| 【発明の名称】 |
収納庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷脇 源資
【氏名】宮崎 邦雄
【氏名】小森 光雄
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| 【要約】 |
【課題】コストや重量を増大させることなく防盗性を向上させることが可能な収納庫を提供する。
【解決手段】被係合部2cを有する本体2と、本体2の開放部2Aを開閉する開閉体3と、係合部5bを有するロック部材5と、ロック部材5をロック位置と非ロック位置とに移動させる移動手段12と、ロック位置においてロック部材5を移動手段12による移動方向とは異なる方向に移動させて係合部5bを被係合部2cに係合させる異方向移動手段32とを有する収納庫1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】収納物を収納する本体と、前記本体に開閉自在に支持され前記本体の開放部を開閉する開閉体と、前記開放部を閉じた状態で前記開閉体を固定するロック部材と、前記ロック部材を前記開閉体が固定されるロック位置と前記開閉体の固定が解除される非ロック位置とに移動させる移動手段とを有する収納庫において、前記ロック部材は前記本体または前記開閉体のうちの少なくとも一方に少なくとも1つ設けられると共にロック位置において前記本体または前記開閉体のうちの少なくとも他方に設けられた被係合部に係合する係合部を有し、ロック位置において前記ロック部材を前記移動手段による移動方向とは異なる方向に移動させて前記係合部を前記被係合部に係合させる異方向移動手段を有することを特徴とする収納庫。 【請求項2】前記被係合部は前記移動手段により移動された前記係合部が係合する第1の部位と、前記異方向移動手段により移動された前記係合部が係合する第2の部位とを有することを特徴とする請求項1記載の収納庫。 【請求項3】前記ロック部材を支持する支持部を有し、該支持部は前記移動手段により直線的に移動されると共に前記ロック部材を揺動自在に支持していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の収納庫。 【請求項4】前記異方向移動手段は、前記移動手段による前記ロック部材の移動に続いて自動的に前記ロック部材を移動させることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の収納庫。 【請求項5】前記異方向移動手段がカム機構よりなることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4記載の収納庫。 【請求項6】前記開放部が前記開閉体により閉じられ、かつ、前記ロック部材がロック位置にあるときに前記ロック部材を固定する施錠手段を有し、該施錠手段が前記異方向移動手段を兼ねることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の収納庫。 【請求項7】前記異方向移動手段がリンク機構よりなることを特徴とする請求項6記載の収納庫。 【請求項8】収納物を収納する本体と、前記本体に開閉自在に支持され前記本体の開放部を開閉する開閉体と、前記開放部を閉じた状態で前記開閉体を固定するロック部材と、前記ロック部材を前記開閉体が固定されるロック位置と前記開閉体の固定が解除される非ロック位置とに移動させる移動手段とを有する収納庫において、前記ロック部材は前記本体または前記開閉体のうちの少なくとも一方に少なくとも1つ設けられると共にロック位置において前記本体または前記開閉体のうちの少なくとも他方に設けられた被係合部に係合する係合部を有し、前記移動手段により前記ロック部材がロック位置に移動される際に、前記ロック部材に作用して前記ロック部材を前記移動手段による移動方向とは異なる方向に移動させて前記係合部を被係合部に係合させるロック補助部材を有することを特徴とする収納庫。 【請求項9】前記ロック部材を支持する支持部を有し、該支持部は前記移動手段により直線的に移動されると共に前記ロック部材を揺動自在に支持していることを特徴とする請求項8記載の収納庫。 【請求項10】前記ロック補助部材がカム機構よりなることを特徴とする請求項8または請求項9記載の収納庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス用、倉庫用、家庭用等の金庫、保管用書庫、書庫室、金庫室、ロッカー等の収納庫の防盗構造に関する。 【0002】 【従来の技術】金庫や保管用書庫等の収納庫は、正面が開放された箱型の本体内部に貴重品や書類等の収納物を収納し、本体の開放部を開閉自在の扉や引き出し自在の抽斗等の開閉体で覆うことにより、収納物を火災や盗難より保護している。通常の金庫では、本体開放部の囲壁の一側あるいは両側に扉が開閉自在に支持されており、この扉には、囲壁と係脱自在であってハンドル等の移動手段によって水平方向あるいは垂直方向に移動されるロック部材としての閂、並びに移動手段の操作を規制するシリンダー錠、ダイヤル錠、電子錠等の施錠手段が設けられている。この構成より、本体の開放部を扉で閉塞させて移動手段を操作し、閂を囲壁あるいは他の扉に係合させることで扉を本体に対して固定した後に施錠手段を作動させることにより、移動手段の操作が規制されて扉が本体に対して完全にロックされる。このとき、閂は囲壁あるいは他の扉に対して20mm程度挿入されている。また、通常の保管用書庫では、本体内部の空間とほぼ同容量の抽斗が本体の側壁に引き出し自在に支持されており、この抽斗にも扉と同様の閂や施錠手段が設けられている。抽斗は、その正面側の壁で本体の開放部を閉塞させた状態で、移動手段の操作により閂を囲壁に係合させ、さらに施錠手段を作動されることによって本体に対して完全にロックされる。 【0003】このような収納庫としては、以下のようなものがある。 ■耐火金庫収納物を火災より保護する耐火金庫としては、本体や扉の内部にセメントと水との混合物等の耐火材を封入して本体内部への熱の伝達を防ぐものが一般的に知られており、このセメントと水との混合物にパーライトを混合したり発泡剤を混合して気泡を発生させることで耐火性を向上させる技術が知られている。この耐火金庫では、扉の外枠並びにこの外枠が填る本体開放面の囲壁の縁端を断面稲妻形状あるいは断面階段形状とし、扉の外枠と前記縁端との対向部の延べ面積を大きくすることにより本体外部から内部への火炎、熱、煙等の到達距離を長くすることで収納物を保護する、煙返しを含む煙曲げ構造が採用されている。 ■防盗金庫収納物を盗難より保護する防盗金庫としては、耐火材に金網や鋼片、高硬度の防御板等を配したものや、耐火材を覆う鉄板として厚みの大きいものを用いてハンマーによる打撃、トーチによる溶断、カッターによる切断、バールによるこじ開け等の破壊行為に対抗する構造となっている。また、施錠手段には、外力によって施錠機構が破壊された際に閂を自動的に固定する、第2の施錠機構を持ったリ・ロッキング構造(例えば実開昭59−26164号公報参照)が採用されている。 ■強力金庫、超強力金庫、保管用書庫耐火性能と防盗性能とを兼ね備えた強力金庫や超強力金庫は、上述した煙曲げ構造を備えると共に耐火材を覆う鉄板を厚くしたものや、耐火金庫の内部に防盗金庫を入れた二次庫と呼ばれるもの等がある。保管用書庫としては、耐火金庫と同様に耐火性能を有するものと耐火性能を有していないものとがある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述の耐火金庫では、防盗金庫と同様に耐火材に金網、鋼片、防御板等を埋設したり、これらの材質、数量、あるいは厚みを変化させることにより、破壊、溶断、切断、こじ開けに対する抵抗力を変化させることができる。このうち、最も対策の難しいこじ開けに対して抵抗力を上げる場合には、閂を複数設けることや変形しにくい高硬度の防御板を複数用いること等が考えられる。