| 【発明の名称】 |
戸用ランナー |
| 【発明者】 |
【氏名】斎藤 一郎
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| 【要約】 |
【課題】より簡単かつ短時間に戸板をレールに取り付けることができる戸用ランナーを開発する。
【解決手段】戸用ランナーは、図2に示すように大きく分けて走行部材2と、固定部材3及び連結部材5によって構成される。固定部材3には、穴26と溝31からなる受入れ部23が設けられている。穴26には二つの係合爪28が設けられている。連結部材5は、円形部40と「L」状部41が結合した形状をしている。連結部材5には長方形の貫通穴45が設けられている。工事現場において、作業者が戸板を支え、レールから垂下した連結部材5を固定部材3の受入れ部23の位置に合わせる。その結果連結部材5が受入れ部23と係合し、連結部材5の貫通穴45に固定部材3に設けられた係合爪28が係合する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 レールと係合して走行する走行部材と、戸に取り付けられる固定部材と、走行部材と固定部材を結合し固定部材に対して着脱可能な連結部材を有し、固定部材には穴又は溝からなる受入れ部が設けられ、当該受入れ部の内部には弾性を有する係合爪が設けられ、連結部材は本体部を有し、本体部には貫通穴が設けられ、連結部材の本体部は固定部材の受入れ部に挿入されて当該受入れ部と係合し、さらに前記係合爪が本体部に設けられた貫通穴と係合していることを特徴とする戸用ランナー。 【請求項2】 係合爪は複数設けられ、各係合爪は互いに平行に配され、連結部材の本体部を受入れ部に挿入する際、各係合爪は貫通穴の内壁によって押されて自己の弾性によって互いに近接する方向に撓み、本体部を受入れ部の所定の位置まで挿入したとき係合爪は貫通穴の一部と係合することを特徴とする請求項1に記載の戸用ランナー。 【請求項3】 ネジ部と手工具係合部と節度付け部を備えた連結軸を有し、連結部材の本体部にはネジ穴が形成され、走行部材には少なくとも一部に弾性部を有する軸受け部が設けられ、連結軸のネジ部が連結部材の本体部に設けられたネジ穴と嵌合し、連結軸の節度付け部は走行部材の軸受け部に回転可能であって軸方向には一体的に取り付けられ、さらに連結軸の節度付け部は弾性部と当接可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の戸用ランナー。 【請求項4】 ランナー取り外し用治具を備え、当該ランナー取り外し用治具は、係合爪と当接して係合爪が本体部の貫通穴を離れるまで係合爪を撓ませることができる凹部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の戸用ランナー。 【請求項5】 貫通穴の外端部には凹部が設けられ、当該凹部には軸方向に延びるガイド溝が設けられ、ランナー取り外し用治具は板状であって先端部に係合爪と当接する凹部が設けれ、ランナー取り外し用治具はガイド溝と係合可能であることを特徴とする請求項4に記載の戸用ランナー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建物や家具の引き戸に使用される戸用ランナーに関するものである。本発明の戸用ランナーは、特にクローゼットの吊り戸に採用することが好ましいものである。 【0002】 【従来の技術】部屋の間仕切りや、クローゼットの扉として吊り戸が広く活用されている。従来、吊り戸は戸板を平行に移動させて開閉するものであったが、近年、複数の戸板が折れ曲がりつつ移動する形式のものが開発されている。図10は、戸板が折れ曲がりつつ移動する形式の吊り戸の例を示す斜視図である。吊り戸100はクローゼットに使用されるものであり、上下に設けられたレール101,102の間に設けられ、二枚の戸板103,105によって構成されている。そして二つの戸板103,105は、中央に設けられたヒンジ106によって折り曲げ可能に結合されている。また一方の戸板105は、蝶番107によって戸枠に取り付けられている。これに対して他方の戸板103は、戸用ランナー110によって上部のレール101から吊り下げられている。また当該戸板103の下部にはガイドピン111が取り付けられ、当該ガイドピン111は、下部のレール102と係合している。 【0003】吊り戸100では、戸用ランナー110によって吊り下げられた部位及びガイドピン111が取り付けられた部位がレール101,102に沿って直線移動すると共に当該部位を中心として揺動する。吊り戸100を開く際は、二枚の戸板103,105は、ヒンジ106を中心として次第に折れ曲がり、最終的には二枚の戸板103,105は折り重なる。