トップ :: E 固定構造物 :: E05 錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫




【発明の名称】 取付具及びこれを用いた扉の開閉装置
【発明者】 【氏名】藤田 利親

【氏名】西田 達

【要約】 【課題】杆の所望の位置に簡易に固定することができるようにする。

【解決手段】静止杆12bをその長手方向の適宜の位置で挾着して取付ける取付具3は、前記静止杆12bへ嵌合する嵌合凹部31bを有しており、該嵌合凹部31bの一端に掛止部31aが設けられ、他端に第1締込部31cが設けられた挾着体31と、前記掛止部31aに掛止される係合部32a及び前記第1締込部31cと向き合う第2締込部32bを有する挾着体32と、前記第1締込部31c及び第2締込部32bを締込むことが可能なねじ体33とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 杆をその長手方向の適宜の位置で挾着して取付ける一対の挾着体を備えた取付具において、一方の挾着体は前記杆へ嵌合する嵌合凹部を有しており、該嵌合凹部の一端に掛止部が設けられ、他端に第1締込部が設けられており、他方の挾着体は前記掛止部に掛止する係合部及び前記第1締込部と向き合う第2締込部を有しており、これら第1締込部及び第2締込部にねじ体を締込み可能に保持してあることを特徴とする取付具。
【請求項2】 杆をその長手方向の適宜の位置で挾着して取付ける一対の挾着体を備えた取付具において、一方の挾着体は前記杆へ嵌合する嵌合凹部を有しており、該嵌合凹部の一端に掛止部が設けられ、他端に第1締込部が設けられており、他方の挾着体は前記掛止部に掛止する係合部及び前記第1締込部と向き合う第2締込部並びにこれら係合部と第2締込部との間で前記嵌合凹部に対して反対側へ突設され、前記杆に対して移動が可能な杆を支持する回転輪を軸支した一対の支持片を有しており、前記第1締込部及び第2締込部にねじ体を締込み可能に保持してあることを特徴とする取付具。
【請求項3】 前記嵌合凹部は、その内面に対して窪んでおり前記ねじ体の締込みによって撓む溝部を備えている請求項1又は請求項2記載の取付具。
【請求項4】 静止杆をその長手方向の適宜の位置で挾着して取付ける請求項1又は請求項3に記載された取付具と、該取付具に回転可能に支持され、ピニオンを有する回転軸と、前記ピニオンとの噛合によって移動し、扉に連繋されたラックとを備え、該ラックの移動により前記扉を開閉するようにしてあることを特徴とする扉の開閉装置。
【請求項5】 静止杆をその長手方向の適宜の位置で挾着して取付ける請求項2又は請求項3に記載された取付具と、前記輪体に移動可能に支持され、扉に連繋された移動杆と、駆動源に連動するピニオンとの噛合によって移動が可能であり、前記移動杆に取付けられたラックとを備え、該ラックの移動により前記移動杆を介して扉を開閉するようにしてあることを特徴とする扉の開閉装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転軸、移動杆等を静止杆等に取付ける取付具、及び該取付具によって農業用ハウス等の静止杆に回転可能に取付けられる回転軸と該回転軸に設けられたピニオンとの噛合によって移動が可能であり、扉に連繋されたラックとを備え、該ラックの移動により前記扉を開閉する開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】農業用ハウスは1棟の骨組み又は連続する複数棟の骨組みにビニール樹脂フィルムなどの透光シートが張設されているとともに、1棟の骨組みの屋根又は連続する複数棟の骨組みの屋根には内部を換気する換気用の窓及び扉が設けられており、また、屋根の内側に前記扉を開閉する開閉装置が設けられている。
【0003】連続する複数棟の骨組みに配設される開閉装置は、骨組みを構成する静止杆に取付けられる一台のモータと、減速機構を介して前記モータと連動し、その軸長方向に離間して複数のピニオンを有する回転軸と、該回転軸を角形杆を用いてなる前記静止杆に回転可能に取付ける複数の第1の取付具と、前記回転軸と直交する方向への移動が可能に配置される複数の移動杆と、これら移動杆を案内する案内輪を有し、前記静止杆に取付けられる複数の第2の取付具と、前記夫々のピニオンに噛合して扉開位置及び扉閉位置の間を移動する複数のラックと、これらラックの両端部を前記移動杆に取付ける一対の第3の取付具と、複数棟の夫々の扉に連繋される連結杆を前記夫々の移動杆に取付ける第4の取付具とを備えている。
