| 【発明の名称】 |
ドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】空 正浩
【氏名】梶田 修
【氏名】川真田 守
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| 【要約】 |
【課題】長さの異なるガイドレールを予め準備して製作するのは、色々の金型を製作する必要があり、製造コストが嵩み、取り付け相手側部材であるインナーパネル側にも各ガイドレールの取り付け部位に対応した取り付け孔等の加工を施さなければならず、加工が複雑になる不具合があった。さらに、軽量化およびモジュール化の点でも不利となっていた。
【解決手段】他方の折り曲げ部16にスライダ25に結合した索部材18を案内する索部材ガイド19,20を設け、索部材ガイド19,20にドアウィンドガラス21の最下降位置を規定するストッパ207,208を設け、昇降方向における寸法形状が異なるドアウィンドガラス21に対応して、これに見合った昇降移動量となるように、ストッパ25の設けた位置L1,L2を異ならしめた索部材ガイド201,202を選択的に取り付けられるように構成したこと。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハット型断面を有するドアウィンドガラス昇降用のガイドレールの頂面をインナーパネルに対面するように取り付けると共に、昇降力伝達用の索部材により該ガイドレールに沿って摺動するスライダを介してドアウィンドガラスを昇降せしめるドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置において、前記ガイドレールの長手方向軸線に沿う両側縁形成された一対の折り曲げ部のうち、少なくともいずれか一方の折り曲げ部に前記スライダを摺動可能に設け、少なくともいずれか他方の折り曲げ部に前記スライダに結合した前記索部材を案内する索部材ガイドを設け、該索部材ガイドに前記ドアウィンドガラスの最下降位置を規定するストッパを設け、さらに前記昇降方向における寸法形状が異なる前記ドアウィンドガラスに対応して、これに見合った昇降移動量となるように、前記ストッパの設けた位置を異ならしめた索部材ガイドを選択的に取り付けられるように構成されたことを特徴とするドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置。 【請求項2】 前記スライダは、前記一方の折り曲げ部に摺動可能に設ける一方、前記他方の折り曲げ部下端の位置を、前記一方の折り曲げ部下端よりも上方に存するように形成し、前記索部材ガイドは、前記他方の折り曲げ部の上端に設けられる上部索部材ガイドと、その下端に設けられる下部索部材ガイドとで形成し、該下部索部材ガイドに前記ドアウィンドガラスの最下降位置を規定するストッパを設け、さらに前記昇降方向における寸法形状が異なる前記ドアウィンドガラスに対応して、これに見合った昇降移動量となるように、前記ストッパの設けた位置が異なるように形成した下部索部材ガイドを選択的に取り付けられるように構成されたことを特徴とする請求項1記載のドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置。 【請求項3】 前記上下部両索部材ガイドに、前記他方の折り曲げ部の長手方向軸線に略直交する横断面形状に対応する形状の溝を形成する一方、前記他方の折り曲げ部と前記下部索部材ガイドとの間にロック手段を設け、該溝に前記他方の折り曲げ部16を差し込んだとき、該下部索部材ガイドが前記ロック手段を介して前記ガイドレールに嵌合されるように構成されたことを特徴とする請求項2記載のドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置。 【請求項4】 前記インナーパネルは、合成樹脂材で形成されると共に、前記ガイドレールの上端は、締結手段により前記インナーパネルに結合され、前記ガイドレールの下端は、前記インナーパネルに設けた受け部材に収容されることで支持されるように形成されたことを特徴とする請求項3記載のドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアウィンドガラスを昇降させるガイドレール装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車製造においては、セダンとワゴン車というように車体基本構造が同型の車種でも、例えばドアの開口部面積、すなわち、ドアウィンドガラスの大きさを異にすることがよく行われる。