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【発明の名称】 回転戸
【発明者】 【氏名】井原 満隆

【要約】 【課題】戸を取り付けたり取り外し易く、しかも、戸に上方への外力が加わっても、外れ難い回転戸を提供する。

【解決手段】戸5の上側端面511または下側端面512と、戸枠6の上側端面61または下側端面62のどちらか一方に回転軸8、81を設け、他方に軸受け孔85、86を設け、この回転軸8、81を軸受け孔85、86に挿入した回転戸4で、この回転軸8、81と軸受け孔85、86の底面との間に弾性体7を設けた回転戸である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 戸の上側端面と戸枠の上側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入され、戸の下側端面と戸枠の下側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入されて、戸が戸枠に回転可能に取り付けられた回転戸であって、前記上側端面または下側端面の回転軸と軸受け孔の底面の間に押圧された弾性体が設けられていることを特徴とする回転戸。
【請求項2】 戸の上側端面と戸枠の上側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入され、戸の下側端面と戸枠の下側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入されて、戸が戸枠に回転可能に取り付けられた回転戸であって、前記上側端面または下側端面の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部の間に通孔を有する押圧された弾性体が設けられ、この弾性体の通孔に回転軸が通されていることを特徴とする回転戸。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転戸に関する。特に、網戸に好適な回転戸に関する。
【0002】
【従来の技術】戸にはスライド戸や回転戸等多くの種類があるが、回転戸は、戸を左右に移動させると不都合な場合、例えば、戸を左右に移動させるだけの空間のない場合等に多く採用されている。例えば、特開平8−193476号公報にも、かかる回転戸についての記載がある。この回転戸としては蝶番等の回転具を使用したものと、戸の上下の端面と戸枠の上下の端面にそれぞれ、どちらか一方に回転軸を設け、他方に軸受け孔を設け、この回転軸を軸受け孔の中に挿入して、戸が戸枠に回転可能に取り付けられたものの2種類あるが、前者は蝶番等の回転具が錆び易いので、後者が好まれている。
【0003】後者の回転戸は、通常、戸または戸枠の上側端面に設けられている軸受け孔が深くなっていて、この戸を取り付ける際には、戸を斜めにして押し上げて回転軸を軸受け孔の中に深く差し込んで、戸の下側端面の軸受け孔または回転軸を戸枠の回転軸または軸受け孔より高くした後に、戸をほぼ垂直になるまで回転させて、回転軸と軸受け孔とを対向させ、戸を下方に下げて、回転軸を軸受け孔の中に挿入して、戸を戸枠に取り付けている。
【0004】一方、戸にはガラス戸や網戸がある。そして、網戸は、夏が過ぎて不要になると、取り付けるときと逆の手順により取り外して網戸を収納することが多い。又、ガラス戸でも、修理や取り替え時に、取り付けるときと逆の手順により取り外している。従って、多くの戸は、取り付けたり取り外しが簡単にできる構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この戸を取り付けた状態で戸のガラスや網の部分や桟の部分を拭いて掃除したり、戸に子供等が触ったり、戸を回転させているときに、戸に上方への外力が加わると、戸が上方に移動して、回転軸が軸受け孔から外れ、戸が下方に落下することがある。このとき、戸の下方に人がいると戸が人に当たって怪我をすることがある。特に、網戸は軽いので、簡単に上方に移動し易く、従って、外れることが多い。