【0004】第1の取付具は、溶接によって前記静止杆に固定される固定片と、前記回転軸が嵌合される軸受を保持する保持片とを備え、この保持片が複数本の取付ねじによって前記固定片に取付けられている。
【0005】第2の取付具は、溶接によって前記静止杆に固定される固定片と、前記案内輪を回転可能に保持する保持片とを備え、この保持片が複数本の取付ねじによって前記固定片に取付けられている。
【0006】開閉装置による扉の開閉は、モータの駆動により減速機構を介して回転軸を回転させ、該回転軸に設けられた複数のピニオンと噛合する複数のラックを扉開位置又は扉閉位置へ移動させる。これらラックの移動が第3の取付具、複数の移動杆、第4の取付具、連結杆を介して扉に伝達され、該扉が開閉される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1及び第2の取付具は、静止杆に溶接される固定片を備えるため、固定片の固定に熟練が必要であり、しかも、農業用ハウスの骨組みに開閉装置を組み込む場合、静止杆に溶接された固定片に保持片が取付けられ、取付具の静止杆への固定位置を変えることができないため、ピニオン、ラック、移動杆、静止杆の相互の位置関係を取付具によって調整することが困難であり、組込作業性の改善が要望されていた。また、静止杆に溶接された固定片が静止杆に対して突出するため、静止杆の搬送及び静止杆を用いて農業用ハウスを組み立てるとき前記固定片が邪魔であった。
【0008】ところで、第1及び第2の取付具の固定片を静止杆に溶接で固定する代わりに、静止杆をその長手方向の適宜に位置で挾着する一対の挾着体を用い、これら挾着体の長手方向両端をねじ体によって緊締することが考えられる。しかし、この場合、挾着体の静止杆への当接部に対して両端側の二箇所に一対の締込部が設けられ、これら二箇所の締込部に穿設された孔に夫々ボルトを挿通し、これらボルトにナットを螺着する構成となるため、取付工数が多くなり、組込作業性のさらなる改善が要望される。
【0009】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、杆に嵌合される挾着体と、該挾着体に掛止される挾着体と、これら一対の挾着体の一箇所を締め込むねじ体とを有する取付具を備えたり、又は一方の挾着体が回転可能な輪体を軸支した支持片を有する取付具を備えたりすることにより、一方の挾着体を杆の長手方向の適宜の位置に嵌合して他方の挾着体を掛止し、一箇所のねじ体を締込むだけの簡易な作業によって杆の所望の位置に固定することができる取付具及び扉の開閉装置を提供することを目的とする。
【0010】また、前記ねじ体の締込みによって撓む溝部を嵌合凹部が備える構成とすることにより、嵌合凹部及び杆の寸法誤差に影響されることなく取付具を杆に強固に固定することができる取付具及び扉の開閉装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る取付具は、杆をその長手方向の適宜の位置で挾着して取付ける一対の挾着体を備えた取付具において、一方の挾着体は前記杆へ嵌合する嵌合凹部を有しており、該嵌合凹部の一端に掛止部が設けられ、他端に第1締込部が設けられており、他方の挾着体は前記掛止部に掛止する係合部及び前記第1締込部と向き合う第2締込部を有しており、これら第1締込部及び第2締込部にねじ体を締込み可能に保持してあることを特徴とする。
【0012】第2発明に係る取付具は、杆をその長手方向の適宜の位置で挾着して取付ける一対の挾着体を備えた取付具において、一方の挾着体は前記杆へ嵌合する嵌合凹部を有しており、該嵌合凹部の一端に掛止部が設けられ、他端に第1締込部が設けられており、他方の挾着体は前記掛止部に掛止する係合部及び前記第1締込部と向き合う第2締込部並びにこれら係合部と第2締込部との間で前記嵌合凹部に対して反対側へ突設され、前記杆に対して移動が可能な杆を支持する回転輪を軸支した一対の支持片を有しており、前記第1締込部及び第2締込部にねじ体を締込み可能に保持してあることを特徴とする。
【0013】第4発明に係る扉の開閉装置は、静止杆をその長手方向の適宜の位置で挾着して取付ける請求項1又は請求項3に記載された取付具と、該取付具に回転可能に支持され、ピニオンを有する回転軸と、前記ピニオンとの噛合によって移動し、扉に連繋されたラックとを備え、該ラックの移動により前記扉を開閉するようにしてあることを特徴とする。