しかし、通常、オフィスや家庭等で用いられている金庫のほとんどが耐火金庫であり、複数の閂を設ける対策を施しても閂が本体に対してせいぜい20mm程度挿入されているに過ぎないため、長尺のバールを用いて閂が嵌合している本体側壁を大幅に変形させることで本体と閂との係合を簡単に外すことができ、扉が短時間で開放されてしまう。また、高硬度の防御板を複数用いる対策では、コストアップしてしまうと共に重量が大幅に増大してしまうという問題点がある。 【0005】強力金庫、超強力金庫では、鉄板の厚みが十分に大きいためにこじ開けに対する抵抗力は十分であるが、鉄板の厚みが大きいために金庫の重量が増大してしまうと共に、通常の耐火金庫に比較して価格が大幅に増大してしまうという問題点がある。特に重量が増大してしまう(小型金庫では50kg以下程度、耐火金庫では200〜300kg程度であるのに対し強力金庫あるいは超強力金庫では800〜1000kg程度)と、壁際や梁の上などの強度の高い場所に金庫の設置場所が限定されてしまうために(建築基準法による建物の床の強度は、住宅、病室では180kg/m2 、教室では230kg/m2 、事務所、百貨店では300kg/m2 である)レイアウト上の問題となると共に、他の場所に設置する場合には補強材を設けなくてはならず、その分コストアップしてしまう。 【0006】本発明は、上述の問題点を解決し、コストや重量を増大させることなく、防盗性を向上させることが可能な収納庫の提供を目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、収納物を収納する本体と、前記本体に開閉自在に支持され前記本体の開放部を開閉する開閉体と、前記開放部を閉じた状態で前記開閉体を固定するロック部材と、前記ロック部材を前記開閉体が固定されるロック位置と前記開閉体の固定が解除される非ロック位置とに移動させる移動手段とを有する収納庫において、前記ロック部材は前記本体または前記開閉体のうちの少なくとも一方に少なくとも1つ設けられると共にロック位置において前記本体または前記開閉体のうちの少なくとも他方に設けられた被係合部に係合する係合部を有し、ロック位置において前記ロック部材を前記移動手段による移動方向とは異なる方向に移動させて前記係合部を前記被係合部に係合させる異方向移動手段を有することを特徴とする。 【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の収納庫において、さらに前記被係合部は前記移動手段により移動された前記係合部が係合する第1の部位と、前記異方向移動手段により移動された前記係合部が係合する第2の部位とを有することを特徴とする。 【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の収納庫において、さらに前記ロック部材を支持する支持部を有し、該支持部は前記移動手段により直線的に移動されると共に前記ロック部材を揺動自在に支持していることを特徴とする。 【0010】請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2または請求項3記載の収納庫において、さらに前記異方向移動手段は前記移動手段による前記ロック部材の移動に続いて自動的に前記ロック部材を移動させることを特徴とする。 【0011】請求項5記載の発明は、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4記載の収納庫において、さらに前記異方向移動手段がカム機構よりなることを特徴とする。 【0012】請求項6記載の発明は、請求項1または請求項2または請求項3記載の収納庫において、さらに前記開放部が前記開閉体により閉じられ、かつ、前記ロック部材がロック位置にあるときに前記ロック部材を固定する施錠手段を有し、該施錠手段が前記異方向移動手段を兼ねることを特徴とする。 【0013】請求項7記載の発明は、請求項6記載の収納庫において、さらに前記異方向移動手段がリンク機構よりなることを特徴とする。 【0014】請求項8記載の発明は、収納物を収納する本体と、前記本体に開閉自在に支持され前記本体の開放部を開閉する開閉体と、前記開放部を閉じた状態で前記開閉体を固定するロック部材と、前記ロック部材を前記開閉体が固定されるロック位置と前記開閉体の固定が解除される非ロック位置とに移動させる移動手段とを有する収納庫において、前記ロック部材は前記本体または前記開閉体のうちの少なくとも一方に少なくとも1つ設けられると共にロック位置において前記本体または前記開閉体のうちの少なくとも他方に設けられた被係合部に係合する係合部を有し、前記移動手段により前記ロック部材がロック位置に移動される際に、前記ロック部材に作用して前記ロック部材を前記移動手段による移動方向とは異なる方向に移動させて前記係合部を被係合部に係合させるロック補助部材を有することを特徴とする。 【0015】請求項9記載の発明は、請求項8記載の収納庫において、さらに前記ロック部材を支持する支持部を有し、該支持部は前記移動手段により直線的に移動されると共に前記ロック部材を揺動自在に支持していることを特徴とする。 【0016】請求項10記載の発明は、請求項8または請求項9記載の収納庫において、さらに前記ロック補助部材がカム機構よりなることを特徴とする。 【0017】 【実施例】図1は、本発明の第1の実施例に用いられる収納庫としての金庫1を示している。金庫1は本体2と開閉体としての扉3とから主に構成されている。直方体あるいは立方体形状の本体2は、図2に示すように各壁面の両面が鉄板2aで覆われており、各鉄板2a間にはセメントと水との混合物からなる耐火材2bが充填されている。本体2の正面の壁面には開放部2Aが形成されており、この開放部2Aは後述する扉3によって開閉される。開放部2Aは、本体2の後述する閂5が係合される側の前面壁の幅が、この前面壁に連なる側壁の厚みよりも大きくなるように形成されている。なお、開放部2Aとして、扉3が支持されている側の前面壁の幅がこれに連なる側壁の厚みよりも大きく形成されたものや、前面壁とこれに連なる側壁との幅が同じとなる、通常の収納庫(金庫)と同様のものを採用してもよい。本体2の内部には図示しない棚板が、その配設高さを調整可能に複数設けられている。耐火材2bとしてはセメントと水との混合物の他、漆喰、石膏、乾式耐火材、セメントボード、セラミック、セメントにシリカゲルやゼオライト、二酸化珪素、パーライト(商品名)、ベロコーム(商品名)、あるいは他の発泡剤(2種以上の組み合わせも可)等を混合したもの、セラタイカ(商品名)、コンクリート、珪藻土、珪酸カルシウム等が挙げられる。これらは単独で用いても併用してもよく、併用する場合には、例えばセメントの内部に蝋、紙、ウレタン樹脂あるいは木材等を封入したりこれらを層状とした構成、あるいは耐火材の内部に水を包んだビニール等を封入した構成としてもよい。また、鉄板2aに代えて、アルミニウム板、ステンレス板等を含む金属板を用いてもよい。 【0018】扉3は、図2に示すように、その右側縁部を複数の蝶番4によって本体2に対して回動自在に支持されており、開放部2Aを開閉可能に構成されている。扉3の両面も本体2と同様に鉄板3aで覆われており、内部には本体2と同様にセメントと水との混合物からなる耐火材3bが充填されている。耐火材としては、本体2と同様に他の物質を用いてもよい。扉3には、図2、図3に示すように、開放部2Aを閉じた状態で扉3を本体2に対して固定するためのロック部材としての閂5,6,7、各閂5,6,7を移動させるためのハンドル8、ハンドル8の作動を固定する施錠手段としての電子錠9及びシリンダー錠10が設けられている。本体2と扉3との嵌合部11a,11bは、それぞれ断面稲妻形状を呈すべく折り返した形に構成されており、いわゆる煙曲げ構造を呈している。 