| 【発明の名称】 |
折り畳み式機器のヒンジ構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】神谷 愼一
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| 【要約】 |
【課題】上部パネルと下部パネルの開き角度を使用者の望む任意の角度位置に無段階に設定しロックするとともに、経時変化によるへたりや設定角度の戻りを防止する。
【解決手段】第1ヒンジ1Aに第1ヒンジ1Aと一体的に回転するように設けられた第1ヒンジボス部材31の支持部315に、第2ヒンジ2Aと一体的に回転するように設けられた第2ヒンジボス部材32を相対回転可能に支持し、この第2ヒンジボス部材32の小径円筒部323に対向して、角度設定部材33を回転可能に設け、角度設定部材33を第1ヒンジボス部材31に固定するネジ部材34を弛めた状態で、上部パネル1Aと下部パネル2Aの開き角度が大きくなる方向及び小さくなる方向に回転して、上部パネル1Aと下部パネルの開き角度を任意の角度に設定できる構成にした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 折り畳み式機器を構成する上部パネルと下部パネルを開閉可能に連結するヒンジ構造であって、前記上部パネルの一端に設けられた第1ヒンジと、前記下部パネルの一端に前記第1ヒンジと軸線が一致するように前記第1ヒンジと対向して設けられた第2ヒンジと、前記第1及び第2ヒンジの一方のヒンジに、該ヒンジと一体的に回転するように設けられた第1ヒンジボス部材と、前記第1ヒンジボス部材に設けられ、前記一方のヒンジと同軸上で他方のヒンジ側へ突出する所定長さの支持部と、前記第1及び第2ヒンジの他方のヒンジに、該ヒンジと一体的に回転するように設けられ、かつ、前記支持部に相対回転可能に支持された第2ヒンジボス部材と、前記一方のヒンジとは離れた側の前記第2ヒンジボス部材に対向して前記他方のヒンジの軸線を中心に回転可能に設けられ、前記上部パネルと下部パネルの開き角度を任意の角度に設定する角度設定部材と、前記角度設定部材を前記第1ヒンジボス部材に固定するネジ部材と、前記角度設定部材と前記第2ヒンジボス部材間に設けられ、前記角度設定部材で設定された角度位置に前記上部パネルと下部パネルの開き角度をロックする第1ロック部材と、を備えることを特徴とする折り畳み式機器のヒンジ構造。 【請求項2】 前記第1ヒンジボス部材と前記第2ヒンジボス部材間に設けられ、前記上部パネルと下部パネルを閉めた位置にロックする第2ロック部材を備えることを特徴とする請求項1記載の折り畳み式機器のヒンジ構造。 【請求項3】 前記角度設定部材の外周面とこれに対向する前記他方のヒンジの一方に前記上部パネルと下部パネルの開き角度を指示する指示マークを設け、他方に前記指示マークに対応して開き角度の目安となる目盛を設けたことを特徴とする請求項1記載の折り畳み式機器のヒンジ構造。 【請求項4】 前記第1ロック部材は板バネで構成され、前記板バネの一端は前記第2ヒンジボス部材及び前記角度設定部材の一方に固定され、他端に前記第2ヒンジボス部材及び前記角度設定部材の他方の凹部に係止する係止部が設けられ、前記係止部が凹部に係止することにより前記上部パネルと下部パネルの開き角度をロック状態に保持することを特徴とする請求項1記載の折り畳み式機器のヒンジ構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、ノート型パソコン、ワードプロセッサ等の折り畳み式機器に適用されるヒンジ構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】携帯電話機やノート型パソコン等の折り畳み式機器は、主に表示部を有する上部パネルと、各種のボタンを有する下部パネルを備え、この上部パネルと下部パネルはヒンジ機構により開閉可能に連結されている。従来、このような折り畳み式機器のヒンジ構造としては、例えば、特許第2737770号公報(特開平8−49464号)等で示すものが知られている。このヒンジ構造は、上部パネル及び下部パネルにそれぞれ設けられ両パネルを開閉可能に連結するヒンジと、この一方のヒンジに設けた受け部材と、他方のヒンジに該ヒンジの軸線方向にのみ移動可能に設けられたヒンジボス部材を備え、この受け部材及びヒンジボス部材の相対向する端面の一方の端面には複数の開角度設定用の凹部を軸回り方向に所定角度離して設け、受け部材及びヒンジボス部材の相対向する端面の他方の端面には上記凹部と係脱する凸部を設け、さらに、上記他方のヒンジからヒンジボス部材及び受け部材の軸心を貫通して上記一方のヒンジに螺着された取付ねじにより両ヒンジを相対回転可能に連結する。