一般に従来、図11に示す自動車のドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置1にあっては、ガイドレール2はその上下両端にブラケット3,4が形成されるが、係るブラケット3,4は板金成形加工により一体成形されたり、あるいは別体に形成された板金加工部品をあと付けにより設けてブラケットを形成したりしていた。こうして形成されたブラケット3,4は、ボルト、ビス、ナット等の適宜の締結手段を用いてインナーパネル5に取り付けることで、ガイドレール2をインナーパネル5に取り付けていた。またこの場合、ガイドレール2は、それぞれの車種に応じた長さに見合った形状に形成されていた。例えば、セダンではガイドレール2の長さが短く、ワゴン車ではセダンよりも長いガイドレールに設定される。これは、ウィンドガラスのガイドレール2に対する昇降移動量が車種により長短それぞれ異なり、これを考慮して長さL寸法の相違するガイドレール2をそれぞれ予め生産して具えていた。一方、このようにパターンの異なるガイドレールを取り付ける必要から、ドア本体6のインナーパネル4側の固定部もそれぞれのガイドレールのブラケットの位置に対応したボルト等の挿入孔7を穿設していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このような長さの異なるガイドレールを予め準備して製作することは、それだけ種類の異なる金型を製作する必要があり、そのため製造コストが嵩み、またその取り付け相手側部材であるインナーパネル側にも各ガイドレールの取り付け部位に対応した取り付け孔等の加工を施さなければならず、それだけ加工が複雑になる不具合もあった。さらに、近年の燃費向上対策の一貫における車重の軽量化および製造コスト低減における車両構成部品のモジュール化の各面から、車種毎に異なる部品を共用化と軽い素材の使用を図ることが有効とされるが、上記の場合にはいずれも軽量化およびモジュール化の点で不利となっていた。 【0004】本発明は、上述した事情に鑑みて工夫されたもので、部品の共用化並びにそれから派生する部品の不用化による軽量化を図り、また軽量材質の使用による軽量化さらにはモジュール化の促進等を通じたことによるトータルコストの低減を図ることができるドアウィンドガラス昇降用のガイドレール装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するためなされた請求項1記載の発明に係るドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置は、ハット型断面を有するドアウィンドガラス昇降用のガイドレールの頂面をインナーパネルに対面するように取り付けると共に、昇降力伝達用の索部材により該ガイドレールに沿って摺動するスライダを介してドアウィンドガラスを昇降せしめるドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置において、前記ガイドレールの長手方向軸線に沿う両側縁に形成された一対の折り曲げ部のうち、少なくともいずれか一方の折り曲げ部に前記スライダを摺動可能に設け、少なくともいずれか他方の折り曲げ部に前記スライダに結合した前記索部材を案内する索部材ガイドを設け、該索部材ガイドに前記ドアウィンドガラスの最下降位置を規定するストッパを設け、さらに前記昇降方向における寸法形状が異なる前記ドアウィンドガラスに対応して、これに見合った昇降移動量となるように、前記ストッパの設けた位置を異ならしめた索部材ガイドを選択的に取り付けられるように構成されたことを特徴とする。 【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載のドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置に係り、前記スライダは、前記一方の折り曲げ部に摺動可能に設ける一方、前記他方の折り曲げ部下端の位置を、前記一方の折り曲げ部下端よりも上方に存するように形成し、前記索部材ガイドは、前記他方の折り曲げ部の上端に設けられる上部索部材ガイドと、その下端に設けられる下部索部材ガイドとで形成し、該下部索部材ガイドに前記ドアウィンドガラスの最下降位置を規定するストッパを設け、さらに前記昇降方向における寸法形状が異なる前記ドアウィンドガラスに対応して、これに見合った昇降移動量となるように、前記ストッパの設けた位置が異なるように形成した下部索部材ガイドを選択的に取り付けられるように構成されたことを特徴とする。 