【0006】戸が上方に移動して落下しないように、戸または戸枠の上側端面の軸受け孔を浅くすると、今度は、戸を取り付けたり取り外し難くなるという問題を生ずる。そこで、本発明の目的は、戸を取り付けたり取り外し易く、しかも、戸に上方への外力が加わっても、外れ難い回転戸を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するためになしたものであって、請求項1記載の発明は、戸の上側端面と戸枠の上側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入され、戸の下側端面と戸枠の下側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入されて、戸が戸枠に回転可能に取り付けられた回転戸であって、前記上側端面または下側端面の回転軸と軸受け孔の底面の間に押圧された弾性体が設けられているものである。
【0008】本発明における弾性体とは、押圧すると押圧された方向に変形し、この状態では弾性により絶えず元の状態に戻ろうとする力が働いていて、押圧する力を外すと、元の状態に戻る性質を有するものである。かかる弾性体としてはゴム等のゴム状弾性体や螺旋状の線材のスプリングバネや板バネの金属製の弾性体が好適である。
【0009】この請求項1記載の発明においては、この弾性体が上側端面または下側端面の回転軸と軸受け孔の底面との間に押圧された状態に設けられているが、このように押圧された弾性体が上側端面または下側端面と回転軸と軸受け孔の底面との間に設けられていると、この押圧された弾性体が回転軸と軸受け孔の底面を弾性体の元の形状に戻ろうとする方向に、常時、押した状態になっている。
【0010】この弾性体は回転軸と軸受け孔の底面との間に設けられていればよい。例えば、回転軸や軸受け孔のどちらかに取り付けられていてもよいし、どちらにも取り付けられてなく単に挟まれた状態になっていてもよい。又、この弾性体と回転軸の間に鋼球等の表面が球面状をしているものや板状体を介在させてもよい。特に、表面が球面状のものを介在させていると、回転軸と接触する部分が少なくなり、回転戸が回転する際の摩擦が少なくなるので、戸を回転させ易くなり好ましい。この弾性体は上側端面と下側端面のどちらか一方だけに設けられていてもよいし、両方に設けられていてもよい。
【0011】請求項2記載の発明は、戸の上側端面と戸枠の上側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入され、戸の下側端面と戸枠の下側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入されて、戸が戸枠に回転可能に取り付けられた回転戸であって、前記上側端面または下側端面の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部の間に通孔を有する押圧された弾性体が設けられ、この弾性体の通孔に回転軸が通されているものである。
【0012】この請求項2記載の発明においては、弾性体が上側端面または下側端面の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部の間に押圧された状態に設けられているが、このように押圧された弾性体が上側端面または下側端面と回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部の間に設けられていると、この押圧された弾性体が回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部を元の形状に戻ろうとする方向に、常時、押した状態になっている。
【0013】この弾性体は回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部との間に設けられていればよく、例えば、回転軸の周縁部や軸受け孔の周縁部のどちららかに取り付けられていてもよいし、どちらにも取り付けられてなく単に挟まれた状態になっていてもよい。又、この請求項2記載の発明における弾性体は通孔を有しているが、この通孔は弾性体のほぼ中央に設けられた出口のない通孔であってもよいし、どちらかの側に開口されている通孔であってもよい。特に、どちらかの側に開口された通孔であると、この開口から回転軸を挿入し易くなるので好ましい。この弾性体は上側端面と下側端面のどちらか一方だけに設けられていてもよいし、両方に設けられていてもよい。
【0014】(作用)請求項1記載の発明では、戸の上側端面と戸枠の上側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入され、戸の下側端面と戸枠の下側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入されて、戸が戸枠に回転可能に取り付けられた回転戸であって、前記上側端面または下側端面の回転軸と軸受け孔の底面との間に押圧された弾性体が設けられているので、戸を簡単に取り付けたり取り外すことができるし、掃除等のときに戸が外れないのである。
