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【発明の名称】 開口部用幕板装置
【発明者】 【氏名】熊木 英夫

【要約】 【課題】幕板のみの取り外し及び取り付けが容易にできるとともに上枠と幕板との間に隙間が発生せず外観を向上できる開口部用幕板装置を提供する。

【解決手段】本発明にかかる開口部用幕板装置1は、上枠3と、幕板14と、連結部材19とを備え、上枠3自体が下面3aに長手方向に連続する溝部31を備え、幕板14は背面側に接合部33を備え、連結部材19は幕板14の背面側で上枠3の下面3aに固定してあり且つ接合部33との乾式の被接合部27を備え、幕板17の上端14aが溝部31に引き抜き自在に嵌合し、接合部33と被接合部27とがワンタッチで接離自在である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】上枠と、幕板と、連結部材とを備え、上枠自体が下面に長手方向に連続する溝部を備え、幕板は背面側に接合部を備え、連結部材は幕板の背面側で上枠の下面に固定してあり且つ接合部との乾式の被接合部を備え、幕板の上端が溝部に引き抜き自在に嵌合し、接合部と被接合部とがワンタッチで接離自在であることを特徴とする開口部用幕板装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き戸の上枠やカーテンのレール枠等に幕板を設けた上開口部用幕板装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−150852号公報(第1の公報)には、上枠のレール溝部に幕板を嵌め、レール部材により幕板をレール溝部に押えて幕板を上枠に嵌合固定した技術が開示されている。また、特開平8−184169号公報(第2の公報)には、上枠に連結部材を固定し、幕板の上端を上枠の下面に対向するようにして連結部材に幕板を係脱自在に取り付けた技術が開示されている。更に、実開平3−123077号公報(第3の公報)には、溝部を有する補助部材を上枠にねじ止めにより取り付け、上枠に溝部を設け、この溝部に幕板の上端を係止して幕板を取り付ける技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した第1の公報に開示の技術では、上枠に設けたレールのメンテナンス等のために幕板のみを取り外したくても幕板のみを取り外すことができず、仮に幕板を取り外す場合には、レール部材と一緒に外さなければならない。外した幕板を再び取り付ける場合にも、レール部材と一緒に幕板を溝部に嵌合する必要がある。第2の公報に開示の技術では、上枠に幕板の上端を対向して上枠に取り付けるものであり、且つ連結部材と幕板との係合部には隙間が設けてあるはずであるから、連結部材や幕板が上下や厚み方向に湾曲するように反った場合や加工誤差及び取り付け誤差があった場合等に、上枠の下面と連結部材との間や、連結部材と幕板上端との間に隙間が生じるので外観を害するという不都合がある。第3の公報に開示の技術では、補助材が露出するため外観を損ねるとともに幕板を補助材にねじ止めする場合も生じるので、その場合にはねじが外から見えてしまい外観を害するという不都合がある。
【0004】そこで、本発明は、幕板のみの取り外し及び取り付けが容易にできるとともに上枠と幕板との間に隙間が発生せず外観を向上できる開口部用幕板装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、上枠と、幕板と、連結部材とを備え、上枠自体が下面に長手方向に連続する溝部を備え、幕板は背面側に接合部を備え、連結部材は幕板の背面側で上枠の下面に固定してあり且つ接合部との乾式の被接合部を備え、幕板の上端が溝部に引き抜き自在に嵌合し、接合部と被接合部とがワンタッチで接離自在であることを特徴とする。
【0006】この請求項1に記載の発明では、幕板を外すときには、連結部材の接合部と幕板の被接合部とを引き離すようにして簡易係合をワンタッチで簡単に外し、幕板を溝部から引き抜くだけで幕板だけを容易に取り外すことができる。幕板の取り付けは、溝部に幕板の上端を嵌め込むと、幕板の背面に連結部材が対峙した位置にあるので、この位置で幕板の背面に設けた接合部と連結部材の被接合部とを押し合わせてワンタッチで簡易係合させる。従って、溝部に幕板の上端を嵌めるだけで、幕板の位置決めが容易にでき、更に、幕板は溝部で保持されるとともに、幕板と連結部材とが対峙し、その位置で幕板の接合部と連結部材の被接合部とを簡易係合することによって、幕板を上枠に容易に取り付けることができる。また、接合部と被接合部との簡易係合は、係合及び離脱が繰り返し可能であるから、必要に応じて、幕板は、取り付け取り外しを繰り返しでき、幕板の背面において上枠に設けたレール等のメンテナンス等がし易い。幕板は、上枠の下面に長手方向に設けた溝部に嵌めるので、幕板の上下や厚み方向に湾曲する反りを防止あるいは吸収できるので、上枠と幕板との間に隙間が発生しないし、幕板の背面側で連結部材を止めているので、外観を向上できる。また、幕体上端は、上枠の下面に設けた溝部に嵌め込んでいるので、幕板の上端が平坦でなかったり、幕板の上下方向における多少の寸法誤差が生じても上枠と幕板との間に間隙が生じるのを防止でき、外観を向上できると共に、幕板の上端は粗加でき幕板の加工が容易である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる開口部用幕板装置の縦断面図であり、図2は図1に示す開口部用幕板装置の横断面図であり、図3は幕板の取り付け方法を説明する断面図である。本発明の実施の形態にかかる開口部用幕板装置1は、上枠3及び下枠5、竪枠7により構成された枠9と、引き込み戸11とで構成されている。引き込み戸11は、吊車15を備えており、上枠3に設けた駆動ユニット13に沿って移動するようになっている。駆動ユニット13は、磁石とコイルとの作用により引き込み戸を直線状に駆動するものであり、いわゆるリニアモータにより引き込み戸11を移動する。