トップ :: E 固定構造物 :: E05 錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫




【発明の名称】 可動壁運転方法及びその装置
【発明者】 【氏名】林 亨

【要約】 【課題】出入口の開閉作業の効率を良くし、且つ扉体の配置を自由に設定する。

【解決手段】複数の扉体C,R1〜R4,L1〜L4を壁面に沿って自動走行させて出入口を開閉する可動壁装置であって、扉体C,R1〜R4,L1〜L4に、走行中の扉体C,R1〜R4,L1〜L4の位置を連続的に検出するエンコーダ35を設け、予め設定し得る扉体C,R1〜R4,L1〜L4の開閉位置のパターンにより扉体C,R1〜R4,L1〜L4を所望の位置に配置させるよう制御する制御器40を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 出入口を開閉させるよう壁面に沿って自動走行する扉体の位置を位置検出手段により連続的に検出し、且つ予め設定し得る扉体の開閉位置のパターンにより扉体を制御して所望の位置に配置させることを特徴とする可動壁運転方法。
【請求項2】 走行する扉体同士の間隔を制御するよう各扉体に走行の開始時間を設定する請求項1記載の可動壁運転方法。
【請求項3】 障害物体を検出して扉体を緊急停止させる請求項1又は2に記載の可動壁運転方法。
【請求項4】 複数の扉体を壁面に沿って自動走行させて出入口を開閉する可動壁装置であって、前記扉体に、走行中の扉体の位置を連続的に検出するエンコーダを設け、予め設定し得る扉体の開閉位置のパターンにより扉体を所望の位置に配置させるよう制御する制御器を備えたことを特徴とする可動壁装置。
【請求項5】 制御器に、走行する扉体同士の間隔を制御するよう各扉体に走行の開始時間を設定する機能を備えた請求項4記載の可動壁装置。
【請求項6】 障害物体を検出して扉体を緊急停止させる検出センサを備えた請求項4又は5に記載の可動壁装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁面の出入口を開閉する可動壁運転方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の可動壁装置の一例を示すもので、図示する可動壁装置は、建築物の壁面1に形成された出入口2に二枚の扉体3を備えるよう、出入口2の底面に一本のレール4を、出入口2の上部に一本の架線5を設けており、出入口2の両側には、扉体3を収納し得る戸袋6を設けている。
【0003】扉体3は底部に走行用モータ7と車輪8を備え、上端には、架線5に掛けられるカーテンケーブル9を備えている。又、カーテンケーブル9は、信号伝送し得るよう戸袋6に設けられた制御盤(図示せず)に接続されると共に、供給電源を送る電源(図示せず)に接続されている。
【0004】壁面1の出入口2を開放する際には、手動操作によって電源から右側の扉体3の走行用モータ7に電力を送給し、右方の戸袋6内へ右側の扉体3を走行させ、次いで、手動操作によって電源装置から左側の扉体3の走行用モータ7に電力を送給し、左方の戸袋6内へ左側の扉体3を走行させる。
【0005】壁面1の出入口2を閉止する際には、手動操作によって電源から右側の扉体3の走行用モータ7に電力を送給し、出入口2の右側寄り部分を閉止する位置へ右側の扉体3を走行させ、次いで、手動操作によって電源装置から左側の扉体3の走行用モータ7に電力を送給し、出入口2の左側寄り部分を閉止する位置へ左側の扉体3を走行させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10に示す可動壁装置では、左右の扉体3を個別の手動操作によって扉体3を走行させると共に、監視人によって監視する必要があるため、出入口2の開閉作業の効率が悪いという問題があった。又、各扉体3を自動運転により走行させる場合には、扉体3が完全に開閉している状態でないと操作できず、しかも複数の扉体3の中で一部のみを開閉することができない等の扉体3の配置に著しい制限があった。
