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【発明の名称】 自動ドア
【発明者】 【氏名】高村 一宏

【要約】 【課題】回転動力を用いることなく、駆動機構の小型化が可能な自動ドアを提供する。

【解決手段】住宅などに用いられ、回転軸4を軸として開閉するドア1の下部に当接する位置であって、ドア1の開放側壁面7近傍の位置には開放側駆動装置3を設置し、ドア1の閉鎖側壁面6近傍且つドア1が出入り口を閉鎖できる位置には閉鎖側駆動装置5を設置する。ドア1の下部には、開放側駆動装置3及び閉鎖側駆動装置5でドア1を保持するための、ドア保持補助装置8を設置する。開放側駆動装置3及び閉鎖側駆動装置5は、ドア1の押し出し部12と、押し出し部12を駆動する押し出し装置11と、ドア1の保持装置10と、保持装置10及び押し出し装置11の動作を制御する制御回路9とから構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 駆動装置により自動的に開閉される自動ドアにおいて、前記駆動装置は、一方の位置にあるドアを他方の位置に向かって移動させる押し出し装置とドアを保持する保持装置とを有することを特徴とする自動ドア。
【請求項2】 一側縁部に回転軸を備え、駆動装置により自動的に開閉される自動ドアにおいて、前記駆動装置は、一方の位置にあるドアを他方の位置に向かって回転移動させる押し出し装置と、回転移動してきたドアを捕らえて保持する保持装置とを有することを特徴とする自動ドア。
【請求項3】 前記駆動装置は、ドアの閉止位置と開放位置との各々に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動ドア。
【請求項4】 前記駆動装置とドアとの当接箇所は、ドアの上部あるいは下部の少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動ドア。
【請求項5】 前記押し出し装置は、ドアに当接する押し出し部を弾性付勢するバネと前記バネの弾性力を制御するソレノイドコイルとを備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動ドア。
【請求項6】 前記保持装置は、ドアに当接する保持部と前記保持部に一体に成形される鉄心と前記鉄心に巻回されるコイルとを備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動ドア。
【請求項7】 ドアの前記保持装置に当接する箇所に、ドア保持補助装置を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動ドア。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は自動ドアに関するものであり、更に詳しくは、住宅などに用いられる開き戸の自動ドアに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る従来例として特開平4−131486号公報に示したものがあり、その全体構成図を図6に、ドア開閉ユニットの詳細構成図を図7に示し、図6、図7を参照して簡単に説明する。
【0003】リモコン3からの開閉信号に基づいてドア開閉ユニツト2内の制御部6がユニツト2内の電動機を正逆回転する。その動力を制御部6によつて開閉制御されるクラツチ部8を介してア−ム部10に伝えて回転体12をドア側の係止部に係止させ、ドアを開閉させる。またドアが所定角度まで開かれると、電動機7、ソレノイド14、15への通電が遮断され、ドアロツク部13によつてドアをロツクする。さらに人が通過したか否かを検出器により検出し、検出信号を入力した制御部6はロツクを解除して電動機7を逆回転してドアを自動的に閉じられるようにする。
【0004】以上の様に構成することにより、リモコン操作により簡単に開閉でき、ドアを開けて通過すれば自動的に閉じられるので手間が省けて楽であり、また、自分の意志で必要なときだけ開閉できる、旨の効果を奏する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例では、アーム部10やユニット2などが必要となり、駆動機構の回転動力をアーム部10に伝達する機構が必要なために駆動機構は複雑になってしまい、駆動機構の大型化を招いてしまう、という問題点が生じてしまう。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、回転動力を用いることなく、駆動機構の小型化が可能な自動ドアを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために、請求項1記載の発明によれば、駆動装置により自動的に開閉される自動ドアにおいて、駆動装置は、一方の位置にあるドアを他方の位置に向かって移動させる押し出し装置とドアを保持する保持装置とを有することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明によれば、一側縁部に回転軸を備え、駆動装置により自動的に開閉される自動ドアにおいて、駆動装置は、一方の位置にあるドアを他方の位置に向かって回転移動させる押し出し装置と、回転移動してきたドアを捕らえて保持する保持装置とを有することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明において、駆動装置は、ドアの閉止位置と開放位置との各々に設けられることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明において、駆動装置とドアとの当接箇所は、ドアの上部あるいは下部の少なくとも一方に設けられることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明において、押し出し装置は、ドアに当接する押し出し部を弾性付勢するバネとバネの弾性力を制御するソレノイドコイルとを備えてなることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明において、保持装置は、ドアに当接する保持部と保持部に一体に成形される鉄心と鉄心に巻回されるコイルとを備えてなることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明において、ドアの保持装置に当接する箇所に、ドア保持補助装置を設けたことを特徴とする。
