| 【発明の名称】 |
可動防水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】野村 康博
【氏名】家野 一夫
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| 【要約】 |
【課題】防水板を駆動する動力も、また設置スペースも格別に必要とせず、しかも必要時には手動的に、あるいは自動的に確実に駆動することができる可動防水装置を提供する。
【解決手段】海水、河川水、雨水等の水が地下室(G)へ侵入するのを堰き止める防水板(2、50)と、該防水板(2、50)を地下から上方へガイド装置あるいは側壁(10、60)に沿って駆動する駆動装置とから構成する。防水板(2、50)は地下室(G)の入り口の地下に配置する。そして駆動装置は水道水が供給される水圧式のピストンシリンダユニット(20)から構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】海水、河川水、雨水等の水が地下室へ侵入するのを堰き止める、あるいは護岸、堤防等を越えて溢水するのを防止する防水板と、該防水板を所定位置からガイド装置に沿って所定位置まで駆動する駆動装置とからなり、前記駆動装置は、流体圧で作動するピストンシリンダユニットから構成されていることを特徴とする可動防水装置。 【請求項2】海水、河川水、雨水等の水が地下室へ侵入するのを堰き止める、あるいは護岸、堤防等を越えて溢水するのを防止する防水板と、該防水板を所定位置からスイング的に側板に接して所定位置まで駆動する駆動装置とからなり、前記駆動装置は、流体圧で作動するピストンシリンダユニットから構成されていることを特徴とする可動防水装置。 【請求項3】 請求項1または2に記載の流体圧で作動するピストンシリンダユニットが、水圧で作動するピストンシリンダユニットである可動防水装置。 【請求項4】 請求項1または2に記載の流体圧で作動するピストンシリンダユニットが、油圧で作動するピストンシリンダユニットである可動防水装置。 【請求項5】 請求項1または2に記載の流体圧で作動するピストンシリンダユニットには、地下室へ侵入する水、あるいは護岸、堤防等を越えて溢水する水を検知すると、所定圧力の流体が供給される、可動防水装置。 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの項に記載の防水板が、地下室へ侵入するのを堰き止める防水板であり、該防水板は、地下室の入り口近傍の、路面より下方に配置されていると共に、ピストンシリンダユニットに所定圧力の流体を給排するバルブ装置も前記地下室内に設けられている、可動防水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、海水、河川水、雨水等の水が地下室へ侵入するのを堰き止める、あるいは護岸、堤防等を越えて溢水するのを防止する防水板と、該防水板を所定位置からへガイド装置に沿って駆動する、あるいはスイング的に側板に接して駆動する駆動装置とからなる可動防水装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】家屋あるいは屋敷内へ河川水、雨水等が浸入するのを防止する可動防水装置は、従来から提案されている。この可動防水装置は、フロートと、このフロートに取り付けられている防水板とからなっている。したがって、増水すると、フロートが浮き、この浮力により防水板が立ち上がり、河川水、雨水等が家屋内へ浸水するのが防止される。一方、洪水時の河川の氾濫を防ぐための可動堤防も、例えば特開平2−240312号公報により提案されている。この可動堤防は、概略的には堤防の天端上方に設けられている回動軸、この回動軸から延びている複数本のアーム、これらのアームに取り付けられている所定面積の複数枚の胸板、これらの胸板を駆動する電動式駆動装置等から構成されている。したがって、必要時には駆動装置によりアームを回動させて胸板を回動して堤防の高さを継ぎ足すことができる。これにより、堤防の高さが高くなり、洪水時の河川の氾濫を防ぐことができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、フロートを有する可動防水装置によると、フロートにより防水板が駆動されるので、格別の駆動源が必要とせず、停電時も作動する利点はある。しかしながら、フロートが浮くためには、必ず増水しなければならず、作動性に不安がある。また、防水板は、その防水目的から設置位置は自ずから決まる。一方、フロートは確実に増水する箇所に設けなければならず、実際に実施するときには、防水板とフロートは離れた位置関係になることが予想される。離れた位置関係になると、両者を結ぶ機構は複雑になり、機械抵抗も大きくなる。そうすると、防水板はフロートのみでは駆動され難くなる。このような問題も、大きなフロートを適用すると解決されるが、非常時以外は使用されない大きなフロートの収容スペースが新たな問題として生じる。