【0015】この理由について以下に詳細に説明する。先ず、戸を簡単に取り付けたり取り外すことができる作用について、詳細に説明する。最初に、上側端面の回転軸と軸受け孔の底面との間に押圧された弾性体が取り付けられている場合について説明する。
【0016】この場合には、従来と同様に、上側端面に設けられている軸受け孔が深くなっている。そして、戸を取り付ける際には、従来と同様に戸を斜めにし、従来より力強く上方に押し上げて回転軸を軸受け孔の中に深く差し込む。すると、回転軸が回転軸と軸受け孔の底面との間に設けられる弾性体を押圧しながら、軸受け孔の中に深く入る。
【0017】このようにして、戸の下側端面の軸受け孔または回転軸を、戸枠の下側端面の回転軸または軸受け孔より高くした後に、戸をほぼ垂直になるまで回転させて、この回転軸と軸受け孔とを対向させ、戸を押し上げていた力を除くと、弾性体の弾性による元の形状に戻ろうとする力によって戸が押し下げられて、下側端面の回転軸が軸受け孔の中に挿入される。このようにすると、弾性体は完全には元の形状に戻ってなく未だ押圧された状態で、戸が戸枠に回転可能に取り付けられ、請求項1記載の構造となる。このようにして、従来より戸を若干力強く押し上げるだけで、従来とほぼ同じ方法で戸を戸枠に簡単に取り付けることができる。又、取り付けたときと逆の手順で簡単に取り外すことができる。
【0018】次に、下側端面の回転軸と軸受け孔の底面との間に押圧された弾性体が取り付けられている場合について説明する。この場合には、下側端面に設けられている軸受け孔が深くなっている。そして、戸を取り付ける際には、戸を斜めにして力強く下方に押し下げて回転軸を軸受け孔の中に深く差し込む。すると、回転軸が回転軸と軸受け孔の底面との間に設けられる弾性体を押圧しながら、軸受け孔の中に深く入る。
【0019】このようにして、戸の上側端面の軸受け孔または回転軸を、戸枠の上側端面の回転軸または軸受け孔より低くした後に、戸をほぼ垂直になるまで回転させて、この回転軸と軸受け孔とを対向させ、戸を押し下げていた力を除くと、弾性体の弾性による元の状態に戻ろうとする力によって戸が押し上げられて、上側端面の回転軸が軸受け孔の中に挿入される。このようにすると、弾性体は完全には元の形状に戻ってなく未だ押圧された状態で、戸が戸枠に回転可能に取り付けられ、請求項1記載の構造となる。このようにして、従来より押し上げる替わりに、若干力強く押し下げるだけで、従来とほぼ同じ方法で戸を戸枠に簡単に取り付けることができる。又、取り付けたときと逆の手順で簡単に取り外すことができる。
【0020】回転戸が容易に外れない作用について説明する。上記のようにして取り付けられた回転戸では、回転軸と軸受け孔の底面との間に押圧された弾性体が設けられているので、この弾性体の元の状態に戻ろうとする力によって、常時、弾性体がこの弾性体の両側にある回転軸と軸受け孔の底面とを押圧し、その結果、反対側の戸の端面にある回転軸、軸受け孔の底面または端面が戸枠の軸受け孔の底面、回転軸または端面に押し付けられ、小さな力では回転戸を押し上げたり押し下げることのできない状態になっている。従って、掃除等のときや子供が触ったときや回転させているときに上方や下方への小さい力が戸に加わっただけでは、戸が簡単に外れない。
【0021】次に、下側端面と上側端面の両方の回転軸と軸受け孔の底面との間に押圧された弾性体が取り付けられている場合について説明する。この場合には、上側端面と下側端面に設けられているどちらかの軸受け孔が深くなっている。そして、上側端面に設けられている軸受け孔が深くなっている場合には、上記上側端面に弾性体が取り付けられている場合と同様な方法で簡単に取り付けたり取り外すことができるし、下側端面に設けられている軸受け孔が深くなっている場合には、下側端面に弾性体が取り付けられている場合と同様な方法で容易に取り付けたり取り外すことができる。
【0022】尚、この際、深い軸受け孔と反対側の軸受け孔にも弾性体を設ける。そして、回転軸がこの軸受け孔の中に挿入されると、上側端面と下側端面の両方の回転軸と軸受け孔の底面との間に押圧された弾性体が設けられて、戸が戸枠に回転可能に取り付けられる。