【0019】扉3の外側にはハンドル8が回動自在に取り付けられており、扉3の内側には、ハンドル8と接続され、各閂5,6,7を図3に実線で示すロック位置(閂5のみ二点鎖線で示す)と一点鎖線で示す非ロック位置(閂5の一部のみ図示)とに移動させるための移動手段12が配設されている。各閂5,6,7及び移動手段12は扉3の内側に取り付けられたケース13の内部に収納されており、ケース13には、各閂5,6,7の先端部を外部に臨ませるための開口13A,13B,13C(図3参照)が形成されている。各閂5,6,7は、ロック位置においてその先端部を各開口13A,13B,13Cより20mm以上突出させる。またケース13には、扉3が開放されたときに移動手段12が露呈しないようにその内部を覆い隠すカバー14(図2参照)がネジ止め等によって取り付けられる。 【0020】移動手段12は、図3に示すように、ハンドル8と、その一端にハンドル8の軸部8aを取り付けられ、他端にピン15aを一体的に有する作動板15と、ピン15aが係合する長穴16aをその一端部近傍に有すると共に一端部に閂6が取り付けられた、閂6の走り板を兼用する連結板16と、ケース13の内面に植設された支軸19に回転自在に支持された回転板20とから主に構成されている。連結板16は、長穴16aを有する第1施錠板16Aと閂6が取り付けられる走り板16Bとを一体的に有しており、連結板16は走り板16Bの他端部をピン21によって回転板20に回動自在に取り付けられている。第1施錠板16Aには、シリンダー錠10の施錠片10aが嵌合可能な図示しない穴部を有し金庫1の外側に向けて一体的に曲折形成された曲折片16bが設けられている。回転板20には、連結板16の他に、L字形状を呈し一端部に閂5が取り付けられた支持部としての走り板17と、一端部に閂7が取り付けられた走り板18とが取り付けられている。走り板17はその曲折部をピン22によって回動自在に取り付けられ、走り板18はその他端部をピン23によって回動自在に取り付けられている。ほぼ方形状の回転板20の一側部には切欠20aが形成されており、この切欠20aにはケース13の内面に植設されたストッパーピン28が係合している。回転板20は、ストッパーピン28によって支軸19を中心とした回動角度を規制されている。閂5は角棒より、各閂6,7は丸棒より構成されており、それぞれ連結板16、走り板17、走り板18の端部に溶接、リベット、ネジ止め等によって固着されている。各閂5,6,7の先端は、見栄えを向上させるため、扉3が開放されたときにケース13の側面13a,13b,13cと同一面を形成すべく、斜めにそぎ落とされた形状に形成されている。閂5の先端部寄りには凹部5aが形成されており、閂5の凹部5aより先端側の部位によって係合部5bが構成されている。閂5は熱処理可能な材質によって構成されており、少なくとも係合部5bが形成された部位には硬化処理が施されている。また、各閂6,7も同様に熱処理可能な材質によって構成されており、少なくとも各先端部には硬化処理が施されている。本明細書では凹部5aの形状を四角形とし、係合部5bが凹部5aの底面から垂直に立ち上がった構成としたが、凹部5aの形状はこれに限られず、係合部5bが形成される形状であればどのような形状でもよい。また、各閂5,6,7としては熱処理可能な材質には限られず、スチール、ステンレス、合金、セラミック、複合材等、ある程度の強度を有するものであればどのような材料を用いてもよい。 【0021】走り板18のほぼ中程には、十分な強度を有するL字形状の係合板24が、曲折部24aを金庫1の外部側に向けた状態で固着されている。また、その上方の部位には、他端をケース13の内面に固着された引張バネ25の一端が取り付けられており、走り板18には図3において下方への付勢力が付与されている。走り板18の図3において左方の位置には戻し板26が配設されている。十分な強度を有する板材(例えば厚さ3mm以上の鋼板等)から構成された戻し板26はほぼ中央に長穴26aを有しており、ケース13の内面に植設されたピン101を長穴26aに係合され、他端部26bをケース13の側面13aと対向する側面13d側の側部に支持されることにより、左右方向に移動可能に支持されている。戻し板26は、各閂5,6,7が非ロック位置を占めたときに、その一端部に形成された切欠26cよりも先端寄りの先端上部26dを曲折部24aの下面に当接させ、他端部26bを側面13dに形成された開口13Dより所定量突出させるように構成されている。戻し板26には、他端をケース13の内面に固着された引張バネ27の一端が取り付けられており、図3において左方への付勢力が付与されている。切欠26cは先端上部26dにつながる斜面がその開口を狭める向きに傾斜して形成され、各閂5,6,7がロック位置を占めたときに曲折部24aを収納可能となる深さに形成されている。 【0022】上述の構成により、各閂5,6,7が非ロック位置を占め、曲折部24aの下面と先端上部26dとを当接させた状態から扉3で開放部2Aを閉じることにより、他端部26bが本体2の内部壁面に当接して戻し板26が右方向に移動し、先端上部26dと曲折部24aの下面との当接状態が解除されて走り板18が引張バネ25の付勢力によって下方へと移動し、回転板20が図3に一点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで時計回りに回動して、各閂5,6,7がロック位置に移動される。この状態からハンドル8を操作して作動板15を図3の一点鎖線位置に移動させることにより、連結板16が下方に押し下げられて回転板20が反時計回りに回動し、各閂5,6,7が非ロック位置に移動されると共に、走り板18の上方への移動に伴って係合板24が上方に移動し、曲折部24aが切欠26cを抜けると戻し板26が引張バネ27の付勢力によって左方に移動され、初期状態に戻る。 【0023】回転板20の、支軸19を介してピン22の配設位置と対向する部位には、ピン29によって第2施錠板30の一端部が回動自在に取り付けられている。第2施錠板30は他端部寄りに長穴30aを有しており、この長穴30aにケース13の内面に植設されたピン31を係合されることにより、回転板20の回転に伴って左右方向に移動自在に設けられている。第2施錠板30の他端には、上方に延び先端を金庫1の外側に向けて曲折された板部材30bが一体的に取り付けられている。板部材30bの先端部は、各閂5,6,7がロック位置を占めたときに、電子錠9のアクチュエーター9aからの施錠片9bの突出を許容する位置に配置されており、施錠片9bの突出時において第2施錠板30は図3における右方向への移動を規制される。 【0024】連結板16の左方には、移動手段12によって非ロック位置からロック位置に移動された閂5を、移動手段12による移動方向(本実施例では水平方向)とは異なる方向に移動させる異方向移動手段32が配設されている。異方向移動手段32は、第1リンク33、第2リンク34等を有するリンク機構により構成されている。第1リンク33はそのほぼ中央部をケース13の内面に植設された支軸35に回転自在に支持されており、一端には長穴33aが形成され、他端にはピン33bが植設されている。長穴33aには、シリンダー錠10に設けられ、施錠片10aの移動と共に図3の左右方向に移動可能なピン10bが係合されており、ピン33bには第2リンク34の一端が回動自在に取り付けられている。第2リンク34の他端にはピン34aが植設されており、ピン34aには走り板17の他端部が回動自在に取り付けられている。上述の構成により、移動手段12によって閂5がロック位置に移動された後にシリンダー錠10を施錠することにより、ピン10bが図3の二点鎖線位置から実線位置に移動し、これに伴い第1リンク33が二点鎖線位置から実線位置に移動し、さらに第2リンク34を介して走り板17が二点鎖線位置から実線位置に移動することで、閂5が実線位置に位置決めされる。 【0025】本体2の、嵌合部11a側における閂5のロック位置と対応する位置には、ケース13より突出した閂5の先端部を収納するための収納部2Bが形成されている。