠体1の下部には図示していないがゴム座を取り付けることが望ましい。或は下部枠体の上面或は下面に板材を取り付けても良い。 【0017】天板13の上部前面と両側部を覆って周縁には、例えば防弾ガラス或は強化プラスチック製の強度のあるガード板15が取り付けられ、このガード板15の前面部下部には金銭受渡し口15aが設けられている。 【0018】引き戸10の下部は、とくに図6と図7に示したように、下部枠体1の長い金属パイプ1aに取り付けた筒体30内に収装した引張コイルスプリング16と、該筒体30の軸方向に構成したガイド長孔30aを介して連結片31で連結されており、閉じ方向へ牽引されているが、通常時は開かれ、係止部材17によって係止されることによって常開状態となっている。この係止部材17は、とくに図6と図8に示したように、下部枠体1の補強プレート3に取り付けた一対の支持部材18に揺動可能に軸支されており、同じく下部枠体1の補強プレート3に蝶着した押圧板19の一端部を係止部材17の係止片17aと係合させることにより、押圧板19を押すと、係止部材17が揺動して引き戸10に設けた係止孔10aより係合片17bが外れ、引き戸10は引張コイルスプリング16によるオート閉成手段によって牽引されて自動的に閉じるように構成されている。尚、この自動閉成手段は、引張コイルスプリングに代えてコンプレッションスプリング、或はレールの傾斜を利用しての自重閉成手段によっても良い。指示記号32は押圧板19を上方へ附勢しているコンプレッションスプリングである。 【0019】引き戸10には、とくに図3に示したように、その端部にロック片10bが取り付けられており、閉じることによってこのロック片10bが支柱7に設けた図示してないオートロック装置によってロックされる。図面では図1と図2にオートロック装置の開口部7eのみを右側前部の支柱7に図示してある。このオートロック装置は公知構成のものであり、開錠はシェルター部Bの内側より、例えばロック片10bを回すことによって行なうものである。この開錠手段はこのの説明のものに限定されず、オートロック装置側に開錠手段を設けても良い。要するに、引き戸10のオート閉成手段やオートロック装置は以上の説明のものに限定されない。 【0020】さらに、引き戸10側の一側上部、即ち、シェルター部Bの内部右側上部には、金銭収納ボックス20が出し入れ可能に取り付けられると共に、内部の左側端面には、とくに図6に示したように、緊急事態発生を外部へ報知する報知ボタン21が取り付けられている。この報知ボタン21の取付位置は図面のものに限定されない。 【0021】図9と図10は、上述した耐震・防犯用シェルターを用いた耐震・防犯システムを示し、上述したこの発明に係る耐震・防犯用シェルターCは、例えばスーパーやコンビニ等のレジ係のところへ、商品置き台22,23と共に置かれ、レジスター24を台部14の天板13のガード板15で囲われた部分へ置く。レジ係はお客が購入した商品の価格をバーコード読取機で読み取り、金銭の授受は耐震・防犯シェルターCのガード板15の金銭受渡し口15aより行なう。レジスター24に紙幣が貯まったら、これを金銭収納ボックス20の中へ保管する。地震が来た際には、素早くシェルター部Bの中へ逃げ込み押圧板19を押すと、上述したように、係合片17bによる引き戸10に対する係止が解除され、該引き戸10は引張コイルスプリング16の牽引力により自動的に閉じられ、そのロック片10bが図示してないオートロック装置でロックされる。そして、報知ボタン21を押すことによって、報知手段25の報知ランプ26が点灯或は点滅し、シェルター部B内に避難した人が居ることを外部へ報知することができる。また、補強プレート3に取り付けたつかまり手段29は地震の際につかまることにより、身体がシェルター部へ強くぶつかることを防止するものである。このつかまり手段29の取付位置は実施の形態のものに限定されない。それは補強プレート6や8或は支柱7に取り付けられても良い。 【0022】地震の場合、断線或は停電となることを考慮し、無線によって報知手段25を起動させるようにしても良い。この場合は、報知ボタン21側と報知手段25側に各々断線或は停電時に動作する、図示してない補助バッテリーを取り付けるものである。 【0023】強盗に襲われた時も、素早くシェルター部B内へ逃げ込んで押圧板19を押すことにより、上述したように自動的に引き戸10が閉まりロックされるので、外部より引き戸10を開けられてしまうことはない。ガード板15は防弾或は強化プラスチック製であるので、銃や刃物等による襲撃を受けても、簡単に破壊されることはないので安全である。また、台部14も補強プレー3,6,8によって、銃弾が貫通することがないので安全である。そして、報知ボタン21を押すと、報知ランプ26点灯或は点滅して緊急事態の起きていることを外部へ知らせる。同時にブザー等の音声発生手段27で報知させても良い。さらに、警察や消防署等28へ通報することもできる。尚、図10のブロック図に示したように報知手段25は報知ランプ26と音声発生手段27の両者を含む。 【0024】 【発明の効果】この発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏し得る。 【0025】請求項1のように構成すると、地震が襲った際に、素早く台部の下部に形成したシェルター部内へ避難すると、天井が落下したり、品物の陳列台が倒れるような激震の際にも、骨格が圧壊することなく、内部に避難したレジ係を守ることができる上に、お札は同じ骨格(シェルター部)内の金銭収納ボックスの中へ入れられているので、どさくさ紛れて大金が盗難に遭うこともないものである。また、強盗に襲われた際にも、素早くシェルター部内へ逃げ込み、戸を閉めることによってオートロックされ、さらに台部は弾を貫通しないので、銃や凶器による襲撃に対し身体や金銭収納ボックス内に入れたお金は安全である。ガード板は強盗や暴漢が銃や凶器をレジ係に向けた際にこれをガードすることができるものである。 【0026】請求項2のように構成すると、シェルター部内に逃げ込んで操作手段を操作することによって、戸が自動的に閉じられるので、強盗に襲われた際には、素早く安全空間を確保することができるものである。 【0027】請求項3のように構成すると、とくに強い地震の揺れに対し、つかまり手段につかまっていることにより、身体の姿勢を安全的に保つことができるという効果を奏し得る。 【0028】請求項4と5のように構成すると、地震や強盗等に対して身の安全を確保した上で、地震で閉じ込められていること、或は強盗襲撃等の緊急事態が生じたことを外部へ知らせ、助けを乞うことができるものである。 【0029】請求項6のように構成すると、緊急事態の発生を報知ランプの点灯或は点滅によって外部へ知らせることができるものである。 【0030】請求項7のように構成すると、緊急事態の発生を報知ランプと音声発生手段によって外部へ知らせることができるものである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】500105403 【氏名又は名称】株式会社ワイ・シー・オー
|
| 【出願日】 |
平成12年3月8日(2000.3.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076831 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 捷雄
|
| 【公開番号】 |
特開2001−254571(P2001−254571A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−64091(P2000−64091) |
|