| 【発明の名称】 |
引戸開閉装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】外川 俊次
【氏名】斎藤 潤
【氏名】堀 宏展
【氏名】水野 光政
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| 【要約】 |
【課題】異常の発生時に異常の種類を報知可能とした引戸開閉装置を提供する。
【解決手段】引戸本体はコイル4を備えたリニアモータにより電動駆動される。コントローラ7はワイヤレス信号を受信する受信部76a,76bを備え、受信部76a,76bで受信したワイヤレス信号の内容に応じて出力制御部70がコイル4の励磁を制御する。出力制御部70は受信部76a,76bの出力レベルを監視する異常検出手段70aを備え、異常検出手段70aでは受信部76a,76bの出力レベルが規定時間継続してLレベルであると異常とみなして表示灯6a,66bを点滅させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建物の開口部の上縁に沿って配設される鴨居と、鴨居の長手方向に走行自在となるように配置された引戸本体と、鴨居内に収納されるとともに複数個のコイルが鴨居の長手方向に列設された固定子ブロックと、固定子ブロックの前記コイルの少なくとも一部に対向するように引戸本体に配設され鴨居の長手方向に沿って交互に異極性の磁極が並ぶ永久磁石からなる可動子ブロックと、鴨居内に収納され引戸本体の位置および走行させる方向に応じて固定子ブロックの各コイルの励磁極性と励磁タイミングとを制御するコントローラと、前記開口部の近傍に配置されワイヤレス信号を受信するとともにワイヤレス信号の内容に応じた指示をコントローラに与える受信部と、受信部の異常の有無を監視する異常検出手段と、異常検出手段により受信部の異常が検出されたときに報知する異常報知手段とを備えることを特徴とする引戸開閉装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、引戸本体を電動開閉させる引戸開閉装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、引戸本体を電動開閉させるようにした引戸開閉装置が知られている。この種の引戸開閉装置には、商店やオフィスの入口などに設置される自動ドアとして用いられているものが多い。したがって、この種の引戸開閉装置では、引戸本体により開閉すべき開口部の近傍に設定した検知エリア内における人の存否を検出する人感センサを設け、人感センサにより人の存在が検出されると、引戸本体を開放する構成が採用されている。 【0003】一方、最近では高齢者や身体障害者にとって暮らしやすい住宅設備が要求されるようになってきており、住宅内においても開口部の電動開閉を可能にすることが要求されている。そこで、住宅における開口部に引戸本体を設け、引戸本体を手動と電動とのいずれでも開閉可能とするために、リニアモータを引戸本体の駆動源に用いる引戸開閉装置が提案されている。 【0004】この種の引戸開閉装置では、一般の自動ドアのように人が近くを通るだけで引戸本体が開放される構成を採用すると、プライバシーが損なわれたり、冷暖房の効率が低下したりするという問題が生じる場合がある。そこで、引戸本体の開閉にワイヤレス信号を用いることが考えられる。すなわち、赤外線などの光を伝送媒体とするワイヤレス信号を送出可能なリモコン送信機を用い、リモコン送信機から引戸本体の開閉を指示することで、使用者が引戸に触れることなく、かつ使用者が意図するときのにみ引戸本体を開閉することを可能とするのである。このような構成を採用するときには、リモコン送信機からのワイヤレス信号を受信可能な受信部を設けることが必要になる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のようにワイヤレス信号を用いて引戸本体を開閉するように構成したものでは、輸送途中や施工時ないし施工後において、何らかの原因で断線したりや構成部材が破損したりすることがあり、リモコン送信機を操作しても引戸本体が動作しなくなることがある。このような場合に、リモコン送信機の操作に応答して引戸本体が走行しないことから使用者は故障したと推測するが、引戸本体が動作しない原因までは認識できないから、メンテナンス業者に異常の内容を的確に伝えることはできない。また、メンテナンス業者にとっても異常の箇所を探す作業に手間がかかり迅速な対処が行えないものである。 