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【発明の名称】 駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム
【発明者】 【氏名】ロルフ・ミントゲン

【氏名】ラルフ・リッセル

【氏名】アンドレアス・リッター

【要約】 【課題】駆動装置と組合わせたピストン/シリンダー・ユニットを、組立コストも抑えつつ、簡便な方法で実現する。

【解決手段】本発明の作動システムは、ベース部分は、作用を伝達できるように可動部分と連結した駆動装置を備え、コントロールシステムが該可動部分の動きを監視し、該可動部分の運動を表わす値と、保存されている値との差が閾値の限界を超えた場合に障害を検知し、さらにセンサー(25)が可動部分(3)の基準測定ポイントにおける回転数を捕捉し、また該コントロールシステム(29)はその時点における回転数の差を作り出し、比較ユニット(31)内にある前記回転数の差と、該可動部分の運動ストローク上にある測定ポイントに対応する差の値を比較し、測定から得られた関連する値とのずれが閾値を上回っている場合に障害と認知する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベース部分および可動部分を含む作動システムであって、該ベース部分は、作用を伝達できるように該可動部分と連結した駆動装置を備え、コントロールシステムが該可動部分の動きを監視し、該可動部分の運動を表わす値と、保存されている値との差が閾値の限界を超えた場合に障害を検知し、さらにセンサー(25)が可動部分(3)の基準測定ポイントにおける回転数を捕捉し、また該コントロールシステム(29)はその時点における回転数の差を作り出し、比較ユニット(31)内にある前記回転数の差と、該可動部分の運動ストローク上にある測定ポイントに対応する差の値を比較し、測定から得られた関連する値とのずれが閾値を上回っている場合に障害と認知することを特徴とする駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項2】 センサー(25)には、回転ポテンショメータが使用されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項3】 保存されている値は、学習機能によって確立されることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項4】 可動部分(3)がハッチロック(27)と有効な係合状態を結び、障害の検知は、係止状態以外の移動状態の範囲に制限されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項5】 可動部分(3)にはワイヤー機構(19)が取り付けられており、該ワイヤー機構は、巻き取り機構(23)から出て、ピストン/シリンダー・ユニット(7)の方向変換プーリ(49)を経て固定ポイント(45)へ通じている滑車装置を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項6】 ワイヤー機構(19)のワイヤー(47)は、巻き取り機構(23)から方向変換プーリ(49)に至るワイヤーガイド(41)を具備し、またワイヤー(47)の固定ポイント(45)はワイヤーガイド(41)に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項7】 駆動装置(17)に、停電の場合に開いている電磁クラッチ(35)が設置されていることを特徴とする請求項1〜6に記載のいずれかの駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項8】 駆動装置(17)には、駆動装置(17)が作動しなくなった場合に巻き取り機構(23)を駆動するスプリングリザーバ(39)が並列に接続されていることを特徴とする請求項1〜7に記載のいずれかの駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項9】 ワイヤー機構(19)のワイヤー(47)はケース(59)内を通ってピストン/シリンダー・ユニット(7)まで通じており、またケース(59)がピストン/シリンダー・ユニット(7)を覆う長さは、少なくとも該ピストン/シリンダー・ユニットに取り付けられているワイヤーの長さ以上であることを特徴とする請求項1〜8に記載のいずれかの駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項10】 