| 【発明の名称】 |
回転傾動用取付具 |
| 【発明者】 |
【氏名】バルター・レンツ
【氏名】ミヒャエル・ノイビルト
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| 【要約】 |
【課題】傾動の際に扉が中間位置を占めることができるのに用いる回転傾動用取付具を提供すること。
【解決手段】この回転傾動用取付具は回転用取付具及び傾動用取付具を有し、伝動装置は2個の構成部材で形成されており、回転用取付具のための駆動装置(18)と、傾動用取付具のための駆動装置(20)とを有し、回転用取付具及び傾動用取付具は相前後して駆動可能であること。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 伝動装置(32)と、フレームの溝にあるレールと、ロック手段(74,92)とを有する、窓、ドア等のための回転傾動用取付具において、この回転傾動用取付具は、回転用取付具(22)及び傾動用取付具(24)を有し、前記伝動装置は2個の構成部材で形成されており、前記回転用取付具(22)のための駆動装置(18)と、前記傾動用取付具(24)のための駆動装置(20)とを有し、前記回転用取付具(22)及び前記傾動用取付具(24)は相前後して駆動可能であること、を特徴とする回転傾動用取付具。 【請求項2】 前記回転用取付具(22)は、前記傾動用取付具(24)が静止位置を占めるとき、駆動可能であり、及びその逆も可能であること、を特徴とする請求項1に記載の回転傾動用取付具。 【請求項3】 前記伝動装置は、前記回転用取付具(22)のための第1のスライダーと、前記傾動用取付具(24)のための第2のスライダーとを駆動する中央のスライダー(94)を有すること、を特徴とする請求項1又は2に記載の回転傾動用取付具。 【請求項4】 前記第1の又は前記第2のスライダー(96又は98)は、前記他方のスライダー(98又は96)が前記中央のスライダー(94)に連結されているときは何時でも、前記中央のスライダー(94)から外されていること、を特徴とする請求項3に記載の回転傾動用取付具。 【請求項5】 前記第1の及び前記第2のスライダー(96及び98)を前記中央のスライダー(94)から外すことができ、この中央のスライダーに連結することができるカップリングが設けられていること、を特徴とする請求項4に記載の回転傾動用取付具。 【請求項6】 前記伝動装置は前記クランク(28)によって駆動可能であること、を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の回転傾動用取付具。 【請求項7】 前記伝動装置は歯車伝動装置、特に差動歯車装置(32)を有すること、を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の回転傾動用取付具。 【請求項8】 前記回転用取付具(22)は第1のラック部分(54)を、前記傾動用取付具(24)は第2のラック部分(52)を有し、双方のラック部分は前記伝動装置の一部であるか、この伝動装置と駆動可能に結合されていること、を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の回転傾動用取付具。 【請求項9】 前記ラック部分(52,54)は相並んでいるか又は重なっており、2つの重なっている歯車(56,58)によって駆動され、2つの歯車(56,58)は可動に連結されていること、を特徴とする請求項8に記載の回転傾動用取付具。 【請求項10】 前記2つの歯車(56,58)は、円周の一部分に沿って、複数の歯を有し、相前後して前記ラック(52,54)に係合していること、を特徴とする請求項9に記載の回転傾動用取付具。 【請求項11】 前記歯車(56,58)は前記差動歯車装置(32)によって駆動されること、を特徴とする請求項7又は9に記載の回転傾動用取付具。 【請求項12】 前記2つのラック(52,54)は、1つのみのラック(52又は54)が前記伝動装置によって駆動可能であるように、ロック手段によって、前記回転傾動用取付具のハウジング(12)とロック可能であること、を特徴とする請求項8乃至11のいずれか1に記載の回転傾動用取付具。 【請求項13】 前記ロック手段はロック要素(64)を有し、このロック要素は一方のラック部分(52又は54)によって駆動され、他方のラック部分(54又は52)を前記ハウジングとロックし、及びその逆も可能であること、を特徴とする請求項12に記載の回転傾動用取付具。 【請求項14】 前記ロック要素(64)は、前記回転用取付具(22)のための前記一方の駆動装置(18)から前記傾動用取付具(24)のための前記他方の駆動装置(20)へ又はその逆に交換がなされるときは何時でも、新たな取外し位置に達すること、を特徴とする請求項13に記載の回転傾動用取付具。 