そして、この取付ねじの頭部とヒンジボス部材間には、ヒンジボス部材を受け部材の方向に付勢するバネが介在されている。したがって、上部パネルと下部パネルが開かれる時、凸部を任意1つの凹部に係合することにより、上部パネルを下部パネルに対して凸部で設定された開角度位置にロックすることができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の折り畳み式機器のヒンジ構造では、上部パネルと下部パネルの開き角度を複数段階に設定することができるが、この各開き角度以外の角度に上部パネルと下部パネルの開き角度を設定しロックすることができない。すなわち、上部パネルと下部パネルの開き角度を無段階に調節することができないため、上部パネルと下部パネルの開き角度を個々の使用者に合わせて細かく調節することが不可能である。また、従来においては、上部パネルと下部パネルの開き角度を無段階に調節できるようにするために、オイルやトーションバネを利用したトルクヒンジ機構があるが、このトルクヒンジ機構では、上部パネルと下部パネルを開いた状態で手を離すと戻りが発生して希望する開き角度を維持できないほか、トルクヒンジ機構の経時変化によるへたりで、設定した開き角度位置に固定できなくなるという問題がある。 【0004】本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたのもで、その目的は、上部パネルと下部パネルの開き角度を使用者の望む任意の角度位置に無段階に設定しロックできるとともに、経時変化によるへたりや設定角度の戻りを防止できる折り畳み式機器のヒンジ構造を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、折り畳み式機器を構成する上部パネルと下部パネルを開閉可能に連結するヒンジ構造であって、前記上部パネルの一端に設けられた第1ヒンジと、前記下部パネルの一端に前記第1ヒンジと軸線が一致するように前記第1ヒンジと対向して設けられた第2ヒンジと、前記第1及び第2ヒンジの一方のヒンジに、該ヒンジと一体的に回転するように設けられた第1ヒンジボス部材と、前記第1ヒンジボス部材に設けられ、前記一方のヒンジと同軸上で他方のヒンジ側へ突出する所定長さの支持部と、前記第1及び第2ヒンジの他方のヒンジに、該ヒンジと一体的に回転するように設けられ、かつ、前記支持部に相対回転可能に支持された第2ヒンジボス部材と、前記一方のヒンジとは離れた側の前記第2ヒンジボス部材に対向して前記他方のヒンジの軸線を中心に回転可能に設けられ、前記上部パネルと下部パネルの開き角度を任意の角度に設定する角度設定部材と、前記角度設定部材を前記第1ヒンジボス部材に固定するネジ部材と、前記角度設定部材と前記第2ヒンジボス部材間に設けられ、前記角度設定部材で設定された角度位置に前記上部パネルと下部パネルの開き角度をロックする第1ロック部材とを備えることを特徴とする。 【0006】本発明においては、角度設定部材が他方のヒンジの軸線を中心にして、上部パネルと下部パネルの開き角度が大きくなる方向及び小さくなる方向に回転できるように構成されているから、ネジ部材を弛めた状態で角度設定部材を回転操作するだけで、上部パネルと下部パネルの開き角度を使用者の望む任意の角度位置に無段階に設定しロックすることが可能になるとともに、経時変化によるへたりや設定角度の戻りを防止することが可能になる。 【0007】 【発明の実施の形態】図1ないし図5により本発明にかかる折り畳み式機器のヒンジ構造の実施の形態について説明する。図1は本発明にかかるヒンジ構造を携帯電話機に適用した場合を示す全体の斜視図、図2は本発明の実施の形態におけるヒンジ構造の分解斜視図、図3は本発明の実施の形態におけるヒンジ構造の拡大断面図、図4(A)は本発明の実施の形態において上部パネルと下部パネルが閉じられた時の図3のB−Bに沿う動作説明用の断面図、同図(B)は本発明の実施の形態において上部パネルと下部パネルが閉じられた時の図3のC−Cに沿う動作説明用の断面図、図5(A)は本発明の実施の形態において上部パネルと下部パネルが開かれた時の図3のB−Bに沿う動作説明用の断面図、同図(B)は本発明の実施の形態において上部パネルと下部パネルが開かれた時の図3のC−Cに沿う動作説明用の断面図である。 【0008】図1において、折り畳み式の形態電話機は、表示部11を有する長方形状の上部パネル1と、各種のボタン21を有する長方形状の下部パネル2を備え、この上部パネル1と下部パネル2の長手方向の一端はヒンジ機構3により開閉可能に連結されている。