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【発明の名称】 吊戸用ガイドレールの取付構造
【発明者】 【氏名】木戸 勇

【氏名】中川 真人

【要約】 【課題】ガイドレール12を簡単に交換する。

【解決手段】ベースフレーム11と、ベースフレーム11に付設するガイドレール12と、戸袋内においてベースフレーム11に固定する保持金具13とを組み合わせる。ガイドレール12は、保持金具13によって戸袋内の先端を着脱可能に保持し、戸袋外においてベースフレーム11にねじ止めすることにより、戸袋を分解することなく、簡単に取付け、取外しすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 戸袋の内外に延びるベースフレームと、該ベースフレームに付設する吊戸用のガイドレールと、戸袋内において前記ベースフレームに固定する保持金具とを備えてなり、前記ガイドレールは、前記保持金具によって戸袋内の先端を着脱可能に保持し、戸袋外において前記ベースフレームにねじ止めすることを特徴とする吊戸用ガイドレールの取付構造。
【請求項2】 前記保持金具は、前記ガイドレールのウェブ部分を支持する支持片と、前記ガイドレールのフランジ部分を前記ベースフレームとの間に収納する保持片とを備えることを特徴とする請求項1記載の吊戸用ガイドレールの取付構造。
【請求項3】 前記保持金具には、位置決め用の係合突部を形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の吊戸用ガイドレールの取付構造。
【請求項4】 前記保持金具には、溶接用の切欠きを形成することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の吊戸用ガイドレールの取付構造。
【請求項5】 前記ガイドレールは、前記ベースフレームに付設する補助金具によって戸袋内の中間部を支持することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の吊戸用ガイドレールの取付構造。
【請求項6】 前記補助金具には、前記ガイドレールの下向きのガイドリブに係合させる段部を形成することを特徴とする請求項5記載の吊戸用ガイドレールの取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、戸袋を分解することなく、吊戸用のガイドレールを簡単に交換することができる吊戸用ガイドレールの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】引戸式の吊戸を吊下するガイドレールは、戸袋の内外に延びるベースフレームに固定され、吊戸を戸袋の内外に移動させることができる。
【0003】すなわち、ガイドレールは、ベースフレームに対し、全長に亘って所定間隔ごとにねじ止めして取り付けられている。なお、ガイドレールは、摩耗したり損傷したりすると、新しいガイドレールに交換する。このとき、ガイドレールは、戸袋を一旦分解し、止めねじを外してベースフレームから取り外した上、新しいガイドレールをベースフレームに取り付け、戸袋を再組立する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術によるときは、ガイドレールは、交換するに際して戸袋を分解し、再組立しなければならず、交換作業が極めて煩雑であるという問題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、ガイドレールの先端を着脱可能に保持する保持金具を戸袋内に設けることによって、戸袋を分解することなく、ガイドレールを簡単に交換することができる吊戸用ガイドレールの取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、戸袋の内外に延びるベースフレームと、ベースフレームに付設する吊戸用のガイドレールと、戸袋内においてベースフレームに固定する保持金具とを備えてなり、ガイドレールは、保持金具によって戸袋内の先端を着脱可能に保持し、戸袋外においてベースフレームにねじ止めすることをその要旨とする。
【0007】なお、保持金具は、ガイドレールのウェブ部分を支持する支持片と、ガイドレールのフランジ部分をベースフレームとの間に収納する保持片とを備えることができる。
【0008】また、保持金具には、位置決め用の係合突部を形成してもよく、溶接用の切欠きを形成してもよい。
【0009】さらに、ガイドレールは、ベースフレームに付設する補助金具によって戸袋内の中間部を支持してもよく、補助金具には、ガイドレールの下向きのガイドリブに係合させる段部を形成してもよい。
【0010】