【0007】請求項3記載の発明は、請求項2記載のドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置に係り、前記上下部両索部材ガイドに、前記他方の折り曲げ部の長手方向軸線に略直交する横断面形状に対応する形状の溝を形成する一方、前記他方の折り曲げ部と前記下部索部材ガイドとの間にロック手段を設け、該溝に前記他方の折り曲げ部を差し込んだとき、該下部索部材ガイドが前記ロック手段を介して前記ガイドレールに嵌合されるように構成されたことを特徴とする。 【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載のドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置に係り、前記インナーパネルは、合成樹脂材で形成されると共に、前記ガイドレールの上端は、締結手段により前記インナーパネルに結合され、前記ガイドレールの下端は、前記インナーパネルに設けた受け部材に収容されることで支持されるように形成されたことを特徴とする。 【0009】請求項1記載の発明に係るドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置によれば、索部材ガイドに前記ドアウィンドガラスの最下降位置を規定するストッパを設け、さらにドアウィンドガラスの昇降する方向における寸法形状が異なるドアウィンドガラスに対応して、これに見合った昇降移動量となるように、索部材ガイドのストッパの設ける位置を異ならしめた索部材ガイドを適宜選択的に取り付けられる。これにより、ドアウィンドガラスはその大きさに応じた昇降ストロークの範囲内で、ガイドレールに沿って昇降する。 【0010】請求項2記載の発明に係るドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置によれば、索部材ガイドを、上部索部材ガイドと下部索部材ガイドとから形成し、しかもこの下部索部材ガイドに設けるストッパの位置が異なるように形成したので、下部索部材ガイドを選択的に取り付けることにより、それに見合った大きさのドアウィンドガラスがガイドレールに沿って上下方向に昇降する。すなわちドアウィンドガラスはストッパに衝接するまで下降変位する。そして、スライダは一方の折り曲げ部に沿って摺動し、索部材は上下部両索部材ガイドにより案内される。 【0011】請求項3記載の発明に係るドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置によれば、上下部両索部材ガイドに設けた溝を他方の折り曲げ部の端部に差し込む。またこの下部索部材ガイドは、ロック手段によりガイドレールに嵌合して取り付けられる。 【0012】請求項4記載の発明に係るドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置によれば、インナーパネルを合成樹脂材を用いて形成し、ガイドレールブラケットを使用することなく、ガイドレールはその上端を締結手段で、その下端を受け部材により直接にインナーパネルにそれぞれ取着される。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。先ず、図1でドアウィンドガラス昇降用ガイドレール装置の概要を説明する。図中符号10は合成樹脂材で成形加工されたインナーパネルで、ドアウィンドガラス(以下「ガラス」という)が車両前後方向に揺れるのを規制すると共に上下方向に円滑に昇降させる案内ガイド11、その水平方向への変位を規制する水平規制ガイド12,およびドアスピーカ取り付け部13等が一体に成形されている。14はハット型断面をなし、例えばロール成形加工により形成されたガラス昇降用のガイドレールで、その頂面141(図4)をインナーパネル10に接するように向けて後で説明する取り付け手段により取り付けらる。従って、ガイドレール14の長手方向軸線に沿う頂面両側の縁部には、フランジ状の一対の折り曲げ部15,16が形成されていて、インナーパネル10との間で間隙が存在し、一方の折り曲げ部15には後述するスライダが、また他方の折り曲げ部16には索部材ガイド等が装着されるようになっている。