ケース(59)は、少なくとも一つの伸縮部を備えた保護管(59a,59b)から構成されていることを特徴とする請求項9に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項11】 ワイヤー機構(19)は、ピストンロッド(15)のジョイント(11)に取り付けられた第一ワイヤーガイド・エレメント(65)と、ピストン/シリンダー・ユニット(7)のシリンダー(13)の第二ワイヤーガイド・エレメント(41)を具備していることを特徴とする請求項1〜10に記載のいずれかの駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項12】 ワイヤーガイド・エレメント(65)は、ジョイント(11)で保持するリングベアリングを形成していることを特徴とする請求項11に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項13】 駆動装置(17)にはワイヤー張力センサ(55,57)が設置されており、該センサの信号はクラッチ(35)へ送られることを特徴とする請求項1〜12に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項14】 ワイヤー張力センサ(55,57)の信号は0または1の信号からなることを特徴とする請求項13に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項15】 ワイヤー張力センサ(14)の信号が0のときクラッチ(35)が開くことを特徴とする請求項14に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項16】 該ワイヤー張力センサは、ワイヤー(47)がワイヤーケース(43)に対して相対的な動きをすると作動するスイッチ(57)を有していることを特徴とする請求項13に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項17】 作動システム(15)には、駆動装置(17)の駆動運動を、可動部分(3)の実際の動きより遅らせることができる弾力緩衝装置(67)が設置されていることを特徴とする請求項1〜16に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項18】 可動部分(3)の動きを検知するために使用されているセンサ(25,71,73)は、弾力緩衝装置(67)と可動部分(3)の間に取り付けられていることを特徴とする請求項17に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項19】 弾力緩衝装置(67)はピストン/シリンダー・ユニット(7)の一部になっており、またピストン/シリンダー・ユニット(7)のジョイント(11)が、該ピストン/シリンダー・ユニットの基準点に対して相対的に動くとセンサー(71,73)が障害を示す信号を発する、ことを特徴とする請求項17に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項20】 緩衝装置(67)は測定値レシーバー(73)と接続した測定装置(71)から構成されており、また該測定装置は、可動部分(3)が障害に出合うと測定値レシーバーに対して相対的に動くことを特徴とする請求項17に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項21】 測定装置(71)および測定値レシーバー(73)は制限スイッチ(75)を形成していることを特徴とする請求項20に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項22】 ベース部分と可動部分を含む作動システムであって、該ベース部分は、作用を伝達できるように該可動部分と連結した駆動装置を備え、かつ駆動装置(17)は直接ハッチのギアに噛み合い、該駆動装置はピストン/シリンダー・ユニット(7)の力に抗する方向へ作用し、また反対方向では最大で可動部分(3)の一定運動域で作用することを特徴とする駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項23】 