【0007】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、出入口の開閉作業の効率を良くし、且つ扉体の配置を自由に設定し得る可動壁運転方法及びその装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、出入口を開閉させるよう壁面に沿って自動走行する扉体の位置を位置検出手段により連続的に検出し、且つ予め設定し得る扉体の開閉位置のパターンにより扉体を制御して所望の位置に配置させることを特徴とする可動壁運転方法、に係るものである。
【0009】請求項1に記載の発明において、好ましくは、走行する扉体同士の間隔を制御するよう各扉体に走行の開始時間を設定してもよいし、又、請求項1又は2に記載の発明において、好ましくは、障害物体を検出して扉体を緊急停止させてもよい。
【0010】請求項4に記載の発明は、複数の扉体を壁面に沿って自動走行させて出入口を開閉する可動壁装置であって、前記扉体に、走行中の扉体の位置を連続的に検出するエンコーダを設け、予め設定し得る扉体の開閉位置のパターンにより扉体を所望の位置に配置させるよう制御する制御器を備えたことを特徴とする可動壁装置、に係るものである。
【0011】請求項4に記載の発明において、好ましくは、制御器に、走行する扉体同士の間隔を制御するよう各扉体に走行の開始時間を設定する機能を備えてもよいし、又、請求項4又は5に記載の発明において、好ましくは、障害物体を検出して扉体を緊急停止させる検出センサを備えてもよい。
【0012】出入口を開閉するよう扉体を走行させる際には、電源を入れると共に最終的な扉体の開閉位置のパターンを予め設定して扉体を自動走行させる。
【0013】このため、請求項1,2,3,4,5又は6に記載の発明によれば、扉体が自動走行する際には、位置検出手段により扉体の走行を連続的に検出し、且つ最終的な扉体の開閉位置のパターンにより制御器が扉体を制御して最終的に所望の位置に配置させるので、監視人により扉体を直接監視する必要がなく、出入口の開閉の作業効率を向上させることができる。
【0014】又、最終的な扉体の開閉位置をパターンにより予め設定するので、出入口を完全に開閉する場合のみならず、複数の扉体の中で一部のみを開閉する場合等、扉体を所望の位置に自由に配置することができる。
【0015】請求項2,5に記載の発明によれば、各扉体に走行の開始時間を設定するので、扉体の走行速度及び最終的な扉体の開閉位置に対応して扉体同士の間隔を制御し、出入口の開閉の作業効率を一層向上させることができる。
【0016】請求項3,6に記載の発明によれば、扉体を閉止する途中において出入口に人や車等の障害物体が入出した際には、検出センサにより障害物体を検出して扉体を自動的に緊急停止させるので、適切に扉体を走行させることができる。なお、緊急停止後は、位置検出手段により扉体の位置を移動開始から連続的に検出しているので、算出される残りの移動距離より最終の開閉位置まで容易に可動させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0018】図1〜図8は本発明の実施の形態の一例を示すもので、本発明の可動壁装置は、建築物の壁面10の出入口11に、中央扉体C、右側第一扉体R1、右側第二扉体R2、右側第三扉体R3、右側第四扉体R4、左側第一扉体L1、左側第二扉体L2、左側第三扉体L3、左側第四扉体L4からなる九枚の扉体を備えたものであり、出入口11の両側には各扉体C,R1〜R4,L1〜L4を収納する戸袋12を形成している。
【0019】出入口11の底面には、片側の戸袋12から一方の戸袋12へ延びるよう一本のレール13を備え、レール13の近傍には所定間隔でロック孔14を形成しており、レール13には所定の接触面(図示せず)を備えている。
【0020】出入口11の上部には、レール13と略同じ方向へ延在する下垂板のガイドレール15を備えており、ガイドレール15の室内側にはガイドレール15と平行な一本の給電架線16を設けており、ガイドレール15の室外側にはガイドレール15と平行な接触部17を形成し、ガイドレール15の最外側には、所定の空間を有して外気の侵入を防ぐようフレーム18と上部シール19を備えている。
【0021】又、出入口11の両側の壁面10には出入口11方向に相対する一対の検出センサ20を備えており、一対の検出センサ20は出入口11の室内側及び室外側に夫々設けられている。又、出入口11の上部の中央部分には、リミットスイッチ等の減速センサ21と停止センサ22を夫々二個ずつ備えている。