【請求項15】 前記傾動用取付具(24)は、前記伝動装置の領域に設けられた押し開き用のラッチ(46)を有すること、を特徴とする請求項1乃至14のいずれか1に記載の回転傾動用取付具。 【請求項16】 前記ラッチ(46)の自由端(48)は、固定フレームに設けられた止めプレート(50)に掛止可能であること、を特徴とする請求項15に記載の回転傾動用取付具。 【請求項17】 前記回転用取付具(22)が取外し位置を占めるとき、前記止めプレート(50)は開いていること、を特徴とする請求項16に記載の回転傾動用取付具。 【請求項18】 前記伝動装置はモーターで駆動可能であること、を特徴とする請求項1乃至17のいずれか1に記載の回転傾動用取付具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、伝動装置と、フレームの溝にあるレールと、ロック手段とを有する、窓、ドア等のための回転傾動用取付具に関する。 【0002】 【従来の技術】垂直軸を中心に開放(回転)されることができるだけでなく、水平軸を中心に傾動されることができる窓又はドアは、十分に知られている。これらの窓又はドアはハンドルによって駆動される回転傾動用取付具を有する。このためには、ハンドルによって操作される伝動装置が用いられ、この伝動装置を用いて、フレームの溝にあるレール(Falzbaender)がサッシの中で移動される。通常、ハンドルは3つの位置を有する。第1の位置は閉じ位置であって、ハンドルは閉じ位置から回転位置へと90°回転されることができる。この回転位置では、窓又はドアを、垂直軸を中心に回動して開けることができる。扉が閉じられて、ハンドルが更に90°回動されるとき、取付具は傾動位置にあるので、扉は水平軸を中心に傾動されることができる。扉は、通常、扉の上縁に係合する押し開き制限手段(Ausstellschere)によって保持される。傾動位置では扉が中間位置を占めることができず、すなわち、押し開き制限手段が傾動運動を制限するまで、扉が完全に傾動することしかできないことが、欠点であることが明らかになった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】傾動の際に扉が中間位置を占めることができるのに用いる回転傾動用取付具を提供することが本発明の基礎になっている。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明に基づき、明細書導入部に記載のタイプの回転傾動用取付具では、回転用取付具及び傾動用取付具が設けられており、伝動装置は2個の構成部材で形成されており、回転用取付具のための駆動装置と、傾動用取付具のための駆動装置とを有し、回転用取付具及び傾動用取付具は相前後して駆動可能であることによって、解決される。 【0005】本発明に係わる回転傾動用取付具では、扉は回転用取付具によって解除され、回転位置を可能にする。このためには回転用取付具のみが駆動される。このために別個の駆動装置が設けられている。扉を傾動しようとするときは、回転用取付具は解除位置に対して異なる最終位置にもたらされる。この最終位置で、扉は下側の固定フレームとロックされる。下側を中心にして扉は傾動されることになる。回転用取付具がこの最終位置にあるとき、傾動用取付具が駆動され、扉は固定フレームでの閉じた位置から傾動位置に徐々にもたらされる。傾動取付具が更に駆動されればされる程、傾動した扉の開き角は益々大きくなる。本発明に係わる回転傾動用取付具を用いて、傾動用取付具が如何ほどに駆動されるかに従って、扉を多かれ少なかれ広く傾動して開ける可能性が生じる。傾動用取付具が閉じ位置に対して異なる最終位置にあるとき、扉は完全に傾動して開いた位置を占める。 【0006】扉の傾動が、ロック手段を駆動する回転用取付具によっては引き起こされないことは、強調しなければならない。扉を傾動するために、回転用取付具と独立して駆動される傾動用取付具が設けられている。 【0007】回転用取付具は、傾動用取付具が静止位置を占めるとき、駆動可能であり、及びその逆も可能であることが好ましい。回転用取付具及び傾動用取付具を同時にでなく、常に相前後してしか駆動することができない。すなわち、一方の取付具は、他方の取付具がその静止位置を占めるときに、駆動されることができる。 【0008】或る実施の形態では、伝動装置は、回転用取付具のための第1のスライダーと、傾動用取付具のための第2のスライダーとを駆動する中央のスライダーを有する。中央のスライダーは、例えば、中央の駆動装置、例えば回転ハンドル、クランク等によって駆動される。