前記ヒンジ機構3は、図2及び図3に示すように、上部パネル1の長手方向の一端に設けられた円筒状の第1ヒンジ1Aと、下部パネル2の長手方向の一端に第1ヒンジ1Aに隣接して軸線が一致するように設けられた円筒状の第2ヒンジ2Aを備え、さらに、第1ヒンジボス部材31、第2ヒンジボス部材32、角度設定部材33、ネジ部材34、コイルバネ35、リング状板バネ36、37を備えている。 【0009】前記第1ヒンジ1Aの開口端側内周面には、図2及び図3に示すように、一対の凸部1A1が周方向に180度の間隔をおいて形成されており、また、第1ヒンジ1A内に設けた隔壁1A2の中心部には第1ヒンジボス部材31を取り付けるための貫通穴1A3が形成されている。前記第2ヒンジ2Aは、図2及び図3に示すように、前記第2ヒンジボス部材32が嵌合される小径内周部2A1、及び前記角度設定部材33が挿入される大径内周部2A2が形成されており、小径内周部2A1の内周面には、一対の凸部2A3が周方向に180度の間隔をおいて形成されている。 【0010】前記第1ヒンジボス部材31は、図2ないし図4に示すように、第1ヒンジ1A内に嵌合され、その凸部1A1と係合して第1ヒンジ1Aと一体的に回転できるように回り止めを行うための凹部311を外周面に有する円盤部312と、この円盤部312の一端面に軸線を一致して突設され、第1ヒンジ1Aの貫通穴1A3に嵌合されるすり割り及び抜け止め用爪313Aを有する円筒状軸部313と、円盤部312の他端面に軸線を一致して第2ヒンジ2A側へ向け所定長さに突設された、円盤部312の径より小さい径の円柱部314と、この円柱部314の端面に軸線を一致して第2ヒンジ2A側へ所定長さに突設され、前記第2ヒンジボス部材32を支持するすり割り及び抜け止め用爪315Aを有する円筒状支持部315を備える。また、前記円柱部314には前記コイルバネ35が挿入されるリング状溝316が同心に形成され、さらに、円柱部314の端面中心には、前記ネジ部材34が螺合される雌ねじ穴317が形成されている。 【0011】前記第2ヒンジボス部材32は、図2ないし図4に示すように、第2ヒンジ2Aの小径内周部2A1に嵌合され、その凸部2A3と係合して第2ヒンジ2Aと一体的に回転できるように回り止めを行うための凹部321を外周面に有する大径円筒部322と、この大径円筒部322の一端に軸線を一致して連設した小径円筒部323を備え、小径円筒部323の中心軸線上には前記第1ヒンジボス部材31の円筒状支持部315に回転可能に嵌合される軸穴324が形成されている。また、大径円筒部322の内径は第1ヒンジボス部材31の円柱部314の外径より大きくなっており、これにより、大径円筒部322の内周面と円柱部314の外周面間に空間38が形成されている。 【0012】前記角度設定部材33は、上部パネル1と下部パネル2の開き角度αを任意の角度に設定するもので、図2および図3に示すように、中心に前記ネジ部材34が挿通される貫通穴331を有する円盤部332と、この円盤部332の外周に第2ヒンジボス部材32に向け突設された円筒部333を備え、この円筒部333は前記第2ヒンジ2Aの大径内周部2A2に対応する外径に形成されているとともに、第2ヒンジボス部材32の小径円筒部323の外径より大きい内径に形成され、この小径円筒部323の外周と円筒部333内周間に空間39が形成されている。また、円盤部332の外周面には、上部パネル1と下部パネル2の開き角度αを指示する指示マーク333Bが形成され、さらに、この指示マーク333Bに対応して第2ヒンジ2Aの端面に開き角度αの目安となる目盛2A4が形成されている。前記ネジ部材34は、角度設定部材33を第1ヒンジボス部材31に締め付け固定するもので、角度設定部材33の円盤部332に外面から圧接する円盤状の頭部341と、この頭部341の軸心に突設され、円盤部332の貫通穴331に挿通される円柱部342と、この円柱部342の先端に設けた雄ねじ部343を備える。 【0013】前記リング状板バネ36は、上部パネル1と下部パネル2を閉位置にロックする第1ロック部材を構成するもので、このリング状板バネ36は、図3〜図5に示すように前記空間38において、第2ヒンジボス部材32の大径円筒部322の内周に係合され、さらに、このリング状板バネ36の一端部に設けた固定片361を大径円筒部322の内周面に形成したスリット322Aに係合することにより、リング状板バネ36を大径円筒部322の内周面に固定する。また、リング状板バネ36の他端にはV字状に折り曲げ加工した係止部362が設けられ、この係止部362は前記第1ヒンジボス部材31の円柱部314の外周面に常時圧接される構成になっていおり、そして、円柱部314の外周面には、上部パネル1と下部パネル2が閉じられた位置で係止部362が係合するV字状の凹部314Aが形成されている。 