【0014】第5発明に係る扉の開閉装置は、静止杆をその長手方向の適宜の位置で挾着して取付ける請求項2又は請求項3に記載された取付具と、前記輪体に移動可能に支持され、扉に連繋された移動杆と、駆動源に連動するピニオンとの噛合によって移動が可能であり、前記移動杆に取付けられたラックとを備え、該ラックの移動により前記移動杆を介して扉を開閉するようにしてあることを特徴とする。
【0015】第1発明、第2発明、第4発明、第5発明にあっては、一方の挾着体の嵌合凹部を杆の長手方向の適宜の位置に嵌合し、他方の挾着体の係合部を一方の挾着体の掛止部に掛止するとともに、夫々の挾着体の一箇所に設けられた第1締込部及び第2締込部をねじ体で締込むことにより杆の所望の位置に取付具を固定することができ、しかも、一箇所のねじ体を操作するだけで取付具の固定位置を調整することができる。
【0016】このように一方の挾着体の杆への嵌合と、他方の挾着体の掛止と、一箇所のねじ体を締込むだけの簡易な作業によって開閉装置を農業用ハウスの骨組みに組込むことができ、しかも、ピニオン、ラック、移動杆、静止杆の相互の位置関係を取付具によって調整しつつ組み込むことができ、組込作業性を改善することができる。
【0017】第3発明に係る取付具は、前記嵌合凹部は、その内面に対して窪んでおり前記ねじ体の締込みによって撓む溝部を備えていることを特徴とする。
【0018】第3発明にあっては、一方の挾着体の嵌合凹部を杆の長手方向の適宜の位置に嵌合し、他方の挾着体の係合部を一方の挾着体の掛止部に掛止するとともに、夫々の挾着体の第1締込部及び第2締込部をねじ体で締込むときの締込み力によって嵌合凹部の溝部を撓ませ、嵌合凹部の大きさを調整することが可能であるため、嵌合凹部及び杆の寸法誤差に影響されることなく取付具を杆に強固に固定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は取付具及び扉の開閉装置を農業用ハウスに装着した状態の模式的斜視図、図2は開閉装置が扉を開いた状態の模式的斜視図である。
【0020】農業用ハウスAは、コンクリート基礎に立設した複数の柱11…及びこれら柱11…の上部に固定される角形杆を用いてなる梁等の複数の静止杆12…を備えた平面視矩形状の棟の複数が連続する骨組みに、ビニール樹脂フィルムなどの透光シートが張設され、骨組みの全体を覆っている。また、夫々の棟の骨組みの屋根には内部を換気する換気用の窓13…及び扉14…が棟の長手方向へ長くなるように設けられており、また、屋根の内側には夫々の扉14…を一度に開閉する開閉装置Bが設けられている。
【0021】図3は扉の開閉装置を示す斜視図である。この開閉装置Bは、棟の長手方向に長い第1の静止杆12aに取付けられる一台のモータ1(駆動源)と、第1の静止杆12aと平行状に配置し、減速機構を介して前記モータ1と連動する一つの回転軸2と、該回転軸2の軸長方向に離間して配置し、前記回転軸2を第1の静止杆12aと直交する第2の静止杆12bに回転可能に取付ける複数の第1の取付具3…と、前記回転軸2にその軸長方向に離間して嵌合固定された複数のピニオン4…と、前記第2の静止杆12bの長手方向への移動が可能に配置される複数の移動杆5…と、これら移動杆5…を移動可能に支持する回転輪60を有し、前記第2の静止杆12bに取付ける複数の第2の取付具6…と、前記夫々のピニオン4…に噛合して扉開位置及び扉閉位置の間を移動する複数のラック7…と、これらラック7…の両端部を前記移動杆5…に取付ける一対の第3の取付具8…と、複数棟の夫々の扉14…に連繋される連結杆10…を前記夫々の移動杆5…に取付ける複数の第4の取付具9…とを備えている。
【0022】図4は第1の取付具を杆に取付けた状態を示す拡大断面図、図5は図4の一部を切欠いた側面図、図6は第1の取付具の構成を示すもので、(a) は正面図、(b) は左側面図、(c) は平面図、(d) は底面図、図7は第1の取付具の構成を示す右側面図である。
【0023】第1の取付具3…は、前記第2の静止杆12bの長手方向の適宜の位置に嵌合するコ字形の嵌合凹部31bと、該嵌合凹部31bの一端に設けられた掛止部31aと、他端に設けられた第1締込部31cとを有する板状の第1の挾着体31と、前記掛止部31aに掛止する係合部32a及び前記第1締込部31cと向き合う第2締込部32bを有する第2の挾着体32と、前記第1締込部31c及び第2締込部32bに離間して穿設された一対の貫通孔31d,32cに挿入し、第1締込部31c及び第2締込部32bを締込む2本のねじ体33,33と、回転軸2が嵌合される軸受34を保持する保持体35とを備え、該保持体35の一端部が2本の前記ねじ体33,33及びこれらねじ体33,33に螺着されたナット36,36によって前記第2の挾着体32に取付けられている。