ここで従来技術においては、戸用ランナー110は、ねじ112によって戸板103に取り付けられていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、前記した様に戸用ランナー110は、ねじ112によって戸板103に取り付けられていた。そのためレール101に戸板103,105を取り付ける際に時間がかかり、作業者に苦痛を強いていた。すなわち戸板103,105を取り付ける際には、戸用ランナー110の固定側の部材113を予め戸板103に取り付けておき、上側のレール101に戸用ランナー110のランナー部115を載置する。そして作業者が戸板103,105を持ち上げて、ランナー部115と戸板103に取り付けられた固定部113とをネジ112によって結合する。しかしながら戸板103,105は相当に重い。そしてネジ112を締めるには相当の時間がかかる。そのため戸板103,105の取付け作業は、作業者にとって苦痛であった。特に前記した様な戸板103,105が折れ曲がりつつ移動する形式の吊り戸は、二枚の戸板103,105がヒンジ106で取り付けられたものであり、戸板が全体として大型であるばかりでなく、取り付けの際に意図せず戸板103,105が折れ曲がり、誠に不安定である。そのため、戸板103,105をより簡単にレール101にとりつけることができる構成の開発が市場から要求されていた。 【0005】そこで本発明は、市場における上記した要求に応えるため、より簡単かつ短時間の内に戸板をレールに取り付けることができる戸用ランナーを開発することを技術的課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、レールと係合して走行する走行部材と、戸に取り付けられる固定部材と、走行部材と固定部材を結合し固定部材に対して着脱可能な連結部材を有し、固定部材には穴又は溝からなる受入れ部が設けられ、当該受入れ部の内部には弾性を有する係合爪が設けられ、連結部材は本体部を有し、本体部には貫通穴が設けられ、連結部材の本体部は固定部材の受入れ部に挿入されて当該受入れ部と係合し、さらに前記係合爪が本体部に設けられた貫通穴と係合していることを特徴とする戸用ランナーである。 【0007】本発明の戸用ランナーは、大きく分けて走行部材と固定部材及び連結部材によって構成される。ただし走行部材と連結部材は、戸板の取付けに先立って予め結合しておく。そして従来技術と同様に予め固定部材を戸板に取り付けておき、レールに戸用ランナーの走行部を連結部材と共に載置する。この状態から戸板を持ち上げて、連結部材の本体部を固定部材の受入れ部に挿入する。その結果、連結部材の本体部が固定部材の受入れ部と係合し、連結部材と固定部材が結合され、戸板の荷重が支持される。またさらに、本体部を固定部材の受入れ部に挿入することにより、受入れ部の内部に設けられた弾性を有する係合爪が一旦撓んで本体部に設けられた貫通穴内に入り、係合爪が貫通穴と係合する。そのため連結部材の本体部を固定部材の受入れ部に挿入するだけで、連結部材が固定部材に固定され、連結部材の脱落が防止される。 【0008】また上記した発明を改良した請求項2に記載の発明は、係合爪は複数設けられ、各係合爪は互いに平行に配され、連結部材の本体部を受入れ部に挿入する際、各係合爪は貫通穴の内壁によって押されて自己の弾性によって互いに近接する方向に撓み、本体部を受入れ部の所定の位置まで挿入したとき係合爪は貫通穴の一部と係合することを特徴とする請求項1に記載の戸用ランナーである。 【0009】本発明の戸用ランナーでは、係合爪は複数設けられ、各係合爪は互いに平行に配されている。そして連結部材の本体部を受入れ部に挿入する際、各係合爪は貫通穴の内壁によって押されて自己の弾性によって互いに近接する方向に撓む。そのため連結部材の本体部を、固定部材の受入れ部に大きな抵抗無く挿入することができる。また本発明の戸用ランナーでは、連結部材が完全に挿入されると、係合爪が弾性によって元の位置に復帰し、節度音や節度感を発生させる。 【0010】さらに請求項3に記載の発明は、ネジ部と手工具係合部と節度付け部を備えた連結軸を有し、連結部材の本体部にはネジ穴が形成され、走行部材には少なくとも一部に弾性部を有する軸受け部が設けられ、連結軸のネジ部が連結部材の本体部に設けられたネジ穴と嵌合し、連結軸の節度付け部は走行部材の軸受け部に回転可能であって軸方向には一体的に取り付けられ、さらに連結軸の節度付け部は弾性部と当接可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の戸用ランナーである。 【0011】本発明の戸用ランナーは、戸板の取付け高さを微調整することができるものである。すなわち本発明の戸用ランナーでは、連結部材は連結軸を有し、連結部材の本体部と走行部は連結軸を介して結合されている。そして連結軸は、ネジ部を有し当該ネジ部は本体部のネジ穴と嵌合している。一方、連結軸は、走行部材に対して回転可能であって軸方向に取り付けられている。