【0023】この両方に弾性体が設けられたときの回転戸が容易に外れない作用について説明する。上記のようにして取り付けられた回転戸では、両方の回転軸と軸受け孔の底面との間に押圧された弾性体が設けられている場合には、弾性体の元の形状に戻ろうとする力によって両方の弾性体が、常時、回転軸や軸受け孔の底面を両方から押し合っているので、更に掃除等のときや子供が触ったときのように上方や下方への小さい力が戸に加わっただけでは、一方だけから押圧されているより更に戸が簡単に外れ難くなっている。
【0024】請求項2記載の発明では、戸の上側端面と戸枠の上側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入され、戸の下側端面と戸枠の下側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入されて、戸が戸枠に回転可能に取り付けられた回転戸であって、前記上側端面または下側端面の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部の間に通孔を有する押圧された弾性体が設けられ、この弾性体の通孔に回転軸が通されているので、戸を簡単に取り付けたり取り外すことができるし、掃除等のとき等に戸がはずれないのである。
【0025】この理由について以下詳細に説明する。先ず、戸を簡単に取り付けたり取り外すことのできる作用について、詳細に説明する。最初に、上側端面の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部の間に押圧された弾性体が設けられている場合について説明する。この場合には、従来と同様に、上側端面に設けられている軸受け孔が深くなっている。そして、戸を取り付ける際には、弾性体に設けられている通孔に回転軸を通した状態で、従来と同様に戸を斜めにし、従来より力強く上方に押し上げて回転軸を軸受け孔の中に深く差し込む。
【0026】すると、戸の上側端面の回転軸の周縁部または軸受け孔の周縁部が回転軸に通された弾性体を戸枠の上側端面の軸受け孔の周縁部または回転軸の周縁部に押圧しながら、回転軸が軸受け孔の中に深く入る。このようにして、戸の下側端面の軸受け孔または回転軸を、戸枠の下側端面の回転軸または軸受け孔より高くした後に、戸をほぼ垂直になるまで回転させて、この回転軸と軸受け孔とを対向させ、戸を押し上げていた力を除くと、弾性体の弾性による元の形状に戻ろうとする力によって戸が押し下げられて、回転軸が軸受け孔の中に挿入される。
【0027】このようにすると、弾性体は完全には元の状態に戻ってなく未だ押圧された状態に、戸が戸枠に回転可能に取り付けられ、請求項2記載の構造となる。このようにして、通孔に回転軸を通した状態で、戸を従来より若干力強く押し上げるだけで、従来とほぼ同じ方法で戸を戸枠に簡単に取り付けることができる。又、取り付けたときと逆の手順で簡単に取り外すことができる。
【0028】次に、下側端面の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部との間に押圧された弾性体が取り付けられている場合について説明する。この場合には、下側端面に設けられている軸受け孔が深くなっている。そして、戸を取り付ける際には、弾性体に設けられている通孔に回転軸を通した状態で戸を斜めにして力強く下方に押し下げて回転軸を軸受け孔の中に深く差し込む。すると、戸の下側端面の回転軸の周縁部または軸受け孔の周縁部が回転軸に通された弾性体を戸枠の下側端面の軸受け孔の周縁部または回転軸の周縁部に押圧しながら、回転軸が軸受け孔の中に深く入る。
【0029】このようにして、戸の上側端面の軸受け孔または回転軸を、戸枠の上側端面の回転軸または軸受け孔より低くした後に、戸をほぼ垂直になるまで回転させて、この回転軸と軸受け孔とを対向させ、戸を押し下げていた力を除くと、弾性体の弾性による元の形状に戻ろうとする力によって戸が押し上げられて、回転軸が軸受け孔の中に挿入される。このようにすると、弾性体は完全には元の状態に戻ってなく未だ押圧された状態で、戸が戸枠に回転可能に取り付けられ、請求項2記載の構造となる。このようにして、従来より押し上げる替わりに、戸を若干力強く押し下げるだけで、従来とほぼ同じ方法で戸を戸枠に簡単に取り付けることができる。又、取り付けたときと逆の手順で簡単に取り外すことができる。