【0006】本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、異常の発生時に異常の種類を報知可能とすることにより使用者およびメンテナンス業者が異常の種類を容易に知ることができるようにし、結果的に故障時には修理を迅速に行えるようにした引戸開閉装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、建物の開口部の上縁に沿って配設される鴨居と、鴨居の長手方向に走行自在となるように配置された引戸本体と、鴨居内に収納されるとともに複数個のコイルが鴨居の長手方向に列設された固定子ブロックと、固定子ブロックの前記コイルの少なくとも一部に対向するように引戸本体に配設され鴨居の長手方向に沿って交互に異極性の磁極が並ぶ永久磁石からなる可動子ブロックと、鴨居内に収納され引戸本体の位置および走行させる方向に応じて固定子ブロックの各コイルの励磁極性と励磁タイミングとを制御するコントローラと、前記開口部の近傍に配置されワイヤレス信号を受信するとともにワイヤレス信号の内容に応じた指示をコントローラに与える受信部と、受信部の異常の有無を監視する異常検出手段と、異常検出手段により受信部の異常が検出されたときに報知する異常報知手段とを備えるものである。この構成によれば、ワイヤレス信号を受信するか否かにかかわらず受信部が異常であることが異常検出手段により検出されると異常報知手段により報知されるから、ワイヤレス信号を受信することなく受信部の異常を使用者に知らせることができ、使用者は修理の依頼などの対処がとりやすくなる。また、メンテナンスを行う業者は異常報知手段によって異常の箇所が受信部であることを知ることになり迅速な対応が可能になる。 【0008】 【発明の実施の形態】図2に示すように、建物に設けられる開口部(たとえば、建物の出入口)の周縁に戸枠1が配設され、戸枠1内に引戸本体10が戸枠1内で走行自在となるように配設される。図示例では片引きの引戸を示しており、戸枠1を構成する鴨居31および敷居32は、長手方向の一端側が他端側の略半分の幅になるように鴨居31および敷居32の上記一端側には切欠部31a,32aがそれぞれ形成されている。したがって、戸枠1は鴨居31および敷居32と3本の縦枠33a〜33cとにより構成される。3本の縦枠33a〜33cのうちの1本の縦枠33aは鴨居31および敷居32の狭幅である上記一端に結合され、他の1本の縦枠33bは鴨居31および敷居32の広幅である上記他端に結合される。残りの1本の縦枠33cは切欠部31a,32aにおいて縦枠33bの一部に対向するように配置される。 【0009】戸枠1は組み立てられた後に開口部内に配置され、釘等の固定具を用いて開口部に固定される。図2においては鴨居31をまぐさに固定するための釘状の固定具34を例示しているが、他の部材についても同様にして開口部に固定される。敷居32には長手方向の略全長に亙ってレール溝35が形成され、引戸本体10の下面に設けた戸車11がレール溝35に案内される。一方、鴨居31の下面側には下方に開放された断面コ字状の走行レール36が鴨居31の全長に亙って取り付けられており、引戸本体10の上部が走行レール36に嵌入される。つまり、引戸本体10は走行レール36とレール溝35とにより支持された状態で走行することになる。 【0010】ところで、本実施形態において引戸本体10を走行させる動力源は、図3に示すように、鴨居31に設けた固定子ブロック2と引戸本体10に設けた可動子ブロック3とにより構成されたリニアモータからなる。鴨居31には図4に示すように、凹溝37が形成され、この凹溝37に固定子ブロック2が走行レール36とともに収納される。 【0011】固定子ブロック2は、図10および図11に示すように、鴨居31の長手方向に等間隔で列設された複数個のコイル4を備える。ただし、鴨居31の長手方向の1箇所についてはコイル4に代えてセンサブロック5を配置してある。センサブロック5は3個のホールIC6を鴨居31の長手方向に等間隔で配列したものであり、中央のホールIC6は隣接する2個のコイル4の中央に位置し、残りのホールIC6は、中央のホールIC6に対してコイル4の配列ピッチの3分の1の距離だけ離れて配置される。ホールIC6は基板41に実装されており、固定子ブロック2を構成する鉄心ブロック42にスペーサ43を介して基板41が取り付けられる。 【0012】鉄心ブロック42は板状のヨーク部42aに複数の鉄心42bを植設したものであって、各鉄心42bにコイル4が巻装される。したがって、コイル4に通電すればヨーク部42aを介して磁路が形成されることになる。また、固定子ブロック2において鉄心42bの側方には各コイル4および基板41に電気的に接続された接続基板44が配置される。本実施形態ではコイル4が3相で励磁されるように構成されており、接続基板44は各相のコイル4を互いに接続する。接続基板44の端部には信号用のコネクタ45aと電源用のコネクタ45bとが設けられ、コネクタ45a,45bは後述するコントローラ7に接続される。また、接続基板44には絶縁板46が重ねられる。 