収納部2Bの閂5の入口側には鉄板2aよりも十分に厚い、被係合部としての鉄板2cが配設されており、鉄板2cには図4、図5に示すように、閂5よりも若干大きく形成された穴2dが形成されている。図2、図4、図5に二点鎖線で示すように、移動手段12により閂5をロック位置に移動したとき、扉3の開放が閂5の係合部5bを含めた一側部によって規制される。扉3の解放時において閂5の一側部が当接する穴2dの一側部2eによって第1の部位が構成されている。また、閂5をロック位置に移動した後、図4,図5に実線で示すように、異方向移動手段32により閂5を移動したときにも扉3の開放が閂5の係合部5bを含めた一側部によって規制され、さらに閂5の図4における左方への移動あるいは鉄板2cの右方への移動が係合部5bによって規制される。鉄板2cがこじ開け等により右方へ移動する際に係合部5bと当接する穴2dの一側部2fによって第2の部位が構成されている。なお、閂5と穴2dとの係合は、図5に示すように両者間に隙間がある場合をも含み、必ずしも両者の少なくとも一部が接触している状態に限定されるものではない。また、係合部5bと一側部2fとの係合も同様である。さらに本体2には、各閂6,7の先端部を収納する、収納部2Bと同様の図示しない収納部が形成されている。 【0026】上述の構成より、各閂5,6,7が非ロック位置を占めた状態で扉3によって開放部2Aを閉塞すると、戻し板26の他端部26bが本体2の壁面によって押され、引張バネ25の付勢力によって各閂5,6,7がロック位置に移動される。各閂5,6,7がロック位置を占めた後、所定時間経過後にアクチュエーター9aが作動して施錠片9bが突出し、これにより第2施錠板30の移動が規制される。さらに、シリンダー錠10が施錠されることにより施錠片10aが突出し、これにより第1施錠板16Aと一体化された連結板16の移動が規制されると共に、ピン10bの移動によって第1リンク33、第2リンク34、走り板17を介して閂5が上方に向けて揺動し、係合部5bが穴2dに係合され、金庫1は完全にロックされた状態となる。この状態より、嵌合部11aにバール等を挿入してこじ開けを行おうとしても、閂5の係合部5bが鉄板2cに形成された穴2dの一側部2fに係合しているので、本体2と扉3との係合状態が容易には解除されず、防盗性を向上させることができる。上記実施例では、閂5を1本のみ示したが、閂5は複数本配設されていても勿論よく、その場合には各閂5に対応して異方向移動手段32が設けられる。また、異方向移動手段32を他の閂6,7に設ける構成も可能である。 【0027】図6は、第1の実施例の変形例を示している。この変形例は、第1の実施例と比較すると、走り板17に代えて走り板36を用いる点と、異方向移動手段32に代えて異方向移動手段37を用いる点においてのみ相違している。走り板36は、取付板36aと支持板36bとから構成されている。取付板36aは、その一端をピン22によって回転板20に回動自在に取り付けられており、その他端には2本のピン36cが横並びに植設されている。一端に閂5が取り付けられた支持板36bは他端に2個の長穴36dを有しており、各長穴36dにピン36cをそれぞれ嵌合されることで上下動自在に支持されている。 【0028】異方向移動手段37は、L字形状を呈したレバー38と引張バネ39とから構成されている。レバー38は、その曲折部をケース13内部に植設された支軸40に回転自在に支持されており、その一端に支持板36bの下側面に当接する緩衝部材38を有しており、他端部をシリンダー錠10の施錠片10aの突出面に接触させている。一端をケース13内部に取り付けられた引張バネ39はその他端をレバー38の他端に取り付けられており、レバー38の他端部をシリンダー錠10に当接させる方向に付勢している。上述の構成より、シリンダー錠10が施錠されて施錠片10aが突出すると、レバー38が支軸40を中心に反時計方向に向けて回動し、緩衝部材38aを介して支持板36bが押し上げられ、閂5が第1の実施例における実線位置に移動される。この変形例によっても第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。 【0029】上記変形例では引張バネ39の付勢力によってレバー38を初期位置に復帰させる構成としたが、引張バネ39を用いずに閂5及び走り板36の自重によって初期位置に復帰させる構成、緩衝部材38aを設けずにレバー38と支持板36bとを回動自在に連結させた構成、レバー38と施錠片10aとを連結させて引張バネ39を省いた構成、第1の実施例と同様にシリンダー錠10に施錠片10aの移動に伴って移動する突起を設けてリンク部材を介してこの突起とレバー38とを連結した構成等を採用してもよい。また、上記変形例では、レバー38によって閂5を押し上げる構成としたが、支持板36bを上方に引き上げる構成としてもよい。この場合には、ツマミ、ハンドル、レバー等を手動によって移動させる方法、ソレノイドやシリンダー等のアクチュエーターによって移動させる方法等がある。 【0030】図7は、本発明の第2の実施例を示している。この第2の実施例は、第1の実施例と比較すると、異方向移動手段32に代えて異方向移動手段41を用いた点、走り板17に代えて閂5を揺動自在に支持すると共に移動手段12によって水平方向に移動自在に設けられた図示しない支持部を用いる点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。異方向移動手段41は、収納部2Bの内部に回転自在に設けられた支軸42と、この支軸42に取り付けられたカム43と、カム43の回動を規制するストッパー44,45と、支軸42を回転駆動する図示しない駆動手段とから構成されている。異方向移動手段41は、閂5が二点鎖線で示すロック位置を占めた後、図示しないスイッチが押されることにより図示しない駆動手段が作動して、カム43を二点鎖線で示す初期位置から実線で示す作動位置まで回動させることにより、閂5を実線で示す第1の実施例と同じ位置まで移動させる。これにより第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。第2の実施例ではスイッチが押されることによってカム43が回動する構成としたが、閂5がロック位置に達したことを検知するセンサーを収納部2B内に設け、このセンサーからの信号を受けてカム43を回動させる構成としてもよい。また、レバーやハンドル等でカム43を手動にて回動させる構成としてもよく、シーケンサー、ロジック回路、マイクロコンピューター等を用いて閂5の移動に連動させて回動させる構成としてもよい。 【0031】図8は、本発明の第3の実施例を示している。この第3の実施例は複数の閂5を用いた例を示しており、第1の実施例と比較すると、走り板17に代えて支持部としての支持板46を用いた点、異方向移動手段32に代えて異方向移動手段47を用いた点、移動手段12に代えて図示しない移動手段を用いた点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。支持板46はその一方の側部に長穴46aを有する複数の脚部46bを一体的に有しており、ケース13内部に植設され長穴46aに嵌合したピン48によって左右方向に移動自在に支持され、図示しない移動手段によって移動される。支持板46の他方の側部には、先端に閂5を取り付けられた複数の走り板46cが、それぞれの基端をピン46dによって揺動自在に取り付けられている。また、各走り板46cのほぼ中程には、各走り板46cに対してそれぞれ回動自在となるように、リンク46eが複数のピン46fによって取り付けられている。各走り板46cあるいはリンク46eには図示しないストッパーが設けられており、各閂5は図に示す位置から下方への揺動が規制されている。 【0032】異方向移動手段47は、収納部2Bの内部に上下動自在に設けられた移動板49と、移動板49を上下動する図示しない駆動手段とから構成されている。