中央のスライダーによって、第1のスライダー及び第2のスライダーが相前後して動かされる。両方のスライダーによって回転用取付具及び次に傾動用取付具が駆動される。複数のスライダーは、これらのスライダーが比較的平坦に構成され、従って、扉のフレームに問題なく収容されることができるという本質的な利点を有する。 【0009】或る実施の形態では、第1の及び第2のスライダーは、中央のスライダーによって2つの他のスライダーのうちの常に1個のみが動かされるように、中央のスライダーに連結されている。2つのスライダーの、中央のスライダーへの連結及び/又は中央のスライダーからの外れは、カップリングによってなされる。このカップリングが自動的に一方のスライダーを連結するのは、他方のスライダーが対応の最終位置にあって、外されている場合である。次に、駆動運動が例えば回転用取付具から傾動用取付具へ又はその逆に導かれる。 【0010】他の実施の形態では、伝動装置はクランクによって駆動可能である。クランクはより細かな調整が可能であるという本質的な利点を有する。このことは特に扉の傾動の際に利点である。何故ならば、かくして、扉の完全に閉じた位置と、完全に傾動して開いた位置との間のほとんど如何なる中間位置をも調節することができるからである。更に、伝動装置がモーターで駆動可能であるので、扉を遠隔制御で傾動することができることが指摘される。 【0011】伝動装置が歯車伝動装置、特に差動歯車装置を有することは好ましい。差動歯車装置は十分に知られており、これらの差動歯車装置によって比較的高い力が伝達されることができるという利点を有する。従って、クランクのレバーアームを比較的短く保つことができるが、しかし、比較的重い扉を傾動して、再度閉じることもできる。 【0012】伝動装置への回転用取付具及び傾動用取付具の取着は、回転用取付具が第1のラック部分を、傾動用取付具が第2のラック部分を有し、双方のラック部分が伝動装置の一部であることによって、なされる。従って、伝動装置はこれらのラック部分によって直接に回転用取付具及び傾動用取付具に係合し、扉のフレームにおいてラック部分を移動させる。しかし乍ら、ここでも、常に回転用取付具又は傾動用取付具が駆動され、特に2つの取付具が相前後して駆動されることを述べておく。 【0013】好ましい実施の形態では、傾動用取付具のための駆動装置はハウジングを有し、複数のラック部分はハウジング内で相並んでいるか又は重なっており、2つの重なっている歯車によって駆動され、2つの歯車は可動に連結されている。この場合、2つの歯車は、円周の一部分に沿って、複数の歯を有し、相前後してラックに係合している。特に共通に駆動されるこれらの2つの歯車によって、まず、一方のラック部分はその一方の最終位置から他方の最終位置にもたらされ、続いて、次に、他方のラック部分が駆動され、その一方の最終位置から他方の最終位置にもたらされる。運動のこうした経過の際に、回転用取付具は、扉をロックする位置から、完全に傾動して開く位置にもたらされる。 【0014】或る実施の形態は、2つのラック部分が、1つのみのラック部分が伝動装置によって駆動可能であるように、2つのラックがロック手段によって、回転傾動用取付具のハウジングとロック可能であること、を規定している。ロック手段は2つのラック部分が動かされることを妨げる。特に、駆動されないラック部分が思い掛けない移動から保護される。かくて、駆動装置が一方のラック部分から他方のラック部分に移動するときに、複数のラック部分が静止位置を占めることが、保証される。このことは上記のスライダーにも該当する。 【0015】或る実施の形態では、ロック手段はロック要素を有し、このロック要素は一方のラック部分によって駆動され、他方のラック部分をハウジングとロックし、及びその逆も可能である。このロック要素が一方のラック部分によって駆動されるのは、常に、この一方のラック部分が静止位置又は最終位置に達するときである。そのとき、他方のラック部分は解放されるので、このラック部分は最終位置を離れることができる。このことによって、そのとき、他方のラック部分は予め占められた最終位置でロックされる。このロックされたラック部分は、他方のラック部分が再度最終位置に戻ったときはじめて、再度解放される。ロック要素は、回転用取付具のための一方の駆動装置から傾動用取付具のための他方の駆動装置へ又はその逆に交換がなされるときは何時でも、取外し位置に達する。常にこのとき、2つの取付具は最終位置にあるので、2つの取付具は同時に駆動されない。 【0016】傾動用取付具が伝動装置の領域に設けられた押し開き用のラッチを有することは好ましい。この押し開き用のラッチによって、扉は水平軸を中心にフレームから傾動される。