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【発明の名称】 冷蔵庫等におけるスライド扉のストッパ装置
【発明者】 【氏名】黒田 義憲

【氏名】延原 薫

【要約】 【課題】冷蔵庫等のスライド扉のストッパ装置について、スライド扉を確実に停止位置に保持する。扉の跳ね返りを防止する。扉停止時における扉吊元部分への負荷を軽減する。扉を停止位置から戻す際にも、抵抗が小さく、扉の移動を容易なものとする。スライド扉の開閉方向が左右勝手違い、あるいはまた左右両開きである場合にも、同じ構造を有する製品を左右反対向きにして使用する。

【解決手段】スライド扉10の戸車走行用レール3 の所定箇所に、スライド扉10の戸車付き扉吊り具11の移動を止めるストッパ24が備えられている。ストッパ10の上方にストッパ10より左右両側にのびている揺動自在なアーム26が水平状に配置され、揺動アーム26の先端部に、レール3 上を移動する戸車12の上部に当たるローラ28または下向き孤状凸部が設けられ、揺動アーム26の他端部に、該アーム26を水平状態に保つように付勢するスプリング30が取り付けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷蔵庫等におけるスライド扉の戸車走行用レールの所定箇所に、スライド扉の戸車付き扉吊り具の移動を止めるストッパが備えられているスライド扉のストッパ装置において、ストッパの上方にストッパより左右両側にのびている揺動自在なアームが水平状に配置され、揺動アームの先端部に、レール上を移動する戸車の上部に当たるローラまたは下向き孤状凸部が設けられ、揺動アームの他端部に、該アームを水平状態に保つように付勢するスプリングが取り付けられている、冷蔵庫等におけるスライド扉のストッパ装置。
【請求項2】 揺動アームの先端部に、内外一対のローラまたは下向き孤状凸部が所定間隔をおいて並んで設けられ、外側ローラまたは下向き孤状凸部が、レール上を移動する戸車の環状凹溝に対向して配置されている、請求項1記載の冷蔵庫等におけるスライド扉のストッパ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば冷蔵庫、冷凍庫、保管庫、あるいは保冷庫等(以下、冷蔵庫等という)におけるスライド扉のストッパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のストッパ装置は、スライド扉の戸車走行用レールのスライド扉開放側の端部上に、ゴム製のストッパが備えられており、このストッパに、開放されたスライド扉の戸尻側の戸車が当たって、扉を停止させるというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のスライド扉のストッパ装置では、ゴム製のストッパのみで、扉が当たる衝撃を受けるため、衝撃力が強い場合には、扉が跳ね返ってしまうという問題があった。
【0004】そこで、ストッパに加えて、保持(キャッチ)機構を設けているものが知られているが、扉の跳ね返りを防止するためには、非常に強力な保持(キャッチ)力を要するため、逆に、扉を停止位置から戻す際には、抵抗が大きくなってしまうという問題があった。
【0005】また、従来の上記いずれのスライド扉のストッパ装置でも、扉吊り具の吊元部分に負荷が集中しやすく、扉吊り具の構造を強化しなければならないという問題があった。
【0006】また一般に、冷蔵庫のスライド扉には、左方片開き、右方片開き、あるいは左右両開きの場合があるが、これらいずれの場合にも、スライド扉を確実に停止位置に保持することができるとともに、扉の跳ね返りを防止することができ、かつ扉停止時における扉の吊元部分への負荷が小さく、しかもスライド扉の開閉方向が左右勝手違い、あるいはまた左右両開きである場合にも、同じ構造を有する製品を使用することができる便利なスライド扉のストッパ装置の出現が強く望まれていた。
