| 【発明の名称】 |
扉開閉装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】水野 利光
|
| 【要約】 |
【課題】扉を閉塞方向に付勢するばねの支持長さを容易に調節することができる扉開閉装置を提供する。
【解決手段】本体2の底部8に装着された固定部材9は、垂直板30と垂直板31に形成された抜け止めフランジ31とからなり、垂直板30の上端に形成されたばね10が係着可能な複数個のフック20a,20b,20cと垂直板30の側面に形成された突起21a,21bとを有する。固定部材9は、本体2の底部8に形成された取付孔35に垂直板30が下方から挿入されたときに、突起21a,21bにより垂直板30が底部8の上面に係止され、かつ、抜け止めフランジ31により垂直板30が底部8の下面に係止される。複数個のフック20a,20b,20cのうちの一つを選択してばね10を係着することにより、ばね10の支持長さを変更する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】本体と、該本体に下端が枢支されて前面開口部を開閉する扉と、該本体の底部に装着された固定部材と、該固定部材と前記扉間に前記扉を閉塞方向に付勢させるように張架されたばねとを備えた扉開閉装置において、前記固定部材は、垂直板と該垂直板の下端に形成された抜け止めフランジとからなり、前記垂直板の上端に形成された前記ばねが係着可能な複数個のフックと前記垂直板の側面に形成された突起とを有し、前記本体の底部に形成された取付孔に前記垂直板が下方から挿入されたときに、前記突起により前記垂直板が前記底部の上面に係止され、かつ、前記抜け止めフランジにより前記垂直板が前記底部の下面に係止されて、前記複数個のフックのうちの一つを選択して前記ばねを係着することにより、前記ばねの支持長さを変更自在としたことを特徴とする扉開閉装置。 【請求項2】前記突起は、前記垂直板が前記取付孔に挿入されるときに、前記取付孔を通過する間は前記取付孔を通過可能に変形し、前記取付孔を通過した後に弾発的に前記垂直板を前記底部の上面に係止することを特徴とする請求項1記載の扉開閉装置。 【請求項3】前記底部の下面に前記取付孔に沿って垂設された下ガイドと、前記底部の上面に前記取付孔に沿って立設され、前記垂直板が前記取付孔に挿入されたときに、前記垂直板を前記底部と垂直な状態に挟持する上ガイドとを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の扉開閉装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、本体の前面開口部を開閉する扉を有する扉開閉装置に関する。 【0002】 【従来の技術】本体の前面開口部を開閉する扉を有する扉開閉装置として、例えば、システムキッチンに設置される食器洗浄機や大型オーブン等のビルトイン式の厨房装置が知られている。図4(a)は、ビルトイン式の食器洗浄機の例として、下端が本体61に枢支されて洗浄槽62の前面の開口部63を開閉する扉64を有する食器洗浄機60を示したものである。かかる食器洗浄機60においては、扉64を軽くスムーズに開閉させるため、扉64と本体61の底部65に装着された固定部材66との間にばね67が張架されている。 【0003】ここで、ばね67の張力が大き過ぎると、扉64が勝手に閉じたり、扉64を閉めたときの衝撃が大きくなるという不都合がある。また、逆にばね67の張力が小さ過ぎると、扉64の開閉が重くなったり、扉64を開けときの衝撃が大きくなるという不都合がある。そのため、ばね67の張力は、扉64の重量に応じた適切な値に設定する必要がある。 【0004】そして、食器洗浄機60は他の厨房設備と併設されてシステムキッチンを構成するため、隣接する厨房設備と同一の化粧パネル68が食器洗浄機60の扉64に装着されるが、装着される化粧パネル68の仕様に応じて扉64の重量が変化する。そのため、化粧パネル68の仕様に応じてばね67の張力を調節できるようにするため、ばね67の支持長さを調節する機構を備えた食器洗浄機が種々提案されている。 【0005】例えば、図4(a),図4(b)に示した食器洗浄機60では、本体61の底部65に、ばね67を係着する金具66を装着するための固定孔71,72を複数個設けている。