これに対し、上側に設けられた押し開き制限手段はこのためには不要である。この押し開き制限手段は、場合によっては、扉用のロック及び案内機能としてのみ用いられる。 【0017】取付具が回転位置のための位置を占めるときに、扉を垂直軸を中心に回転させることができるように、ラッチの自由端は、固定フレームに設けられた止めプレートに掛止可能である。止めプレートは2個の構成部材でデザインされており、一部分は止めプレートを開閉するスライダーによって形成される。止めプレートが開かれているときは、ラッチの自由端、特に、自由端に設けられたピンを、止めプレートに掛止し、そこで固定することができる。止めプレートは、回転用取付具が取外し位置を占めるときは常に、開いていており、ロック手段は、扉を垂直軸を中心に回転させることができるように、開かれている。 【0018】ラッチが傾動用取付具に取外し可能に取着されていることは好ましい。それ故に、ラッチをより長いか短いラッチと交換することができる。このことによって、扉の最大限の開き角は設定可能であり及び/又は開き角は高さの異なる扉に適合可能である。 【0019】本発明の利点、特徴及び詳細は従属請求項及び以下の記載から明らかである。この場合、図面に示した、請求項及び明細書に記載した特徴は、夫々別々に単独でも又は任意の組合せでも、本発明にとって本質的であることができる。 【0020】 【発明の実施の形態】図面を参照して2つの特に好ましい実施の形態を詳述する。図1はサッシ10の一部を斜視図で示している。このサッシの上には、クランク操作式回転傾動用取付具(Kurbel-Drehkippbeschlag)14用の駆動装置の第1の実施の形態のハウジング12が載置されている。ハウジング12は部分的に中が開けられているので、クランク操作式回転傾動用取付具14が認められる。ハウジング12は縦長の部分16を有し、この部分には、(図3に示した)回転用取付具22及び傾動用取付具24夫々用の2つの駆動装置18及び20が収容されている。側方に、縦長の部分16の脇には、図示しない窓ガラスの方向に、シリンダ状の部分26があり、この部分の上にはクランク28が載置されている。クランク28はクランク操作式回転傾動用取付具14を操作するのに用いるクランクハンドル30を有する。シリンダ状の部分26の内部には、図7及び8に詳しく示した差動伝動装置32がある。この差動伝動装置によって駆動装置18及び20が駆動される。 【0021】2つの駆動装置18及び20は連結されているが、相前後して長手方向移動可能に、すなわち、サッシ10の長手方向に移動可能に、図5に示されているガイドベッド(Fuehrungsbett)34に取り付けられている。このガイドベッド34は縦長の構体を有し、サッシ10に形成されたぴったりとした開口部36に嵌め込まれる。 【0022】この駆動装置18及び20の下側は夫々延長部38及び40を有する。これらの延長部が取付具22及び24を作動するために用いられるのは、延長部38が従来の回転用取付具22に係合しているので、この回転用取付具がサッシ10に形成された取付具用溝42の中で移動されることができることによってである。回転用取付具22は回転傾動型窓の従来の取付具に対応している。延長部40はアイ44を有する。このアイにはラッチ46を例えばリベット、ピン等によって取着することができる。ラッチ46は図3及び6に示されており、ラッチの自由端48は、固定フレームに設けられている止めプレート50に掛止される(図6)。 【0023】2つの駆動装置18及び20は夫々ラック部分52及び54を有し、これらのラック部分に2つの歯車56及び58(図5)の歯が係合することは、明瞭に認められる。2つの歯車56及び58は一体的に又は2個の構成部材で形成されていてもよい。2つの歯車56,58は、円周の一部分に亘ってのみ複数の歯を有する。一方の歯車が歯を有しない区域においては常に、他方の歯車は歯を有する。かくて、(互いに回転不能に結合されている)2つの歯車56及び58の回転中に、一方のラック部分52か又は他方のラック部分54が回転されることが、保証される。例えば図5では歯車56が時計と逆回りに回転されるとき、歯車58はラック部分54から外れて、歯車56の歯はラック部分52の歯に噛み合って、(図5に示した配列では)このラック部分を左上から右下に動かす。これに対応して、歯車56の歯がラック部分52から外れるのは、歯車56が時計回りに回転されるときである。このとき、歯車58の歯はラック部分54に噛み合って、このラック部分を右下から左上に動かす。そのとき、他方のラック部分は静止している。 【0024】図1及び3には、駆動装置18及び20に形成されている錐形の開口部60及び62が認められる。更に、2つの駆動装置18と20との間に、ガイドベッド34のウェブ(図示せず)があり、このウェブは他の開口部を有する。