【0024】嵌合凹部31bは、離間して向き合う二つの板部と、これら板部を連結する連結部との夫々にその内面に対して窪んでおり前記ねじ体33,33の締込みによって撓む溝部31eが全幅にかけて設けられている。また、第2の挾着体32の第2締込部32bには保持体35の挾着体32に対する位置を決める位置決め突起32dが突設されている。また、保持体35の一端部には前記軸受34が保持されており、他端部には前記一対の貫通孔31d,32cに対応する一対の貫通孔35aが設けてあり、さらにこれら貫通孔35a,35aの間に補強用のリブ35bが突設されている。
【0025】図8は第2の取付具を杆に取付けた状態を示す拡大断面図、図9は図8の側面図、図10は第2の取付具の構成を示すもので、(a) は正面図、(b) は右側面図、(c) は平面図、(d) は底面図である。
【0026】第2の取付具6…は、前記第2の静止杆12bの長手方向の適宜の位置に嵌合するコ字形の嵌合凹部61bと、該嵌合凹部61bの一端に設けられた掛止部61aと、他端に設けられた第1締込部61cとを有する板状の第1の挾着体61と、前記掛止部61aに掛止する係合部62a及び前記第1締込部61cと向き合う第2締込部62b並びにこれら係合部62aと第2締込部62bとの間で前記嵌合凹部61bに対して反対側へ突出され、前記静止杆12bに対して移動する移動杆5の移動を案内する回転輪60が軸支された一対の支持片62c,62cを有する第2の挾着体62と、前記第1締込部61c及び第2締込部62bに穿設された貫通孔61d,62dに挿入し、第1締込部61c及び第2締込部62bを締込む1本のねじ体63とを備え、該ねじ体63にナット65が螺着されている。
【0027】嵌合凹部61bは、離間して向き合う二つの板部と、これら板部を連結する連結部との夫々にその内面に対して窪んでおり前記ねじ体63の締込みによって撓む溝部61eが全幅にかけて設けられている。
【0028】一対の支持片62c,62cには第1軸62e及び第2軸62fを離間して取付け、これら第1軸62e、第2軸62fに回転輪60,64が夫々回転可能に保持されており、これら回転輪60,64の間の案内部に前記移動杆5を挿通し、該移動杆5を回転輪60に移動可能に支持する。尚、第2軸62f及び輪体64は必ずしも必要でない。
【0029】ピニオン4は、回転軸2に外嵌される筒体4aと一体に形成されており、取付ねじ20の締込みにより筒体4aを回転軸2に固定してある。また、筒体4aの両端部に合成樹脂性の軸受21,21を介してラック案内体22,22が相対回転可能に保持されている。
【0030】尚、第1の挾着体31,61及び第2の挾着体32,62はアルミニウム合金を成形したものである。
【0031】以上の如く構成された取付具3,6及び扉の開閉装置Bは、農業用ハウスAの骨組みに組込まれる。開閉装置Bの回転軸2を骨組みの静止杆12bに取付ける場合、第1の取付具3のねじ体33及び保持体35が挾着体31,32に対し取外された状態で、第1の挾着体31の嵌合部31bを静止杆12bの長手方向の適宜位置に嵌合し、第2の挾着体32を第1の挾着体31と向き合う位置から静止杆12bに当接させるとともに係合部32aを掛止部31aに掛止させ、夫々の挾着体31,32の一箇所に設けた第1締込部31c及び第2締込部32bの貫通孔31d,32cと、予め軸受34が回転軸2に挿嵌保持された保持体35の貫通孔35aとに2本のねじ体33,33を挿入する。
【0032】これらねじ体33,33にナット36,36を螺着して第1締込部31c及び第2締込部32bを締込むことにより挾着体31,32を静止杆12bの長手方向の適宜の位置に固定することができ、さらに保持体35を挾着体31,32に取付けることができ、回転軸2を回転可能に支持することができる。また、挾着体31,32及び保持体35を介して回転軸2を静止杆12bに取付けることができる。
【0033】このように第1の挾着体31を静止杆12bに嵌合して第2の挾着体32を掛止し、一箇所のねじ体33を締込むだけの簡易な作業によって回転軸2を骨組みに組込むことができる。