【0030】回転戸が容易に外れない作用について説明する。上記のようにして取り付けられた回転戸では、回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部との間に押圧された弾性体が設けられているので、この弾性体の元の形状に戻ろうとする力によって、常時、弾性体がこの弾性体の両側にある回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部とを押圧し、その結果、反対側の戸の回転軸、軸受け孔の底面または端面が戸枠の軸受け孔の底面、回転軸または端面に押し付けられていて、小さな力では戸が移動しないようになっている。
【0031】従って、掃除等のときや子供が触ったときや回転させているときに、上方や下方への小さい力が戸に加わっただけでは、戸が簡単に外れない。更に、この請求項2記載の発明では、弾性体の通孔に回転軸が通されているので、上側端面または下側端面の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部の間に弾性体が設けられると、この弾性体によって回転軸の周縁部や軸受け孔の周縁部が回転軸を中心にした周囲が押圧される。従って、戸が傾かないし、回転し難くならない。
【0032】次に、下側端面と上側端面の両方の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部との間に押圧された弾性体が設けられている場合について説明する。この場合には、上側端面と下側端面に設けられているどちらかの軸受け孔が深くなっている。
【0033】そして、上側端面に設けられている軸受け孔が深くなっている場合には、上記上側端面に押圧された弾性体が設けられている場合と同様な方法で容易に取り付けたり取り外すことができるし、下側端面に設けられている軸受け孔が深くなっている場合には、下側端面に押圧された弾性体が設けられている場合と同様な方法で容易に取り付けたり取り外すことができる。尚、この際、深い軸受け孔と反対側の軸受け孔の周縁部または回転軸の周縁部にも弾性体を設ける。そして、弾性体の通孔を通った回転軸が軸受け孔の中に挿入されると、上側端面と下側端面の両方の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部との間に押圧された弾性体が設けられて、戸が戸枠に回転可能に取り付けられる。
【0034】このように、両方の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部との間に押圧された弾性体が設けられている場合には、弾性体の元の形状に戻ろうとする力によって両方の弾性体が、常時、回転軸の周縁部や軸受け孔の周縁部を両方から押し合っているので、更に掃除等のときや子供が触ったときのように上方や下方への小さい力が戸に加わっただけでは、一方だけから押圧されているより更に戸が簡単に外れ難くなっている。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施例で説明する。
(実施例1)図1〜図4は本発明を網戸に適用した一実施例を示すもので、図1は網戸が取り付けられた建物の開口部を示す斜視図、図2は図1のA−A線における断面図、図3(イ)は図2のC部分を分解して示す斜視図、(ロ)は図2のD部分を分解して示す斜視図、図4は弾性体の斜視図である。
【0036】図1〜図4において、1は建物の壁であり、この壁1には開口部11が設けられ、この開口部11にはアルミニウム製の戸枠6が嵌め込まれている。戸枠6には、図2に示すように、取り外し可能な二重ガラス31、32を備えたガラス戸3が嵌め込まれ、ロック21を外すと、ガラス戸3が取り外すことができるようになっている。4は回転網戸であり、この回転網戸4は戸枠6と網戸5とからなる。網戸5は、アルミニウム製の枠51を矩形状に組み立て、この枠51の内部に網52を取り付けたものである。
【0037】図3に示すように、この網戸5の上側端面511には回転軸8と弾性体7が取り付けられ、網戸5の下側端面512には回転軸81が取り付けられている。弾性体7は鋼製の板状のバネ体であり、図4に示すように、ほぼ直角に折曲された板状の取付部71と、この取付部71から斜め上方に延設された板状のバネ部72と、このバネ部72からほぼ水平に延設された板状の当接部73とからなり、この当接部73には横側に開口した通孔75が設けられている。