駆動装置(17)とコントロールシステム(29)は、一つの共通するハウジング内に設置されていることを特徴とする請求項1〜22に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項24】 駆動装置(17)はギア(83,85,89,93)を具備し、弾性伝達部分(91)は該ギアの力の伝達経路内に設置されていることを特徴とする請求項1〜22に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項25】 可動部分(3)用のハッチロック(27)はリモコン(21)でスイッチングができ、また同一の解除信号で駆動装置(17)もコントロールされていることを特徴とする請求項1〜24に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【請求項26】 駆動装置(17)用のリモコン(21)に設けられているタッチコントロールと持続信号は連結しており、最大で可動部分(3)が末端のポジションに達するまで障害あるいは新たにタッチコントロールの誘因が行なわれることを特徴とする請求項25に記載の駆動装置と組み合わせたピストン/シリンダー・ユニットを備えた作動システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特許請求項1の上位概念に即した作動システムに係る。
【0002】
【従来の技術】DE196.49.698には、駆動されるロック機構用のコントロール装置が公開されており、このコントロール装置は、自動車のハッチバックドアないしドア用のものになっている。該コントロール装置には、特に後部のハッチバックドアや車両のドアに開く力を付与するピストン/シリンダー・ユニットが備えられ、さらに、ハッチバックドアや車両のドアに閉じる動きを与えるワイヤー装置と連動する電動モータの形をとった駆動ユニットも設置されている。
【0003】このコントロール装置では、障害を検知することによって、絡まり、動かなくならないようにすることがその主要部分となっている。そのために電動モータの力ないし電流をセンサで検知し、車両のドアまたはハッチバックドアの動きを示すデータセットと比較する。動きは独立した閉鎖力の値と、特に閉鎖力を時間で微分した値に基づいて記憶されている。
【0004】DE40.36.900A1では、ハッチバックドアや車両のドア用の、駆動できるドラッグリンクについて説明されている。ドラッグリンクには、直接、あるいはターニングレバーと噛み合い、間接的に駆動し、ハッチバックドアを開閉させる電動モータが備えられている。設置する状況に標準モータを適合させるため、場合によっては中間ギアとオーバーロードクラッチを入れることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、駆動装置と組合わせたピストン/シリンダー・ユニットを、組立コストも抑えつつ、簡便な方法で実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、一つのセンサが、可動部分の回転数を、基準となる測定ポイントで測定する。その場合、コントロールシステムによって一時的に回転数の差が作り出される。その差を比較装置内で、可動部分の運動ストローク上にある測定ポイントに対応する差の値と比較する。その際、測定から得られた差と、保存されている関連値との差が閾値より大きいと障害として検知される。
【0007】回転数を測定する利点は、駆動装置で力を測定する場合と異なり、直ちに結果として捕捉できることである。
【0008】別の好適実施例では、センサが回転ポテンショメータになっている。可動部分すなわち自動車のハッチバックドアやドアが行なう回転運動は、比較的簡易な回転ポテンショメータでも充分検知できるからである。
【0009】各ドアやハッチバックドアは、境界部分ではドアやハッチバックドアの動きの速度を決める個々の影響因子によって支配されている。例として、ヒンジの摩擦の大きさはそれぞれ異なることもありうる。ハッチバックドアを開くスプリングに関しても、各スプリング間で力の差がある。エアースプリングを使用する場合に至っては、より重要な値として周辺の温度も考慮する必要がある。これらすべての影響を排除するためには、可動すべき部品が障害なくスムーズに運動する場合の値を、メモリーで保存しておく必要がある。