【0007】この発明の目的は、上記の従来技術の問題を解決するとともに、上記の従来の要望に応えんとするもので、スライド扉を確実に停止位置に保持することができ、また扉の跳ね返りを防止することができるとともに、扉停止時における扉の吊元部分への負荷を軽減することができるうえに、扉を停止位置から戻す際にも、抵抗が小さく、容易に移動させることができ、さらにスライド扉の開閉方向が左右勝手違い、あるいはまた左右両開きである場合にも、同じ構造を有する製品を使用することができて、非常に便利である、冷蔵庫等におけるスライド扉のストッパ装置を提供しようとするにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、この発明の請求項1記載の発明は、冷蔵庫等におけるスライド扉の戸車走行用レールの所定箇所に、スライド扉の戸車付き扉吊り具の移動を止めるストッパが備えられているスライド扉のストッパ装置において、ストッパの上方にストッパより左右両側にのびている揺動自在なアームが水平状に配置され、揺動アームの先端部に、レール上を移動する戸車の上部に当たるローラまたは下向き孤状凸部が設けられ、揺動アームの他端部に、該アームを水平状態に保つように付勢するスプリングが取り付けられていることを特徴としている。
【0009】またこの発明の請求項2記載の発明は、上記揺動アームの先端部に、内外一対のローラまたは下向き孤状凸部が所定間隔をおいて並んで設けられ、外側ローラまたは下向き孤状凸部が、レール上を移動する戸車の環状凹溝に対向して配置されていることを特徴としている。
【0010】なお、この発明のスライド扉のストッパ装置が取り付けられる戸車走行用レールの所定箇所とは、冷蔵庫等のスライド扉が例えば右方片開きである場合には、扉開放側のレール右端部であり、逆にスライド扉が左方片開きで、いわゆる勝手違いである場合には、扉開放側のレール左端部である。また冷蔵庫等のスライド扉が例えば左右両開きである場合には、レール左右両端部である。さらに冷蔵庫等の広い庫口の中央上部においてこの発明によるストッパ装置をいわゆるセンターストッパとして使用する場合には、庫口の中央上部に対応するレールの中間箇所である。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0012】この明細書において、左右は、図3を基準とし、左とは図3の図面紙葉の表側、右とは同裏側をいうものとする。また内とは冷蔵庫の内側、外とは同外側をいうものとする。
【0013】なお、実施形態は、この発明をスライド扉が右方片開きである冷蔵庫に適用した場合を示すものである。
【0014】図面を参照すると、冷蔵庫(1) の庫壁の外面に、庫口(2) の上方を通過して右側方にのびるアルミニウム中空押出形材製の戸車走行用レール(3) が所要数のL形ブラケット(4) により取り付けられている。スライド扉(10)は、いわゆる右方片開きであり、スライド扉(10)の上壁上面に左右一対の扉吊り具(11)(11)が取り付けられ、各扉吊り具(11)の上端寄り部分に戸車(12)が枢軸(14)によって片持ち状にかつレール(3) 側に突出するように取り付けられていて、これらの戸車付き扉吊り具(11)(11)を介してスライド扉(10)がレール(3) にスライド自在に吊り下げられている。なお、この実施形態では、レール(3) は幅広で、戸車案内用凸条(5) が最も外側に、これの内側に2つのナット嵌込み用内部拡大溝(6)(6)がそれぞれレール(3) の長手方向に設けられている。