【0038】この弾性体7の取付部71は、図3に示すように、回転軸8近傍の枠51の横側端面513と上側端面511で形成されるコーナー部にとりつけられている。この際、回転軸8は当接部73の通孔75の中を通っている。戸枠6は枠体61が矩形状に組み立てられたものである。この戸枠6の上側端面61には、軸受け孔85が設けられ、戸枠6の下側端面62には、軸受け孔86が設けられている。尚、この上側端面61に設けられている軸受け孔85は深くなっている。
【0039】そして、網戸5の上側端面511の弾性体7の通孔75を通っている回転軸8は、戸枠6の上側端面61の軸受け孔85の中に挿入されている。この際、弾性体7は回転軸8の周縁部と戸枠6の軸受け孔85の周縁部とに挟まれて押圧された状態になっているし、網戸5の下側端面512に設けられている回転軸81は、戸枠6の軸受け孔86の中に挿入されている。回転網戸4はこのような構造になっているので、網戸5が戸枠6に回転可能に取り付けられ、しかも、網戸5の上側端面511に設けられている押圧された弾性体7が、常時、網戸5の下側端面512の回転軸81を軸受け孔86の底面に押圧している。
【0040】次に、この回転網戸4の取付方法および作用について説明する。網戸5を取り付ける際には、弾性体7に設けられている通孔75に回転軸8が通されたまま、従来と同様に網戸5を斜めにし、従来より力強く上方に押し上げて回転軸8を軸受け孔85の中に深く差し込む。すると、網戸5の上側端面511の回転軸8の周縁部が回転軸8に通された弾性体7を戸枠6の上側端面61の軸受け孔85の周縁部に押し付けながら、回転軸8が軸受け孔85の中に深く入る。
【0041】このようにして、網戸5の下側端面512の回転軸81を、戸枠6の下側端面62の軸受け孔86より高くした後に、網戸5をほぼ垂直になるまで回転させて、回転軸81と軸受け孔86とを対向させ、戸を押し上げていた力を除くと、弾性体7の弾性による元の形状に戻ろうとする力によって網戸5が押し下げられて、回転軸81が軸受け孔86の中に入る。尚、この弾性体7は完全には元の状態に戻ってなく未だ押圧された状態になっている。このようにすると、網戸5の上側端面511に取り付けられている回転軸8の周縁部と戸枠6の軸受け孔85の周縁部との間に設けられている押圧された弾性体7によって、常時、下側端面512の回転軸8が下側端面62の軸受け孔86の底部を押圧した状態で、網戸5が戸枠6に回転可能に取り付けられた回転網戸4となる。
【0042】このようにして、この回転網戸4は、通孔75に通された回転軸8を従来より若干力強く押し上げるだけで、従来とほぼ同じ方法で網戸5を戸枠6に簡単に取り付けることができる。又、取り付けたときと逆の手順で簡単に取り外すことができる。しかも、この回転網戸4では、常時、弾性体7が元の形状に戻ろうとする力によって下側端面512の回転軸8が下側端面62の軸受け孔86の底部を押圧し、小さな力では、簡単に上側に移動しないようになっている。従って、網戸5を掃除するときや網戸5に子供が触ったり網戸5を回転させる時などに、上方への小さい力が戸に加わっても、網戸5が簡単に外れなく安心である。
【0043】(実施例2)図5は本発明の他の実施例を示すもので、(イ)は回転網戸の上側端面部分を分解して示す斜視図、(ロ)は回転網戸の下側端面部分を分解して示す斜視図である。
【0044】この図5に示す実施例2を図1〜図4に示す実施例1と比較すると、網戸5aの上側端面511aと下側端面512aの両方に実施例1とほぼ同じ形状の弾性体7aが取り付けられていることが異なる。そして、網戸5aを傾斜させた状態にして押し上げて、網戸5aの上側端面511aの回転軸8aを、弾性体7aの通孔75aを通した状態で、戸枠6aの上側端面61aの軸受け孔85aの中に挿入し、網戸5aの下側端面52aの回転軸81aと戸枠6aの下側端面62aの軸受け孔86aに対向させた後、押し上げていた力を除いて、この網戸5aの下側端面512aの回転軸81aを弾性体7aの通孔75aを通した状態で、戸枠6aの下側端面62aの軸受け孔86aに挿入する。
【0045】すると、上側端面511aの回転軸8aの周縁部と上側端面61aの軸受け孔85aの周縁部の間と、下側端面512aの回転軸81aの周縁部と下側端面62aの軸受け孔86aの周縁部の間の両方に、押圧された弾性体7aが設けられた状態で、網戸5aが戸枠6aに回転可能に取り付けられる。このように、この実施例2では、上側端面51aと下側端面52aの両方に弾性体7aが取り付けられているので、この両方の弾性体7aが元の形状に戻ろうとする力によって、常時、回転軸8a、81aの周縁部を両方から押し合っている。