17はウィンドレギュレータモータ(以下「モータ」という)、18は該モータ17の昇降力を伝達する索部材たるワイヤで,他方の折り曲げ部16の上下端に設けた上部索部材ガイド19と下部索部材ガイド20とに巻装して案内される。次に、図1の○印部Aには図2〜4に示すようなドアウィンドガラス21(図2)の支持機構が設けられる。すなわち、22は合成樹脂で形成されて上方に開口部23を有する箱型形状のキャリアプレートである。一側壁面24の背面(図2,3の手前側)には、上記した一方の折り曲げ部15に対して摺動するように嵌装される一対のスライダ25と、ワイヤ18の上昇側及び下降側の終端をそれぞれ適宜に結合したワイヤエンドケース26とが一体に形成される。そしてワイヤエンドケース26はガイドレール14の凹溝27に収容され、キャリアプレート22の車両前後、左右へのふらつきを阻止できるようになっている(図3,4)。なお、キャリアプレート22の他側壁面28には、スリット29で切り刻まれた可撓部30が形成される。或る可撓部30は、その下方で箱型の内面側に突起31(図4)が形成されていて、ドアウィンドガラス21をいわゆるワンモーションで嵌め込んだときに、突起31が予めドアウィンドガラス21に穿設された貫通孔に自然に挿入されることでドアウィンドガラス21がキャリアプレート22と一体に固定される。また一体に固定された後も他側壁面30が常にガラス21面をその弾性力により接圧するように形成されているので、両者21,22間でガタが生じるのを円滑に阻止されるものである。 【0014】次に、本実施の形態における必須の技術的事項であるガイドレール装置の構成を詳細に説明する。図5はガイドレール装置の組立分解における外観斜視図であり、ガイドレール14の他方の折り曲げ部16の下方は、あたかもその一部が取り除かれたようになっていて、その下端161は一方の折り曲げ部15の下端151よりも上方に位置するように短く形成されている。上部索部材ガイド19には他方の折り曲げ部16に嵌合可能な嵌合溝33が形成されている。また、下部索部材ガイド20であるが、昇降方向における寸法形状が異なるドアウィンドガラス21に対応して、これに見合った昇降移動量となるように選択的に採用されうる予め準備された大型ガイド201と小型ガイド202とがある。これらの各ガイド201,202にも上部索部材ガイド19の嵌合溝33と同じように、折り曲げ部16の下端161に嵌合できる嵌合溝203,204が形成されている。こうして各ガイド19,201,202は図5,6の矢印に示す方向に差し込んで嵌合する(この嵌合によるロック機構については後述する)ことで他方の折り曲げ部16に取り付けることができる。なお、191,205および206はワイヤ18を案内するガイド溝を示し、各ガイド溝にワイヤ18が摺動抵抗を極力抑制された状態で通され、ワイヤがあたかも滑車のように他方の折り曲げ部16に巻装されるようになっている。さらに大小のガイド201,202には索部材ガイドたるキャリアプレート22のスライダ25との衝撃を緩和するストッパゴム207,208が設けられているとともに、スライダ25が衝合することによりドアウィンドガラスの最下降位置が規定されるようになっている。 【0015】一方、ロック機構であるが、他方の折り曲げ部16の下端161近傍には、図7のような係止突起34が切り起こされ(2箇所)、これに応じて大小のガイド201,202の各背面側にも係る係止突起34に係合可能な凹状のロック部35,36が形成される。同様に上部索部材ガイド19にもロック部と、これに係合できる係止突起(いずれも図示しない)とが形成されて、ロック機構が構成されるものである。 【0016】また、ガイドレール14の上部にはボルト、ビス、リベット等の適宜の締結手段を介してインナーパネル10に取り付けるための取り付け孔37が設けられる。 【0017】一方、ガイドレール14の下方の支持構造についてであるが、該下方は次に説明する受け部材38に係合するように形成したロック穴39が穿設されている。すなわち、受け部材38は好ましくは合成樹脂材で形成されており、図5に拡大して図示したように上記したロック穴39に係合可能な爪40が突設されている。この受け部材38は図9のようにインナーパネル10の所定位置にビス、ボルト、接着材等の適宜の固定手段を用いて取り付けられる。従って、この受け部材38がインナーパネル10に固定されることによりガイドレール14の下端を受け入れるポケットのごとく形成されて、ガイドレール下方を支持することとなる。 【0018】ガイドレール装置の組立てについて説明する。