【0015】そして、戸車走行用レール(3) のスライド扉開放側の右端部(3a)上に硬質ゴム等の弾性体よりなる倒円錐台形のストッパ(24)が備えられている。この発明によるストッパ装置(20)の実施形態では、レール右端部(3a)上にストッパ取付基板(21)がボルトおよびナットによりレール(3) の長手方向に位置調節自在に取り付けられ、このストッパ取付基板(21)の左端部に立上がり壁部(22)が設けられている。ストッパ取付基板(21)の内側縁部はレール(3) の内側縁部と一致し、かつストッパ取付基板(21)の外側縁部はレール(3) の外側縁部より外側に突出するものとなされており、また立上がり壁部(22)は、このストッパ取付基板(21)の幅と同じ幅を有している。立上がり壁部(22)には内外一対のボルト孔(34)が、立上がり壁部(22)の幅中央部を中心として対称に位置するように所定間隔をおいて設けられ、これらのうち、外側ボルト孔(34)に挿通されたボルト(35)およびナット(図示略)によりストッパ(24)が立上がり壁部(22)の外半部前面に取り付けられている。ストッパ(24)は、レール(3) の戸車案内用凸条(5) より若干外側に突出した位置に配せられている。なお、立上がり壁部(22)の内側ボルト孔(34)は、後述するように、冷蔵庫(1) のスライド扉(10)の開閉方向が左右勝手違いである場合にも、この発明のストッパ装置(20)を使用可能とするために設けられている。
【0016】これに対し、各扉吊り具(11)の上端部の左右両側縁部に一対の張出壁部(13)(13)がそれぞれレール(3) 側に突出するように設けられており、戸尻側の扉吊り具(11)の左右両張出壁部(13)(13)のうち、さらに戸尻側すなわち右側の張出壁部(13)が、ストッパ(24)に当たるようになされている。
【0017】ストッパ(24)の上方には、ストッパ(24)より左右両側にのびている揺動自在なアーム(26)が水平状に配置され、揺動アーム(26)の先端部に、レール(3) 上を移動する戸車(12)の上部に当たるローラ(28)が備えられている。すなわち、この実施形態では、上記ストッパ取付基板(21)の立上がり壁部(22)の上端部に水平壁部(23)が右方にのびるように設けられ、水平壁部(23)の内外両側縁部に一対の軸受ブラケット(25)(25)がそれぞれ上方突出状に設けられ、両軸受ブラケット(25)(25)の長さの中間部分に枢軸(27)が水平状に渡し止められている。揺動アーム(26)は横断面略逆U形を有しており、この揺動アーム(26)の内外両側壁部(26a)(26a)の中央部より若干戸尻側寄り部分が枢軸(27)に揺動自在に支持され、また揺動アーム(26)はストッパ取付基板(21)の幅の中央部に位置するように取り付けられている。
【0018】この揺動アーム(26)の前記ストッパ(24)よりも左方に越えているアーム先端部の内外両側壁部(26a)(26a)に、戸車(12)より相対的に小さい一対の小ローラ(28)(28)が共通の枢軸(29)により所定間隔をおいて並んで設けられ、かつ両小ローラ(28)(28)は、アーム両側壁部(26a)(26a)同士の対向面にそれぞれ沿う位置に回転自在に取り付けられており、両小ローラ(28)(28)のうち、外側の小ローラ(28)が、レール(3) の戸車案内用凸条(5) の真上に対向するように、すなわちレール(3) 上を移動する戸車(12)の環状凹溝(14)に対向するように位置せしめられ、移動する戸車(12)の環状凹溝(12a) の中に入り込んで戸車(12)上端部に当たるように保持されている。なお、他方の内側の小ローラ(28)は、後述するように、冷蔵庫(1) のスライド扉(10)の開閉方向が左右勝手違いである場合にも、この発明のスト ッパ装置(20)を使用可能とするために設けられている。
【0019】つぎに、揺動アーム(26)の右端部とストッパ取付基板(21)との間に揺動アーム(26)を常に水平状態に保持するためのコイルスプリング(30)が介在されている。コイルスプリング(30)は、揺動アーム(26)の上壁(26b) の右端部に上からねじ込まれた長いビス(31)により止められている。コイルスプリング(30)は、その弾発力により揺動アーム(26)の上壁(26b) 右端部を上方に押し上げて、揺動アーム(26)を常に水平状態に保持するように付勢しており、従って揺動アーム(26)の先端部の小ローラ(28)は、戸尻側の戸車(12)の上部に当たる位置に常に保持されている。