【0046】このように、回転網戸4aでは、両方の弾性体7aが両方から押し合っているので、実施例1より、更に、網戸5aを取り付けたり取り外し易くなっているし、網戸5aが簡単に外れ難くなっている。従って、掃除等のときや子供が触ったときや回転させているときに、上方や下方への小さい力が網戸5aに加わっただけでは、網戸5aが簡単に外れない。その他の構造および作用は実施例1とほぼ同じであるので説明を省略する。
【0047】(実施例3)図6および図7は本発明の別の実施例を示すもので、図6(イ)は回転網戸の上側端面部分を示す斜視図、(ロ)は(イ)のE−E線における断面図、図7(イ)は回転網戸の下側端面部分を示す斜視図、(ロ)は(イ)のF−F線における断面図である。
【0048】この図6および図7に示す実施例3を図1〜図4に示す実施例1と比較すると、網戸5bの上側端面511bと下側端面512bの構造および戸枠6bの上側端面61bと下側端面62bの構造が異なる。即ち、網戸5bの上側端面511bに回転軸8bが、又、下側端面512bに回転軸81bがそれぞれ設けられている。又、戸枠6bの上側端面61bには軸受け孔85bが、又、下側端面62bには軸受け孔86bがそれぞれ設けられている。
【0049】そして、戸枠6bの下側端面62bに設けられている軸受け孔86bが深くなっていて、この中に合成ゴム製の弾性体7bと、この弾性体7bの上に鋼板9bが挿入されている。その他の構造は実施例1とほぼ同じであるので説明を省略する。この網戸5bを取り付ける際には、網戸5bを斜めにして力強く下方に押し下げて回転軸81bを軸受け孔86bの中に深く差し込む。すると、回転軸81bが軸受け孔86bの中に挿入されている鋼板9bを介して弾性体7bを押圧しながら、軸受け孔86bの中に深く入る。
【0050】このようにして、網戸5bの上側端面511bの回転軸8bを、戸枠6bの上側端面61bの軸受け孔85bより低くした後に、網戸5bをほぼ垂直になるまで回転させて、回転軸8bと軸受け孔85bとを対向させ、網戸5bを押し下げていた力を除くと、弾性体7bの弾性による元の形状に戻ろうとする力によって網戸5bが押し上げられて、網戸5bの上側端面511bの回転軸8bが戸枠6bの上側端面61bの軸受け孔85bの中に挿入される。尚、この弾性体7bは完全には元の形状に戻ってなく未だ押圧された状態になっている。
【0051】このようにすると、網戸5bの下側端面512bに取り付けられている回転軸81bと戸枠6bの軸受け孔85aの底面との間に設けられている押圧された弾性体7bによって上側端面511bの回転軸8bが、常時、上側端面61bの軸受け孔85bの底部を押圧している状態で、網戸5bが戸枠6bに回転可能に取り付けられた回転網戸4bとなる。このようにして、従来より押し上げる替わりに、若干力強く押し下げるだけで、従来とほぼ同じ方法で網戸5bを戸枠6bに簡単に取り付けることができる。
【0052】又、取り付けたときと逆の手順で簡単に取り外すことができる。このようにして取り付けられた回転網戸4bでは、回転軸81bと軸受け孔86bの底面との間に鋼板9bを介して押圧された弾性体7bが設けられている。従って、この弾性体7bが元の形状に戻ろうとする力によって、常時、弾性体7bが回転軸81bを押圧し、その結果、網戸5bの上側端面511bの回転軸8bが戸枠6bの上側端面61bの軸受け孔85bの底面に押し付けられ、網戸を小さな力で押し上げられたり押し下げることができなくなっている。このようになっているので、掃除等のときや子供が触ったときや回転させているときに、上方や下方への小さい力が戸に加わっただけでは、網戸が簡単に外れない。
【0053】(実施例4)図8および図9は本発明の更に別の実施例を示すもので、図8(イ)は回転網戸の上側端面部分を示す斜視図、(ロ)は(イ)のG−G線における断面図、図9(イ)は回転網戸の下側端面部分を示す斜視図、(ロ)は(イ)のH−H線における断面図である。
【0054】この図8および図9に示す実施例4を図6および図7に示す実施例3と比較すると、網戸5cの上側端面511cと下側端面512cの構造と、戸枠6cの上側端面61cと下側端面62cの構造が異なる。即ち、網戸5cの上側端面511cには軸受け孔85cが設けられ、下側端面512cには回転軸81cが設けられている。又、戸枠6cの上側端面61cには回転軸8cが設けられ、下側端面62cには軸受け孔86cが設けられている。