移動板49には複数のピン49aが立設されており、各ピン49aは、各閂5が図8に二点鎖線で示すロック位置を占めた際に、閂5の直下方の位置にそれぞれ配置されている。異方向移動手段47は、閂5がロック位置を占めた後、図示しないスイッチが押されることにより図示しない駆動手段が作動して、移動板49を図に矢印で示す上方に移動させることにより、各閂5を図4に実線で示した位置と同じ位置まで移動させる。これにより、複数の閂5を異方向移動手段によって同時に移動することができ、第1の実施例よりもさらに防盗性を向上させることができる。上記実施例では、移動板49に各閂5に対応した数のピン49aを設けたが、各閂5はリンク46eによって一体的に揺動可能に構成されているので、ピン49aは少なくとも1箇所以上設ければよい。また、上記実施例ではスイッチが押されることによって移動板49が移動する構成としたが、閂5がロック位置に達したことを検知するセンサーを収納部2B内に設け、このセンサーからの信号を受けて移動板49を移動させる構成としてもよい。また、レバーやハンドル等で移動板49を手動にて移動させる構成としてもよく、シーケンサー、ロジック回路、マイクロコンピューター等を用いて閂5の移動に連動させて移動させる構成、電波、光等を用いた遠隔操作等によって移動させる構成としてもよい。 【0033】さらに、上記実施例では各閂5をリンク46eによって一体的に揺動可能に構成したが、リンク46eを設けずに閂5を個々に移動させてもよい。この場合は、移動させるべき閂5に対してのみピン49aを設ける構成とする。また、上記実施例では移動板49によって各閂5を移動させる構成としたが、リンク46eをレバー、ハンドル、アクチュエーター等によって移動させる構成としてもよい。また、上記実施例において、各閂5の下面に溝を設け、移動板49によって閂5を移動させる際に、形成した溝にピン49aが入り込む構成としてもよい。この構成により、ピン49aと閂5とが係合するので、さらに防盗性を向上させることができる。閂5には溝に代えて貫通穴を形成してもよく、貫通穴を形成した場合にはピン49aに代えて上方に曲折された曲折ピンを移動板49に植設し、この曲折ピンの根本によって各閂5を押し上げる構成とする。 【0034】図9は、本発明の第4の実施例を示している。この第4の実施例は2個の閂5を用いた例を示しており、第1の実施例と比較すると、走り板17に代えて支持部としての支持板50を用いた点、異方向移動手段32に代えて異方向移動手段51を用いた点、移動手段12に代えて図示しない移動手段を用いた点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。支持板50はその一方の側部に長穴50aを有する脚部50bを一体的に有しており、ケース13内部に植設され長穴50aに嵌合したピン52によって左右方向に移動自在に支持され、図示しない移動手段によって移動される。支持板50の他方の側部には、先端に閂5を取り付けられた2枚の走り板50cが、それぞれの基端をピン50dによって揺動自在に取り付けられている。各閂5は、互いの凹部5aがそれぞれ外側を向く態様で各走り板50cに取り付けられており、各走り板50c間には各走り板50cを互いに近づける向きに付勢する、両端を各走り板50cに取り付けられた引張バネ50eと、各走り板50c間の間隔を所定間隔に保つべく支持部50に一端を固定された2個のストッパー50fとが配設されている。 【0035】異方向移動手段51は、鋭角状に尖った先端53aを有する移動板53と、移動板53を左右方向に移動させる図示しない駆動手段とから構成されている。移動板53には長穴53bが形成されており、移動板53はケース13に植設され長穴53bに嵌合したピン54によって左右方向に移動自在に支持されている。異方向移動手段51は、各閂5がロック位置を占めた後、図示しないスイッチが押されることにより図示しない駆動手段が作動して、移動板53を図に実線で示す位置に移動させることにより先端53aが各閂5間に挿入され、各閂5を実線で示した位置まで移動させる。これにより、複数の閂5を異方向移動手段によって同時に移動することができ、第1の実施例よりもさらに防盗性を向上させることができる。上記実施例ではスイッチが押されることによって移動板53が移動する構成としたが、閂5がロック位置に達したことを検知するセンサーを収納部2B内に設け、このセンサーからの信号を受けて移動板53を移動させる構成としてもよい。また、レバーやハンドル等で移動板53を手動にて移動させる構成としてもよく、シーケンサー、ロジック回路、マイクロコンピューター等を用いて閂5の移動に連動させて回動させる構成としてもよい。 【0036】図10は第4の実施例の変形例を示している。この変形例は、第4の実施例と比較すると、異方向移動手段51に代えて異方向移動手段55を用いている点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。異方向移動手段55は、2個の爪部材56及び各爪部材56を図10に示す位置から互いに離間する方向に移動させる図示しない駆動手段から構成されている。異方向移動手段55は、各閂5がロック位置を占めた後、図示しないスイッチが押されることにより図示しない駆動手段が作動して、各爪部材56を離間させて各閂5を図9に実線で示した位置と同じ位置まで移動させる。これにより、複数の閂5を異方向移動手段によって同時に移動することができ、第1の実施例よりもさらに防盗性を向上させることができる。上記実施例ではスイッチが押されることによって各爪部材56が移動する構成としたが、閂5がロック位置に達したことを検知するセンサーを収納部2B内に設け、このセンサーからの信号を受けて各爪部材56を移動させる構成としてもよい。また、レバーやハンドル等で各爪部材56を手動にて移動させる構成としてもよく、シーケンサー、ロジック回路、マイクロコンピューター等を用いて閂5の移動に連動させて回動させる構成としてもよい。 【0037】第4の実施例及び変形例では、支持板50に走り板50cを並設する構成としたが、各走り板50cをX字状に交差させるように配置した構成としてもよい。また、上記実施例及び変形例では、各走り板50c間に引張バネ50eを設けて各閂5を初期位置に復帰させる構成としたが、上方に配置された閂5を下方の閂5よりも重く形成し、各閂5をギヤ、リンク等によって連結させて上方の閂5の自重によって初期位置に復帰させる構成や、各閂5をアクチュエーターによって連結し、アクチュエーターを作動させることで初期位置に復帰させる構成としてもよい。また、上記実施例のさらに他の変形例として、各走り板50c間にカムを配設し、このカムを回動させることにより各閂5を近接離間自在に構成してもよい。 【0038】図11は、本発明の第5の実施例を示している。この第5の実施例は、第1の実施例と比較すると、異方向移動手段32に代えてロック補助部材としてのカム57を用いた点、走り板17に代えて閂5を揺動自在に支持すると共に移動手段12によって水平方向に移動自在に設けられた図示しない支持部を用いる点、閂5の下面にラック5cを形成した点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。カム57は、ケース13の内面に回転自在に設けられた支軸57aに基端を取り付けられており、図に実線で示す待機位置と二点鎖線で示す作動位置とに選択的に位置決めされる。カム57の自由端にはラック5cに噛合可能なギヤ部57bが形成されており、カム57は、閂5が実線で示す非ロック位置から移動手段12によって移動される際に、待機位置においてギヤ57bをラック5cに噛合可能となる位置に配置されている。この構成により、閂5が非ロック位置からロック位置に移動される際に、カム57が移動される閂5のラック5cにギヤ部57bを噛合させながら待機位置から作動位置まで回動し、閂5を図に二点鎖線で示す位置まで押し上げることにより、第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。