【0013】ところで、図6に示すように、固定子ブロック2のヨーク部42aと走行レール36との間にはスペーサ47が介装され、スペーサ47を通る取付ねじ48によって固定子ブロック2が走行レール36とともに鴨居31に固定される。このように、鴨居31に固定子ブロック2を収納することによって、従来の手動式の引戸に用いる鴨居31と同程度の寸法で固定子ブロック2を備えた鴨居31を構成することが可能になる。 【0014】一方、固定子ブロック2とともにリニアモータを構成する可動子ブロック3は、図2および図3に示すように、固定子ブロック2における各コイル4に対向するように配置され、かつコイル4との対向面に鴨居31の長手方向において交互に異極性の磁極が並ぶ永久磁石51を備える。永久磁石51は上下方向に着磁されており、永久磁石51の下面にはヨーク板52が固着される。ヨーク板52は鴨居31の長手方向における寸法が永久磁石51よりも長く、ヨーク板52の両端部はねじのような固定具53によって引戸本体10の上面に固着される。永久磁石51は上下方向に着磁された複数個の永久磁石を鴨居31の長手方向(ヨーク板52の長手方向)に配列するか、磁性体に多極着磁することによって形成されている。永久磁石51におけるコイル4との対向面に形成された磁極のピッチは、コイル4のピッチの3分の2に設定されている。したがって、コイル4への通電状態をホールIC6で検出される永久磁石51の極性に応じて順次変化させることで、固定子ブロック2と可動子ブロック3との間の磁力を、可動子ブロック3が固定子ブロック2に対して直進移動するように作用させることができ、結果的に鴨居31に対して引戸本体10を走行させることが可能になる。 【0015】上述したように、リニアモータを構成する要素としての固定子ブロック2と可動子ブロック3とを、それぞれ鴨居31と引戸本体10とに分離して設けていることによって、従来から用いられている引戸本体10に可動子ブロック3を取り付けるとともに、固定子ブロック2を収納した鴨居31を用いることで、動力源により駆動される引戸を構成することができ、鴨居31は手動式の引戸と同寸法に形成することが可能であるから、鴨居31の交換によって手動式の引戸を電動式の引戸に交換することが可能になる。 【0016】ところで、可動子ブロック2は上述したように複数個のコイル4を備え、またホールIC6を実装した基板41を備えている。可動子ブロック3を固定子ブロック2に対して走行させるには、ホールIC6の出力に基づいてコイル4への通電タイミングを制御する必要がある。そこで、コイル4への通電タイミングを制御するためにコントローラ7が設けられる。コントローラ7は図12および図13に示すように筐体61に収納されており、図5および図6に示すように、鴨居31の広幅部分における幅方向の一方側で凹溝37を形成していない部位に収納される。つまり、コントローラ7は建物の開口部における幅方向の中央付近に配置される。また、コントローラ7の筐体61の下面は鴨居31の他の部位の下面と揃えられている。筐体61をこのような位置に配置していることによって、コントローラ7の操作やメンテナンスに際して、コントローラ7は作業しやすい位置に設けられていることになる。 【0017】コントローラ7は、図1に示す構成を有し、商用電源(AC100V)71から電源スイッチ72を介して整流平滑部73で整流平滑した直流電源を、パワー出力部74を通して固定子ブロック2のコイル4に与えるように構成されている。パワー出力部74ではコイル4への通電のタイミングを出力制御部70からの指示に従って制御する。出力制御部70には上述したホールIC6のほか、人体から放射される熱線を用いて人の存否を検出する人感センサ75の出力や、赤外線を伝送媒体とするワイヤレス信号を受信する受信部76a,76bの出力が入力される。また、出力制御部70はマイコンを主構成要素として備え、整流平滑部73の出力電圧を制御電源部77で安定化させた電源が供給される。 【0018】上述した人感センサ75は焦電型赤外線センサを用いた受動型の人感センサであって、人から放射される熱線を受光し、熱線量に所定量以上の変化が生じたときに出力を変化させる。この種の人感センサは受動型であって対象物に赤外線を照射する機能が不要であるから構成が簡単であり、しかも冷却などの必要がなく安価かつ省スペースで取り扱いも容易になっている。この種の人感センサ75の検知領域は光学的に視野を制御することによって容易に設定することができ、検知領域を開口部の周囲にバランスよく設定することができる。また、赤外線を通過させる1つの窓62をコントローラ7の筐体61の下面に形成すればよいものであり、窓62の周囲に突出部が形成されることもなく、したがって人感センサ75を設けたことによって開口部に何らかの突出部が形成されることはなく、開口部を通過する際の邪魔になることがない。