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【発明の名称】 ヒンジ
【発明者】 【氏名】金子 純司

【要約】 【課題】本発明は、節度を行うためのばねを二重ばね、ばねと柱状弾性体を用いることにより、強いばね力を得て強力な回転トルクを得ることを目的とする。

【解決手段】本発明によるヒンジは、ケース(1)内の回転子(5)の軸方向と直交する方向に形成された保持孔(10)内に二重状のばね(12)又はばね(12)と柱状弾性体(50)を組合わせることにより、強力な回転トルク及びばね力を得るようにした構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ケース(1)内に回転子(5)を設け、前記ケース(1)と回転子(5)とを相対回転可能としたヒンジにおいて、前記ケース(1)の内壁に形成された凹部(2)と、前記回転子(5)に形成され前記回転子(5)の軸方向と直交する方向に形成された保持孔(10)と、前記保持孔(10)に設けられた一対の球体(11)間に設けられたばね(12)と、前記ばね(12)を構成し互いに直径が異なる第1、第2ばね(12a、12b)とからなり、前記凹部(2)に対応して前記各球体(11)が位置決めされる構成としたことを特徴とするヒンジ。
【請求項2】 ケース(1)内に回転子(5)を設け、前記ケース(1)と回転子(5)とを相対回転可能としたヒンジにおいて、前記ケース(1)の内壁に形成された凹部(2)と、前記回転子(5)に形成され前記回転子(5)の軸方向と直交する方向に形成された保持孔(10)と、前記保持孔(10)に設けられた一対の球体(11)間に設けられたばね(12)の内側に設けられた柱状弾性体(50)とからなり、前記凹部(2)に対応して前記各球体(11)が位置される構成としたことを特徴とするヒンジ。
【請求項3】 前記請求項1又は2における前記球体(11)の代りに半球面(51)を有する節度板(52)を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のヒンジ。
【請求項4】 前記節度板(52)と前記ばね(12)とを加締め部(60)により一体状とすることを特徴とする請求項3記載のヒンジ。
【請求項5】 前記ケース(1)の内壁には、前記各凹部(12)に対応して形成された位置決め用凹部(3)を有する筒状板(4)を有することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のヒンジ。
【請求項6】 前記保持孔(10)及び凹部(2)は、前記ケース(1)及び回転子(5)の軸方向に沿って複数個形成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のヒンジ。
【請求項7】 前記請求項1又は2における各球体(11)の中、一方は半球面(51)を有する節度板(52)を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のヒンジ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒンジに関し、特に、ケースと回転子とを相対回転させる場合の節度動作に用いるばね作用に二重ばねあるいはばねと柱状弾性体とを用いることにより、強いばね力を得るための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種のヒンジとしては、図示していないが、第1部材と第2部材をカム手段を介して回転節度又は回転摩擦を伴って結合させ、カム手段にばね付勢を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のヒンジは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、ばねが単体のみで形成されていたため、ばね力が弱く、経時変化によって、節度動作が確実に行われなくなることがあり、信頼性が十分ではなかった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ケースと回転子とを相対回転させる場合の節度動作に用いるばね作用に二重ばねあるいはばねと柱状弾性体とを用いることにより、強いばね力を得るようにしたヒンジを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるヒンジは、ケース内に回転子を設け、前記ケースと回転子とを相対回転可能としたヒンジにおいて、前記ケースの内壁に形成された凹部と、前記回転子に形成され前記回転子の軸方向と直交する方向に形成された保持孔と、前記保持孔に設けられた一対の球体間に設けられたばねと、前記ばねを構成し互いに直径が異なる第1、第2ばねとからなり、前記凹部に対応して前記各球体が位置決めされる構