セダン用のガイドレール14を組み立てる場合、図5に示す上部索部材ガイド19は、図5の矢印方向に示すようにその嵌合溝33を他方の折り曲げ部16に差し込むことにより取り付けられる。他方、大型ガイド201を取り付けるのであるが、その嵌合溝203を図5,6の矢印方向から他方の折り曲げ部16下端161に差し込む。こうして、各ガイド19,201はそのロック部35,36が係止突起34に係合することでガイドレール14にロックして固定することができ、図8(a)に示すガイドレール装置を得る。また、ワゴン車の場合も同様にして、図5,6の矢印方向に各ガイド19,202をガイドレール14に固定することで組み込まれるが、このとき小型ガイド202のロック部36は、ガイドレール14の上下に2個並んだ係止突起34のうち、上方に位置する係止突起34に係合するようになっており、図8(b)のガイドレール装置を得る。このようにして大小のガイド201,202がガイドレール14に取り付けられたとき、ストッパゴム207,208は一方の折り曲げ部15にほぼ添着するようになっている。従って、キャリアプレート22が下降するとき、そのストッパ25がストッパゴム207,208に衝合することでドアウィンドガラスの最下降位置が規定される。図8のように、最下端の基準線からストッパゴムまでの高さは大型ガイド201の場合はL1であり、小型ガイド202の場合はL2となって、L1の方がL2よりも小さく、従ってキャリアプレート22の最下降位置は、大型ガイド201の方がより低い位置にあることになる。 【0019】ガイドレール装置を図9に示すインナーパネル10へ取り付ける方法を述べる。先ず受け部材38をインナーパネル10の所定箇所に設ける。その後図8に示すガイドレール装置の下端を受け部材38に差し込む(図5の白矢印方向)。ボルト41を取り付け穴37に通してインナーパネル10にねじ込む。すると、図1のようにガイドレール装置がインナーパネル10に設けられる。次いで、ワイヤ18を上部索部材ガイド19と下部索部材ガイド20である大型ガイド201や小型ガイド202のガイド溝191,205,206等に通す。他方、ドアウィンドガラス2を組み込んだキャリアプレート22のスライダ25を一方の折り曲げ部15に差し込む。ワイヤエンドケース26にワイヤ18を結合する。こうしてインナーパネル10にドアウィンドガラス昇降用としてのガイドレール装置が一体化された、つまりモジュール化されたドアインナーパネル体が得られる。 【0020】従って、本実施の形態は、上記のような構成を有するため、次のように作動する。モータ17が駆動されてワイヤ18が上下方いずれかの方向に牽引されると、ワイヤ18は上部索部材ガイド19および下部索部材ガイド20(大型ガイド201,小型ガイド202)の各ガイド溝191,205,206を摺接しながらキャリアプレート22のワイヤエンドケース26にその牽引力を伝達する。これにより、キャリアプレート22はガイドレール14に沿って上下方向に昇降移動する。これに伴い、ドアウィンドガラス21は案内ガイド11や水平規制ガイド12に案内されながらキャリアプレート22と一体になって円滑に昇降移動する。 【0021】車両ドアにおいてウィンドガラス21の形状、すなわち昇降方向の寸法が異なる場合でも一つのガイドレール14を用意し、これに大型ガイド201や小型ガイド202を選択して装着するだけで、それに見合ったストッパ位置を設定できので、ガイドレール14の共用化を図ることができ、このためこれらのガイド201,202をガイドレール14の片側である他方の折り曲げ部16の下端161にのみ差し込んで取り付けるだけで、容易にガイドレールの共用化を実現できる。またインナーパネル10を合成樹脂材で成形した場合には、ガイドレール15はその上端をボルト41を用いることでインナーパネル14に締結される一方、下端をインナーパネル14に予め取着した受け部材8に差し込んで嵌合することで位置決め固定されることとなるので、上記従来装置のような複雑な形状を有する金型を使用して板金成形加工したガイドレールブラケット2,4を使用することを廃止し、単なる押し出し成形やプレス成形だけで簡単にガイドレールを製作できる。このため、それだけコストを安価にでき、ひいては車両の軽量化およびモジュール化を一層促進できるといった作用効果を有する。 【0022】以上、本実施の形態を具体的に詳述してきたが、具体的な構成はこの形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上記ではキャリアプレート22のスライダ25を一方の折り曲げ部15に摺動できるように形成したが、勿論他方の折り曲げ部16にまで跨って摺動するように設けてもよい。