【0034】また、移動杆5を骨組みに組込む場合、第2の取付具6のねじ体63が取外された状態で、第1の挾着体61の嵌合凹部61bを静止杆12bの長手方向の適宜の位置に嵌合し、予め回転輪60が保持された第2の挾着体62を第1の挾着体61と向き合う位置から静止杆12bに当接させるとともに係合部62aを掛止部61aに掛止させ、夫々の挾着体61,62の一箇所に設けた第1締込部61c及び第2締込部62bの貫通孔61d,62dに1本のねじ体63を挿入し、該ねじ体63にナット65を螺着して第1締込部61c及び第2締込部62bを締込むことにより挾着体61,62を静止杆12bの適宜の位置に取付けることができる。このように第2の取付具6の複数を離間して静止杆12bに取付けた状態で、静止杆12bの一端側から夫々の取付具6の案内部に移動杆5を挿通することにより、該移動杆5を回転輪60に移動可能に支持することができ、取付具6を介して移動杆5を静止杆12bに取付けることができる。
【0035】この第2の取付具6にあっても、第1の挾着体61を静止杆12bの長手方向の適宜位置に嵌合して第2の挾着体62を掛止し、一箇所のねじ体63を締込むだけの簡易な作業によって骨組みに組込むことができる。
【0036】以上の如く構成された開閉装置による扉14…の開閉は、モータ1の駆動により減速機構を介して回転軸2及び該回転軸2に設けられたピニオン4…が回転し、該ピニオン4…と噛合する複数のラック7…が扉開位置又は扉閉位置へ移動し、これらラック7…に第3の取付具8…を介して連動する複数の移動杆5…が移動し、これら移動杆5…に第4の取付具9…及び連結杆10…を介して連動する扉14…が開位置又は扉閉位置へ移動する。
【0037】尚、以上説明した実施の形態の取付具3,6は、角形杆を用いてなる静止杆12bに固定されるため、挾着体31,61の嵌合凹部31b,61bがコ字形に形成されているが、その他、例えば前記静止杆12bが円形杆を用いてなる場合は、前記挾着体31,61の嵌合凹部31b,61bを円弧形に形成する。
【0038】また、第1の取付具3は、移動するだけの移動杆5に比べて大径であり、しかも駆動源に連動して回転する回転軸2を取付けるため、第1締込部31c,第2締込部32bに一対の貫通孔31d,32cを穿設し、2本のねじ体33で締込むように構成し、また、第2の挾着体6は、回転軸2に比べて小径であり、移動するだけの移動杆5を取付けるため、第1締込部61c,第2締込部62bに一つの貫通孔61d,62dを穿設し、1本のねじ体63で締込むように構成したが、ねじ体33,63の本数は1乃至複数本であればよい。
【0039】また、第1締込部31c,61c及び第2締込部32b,62bの夫々に貫通孔31d,32c、61d,62dを設け、これら貫通孔に挿入するねじ体33,63に夫々ナット36,65を螺着することによって第1締込部31c,61c及び第2締込部32b,62bを締込むように構成したが、その他、前記ナット36,65をなくし、前記貫通孔31d,61d又は貫通孔32c、62dをねじ孔とし、このねじ孔に前記ねじ体33,63を螺着する構成としてもよい。
【0040】
【発明の効果】第1発明、第2発明、第4発明、第5発明によれば、一方の挾着体の嵌合凹部を杆の長手方向の適宜位置に嵌合するとともに、他方の挾着体を掛止部に掛止し、一箇所のねじ体を締込むだけの簡易な作業によって杆の所望の位置に取付具を強固に固定することができ、しかも、一箇所のねじ体を操作するだけで取付具の杆への固定位置を調整することができるため、ピニオン、ラック、移動杆、静止杆の相互の位置関係を取付具によって調整しつつ組込むことができ、組込作業性を改善することができる。
【0041】第3発明によれば、ねじ体を締込むときの締込み力によって嵌合凹部の溝部を撓ませ嵌合凹部の大きさを調整することが可能であるため、嵌合凹部及び静止杆の寸法誤差に影響されることなく取付具を静止杆に強固に固定することができる。
【出願人】 【識別番号】390038807
【氏名又は名称】サンキン株式会社
【出願日】 平成12年2月17日(2000.2.17)
【代理人】 【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
【公開番号】 特開2001−227241(P2001−227241A)
【公開日】 平成13年8月24日(2001.8.24)
【出願番号】 特願2000−40335(P2000−40335)