【0010】好適な下位請求項のものでは、可動部分はハッチロックによって作動可能にされ、障害を検知できる範囲は、可動部分の移動範囲に限定している。ハッチバックドアを閉める動きには不安定性が付きまとうが、不安定な動きを克服するには過大なコストを必要とする。しかし、このような短い運動の範囲で障害が発生する確率は無視できる程度しかない。
【0011】ある実施例では可動する部品にワイヤー機構を設置している。その場合、ワイヤーは巻き取り装置から、ピストン/シリンダー・ユニットの方向変換プーリを経て固定ポイントに達し、結果的にワイヤー機構が滑車装置を形成する。そのため、ごく弱い駆動力しか出せない駆動装置を使用できるのである。
【0012】他の実施例では、ワイヤー機構のワイヤーは巻き取り装置から方向変換プーリへ伸びるワイヤーガイドを備え、またワイヤーガイドにはワイヤーの固定ポイントが設けられている。その結果、ワイヤー機構はピストン/シリンダー・ユニットに直接取り付けることができ、しかもその場合、車両には固定手段が必要ない。車両に取り付けるコストは従来のピストン/シリンダー・ユニットの場合と同様に少ない。
【0013】停電の場合でも可動部分がロックしないよう、電流が遮断されると開く電磁クラッチが駆動装置には取り付けられている。
【0014】さらに駆動装置には、駆動装置が故障した場合、巻き取り装置を駆動するスプリングリザーバも備えられている。停電の場合やハッチバックドアが閉じる際などに、自動車のワイヤー機構のワイヤーが制御不能に陥ったり、場合によってはワイヤーがトランクルーム内の荷物に絡まったりしないようにすることがスプリングリザーバの機能である。
【0015】またワイヤー機構のワイヤーは、ワイヤーケース内を通りピストン/シリンダー・ユニットに導かれている。その場合ケースがピストン/シリンダー・ユニットを覆う長さは少なくとも該ピストン/シリンダー・ユニットに取り付けられているワイヤーの長さ以上になっている。これはワイヤー機構だけでなく、作動中のワイヤー機構の近くにいる人員を保護することも意図している。
【0016】そのためケースは少なくとも一つの伸縮部を備えた保護管から形成されている。
【0017】直径が細い保護管を保護し、ピストン/シリンダー・ユニットまで極力平行にワイヤーを通すため、ワイヤー機構のピストンロッドのジョイントに第一のワイヤーガイド・エレメントが、またピストン/シリンダー・ユニットのシリンダーには第二のワイヤーガイド・エレメントがそれそれ設置されている。
【0018】別の実施例では、ワイヤーガイド・エレメントが、ジョイントで保持されているリングベアリングになっている。リングベアリングを用いることでワイヤーの接続ポイントが円周方向に動けるようになり、その結果ピストン/シリンダー・ユニットの駆動時に余分な張力や長さの変化が生じないようになっている。
【0019】好適な下位請求項では駆動装置にワイヤー張力センサが設置され、該センサの信号はクラッチに送られる。通常作動の場合ワイヤー張力は常にある一定の範囲内になければならない。一定範囲を逸脱する場合にはさらに別な対策を講じ、ワイヤーが通常の作動に近い状態で作動するようにすることができる。
【0020】センサのコストを極力抑えるため、ワイヤー張力センサの信号は0―1の信号になっている。
【0021】ワイヤー張力センサの信号が0のときクラッチが開く。開いていたハッチバックドアは閉じることになる。ユーザーがさらにハッチバックドアを閉じるように駆動装置を移動させると、ワイヤーの張力は除去され、トランクルーム内のワイヤーは再びコントロールのきかない状態になる。クラッチが開いている場合、スプリングリザーバが巻き取り装置の駆動力を作り出すため確実に巻き取ることができる。
【0022】ワイヤー張力センサの構造を簡略化しコストを抑えるため、ワイヤー張力センサは、ワイヤーとワイヤーケースの相対的な運動で作動するスイッチから構成されている。
【0023】また該作動システムには、駆動装置の駆動運動の位相を実際の可動部分の動きより遅らせる弾性緩衝装置が設置されており、可動部分に障害を強く当たることを回避できるようになっている。さらに、障害が発生した場合でも、駆動装置にかかる負荷が軽減されるようになっている。
【0024】可動部分の運動を把握するために使用するセンサは、弾性緩衝装置と可動部分の間に置かれている。そのため駆動装置は緩衝装置による遅れを伴わずに作動できる。