また、大小型の両ガイド201,202は他方の折り曲げ部16の下端にのみ差し込んでガイドレール14に嵌合するように形成したが、図10(a)(b)のように一他両方の折り曲げ部15,16の間に跨って嵌合する態様の大型ガイド201’や小型ガイド202’に形成する態様のものでもあってもよい(図中の符号に付したダッシュは上記実施の形態と均等部分を表す)。さらに両折り曲げ部15,16の横断面形状をL字型にしたが、これ以外の例えばU型、コ型等の適宜の断面形状に形成してもよい。またストッパゴム207,208,207’,208’の代わりにコイル状のばね部材をこれらのガイド207,208等に埋設するなどして用いることもできる。さらに、受け部材38をインナーパネル10に取り付けたが、この受け部材をインナーパネル10と一体に成形して形成してもよく、これにより受け部材38の取り付けを省略化することができるので生産効率をより向上させることができる。また、上記ではドアはサイドドアの場合であったが、リアドアにも適用できる。また上記では一本のガイドレール方式の場合であったが、二本のガイドレールを平行に配した態様のガイドレールにも応用できる。さらに上部索部材ガイド19、下部索部材ガイド20に設けたガイド溝191,205,206等のみで索部材であるワイヤ18を案内させたが、これらの溝の一部にローラ部材を設けたり、あるいはガイド溝を設けないでローラ部材を軸設し、これにワイヤを係合させるようにしてもよい。これによれば、モータの駆動抵抗を低減できるので好都合である。また、ガイドレール14を金属製で形成したが、勿論炭素繊維等で強度を強化し強化プラスチックのような合成樹脂材で形成してもよい。さらに、インナーパネル10はその全体を金属製に、あるいは部分的に金属と合成樹脂との複合材で形成したものを使用したものであってもよい。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、昇降方向における寸法形状が異なるドアウィンドガラスに対応して、これに見合った昇降移動量となるように、ストッパの設けた位置を異ならしめた索部材ガイドを選択的に取り付けられるようにすることで、ガイドレールの共通化を図ることができる効果を奏する。 【0024】請求項2に記載された本発明によれば、スライダを一方の折り曲げ部に摺動可能に設ける一方、他方の折り曲げ部下端の位置を、一方の折り曲げ部下端よりも上方に存するように形成し、索部材ガイドは、他方の折り曲げ部の上端に設けられる上部索部材ガイドと、その下端に設けられる下部索部材ガイドとで形成し、下部索部材ガイドにドアウィンドガラスの最下降位置を規定するストッパを設け、かつ、昇降方向における寸法形状が異なるドアウィンドガラスに対応して、これに見合った昇降移動量となるように、ストッパの設けた位置が異なるように形成した下部索部材ガイドを選択的に取り付けられるように構成されたため、ガイドレール製造のための複雑な金型製作するのを不用化でき、ドア装置自体の重量軽量化を図れる効果を奏する。 【0025】請求項3に記載された本発明によれば、他方の折り曲げ部と下部索部材ガイドとの間にロック手段を設け、これらの各ガイドを前記他方の折り曲げ部に差し込むだけで、下部索部材ガイドがロック手段を介してガイドレールに嵌合されるたため、簡単にガイドレール装置を得ることができる効果を奏する。 【0026】請求項4に記載された本発明によれば、ガイドレールの共用化とともに、インナーパネルを軽量材料である合成樹脂材で形成することにより、ガイドレールブラケットを廃止することができ、ひいてはドア装置のモジュール化の促進に一層寄与できる効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月28日(1999.12.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060690 【弁理士】 【氏名又は名称】瀧野 秀雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−182428(P2001−182428A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−374766 |
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