駆動ユニット13には、吊車15を受けるレール17が設けられている。上枠3には、レール17の長手方向に間隔を空けて設けられた複数の連結部材19と、駆動ユニット13を隠す幕板14とが設けられている。連結部材19は、上部21と両側部23、25とで断面略コ字形状に形成されている。この上部21は、ねじ26により上枠3の下面に固定されている。両側部23、25の外側面にはそれぞれ被接合部27が設けられている。尚、壁29側にある連結部材19には、壁29と反対側にある側面のみに被接合部27が取付られている。被接合部27は後述する幕板14の接合部33とワンタッチで離脱自在に係合するものである。上枠3の下面3aには、連結部材19の両側に幕板14の上端14aを嵌合する溝部31が上枠3の長手方向に沿って設けられている。この溝部31には、幕板14の上端14aが引き抜き自在に嵌合している。溝部31に幕板14を嵌合したときに、幕板14の駆動ユニット13側面が、連結部材19の側部23、25と対峙する位置に設けている。幕板14は、上枠3に取付られて駆動ユニット13及び引き込み戸11の上端を隠すように垂下されている。この幕板14には、連結部材19の側部23(又は25)に対面する位置に、上述した連結部材19の被接合部27とワンタッチで係脱自在な簡易係合する接合部33が設けられている。接合部33と被接合部27との簡易係合は、離脱自在な係合であり、本実施の形態では、接合部33に可撓性の鉤部材34を多数設け、被接合部27に鉤部材34に係合可能な可撓性の係止部材36を多数設け、鉤部材34と係止部材36とが絡まるようにして係合するものである。このような接合部33と被接合部27との構成により、接合部33と被接合部27とを互いに引き離すようにしてワンタッチで係合を離脱でき、接合部33と被接合部27とを互いに圧接させることによりワンタッチで係合することができる。尚、接合部33側に係止部材36を設け、被接合部27側に鉤部材34を設けてもよい。
【0008】次に、本実施の形態にかかる幕板の取り付けおよび取り外しについて説明する。図3に示すように、幕板14を取り付けるときには、上枠3に設けた溝部31に幕板14の上端14aを嵌め込む。幕板14の上端14aを溝部31に嵌め込み垂下させると、幕板14と連結部材19とが対峙する。従って、溝部31に幕板14を嵌めるだけで、幕板14の位置決めが容易にできる。この位置で幕板14設けた接合部33と連結部材19に設けた被接合部27とを押し付けて接合部33と被接合部27とをワンタッチで離脱自在に係合する。これにより、幕板14は溝部31で保持されるとともに、その位置で幕板14の接合部33と連結部材19の被接合部27とが互いに係合するので、幕板14を強固且つ容易に取り付けることができる。一方、駆動ユニット13やレール17のメンテナンス等のために、幕板14を外すときには、連結部材19に対して幕板14を引き離すようにして、連結部材19の接合部33と幕板14の被接合部27との係合をワンタッチで外し、幕板14を溝部31から引き抜くだけで、幕板14だけを上枠から容易に取り外すことができる。
【0009】本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、接合部33と被接合部27とのワンタッチによる離脱可能な簡易係合は、連結部材の曲げ加工や押出しにより係合部を形成するものでなく、一方を磁石とし、他方を磁石に磁性で引き付けられる磁性体とするものや、接合部または被接合部27が弾性変形により一方に嵌合して係合するものであってもよい。開口部用幕板装置は、リニアモータ駆動による駆動ユニット13を設けたものに限らず、駆動ユニット13を設けないものであってもよいし、引き戸の枠に限らず、カーテンの枠に設けるものであってもよい。幕板14は、上枠の両側に設けるものに限らず、片側にのみ設けるものであってもよい。また、連結部材19は、断面略コ字形状のものに限らず、L字状のものであってもよく、形状は限定されない。上枠の下面に設ける溝部は、上枠自体に直接設けたもので、溝部を有する別部材を上枠に取り付けるものではない。
【0010】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、幕板は上枠の溝部に離脱自在に嵌合し、且つ連結部材の接合部に幕板の被接合部がワンタッチによる簡易係合により離脱自在に係合する構成であるから、幕板のみの取り外しが容易にできる。また、溝部に幕板を嵌め込むことで、幕板の位置決めができるので、施工が容易である。更に、幕板を溝部に嵌合するととに幕板の接合部と連結部材の被接合部とをワンタッチの簡易係合により容易に取付できる。特に、幕板は取り付け取り外しを繰り返しできるので、幕板の背面において上枠に設けたレール等のメンテナンス等が容易である。幕板は、上枠の下面に長手方向に設けた溝部に嵌めるので、幕板の上下や厚み方向に湾曲する反りを防止あるいは吸収できるので、上枠と幕板との間に隙間が発生せず、連結部材が幕板の背面側にあるので、外観を向上できる。また、幕体上端は、上枠の下面に設けた溝部に嵌め込んでいるので、幕板の上端が平坦でなかったり、幕板の上下方向における多少の寸法誤差が生じても上枠と幕板との間に間隙が生じるのを防止でき、外観を向上できる。更に、幕板の上端は上枠の溝部に嵌め込んでいるので、粗加工でき幕板の加工が容易である。
【0011】
【出願人】 【識別番号】399035674
【氏名又は名称】協立アルミ株式会社
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協アルミニウム工業株式会社
【出願日】 平成12年4月27日(2000.4.27)
【代理人】 【識別番号】100107560
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 惣一郎
【公開番号】 特開2001−311352(P2001−311352A)
【公開日】 平成13年11月9日(2001.11.9)
【出願番号】 特願2000−127303(P2000−127303)