そのため連結軸の手工具係合部にスパナ等を係合して連結軸を回転すると、回転軸のネジ部が回転して本体部のネジ穴との嵌合深さが変化する。そのため連結部材の本体部と走行部材との距離が変化し、戸板の取付け高さが変わる。 【0012】また請求項4に記載の発明は、ランナー取り外し用治具を備え、当該ランナー取り外し用治具は、係合爪と当接して係合爪が本体部の貫通穴を離れるまで係合爪を撓ませることができる凹部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の戸用ランナーである。 【0013】本発明の戸用ランナーは、ランナー取り外し用治具を備える。そしてランナー取り外し用治具は凹部を有し、当該凹部を係合爪に当接させることにより、係合爪と貫通穴との係合を解くことができる。 【0014】さらに請求項5に記載の発明は、貫通穴の外端部には凹部が設けられ、当該凹部には軸方向に延びるガイド溝が設けられ、ランナー取り外し用治具は板状であって先端部に係合爪と当接する凹部が設けられ、ランナー取り外し用治具はガイド溝と係合可能であることを特徴とする請求項4に記載の戸用ランナーである。 【0015】本発明の戸用ランナーでは、貫通穴の外端部に凹部が設けられ、当該凹部には軸方向に延びるガイド溝が設けられている。そしてランナー取り外し用治具は板状であってガイド溝と係合可能である。本発明の戸用ランナーでは、ランナー取り外し用治具をガイド溝に沿って押し込み、先端部に設けられた凹部を係合爪に当接する。その結果、係合爪は撓んで貫通穴との係合が解除される。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明で、「上下」の関係は、戸用ランナーが使用される状態を基準としている。図1は、本発明の実施形態の戸用ランナーを戸板に取付け、さらにレールに走行部を載置した状態の正面図である。図2は、本発明の実施形態の戸用ランナーの分解斜視図である。図3は、図1のA−A断面図である。図4は、戸用ランナーにランナー取り外し用治具を当接した状態における図1のA−A断面図である。図5は、図1の戸用ランナーの固定部材の正面図、側面図及び底面図である。図6は、図1の戸用ランナーの走行部材及び連結部材の正面図、側面図及び底面図である。図7は、図1の戸用ランナーの固定部材と走行部材及び連結部材の断面図である。図8は、ランナー取り外し用治具の正面図である。図9は、図1の戸用ランナーの走行部材の軸受け部の平面図、及び軸受け部の機能を説明する軸受け部に軸部材を装着した状態における平面図である。 【0017】図において、1は、本発明の実施形態の戸用ランナーを示す。戸用ランナーは、図2に示すように大きく分けて走行部材2と、固定部材3及び連結部材5によって構成される。順次説明すると、走行部材2は、長方形状の本体部8を有し、その両側に4個のコロ10が取り付けられたものである。コロ10は、本体部8の両脇に二個づつ取り付けられており、いずれも回転自在である。本体部8は、樹脂の射出成形によって作られている。 【0018】また本体部8の中央には、軸受け部11が設けられている。軸受け部11は、具体的には本体部8を上下方向に貫通する貫通穴である。そして軸受け部11の上端部は、図2及び図9(a)の様に略四角形に拡径した節度付け部(拡径部)12が形成されている。節度付け部(拡径部)12の両脇側(本体部8の長手方向の辺に相当する部位)は樹脂の肉厚が薄く、且つ内側に膨出していて弾性部15として機能する。 【0019】そして本体部8の軸受け部11には、図7に示すように軸部材16が挿通されている。軸部材16は、一端側にネジ部18が設けられ、ネジ部18に隣接して手工具係合部20が設けられている。なお手工具係合部20は、スパナやプライヤ等の工具を係合させる部位であり、面取りがされていて断面形状が四角形をしている。また軸部材16の他端部は、ボルトの頭部の様な六角形部21が形成されている。前記した手工具係合部20と他端の六角形部21との間の部分は、円柱形状をしているが、六角形部21に隣接した部位にフランジ部22が形成されている。軸部材16は、六角形部21が軸受け部11の節度付け部(拡径部)12内にあり、六角形部21の二辺が、膨出した弾性部15と当接している。また軸部材16のフランジ部22が軸受け部11の一部と係合し、スラスト荷重を支持する。したがって軸部材16は、走行部材2の軸受け部11に、回転自在であって軸方向には一体的に取り付けられている。 【0020】固定部材3は、樹脂の射出成形によって作られたものであり、正面に略「U」字状のフランジ25を有する。そしてフランジ25の中央に穴26と溝31からなる受入れ部23が設けられている。すなわちフランジ25には円形の穴26が設けられ、穴26の上部側には溝31が形成されている。そして穴26の一部は溝31と連通し、溝31は、フランジ25の上部に開口している。