上記実施例ではカム57にギヤ部57bを形成し、これを閂5に形成されたラック5cに噛合させる構成としたが、カム57の先端に高摩擦抵抗部材あるいは粘着部材を設け、これにより閂5の移動に伴ってカム57を従動させる構成としてもよい。また、カム57を本体2側に設ける構成としてもよい。 【0039】図12は、本発明の第6の実施例を示している。この第6の実施例は、第1の実施例と比較すると、閂5に代えて係合部58aを有するロック部材としての閂58を用いる点、異方向移動手段32に代えてロック補助部材としてのブロック59を用いる点、走り板17に代えて閂58を揺動自在に支持すると共に移動手段12によって水平方向に移動自在に設けられた図示しない支持部を用いる点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。閂58は角棒より構成されており、図示しない支持部に溶接、リベット、ネジ止め等によって固着されている。閂58の先端は、見栄えを向上させるため、扉3が開放されたときにケース13の側面13aと同一面を形成すべく、斜めにそぎ落とされた形状に形成されている。閂5の先端部には係合部58aが突出形成されている。閂58は熱処理可能な材質によって構成されており、少なくとも係合部58aが形成された部位には硬化処理が施されている。ブロック59は、収納部2Bの内部に回転自在に設けられた支軸59aに一角部を取り付けられており、図に実線で示す待機位置と、待機位置より90度回動した位置である二点鎖線で示す作動位置とに選択的に位置決めされる。ブロック59の、待機位置から作動位置に移動した際に下方から上方へと変位する角部には、変位時において閂58の下面に対して当接可能な突起59bが一体的に設けられている。この構成により、閂58が非ロック位置からロック位置に移動される際に、閂58の先端がブロック59に当接してブロック59を待機位置から作動位置まで回動させ、この回動時において突起59bが閂58を図に二点鎖線で示す位置まで押し上げることにより、第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。なお、突起59bを設けずにブロック59の角部で閂58を押し上げる構成としてもよい。 【0040】図13は、本発明の第7の実施例を示している。この第7の実施例は、第1の実施例と比較すると、異方向移動手段32に代えてロック補助部材としてのローラー60を用いる点、走り板17に代えて閂5を揺動自在に支持すると共に移動手段12によって水平方向に移動自在に設けられた図示しない支持部を用いる点、閂5の下面に切欠5dを形成した点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。ローラー60は、ケース13の内面に回転自在に設けられた支軸60aに取り付けられており、閂5が実線で示す非ロック位置から移動手段12によって移動される際に、切欠5dと僅かに接触または僅かに離間する位置に配置されている。この構成により、閂5が非ロック位置からロック位置に移動される際に、閂5の先端は切欠5dの形成範囲内は直線的に収納部2B内に挿入され、切欠5dが終了した時点でローラー60が回転しながら閂5を図に二点鎖線で示す位置まで押し上げることにより、第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。なお、ローラー60は収納部2B内に配設してもよく、この場合には切欠5dの形成長さをローラー60の配設位置に合わせて短くすればよい。また、ローラー60に代えて楔状の固定部材あるいは円筒状を呈した回転不可の固定部材等を配置してもよい。 【0041】第5、第6、第7の実施例では、図11、図12、図13の二点鎖線位置にそれぞれ移動した閂5,58が非ロック位置に移動される際に、それぞれ自重によって実線位置に復帰する構成としたが、閂5,58と図示しない支持部との間に引張バネ等の付勢手段を配し、閂5,58を付勢手段の付勢力によって下方に復帰させる構成としてもよい。 【0042】図14は、本発明の第8の実施例を示している。この第8の実施例は2個の閂5を用いた例を示しており、第4の実施例と比較すると、異方向移動手段51に代えてロック補助部材としてのブロック61を用いた点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。ブロック61は鋭角状に尖った先端61aを有しており、ブロック61は各閂5が実線で示す非ロック位置から図示しない移動手段12によって移動される際に、各閂5間に先端61aが入り込むことが可能な位置に配置されている。この構成により、各閂5が非ロック位置からロック位置に移動される際に、各閂5間に先端61aが入り込んで各閂5を図に二点鎖線で示す位置まで押し上げることにより、第4の実施例と同様の作用効果を得ることができる。また、第8の実施例の変形例として、図15に示すように各閂5の先端の相対する角部に切欠5eをそれぞれ形成し、ケース13の内部であって各切欠5eと接合可能な位置に先端61aを位置させるべくブロック61を配設する構成としても同様の作用効果を得ることができる。 【0043】上記実施例及び変形例においても第4の実施例及び変形例と同様に、各走り板50c間に引張バネ50eを設けて各閂5を初期位置に復帰させる構成としたが、上方に配置された閂5を下方の閂5よりも重く形成し、各閂5をギヤ、リンク等によって連結させて上方の閂5の自重によって初期位置に復帰させる構成や、各閂5をアクチュエーターによって連結し、アクチュエーターを作動させることで初期位置に復帰させる構成としてもよい。また、上記実施例のさらに他の変形例として、各走り板50c間にカムを配設し、このカムを回動させることにより各閂5を近接離間自在に構成してもよい。さらに、上下の走り板50cに、基端部側が細くなるようにそれぞれ段差部を形成し、各閂5が近接した状態のときに走り板50cの太い部分に当接し、各閂5が非ロック位置からロック位置に移動して互いに離間した状態のときに走り板50cの細い部分に当接する規制部材を各走り板50cの近傍に配設した構成としてもよい。この構成により、各閂5がロック位置から非ロック位置に復帰する際に、各閂5を近接する初期位置に戻すことができる。規制部材としては、回転自在なローラー、パイプ、板材等、どのようなものを用いてもよい。なお、上側の走り板50cの近傍には規制部材を設けず、自重によって初期位置に復帰させる構成としてもよい。 【0044】第1の実施例及び変形例、第2、第5、第6、第7の各実施例においては、閂5あるいは閂58をそれぞれ異方向移動手段32,37,41あるいはロック補助部材としてのカム57、ブロック59、ローラー60によって上方に向けて移動させる構成としたが、各閂5,58の移動方向はこれに限られず、下方あるいは奥側あるいは手前側に向けて移動させる構成としてもよい。また、第3の実施例においても同様であり、複数の閂5を上方に限らず上述と同様の方向に向けて移動させてもよい。さらに、第4の実施例及び変形例、並びに第8の実施例及び変形例では、2個の閂5をそれぞれ離間する方向に向けて移動させる構成としたが、閂5を3個あるいは4個以上設けて互いに離間する方向に移動させる構成を採用してもよい。上記各実施例では、移動手段12及び図示しない移動手段によって閂5,58を水平方向に向けて移動させる構成としたが、閂の移動方向はこれに限られず、直線的であれば鉛直方向や斜め方向に移動させる構成としてもよい。また、移動手段としては、上記各実施例及び変形例で示した手動によるものの他、モーター、シリンダー、ソレノイド等のアクチュエーターにより移動されるもの、電波あるいは光等を用いた遠隔操作によって移動されるもの等を用いてもよい。