【0025】第一の実施例の場合、該弾性緩衝装置は、ピストン/シリンダー・ユニットの一部となっており、ピストン/シリンダー・ユニットのジョイントがピストン/シリンダー・ユニットの基準ポイントに対して相対的に動くとセンサが障害信号を発生する。
【0026】そのため運動緩衝装置は、測定値レシーバーと連結した測定装置から構成されており、該測定装置は、可動部分が障害に当たると測定値レシーバーに対し相対的に動く。
【0027】測定装置と測定値レシーバーは、制限スイッチとなっている。
【0028】作動システムの別の実施例では、やはりベース部分と可動部分を備えているが、ベース部分には、可動部分と連結し作用を伝達する駆動装置が設置されており、本発明では、該駆動装置が直接ハッチバックドアのギアと噛み合うようになっている。その場合、駆動装置はピストン/シリンダー・ユニットの力に抗する方向へ作用し、また反対方向では最大で可動部分の一定運動域で作用する。
【0029】ハッチバックドアやドアと直接噛み合う作動システムにすると、ワイヤー機構の中間回路を削除できる。そのため直接噛み合う作動システムの場合には開閉運動を駆動装置でコントロールできる利点がある。ただし、開く動きの場合、駆動装置には比較的大きな負荷がかかるため駆動装置のコストが増大し、また必要空間も大きくなる可能性がある。直接噛み合う作動システムとピストン/シリンダー・ユニットを組合わせると、駆動装置とピストン/シリンダー・ユニットの駆動力メリットを利用できる。特に、ベース部分とハッチバックドアの間にあるリンクポイントが障害になり、ピストン/シリンダー・ユニットは極めてゆっくりとした速度でしかハッチを動かせなくなることが多いからである。この開く角度の範囲内で駆動装置がサポートされないまま噛み合えば、ピストン/シリンダー・ユニットのサポート力は小さくできる。
【0030】作動システムを簡素化する他の方法として、駆動装置とコントロールシステムを共通の一つのハウジングに収めてしまう方法がある。
【0031】特に、直接接続する駆動装置の実施例では、駆動装置にギアが設置され、弾力性を備えた伝達エレメントが運動緩衝装置のギアの力の伝達経路内に設置されている。
【0032】快適性に関しては、リモートコントロールにより可動部分用にハッチロックがかけられるようになっている。その場合、駆動装置は同じ解除信号でコントロールされる。
【0033】その場合、持続信号は、最大で、可動部分の末端ポジションに達するまで、あるいは障害に遭遇するまで、ないし他のタッチコントロールの誘因(touch−control triggering)が引き起こされるまで、駆動装置用のリモコンでタッチコントロールと連結している。
【0034】
【発明の実施の形態】次に図を用いて本発明をさらに詳しく説明する。
【0035】図1はベース部分1としてのシャーシと、ハッチバックドア3(フロントのボンネット、車両の荷物、対応する使用例なども扱えるよう以後は「ハッチ」と略称する)の実施例にある可動部分を備えた車両の基本原理を示した図である。
【0036】ハッチ3は車体を横に貫く軸5にベアリングで保持されている。少なくとも一つ以上のピストン/シリンダー・ユニット7が、ハッチ3を開く方向に力を作用させる。ピストン/シリンダー・ユニットの場合には、可能ならば最終ポジション緩衝装置を備えたエアースプリングが望ましい。ピストン/シリンダー・ユニットはジョイント9,11によってベース部分およびハッチに固定されている。ピストン/シリンダー・ユニットの主要コンポーネントとして、シリンダー13とピストンロッド15が図示されている。例として、DE29.50.888A1ないしDE33.01.544A1で公開されているピストン/シリンダー・ユニットネットなども用いることができる。
【0037】ハッチの閉鎖運動を担うのが、駆動装置17を具備した作動システム15である。この駆動装置はワイヤー機構19を介してハッチ3に作用する。リモコン21で該駆動装置を操作すると、該駆動装置は巻き取り装置23(図2を参照)を駆動し、該ハッチはピストン/シリンダー・ユニットの力に抗してハッチを閉じる方向に動く。該リモコンにはタッチコントロールが装備されている。このタッチコントロールは、末端ポジションに到達したり、ハッチをロックする新しいタッチコントロールの誘因や障害に突き当たるまで持続信号と連動して作動する。そのためタッチコントロールはキー一つだけで足りる。