このような理由により、フロートからなる家屋用あるいは地下室用の可動防水装置としては、実施上問題がある。また、従来の河川用の可動堤防も、回動自在に駆動される胸板を備えているので、河川が氾濫するような非常時には胸板を駆動装置により駆動して堤防として利用することができる。そして、通常時には胸板の下は散歩道とし、また雨よけ、日よけ等にも利用することができる。しかしながら、問題点あるいは改良の余地も認められる。例えば、堤防の天端に比較的面積の大きい胸板が設けられているので、堤防の眺望の妨げになり、河川の景観を損なう恐れがある。また、災害時のような非常時には、停電等により電力が得られないことがあるが、従来の可動堤防の胸板は、電動式の駆動装置を格別に必要としているので、必要時に堤防としての役目を果たさないこともあり得る。もっとも、手動的に駆動することも考えられるが、胸板の重量等からみて、おおよそ実施不可能である。また、前記公報には、手動的に駆動する機構は示されていない。 【0004】本発明は、上記したような従来の問題点あるいは欠点を解消した可動防水装置を提供することを目的とし、具体的には防水板を駆動する動力も、また設置スペースも格別に必要とせず、しかも必要時には手動的に、あるいは自動的に確実に駆動することができる可動防水装置を提供することを目的ている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、防水板の駆動に水、油、空気等の流体、望ましくは水道水を適用することにより達成される。また、一般に、ビルには給水タンク、防災用タンク等が備わっている。したがって、このようなタンク中の水を利用することにより、水道水が得られないような非常時にも防水板を駆動することができる。かくして、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、海水、河川水、雨水等の水が地下室へ侵入するのを堰き止める、あるいは護岸、堤防等を越えて溢水するのを防止する防水板と、該防水板を所定位置からガイド装置に沿って所定位置まで駆動する駆動装置とからなり、前記駆動装置は、流体圧で作動するピストンシリンダユニットから構成されている。請求項2に記載の発明は、海水、河川水、雨水等の水が地下室へ侵入するのを堰き止める、あるいは護岸、堤防等を越えて溢水するのを防止する防水板と、該防水板を所定位置からスイング的に側板に接して所定位置まで駆動する駆動装置とからなり、前記駆動装置は、流体圧で作動するピストンシリンダユニットから構成されている。請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の流体圧で作動するピストンシリンダユニットが、水圧で作動するピストンシリンダユニットであり、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の流体圧で作動するピストンシリンダユニットが、油圧で作動するピストンシリンダユニットであり、請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の流体圧で作動するピストンシリンダユニットには、地下室へ侵入する水、あるいは護岸、堤防等を越えて溢水する水を検知すると、所定圧力の流体が供給されるように、そして請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかの項に記載の防水板が、地下室へ侵入するのを堰き止める防水板であり、該防水板は、地下室の入り口近傍の、路面より下方に配置されていると共に、ピストンシリンダユニットに所定圧力の流体を給排するバルブ装置も前記地下室内に設けられるように構成される。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、添付図面により本発明の、駆動装置に水圧式のピストンシリンダユニットを適用した実施の形態を説明する。本発明に係わる可動防水装置は、後述する本発明の実施の形態から容易に理解できるが、複数枚の防水板を横方向に多少の遊びを持ってつなぎ合わせ、そして複数個の水圧式のピストンシリンダユニットを適用することにより、幅方向に長い護岸、堤防等にも適用できが、以下1枚の防水板を地下室の入り口に適用した実施の形態についてのみ説明する。図1の(イ)、(ロ)は、本発明の第1の実施の形態を模式的且つ概略的に示す断面図と、斜視図であるが、これらの図に示されているように、第1の実施の形態に係わる可動防水装置1は、防水板2を備えている。そして、この防水板2は地下室Gの入り口Eの近傍において、路面Rよりも下方に設置されている。 【0007】地下室Gは、地面あるいは路面Rよりも下方に位置している。この地下室Gは、図示の実施の形態では、入り口Eから奥に向かってスロープ状に傾斜した床F、側壁Wおよび天井Uから略箱形に建設され、自動車Vの車庫として利用されている。