| 【発明の名称】 |
門扉用ヒンジ |
| 【発明者】 |
【氏名】津島 重弘
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| 【要約】 |
【課題】門扉の位置調整を正確に行うことができる門扉用ヒンジを提供する。
【解決手段】門の支柱12や塀等の取付部に固定された本体20と、この本体20に取り付けられ水平な一方向に移動可能な第一のスライド金具36と、この第一のスライド金具36に取り付けられ第一のスライド金具36の本体20に対する移動方向に対して直角な水平方向に移動可能な第二のスライド金具50を有する。第二のスライド金具50には、門扉14を軸止する軸部材60取り付けられている。第一のスライド金具36と第二のスライド金具50と本体20には互いに連通する透孔42,52,28が各々設けられ、軸部材60には雌ねじ62が形成されている。ボルト80が、第二のスライド金具50と第一のスライド金具36と本体20に連通する透孔52,42,28に差し込まれ、この各部材を貫通して突出するボルト80の先端が軸部材60の雌ねじ62に螺合している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 門扉を回動自在に取り付ける門扉用ヒンジにおいて、門の取付部に固定された本体と、この本体に取り付けられ水平な一方向に移動可能な第一のスライド金具と、この第一のスライド金具に取り付けられこの第一のスライド金具の上記本体に対する移動方向に対して略直角な水平方向に移動可能な第二のスライド金具と、この第二のスライド金具に連結され上記門扉を軸止する軸部材が設けられていることを特徴とする門扉用ヒンジ。 【請求項2】 上記第一のスライド金具と上記第二のスライド金具と上記本体には、互いに連通する透孔が各々設けられ、上記軸部材には雌ねじが形成され、上記第二のスライド金具と上記第一のスライド金具と上記本体に連通する上記透孔に一本のボルトが差し込まれ、この各部材を貫通して突出する上記ボルトの先端が上記軸部材の雌ねじに螺合され、上記第一のスライド金具と上記本体に形成されている上記各透孔は、上記本体に対する上記第一のスライド金具と上記第二のスライド金具の移動に伴って上記ボルトが移動することができるゆとりを有して形成されていることを特徴とする請求項1記載の門扉用ヒンジ。 【請求項3】 上記本体と上記第一のスライド金具が互いに当接する各側面には、この第一のスライド金具の移動方向に対して適度な力で互いに係止される微小凹凸部が設けられ、上記第一のスライド金具と上記第二のスライド金具が互いに当接する各側面には、この第二のスライド金具の移動方向に対して適度な力で互いに係止される微小凹凸部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の門扉用ヒンジ。 【請求項4】 上記本体には上記門の取付部に当接し、ねじを介して固定する取付板が設けられ、上記取付板にはねじ用の透孔が形成され、この透孔は、この透孔の延長線が上記門扉用ヒンジの位置しない方向に形成されていることを特徴とする請求項1記載の門扉用ヒンジ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、門を形成する支柱や塀に門扉を回転自在に取り付ける門扉用ヒンジに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、一戸建て住宅の門やマンションの各戸の通路側に設けられる門扉は、所定形状の外枠部を有しこの外枠部の内側に桟状部が取り付けられた構造であった。そして門扉の外枠部の縦方向の一側縁部は、門扉用ヒンジを介して門柱や塀に取り付けられていた。門扉用ヒンジのうちピボットヒンジと称されるものは、支柱等に固定される固定具と、固定具に支持される支持アームと、この支持アームに固定され垂直に位置する円柱形の支軸が設けられていた。そして、門扉には支軸に対して回転可能に嵌合する保持部材が取り付けられていた。 【0003】さらに、門扉の、支柱等に対する位置を微調整することができるピボットヒンジとして、実公平6−48080号公報に開示されている門扉取付用のヒンジがあった。このヒンジは、門柱に取り付けられる固定具が設けられ、この固定具には門扉の方へ突出する支持ア−ムと、この支持アームの底部を係止するロック部材が設けられている。また、支持アームの先端には、門扉を回転可能に軸止する支軸が設けられている。支持アームには、支持アームの固定具からの突出量を調節する調節ねじが設けられ、調節ねじは固定具に首振り可能な隙間をもって嵌合されている。 【0004】この門扉取付用ヒンジは、調整ねじを調整して、固定具に対する支持アームの突出量、即ち門柱に対する門扉の位置を近づけたり遠ざけたりする方向へ位置調整することができる。