【0022】各扉体C,R1〜R4,L1〜L4は、レール13を走行するよう、走行モータ23と走行モータブレーキ23aに接続された車輪24を底部に備えており、底部中央には、凸部25を下方へ突出可能にするロックモータ26とロックモータブレーキ26aを有するロック装置27を設け、ロック装置27には、ロック装置27の固定解除を検知するロックセンサ28と解除センサ29を備えている。又、扉体C,R1〜R4,L1〜L4の室外側の下端面にはレール13の接触面に電気的に接する下部アーススライダ30を備えている。ここで、走行モータ23、ロックモータ26には、故障を知らせるセンサ(いずれも図示せず)を備えている。
【0023】扉体C,R1〜R4,L1〜L4の上端には、上方に突出してガイドレール15を室内側及び室外側から挟み込むガイドローラ31と、給電架線16に接触する集電子32と、所定長さの無線アンテナ33とを備えている。又、扉体C,R1〜R4,L1〜L4の室外側の上端面には、フレーム18と接触部17の間の空間に位置して、接触部17に電気的に接する上部アーススライダ34を備えている。
【0024】又、扉体C,R1〜R4,L1〜L4には、位置を測定検出する位置検出手段のエンコーダ35を備えている。なお、エンコーダ35は走行モータ23に接続してもよいし、車輪24に接続してもよい。
【0025】扉体C,R1〜R4,L1〜L4の中で、室外側から向って右側の戸袋12から走行する右側第一扉体R1、右側第二扉体R2、右側第三扉体R3、右側第四扉体R4と、左側の戸袋12から走行する左側第二扉体L2、左側第三扉体L3、左側第四扉体L4には、各扉体R1〜R4,L2〜L4の閉時停止、閉時減速を行う減速センサ36と停止センサ37を側部に備えている。
【0026】更に、扉体C,R1〜R4,L1〜L4には、無線アンテナ33に接続される無線機38(図2では、中央扉体C、右側第四扉体R4のみに示す)を備えており、無線機38は、走行モータ23、走行モータブレーキ23a、ロックモータ26、ロックモータブレーキ26a、ロックセンサ28、解除センサ29、位置検出手段のエンコーダ35及び他の各センサと接続されており、給電架線16に接触する集電子32は、無線機38、走行モータ23、走行モータブレーキ23a、ロックモータ26、ロックモータブレーキ26a、ロックセンサ28、解除センサ29、位置検出手段のエンコーダ35等の各駆動部分の機器に夫々給電している。
【0027】一方、出入口11の両側に位置する戸袋12には、出入りする各扉体C,R1〜R4,L1〜L4の無線機38に対応する指令監視用の無線機39を夫々備えており、各無線機39は、一つの制御器40に集約して接続されている。又、出入口11に設けられる減速センサ21と停止センサ22及び検出センサ20も、制御器40にケーブル41を介して接続されている。
【0028】ここで、両側の戸袋12に位置する制御器40は一方の制御器40を操作することによって他方の制御器40が連動するようになっており、制御器40は、扉体C,R1〜R4,L1〜L4を走行させる開始時間の設定の機能と、予め設定された扉体C,R1〜R4,L1〜L4の最終的な開閉位置のパターンにより所定のフローに従って扉体C,R1〜R4,L1〜L4の走行を制御する機能とを備えている。
【0029】扉体C,R1〜R4,L1〜L4を収納する戸袋12の内方部分には下方空間42を掘り込むと共に、扉体C,R1〜R4,L1〜L4を載置し得る格納用架台43を形成している。又、戸袋12の内方部分の天井44及び下方空間42の底面には、出入口11のレール13と略垂直方向に向うレール45,46を夫々設けて、扉体C,R1〜R4,L1〜L4の収納装置である上部走行台車47と下部走行台車48を備えている。
【0030】上部走行台車47は、レール45を走行する台車49に、出入口11の上部と略同様なガイドレール50及び給電部51を取り付けており、下部走行台車48は、車輪52の電動機及び減速機53を備えてレール46を走行する台部54に、油圧ジャッキ55を介して昇降可能なレール56を備えている。