そして、地下室Gの入り口Eの近傍の床Fは、所定深さに掘られて機械室MRが形成されている。このような地下室Gの上部にビルBが建てられている。なお、地下室Gは、車庫以外の、倉庫、店舗、住居等として利用できることは明らかである。 【0008】可動防水装置1は、防水板2、この防水板2をスライド可能に、シール状態で案内する一対のガイド装置10、10’、防水板2を上方へ駆動する水圧式のピストンシリンダユニット20、このピストンシリンダユニット20に所定水圧の水道水を供給する給水装置30等からなっている。 【0009】防水板2は、本実施の形態では、所定面積の一対の側板3、3と、これらの側板3、3をつないでいる所定幅の一対の側部と、側板3、3、と側部とで形成される上部空間を塞いでいる天板4とから内部が空洞の略箱形を呈するように形成されている。このような防水板2は、通常は天板4が路面Rと同じ高になるように、機械室MRの一部に配置されている。また、防水板2の両側部には、図1の(ロ)に示されているように、上下方向に凸条ガイド6が形成されている。このように、防水板2は略箱形に形成されているので、軽量である。したがって、小さいなピストンシリンダユニット20により駆動できる。このように軽量ではあるが、防水板2の内部にはステイ5が固定されているので、剛性があり、防水板2が、図1の(イ)に示めされている位置から、図1の(ロ)に示されている位置まで下がった路面Rと同じ高さの通常の位置では自動車Vが通過できる。なお、このとき、防水板2の下端部は、図には示されていないが、支持部材あるいはストッパにより確実に支持されるようになっている。 【0010】一対のガイド装置10、10’は、左右対称で同じ構造をしているので、以下一方のガイド装置10についてのみ説明し、他方のガイド装置10’には同じ参照数字にダッシュ「’」を付けて格別に説明はしない。ガイド装置10には、軸方向すなわち上下方向に所定幅のガイド溝12が、一対のフランジ部11、11により形成されている。このガイド溝12の側部には、図1には示されていないが、ゴムのようなシール部材が装着されている。したがって、防水板2の凸条ガイド6は、ガイド溝12によりシールされた状態で上下方向に案内されることになる。このような一対のガイド装置10、10’が、そのガイド溝12、12’が向き合って地下室Gの入り口Eの両側に、機械室MRから所定高さまで設けられている。 【0011】ピストンシリンダユニット20は、水圧シリンダ21と、この水圧シリンダ21内に往復動自在に設けられているピストン22と、このピストン22に固定されているピストンロッド23とから構成されている。そして、ピストンロッド23の上端部が、防水板2のステイ5にボルト等により固定されている。水圧シリンダ21は、その底部が機械室MRの床に固定されている。本実施の形態によると、ピストンシリンダユニット20には、水道水が供給されるが、水道水の水圧は高くはない。したがって、ピストンシリンダユニット20は、腐食の問題がなく、メインテナンスの容易な強化プラスチックから形成することもできる。 【0012】給水装置30は、給水管31を備えている。そして、この給水管31の一方は、開閉バルブ32を介して水道管33に接続され、他方は3方弁34、逆止弁35等が介装されて、ピストンシリンダユニット20のピストンヘッド室に接続されている。開閉バルブ32は、本実施の形態では地下室Gに配置されている。したがって、地下室Gに人が居ても、開閉バルブ32を開いて水道水をピストンシリンダユニット20へ供給して防水板2を上方へ駆動することができるので、侵入する水によって地下室Gに閉じこめられるようなことはない。また、逆止弁35が介装されているので、水道水の供給が何らかの原因でストップしても防水板2が妄りに下がるようなこともない。 【0013】次に、作用について説明する。通常の状態では、逆止弁35の逆止作用を解除し、また3方弁34を図1の(イ)に示されている状態から排水できる状態へ切り替える。これにより、ピストンシリンダユニット20の水圧シリンダ21内の水は逆止弁35および3方弁34を通って排水溝Dに排水される。防水板2は、自重により、図1には示されていないが、支持部材あるいはストッパに当接するまで下がる。防水板2の天板4が路面Rと略同じ高さになる。この状態が図1の(ロ)に示されている。防水板2の天板4が床Fの一部となり、防水板2を意識することなく普通通りに地下室Gが利用できる。 【0014】水が地下室Gへ侵入あるいは浸水するときは、3方弁34を図1の(イ)に示されている位置へ切り替え、そして開閉弁32を開く。そうすると、水道水が給水管31からピストンシリンダユニット20の水圧シリンダ21に供給される。ピストン22が上方へ駆動され、したがって防水板2が上方へ駆動される。これにより、地下室Gへの水の侵入が防止される。水の侵入を防止している状態が、図1の(イ)に示されている。このとき、機械室MRの入り口の上方にはゴム等のシール材7が設けられているので、機械室MRへの侵入も阻止される。