【0020】なお、冷蔵庫(1) の庫口(2) の外側近くの所定箇所には、スライド扉(10)を庫口(2) 周縁部の三方枠に押し付けて密閉するための扉下端部押付けローラ(8) が配置され(図3参照)、冷蔵庫(1) のスライド扉開放側の庫壁部分の外側近くの所定箇所には、スライド扉(10)の戸尻側の下端部を止める下部ストッパ(9) が配置されている(図4参照)。
【0021】上記において、冷蔵庫(1) の庫口(2) 側からスライド扉(10)がレール(3) 上を開放方向にすなわち右方に移動してレール端部(3a)の近くまで来ると、スライド扉(10)の戸尻側扉吊り具(11)の戸車(12)が、ストッパ装置(20)の揺動アーム(26)先端部の外側小ローラ(28)の下側を左から右に通過しようとするが、このとき、戸車(12)の上端部が揺動アーム(26)先端部の外側小ローラ(28)に当たり、さらにスライド扉(10)の戸車(12)の通過により、揺動アーム(26)が枢軸(27)を中心として揺動せしめられ、揺動アーム(26)先端部の小ローラ(28)が戸車(12)上端部の環状凹溝(12a) の中に入り込んだ状態で戸車(12)との摩擦接触により反対向きに回転させられながら、戸車(12)の頂部を越える。このとき、揺動アーム(26)先端部はコイルスプリング(30)の弾発力に抗して押し上げられ、逆に、揺動アーム(26)の他端部は降下する。そして、小ローラ(28)が戸車(12)の頂部を越えると、今度はコイルスプリング(30)の弾発力によって揺動アーム(26)の他端部が押し上げられて、揺動アーム(26)が水平状態に復元し、これの先端部の小ローラ(28)は戸車(12)の左側において元の高さに保持される。ついで直ちに、同扉吊り具(11)の右側張出壁部(13)がストッパ(24)に当たって扉(10)が停止する。
【0022】このように、スライド扉(10)の停止前に、先に戸車(12)の上端部が揺動アーム(26)の小ローラ(28)に当たってこれを押し上げるため、衝撃力が分散され、その後のスライド扉(10)が停止する際の衝撃が緩和されて、扉吊り具(11)の吊元部分への負荷を軽減することができる。
【0023】またスライド扉(10)が停止する際の衝撃力が緩和されるため、扉(10)の跳ね返り力も小さくなり、しかも揺動アーム(26)先端部の小ローラ(28)が戸尻側の戸車(12)の上部に、該戸車(12)を左方に越えて庫口(2) 側より戸車(12)に当たるように位置しているとともに、コイルスプリング(30)の弾発力により付勢されて揺動アーム(26)が水平状態にすなわち小ローラ(28)が戸車(12)の上部に当たる高さに保持されるため、戸車(12)の戻止めを確実に果すことができて、スライド扉(10)が庫口(2) 側に戻されることがなく、スライド扉(10)の全開時に、扉(10)を確実に停止状態に保持することができるものである。
【0024】そして、スライド扉(10)を左方にすなわち冷蔵庫の庫口(2) の方に引き戻す際には、スライド扉(10)を閉方向に引っ張ることにより、扉(10)の戸尻側の戸車(12)が揺動アーム(26)先端部の小ローラ(28)の下側を今度は右から左に通過しようとするが、このとき揺動アーム(26)先端部の小ローラ(28)が戸車(12)との摩擦接触により反対向きに回転しながら戸車(12)の頂部を越えるとともに、これに伴って揺動アーム(26)の先端部がコイルスプリング(30)の弾発力に抗して押し上げられるとともにアーム(26)の他端部が降下せしめられるが、その場合の抵抗が非常に小さく、容易にスライド扉(10)を左方にすなわち冷蔵庫の庫口(2) の方に移動させることができるものである。