開口部にはボールが設けられている。ボールは2つの駆動装置18及び20の間の間隔よりも大きい直径を有するので、ボールはウェブから側方に突出している。このことの結果として、ガイドベッド34のウェブによって保たれかつ側方に突出しているボールは、2つの開口部60及び62に係合する。今2つの駆動装置18又は20のうちの1が動かされると、開口部60又は62は、図1に示した列から外へ動かされて、このことによって、ボールをこの開口部60又は62から押し出し、更に、他方の開口部62又は60へ移動させる。このことは、今ボールが係合している相手であるこの駆動装置が、ボールによって、ガイドベッド34のウェブとロックされていること、を意味する。これに対し、他方の駆動装置は自由に移動可能である。2つの開口部60及び62が互いに一列になるや否や、他方の駆動装置はこの静止位置から動かされることができる。次に、ボールは他方の駆動装置の開口部に移動されるので、この他方の駆動装置はガイドベッド34のウェブとロックされている。開口部62及び60並びにボールはロック要素64を形成する。ロック要素は、2つの駆動装置18及び20のうちの1個のみが動かされることができることを保証する。 【0025】図5は、更に、差動伝動装置32の一部であり、2つの歯車56及び58に回転不能に装着される中空ホイール66を示している。この場合、中空ホイール66が2つの歯車56及び58を互いに結合することができるのは、このことが既に前もってなされていない場合である。 【0026】図6は閉じた位置又は傾いた位置にあるサッシ10の側面を示しており、サッシ10は矢印68の方向に傾動可能である。この場合、サッシ10は、傾動用取付具24を形成しているラッチ46によって動かされ、保持される。ラッチ46の自由端48はピンを有する。このピンは、固定フレームに設けられたロック要素50の開口部70に保持される。止めプレート50は図6では離れて示されているので、より良く分かる。通常、止めプレート50は回転用取付具18の平面に、すなわち、サッシ10の取付用溝の平面に設けられている。止めプレート50はスライダー72を有し、このスライダーによって、開口部70を開閉することができるので、自由端48に設けられたピンを捕らえ又は放つことができる。図6の描写では、スライダー72は閉じ位置にあり、回転用取付具のロックピン74によって取外し位置から外れ位置に及びその逆に移動される。サッシ10が閉じているとき、ロックピン74は対応のピン受け76に係合する。 【0027】ラッチ46の自由端48が止めプレート50に捕らえられ、そのことによって、固定されていて、駆動装置20が図1では左上から右下に動かされるとき、延長部40も左上から右下に移動される。このことによって、延長部40に取着された端部78はサッシ10に沿って上から下に移動される。このことによって、図6に一点鎖線で示されているように、ラッチ46は外へ押し出され、サッシ10は傾動される。 【0028】図7は、クランク28が装着される上部80を有する差動伝動装置32を、斜視図で示している。クランク28によって、上部80及びリテーナー(Kaefig)82が駆動される。このリテーナー82には、図8にも示すように、2つの面に、重なり合って夫々4つの歯車84及び86が回転自在に取り付けられている。2つの歯車84及び86は回転不能に互いに結合されている。このことは、図7に示すように、中板88を介してなされるか、あるいは、図8に示すように、直接なされる。差動伝動装置32の、図7及び8に示した部分は、中空ホイール66(図5)に嵌め込まれ、複数の歯車86は中空ホイール66の内歯車90と噛み合う。歯車84には中空ホイール(図示せず)が押し被せられ、この中空ホイールは、ハウジング12の、シリンダ状の部分26に結合され従ってまたしっかりと取着される。 【0029】歯車装置32がクランク28によって駆動されると、一方では、複数の歯車84が、ハウジング12に結合された固定式の中空ホイールに沿って転動し、これによって、中空ホイール66を駆動する。何故ならば、2つの歯車84及び86は異なった歯の数を有するからである。 【0030】サッシ10の回転機能が別個の回転用取付具22を用いて第1の駆動装置18によって実現されるのに対し、サッシの傾動機能は第2の駆動装置20及び第2の傾動用取付具24によって実現されることは、本質的と見なされる。従って、本発明では、従来の回転傾動用取付具を用いることができる。但し、本発明では、この回転傾動用取付具が回転機能のみを果たし、傾動機能は他の取付具によって、すなわち、ラッチ46を有する傾動用取付具24によって実行される。