窓62は筐体61の長手方向の中央に形成されており、しかも、コントローラ7は引戸本体10が開閉する開口部において引戸本体10の走行方向の中央付近に位置するから、結果的に検知領域をバランスよく形成することができる。 【0019】一方、受信部76a,76bは2個設けられているが、一方の受信部76aのみが筐体61に収納され、他方の受信部76bは別に設けたケース63に収納される。筐体61の下面には窓62に隣接して受光窓64が形成され、ワイヤレス信号は受光窓64を通して受信部76aに入射する。この受光窓64は人感センサ75に対する窓62と同様に、突出部が形成されることはなく、したがって開口部を通過する際の邪魔になることがない。 【0020】ところで、出力制御部70は、人感センサ75により人の存在が検出されている間に開口部を開放するように引戸本体10を移動させて引戸本体10が全開位置に到達するとコイル4の励磁を停止して引戸本体10を全開位置に保つように構成されている。また、人感センサ75により人の存在が検出されなくなった後に開口部を閉じるように引戸本体10を移動させるように構成されている。ここに、引戸本体10を閉じるタイミングは人感センサ75により人の存在が検出されなくなった時点を起点とし、その後に一定時間が経過すると引戸本体10を閉じるようにしてある。 【0021】出力制御部70では受信部76aにより受信したワイヤレス信号の内容に応じて引戸本体10の走行を制御する。つまり、ワイヤレス信号により引戸本体10の開閉が指示可能になっている。筐体61に収納されていない受信部76bは受信部76aと等価に機能するものであって、受信部76bで受信したワイヤレス信号によっても出力制御部70は引戸本体10の開閉を制御する。コントローラ7の筐体61の下面には窓62および受光窓64の近傍に発光ダイオードからなる表示灯66a,66bが配置される。表示灯66aは電源供給時に点灯して電源が正常に供給されているか否かを示し、表示灯66bは人感センサ75により人が検知されたとき、あるいはリモコン装置からのワイヤレス信号を受信したときに点灯するようになっている。また、表示灯66a,66bは後述する異常報知手段としても兼用されている。表示灯66a,66bは鴨居31の下面に露出しており、視認性のよい場所に設置されている。 【0022】受信部76a,76bはワイヤレス信号に応じてHレベルとLレベルとの2値の信号を出力し、商用電源71からの給電中であってワイヤレス信号を受信していない間には出力がHレベルになるように構成されている。一方、出力制御部70には受信部76a,76bの異常の有無を監視する異常検出手段70aが設けられ、異常検出手段70aでは受信部76a,76bの出力レベルがLレベルである期間が規定時間継続すると受信部76a,76bに異常が生じているものとして両表示灯66a,66bを点滅させる。つまり、受信部76a,76bに断線が生じたり、受信部76a,76bを構成する部品が破損するなどすれば、受信部76a,76bは出力レベルをHレベルに維持することができず、出力レベルがLレベルになるから、この状態を受信部76a,76bの異常と判断して報知するのである。 【0023】上述のように受信部76a,76bの異常時にこれを報知する手段を設けていることによって、受信部76a,76bに異常がなくワイヤレス信号の受信や人感センサ75による人の検知が表示灯66bで示されていれば、コントローラ7の故障ではなくリニアモータの故障と推定され、また表示灯66aが点灯していなければ電源系の故障と推定され、ワイヤレス信号の受信や人感センサ75による人の検知が表示灯66bで示されなければコントローラ7の故障と推定することができる。このように、受信部76a,76bの異常の有無を検出し、報知することによって、異常の発生箇所の推定が容易になる。 【0024】ここで、受信部76bを収納するケース63は図14に示すようにワイヤレス信号が通過する受光窓65を長手方向の中央部に有しており、このケース63は図5に示すように鴨居31の長手方向の中央付近に配置される。ただし、ケース63を取り付ける位置は、引戸本体10が走行する走行レール36を挟んで筐体61とは反対側に配置される。要するに引戸本体10の表裏両側に各受信部76a,76bが配置されることになる。このように、引戸本体10に対して表裏両側に受信部76a,76bを設けていることによって、引戸本体10の表裏のどちらからでもワイヤレス信号による引戸本体10の開閉の指示が可能になり、ワイヤレス信号を送信するリモコン装置を使用可能な領域が広くなるのである。 【0025】ところで、コントローラ7の筐体61の長手方向の両端部にはそれぞれ蓋61a,61bが着脱可能に取着される。一方の蓋61aは固定子ユニット2に接続する接続部を覆うものであって、この部位には信号用のコネクタ78や電源用のコネクタ79が収納される。