【0025】なお、図2に示すように、レール(3) の庫口(2) 側の左端部(3b)上にもストッパ装置(20)が、スライド扉(10)の停止位置に対応するように位置調節されてかつレール右端部(3a)の場合とは左右反対向きに取り付けられているが、これには弾性体よりなるストッパ(24)が設けられているだけで、小ローラ(28)(28)を有する揺動アーム(26)は備えられていない。またストッパ(24)はストッパ取付基板(21)の立上がり壁部(22)の外半部前面に位置するように付け替えられている。すなわち、ストッパ取付基板(21)を左右反対向きにした際、立上がり壁部(22)の一対のボルト孔(34)のうち、外側に位置するボルト孔(34)に挿通されたボルト(35)およびナット(図示略)によりストッパ(24)が固定されるものである。そして、スライド扉(10)が庫口(2) を塞ぐように左方に移動して来た際、戸先側の扉吊り具(11)の左張出壁部(13)が、ストッパ(24)に当たるようになされている。
【0026】また、図3に示すように、戸車走行用レール(3) の外側面には凸条(7) がレール(3) の全長にわたって設けられている。そして、スライド扉(10)の各扉吊り具(11)の内側面に、凸条(7) の下方近くに位置して戸車(12)の浮上がり時に該凸条(7) の下面に当たる脱輪防止用ローラ(15)が取り付けられている。この脱輪防止用ローラ(15)の枢軸(17)は、軸受部材(16)により片持ち状に支持されており、軸受部材(16)は一対のねじ(18)によって扉吊り具(11)の内側面に戸車(12)の下側近くに位置するように取り付けられている。そしてこのように、レール(3) 上を走行する戸車(12)の浮上がり時に、脱輪防止用ローラ(15)が凸条(7) の下面に当たる結果、スライド扉(10)の脱輪を確実に防止することができるとともに、戸車(12)の浮上がり防止のためにローラ(15)が用いられているため、レール(3) との接触抵抗が非常に小さく、スライド扉(10)の開閉操作を小さい力で軽く行なうことができる。またレール(3) および浮上がり防止用ローラ(15)の磨耗を大幅に軽減することができ、従って耐久性にすぐれており、小型あるいは軽量のスライド扉にも対応することができるという利点がある。
【0027】なお、上記実施形態の場合とは逆に、冷蔵庫(1) のスライド扉(10)が左方片開きであり、いわゆる勝手違いである場合にも、この発明によるストッパ装置(20)をレール(3) の左端部に、図1の場合と左右反対向きに取り付けることにより、同様に使用可能である。この場合には、前記図2のレール(3) の左端部(3b)側のストッパ装置(20)ついて説明したように、ストッパ(24)は、取付基板(21)の立上がり壁部(22)の外半部前面に位置するように付け替える必要があるが、ストッパ装置(20)の揺動アーム(26)およびこれの先端部に取り付けられた内外一対の小ローラ(28)(28)は、そのままで良い。というのは、揺動アーム(26)の先端部に取り付けられた内外一対の小ローラ(28)(28)のうち、図1では内側に配置されていた小ローラ(28)が、今度は逆に外側に位置して、レール(3) の戸車案内用凸条(5)の真上に対向するように配されるためである。そして、この小ローラ(28)がスライド扉(10)の戸尻側の戸車(12)の環状凹溝(12a) に嵌まり込んで戸車(12)上端部に当たり、スライド扉(10)が停止する際の衝撃を緩和することができるとともに、戸車(12)の戻止めひいてはスライド扉(10)の戻止めを果すことができるものである。
【0028】さらに、上記実施形態の場合とは異なり、冷蔵庫(1) の広い庫口(2) に対して左右一対のスライド扉(10)(10)が設けられていて、スライド扉(10)(10)が左右両開きである場合には、この発明によるストッパ装置(20)(20)を、戸車走行用レール(3) の左右両端部に互いに反対向きに取り付けることにより、同様に使用可能である。またこの場合、広い庫口(2) の中央上部に対応するレール(3) の中間箇所に、この発明によるストッパ装置(20)(20)を、互いに左右反対向きに取り付けることにより、左右両開きスライド扉(10)(10)のいわゆるセンターストッパとして使用することができる。