また、支持アームはロック部材の任意の位置に、支持アームの長手方向に対して直角方向に移動させることができ、門柱に対して門扉の厚み方向の位置調整を行うことができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場合、門扉の位置の微調整を支軸の位置ではなく支柱側、つまり支柱に取り付けられた固定具側で行うため、調整時に支柱アームが揺動し位置ずれが起こりやすく、誤差が生じやすいものであった。また、位置の微調整を支持アームの基端部で行うため、支持アーム先端に軸支された門扉の位置を正確に調整することができないという問題もあった。 【0006】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、門扉の位置調整を正確に行うことができる門扉用ヒンジを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明は、門の支柱や塀に門扉を取り付ける門扉用ヒンジであり、門の支柱や塀等の取付部に固定された本体と、この本体に取り付けられ水平な一方向に移動可能な第一のスライド金具と、この第一のスライド金具に取り付けられこの第一のスライド金具の上記本体に対する移動方向に対して直角な水平方向に移動可能な第二のスライド金具と、この第二のスライド金具に設けられ上記門扉を軸止する軸部材が設けられている。 【0008】また、上記第一のスライド金具と上記第二のスライド金具と上記本体には互いに連通する透孔が各々設けられ、上記軸部材には雌ねじが形成されている。そして一本のボルトが、上記第二のスライド金具と上記第一のスライド金具と上記本体に連通する透孔に差し込まれ、この各部材を貫通して突出する上記ボルトの先端には上記軸部材の雌ねじが螺合している。この第一のスライド金具とこの本体に形成されている各透孔は、このボルトが、上記本体に対するこの第一のスライド金具と上記第二のスライド金具の移動に伴って移動することができるゆとりを有して形成されている。 【0009】また、上記本体と上記第一のスライド金具が互いに当接する各側面には、この第一のスライド金具の移動方向に対して適度な力で互いに係止される微小凹凸部が設けられている。また、上記第一のスライド金具と上記第二のスライド金具が互いに当接する各側面にも、この第二のスライド金具の第一のスライド金具に対する移動方向に対して、適度な力で互いに係止される微小凹凸部が設けられている。上記各微小凹凸部は、例えば三角波が連続して形成された形状である。 【0010】また、上記本体には、上記門の支柱や塀の取付部に当接し、ねじを介して固定する取付板が設けられ、上記取付板にはねじ用の透孔が形成され、この透孔はこの透孔の延長線が上記門扉用ヒンジの位置しない方向に形成されている。 【0011】この発明の門扉用ヒンジは、第一のスライド金具が支柱に取り付けられた本体に対して一定方向に移動可能であり、また第二のスライド金具が第一のスライド金具に対して上記第一のスライド金具の移動方向に対して直角方向に移動可能である。これにより、第二のスライド金具に軸部材を介して取り付けられた門扉は、支柱に対して前後左右に自由に移動し位置調整することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図9はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の門扉用ヒンジ10は、図1〜図3に示すように、地面に立設された支柱12の取付部に門扉14を取り付けるもので、門扉14の支柱12側の両端角部に互いに対称に設けられる。支柱12は、断面形状が一定の長尺部材であり、中空の四角柱である。支柱12の一方の側面12aには、側壁が溝状となっている凹部16が上下に連続して形成されている。凹部16の両側縁部には、側面12aと同一面上に位置した係止片18が、凹部16の内側へ互いに対向するように突出して設けられている。なお、支柱12の凹部16は、後述のように門扉用ヒンジ10の取り付け以外に、門扉14のラッチ錠のラッチ部材を係止する受け部をはめ込むことにも使用される。 【0013】門扉用ヒンジ10は、支柱12の係止片18に取り付けられる本体20を有している。本体20は、図4,図5に示すように門扉14側と反対側が開口した矩形の箱形である保持部22と、保持部22の一側面が保持部22の底部26に対して直角に上下方向に延出し支柱12の側面12aと係止片18に当接する取付板24が一体に設けられている。取付板24は、支柱12の凹部16に当接する垂直方向の中心線が支柱12から離れる方向へくの字形に折り曲げられ、折り曲げられた頂点の内側には、凹部25が形成されている。