【0031】ここで、上部走行台車47と下部走行台車48は、同時に平行走行するものであり、上部走行台車47と下部走行台車48を出入口11側端部に走行した際には、出入口11のガイドレール15と上部走行台車47のガイドレール50、出入口11のレール13と下部走行台車48のレール56を夫々、延在方向に沿って接続させるようになっている。又、上部走行台車47と下部走行台車48には停止、減速等のセンサ(図示せず)を備えている。
【0032】又、扉体C,R1〜R4,L1〜L4を収納する戸袋12内の天井44には、所定間隔で上下方向に回転可能な複数のガイドバー57を備えており、戸袋12の上部の所定位置には、扉体C,R1〜R4,L1〜L4の走行方向変換に伴って集電子32を走行方向変換させるトロリダクトターンテーブル(図示せず)を備えている。
【0033】このように、戸袋12内に構成された各センサ、上部走行台車47、下部走行台車48、ガイドバー57等の各駆動部分の機器58は制御器40に接続されている。
【0034】以下、本発明の実施の形態の作用を説明する。
【0035】壁面10の出入口11を閉止から開放する際には、主電源を入れて電源から扉体C,R1〜R4,L1〜L4の走行用モータ7等に電力を送給し、どちらか一方の制御器40を操作して扉体C,R1〜R4,L1〜L4の走行開始時間及び扉体C,R1〜R4,L1〜L4の最終的な開閉位置のパターン(ここでは出入口11を完全な開放状態に設定)を設定する。
【0036】制御器40に走行開始時間等の所定の条件が入力されると、右側第四扉体R4の指令監視用の無線機39から右側第四扉体R4の無線機38にロック装置27の解除の信号を送り、ロックモータ26とロックモータブレーキ26aを用いてロック孔14から凸部25を引き上げ、右側第四扉体R4を走行可能にする。又、同時にロック装置27の固定解除の状態は、ロックセンサ28と解除センサ29により右側第四扉体R4の無線機38から指令監視用の無線機39を介して制御器40に信号として送られ、右側第四扉体R4の固定及び解除の状態として表示される。
【0037】続いて右側第四扉体R4の指令監視用の無線機39から右側第四扉体R4の無線機38に走行の信号を送り、右側第四扉体R4の走行モータ23を駆動して右側第四扉体R4を出入口11から右側の戸袋12内へ自動走行させる。
【0038】ここで、右側第四扉体R4が自動走行すると、同時に右側第四扉体R4に設けられた位置検出手段のエンコーダ35が走行距離を連続的に計測すると共に右側第四扉体R4の位置を算出し、無線機38より指令監視用の無線機39を介して制御器40に検出信号として送り、右側第四扉体R4の走行距離及び位置を常に監視する。
【0039】更に、エンコーダ35により連続的に計測された走行距離をもとに、右側第四扉体R4が上部走行台車47及び下部走行台車48に近接すると、制御器40から指令監視用の無線機39を介して右側第四扉体R4の無線機38へ制御信号を送り、走行モータブレーキ23aにより走行モータ23を減速して右側第四扉体R4を減速させる。なお、上部走行台車47と下部走行台車48は、予め出入口11側端部へ走行することによって、上部走行台車47のガイドレール50を出入口11のガイドレール15に、下部走行台車48のレール56を出入口11のレール13に夫々接続している。
【0040】右側第四扉体R4が減速しつつ上部走行台車47と下部走行台車48に挟み込まれて所定位置に達すると、制御器40から指令監視用の無線機39を介して右側第四扉体R4の無線機38へ制御信号を送り、走行モータブレーキ23aにより走行モータ23を停止して右側第四扉体R4を停止させる。
【0041】続いて、右側第四扉体R4を挟み込んだ上部走行台車47と下部走行台車48をレール45,46に沿って走行させることにより右側第四扉体R4を戸袋12の所定位置に搬送し、四本のガイドバー57を下方へ回転することにより右側第四扉体R4の上部両端両面を挟み込んで固定し、下部走行台車48の油圧ジャッキ55により右側第四扉体R4を降下させてガイドローラ31をガイドレール50から外し、格納用架台43に載置させる。一方、上部走行台車47と下部走行台車48は、右側第四扉体R4を格納用架台43に載置した後、右側第四扉体R4から取外されて、再度、出入口11側端部へ走行し、上部走行台車47のガイドレール50を出入口11のガイドレール15に、下部走行台車48のレール56を出入口11のレール13に夫々接続し、出入口11から残りの扉体R3,R2,R1,Cの走行を可能にする。又、戸袋12内の各駆動部分及びセンサ等の機器58はケーブル41を介して制御器40に信号を送り、右側第四扉体R4の状態及び各駆動部分の状態を表示させる。