【作用】かかる発明の構成によるときは、ガイドレールは、保持金具により戸袋内の先端が着脱可能に保持され、戸袋外においてベースフレームにねじ止めされる。そこで、ガイドレールは、戸袋外のねじ止めを外して先端を保持金具から抜き取ることにより、ベースフレームから分離させ、戸袋を分解することなく、戸袋外に全体を取り出すことができる。また、ガイドレールは、先端を戸袋内に差し込むようにして保持金具に保持させ、戸袋外においてベースフレームにねじ止めすることにより、戸袋の内外に延びるベースフレームに固定することができる。
【0011】保持金具に支持片、保持片を設ければ、保持金具は、支持片によってガイドレールのウェブ部分を支持し、保持片によってガイドレールのフランジ部分をベースフレームとの間に収納し、ガイドレールの先端をベースフレームの上下方向、前後方向の2方向に確実に拘束することができる。
【0012】位置決め用の係合突部を形成する保持金具は、係合突部をベースフレームの係合孔に係合させ、所定位置に速やかに正しく位置決めしてベースフレームに固定することができる。
【0013】保持金具は、切欠きを形成することにより、切欠きの位置においてベースフレームに体裁よく溶接することができ、溶接ビードが保持金具の外部に大きく突出することがない。
【0014】ガイドレールの中間部を支持する補助金具は、ガイドレールを補強し、吊戸の重量によりガイドレールに過大な撓みが生じることを防止する。
【0015】補助金具に段部を形成すれば、補助金具は、ガイドレールの下向きのガイドリブを段部に係合させ、ガイドレールの先端を保持金具に向けて正しくガイドすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0017】吊戸用ガイドレールの取付構造は、戸袋Sの内外に延びるベースフレーム11と、ベースフレーム11に付設するガイドレール12と、戸袋S内においてベースフレーム11に固定する保持金具13とを備えてなる(図1、図2)。なお、ベースフレーム11には、戸袋S内において、中間部の補助金具14、14が付設されている。
【0018】ベースフレーム11、ガイドレール12は、壁WLの開口部に設けられている。壁WLの開口部には、門形の戸枠41が組み込まれ、戸枠41内には、ローラ21a、21aを介してガイドレール12から吊下する吊戸21と、戸袋Sを形成する表裏のパネル42、42と、表裏の補助パネル43、43とが組み込まれている。吊戸21は、パネル42、42、補助パネル43、43とともに壁WLの開口部を閉じることができ、パネル42、42は、それぞれの間に形成する戸袋S内に開放時の吊戸21を収納することができる。また、上部の補助パネル43、43は、パネル42、42とともにベースフレーム11、ガイドレール12を隠蔽している。なお、吊戸21の下部は、床Fに立設するガイドローラ22に係合して開閉自在に拘束されている。
【0019】ベースフレーム11は、戸枠41の上部に配設されている。ベースフレーム11は、ウェブ11aの上下に大小のフランジ11b、11bが形成されている。ガイドレール12は、吊戸21の戸先側が低くなるように、吊戸21の閉じ方向に僅かに傾斜してベースフレーム11のウェブ11aに固定されている。ガイドレール12は、水平のウェブ部分12aに対し、厚さtの上向きのフランジ部分12bが形成されている(図1、図3)。ウェブ部分12aの先端には、吊戸21のガイドローラ21a、21aが係合する係合リブ12cが上向きに形成されており、フランジ部分12bの下部には、下向きのガイドリブ12dが形成されている。なお、ガイドリブ12dの前面は、裏面側に向けて斜めに形成されている。ガイドレール12は、戸袋S外に位置する部分のフランジ部分12bに対し、取付孔12e、12e…が所定ピッチごとに形成されている。また、フランジ部分12bの裏面側には、凹溝12b1 がガイドレール12の全長に亘って形成されている。
【0020】保持金具13は、戸袋S内において、ベースフレーム11のウェブ11aの長手方向の先端部に付設されている。保持金具13は、本体部13aの下部に延長部13a1 が形成され、延長部13a1 の先端には、前向きのブラケット部13bを介して水平の支持片13cが延長部13a1 と逆向きに形成されている。また、延長部13a1 には、エンボス加工による係合突部13a2 、13a2 が裏面側に向けて突設されており、係合突部13a2 、13a2 は、ベースフレーム11のウェブ11aに形成する係合孔11a1 、11a1 に係合可能である。なお、本体部13aの周縁部には、半円弧状の切欠き13a3 、13a3 …が形成されている。
【0021】保持金具13は、段部13dを介し、延長部13a1 と同方向の保持片13eが本体部13aの上部に形成されている。なお、保持片13eの先端には、前向きのガイド部13e1 が形成されている。そこで、保持金具13は、各係合突部13a2 を係合孔11a1 に係合させてベースフレーム11のウェブ11a上に正しく位置決めし、切欠き13a3 、13a3 …の位置においてウェブ11aに溶接して固定することができる。このとき、保持片13eは、ベースフレーム11のウェブ11aとの間に間隙d≒tを形成することができる。