前記した様に受入れ部23の溝31は、穴26と連通するが、溝31の幅は、穴26の直径よりも小さい。 【0021】穴26と溝31の奥側にはフランジ25に対して垂直に延びる内壁24が形成されている。穴26は有底であり図2,3,7の様に底部27から二つの係合爪28が設けられている。係合爪28の形状は、図2,3の様に板状部30の先端に略三角形の係止部32が設けられたものである。係合爪28は、互いに平行であって、板状部30が穴26の軸線と平行に延びている。また戸用ランナー1の設置姿勢を基準とすると、係合爪28は板状部30同士が互いに向き合って水平に延びている。係止部32の返りの部分(実際に係合する部位)は互いに外側に位置する。フランジ25には、二つのネジ挿通穴36が設けられている。 【0022】連結部材5は、アルミダイカストによって作られたものであり、円形部40と「L」状部41が結合した形状をしている。連結部材5の円形部40は中心に図2,6の様な長方形の貫通穴45が設けられている。そして貫通穴45の外端部は、図2の様に円形に拡大されていて拡径部46が形成されている。また拡径部46の内側両脇には、断面形状が長方形の溝48が設けられており、さらにその溝48の中心にはガイド溝47が設けられている。左右のガイド溝47を結ぶ直線は、円形部40の中心を通る。また左右のガイド溝47は、互いに平行であって、円形部40の中心軸方向に延びる。 【0023】連結部材5の「L」状部41は、垂直部50と水平部51によって構成されている。垂直部50の表面は、円形部40と同一の平面にあり、水平部51は、垂直部50の上端から円形部40の中心軸と平行に延びる。そして水平部51の端部には垂直方向に延びるネジ穴53が設けられている。 【0024】連結部材5の外形形状を概観すると、前記した固定部材3の穴26及び溝31で構成される形状と略一致する。すなわち連結部材5の正面形状は、固定部材3の穴26と溝33との正面形状と一致する。また連結部材5の側面形状は、固定部材3の穴26と溝31との側断面形状と一致する。 【0025】次に、本実施形態の戸用ランナー1の各部の組み立て構造と作用を戸板61の取付け作業に即して説明する。本実施形態の戸用ランナー1では、予め軸部材16のネジ部18が、連結部材5のネジ穴53に挿通されて使用される。多くの場合、軸部材16のネジ部18が、連結部材5のネジ穴53に挿通された状態で工場から出荷されることとなる。そして軸部材16によって走行部材2と連結部材5が結合された状態で、これらが図1の様にレール60に載置される。 【0026】一方、固定部材3は、戸板61に取り付けられる。固定部材3の取り付けは、ネジ挿通穴36に木ねじが挿入することにより行われる。なお多くの場合、固定部材3は、戸板61に取り付けられた状態で工場から出荷される。 【0027】そして工事現場において、作業者が戸板61を支え、レール60から垂下した連結部材5を固定部材3の受入れ部23の位置に合わせる。続いて連結部材5を固定部材3の正面側から奥に向かって水平に押し込み、連結部材5の円形部40と「L」状部41を、それぞれ固定部材3の穴26及び溝31と係合させる。ここで前記した様に連結部材5の外形形状は、固定部材3の穴26及び溝31で構成される形状と略一致するので、連結部材5は固定部材3の穴26及び溝31で構成される空間に略隙間なく入り込む。そして固定部材3の穴26及び溝31で形成される形状は、穴26の直径が溝31の幅よりも大きいので、連結部材5は水平方向(前後方向)には移動するものの、上下方向には円形部40が穴26と係合して動かない。 【0028】また連結部材5を挿入する際に、連結部材5の長方形の貫通穴45に固定部材3に設けられた係合爪28が入り込む。すなわち係合爪28の係止部32は、略三角形をしており、返りの部分は互いに外側に位置するので、連結部材5を押し込む際に係合爪28の板状部30が撓み、二つの係合爪28が縮径方向に移動する。そして連結部材5を所定の位置に押し込むと、係止部32が長方形の貫通穴45を通過する。その結果、係止部32は元の水平状態に復帰し、「パチン」という節度音を立てて貫通穴45の端部と係合する。そして連結部材5は、固定部材3に対して水平方向(前後方向)に固定される。前記したように、連結部材5の外形部分が固定部材3の受入れ部23(穴26及び溝31)と係合して上下方向に固定されているので、係止爪28が貫通穴45と係合することにより、結果的に連結部材5は、固定部材3と一体的に固定され、戸板61がレール60に吊り下げられる。この様に本実施形態の戸用ランナー1は、単に連結部材5を固定部材3に押し込むだけで戸板61の取付けが完了するので、戸板61の取付け作業が極めて容易であり、且つその作業は短時間で完了する。 