そして、金具66を装着する固定孔71,72を選択することによって、化粧パネル68が装着された扉64の掛け止め部69と金具66の孔73の間に張架されるばね67の保持長さを調節可能としている。 【0006】しかし、ばね67を金具66に係着する際に、組立て作業者は、本体61の底部65の下方から金具66の孔73の部分を溝70に挿入し、金具66の突起部74,75を固定孔71,72に合わせて挿入して、金具66が固定孔71,72から抜け落ちないように取っ手部76を手で保持しながらばね67を金具66に係着しなければならず、作業性が悪かった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記背景を鑑みてなされたものであり、扉を閉塞方向に付勢するばねの支持長さを容易に調節することができる扉開閉装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本体と、該本体に下端が枢支されて前面開口部を開閉する扉と、該本体の底部に装着された固定部材と、該固定部材と前記扉間に前記扉を閉塞方向に付勢させるように張架されたばねとを備えた扉開閉装置の改良に関する。 【0009】そして、前記固定部材は、垂直板と該垂直板の下端に形成された抜け止めフランジとからなり、前記垂直板の上端に形成された前記ばねが係着可能な複数個のフックと前記垂直板の側面に形成された突起とを有し、前記本体の底部に形成された取付孔に前記垂直板が下方から挿入されたときに、前記突起により前記垂直板が前記底部の上面に係止され、かつ、前記抜け止めフランジにより前記垂直板が前記底部の下面に係止されて、前記複数個のフックのうちの一つを選択して前記ばねを係着することにより、前記ばねの支持長さを変更自在としたことを特徴とする。 【0010】かかる本発明によれば、前記扉開閉装置の組立て作業者や点検サービス作業者は、前記固定部材の垂直板を前記取付孔に下方から挿入することにより、前記固定部材の垂直板に形成された突起によって前記固定部材が前記本体の底部に係止されて前記固定部材が前記取付孔から落下することが阻止された状態で、前記固定部材を前記底面に装着することができる。そして、前記固定部材を前記底部に装着された後は、作業者は前記底部の上面から前記複数のフックのうちの一つを選択して前記ばねを係着することで、前記ばねの保持長さを容易に変更することができる。 【0011】また、前記突起は、前記垂直板が前記取付孔に挿入されるときに、前記取付孔を通過する間は前記取付孔を通過可能に変形し、前記取付孔を通過した後に弾発的に前記垂直板を前記底部の上面に係止することを特徴とする。 【0012】かかる本発明によれば、前記固定部材の垂直板を前記取付孔に下方から挿入すると、それに応じて前記突起が変形し、前記取付孔を通過した後に前記突起により前記垂直板が前記底部の上面に弾発的に係止される。そのため、前記食器洗浄機の組立て作業者や点検時の修理サービス作業者は、前記固定部材を前記取付孔の下方から挿入するという簡易な作業のみによって、前記固定部材を前記取付孔からの落下を阻止して前記底部に装着することができる。 【0013】また、前記底部の下面に前記取付孔に沿って垂設された下ガイドと、前記底部の上面に前記取付孔に沿って立設され、前記垂直板が前記取付孔に挿入されたときに、前記垂直板を前記底部と垂直な状態に挟持する上ガイドとを備えたことを特徴とする。 【0014】かかる本発明によれば、前記底部の下面側から、前記垂直板を前記下ガイドに沿わせながら上方に押し出すことにより、前記垂直板を前記取付孔に容易に導くことができる。また、前記垂直板が前記取付孔に挿入されたときは、前記上ガイドにより挟持されて前記垂直板が傾くことが防止される。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例について、図1から図3を参照して説明する。図1は本発明の扉開閉装置である食器洗浄機におけるばねの張架態様を示した図、図2は図1に示した固定部材の詳細図、図3は図1に示した固定部材の取り付け手順の説明図である。 【0016】図1(a)を参照して、本実施の形態の食器洗浄機1は、本体2内に内設された洗浄槽3と、支点4で本体2に下端が枢支され、洗浄槽3の前面の開口部5を開閉する扉6とを有する。そして、洗浄槽3内には、洗浄ノズル(図示しない)が備えられ、該洗浄ノズルから噴射される洗浄水により、洗浄槽3に収容された食器が洗浄される。