【0042】以下、右側の戸袋12には、右側第三扉体R3、右側第二扉体R2、右側第一扉体R1、中央扉体Cを、予め制御器40に設定された走行開始時間より順次、同様な手順で自動走行させて戸袋12の所定の格納用架台43に載置し、左側の戸袋12も、左側第四扉体L4、左側第三扉体L3、左側第二扉体L2、左側第一扉体L1を、予め制御器40に設定された走行開始時間より順次、同様な手順で自動走行させて戸袋12の所定の格納用架台43に載置し、最終的に全ての扉体C,R1〜R4,L1〜L4を左右に戸袋12に収納して出入口11を完全に開放する。
【0043】なお、制御器40に、異なる最終形状のパターンを予め設定入力することによって扉体C,R1〜R4,L1〜L4を制御し、全ての扉体C,R1〜R4,L1〜L4を戸袋12に収納することなく、一部の扉体のみを収納して出入口11を開放の状態にしてもよい。
【0044】一方、壁面10の出入口11を開放から閉止する際には、主電源を入れて電源から扉体C,R1〜R4,L1〜L4の走行用モータ7等に電力を送給し、扉体C,R1〜R4,L1〜L4の走行開始時間及び扉体C,R1〜R4,L1〜L4の最終的な開閉位置のパターン(ここでは出入口11を完全な閉止状態に設定)を設定する。
【0045】制御器40に走行開始時間等の所定の条件が入力されると、上部走行台車47と下部走行台車48に挟み込まれた中央扉体Cを、走行可能なようレール13側に配置し、制御器40から指令監視用の無線機39を介して中央扉体Cの無線機38に走行の信号を送ることにより右側の戸袋12から出入口11側へ自動走行させる。又、同時に、上部走行台車47と下部走行台車48に挟み込まれた左側第一扉体L1を、走行可能なようレール13側に配置し、左側第一扉体L1の指令監視用の無線機39から左側第一扉体L1の無線機38に走行の信号を送ることにより左側の戸袋12から出入口11側へ自動走行させる。
【0046】ここで、中央扉体C及び左側第一扉体L1が走行すると、同時に中央扉体C及び左側第一扉体L1に設けられた位置検出手段のエンコーダ35が走行距離を連続的に計測すると共に中央扉体C及び左側第一扉体L1の位置を算出し、無線機38より指令監視用の無線機39を介して制御器40に検出信号として送り、中央扉体C及び左側第一扉体L1の走行距離及び位置を常に監視する。
【0047】中央扉体Cと左側第一扉体L1が左右両側から走行して、エンコーダ35により連続的に計測された走行距離をもとに、予め設定した最終形状のパターンの位置近傍に到達すると、制御器40から指令監視用の無線機39を介して中央扉体Cと左側第一扉体L1の無線機38へ制御信号を送り、中央扉体C及び左側第一扉体L1の走行モータブレーキ23aにより走行モータ23を減速して中央扉体Cと左側第一扉体L1を減速させる。更に中央扉体Cと左側第一扉体L1が減速センサ21に夫々接触すると、減速センサ21からケーブル41を介して制御器40に信号を送り、制御器40から無線機38,39を介して走行モータブレーキ23aにより確実に中央扉体Cと左側第一扉体L1を減速させる。
【0048】続いて中央扉体Cと左側第一扉体L1が減速しつつ、予め設定した最終形状のパターンの位置に到達すると、制御器40から指令監視用の無線機39を介して中央扉体Cと左側第一扉体L1の無線機38へ走行停止の制御信号を送り、中央扉体Cと左側第一扉体L1の走行モータブレーキ23aにより走行モータ23を停止して中央扉体Cと左側第一扉体L1を所定位置に隣接して停止させる。ここで、中央扉体Cと左側第一扉体L1が停止センサ22に接触すると、停止センサ22からケーブル41を介して制御器40に信号を送り、制御器40から無線機38,39を介して走行モータブレーキ23aにより確実に中央扉体Cと左側第一扉体L1を停止させる。