【0014】前記リング状板バネ37は、角度設定部材33で設定された角度位置に上部パネル1と下部パネル2の開き角度をロックする第2ロック部材を構成するもので、このリング状板バネ37は、図3〜図5に示すように前記空間39において、第2ヒンジボス部材32の小径円筒部323の外周に係合され、そして、このリング状板バネ37の一端部に設けた固定片371を小径円筒部323の外周面に形成したスリット323Aに係合することにより、リング状板バネ37を小径円筒部323の外周面に固定する。また、リング状板バネ37の他端には逆V字状に折り曲げ加工した係止部372が設けられ、この係止部372は前記角度設定部材33の円筒部333の内周面に常時圧接される構成になっており、さらに、円筒部333の外周面には、上部パネル1と下部パネル2が角度設定部材33で設定された角度位置で係止部372が係合するV字状の凹部333Aが形成されている。 【0015】次に、上記のように構成されたヒンジ機構を折り畳み式機器、すなわち携帯電話機に組み付ける場合について説明する。まず、第1ヒンジボス部材31の凹部311を第1ヒンジ1Aの凸部1A1に合わせた状態で、第1ヒンジボス部材31の円筒状軸部313を第1ヒンジ1Aの貫通穴1A3に押し込み、嵌合する。円筒状軸部313が貫通穴1A3に嵌合された状態では、円筒状軸部313の先端に設けた抜け止め用爪313Aが貫通穴1A3の縁部に係止するため、第1ヒンジボス部材31は抜けることなく第1ヒンジ1Aに安定に支持される。そして、第1ヒンジボス部材31の凹部311が第1ヒンジ1Aの凸部1A1に係合されることにより、第1ヒンジボス部材31は第1ヒンジ1Aと一体的に回転できるように保持される。 【0016】次いで、第1ヒンジボス部材31のリング状溝316にコイルバネ35を挿入した後、リング状板バネ36、37を装着した第2ヒンジボス部材32の凹部321を第2ヒンジ2Aの凸部2A3に合わせた状態で、第2ヒンジボス部材32の軸穴324に第1ヒンジボス部材31の円筒状支持部315を押し込んで嵌合することにより第2ヒンジボス部材32を第1ヒンジボス部材31に対して相対回転可能に支持させる。この時、第2ヒンジボス部材32の凹部321が第2ヒンジ2Aの凸部2A3に係合されるため、第2ヒンジボス部材32は第2ヒンジ2Aと一体的に回転できるように保持される。また、円筒状支持部315の先端に設けた抜け止め用爪315Aが軸穴324の縁部に係止するため、第2ヒンジボス部材32は抜けることなく第1ヒンジボス部材31の円筒状支持部315に支持され、かつコイルバネ35により抜け止め用爪315Aに押圧される方向に付勢される。 【0017】次に、角度設定部材33を、その円筒部333を内側にして第2ヒンジ2Aの大径内周面2A2に嵌合し、この角度設定部材33の貫通穴331にネジ部材34の円柱部342を挿通して、その雄ねじ部343を第1ヒンジボス部材31の雌ねじ穴317に螺合し締め付けることにより、角度設定部材33を第1ヒンジボス部材31に固定する。この時、角度設定部材33の第2ヒンジ2Aに対する回転方向の固定位置は、使用者が望む開き角度αが得られるように設定されている。 【0018】次に、上部パネル1と下部パネル2を閉じる時の動作と開く時の動作について図4及び図5を参照して説明する。上部パネル1と下部パネル2を閉じる場合は、例えば上部パネル1を閉方向に回動すると、第1ヒンジ1A、第1ヒンジボス部材31及び角度設定部材33が図4(A)、(B)の矢印L方向に回転される。そして、上部パネル1が完全に閉じられた位置まで回動されると、図4(A)に示すように、第1ヒンジボス部材31に設けられたV字状の凹部314Aがリング状板バネ36の係止部362に係合する。これにより、上部パネル1と下部パネル2は閉状態にロックされる。この時、角度設定部材33も同一方向に回動されるため、角度設定部材33の凹部333Aはリング状板バネ37の係止部372から外れ、図4(B)に示す位置関係に置かれる。この図4(B)において、凹部333Aと係止部372間の角度が開き角度αに相当する。 【0019】また、上部パネル1と下部パネル2を開く場合は、例えば上部パネル1を開方向に回動すると、第1ヒンジ1A、第1ヒンジボス部材31及び角度設定部材33が図5(A)、(B)の矢印R方向に回転される。そして、上部パネル1が図4(B)に示す開き角度αに相当する角度まで回動されると、図5(B)に示すように、角度設定部材33に設けられたV字状の凹部333Aがリング状板バネ3の係止部372に係合する。これにより、上部パネル1と下部パネル2は開状態にロックされる。