【0022】各補助金具14は、左右に長い取付部14aの両端において、支持部14b、14bを前方に突出させて形成されている(図1、図4)。取付部14aには、取付孔14a1 、14a1 が形成されている。また、各支持部14bの上辺は、取付部14aの上辺より高くし、ガイドレール12のガイドリブ12dに対応する斜めの段部14cが各支持部14bの上部基部側に形成されている。補助金具14、14は、それぞれ取付孔14a1 、14a1 に挿入する止めねじ14d、14dを介してベースフレーム11のウェブ11aにねじ止めされている。
【0023】ガイドレール12は、戸袋S外において、止めねじ12f、12f…を介してベースフレーム11のウェブ11aにねじ止めし(図2)、戸袋S内において、先端が保持金具13により着脱可能に保持され、中間部が補助金具14、14により支持されている。すなわち、保持金具13は、延長部13a1 上にガイドレール12のガイドリブ12dを差し込むと(図1、図3)、支持片13cによりガイドレール12のウェブ部分12aを支持するとともに、保持片13eによりベースフレーム11との間の間隙d内にガイドレール12のフランジ部分12bを収納して、ガイドレール12の先端をベースフレーム11の上下方向、前後方向の2方向に拘束することができる。また、各補助金具14は、取付部14a上にガイドレール12のガイドリブ12dをセットし(図1、図4)、段部14c、14cにガイドリブ12dを係合させることにより、支持部14b、14bによってガイドレール12の中間部を支持することができる。
【0024】かかるガイドレール12は、次のようにして交換する。
【0025】ガイドレール12を取り外すときは、表面側の補助パネル43を外し(図2、図5)、ガイドレール12からローラ21a、21aを外して吊戸21を取り外す。ただし、図5(B)は、同図(A)のZ−Z線矢視相当拡大断面図である。次に、止めねじ12f、12f…を取り外し、ガイドレール12を吊戸21の戸先側に移動させて戸袋S内の先端を保持金具13から抜き取り(図2の矢印K1方向、図5(A)の実線)、補助金具14、14から浮かすようにしてベースフレーム11から分離させ(図5(A)の一点鎖線、同図(B)の二点鎖線)、戸袋Sの外側を下に傾けながら戸袋Sの外部に取り出すことができる(図5(A)の二点鎖線)。
【0026】一方、ガイドレール12を取り付けるときは、ガイドレール12の先端側を戸袋S内に入れ、全体をベースフレーム11に押し付けるようにして補助金具14、14上に載せる(図5(A)、(B)の各実線)。その後、ガイドレール12を戸袋S内に押し込んで移動させ(図2の矢印K1 と逆方向)、先端を保持金具13に差し込む。このとき、各補助金具14は、段部14c、14cにガイドリブ12dが係合し、ガイドレール12をベースフレーム11に密着させながら保持金具13の間隙dに向けてガイドすることができる。ガイドレール12の先端が保持金具13に差し込まれて保持されると、戸袋S外においてガイドレール12をベースフレーム11にねじ止めする。最後に、吊戸21をガイドレール12に吊下し、補助パネル43を取り付ければよい。
【0027】以上の説明において、保持金具13は、段部13dを屈曲させ、保持片13eの隣接する2辺を本体部13aに接続させてもよい(図6)。保持片13eは、前向きの開き強度が大きくなり、吊戸21が大重量であったり、吊戸21に大きな衝撃が加わったりしても、不用意に変形するおそれがなく、ガイドレール12を十分に保護することができる。
【0028】また、補助金具14、14は、図示に拘らず、ガイドレール12の長手方向に任意個数を配設してもよく、または、これを全部省略してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、戸袋の内外に延びるベースフレームと、ベースフレームに付設する吊戸用のガイドレールと、戸袋内においてベースフレームに固定する保持金具とを備えることによって、ガイドレールは、保持金具によって戸袋内の先端を着脱可能に保持し、戸袋外においてベースフレームにねじ止めすることができるから、戸袋を分解することなく簡単に取付け、取外しして交換することができるという優れた効果がある。
【出願人】 【識別番号】000184621
【氏名又は名称】小松ウオール工業株式会社
【出願日】 平成12年2月24日(2000.2.24)
【代理人】 【識別番号】100090712
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 忠秋
【公開番号】 特開2001−241257(P2001−241257A)
【公開日】 平成13年9月4日(2001.9.4)
【出願番号】 特願2000−48360(P2000−48360)