【0049】中央扉体Cと左側第一扉体L1が隣接して所定位置に停止した後には、中央扉体Cと左側第一扉体L1の指令監視用の無線機39から中央扉体Cと左側第一扉体L1の無線機38にロック装置27の固定ロックの信号を送り、ロックモータ26とロックモータブレーキ26aを用いてロック孔14に凸部25を挿入し、中央扉体Cと左側第一扉体L1を固定させる。ここで、ロック装置27の固定及び解除の状態は、ロックセンサ28と解除センサ29により中央扉体Cと左側第一扉体L1の無線機38から指令監視用の無線機39を介して制御器40に送られ、中央扉体Cと左側第一扉体L1の固定及び解除として表示される。
【0050】一方、中央扉体Cが、右側の戸袋12の上部走行台車47と下部走行台車48から出入口11のレール13上に走行した後には、戸袋12の格納用架台43に載置された右側第一扉体R1を油圧ジャッキ55により上部走行台車47と下部走行台車48に挟み込み、且つガイドバー57を上方へ回転して右側第一扉体R1の支持を解除することによって右側第一扉体R1を搬送可能の状態にし、続いて上部走行台車47と下部走行台車48を走行させることによって、上部走行台車47のガイドレール50を出入口11のガイドレール15に、下部走行台車48のレール56を出入口11のレール13に夫々接続し、右側第一扉体R1を出入口11へ走行可能にする。
【0051】次に、予め制御器40に設定された走行開始時間より右側第一扉体R1の指令監視用の無線機39から右側第一扉体R1の無線機38に走行の信号を出し、右側第一扉体R1の走行モータ23により右側第一扉体R1を右側の戸袋12から出入口11側へ自動走行させる。
【0052】右側第一扉体R1が右側から走行して、エンコーダ35により連続的に計測された走行距離をもとに、中央扉体Cの近傍に到達すると、制御器40から指令監視用の無線機39を介して中央扉体Cと左側第一扉体L1の無線機38へ制御信号を送り、右側第一扉体R1の走行モータブレーキ23aにより走行モータ23を減速して右側第一扉体R1を減速させる。ここで、右側第一扉体R1が中央扉体Cに近接して右側第一扉体R1の減速センサ36が作用すると、右側第一扉体R1の走行モータブレーキ23aにより走行モータ23を減速して右側第一扉体R1を確実に減速させる。
【0053】続いて右側第一扉体R1が減速しつつ、中央扉体Cに隣接すると、制御器40から指令監視用の無線機39を介して右側第一扉体R1の無線機38へ走行停止の制御信号を送り、右側第一扉体R1の走行モータブレーキ23aにより走行モータ23を停止して右側第一扉体R1を中央扉体Cに隣接して停止させる。ここで、右側第一扉体R1が中央扉体Cに接触して右側第一扉体R1の停止センサ37が作用すると、右側第一扉体R1の走行モータブレーキ23aにより走行モータ23を停止して右側第一扉体R1を中央扉体Cに確実に隣接させる。
【0054】右側第一扉体R1が中央扉体Cに隣接して停止した後には、中央扉体Cと左側第一扉体L1と同様に無線機38,39を介してロック装置27の固定ロックの信号を送り、右側第一扉体R1を固定させる。
【0055】以下、右側第二扉体R2、右側第三扉体R3、右側第四扉体R4は、右側第一扉体R1と同様にエンコーダ35により連続的に計測された走行距離をもとに、他の扉体に隣接するよう走行停止し、最終的に全ての扉体C,R1〜R4,L1〜L4を壁面10に沿って隙間なく並べ出入口11を完全に閉じる。
【0056】ここで、扉体C,R1〜R4,L1〜L4を閉止する途中において出入口11に人や車等の障害物体の入出があった場合には、検出センサ20により障害物体を検出して扉体C,R1〜R4,L1〜L4を自動的に緊急停止させ、同時に制御器による制御を中止する。
【0057】又、扉体C,R1〜R4,L1〜L4が緊急的に途中停止すると、図9に示すフローの如く、扉体C,R1〜R4,L1〜L4の自動運転の制御を、扉体のパターンを入力設定する時点から扉体C,R1〜R4,L1〜L4の自動運転の開始までの間に戻し、手動ボタン等の手動操作により扉体C,R1〜R4,L1〜L4の運転を再開させる。なお、出入口11に人や車等の障害物体の入出がない場合には、扉体C,R1〜R4,L1〜L4を途中停止させることなく、扉体C,R1〜R4,L1〜L4が最終形状のパターンの位置に到達した時点で運転を終了する。