また、施錠手段としては、シリンダー錠、電子錠の他に、ダイヤル錠、南京錠等を用いてもよく、電子錠を用いる場合は、図示したテンキー式の他、キーボード式、指紋照合式、声紋照合式、アイリス照合式、無線式、光式、カード式のもの等を採用してもよい。さらに、上記各実施例では、異方向移動手段あるいはロック補助部材によって閂を揺動させる構成としたが、閂の移動形態はこれに限られず、例えばロック位置において軸方向に所定角度回動する構成、ロック位置に移動する際にねじのように旋回しながら移動する構成、ロック位置に移動する際に軸方向に所定角度回動する構成等を採用してもよい。 【0045】上記各実施例及び変形例では、開閉体である扉がロック部材を有し、このロック部材を扉が本体に蝶番で支持された側と対向する側において本体に係合させる構成としたが、本発明はこれに限られず、本体側にロック部材を有する構成、扉側及び本体側にそれぞれロック部材を有する構成、蝶番で支持された側にもロック部材を有する構成、これらを組み合わせた構成等を採用してもよい。また、上記各実施例及び変形例では、収納庫として片扉右開き金庫を示したが、収納庫としてはこの他に、片扉左開き金庫、子扉付き金庫、両扉金庫、上下あるいは左右に複数の扉を有する金庫、引き戸及び引き違い戸式金庫、填め込み式の蓋を有する収納庫、壁面収納庫、ロッカー、キャビネット、金庫の内部にさらに他の金庫を収納した二次庫、保管用書庫、金庫室や書庫室などの壁面に埋設された収納体、さらには組立式金庫、組立式金庫室等にも本発明を適用することができる。上記各実施例及び変形例では、収納庫として、本体と扉との嵌合部に耐火構造である煙曲げ部を有するものを例示したが、本発明が適用可能な収納庫としては必ずしも耐火構造である必要はない。 【0046】ところで、従来の収納庫として複数のロック部材を有するものが知られているが、これらの収納庫はロック部材を扉の一辺(主に扉が蝶番によって支持されている側と対向する側)に直線的に配置したものである。このような構成であると、扉と本体との隙間にバール等を挿入してこじ開けることで、扉と本体との係合が簡単に外れ、防盗性を維持することができない。そこで、図16に示すように、本体62に開閉自在に支持された扉63の内部に、2本の閂64を扉63の厚み方向に配置した構成とすることにより、こじ開けに対しての防盗性を向上させることができる。各閂64は、扉63の内部に一端を回転自在に支持され、他端にハンドル65が取り付けられたハンドル軸65aに固着された円板66に、それぞれの基端を回動自在に取り付けられている。この構成により、本体62と扉63との隙間67にバールの先端を挿入して扉63をこじ開けようとしても、奥側に位置する閂64と本体62との係合が容易には解除されないため、防盗性を維持することができる。なお、本体62に十分な剛性を有する強化板を埋め込むことにより、防盗性を強化することができる。なお、上述の例の変形例として、図17に示すように、ハンドル軸65aに円板66と同形の円板69を円板66の奥側に配置し、この円板69に鉄板等からなる板状の閂70を配置した構成を採用してもよい。これによりさらに防盗性を高めることができる。閂70としては板状のものの他、棒状のものを用いてもよい。 【0047】上述した構成において、各閂64あるいは各閂64と閂70とを別々のハンドルあるいは錠あるいはアクチュエーター等によって移動させる構成としてもよい。また、各閂64間あるいは閂64と閂70との間に、例えばステンレス板等からなる防御板を配置することにより、こじ開け時において抵抗力が増加して防盗性が向上すると共に、金庫正面側から殴打や溶断等の攻撃を受けた際にも防盗性を発揮することができる。 【0048】上述のような構成を採用した場合、閂が扉の厚み方向に複数存在することで扉の厚みがあつくなり、結果的に本体内部における収納物の収納スペースが減少してしまう。しかし、収納スペースを確保するために扉の厚みを極力薄くすると、閂が突出した際に閂を支持する部位の厚みが薄くなって閂(特に奥側)の強度が不足してしまうという不具合がある。そこで、図18に示すように、本体71に蝶番72によって開閉自在に支持された扉73の閂突出側73aの厚みを、支持側73bの厚みよりも大きく構成することで、閂を支持する部位73cの強度を保ちつつ収納スペースを確保することができる。この扉の構成としては、この他にも図19に示すように閂を支持する部位に突出部73dを形成する構成、図20に示すように閂を支持する部位に突出部73dを形成すると共に蝶番72で支持された側にも突出部73eを形成する構成等がある。図19に示す構成では収納スペースを最大限とすることができ、図20に示す構成では蝶番72側からにおけるこじ開けに対しても防盗性を向上させることができる。 【0049】本願出願人は、特開平11−81773号公報において、収納庫の防盗性能を向上させるべく、ロック部材(閂)をロックする第2ロック部材を具備した収納庫を提案している。以下に、前述した第2ロック部材を採用した収納庫の例を示す。図21において、収納庫本体74には扉75がその一側部を図示しない蝶番によって開閉自在に取り付けられている。扉75の内部には、複数(本例では3個)の閂76を取り付けられた支持板77が配設されており、支持板77は複数の走り板78を介して接続されたハンドル等の図示しない移動手段によって水平方向に移動される。 【0050】各閂76は丸棒より構成されており、支持板77に溶接、リベット、ネジ止め等によって固着されている。各閂76の先端は、見栄えを向上させるため、扉75が開放されたときに扉75の側面と同一面を形成すべく、それぞれ斜めにそぎ落とされた形状に形成されており、その先端近傍にはそれぞれ凹部76aが形成されている。各閂76は熱処理可能な材質によって構成されており、少なくとも凹部76aが形成された部位には硬化処理が施されている。走り板78には切欠78aが形成されており、この切欠78aは、各閂76が図に示すロック位置を占めたときに、走り板78の下方に配設されたシリンダー錠79の作動片79aが嵌合可能に構成されている。シリンダー錠79には、作動片79と共に移動可能な突起79bが設けられており、突起79bには第1リンク80の一端が回動自在に取り付けられている。第1リンク80の他端には、L字形状を呈しその曲折部を扉75に植設されたピン81によって回動自在に支持された第2リンク82の一端が回動自在に取り付けられており、第2リンク82の他端には図示しない支持部材によって水平方向に移動自在に支持された第1作動部材83の基端が回動自在に取り付けられている。第1作動部材83は、シリンダー錠79の施錠時においてその自由端を収納庫本体74の内部に突出可能に設けられており、シリンダー錠79が解錠状態にあるときにはその自由端を扉75の内部に収納可能となるように、第2リンク82の長さが設定されている。 【0051】収納庫本体74の内部には、第2ロック部材84が配設されている。第2ロック部材84は、収納庫本体74の内部に図示しない支持部材によって上下動自在に支持された支持板85と、基端を支持板85に固着され、その先端部を対応した凹部76aに係合可能に設けられた係合片85aとから構成されており、図示しないハンドル、ツマミ、レバー、あるいはモーターやソレノイド等のアクチュエーターによって上下動される。支持板85には切欠85bが形成されており、切欠85bの左方にはこれに嵌合可能な一端部86aを有するほぼS字形状を呈した固定片86が配設されている。固定片86は、一端部86aから左方に延びた後に下方に向けて曲折された第1の曲折部86bと、第1の曲折部86bから下方に延びた後にさらに左方に向けて曲折された第2の曲折部86cとを有しており、収納庫本体74に植設されたピン87によって第2の曲折部86cを回動自在に支持されている。固定片86の他端部には第3リンク88の一端が回動自在に取り付けられており、第3リンク88の他端には、L字形状を呈しその曲折部を収納庫本体74に植設されたピン89に回動自在に支持された第2作動部材90の一端が回動自在に取り付けられている。