また、扉6の掛け止め部7と本体2の底面に装着された固定部材9との間には、扉6の開閉を軽くスムーズに行うために、ばね10が張架されている。 【0017】食器洗浄機1の扉6には、併用される他の厨房設備とのデザインの調和を図るため、他の厨房設備と同一の化粧パネル11が装着されている。そして、化粧パネル11の仕様により、化粧パネル11が装着された扉6の重量が変化するため、ばね10の張力は扉6の重量に応じて設定する必要がある。例えば、ばね10の張力が強過ぎると、開けた扉6が勝手に閉じたり、閉塞時の衝撃が大きくなるという不都合が生じる。また、逆にばねの張力が弱すぎると、扉6の開閉が重くなり、開放停止時の衝撃が大きくなるという不都合が生じる。 【0018】そこで、図1(b)に示したように、固定部材9は、ばね10を係着可能なフックを3個(20a,20b,20c)有している。そして、ばね10を20a,20b,20cのうちのどのフックに掛け止めするかを選択することにより、ばね10の保持長さを変更し、ばね10の張力を容易に変更できるようにしている。 【0019】図1(b)及び図2を参照して、固定部材9は、上述したフック20a,20b,20cを上端に有し、側面に突起21a,21bを有する垂直板30と、垂直板30の下端に形成された抜け止めフランジ31とからなる。そして、固定部材9は、本体2の底部8に設けられた取付孔35に装着されたときに、抜け止めフランジ31により底部8の下面に係止されるとともに、突起21a,21bにより底部8の上面に係止される。 【0020】以下、図3(a)〜図3(c)を参照して、固定部材9を本体2の底部8に装着する手順について説明する。図3(a)を参照して、食器洗浄機1の組立て作業者又は食器洗浄機1の点検サービス作業者(以下、作業者という)は、固定部材9の垂直板30を、本体2の底部8に設けられた取付孔35に底部8の下方から挿入する。 【0021】取付孔35には、底部8の下面に突き出た下ガイド40と、底部8の上面に突き出た上ガイド41,42とが設けられている。そして、作業者は、固定部材9の垂直板30を、下ガイド40に沿わせて上方に挿入することで、垂直板30を上ガイド41,42間の取付孔35に導入することができる。 【0022】そして、図3(b)を参照して、このように垂直板30が取付孔35に挿入されると、垂直板30の側面に設けられた突起21a,21bが、取付孔35を通過する間、取付孔35の壁面と当接して内側に変形し、これにより取付孔35を通過可能とする。 【0023】次に、図3(c)を参照して、取付孔35を通過すると、突起21a,21bは弾発してもとの形状に復帰し、これにより垂直板30が底部8の上面に係止さされて下方向に抜け止めされる。また、このとき、抜け止めフランジ31により垂直板30が底板8の下面に係止されて上方向に抜け止めされる。さらに、垂直板30は、上ガイド41,42により挟持されて左右方向への移動が規制されるため、左右方向に傾くことがない。 【0024】そして、このように固定部材9を取付孔35に装着した後は、作業者は、上述した図1(a),図1(b)に示したように、底部8の上面から、フック20a,20b,20cのうちのいずれかを選択してばね10を掛け止めするという簡易な作業により、ばね10の支持長さを容易に設定、変更することができる。 【0025】なお、本実施の形態では、本発明の扉開閉装置の例として食器洗浄機を示したが、オーブン調理器や開閉棚等の他の種類の扉開閉装置に対しても本発明の適用が可能である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000115854 【氏名又は名称】リンナイ株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年3月14日(2000.3.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077805 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 辰彦 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−254564(P2001−254564A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−70293(P2000−70293) |
|