【0038】センサ25は、ハッチがハッチロック27にはまるまでの角度の範囲内においてハッチの運動を検知する装置で、できれば回転ポテンショメータであることが望ましい。このセンサ25は軸5、ジョイント9,11、駆動装置の部分などに設置できる。ハッチを初めて動かす場合、コントロールシステム29がハッチの運動を示す測定ポイントを保存する。この測定ポイントは、センサのその時々の回転数と連動するハッチのポジションの角度を表わしている。該コントロールシステムは、時間を基準にその時々の回転数からずれを検出し、比較ユニット31を利用してばらつき、すなわち過度な増加を検知する。閾値を超えて大きく増加するのは、図では表示されていない障害の影響によるものである。障害を検知した場合、該ハッチを駆動装置の回転方向に回すと再び開けることができる。
【0039】ハッチがハッチロックにはまり込んでいる時のハッチの閉鎖角度はセンサで検知していない。この角度ではハッチの動きのばらつきがかなり大きく、無理にばらつきを抑えるとかなりのコスト増につながるからである。
【0040】図2は電動モータ33のほかに、電磁スイッチで切り替えできるクラッチ35を装備した駆動装置17を示した図である。このクラッチには、ワイヤー機構19用の巻き取り装置23を再び駆動するギア変速段階37が少なくとも一段設けられている。巻き取り装置に隣接して、クラッチが開いている場合に巻き取り装置を巻き上げる方向に駆動するスプリングリザーバ39が設置されている。このスプリングリザーバは、コイルスプリングなどであってもよい。
【0041】ピストン/シリンダー・ユニット7のワイヤー機構19は、図1の場合と異なり図2ではオプションとなっている。図2の実施例の場合、ワイヤー機構19のワイヤーケース43を保護し、該ワイヤーケース内を通るワイヤーを固定する固定ポイント45を提供するワイヤーガイド41が用いられている。ワイヤー47はワイヤーケースから出て、シリンダー13と連結した方向変換プーリ49を経て固定ポイント45へ伸びているため、該ワイヤーは滑車装置を形成する。
【0042】図からもわかるように、ワイヤーケースは巻き取り装置23の入口51と弓なりに湾曲したワイヤーガイドの間を通る。ワイヤーは巻き上げられると必然的にワイヤーケース内で引っ張られるため、該ワイヤーケースはそれぞれ入口の末部とワイヤーガイドで保持されることになる。入口51の内側に取り付けられたワイヤー張力センサ53はこの効果を利用している。
【0043】図3はワイヤー張力センサの原理を示した図である。ワイヤーケース43の末端部はスプリング55によってワイヤーガイド41(図2)の方へ引かれる。駆動装置17によってハッチを閉じる場合、あるいはワイヤー47が巻き上げられる際、ワイヤーケースは張力を受ける。その場合、ワイヤーガイドの両方の端部は入口に接する位置に来ている。スプリング55のスプリング力を超えてしまうためスイッチ57は接触できない、このスイッチは0または1の信号をコントロールシステム27に送るため、信号が0の場合、該スイッチが接触していないときはクラッチ35が開き、スプリングリザーバ39が巻き取り装置を駆動する。
【0044】図4は図1のピストン/シリンダー・ユニット7を示したもので、このユニットの場合ワイヤー47はシリンダー13とピストンロッド15と共に、ケース59で覆われている。一般にハッチで使われているユニットには特別な保護対策は講じられていない。水分や埃など外部の影響に対しては設置するだけで充分な保護機能が保証されるからである。互い近付く方向に伸縮する保護管59a,559bからできているケース59がワイヤーおよびユーザーを保護するため損傷や負傷が発生することはない。
【0045】図5は図1のピストン/シリンダー・ユニット7の一部を示した図である。ジョイント9によってワイヤーガイド41は車両のシャーシに固定されている。このジョイント9自体は固定スリーブ61上を動き、ワイヤーガイド41と一緒に固定スリーブの軸方向に引かれることはない。ワイヤーケース43の保持力によってワイヤーガイド41が回転しないよう、固定スリーブ用の、四角形の貫通孔が設けられている。当然のことながら、形状は四角形以外も可能である。ジョイント11には、わずかに遊びを伴って固定スリーブ61上で回転できるため、ワイヤーガイドに伝えることができるリングベアリング65が使用されている。