【0029】そして、これらいずれの場合にも、左右両開きスライド扉(10)(10)がそれぞれ停止する前に、ストッパ装置(20)の揺動アーム(26)先端部の小ローラ(28)が戸車に(12)の上端部に当たることにより衝撃力が分散され、その後のスライド扉(10)(10)がストッパ(24)により停止する際の衝撃が緩和されて、それぞれの扉吊り具(11)(11)の吊元部分への負荷を軽減することができる。またスライド扉(10)(10)が停止する際の衝撃力が緩和されるため、扉(10)(10)の跳ね返り力も小さくなり、スライド扉(10)(10)が戻されることがなく、スライド扉(10)(10)を確実に停止状態に保持することができる。そして、スライド扉(10)(10)の開閉の際にも、抵抗が非常に小さく、スライド扉(10)(10)の開閉操作が容易である。
【0030】このように、ストッパ装置(20)の揺動アーム(26)の先端部に、内外一対のローラ(28)(28)が所定間隔をおいて並んで設けられているから、スライド扉(10)の開閉方向が左右勝手違い、あるいはまた左右両開きである場合にも、同じ構造を有するストッパ装置(20)の製品を、左右反対向きにしてかつストッパ(24)の取付位置をわずかに変えるだけで、共通して使用することができ、非常に便利である。
【0031】なお、上記実施形態においては、揺動アーム(26)のストッパ(24)よりも左方に越えている揺動アーム(26)の先端部に、一対のスライド扉戻り止め用小ローラ(28)(28)が設けられているが、これに限らず、このような小ローラ(28)(28)の代わりに、同様に摩擦抵抗の少ない下向き孤状凸部が設けられていても良い。
【0032】また、上記実施形態においては、この発明のスライド扉のストッパ装置(20)を、冷蔵庫(1) に適用した場合を示したが、この発明は、その他、冷凍庫、保管庫、あるいは保冷庫等のスライド扉にも、全く同様に適用されるものである。
【0033】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明は、上述のように、冷蔵庫等におけるスライド扉の戸車走行用レールの所定箇所に、スライド扉の戸車付き扉吊り具の移動を止めるストッパが備えられているスライド扉のストッパ装置において、ストッパの上方にストッパより左右両側にのびている揺動自在なアームが水平状に配置され、揺動アームの先端部に、レール上を移動する戸車の上部に当たるローラまたは下向き孤状凸部が設けられ、揺動アームの他端部に、該アームを水平状態に保つように付勢するスプリングが取り付けられているもので、この発明のスライド扉のストッパ装置によれば、スライド扉を確実に停止位置に保持することができ、また扉の跳ね返りを防止することができるとともに、扉停止時における扉の吊元部分への負荷を軽減することができるうえに、扉を停止位置から戻す際にも、抵抗が小さく、容易に移動させることができるという効果を奏する。
【0034】またこの発明の請求項2記載の発明は、上記揺動アームの先端部に、内外一対のローラまたは下向き孤状凸部が所定間隔をおいて並んで設けられ、外側ローラまたは下向き孤状凸部が、レール上を移動する戸車の環状凹溝に対向して配置されているものであるから、スライド扉の開閉方向が左右勝手違い、あるいはまた左右両開きである場合にも、同じ構造を有するストッパ装置の製品を、左右反対向きにしてかつ部品の取付位置を変えるだけで、共通して使用することができ、非常に便利であるという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000002004
【氏名又は名称】昭和電工株式会社
【識別番号】593126167
【氏名又は名称】佐伯金属株式会社
【出願日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【代理人】 【識別番号】100060874
【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 瑛之助 (外4名)
【公開番号】 特開2001−227238(P2001−227238A)
【公開日】 平成13年8月24日(2001.8.24)
【出願番号】 特願2000−41125(P2000−41125)