【0058】続いて最終的な開閉位置のパターンから扉体C,R1〜R4,L1〜L4の位置を他のパターンに変更したい場合には、扉体C,R1〜R4,L1〜L4の自動運転の制御をパターンの入力設定前に戻して初期状態にする。又、最終的の開閉位置のパターンから扉体C,R1〜R4,L1〜L4の位置を他の開閉位置のパターンに変更しない場合には、そのまま電源を切ることによって運転を完全に終了する。
【0059】このため、扉体C,R1〜R4,L1〜L4が自動走行する際には、エンコーダ35により扉体C,R1〜R4,L1〜L4の走行を連続的に検出し、且つ扉体C,R1〜R4,L1〜L4の最終の開閉位置のパターンにより制御器40が扉体C,R1〜R4,L1〜L4を制御して最終的に所望の位置に配置させるので、監視人により扉体を直接監視する必要がなく、出入口11の開閉の作業効率を向上させることができる。
【0060】又、最終的な扉体C,R1〜R4,L1〜L4の開閉位置をパターンにより予め設定するので、出入口11を完全に開閉する場合のみならず、複数の扉体C,R1〜R4,L1〜L4の中で一部のみを開閉する場合等、扉体C,R1〜R4,L1〜L4を所望の位置に自由に配置することができる。
【0061】各扉体C,R1〜R4,L1〜L4に走行の開始時間を設定するので、扉体の走行速度及び最終的な扉体C,R1〜R4,L1〜L4の開閉位置に対応して扉体C,R1〜R4,L1〜L4同士の間隔を制御し、出入口11の開閉の作業効率を一層向上させることができる。
【0062】扉体C,R1〜R4,L1〜L4を閉止する途中において出入口11に人や車等の障害物体が入出した際には、検出センサ20により障害物体を検出して扉体C,R1〜R4,L1〜L4を自動的に緊急停止させるので、適切に扉体C,R1〜R4,L1〜L4を走行させることができる。なお、緊急停止後は、エンコーダ35により扉体C,R1〜R4,L1〜L4の位置を移動開始から連続的に検出しているので、算出される残りの移動距離より最終の開閉位置まで容易に可動させることができる。
【0063】なお、本発明は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、扉体は何枚であってもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0064】
【発明の効果】本発明の可動壁運転方法及びその装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0065】I)請求項1,2,3,4,5又は6に記載の発明によれば、扉体が自動走行する際には、位置検出手段により扉体の走行を連続的に検出し、且つ最終的な扉体の開閉位置のパターンにより制御器が扉体を制御して最終的に所望の位置に配置させるので、監視人により扉体を直接監視する必要がなく、出入口の開閉の作業効率を向上させることができる。
【0066】II)最終的な扉体の開閉位置をパターンにより予め設定するので、出入口を完全に開閉する場合のみならず、複数の扉体の中で一部のみを開閉する場合等、扉体を所望の位置に自由に配置することができる。
【0067】III)請求項2,5に記載の発明によれば、各扉体に走行の開始時間を設定するので、扉体の走行速度及び最終的な扉体の開閉位置に対応して扉体同士の間隔を制御し、出入口の開閉の作業効率を一層向上させることができる。
【0068】IV)請求項3,6に記載の発明によれば、扉体を閉止する途中において出入口に人や車等の障害物体が入出した際には、検出センサにより障害物体を検出して扉体を自動的に緊急停止させるので、適切に扉体を走行させることができる。なお、緊急停止後は、位置検出手段により扉体の位置を移動開始から連続的に検出しているので、算出される残りの移動距離より最終の開閉位置まで容易に可動させることができる。
【出願人】 【識別番号】000000099
【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
【出願日】 平成12年3月9日(2000.3.9)
【代理人】 【識別番号】100062236
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
【公開番号】 特開2001−254569(P2001−254569A)
【公開日】 平成13年9月21日(2001.9.21)
【出願番号】 特願2000−64990(P2000−64990)