【0046】図6(A),図6(B)は、弾性緩衝装置67を取り付けた連結用ベアリング11の実施例を示したものである。該連結用ベアリングと確実に連結しているセンサハウジング69内には、測定装置71がピストンロッド15の方のフリーウェイsまで軸方向にスライドできるようになっている。センサハウジング全体を含むジョイント11とピストンロッド15との間に位相のずれがあると、測定値レシーバー73が測定装置と共に信号を出す。ピストンロッド15にはワイヤー機構19用のリングベアリング65が軸方向に取り付けられている。
【0047】該ワイヤー機構が、ピストンロッド15に付いているリングベアリング65によって引かれると、ジョイントに取り付けられているハッチ3がスムーズに動いている場合、測定装置とセンサハウジングの上面の間は常に接触していなければならない。
【0048】障害が現われるとピストンロッドは該ピストンロッドに取り付けられている測定装置と一緒に、ワイヤー機構19からシリンダー13の方向へ引かれる。一方、ハッチおよびジョイントは測定装置と共に障害に捕捉される。測定装置と測定値レシーバーは相対的に動く。この場合、測定装置および測定値レシーバーがキャパシティセンサのような機器であれば障害を無段階で検知できる。
【0049】また、クラッチ35に閉鎖信号ないし開閉信号を表示する単純な0と1の信号を送る簡単な端末スイッチ75を使用することも可能である。弾性緩衝装置によって障害を検知した場合、センサハウジングの測定装置をジョイント11より下に設置し圧縮力を伝達するようにすれば、図1の箇所で説明したような計算プロセスを経なくとも直ちにクラッチを開けることができる。
【0050】図79はハッチに直接接続している作動システムを示したものである。駆動装置17には二枚の平行な固定用プレート7779が取り付けられており、また固定用プレート79には電動モータ33が取り付けられている。ドライブシャフト81はクラッチ35と連結し、該クラッチの駆動側には第一のギア83が保持されている。第一ギア83は、中間シャフト87上に取り付けた、より大型の第二のギア85と噛み合う。該中間シャフト87にはさらに第三のギア89が取り付けられている。ただし第三ギアは、中間シャフトに回転トルクを伝えることはない。第三ギア89は、噛み合いクラッチの原理に従い、軸方向では該第二ギア85と噛み合う。さらに、第三ギアには、図では示されていない、軸方向に伸びた部分が取り付けられている。第二ギアと第三ギアの間には弾性緩衝装置67が設置されている。この場合、弾力性を備えた伝達部分91によって、第二ギア85と第三ギア89間の相対的な動きを制限できるようにしている。
【0051】第三ギア89も第三ギア自体と噛み合い、駆動軸95と連結しているギアセグメント93より小さくなっている。駆動軸にはギアセグントを用いることも可能である。駆動軸はハッチの開き角度に対応した動きしかしないからである。また駆動軸は、これも車両のシャーシに連結している固定用プレート97にベアリングで保持され、駆動装置17用の回転トルクサポートとして機能する。駆動軸の端部には、直接ないしはレバー伝導機構という中間回路を介してハッチ3に取り付けられている操作レバー99が設置されている。
【0052】駆動装置はハッチを開閉できるが、開く動きをする場合に備えて、図では表示されていないピストン/シリンダー・ユニットが並列に連結されている。作動システムに投入するエネルギーを極力抑えるには、駆動装置17が開く運動を、ハッチの開く角度の極く一部に限定し、ピストン/シリンダー・ユニットがジョイントのリンクポイントに基づきハッチに充分大型のレバーアームを使用し、ピストン/シリンダー・ユニットが自力で開く動きを実行できるようにするとよい。
【0053】図9は、駆動装置17のエリアにあるセンサ25の設置方法を示した図である。中間シャフト87上の第三ギア98がセンサ25を駆動する。こうした方法によってセンサの測定域を拡大でき、ひいては回転運動をより詳細に測定し障害を検知できるようになっている。
【出願人】 【識別番号】593136649
【氏名又は名称】スタビルス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】STABILUS GMBH
【出願日】 平成13年3月26日(2001.3.26)
【代理人】 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平 (外4名)
【公開番号】 特開2001−349134(P2001−349134A)
【公開日】 平成13年12月21日(2001.12.21)
【出願番号】 特願2001−87625(P2001−87625)