成であり、また、ケース内に回転子を設け、前記ケースと回転子とを相対回転可能としたヒンジにおいて、前記ケースの内壁に形成された凹部と、前記回転子に形成され前記回転子の軸方向と直交する方向に形成された保持孔と、前記保持孔に設けられた一対の球体間に設けられたばねと、前記ばねの内側に設けられた柱状弾性体とからなり、前記凹部に対応して前記各球体が位置される構成であり、また、前記請求項1又は2における前記球体の代りに半球面を有する節度板を用いる構成であり、また、前記節度板と前記ばねとを加締め部により一体状とする構成であり、また、前記ケースの内壁には前記凹部に対して形成された位置決め用凹部を有する筒状板を有する構成であり、また、前記保持孔及び凹部は、前記ケース及び回転子の軸方向に沿って複数個形成されている構成である。また、球体の中の一方は半球面を有する節度板を用いる構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に、本発明によるヒンジの好適な実施の形態について説明する。図1において符号1で示されるものは全体形状がほぼ筒形をなし樹脂等からなるケースであり、このケース1の内壁には円周方向に一対でかつ軸方向に沿って複数(1個の場合もある)個の節度用の凹部2が形成されている。
【0007】前記ケース1の内側には全体形状が筒状に形成され、前記凹部2に対応した位置決め凹部3を有する金属製の筒状板4(筒状板4を用いない場合もある)が設けられており、この筒状板4の内側には柱状をなす回転子5が回転自在に設けられている。前記回転子5の一端5aはケース1の第1開口1aを貫通して突出しワッシャ6で係止され、回転子5の他端5bはケース1の第2開口1bを貫通して突出し、ケース1と回転子5とは相対回転自在に構成されている。
【0008】前記回転子5には、その軸方向と直交する直径方向に沿って貫通する保持孔10が形成され、この保持孔10は1個でも可能であるが、図示のように軸方向に沿って複数個形成されている。前記各保持孔10内にはその両端には一対の金属よりなる球体11が配設され、各球体11間にはばね12が圧縮した状態で設けられ、このばね12は第1ばね12a及び第2ばね12bから構成されている。この各ばね12a、12bは互いに直径が異なり、第1ばね12aの内側に第2ばね12bが設けられている。従って、二重のばね12によって強力なばね作用が得られている。
【0009】次に、動作について説明する。 まず、ケース1を固定側とした状態で、回転子5を回転させると、図2で各球体11が凹部2に対応した位置決め凹部3に位置決めされ、回転子5の節度状態が保持されている。図3では、回転子5が回転し、非節度状態に保持され、続いて回転子5を回転することにより図4では、再び各球体11が位置決め凹部3内に入り込み節度状態が保持されている。図5は図1の状態を判りやすく示すために分解して示している。また、図6は図1で示すヒンジ30を携帯電話40の蓋41に用いた場合を示しており、携帯電話以外にも他方面に適用できる。
【0010】図7は本発明の形態を示しており、ばね12を単体とし、このばね12の内側にゴム等からなる柱状弾性体50を設けた構成である。
【0011】また、図8は本発明の他の形態を示しており、図1と同じ二重のばね12を用い、このばね12端部に球体11の代りに半球面51を有するカップ状の節度板52を用い、この半球面51が位置決め凹部3に位置決めされる構成である。
【0012】また、図9は本発明の他の形態を示しており、図7の構成の球体11の代りに前記節度板52が用いられている。図10は、図9の構成において節度板52とばね12とを加締め部60によって一体状に結合している。
【0013】なお、図11は、図7の分解図、図12は図8の分解図、図13は図9の分解図である。また、図示していないが、一方は球体11、他方は、節度板52を用いばね12を介在させた構成も可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明によるヒンジは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、ばねが二重ばね、ばねと柱状弾性体へ組合わせで構成されていめため、限られた少ないスペースの中で、より強力な回転トルクによるばね力を確保でき、へたりのない高い信頼性を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】592032740
【氏名又は名称】ジュエル電子株式会社
【出願日】 平成12年2月14日(2000.2.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−227232(P2001−227232A)
【公開日】 平成13年8月24日(2001.8.24)
【出願番号】 特願2000−74899(P2000−74899)