【0014】
【実施の形態】(実施の形態1)本発明に係る第1の実施の形態を図1乃至図4を用いて説明する。
【0015】住宅などに用いられ、回転軸4を軸として開閉するドア1の下部に当接する位置であって、ドア1の開放側壁面7近傍の位置には開放側駆動装置3を設置し、ドア1の閉鎖側壁面6近傍且つドア1が出入り口を閉鎖できる位置には閉鎖側駆動装置5を設置する。ドア1の下部には、開放側駆動装置3及び閉鎖側駆動装置5でドア1を保持するための、ドア保持補助装置8を設置する。開放側駆動装置3及び閉鎖側駆動装置5は、図4に示すように、ドア1の押し出し部12と、押し出し部12を駆動する押し出し装置11と、ドア1の保持装置10と、保持装置10及び押し出し装置11の動作を制御する制御回路9とから構成される。つまり、ドア1の保持機構と押し出し機構とを備えてなる。
【0016】以下、動作を簡単に説明する。
【0017】ドア1が閉鎖側(つまり閉鎖側駆動装置5側)にある場合、閉鎖側駆動装置5がドア1の開信号を受信すると、閉鎖側駆動装置5側の制御回路9は、保持装置10を非通電状態にし、且つ、押し出し装置11を介して押し出し部12をドア1側へ前方駆動することにより、ドア1の保持を解除してドア1を開放側駆動装置3へ向かって押し出す。開放側駆動装置3は、ドア1の開信号を受信すると、保持装置10でドア1を保持する体制をとる。ここで、保持装置10は、例えば電磁石を用いるものが考えられ、この場合、ドア1の保持時には保持装置10を通電することにより、保持装置10の保持面を磁石化する。ドア保持補助装置8は、鉄などの金属体にしておけば、ドア保持補助装置8と磁石化した保持装置10とが互いに引き付けあって、ドア1を保持することができる。
【0018】ドア1が開放側(つまり開放側駆動装置3側)にある場合にも同様の動作をすれば良く、それは、ドア1の開信号を受信してから一定時間経過後に行っても良いし、外部より閉信号を受信することにより行っても良い。
【0019】以上の様に構成することにより、回転動力を用いることなく、駆動機構の小型化が可能な自動ドアを提供できる。また、開放側駆動装置3や閉鎖側駆動装置5などを設けるだけで簡単に自動ドアとすることができるので、既存のドアにも簡単に適用することができる。
【0020】なお、前記開信号や閉信号は、リモコンなどの無線信号であっても良いし、壁スイッチなどの有線による信号であっても良い。また、開放側駆動装置3や閉鎖側駆動装置5の電源部(図示しない)は、乾電池や充電池などのポータブル電源を用いても良く、商用電源から有線で供給しても良い。また、開放側駆動装置3や閉鎖側駆動装置5の設置面は、図1に示すように、閉鎖側壁面6及び開放側壁面7近傍であってもよく、また、ドア1側に設けてドア保持補助装置8を閉鎖側壁面6及び開放側壁面7側に設けても良い。また、開放側駆動装置3や閉鎖側駆動装置5とドアとの当接箇所は、ドア1の上部に設けても良く、下部と上部との両方に設けても良い。
【0021】(実施の形態2)本発明に係る第2の実施の形態を図5を用いて説明する。
【0022】図4に示した第1の実施の形態と異なる点は、押し出し装置11は、弾性を有するバネ13とソレノイド14とからなり、保持装置10は、保持部15と鉄心16と鉄心16に巻回されるコイル17とからなることであり、その他の第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0023】以下、簡単に動作を説明する。
【0024】ドア1が閉鎖側(つまり閉鎖側駆動装置5側)にある場合、閉鎖側駆動装置5がドア1の開信号を受信すると、閉鎖側駆動装置5側の制御回路9は、コイル17を非通電状態することにより保持部15によるドア1の補助を解除し、且つ、ソレノイド14を非通電状態すると略同時に、バネ13の弾性力によって押し出し部12を押し出してドア1を開放側駆動装置3へ向かって押し出す。開放側駆動装置3は、ドア1の開信号を受信すると、コイル17を通電状態にすることにより、鉄心16を介して保持部15の保持面に磁力が発生し、ドア保持補助装置8を介してドア1を保持状態にし、且つ、ソレノイド14を通電状態にすることにより、ソレノイド14の吸引力によりバネ13を縮めて押し出し部12を装置側へ移動させておいて、保持装置10でドア1を保持する体制をとる。
【0025】なお、上記全ての実施の形態は、本発明の作用効果を満たすものであれば、適宜組み合わせても良い。
【0026】
【発明の効果】請求項1乃至請求項7に記載の発明によれば、回転動力を用いることなく、駆動機構の小型化が可能な自動ドアを提供できる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成12年3月9日(2000.3.9)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
【公開番号】 特開2001−254568(P2001−254568A)
【公開日】 平成13年9月21日(2001.9.21)
【出願番号】 特願2000−64421(P2000−64421)