なお、図1には示されていないが、防水板2の上方への移動量を規制するストッパが、ピストンシリンダユニット20あるいはガイド装置10に取り付けられているので、水道水を供給し続けても、防水板2は所定位置で止まる。このとき、水道水の圧力は、比較的低いのでピストンシリンダユニット20等が破壊されるようなことはない。もし必要ならば、給水管31に減圧弁を介装することもできる。 【0015】次に、図2により、本発明の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態の構成要素と同じ要素には同じ参照文字を付けて、あるいは同じ参照文字にダッシュを付けて重複説明はしないが、本実施の形態によると、地下に埋蔵物があり深い機械室MRが確保できないときに実施されるもので、第1の実施の形態の防水板2がスライドするのに対して、第2の実施の形態に係わる防水板50は、スイング的に駆動されるスイングプレートから構成されている。さらに詳しく説明すると、地下室Gの入り口の近傍に比較的浅い機械室MR’が掘られ、この機械室MR’の上方部分に、防水板50が通常は床面の一部を構成するように水平状態で配置されている。そのために防水板50は、その基端部は、枢軸点51で揺動自在に軸受けされ、その先端部は路面Rに形成されている受金具52で支持されている。この状態が図2の(イ)に示されている。また、ピストンシリンダユニット20の一方の端部は、機械室MR’の床に、そして他端部は防水板50の下面の略中央部に枢着されている。 【0016】地下室Gを形成している側壁は、打設されたコンクリートに化粧板が張られていることが多いが、図2の(イ)、(ロ)にはこのような化粧板60が張られている。したがって、この場合は防水板50の両側端部にはゴム等のシール材53が設けられ、防水板50がピストンシリンダユニット20によりスイング的に駆動されるときには、防水板50の両側端部は、シール材53を介し化粧板60に接触して駆動されることになる。コンクリートが剥き出し状態になっているときは、図2の(ハ)に示されてるように、側壁にシール用の側板60’を新たに設けることになる。なお、防水板50の枢軸点51近傍には、シール材54が設けられている。このシール材54は、防水板50が揺動的に駆動されるときも略円弧状のシール受54に接し、水の侵入を防止するようになっている。 【0017】第2の実施の形態の防水板50も、ピストンシリンダユニット20に水道水を上記したようにして供給すると、枢軸点51を中心としてスイングし、水の地下室Gへの侵入を防止することは明らかである。水の侵入を防止している状態が図2の(ロ)に示されている。第2の実施の形態によると、防水板50はスイング的に駆動されるので、機械室MR’が浅く、工事費が安くなる。また、防水板50の上に品物Mが乗っていても、緊急時には取り除くことなく、その状態で駆動することもできる。さらには、第2の実施の形態によると、ピストンシリンダユニット20が外側に設けられているので、ピストンシリンダユニット20が破損しても漏れる水道水は地下室Gに入ってこない利点がある。しかしながら、枢軸点51を外側に、そしてピストンシリンダユニット20を地下室G側に配置できることは明らかである。 【0018】本発明は、上記実施の形態に限定されることなく色々な形で実施できる。例えば、ビルに給水タンクが設置されているときは、この給水タンクに給水管31を接続しておくと、水道がストップしても、防水板2、50を駆動することができる。また、雨水タンク、防災用のタンク等が備えられているときは、これらのタンクに接続することもできる。さらには、水道管、給水タンク、雨水タンク等に並列的に接続しておくと、非常時にはいずれかにより防水板2、50を駆動することができる利点もある。また、防水板2を単なる板材から構成できることも明らかである。さらには、地下に構造物があり、防水板2を所定深さにまで退避できないときは、防水板2を斜めに退避させるように実施することもできる。このときは、ガイド装置10も斜めに設置することになる。 【0019】上記第1、2の実施の形態では、防水板2、50は地下から上方へ駆動されるようになっているが、これとは逆に上方から下方へ駆動するように実施することもできる。例えば、防水板2を地下室Gの上方の建物Bの壁内に設けておき、壁内から下方の入り口の方へ駆動するように実施することもできる。また、防水板50を地下室Gの天井Uに揺動自在に設け、下方へスイング的に駆動するようにすることもできる。このように上方から駆動するように実施するときは、地下室Gの入り口全体が封鎖され、地下室Gに人が取り残される危険もあるので、防水板2、50と天井Uとの間等に所定の隙間ができるように実施するのが望ましい。また、第1、2実施の形態に、逆止め機構例えば手動的に開放できることのできるラチエット機構を設け、駆動される防水板2、50が、その都度その位置に保持されるように実施することもできる。 