【0029】なお本実施形態の構成によると、連結部材5を逆方向に向けて固定部材3に挿入した場合は、係合爪28が係合せず、「パチン」という節度音を発しないので、挿入方向に誤りがあった場合はすぐに気づく。 【0030】また戸板61は、全体として水平でなければならないが、吊り下げ位置の高さがずれていて戸板61が傾いている場合は、軸部材16の手工具係合部20を回転させて調節する。すなわち手工具係合部20に後記するランナー取り外し用治具65のスパナ部66を係合させて回転する。その結果、軸部材16が回転して連結部材5のネジ穴53との嵌合深さが変わり、戸板61が高低方向に移動する。またこの時、軸部材16の先端に設けられた六角形部21の角が、図9(c)の様に弾性部15を押圧し、さらに回転すると、図9(b)の様に弾性部15が六角形部21の面の部位と当接する状態となる。そしてこの間に、回転の抵抗感が変わるので、抵抗感の変化を数えることにより、作業者は回転角度を知ることができる。 【0031】一方、戸板61を外す場合は、専用のランナー取り外し用治具65が使用される。ランナー取り外し用治具65は、平板状であり、一端に前記した手工具係合部20と係合するスパナ部66が設けられている。そしてランナー取り外し用治具65の他端側の中央には凹部67が設けられている。当該凹部67は、端面がやや開口している。凹部67は全体として、ランナー取り外し用治具65の長手方向に沿って延びる。 【0032】そして戸板61を外す場合は、ランナー取り外し用治具65の両端部を連結部材5のガイド溝47に嵌合し、ランナー取り外し用治具65をガイド溝47に沿って挿入する。そしてランナー取り外し用治具65の端部の凹部67を図4の様に係合爪28の係止部32に押し当てる。その結果、係止部32の三角形状と凹部67の開口部の斜面との作用により、係止部32に中心方向へ移動する力が発生し、板状部30が撓んで係合爪28が縮径し、貫通穴45との係合が解ける。そしてこの状態において連結部材5を固定部材3から離れる方向に移動させると、連結部材5は固定部材3を離れ、戸板61が外れる。 【0033】以上説明した実施形態では、係合爪28は、板状部30が横に並ぶ様に配置したが、上下に並ぶ様に配置しても良い。またより多数の係合爪を設けてこれらを円状に配してもよい。また上記した実施形態では、受入れ部23は、穴26と溝31の双方を有するものを例示したが、これらのいずれか一方だけであっても本発明を構成することができる。ランナー取り外し用治具65は、板状のものを例示したが、パイプ状のものであっても同様の作用効果を発揮する。 【0034】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の戸用ランナーは、連結部材の本体部を固定部材の受入れ部に挿入するだけで、戸板の取り付けが完了する。そのため本発明の戸用ランナーは、戸板の取付けが簡単であり、作業は短時間で終了する効果がある。従って戸板の取付け作業がすこぶる楽となる。 【0035】特に請求項2に記載の戸用ランナーでは、連結部材の本体部を、固定部材の受入れ部に円滑に挿入することができる効果がある。また本発明の戸用ランナーでは、連結部材が完全に挿入されたことを音や触感で関知することができる効果があり、戸用ランナーの付け間違いが無いという効果がある。 【0036】また請求項3に記載の戸用ランナーでは、戸板の取付け高さを微調整することができる効果があり、且つ調節の度合いを音や触感で関知することができる効果がある。 【0037】さらに請求項4に記載の戸用ランナーでは、ランナー取り外し用治具を使用すことにより、係合爪と貫通穴との係合を解くことができ、容易に戸板をレールから外すことができる。 【0038】また請求項5の戸用ランナーでは、ランナー取り外し用治具をガイド溝に沿って押し込んで先端部に設けられた凹部を係合爪に当接させるので、作用が確実であり、熟練を要せずに戸板を取り外すことができる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000147442 【氏名又は名称】株式会社西製作所
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| 【出願日】 |
平成12年2月28日(2000.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100480 【弁理士】 【氏名又は名称】藤田 隆
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| 【公開番号】 |
特開2001−241256(P2001−241256A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−50964(P2000−50964) |
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