図8のようにコネクタ78には接続線81が接続され、接続線81は図7のようにコネクタ45aに接続される。また、コネクタ79には図8のように接続線82が接続され、接続線82は図7のようにコネクタ45bに接続される。これらの接続線81,82は鴨居31の内部で配線され、鴨居31の外部で配線する必要はない。つまり、施工時において電源供給用の電線以外の配線が不要であり、配線施工が容易である。 【0026】他方の蓋61bに対応する部位には電源スイッチ72および電源端子77が設けられ、電源端子77は蓋61bによって隠蔽されるが、電源スイッチ72の操作部は蓋61bを通して下面側に露出するようになっている。電源端子77は速結端子構造を有しており、蓋61bを外すと電線挿入口77aおよび解除釦(図示せず)を操作する操作孔77bが露出する。ここで、速結端子構造とは、板ばねからなる鎖錠ばね(図示せず)によって電線の接続と抜止とを行うものであり、電線挿入口77aから電線を挿入するだけで鎖錠ばねにより電線の接続と抜止とが行われる。また、操作孔77bにマイナスドライバの先端部のような工具を挿入して解除釦を押せば、解除釦が鎖錠ばねを撓ませて鎖錠ばねによる電線の保持を解除することができるように構成されている。 【0027】しかして、施工時には電源供給用の電線を電線挿入口77aに挿入し、蓋61bを取り付ければ電線は露出せず、電源スイッチ72の操作部のみが鴨居31の下面に露出することになる。このように電源スイッチ72が鴨居31の下面側に露出するから電源スイッチ72の操作が容易になっている。電線は鴨居31の端部付近から鴨居31の外部に引き出され壁内に配線される。すなわち、人感センサ75および受信部76aを収納したコンローラ7の筐体61と、受信部76bを収納したケース63とが鴨居31に収納されているから、人感センサ75や受信部76a,76bの配線、コントローラ7と固定子ブロック2との間の配線などは鴨居31の内部で行われ、これらは工場で組み立てられるから、施工時に面倒な配線作業を行う必要がないのである。その結果、現場施工時には電源供給用の電線のみを配線すればよいのであって、現場での配線作業が容易になる。また、上述したように、本実施形態で用いる鴨居31は、手動式の引戸の鴨居とほぼ同寸法であるから、手動式の引戸に対して鴨居31のみを交換し、引戸本体10の上面に可動子ブロック3を取り付けるだけで電動式の引戸を構成することができ、既製の手動式の引戸を低コストで電動式の引戸に交換することができる。 【0028】上述の実施形態では片引きの引戸を例示したが、引き違い戸でも同様の構成を採用することが可能である。また、受信部76a,76bの異常時に両表示灯66a,66bを同時に点滅させる例を示したが、これに限定されるものではなく受信部76a,76bの異常を報知するために別途に表示灯を設けたり、音によって報知する手段を設けてもよい。 【0029】 【発明の効果】請求項1の発明は、建物の開口部の上縁に沿って配設される鴨居と、鴨居の長手方向に走行自在となるように配置された引戸本体と、鴨居内に収納されるとともに複数個のコイルが鴨居の長手方向に列設された固定子ブロックと、固定子ブロックの前記コイルの少なくとも一部に対向するように引戸本体に配設され鴨居の長手方向に沿って交互に異極性の磁極が並ぶ永久磁石からなる可動子ブロックと、鴨居内に収納され引戸本体の位置および走行させる方向に応じて固定子ブロックの各コイルの励磁極性と励磁タイミングとを制御するコントローラと、前記開口部の近傍に配置されワイヤレス信号を受信するとともにワイヤレス信号の内容に応じた指示をコントローラに与える受信部と、受信部の異常の有無を監視する異常検出手段と、異常検出手段により受信部の異常が検出されたときに報知する異常報知手段とを備えるものである。この構成によれば、ワイヤレス信号を受信するか否かにかかわらず受信部が異常であることが異常検出手段により検出されると異常報知手段により報知されるから、ワイヤレス信号を受信することなく受信部の異常を使用者に知らせることができ、使用者は修理の依頼などの対処がとりやすくなる。また、メンテナンスを行う業者は異常報知手段によって異常の箇所が受信部であることを知ることになり迅速な対応が可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月2日(2000.6.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−349140(P2001−349140A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−166571(P2000−166571) |
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