【0020】上記実施の形態では、開閉バルブ32を手動的に操作して、ピストンシリンダユニット20の水圧シリンダ21に水道水を供給するようになっているが、侵入する水を検知して自動的に防水板2を駆動するように実施することもできる。この実施の形態が図3に示されている。すなわち、自動給水装置40は、図3の(イ)に示されているように、切換弁41と、侵入水を受ける水受皿42と、切換弁41と水受皿42と結んでいるリンク機構43とからなっている。そして、リンク機構43の末端が切換弁41の弁体41’と機械的に接続されている。切換弁41には、本実施の形態では3個のポートがあり、これらのポートに水道管33に連なっている給水管44と、ピストンシリンダユニット20の水圧シリンダ21に連なっている第2の給水管45と、排水溝Dに連なっている排水管46とがそれぞれ接続されている。このように構成されている自動給水装置40は、図1の(ロ)に示されているように、路面Rからやや下がった位置の床F下に設けられている。なお、図3中の他の符号47はゴミよけ蓋を、48は侵入水の通過孔を、そして49は、侵入水を水受皿42に導く樋をそれぞれ示している。 【0021】給水管44に水道管33をつなぎ、常時切換弁41に通水しておく。切換弁41の弁体41’は、バネ付勢により、通常は図3の(ロ)に示されている位置に切り替わっており、第2の給水管45と排水管46は連通している。したがって、ピストンシリンダユニット20の水圧シリンダ21内の水は、排水溝Dに排水され、防水板2は自重により下がり、図1の(ロ)あるいは図2の(イ)に示されている位置にある。今、水が地下室Gへ侵入すると、その一部がゴミよけ蓋47の通過孔48を通り樋49から水受皿42に供給される。水受皿42に所定量の侵入水が貯まると、水受皿42は重量により下がる。そうすると、リンク機構43を介して切換弁41の弁体41’が回転する。これにより、給水管44と第2の給水管45とが連通し、水道水がピストンシリンダユニット20の水圧シリンダ21供給され、前述したようにして防水板2が駆動される。なお、給水管44を水道管以外の給水タンク、雨水タンク等に接続できることは明らかである。また、侵入水を電気的に検知して、この検知信号により切換弁41を切り替えるように実施できることも明らかである。 【0022】さらには、上記実施の形態では、防水板を駆動する駆動装置は水圧式のピストンシリンダユニット20から構成されているが、他の流体圧例えば油圧、空気圧等で作動するピストンシリンダユニットから構成できることは明らかである。このような流体圧で作動するように構成しても、水圧式の場合と略同様な効果が得られることも明らかである。 【0023】 【発明の効果】以上のように、本発明によると、海水、河川水、雨水等の水が地下室へ侵入するのを堰き止める防水板、あるいは護岸、堤防等を越えて溢水するのを防止する防水板を駆動する駆動装置が、流体圧で作動するピストンシリンダユニットからなっているので、作動油、水道水等の流体をピストンシリンダユニットに供給するだけで、防水板を所定位置へ駆動することができ、したがって災害時には確実に防水できるという本発明に特有の効果が得られる。また、駆動装置がピストンシリンダユニットからなっているので、構造が極めて簡単で安価に提供できる効果も得られる。他の発明によると、駆動装置が水圧で作動するピストンシリンダユニットからなっているので、水道水の他に、雨水タンク、防災タンク等のタンク中の水も利用できる効果がさらに得られる。また、他の発明によると、防水板が地下室へ侵入するのを堰き止める防水板であり、該防水板は地下室の入り口近傍の、路面より下方に配置されていると共に、ピストンシリンダユニットに所定圧力の流体を給排するバルブ装置も地下室内に設けられているので、上記効果に加えて、地下室に人が居ても、開閉バルブを開いて流体をピストンシリンダユニットへ供給して防水板を所定位置へ駆動することができるので、侵入する水によって地下室に閉じ込められるようなこともない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599132498 【氏名又は名称】野村 康博 【識別番号】599132502 【氏名又は名称】家野 一夫
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| 【出願日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097696 【弁理士】 【氏名又は名称】杉谷 嘉昭
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| 【公開番号】 |
特開2001−241261(P2001−241261A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−214187(P2000−214187) |
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