この時、第1ヒンジボス部材31の凹部314Aがリング状板バネ36の係止部362から外れ、図5(A)に示す位置関係に置かれる。また、上部パネル1と下部パネル2の開き角度αを変更する場合は、ネジ部材34を弛めた状態で、角度設定部材33を図4(B)の矢印A方向に回転して、凹部333Aと係止部372間の角度αを変えればよい。この時、指示マーク333Bを目安となる目盛2A4に沿って移動することにより、開き角度α調節が容易になる。 【0020】上記のような本発明の実施の形態によれば、第1ヒンジ1Aに第1ヒンジ1Aと一体的に回転するように設けられた第1ヒンジボス部材31の支持部315に、第2ヒンジ2Aと一体的に回転するように設けられた第2ヒンジボス部材32を相対回転可能に支持し、この第2ヒンジボス部材32の小径円筒部323に対向して、角度設定部材33を第1ヒンジ1Aの軸線を中心に回転可能に設け、この角度設定部材33を第1ヒンジボス部材31に固定するネジ部材34を弛めた状態で、上部パネル1Aと下部パネル2Aの開き角度が大きくなる方向及び小さくなる方向に回転することにより、角度設定部材33の凹部333Aとリング状板バネ37の係止部372間の開き角度αを任意の角度に設定できる構成にしたので、上部パネル1Aと下部パネル2Aの開き角度αを使用者の望む任意の角度位置に無段階に設定することができると共に、この設定角度位置にリング状板バネ37から構成されるロック部材を利用してロックすることができるほか、従来のトルクヒンジ機構のような経時変化によるへたりや設定角度の戻りを防止することができる。 【0021】図6は本発明の図2に示す構成のヒンジ機構3をノート型パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の折り畳み式の電子機器に適用した場合の電子機器の斜視図である。この図6において、折り畳み式の電子機器4は表示部411を有する上部パネル41と、キーボード421を有する下部パネル42を備え、この上部パネル41と下部パネル42は、上部パネル41に設けた第1ヒンジ41Aと、この第1ヒンジ41Aの左右両端に対向して下部パネル42に設けた第2ヒンジ42Aに装着されたヒンジ機構3により開閉可能に連結されている。このような電子機器においても、上記折り畳み式携帯電話機と同様な作用効果が得られる。 【0022】なお、上記の実施の形態では、角度設定部材33で設定された角度位置に上部パネル1と下部パネル2の開き角度をロックする第1ロック部材にリング状板バネ37を使用し、このリング状板バネ37を第2ヒンジボス部材32の小径円筒部323の外周面に固定し、リング状板バネ37の他端に設けた係止部372を角度設定部材33の円筒部333の内周面に常時圧接させ、円筒部333の外周面に、上部パネル1と下部パネル2が角度設定部材33で設定された角度位置で係止部372が係合するV字状の凹部333Aを形成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、角度設定部材33の円盤部332の内面とこれに対向する第2ヒンジボス32の端面間の一方に板バネの一端を固定し、この板バネの他端に設けた係合部を他方に形成した凹部に係合して、上部パネル1と下部パネル2を開き角度位置にロックするようにしてもよい。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように本発明の折り畳み式機器のヒンジ構造によれば、上部パネルと下部パネルの開き角度を使用者の望む任意の角度位置に無段階に設定しロックすることができるとともに、従来のトルクヒンジ機構のような経時変化によるへたりや設定角度の戻りを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000197366 【氏名又は名称】静岡日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月30日(2000.5.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089875 【弁理士】 【氏名又は名称】野田 茂
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| 【公開番号】 |
特開2001−336339(P2001−336339A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−160117(P2000−160117) |
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