そして取付板24には、折り曲げられた中心線を中心として左右対称に、上下二列、計4個の透孔35が各々水平に形成されている。 【0014】また、保持部22は取付板24に対して直角な方向が長手方向であり、支柱12に取り付けられたときの突出方向となっている。そして、保持部22の底部26の中央には矩形の大形透孔28が形成されている。保持部22の底部26の裏面26aには、大形透孔28と取付板24の間に、後述する軸部材60が摺動可能に嵌合される凹部であるガイド溝30が形成されている。ガイド溝30は、保持部22の長手方向に対して平行に長細く形成されている。保持部22の、取付板24と対向する側面22aには、側面22aに対して直角に貫通する透孔32が形成されている。底部26の表面26bには大形透孔28の両脇に、保持部22の長手方向に沿って帯状に微小凹凸部34が形成されている。微小凹凸部34は、微小な三角波形状の凹凸が本体20の保持部22長手方向に対して直角に並べられ連続して形成されている。 【0015】次に、本体20の保持部22の底部26に取り付けられる第一のスライド金具である第一スライダ36について説明する。第一スライダ36は本体20の保持部22の内側に移動可能に嵌合される矩形の板状体で、図6,図7に示すように第一スライダ36のほぼ中央に、溝部38が一対の側面に開口して形成されている。また、溝部38の底部分は微小な三角波形状の凹凸が設けられた微小凹凸部40が一面に形成されている。溝部38の底部分には透孔42が形成され、透孔42は溝部38の長手方向に沿って長細く形成されている。第一スライダ36の、溝部38に対して平行に位置する一つの側面36aには、中央に後述する六角ボルト81が螺合される雌ネジ44が、溝部38に達しない適度な深さまで形成されている。側面36aには、雌ネジ44を挟んで一対の溝状の凹部46が軽量化等のために形成されている。そして、第一スライダ36の溝部38が形成された面とは反対側の面には、溝部38の長手方向に対して直角に位置する一対の側面に沿って、一対の帯状の微小凹凸部48が設けられている。 【0016】次に、第一スライダ36の溝部38に取り付けられる第二のスライド金具である第二スライダ50について説明する。第二スライダ50は、第一スライダ36の溝部38に移動可能に嵌合される矩形の板体で、図8に示すように第二スライダ50の中心に透孔52が形成されている。第二スライダ50の、第一スライダ36に当接する面には、第一スライダ36の溝部38の側縁部に当接する当接面54と当接面よりも一段突出し第一スライダ36の溝部38に嵌合され溝部38の底部に当接する嵌合面56が形成されている。嵌合面56には、透孔52が貫通して設けられ、透孔52以外の面には第一スライダ36の微小凹凸部40に嵌合される微小凹凸部58が形成されている。 【0017】この第二スライダ50に取り付けられ本体20の裏面26aに設けられる軸部材60について、以下に説明する。軸部材60は、図9に示すように細長い軸部64が設けられ、軸部64の中心には後述する六角ボルト80が螺合される雌ネジ62が形成されている。軸部64の基端部には、軸部64の軸に対して直角に側方へ広がるフランジ部66が一体に形成されている。フランジ部66の形状は、軸部64を中心とした円形で一方の直径方向が長く側方へ引き出されている。フランジ部66の引き出された部分先端には、軸部64の突出方向と反対側に突出する円柱状の係止突起68が形成されている。軸部64とフランジ部66の境界部分には、軸部64の外周面からフランジ部66に沿って段部70が形成されている。 【0018】そして、門扉用ヒンジ10には、本体20、第一スライダ36、第二スライダ50、軸部材60の外側を覆う矩形のカバー72が設けられている。 【0019】次に、この実施形態の門扉用ヒンジ10の組立方法について説明する。まず、支柱12の係止片18に、門扉用ヒンジ10の本体20を取り付ける。このとき係止片18の裏側には裏板74が設けられている。ここで、裏板74は、上下方向の長さが本体20の取付板24に形成された凹部25に嵌合されるものであり、垂直な中心線でくの字形に折り曲げられている。裏板74の中心線付近は取付板24の凹部25内壁面に沿う角度に交差する一対の傾斜面であり、裏板74の垂直な一対の側縁部付近は支柱12の係止片18の裏面に沿うように互いに平行な面となっている。そして裏板74には、本体20の取付板24に形成された各透孔35に連通する雌ネジ76が形成されている。 【0020】そして、支柱12の係止片18の外側に本体20の取付板24を当接させ、係止片18の裏面に裏板74を当接させ、取付板24の透孔35と裏板74の雌ネジ76に小ねじ78を螺入し、支柱12の係止片18を挟持して本体20を支柱12に固定する。 【0021】そして、本体20の内側に第一スライダ36を入れ、第一スライダ36の溝部38の内側に第二スライダ50を入れる。