【0055】そして、戸枠6cの下側端面62cに設けられている軸受け孔86cが深くなっていて、この中にスプリングバネの弾性体7cと、この弾性体7cの上に鋼球91cが挿入され、網戸5cの上側端面に設けられている軸受け孔85cには、スプリングバネの弾性体7cと、この弾性体7cの上に鋼球91cがそれぞれ挿入されている。この実施例4の網戸5cの取り付け方法および取り外し方法は、上側端面511c、61cの回転軸8cと軸受け孔85cが逆になっているだけで、実施例3とほぼ同じであるので説明を省略する。
【0056】この実施例4では、上側端面51cと下側端面52cの両方に弾性体7cが取り付けられているので、この両方の弾性体7cが元の形状に戻ろうとする力によって、弾性体7cが、常時、両方の回転軸8c、81cを両方から押し合っているので、実施例3より、更に、網戸5cを取り付けたり取り外し易くなっているし、網戸5cが簡単に外れ難くなっている。
【0057】従って、掃除等のときや子供が触ったときや回転させているときに、上方や下方への小さい力が網戸5cに加わっただけでは、網戸5cが簡単に外れない。又、弾性体7cと回転軸8cの間や、弾性体7cと回転軸81cとの間に鋼球91cが介在されているので、回転軸8cや回転軸81cに接触する部分が少なくなり、網戸5cが回転する際の摩擦が少なくなり、網戸5cを回転し易くなる。その他の構造および作用は実施例3とほぼ同じであるので説明を省略する。
【0058】(実施例5)図10は本発明の更に別の実施例を示すもので、回転網戸の上側端面部分を示す斜視図である。
【0059】この図10に示す実施例5を図1〜図4に示す実施例1と比較すると、網戸5dの上側端面511dの構造が異なる。即ち、網戸5dの上側端面511dに設けられている回転軸8dがスプリングバネの弾性体7dの中心にある通孔75dに通され、この弾性体7dが網戸5dの上側端面511dの周縁部の上に載せられている。このスプリングバネの弾性体7dは実施例1の弾性体とほぼ同じ作用をするものである。その他の構造および作用は実施例1とほぼ同じであるので説明を省略する。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発明は、戸の上側端面と戸枠の上側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入され、戸の下側端面と戸枠の下側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入されて、戸が戸枠に回転可能■取り付けられた回転戸であって、前記上側端面または下側端面の回転軸と軸受け孔の底面との間に押圧された弾性体が設けられているから、戸を簡単に取り付けたり取り外すことができるし、掃除等のときに、網戸を上方への小さな力が網戸に加わっても、網戸が外れなく安心である。尚、上側端面と下側端面の両方に弾性体が取り付けられた場合には、上側端面または下側端面に押圧された弾性体が取り付けられたときより、更に、取り付けたり取り外し易くなっているし、掃除等のときに戸が簡単に外れ難くなっていて、更に安心である。
【0061】請求項2記載の発明は、戸の上側端面と戸枠の上側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入され、戸の下側端面と戸枠の下側端面のどちらか一方に回転軸が設けられ、他方に軸受け孔が設けられ、この回転軸が軸受け孔の中に挿入されて、戸が戸枠に回転可能に取り付けられた回転戸であって、前記上側端面または下側端面の回転軸の周縁部と軸受け孔の周縁部の間に通孔を有する押圧された弾性体が設けられ、この弾性体の通孔に回転軸が通されているから、戸を簡単に取り付けたり取り外すことができるし、掃除等のときに戸が外れなく安心である。尚、上側端面と下側端面の両方に弾性体が取り付けられた場合には、上側端面または下側端面に押圧された弾性体が取り付けられたときより、更に、取り付けたり取り外し易くなっているし、掃除等のときに戸が簡単に外れ難くなっていて、更に安心である。
【出願人】 【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
【出願日】 平成12年5月15日(2000.5.15)
【代理人】 【識別番号】100076370
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 浩
【公開番号】 特開2001−323713(P2001−323713A)
【公開日】 平成13年11月22日(2001.11.22)
【出願番号】 特願2000−142442(P2000−142442)