サッシ10が完全にロックされているとき、クランク28を用いて、まず回転用取付具22が駆動装置18によって上方の位置から中間位置へ動かされる。この中間位置ではロックピン74及び92がサッシを解放して、サッシの回転運動を実行する。クランク28が更に動かされると、回転用取付具22は最終位置に移動される。この最終位置では回転用取付具はサッシ10を、僅かに傾動することができるように、ロックする。静止位置に対応するこの位置で、回転用取付具22、特に駆動装置18はクランク28によって外され、駆動装置20従ってまた傾動用取付具24は連結される。クランク28が更に動かされると、サッシ10はクランクの回転に従って傾動される。このことは、閉じたサッシ10と、完全に傾動されたサッシ10との間の如何なる中間位置も占められることができること、を意味する。差動伝動装置22は、これが戻り止めになっているので、サッシ10がどの中間位置でも自らの位置を安定的に維持するように、設計されている。サッシ10のこの傾動を傾動用取付具24のみが担うのであって、静止位置に留まっている回転用取付具22ではない。 【0031】図9は駆動装置の他の実施の形態を示している。この実施の形態では、ハウジング(図示せず)には、中央のスライダー94と、2つの他のスライダー96及び98と、ロック手段100,102とが設けられている。中央のスライダー94は、クランク、回転ハンドル又は他の操作手段によって、ハウジング内で,ハウジングの縦方向に移動される。この場合、中央のスライダー94は、側方に張り出しているか又は突き出している2つのピン104によって、制御ディスクとして形成されているロック手段100,102を連行する。これらの制御ディスク100,102は2つのスライダー96及び98の丸い開口部に回転自在に取り付けられており、ピン104が係合する相手である複数の受入用スリット106を有する。例えば中央のスライダー94が左から右に動かされると、ピン104が係合する相手である制御ディスク100,102が時計回りの方向に約90°回転される。次に、制御ディスク100に係合している、見る人とは反対側のピンは、次に捕らえられていて、第1のスライダー96を連行する。制御ディスク100の回転位置は、制御ディスク100から張り出しているロックピン108が、例えばハウジング壁部112に設けられている案内溝110内で案内されることによって、保証される。第1のスライダー96は、中央のスライダー94によって外側へ(図9では右側へ)移動される。中央のスライダー94が押し戻されるとき、第1のスライダー96も、図9に示した位置を再度占めるまで、同様に連行される。 【0032】中央のスライダー94が図9で左側に移動されるとき、ピン104が係合する相手である2つの制御ディスク100,102は時計と逆方向に約90°回転されるので、図9に示した位置を占める。見る人の方に向いたピン104は制御ディスク102の中に捕らえられており、第2のスライダー98を連行する。制御ディスク102の回転位置は、制御ディスク102から張り出しているロックピン114が、例えばハウジング壁部118に設けられている案内溝116内で案内されることによって、保証される。 【0033】中央のスライダー94によってその時々に連行されないスライダー98又は96は、案内溝116,110の端部で、案内溝の関連のハウジング壁部118又は112によってブロックされる。 【0034】スライダー94,96及び98を比較的平坦かつ薄く形成することができるので、この駆動装置を容易にサッシに収納することができる。更に、中央のスライダー94を用いて、回転用取付具を第1のスライダー96によって、あるいは傾動用取付具を第2のスライダー98によって駆動することができる。それ故に、他方の取付具は常に静止している。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501060242 【氏名又は名称】グレーチュ−ウニタス・ゲーエムベーハー・バウベシュレーゲ 【氏名又は名称原語表記】Gretsch−Unitas GmbH Baubeschlaege
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| 【出願日】 |
平成13年2月13日(2001.2.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−241259(P2001−241259A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2001−35306(P2001−35306) |
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