第二スライダ50の上方から透孔52に六角ボルト80を挿入する。六角ボルト80は、第一スライダ36の透孔42と本体20の大型透孔28を通って本体20の底部26裏面26aにその先端が突出する。そして六角ボルト80の先端に、軸部材60の雌ネジ62を螺合して軸部材60を本体20に取り付ける。 【0022】また、本体20の側面22aに形成された透孔32には、本体20の外側から六角ボルト81を挿入し、六角ボルト81の先端に第一スライダの雌ネジ44を螺合して第一スライダ36を任意の位置に固定する。 【0023】軸部材60の軸部64は、門扉14の上面に取り付けられたキャップ82の軸受け84に回転可能に差し込まれ、門扉14を支柱12に回転可能の取り付ける。そして、門扉用ヒンジ10は、門扉14の下端面にも上下を逆にして上記と同様に取り付けられ、門扉14の上下端面を軸支し支柱12に取り付ける。 【0024】次に、この実施形態の門扉用ヒンジ10の使用方法について説明する。まず、上記の方法で、門扉14を支柱12に取り付ける。そして、第二スライダ50の上方から差し込まれている六角ボルト80を少しゆるめた状態で第二スライダ50を第一スライダ36の溝部38に沿って任意の位置に移動させ、門扉14を支柱12に対して門扉14の厚み方向に位置を微調整する。次に本体20の側方から水平に差し込まれている六角ボルト81を回転させ、第一スライダ36の雌ネジ4に、任意の深さにまで螺合させる。これにより、第一スライダ36を本体20の突出方向に沿って移動させ、門扉14を支柱に対して近づけたり遠ざけたりする方向に位置を微調整する。微調整の際には六角ボルト80はゆるんでいるため、第二スライダ50の微小凹凸部58と第一スライダ36の溝部38に形成された微小凹凸部40、また第一スライダ36の本体20側の面に形成された微小凹凸部48と本体20の微小凹凸部34は、互いに容易に乗り越えて、各部材を自由に移動することができる。次に、微調整した位置で六角ボルト80を締める。このことにより、微小凹凸部58,40、微小凹凸部48,34が互いに係止され、位置が固定される。第一スライダ36の透孔42は第二スライダ50の移動方向に長く形成され、また本体20の大型透孔28は第一スライダ36と第二スライダ50の移動範囲を含み大きく形成されているため、六角ボルト80が自由に移動する事ができる。そして、六角ボルト80の移動に伴い軸部材60が移動するが、このとき軸部材60の係止突起68はガイド溝30内を自由に移動し、軸部材60の移動を規制することがない。 【0025】この実施形態の門扉用ヒンジ10によれば、門扉14側の回動軸上で門扉14の位置を微調整することができ、正確で細かい調整が可能である。調整の際の操作が簡単で、六角ボルト80をゆるめた状態でも微小凹凸部34,40,48,58が互いに適度な力で係合するため、位置ずれが起こらず正確に調整することができる。さらに、門扉14の上下に同じ形状の門扉用ヒンジ10を使用することができ、部品管理が容易であり、好都合である。 【0026】なお、この発明の門扉用ヒンジは、上記実施形態に限定されるものではなく、門扉のほぼ回動軸上で位置調整することができるものであれば良く、各部材の形状等自由に変更可能である。また、門扉の形状も問わないものであり、両開きの他、片開きのものでも良い。 【0027】 【発明の効果】この発明の門扉用ヒンジは、門扉のほぼ回動軸上で位置調整することができ、門の支柱に体する門扉の位置を正確に調整することができる。しかも、構造が簡単であり、一旦調整した位置は狂いにくく、耐久性も高い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591006117 【氏名又は名称】株式会社ナガエ
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| 【出願日】 |
平成12年5月12日(2000.5.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095430 【弁理士】 【氏名又は名称】廣澤 勲
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| 【公開番号】 |
特開2001−323712(P2001−323712A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月22日(2001.11.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−140073(P2000−140073) |
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