第2作動部材90は、、シリンダー錠79が施錠状態となったときに扉75側から突出してくる第1作動部材83の自由端がその他端近傍の側面に当接可能となる位置に配設されており、他端には一端を収納庫本体74に固着された引張バネ91の他端が取り付けられている。 【0052】上述の構成より、各閂76がロック位置を占め第2ロック部材84が各閂76に係合された後にシリンダー錠79が施錠されることにより、切欠78aに作動片79aが嵌合されることで走り板78が固定されると共に、突起79bが上方に移動することにより第1リンク80が上方に引き上げられ、第2リンク82がピン81を中心に時計回りに回動され、第1作動部材83が左方に移動してその自由端を収納庫本体74内に突出させる。そして、第1作動部材83の自由端を受けて第2作動部材90がピン89を中心に時計回りに回動され、第3リンク88が上方に押し上げられて固定片86がピン87を中心に時計回りに回動され、一端部86aが切欠85bに嵌合することで、支持板85が固定される。上述の構成により、ロック部材である閂76の施錠手段と第2ロック部材84の施錠手段とをシリンダー錠79で兼用できると共に、両者の施錠を同時に行うことができ、何れか一方の施錠忘れを防止することにより防盗性を向上させることができる。 【0053】図22は、第2ロック部材を採用した収納庫の他の例を示している。なお、図21に示した例と同様の部材を採用できる部位は同様の符号を付すに止め、詳細な説明は省略する。複数の閂76を支持する支持板77に一体的に接続された複数の走り板92のうち、上方に位置する一方の走り板92の上面には切欠92aが形成されている。切欠92aの上方には、一端を切欠92aに嵌合可能に設けられた固定片93が配設されており、その左方近傍には、L字形状を呈し、その曲折部を扉75内に植設されたピン95によって回動自在に支持された第1リンク94が配設されている。第1リンク94の一端には図示しない支持部材によって上下動自在に支持された固定片93の一端が回動自在に取り付けられており、他端には、扉75の内部に設けられた図示しない支持手段によって水平方向に移動自在に支持された第1作動部材96の基端が回動自在に取り付けられている。第1作動部材96には、他端を扉75内部に固着された引張バネ97の一端が取り付けられており、第1作動部材96には常時左方に向けての付勢力が付与されている。 【0054】収納庫本体74の内部に配設され、第2ロック部材84を構成する上下動自在な支持板85の上方には、L字形状を呈し、その曲折部を収納庫本体74内に植設されたピン98によって回動自在に支持された第2リンク99が配設されている。第2リンク99の一端は支持板85の上端部に回動自在に取り付けられ、その他端には図示しない支持部材によって水平方向に移動自在に支持された第2作動部材100の基端が回動自在に取り付けられている。第2作動部材100は、第2ロック部材84による各閂76のロック時においてその自由端部を扉75の内部に突出可能に設けられており、第2ロック部材84による各閂76の非ロック時においてその自由端を収納庫本体74の内部に収納可能となるように構成されている。第2作動部材100は、突出時においてその自由端を第1作動部材96の自由端に当接可能となる位置に配設されている。 【0055】上述の構成より、各閂76がロック位置を占めた後に第2ロック部材84が各閂76に係合されることにより、支持板85が下方に移動して第2リンク99がピン98を中心に反時計回りに回動され、第2作動部材100が右方に移動してその自由端を扉75内に突出させる。そして、第2作動部材100の自由端を受けて第1作動部材96が引張バネ97の付勢力に抗して右方に移動され、第1リンク94がピン95を中心に時計回りに回動され、固定片93が下方に移動されてその他端を切欠92aに嵌合させることで、走り板92が固定される。これにより、第2ロック部材による閂の固定時において閂の施錠をも同時に行うことができ、防盗性を向上させることができる。なお、上述の構成を採用する場合には、第2ロック部材84にも施錠手段を設けることが望ましい。 【0056】 【発明の効果】請求項1、請求項5記載の発明によれば、移動手段によりロック部材がロック位置を占めた後、異方向移動手段がロック部材を移動手段とは異なる方向に移動させることにより、ロック部材に形成された係合部が被係合部に係合するので、こじ開けを行おうとしても本体と開閉体との係合状態が容易には解除されず、防盗性を向上させることができる。 【0057】請求項2記載の発明によれば、移動手段によりロック部材がロック位置を占めた後、異方向移動手段がロック部材を移動手段とは異なる方向に移動させることにより、ロック部材に形成された係合部が被係合部の第1の部位に係合した後、被係合部の第2の部位に係合するので、こじ開けを行おうとしても本体と開閉体との係合状態が容易には解除されず、防盗性を向上させることができる。 【0058】請求項3記載の発明によれば、移動手段によりロック部材が直線的に移動されてロック位置を占めた後、異方向移動手段がロック部材を揺動させることにより、ロック部材に形成された係合部が被係合部に係合するので、こじ開けを行おうとしても本体と開閉体との係合状態が容易には解除されず、防盗性を向上させることができる。 【0059】請求項4記載の発明によれば、移動手段によりロック部材がロック位置を占めた後、異方向移動手段がロック部材を移動手段とは異なる方向に自動的に移動させることにより、ロック部材に形成された係合部が被係合部に自動的に係合するので、こじ開けを行おうとしても本体と開閉体との係合状態が容易には解除されず、防盗性を向上させることができる。 【0060】請求項6、請求項7記載の発明によれば、移動手段によりロック部材がロック位置を占めた後、施錠手段を施錠することにより異方向移動手段がロック部材を移動手段とは異なる方向に移動させ、ロック部材に形成された係合部が被係合部に係合するので、こじ開けを行おうとしても本体と開閉体との係合状態が容易には解除されず、防盗性を向上させることができると共に操作性を向上させることができる。 【0061】請求項8、請求項10記載の発明によれば、移動手段によりロック部材がロック位置を占める際に、ロック補助部材がロック部材に作用してロック部材を移動手段による移動方向とは異なる方向に移動させてロック部材に形成された係合部を被係合部に係合させるので、こじ開けを行おうとしても本体と開閉体との係合状態が容易には解除されず、防盗性を向上させることができる。 【0062】請求項9記載の発明によれば、移動手段によりロック部材が直線的に移動されてロック位置を占める際に、ロック補助部材がロック部材に作用してロック部材を揺動させてロック部材に形成された係合部を被係合部に係合させるので、こじ開けを行おうとしても本体と開閉体との係合状態が容易には解除されず、防盗性を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000163833 【氏名又は名称】金剛株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月17日(2000.2.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067873 【弁理士】 【氏名又は名称】樺山 亨 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−227243(P2001−227243A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月24日(2001.8.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−39659(P2000−39659) |
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